JP3010958B2 - 筆記具 - Google Patents

筆記具

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JP3010958B2
JP3010958B2 JP5034200A JP3420093A JP3010958B2 JP 3010958 B2 JP3010958 B2 JP 3010958B2 JP 5034200 A JP5034200 A JP 5034200A JP 3420093 A JP3420093 A JP 3420093A JP 3010958 B2 JP3010958 B2 JP 3010958B2
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ink
barrel
exterior body
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ink tank
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JP5034200A
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貴 田村
正幸 川崎
浩一 江沼
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Pentel Co Ltd
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Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生インキ式筆記具、即
ち、生インキ状態でインキを収容するようにした筆記具
に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の万年筆に代表されるように、一般
的な生インキ式筆記具は軸筒の内部に別体としてのイン
キタンクを配し、このインキタンクにインキを収容して
いる。ここで、インキが消費されれば、インキタンクを
交換、あるいは、インキタンク内にインキを吸引収容す
る。
【0003】これに対し、最近、生インキ式のものであ
りながらインキが無くなれば捨ててしまうという使い捨
て式のものが普及しつつある。確かに、ボ−ルペンのよ
うにペン先の寿命が比較的短いものは、インキタンクだ
けを交換したりするよりも、使い切って新品を使用した
方がむしろ好ましいとも言える。
【0004】このような使い捨て式のものは、なるべく
製造コストを抑えるために、軸筒とインキタンクの一体
化がなされているのが一般的である。即ち、別体として
のインキタンクを軸筒内に配置することなく、軸筒後部
内に直接インキを収容するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】よく知られているよう
に、生インキ式筆記具においては、インキの消費と置換
的に進入する空気のインキタンク内における体積変化が
インキ吐出に好ましくない影響を与えるので、これを抑
制するための機構として、縦断面櫛歯状となる一時的イ
ンキ溜め部を有するものなど一時的インキ溜め部材が使
用されたり、弁構造が採用されたりしている。
【0006】そして、この点において、上述した軸筒−
インキタンク一体型のものは、把持したときの体温が軸
筒、従って、インキタンクに直接的に伝わるので内部空
気が膨張し易く、別体としてのインキタンクを軸筒内に
配置したものよりもきわめて不利である。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで考えられるのが外
装体の使用である。軸の多層化による体温伝達の間接化
を図る訳で、勿論、インキタンクだけを交換するのとは
異なり、筆記具本体全体を交換部品化することになる。
例えば、高級品とされるものの中に、前部材と後部材と
よりなる外装体に対し筆記具本体をカ−トリッジとして
使用するようにしたものがあるが、その考えを活用でき
る。
【0008】しかし、加えてまた、上述した空気の体積
変化によるインキ吐出への悪影響の抑制機構の容量をも
大きくすることを考慮すると、カ−トリッジとしての筆
記具本体の全体を外装体で覆うのではなく、筆記具本体
の軸筒を前軸部・後軸部一体のものとし、インキを収容
する後軸部を外装体で覆うようにし、前軸部は外装体か
ら露出させた方が好ましくなる。即ち、空気の体積変化
を招く温度変化を抑制するだけでなく、空気の体積変化
が生じた結果に対する補償としての抑制機構の容量も十
分にすることにより、総合的に、空気の体積変化による
インキ吐出への悪影響の抑制機能をきわめて好ましく発
揮させるには、本考案の要旨である「筆記具本体の軸筒
を、先端にペン先部を突出するとともに後部に生インキ
状態のインキを収容する前軸部・後軸部一体のものと
し、また、該筆記具本体を交換可能なカ−トリッジとす
る外装体を、前記軸筒後軸部に着脱可能に嵌着してなる
筆記具」とするのが良い。
【0009】
【実施例】添付図面に基づき一例の説明をする。筆記具
本体1において、軸筒2の前軸部3には、縦断面櫛歯状
となる一時的インキ溜め溝を有する一時的インキ溜め部
材4が収容されている。この一時的インキ溜め部材4
は、所謂、チップホルダ−と一体になっており、先端に
ペン先5とペン先ホルダ−6との組立品(外観図示)を
取り付けている。また、ペン先ホルダ−内でペン先5と
インキ接続するインキ中継芯7が、この一時的インキ溜
め部材4の貫通孔を挿通して後部をインキタンク部8に
突出している。ここで、インキタンク部8は、軸筒2の
後軸部9がそのまま壁体として使用されている。尚、参
照符号10は液密パッキングを示し、この液密パッキン
グ10はインキタンク部8の境界となっている。
【0010】好ましくは、軸筒2を内部透視可能な透明
性を有する材質、例えば、ポリエチレンテレフタレ−
ト、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリカ
−ボネ−トなどの合成樹脂よりなるものとしておく。空
気の体積変化によるインキ吐出への悪影響の抑制機能の
発揮状態、図示したものでは、一時的インキ溜め部材4
による一時的インキ溜め機能の発揮状態を目視確認でき
ること、また、一時的インキ溜め部材4はABS樹脂な
どを用いて極めて精緻な成形品とされるのが一般的で、
この一時的インキ溜め部材4が外観できることによっ
て、一種の工芸品的美しさを感じ取らせるものになるこ
と、更には、一時的インキ溜め部材4の表面に位置する
インキによってインキ色を判別したり、一時的インキ溜
