JP3011130U - 腰脊椎支持ベルト - Google Patents

腰脊椎支持ベルト

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JP3011130U
JP3011130U JP1994015148U JP1514894U JP3011130U JP 3011130 U JP3011130 U JP 3011130U JP 1994015148 U JP1994015148 U JP 1994015148U JP 1514894 U JP1514894 U JP 1514894U JP 3011130 U JP3011130 U JP 3011130U
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隆正 中山
克己 杉本
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コ−ケンメディカル株式会社
株式会社プリモ
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Abstract

(57)【要約】 【構成】厚さが2〜12mmであり、人体腰部に装着した
際のベルトの下端面より内面にかけて、支持ベルトの全
長にわたり又は部分的に、垂直面に対し25〜75度の
角度をもつ斜面を有する腰脊椎支持ベルト。 【効果】本考案の腰脊椎支持ベルトによれば、屈伸運動
の多い作業、重量物を持ち上げる作業、長時間運転を要
する作業、体位の急激な変化を要する作業、介護作業等
に従事する作業者にとって、長時間に亘る装着にも支障
なく、人体の屈伸や移動作業によって締め付け支持位置
がズレたりすることなく、疲労や不快な装着感を伴うこ
となく、軽快に作業し、生活を営み、健康を維持するこ
とが可能となる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、腰脊椎支持ベルトに関するものである。さらに詳しくは、本考案は 、脊椎骨を支持、保護するために、腰部にベルト状に装着し、長時間に亘る装着 にも支障なく、人体の屈伸や移動作業によって締め付け支持位置がズレることな く、疲労や不快な装着感を伴うことなく、軽快に作業し、生活を営み、健康を維 持することを可能とする、人体との接触面に被服立体裁断的な改良のほどこされ た腰脊椎支持ベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
屈伸運動の多い作業、重量物を持ち上げる作業、長時間運転を要する作業、体 位の急激な変化を要する作業、介護作業等に従事する作業者にとって、脊椎骨の ズレ、痛みを予防し、また治癒を早める為に脊椎骨を支持し保護することは重要 なことであり、特に救急隊員、病院看護者、老人介護者、重量物配送者等には、 腰痛を訴え苦痛に呻吟している者が多い。 そのような場合、脊椎骨を支持し、矯正し、保護する目的で、通常、皮革や厚 手の帆布などを芯材或いは外皮材とした巾広の腰当て、またはベルト等を用いて 患部を締め付けて治癒を待ち、或いは予防する方法が採られている。 しかしながら、皮革製品は頑丈過ぎて曲がり難く、唯、強力に締め付けるだけ で、装着時の快感がなく、長時間の使用後は締め付けからの開放を願うといった 圧迫感が強く残る。また厚手の帆布は、長時間の装着によって帆布自身が変形す るので、これまた締め付けるだけで矯正するという意味を持たない。加えて両者 共脊椎骨を支持するために充分な剛性を持つためには肉厚が大きくなければなら ないが、そのような厚い支持帯は必然的に重量が大きくなるので、装着後に疲労 や不快感を誘発する。従って両者共に装着時の快適感が殆ど感じられない。 またゴム製シートまたはチューブを腰に巻いて矯正することも行われているが 、その強い伸張、収縮性、締め付けによる血流障害が発生し易い。 