JP2019151052A - シャープペンシル - Google Patents

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Shinichi Seri
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Abstract

【課題】芯タンクの内径が細くチャックへの芯供給がスムーズであり、且つ芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを提供する。【解決手段】芯タンク8の芯収容部8bに予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、軸筒内に、芯タンク内の予備芯の後端に当接する表示体15をシャープペンシル1の軸心方向に前後動可能に配し、表示体が芯タンク内に挿脱され且つ芯タンク内に収容された予備芯の後端に当接する芯当接部15bと芯当接部の後方に位置し芯収容部の内径よりも大きい幅の表示部15cとを備え、最後の芯の後端に当接した表示体が追従して前方に移動すると共に、芯タンクの芯収容部の後方に芯収容部の内径よりも拡径した拡径部8cを設け、予備芯の後端部及び表示体の芯当接部が拡径部内に位置され、軸筒に最後の芯の後端部および/または表示体の移動状態が視認可能な窓部2bを設ける。【選択図】図1

Description

本発明は、シャープペンシルに関する。
従来、軸筒の内部に芯タンクを内蔵し、芯タンクの前方に該芯タンクと連動するチャックを設け、芯タンクに芯を収容し、シャープペンシルの後端を押圧して軸筒の先端開口部から芯を突出させた状態で紙面などへ筆記を行うシャープペンシルはよく知られており、筆記により芯が消耗し、芯タンク内の芯を使い切ると、使用者が新規の芯を芯タンク内に補充するようになっている。
このようなシャープペンシルにおいては、芯タンクの内径が太いと、チャックに芯がスムーズに供給され難いという課題があるために、芯タンクの内径を細くすることが広く行われている。
その反面、芯タンクの内径が細いと、芯タンク内に予備芯を含む数本しか芯を収容することができず、芯を頻繁に芯タンク内に補充する必要があるが、芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から確認することができないため、予備芯が収容されていないままでシャープペンシルを持ち歩いて使用時に困ったり、予期せずに芯が切れて困ったりするおそれがあった。
こうした問題を鑑みて、特許文献1(実公昭61−78685号公報)では、芯を収容する芯タンクを透明とし、軸筒に設けた窓から芯タンクの一部分を外部より視認できるようにしたシャープペンシルが開示されている
この特許文献1では、芯タンク内の芯を窓部から直接視認して確認するが、一般的に芯はその直径が細く、また色も黒色のため、芯の有無が見にくく容易には確認できないおそれがあった。
実公昭61−78685号公報
本発明は、このような従来の問題点を考慮してなされたものであり、芯タンクの内径が小さくチャックへの芯供給がスムーズであり、且つ芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを得ることを課題とする。
本発明は、
「1.芯が突出する先端開口部ならびに該芯を補充するための後端開口部を有する軸筒と、前記軸筒内に内蔵され複数の芯を収容可能とした芯収容部を有する芯タンクと、前記芯タンクの前方に位置し該芯タンクと連動するチャックと、前記チャックおよび前記芯タンクを後方に付勢するチャックスプリングと、前記軸筒から突出して配した操作部とを有し、前記操作部を操作することにより該操作部と連動した前記チャックを前進させて芯を繰り出すシャープペンシルであって、前記芯収容部に予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、前記軸筒内に、前記芯タンク内の予備芯の後端に当接する表示体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配し、前記表示体が、前記芯タンク内に挿脱され且つ該芯タンク内に収容された予備芯の後端に当接する芯当接部と、前記芯当接部の後方に位置し前記芯収容部の内径よりも大きい幅の表示部とを備え、前記芯タンク内の予備芯が最後の芯となった状態において、該最後の芯が前方に移動することにより該最後の芯の後端に当接した表示体が追従して前方に移動すると共に、前記芯タンクの芯収容部の後方に該芯収容部の内径よりも拡径した拡径部を設け、前記芯タンクに予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、前記予備芯の後端部及び前記表示体の芯当接部が前記拡径部内に位置され、前記軸筒に前記最後の芯の後端部および/または前記表示体の移動状態が視認可能な窓部を設け、前記予備芯の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差を2Lcosθ以上としたことを特徴とするシャープペンシル。
2.前記窓部が、前記軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成してなることを特徴とする、前記1項に記載のシャープペンシル。
3.前記表示体が、弾発部材により軸筒の先端開口部方向に付勢されていることを特徴とする、前記1項または第2項に記載のシャープペンシル。」である。
