JP3011164U - 柔軟漁網 - Google Patents
柔軟漁網Info
- Publication number
- JP3011164U JP3011164U JP1994015130U JP1513094U JP3011164U JP 3011164 U JP3011164 U JP 3011164U JP 1994015130 U JP1994015130 U JP 1994015130U JP 1513094 U JP1513094 U JP 1513094U JP 3011164 U JP3011164 U JP 3011164U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- twisted
- fishing net
- yarn
- twisted yarn
- nylon multifilament
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】ナイロンマルチフィラメント糸の柔軟性が失わ
れない撚糸を得て、漁網の柔軟性を高めて絡み性の向上
を図る。 【構成】ナイロンマルチフィラメント糸を使用した2〜
4子撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲とした。
れない撚糸を得て、漁網の柔軟性を高めて絡み性の向上
を図る。 【構成】ナイロンマルチフィラメント糸を使用した2〜
4子撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲とした。
Description
【0001】
本考案は、超柔軟性を有する柔軟漁網に関するものである。
【0002】
従来、ナイロンマルチフィラメント糸を使用した2〜4子撚糸を製作する場合 には、上撚と下撚(下撚は上撚と逆方向に撚られている)とのバランスを考慮し 、上下撚比を1:2前後とするようにしている。図3はナイロンマルチフィラメ ント糸1を示し、図4はその上下撚比によりなる撚糸2を示している。例えば始 めにナイロンマルチフィラメント糸1に単位長さX当たり10回の撚り(下撚) を加えて下撚上がりストランド3を製作し(図3)、このナイロンマルチフィラ メント糸1、即ち、前記下撚上がりストランド3を二本用いて、前記撚り方向と は逆方向にそのストランドの1/2回数の割合で撚る(上撚)ことによって撚糸 (上撚上がりトワイン)2を得ている。そして、出来上がった前記撚糸2中のス トランド3自体には、前記単位長さX当たりでほぼ5回程度の撚りが残った状態 (上撚数に対する下撚数の割合[上下撚比 上撚数:下撚数]が1:2となって いる)となり、これによって或る程度の堅さのある撚糸2となっている。(なお 、aは一本のフィラメント糸であって、ストランドや撚糸の撚り状態を示すため に、図中太線にて表現したものである。) しかしながら、この撚糸を用いた漁網においてはナイロンマルチフィラメント 糸自体が持っている柔軟性が失われ、よって、柔軟性を有する漁網とはならない という問題があった。
【0003】 そこで本考案は上記事情に鑑み、ナイロンマルチフィラメント糸の柔軟性が失 われない撚糸を得ることを課題とし、漁網の柔軟性を高めて絡み性の向上を図る ことを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本考案は上記課題を考慮してなされたもので、ナイロンマルチフィラメント糸 を使用した2〜4子撚糸によりなる漁網において、前記撚糸はその撚糸の上下撚 比を1:0.1〜1の範囲としていることを特徴とする柔軟漁網を提供して、上 記課題を解消するものである。そして、前記撚糸やその撚糸を編網した網に捩じ れ取りのための熱処理がなされているものであることを特徴とする柔軟漁網を提 供して、上記課題を解消するものである。
【0005】
本考案においては、上下撚比を1:0.1〜1としているものであって、下撚 加撚時に撚りを生じていたナイロンマルチフィラメント糸が、上撚加撚時に解撚 されるようにして撚られ、製作された撚糸におけるナイロンマルチフィラメント 糸自体では下撚が上撚方向に若干残るのみとなって、撚糸が柔軟なものとなる。 そしてこの撚糸の上撚と下撚とのアンバランスによって捩じれを生じる可能性 がある場合、その撚糸に対してや編網後に捩じれを取る加熱処理を行うことによ り、捩じれのない撚糸、柔軟漁網が得られるようになる。
【0006】
つぎに本考案を図1と図2に示す実施例に基づいて詳細に説明する。なお、図 3と図4に示す従来例と構成が重複する部分は同符号を付してその説明を省略す る。 図は本考案の柔軟漁網の要部を示しているものであって、撚糸2を得るための ナイロンマルチフィラメント糸1は図1に示すように、単位長さX当たり5回の 撚り(下撚)が加えられ、下撚上がりストランド3として製作される。、図2に 示すようにこの下撚上がりストランド3を二本用いて、前記撚り方向とは逆方向 にそのストランドと同一回数の割合で撚る(上撚)ことにより、撚糸(上撚上が りトワイン)2を得ている。 出来上がった前記撚糸2中のストランド3それぞれは、上撚時に解撚されなが ら撚り込まれることになり、ほぼ無撚状態となっている。そして撚糸2としての 単位長さX当たりにおいて、前記ナイロンマルチフィラメント糸1は5回の撚り を有したものとなっており、上撚数:下撚数が1:1となっている。このように 撚糸2中におけるナイロンマルチフィラメント糸1自体が無撚状態となっている ことから、撚糸2は非常に柔軟なものとなっている。そしてこの撚糸2により編 網することにより、柔軟漁網が得られ、その漁網は柔軟で絡み性が向上したもの となる。