更に、実公平3−45960号公報においては、弾性屈伸圧縮性の発泡材エラ ストマーと伸縮性の織地よりなるベルトが提案され、肉厚の発泡体であるために 、軽量にして且つ支持安定感があるとされている。しかしながら、これらのベル トは、そのほとんどが、支持安定感をもたせるために3〜6mmに及ぶ肉厚且つ広 幅のベルトであって、これを装着した人間の屈伸に際して幅方向の折れや曲がり といったような挫屈現象はないが、それだけに作業上の要求から坐位や直立の動 作を繰返したりすると、締め付け位置が徐々に変化して腰部から胴部へズレ上が ったり、或いは事務作業中、卓上にひじを突いて筆記しているときなど、骨盤外 周から仙骨または腰脊椎後部に至る皮膚とベルトとの間に大きな間隙を生じて腰 脊椎を支持するという点からはその効力が大きく削減される。とりわけ長時間に 亘って坐位を続ける場合には下腹部の圧力によって、ベルトのエッジが大腿部付 根に食い込むため、血流障害によって迅速な立上がりが不可能になったり、耐え 難い苦痛に襲われたりすることがある。このようなことから、かかる厚手のベル トは、立働き作業中のみ使用される場合が多い。 しかしながら、元来、腰脊椎支持ベルトは作業体位の如何を問わず、就寝中の 装着をも含めて長時間支持保護し、人体の自然矯正治癒を待つということを目的 とするものであるので、この不快感のない長期装着の可能なベルトが強く望まれ ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、装着時に軽く、適当な支持硬度と矯正抵抗力があり、長時間の坐位 使用においても苦痛を何ら伴わず、間隙がなくフィット感があり、繰返される姿 勢変化によっても装着ズレを生ずることのない快適な脊椎骨支持ベルトを提供す ることを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案者らは、上記の課題を解決すべく、人体工学及び被服立体裁断的な観点 から長時間の実用試験を重ねた結果、特定の厚みを有する肉厚ベルトの、坐位に おいて人体に接する内側の端部に特定の角度をもつ斜面を有するベルトがこの目 的に沿うものであることを見いだし、この知見に基づいて本考案を完成するに至 った。 すなわち、本考案は、 (1)厚さが2〜12mmであり、人体腰部に装着した際のベルトの下端面より内 面にかけて、支持ベルトの全長にわたり又は部分的に、垂直面に対し25〜75 度の角度をもつ斜面を有する腰脊椎支持ベルト、 (2)ベルトの下端面の幅が1.0mm以上であり、ベルトの厚さの3/4以下で ある第(1)項記載の腰脊椎支持ベルト、 (3)ベルトの主構成材料が、ウレタン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ ン樹脂、エチレン変性ポリプロピレン樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合体樹 脂よりなる群より選ばれる樹脂の発泡体である第(1)〜(2)項記載の腰脊椎支持 ベルト、 (4)発泡体の発泡倍率が3〜20倍である第(3)項記載の腰脊椎支持ベルト、 及び、 (5)ベルトが立体裁断されたものである第(1)〜(4)記載の腰脊椎支持ベルト 、 を提供するものである。 さらに、本発明の好ましい態様として、 (6)斜面が切削加工により形成したものである第(1)〜(5)記載の腰脊椎支持 ベルト、及び、 (7)人体腰部に装着した際のベルトの上端面より内面にかけて、支持ベルトの 全長にわたり又は部分的に、垂直面に対し25〜75度の角度をもつ斜面を有す る第(1)〜(6)記載の腰脊椎支持ベルト、 を挙げることができる。