め部材4自体をインキ色のものとしておくことによっ
て、一時的インキ溜め部材4をインキ色表示部材として
も利用できることなど、大きな利点がある。勿論、軸筒
2の全体を内部透視可能にしておく必要はなく、適宜部
分に印刷などを施したりしてもよい。
【0011】商品としての高級感を付与することなどを
目的として材質、形状、模様、色彩など適宜選択された
外装体11が、この筆記具本体1に対して着脱可能に螺
合している。この外装体11に対し筆記具本体1は交換
可能なカ−トリッジとして使用されるが、図示のもの
は、外装体11の開口端部12との当接部分に一工夫を
加えてある。具体的には、図2に示すように、該部にお
いて軸筒2が二重軸部となっており、その外軸部13が
外装体11の開口端部12に対する当接部となってい
る。薄肉化される分だけ弾力性を発揮でき、外装体11
嵌着の緩み防止に寄与させることもできる。しかも、外
軸部13が外装体11の開口端部12の前端部14に外
挿するものとなっている。軸筒2の二重軸部における径
方向の弾力性を活用することによって、筆記具本体1を
交換する際など筆記具本体1と外装体11とを組立る
時、その都度、軸筒2と外装体11の外径バラツキで全
体としての形状が異なるものとなることを抑制できる。
ここで、参照符号15は外装体11の一部としての別体
の飾りリングを示すが、この飾りリング15の有無に拘
らない。
【0012】また、この二重軸部の存在と、軸筒2が内
部透視可能な透明性を有する材質よりなること、及び、
図示のようにインキタンク部8の前部16も外装体11
より露出しているようにすることとが相俟っていると、
例えば、図3に示すように上述した開口端部12の前端
部14に二重軸部の外軸部13が外挿するという当接関
係が満足されていなくても、インキ残量の確認の上で好
ましいものとなる。即ち、基本的には、軸筒2が内部透
視可能な透明性を有する材質よりなり、かつ、インキタ
ンク部8の前部16も外装体11より露出していること
によって、インキ残量の確認は容易にできるものとな
り、実際これでも良いのであるが、二重軸構造ではない
単軸構造のものであると、軸筒の肉厚が無視されて、イ
ンキが軸筒の表面部分まで存在し、少量しかインキが残
っていなくても、あたかも、まだまだ十分量のインキが
残っているように感じさせるものとなるところ、更に、
二重軸構造にしておくと、空洞17によって外軸部13
は、この外軸部13の径までインキが存在するかのよう
な様相を示すものとはならず、インキ残量予測の誤りを
低減できる。
【0013】ちなみに、軸筒2が内部透視可能な透明性
を有する材質よりなり、外装体11との当接部に二重軸
部を有していることは、空洞17が円筒状とか多角筒状
とかの筒状であるか、あるいは、放射状リブなどにより
円弧状などに複数分離されたものであるかによらず、こ
の空洞17に、使用者の氏名、電話番号など種々の表示
体とかアクセサリ−などといったものを、外装体11に
よって封される空洞17の後端開口部側から必要に応じ
て交換可能に収容することもできるという利点を有する
ものともなる。
【0014】以上、好ましい一例を示したが、本考案の
要旨を逸脱しない範囲で適宜なすことができる。例え
ば、ペン先5としては、実公昭57−42711号公報
などで知られている合成樹脂製平板状のものを意識して
図示したが、繊維収束体製ペン先、ボ−ルペン先、筆穂
状発泡ウレタンペン先など適宜であってよく、また、イ
ンキも、一般筆記用インキ、筆跡修正用インキ、化粧用
インキなど適宜であってよい。更にまた、空気の体積変
化によるインキ吐出への悪影響の抑制機構も適宜採用さ
れてよいし、筆記具本体1と外装体11との着脱可能な
嵌着には凹凸嵌合などを用いることもできる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、筆記具本体の軸筒を、
先端にペン先部を突出するとともに後部に生インキ状態
のインキを収容する前軸部・後軸部一体のものとし、ま
た、該筆記具本体を交換可能なカ−トリッジとする外装
体を、前記軸筒後軸部に着脱可能に嵌着してなる筆記具
としたので、インキタンク部の少なくとも大半を外装体
によって覆うことにより、インキタンク部への体温伝達
の間接化を図ることができ、空気の体積変化を招く温度
変化を抑制できるだけでなく、外装体から露出する前軸
部には、空気の体積変化が生じた結果に対する補償とし
ての抑制機構を十分な容量で収容でき、これらの総合的
成果として、空気の体積変化によるインキ吐出への悪影
響の抑制機能をきわめて好ましく発揮させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を説明する縦断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】筆記具本体と外装体の嵌着状態の他の一例を示
す図2相当図。
【符号の説明】
1 筆記具本体 2 軸筒 3 前軸部 4 一時的インキ溜め部材 5 ペン先 6 ペン先ホルダ− 7 インキ中継芯 8 インキタンク部 9 後軸部 10 液密パッキング 11 外装体 12 開口端部 13 外軸部 14 外装体の開口端部の前端部 15 飾りリング 16 インキタンク部の前部 17 空洞 18 インキタンク部内壁の長手方向リブ 19 キャップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平1−146993(JP,U) 実開 平6−27189(JP,U) 実公 昭62−2148(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B43K 5/02 - 8/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筆記具本体の軸筒を、先端にペン先部を
    突出するとともに後部に生インキ状態のインキを収容す
    る前軸部・後軸部一体のものとし、また、該筆記具本体
    を交換可能なカ−トリッジとする外装体を、前記軸筒後
    軸部に着脱可能に嵌着してなる筆記具。
JP5034200A 1993-01-29 1993-01-29 筆記具 Expired - Lifetime JP3010958B2 (ja)

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JPH06227196A JPH06227196A (ja) 1994-08-16
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