【0007】 上記の撚糸2は上撚と下撚とがアンバランスとなっているため、撚糸2自体に 捩じれが生じてそのままでは漁網として使用することができない可能性がある。 その場合には、捩じれ取りの加熱処理を行って捩じれのない撚糸2を得るように したり、あるいは前記撚糸2により編網して得られた漁網に対して捩じれ取りの 加熱処理を行うことにより、捩じれのない柔軟漁網としてもよい。 なお、上記の実施例において二本のナイロンマルチフィラメント糸により撚糸 (2子撚糸)を得ているが、三本以上のナイロンマルチフィラメント糸を撚り合 わせるようにして撚糸を得るようにしてもよい。また上記実施例では上下撚比を 1:1としているが、本考案はこれに限定されるものではなく、上撚時に、下撚 お方向とは逆方向にストランドの撚り回数以上の割合で撚って、前記上下撚比が 1:0.1〜1の範囲となるようにした撚糸であってもよい。
【0008】
以上説明したように、本考案の柔軟漁網によれば、ナイロンマルチフィラメン ト糸を使用した2〜4子撚糸によりなる漁網であり、前記撚糸はその撚糸の上下 撚比を1:0.1〜1の範囲としていることを特徴とするものである。このよう に撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲とされていることから、ナイロンマル チフィラメント糸の柔軟性が失われることがなく、よって撚糸が柔軟なものとな り、この撚糸を用いてなる漁網は極めて柔軟なものとなり、絡み性が向上した柔 軟漁網が簡単に得られるようになる。また、前記撚糸に対してや撚糸を編網して なる漁網に対して捩じれ取りの加熱処理を行うようにしたものにあっては、捩じ れが確実に解消されたものとなっており、捩じれがなく柔軟で絡み性のよい柔軟 漁網となるなど実用性に優れた効果を奏するものである。
【図1】本考案に係る柔軟漁網の一実施例におけるナイ
ロンマルチフィラメント糸を示す説明図である。
ロンマルチフィラメント糸を示す説明図である。
【図2】同じく一実施例における撚糸を示す説明図であ
る。
る。
【図3】従来例における漁網のナイロンマルチフィラメ
ント糸を示す説明図である。
ント糸を示す説明図である。
【図4】同じく従来例における撚糸を示す説明図であ
る。
る。
1…ナイロンマルチフィラメント糸 2…撚糸 3…下撚上がりストランド X…単位長さ
Claims (3)
- 【請求項1】ナイロンマルチフィラメント糸を使用した
2〜4子撚糸によりなる漁網において、前記撚糸はその
撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲としていること
を特徴とする柔軟漁網。 - 【請求項2】ナイロンマルチフィラメント糸を使用した
2〜4子撚糸によりなる漁網において、前記撚糸はその
撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲とし、該撚糸に
捩じれ取りのための熱処理がなされているものであるこ
とを特徴とする柔軟漁網。 - 【請求項3】ナイロンマルチフィラメント糸を使用した
2〜4子撚糸によりなる漁網において、前記撚糸はその
撚糸の上下撚比を1:0.1〜1の範囲とし、該撚糸を
編網した後に捩じれ取りのための熱処理がなされている
ものであることを特徴とする柔軟漁網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015130U JP3011164U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 柔軟漁網 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015130U JP3011164U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 柔軟漁網 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3011164U true JP3011164U (ja) | 1995-05-16 |
Family
ID=43146901
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015130U Expired - Lifetime JP3011164U (ja) | 1994-11-15 | 1994-11-15 | 柔軟漁網 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3011164U (ja) |
-
1994
- 1994-11-15 JP JP1994015130U patent/JP3011164U/ja not_active Expired - Lifetime
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