【0005】 図1は、本考案の腰脊椎支持ベルトの一態様の断面図である。本考案の腰脊椎 支持ベルトは、人体腰部に装着した際の下端より内面1にかけて、垂直面に対し 角度θをもつ斜面2を有する。このようにベルトの下端部に内側の稜線に沿って ベルトの厚みを削ぎ落とした形状とすることにより、人体に密着するフィット性 が著しく向上し、長距離運転や事務処理などの座位を長時間続けても大腿部など に血流障害を生ずるおそれがなく、また、病人の介護、荷物の積み降し、土木の 掘り起こし作業など姿勢の変更が繰返される作業を行う際にも、支持のために締 め付ける個所がズレるおそれがない。斜面が装着時の垂直面となす角度θは、2 5〜75度であり、より好ましくは30〜60度である。角度θが25度未満で あると、ベルトの斜面を有する部分は剛性を失って締め付け力を欠く上に、削り 落としなどの加工工程に際しても製品の肉厚が変動し易い。また、角度θが75 度を超える場合には、人体へのフィット性、快感、長時間使用時の血流障害の解 消という目的が達成できなくなるおそれがある。垂直面に対し角度θをもつ斜面 は、ベルトの全長にわたり設けることができ、あるいは、部分的に設けることが できる。さらに、角度θは、ベルトの全長にわたり一定であってもよく、あるい は、ベルトの部位によって異なった値であってもよい。人体への当たり部分や、 作業中筋肉が盛り上り、腿が緊張する部分については人体工学的な観点から、角 度θを適宜選定し、立体裁断して、作業者の体の輪郭にソフトにフィットするよ うに設計することが為されることが望ましい。 本考案の腰脊椎支持ベルトの厚さdは2〜12mm、より好ましくは2.5〜8m mである。ベルトの厚さdは、ベルトの主構成材料の種類やベルトの使用目的及 び使用状況などに応じて適宜選定することができるが、厚さdが2mm未満である と、締め付け力及び締め付け力の均一性に欠けるおそれがある。厚さdが12mm を超えると、装着時の快適感が失われるおそれがある。さらに、厚さdは、ベル トの全長にわたり一定であってもよく、あるいは、ベルトの部位によって異なっ た値であってもよいが、通常は全長にわたり一定厚さのベルトによって本考案の 目的を達成することができる。 本考案の腰脊椎支持ベルトの幅wには、特に制限はなく、装着者の体型及び使 用目的に応じて任意に選定することができるが、ベルトの幅wは通常は50〜1 50mmである。ベルトの幅wは、ベルトの全長にわたり一定であってもよく、あ るいは、ベルトの部位によって異なった値であってもよいが、通常は装着者の体 型及び装着時に対応する人体の部位に応じてベルトの幅wを変化させることが好 ましい。
【0006】 本考案の腰脊椎支持ベルトにおいては、ベルトの下端の装着時に外側となる部 分に、ベルトの外面3と稜線を介して接する下端面4を有することが好ましい。 ベルトの下端面を設けることにより、人体の大腿部付根にベルトの稜線が食い込 むおそれがなく、不快感や血流障害を招くおそれがない。また、下端面は、縫製 加工に際しても糸の保持強度、かがり縫い強度を高め、バイアステープなどによ る包み補強の際の芯地保持を確実にするという重要な効果を有するものである。 下端面の幅rは、1.0mm以上であり、ベルトの厚さの3/4以下であることが 好ましい。下端面の幅rが1.0mm未満であると、ベルトの下端部の剛性が低下 し寸法安定性と締め付け性が不足するおそれがある。下端部の幅rがベルトの厚 さの3/4を超えると、装着時の快適感が低下したり、装着中にベルトの位置ズ レを起こしたりするおそれがある。さらに、下端面は垂直面及び斜面と角度をも って交わる面であってもよいが、或いは、面取りを有し又は断面が円形若しくは 任意の弧状であってもよい。図2は、弧状の断面を有する下端面付近の部分断面 図である。 本考案の腰脊椎支持ベルトを製造する方法には特に制限はなく、公知の方法を 任意に選定して用いることができ、また、ベルトの形状も本考案の目的を損なわ ない範囲で任意に選定することができる。例えば、平板状の材料より裁断又は打 ち抜きにより所望のベルトの形状としたのち、ベルトの下端部を切削することに より斜面を設けることができる。切削加工においては、ベルトの下端面を利用し て切削中に端部を安定に保持することができる。この斜角を持った切削は、ベル トの下端部内への稜線に沿って削り落すものである。しかし、この稜線をベルト の全長に亘って削り落すのが、加工作業としてはもっとも簡単であるが、角度θ が小さい場合、つまり斜面の幅が広い場合には、その部分が若干ではあるが剛性 低下をきたすことも想定されるので、両足大腿部の付根に食い込み部分あるいは 腰骨の横からはみ出す筋肉と強く押し合う部分、ならびに仙骨を挟んだ臀部の肉 によって押し上げられる部分など、接するベルトの内側下部稜線を選択的に切削 する方法も行うことができる。同様の観点から、本考案の腰脊椎支持ベルトには 、腰脊椎支持下部の仙骨の周辺を支持し、且つ保護するために、この部分に相当 するベルトの幅を大きく拡大して弧状に膨らませるような裁断を行うことができ るが、この場合にも弧状の線の先端の内側稜線を切削して、臀部の肉によってベ ルトが押上げられて腰部、仙骨部へのフィット性を失うことがないような立体裁 断を行うことが好ましい。 端部に角度を持たせる方法には、他に発泡体ベルト芯地を型物の中で加熱プレ スして角度をつける方法、或いは角度のついたベルト状金型の中で上記プラスチ ックを発泡成形する方法などがある。前者は切削工程に変るに熱プレス工程を採 用したものであり、後者は精度良く仕上る利点の反面、金型投資、量産の保証の 問題がある。何れの方法も本考案の内に含まれるものであり、その他角度を与え 得る成形法(製作法)は何等本考案の主旨と異るものではない。
【0007】 本考案の腰脊椎支持ベルトの主構成材料は、脊椎を支持するに充分な撓み剛性 と反発保持性、耐クリープ性を持つ厚手のベルト材料であれば特に制限はなく使 用することができ、このような材料としては、例えば、皮、帆布、不織布、各種 織布、ゴム、軟質又は半硬質のプラスチックなど、或いはこれらの組み合わせに よる複合積層製品などを挙げることができる。とりわけ、ウレタン樹脂、ポリエ チレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン変性ポリプロピレン樹脂、エチレン −酢酸ビニル共重合体樹脂などの発泡体を好適に使用することができる。このよ うな発泡体は軽量にして復元性、ソフトな保持性と身体へのフィット性(密着当 り性)において優れる上に、ベルト端部の切削加工性において抜群の作業性を持 つものである。発泡体の発泡倍率は3〜20倍であることが好ましく、5〜12 倍であることがさらに好ましい。発泡体の発泡倍率が3倍未満であると人体への フィット性が不足するおそれがあり、発泡体の発泡倍率が20倍を超えると剛性 が不足するおそれがある。本考案の目的に沿った上述の各種積層材あるいは発泡 体は、その主目的である支持安定性の点からして耐クリープ性(長時間耐荷重変 異性)に優れ、適当な撓み剛性と反発性を保持するものが望ましい。 本考案の腰脊椎支持ベルトは、主構成材料5の他に、各種の構成材料をもって 形成することができる。例えば、着用感及び美的外観を向上するための被覆材料 、ベルト周辺部の強度を高めるための補強材料、ベルトを人体に装着するための 装着材料などを設けることができる。被覆材料としては、例えば、伸縮性パイル 布地、タオル地、平織生布、弾性糸交織布、編物などを挙げることができる。こ れらの被覆材料は、主構成材料の加工後に主構成材料に被覆することができ、或 いは、平板状の主構成材料に予め貼り合わせたのち裁断し又は打ち抜くことがで きる。補強材料としては、例えば、バイアス地などを挙げることができる。装着 材料としては、締付織布にトルクリング、バックル、面状ファスナーなどを取り 付けたものなどを使用することができ、例えば、25〜60mm幅の面状ファスナ ーをベルトの長手方向に沿って取付けこれを重ねて押圧する方法によったり、或 いは複数の皮製締付先端をトルクリングやバックルを介してベルトの長手方向に 配する方法によったりする。しかしながら本考案の主旨を達成するためには、装 着方法に関しては何れの方法を採用してもよい。
【0008】 本考案の腰脊椎支持ベルトにおいては、ベルト下端の斜面の効果を最高に発揮 させるために、ベルトの主構成材料の裁断に人体工学的な立体裁断を併用するこ とが好ましい。立体裁断とは、人体に布地を直接当てて裁断したのち取り外し、 印づけなどの整理をして展開し、これを型布として実際の材料の上に配置して裁 ち合わせるものである。即ち、その一例を挙げれば、ベルトを装着した人が坐位 と中腰位との間を繰返して移動すること、並びに長時間の坐位に耐えることに焦 点をおいて、芯地の寸法を腰骨に接する部分を大きくえぐり抜いて幅狭くし、続 いて大腿部に相当する部分を緩徐に拡げながらしかも凹状曲線を保ち、下腹部に 到ってベルト幅が並行に近く裁断され、ベルトの長手方向先端の重なり合う部分 において再び幅狭にすることによって坐位における屈伸動作を容易且つ快適なも のにするといったようなことである。 坐位を続ける上に、前かがみになって筆記仕事をするような事務系作業者など の中には、ベルトの下部稜線ばかりでなく、上部内側稜線によって腹部が圧迫さ れるとの訴えがなされることがあるが、かかる場合にはこの上端面6より内面に かけて斜面を設けることもできる。このような上部の斜面の設置は、上記立体裁 断と相まって、広い範囲の応用形態を織りなすものであるが、当然のことながら 、この種の腰脊椎支持ベルトを女性が着用する場合には、女性の体型に相応しい 立体裁断や、斜面の設置が随所に採用されなければならない。また、このベルト の装着法にしても男性の場合には、ズボンを着用した上から、重ねてこの支持ベ ルトによって締め付け、時としてステータスシンボル的装飾として扱うことがで きる。しかし、女性が装着する場合には、往々にして装着していることすらも秘 したいとの心情に駈られることが多いので、より人体の線に沿った立体裁断や斜 面設置が必要となる。
【0009】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて本考案をさらに詳細に説明するが、本考案はこれらの 実施例によりなんら限定されるものではない。 実施例1 図3は、本実施例において製造した腰脊椎支持ベルトの平面図である。ただし 、斜面と内面により形成される稜線は、本図においては裏面に位置するので点線 で示す。発泡倍率15倍、アスカーC硬度32、厚さ9mmのエチレン−酢酸ビニ ル共重合体樹脂(酢酸ビニル6%含有)の独立発泡板から、ベルト幅170mmと なるように主構成材料を作成した。この両面に伸縮性パイル布地7を感熱性接着 剤にて貼り、図3の形状に打抜いた後に、その下部稜線の内側全面と、上部稜線 の腹部に接する重ね部の内側を角度θが55度になるようにロータリー式カッタ ーにて切削加工し、斜面2を設けた。この際、下端面を形成する厚みを外周から 2.0mm幅だけ残して切削した。続いて、ベルトの全周をバイアス地8にてかが り縫いして補強を施した。このベルトの長手方向に沿って、幅30mm、厚さ1. 2mmの2本の締付織布9を縫いつけ、これに面状ファスナー10を夫々2個所に とりつけて弛緩しないような構造とした。ベルトの締め付けは2個のトルクリン グ11を通した上記締付織布によって行うようにした。 本実施例の腰脊椎支持ベルトを宅配便の運送配達業者、並びに建築関係土木作 業者で腰部の痛みを訴える者各4名に装着させたところ、極めて安定した支持感 が腰脊椎周辺において得られ、重量物取扱い作業における屈伸の際にも、全く痛 みを訴えなかった。 実施例2 図4は、本実施例において製造した腰脊椎支持ベルトの平面図であり、図5は 、図4のA−A断面図である。ただし、斜面と内面により形成される稜線は、図 4においては裏面に位置するので点線で示す。 発泡倍率10倍、アスカーC硬度70、厚さ6mmの高密度ポリエチレン樹脂の 独立発泡体板を主構成材料5とし、その片面に平織生布12を、他面にタオル地 13を貼り、これを図4に示したように、仙骨保護部14、大腿付根部のエグリ 15を備えた立体裁断図形の線に沿って打抜き、この下部打抜き稜線を実施例1 と同じく、下端面を形成する厚みを外面端から1.0mm幅だけ残してカッターに て切削した。但し、斜面のなす角度θは、大腿部及び前下腹部など部位によって 異なり、それぞれの装着感の変化によって立体裁断と切削の組合せを変えた。図 4において、B−B線部の脚の付根から腰骨のエグリに接する稜線は、角度θを 30度として斜面の面積を大きくした。その他の部分は垂直面に対し斜面のなす 角度は47度とし、角度θは連続的に変化せしめた。全周をバイアス地8にて包 み、補強した。このベルトの長手方向に沿って、幅50mm、厚さ2mmの締付織布 9を縫いつけ、これに面状ファスナー10を2個所にとりつけて弛緩しないよう な構造とした。ベルトの締め付けはバックル16を通した締付織布によって行う ようにした。 本実施例の製品を、長期に亘る坐位労働をする経理担当職員、屈伸の度合いの 大きい作業に従事する介護職員及び運転手各3名に装着させたところ、その支持 感並び密着性(フィットネス)は素晴らしく快適であり、とりわけ就寝に際して 本考案ベルトを装着したまま横臥しても苦痛は全くなく、安眠にして固定感のあ る睡眠が得られたとの報告が得られた。
【0010】
【考案の効果】
本考案の腰脊椎支持ベルトによれば、屈伸運動の多い作業、重量物を持ち上げ る作業、長時間運転を要する作業、体位の急激な変化を要する作業、介護作業等 に従事する作業者にとって、長時間に亘る装着にも支障なく、人体の屈伸や移動 作業によって締め付け支持位置がズレたりすることなく、疲労や不快な装着感を 伴うことなく、軽快に作業し、生活を営み、健康を維持することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の腰脊椎支持ベルトの一態様の
断面図である。
【図2】図2は、弧状の断面を有する下端面付近の部分
断面図である。
【図3】図3は、実施例1において製造した腰脊椎支持
ベルトの平面図である。
【図4】図4は、実施例2において製造した腰脊椎支持
ベルトの平面図である。
【図5】図5は、図4のA−A断面図である。
【符号の説明】
1 内面 2 斜面 3 外面 4 下端面 5 主構成材料 6 上端面 7 伸縮性パイル布地 8 バイアス地 9 締付織布 10 面状ファスナー 11 トルクリング 12 平織生布 13 タオル地 14 仙骨保護部 15 大腿付根部のエグリ 16 バックル

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さが2〜12mmであり、人体腰部に装着
    した際のベルトの下端面より内面にかけて、支持ベルト
    の全長にわたり又は部分的に、垂直面に対し25〜75
    度の角度をもつ斜面を有する腰脊椎支持ベルト。
  2. 【請求項2】ベルトの下端面の幅が1.0mm以上であ
    り、ベルトの厚さの3/4以下である請求項1記載の腰
    脊椎支持ベルト。
  3. 【請求項3】ベルトの主構成材料が、ウレタン樹脂、ポ
    リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン変性ポ
    リプロピレン樹脂及びエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
    脂よりなる群より選ばれる樹脂の発泡体である請求項1
    〜2記載の腰脊椎支持ベルト。
  4. 【請求項4】発泡体の発泡倍率が3〜20倍である請求
    項3記載の腰脊椎支持ベルト。
  5. 【請求項5】ベルトが立体裁断されたものである請求項
    1〜4記載の腰脊椎支持ベルト。
JP1994015148U 1994-11-14 1994-11-14 腰脊椎支持ベルト Expired - Lifetime JP3011130U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016221027A (ja) * 2015-06-01 2016-12-28 朱織 山田 ロール枕とロール枕の装着方法

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