本発明によれば、芯タンクの芯収容部に予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、軸筒内に、芯タンク内の予備芯の後端に当接する表示体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配し、表示体が、芯タンク内に挿脱され且つ該芯タンク内に収容された予備芯の後端に当接する芯当接部と、芯当接部の後方に位置し前記芯収容部の内径よりも大きい幅の表示部とを備え、前記芯タンク内の予備芯が最後の芯となった状態において、最後の芯が前方に移動することにより最後の芯の後端に当接した表示体が追従して前方に移動すると共に、芯タンクの芯収容部の後方に芯収容部の内径よりも拡径した拡径部を設け、芯タンクに予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、予備芯の後端部及び表示体の芯当接部が拡径部内に位置され、軸筒に最後の芯の後端部および/または表示体の移動状態が視認可能な窓部を設け、予備芯の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差が2Lcosθ以上になるように構成し、芯タンク後端部の内径を大きくすることで、チャックへの芯供給がスムーズで、且つ芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを得ることができる。
芯タンク内に予備芯を含む複数の芯がある場合には、予備芯の前端がその自重によりチャックの後端に当接し、表示体の芯当接部がその自重により予備芯の後端に当接することにより表示体は前方に移動しない。
一方で、チャックに保持された芯を使い切り、芯タンク内の予備芯が最後の芯となった場合は、この最後の芯が自重によりチャック内に入ると、予備芯の後端が前方に移動することにより、最後の芯の後端に当接していた表示体がその自重により芯に追従して前方に移動する。
この最後の芯の後端部および/または表示体の移動状態を外方から見えるように構成してあるために、芯タンク内の予備芯の有無ならびに消費状況を容易に確認することができる。
さらに、芯収容部の後方に、芯収容部の内径よりも拡径した拡径部を設けてあるため、芯タンクへの芯補充も容易に行うことができる。
また、芯タンクに予備芯を収容した状態において、予備芯の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差が2Lcosθ以上となるように芯タンクと拡径部を設けてあるために、芯タンク内で予備芯が傾いた場合でも予備芯の後端部を常に拡径部の内壁面から離間させることができるので、拡径部の内壁の汚れを防止し、芯の後端部と芯タンクとの接触を効果的に抑制することができ、窓部からの視認性の低下を抑制することができる。
本発明における表示体の材質は、特に限定されず樹脂や金属など様々な材質を選択することができ、また表示体の形状も、特に限定されず円柱形状や角柱形状など様々な形状を選択することができる。
たとえば、芯タンク内に予備芯を含む複数の芯が収容されている場合には、予備芯の後端に表示体が当接し、この状態において窓部から見える表示部を白色とし、芯タンク内の最後の芯が前方に移動することにより、最後の予備芯の後端に当接した表示体が芯に追従して前方に移動し、この状態において窓部から見える表示部を赤色とすることにより、白色から赤色への窓部の色変化で芯タンク内の予備芯の有無を外部から容易に確認することができるので好ましい。
また、表示体の表示部に文字を印刷したり、記号を刻印したりすることにより、窓部の柄変化で芯タンク内の予備芯の有無を外部から容易に確認することもできる。
また、芯タンク内に複数の芯(予備芯も含む)が収容されている場合には、予備芯の後端に表示体が当接し、この状態においては窓部から表示部が見えず、芯タンク内の最後の芯が前方に移動することにより、最後の予備芯の後端に当接した表示体が芯に追従して前方に移動し、この状態においては窓部から表示部が見える構成とすることにより、窓部から表示部が見えるようになることで芯タンク内の予備芯の有無を外部から容易に確認することもでき、またはその逆として、芯タンク内に複数の芯(予備芯も含む)が収容されている場合には窓部から表示部が見えて、表示体が前方に移動した状態においては窓部から表示部が見えない構成とすることにより、窓部から表示部が見えなくなることで芯タンク内の予備芯の有無を外部から容易に確認することもできる。
また、芯タンク内に複数の芯(予備芯も含む)が収容されている状態において窓部から見える表示部の幅よりも、芯タンク内の最後の芯が前方に移動し表示体が芯に追従して前方に移動した状態において窓部から見える表示部の幅を広くした構成としたり、またはその逆の構成とすることにより、窓部から見える表示部の幅を変化させることで芯タンク内の予備芯の有無を外部から容易に確認することもできる。
さらに、芯タンク内の予備芯の有無に応じて、窓部から見える表示部の形状を変化させたりしてもよい。
さらにまた、表示体の前端が、芯タンク内に収容された予備芯の後端だけでなくチャック内に入った芯の後端にも当接する構成とすることにより、使用中の芯が消耗するにつれて表示体が前方に向けて連続的に移動するので、たとえば表示部の表面にその前方から後方に向かって色調や色の濃淡が連続的に変化するグラデーションを施して、窓部から見える表示部表面の色調や色の濃さの変化により使用中の芯の残量を連続的に確認できるようにしてもよい。
なお、表示部の幅とは、シャープペンシルの軸心方向を上下とし窓部を正面視した際における、シャープペンシルの軸心方向に直交する方向(直径方向)の表示部の長さを示すものであり、表示部が円柱形や円筒形であれば、その直径を示すものである。
本発明は、表示部の幅を広くしても芯タンクの芯収容部の内径を大きくする必要がないので、軸筒の太さを太くすることなく軸筒と芯タンクとの間に間隙を設け、該間隙に重量体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配置し、軸筒を前後に振ることにより前進させた重量体でチャックを前進させて芯を軸筒の先端開口部から繰り出すことができる芯繰り出し機構を搭載した振出式シャープペンシルとすることができる。
また、筆記時に手で把持する部分の軸筒を太くする必要がないため、手の小さい使用者でも筆記しやすくすることができる。
本発明における表示体の配設方法は、シャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配してあれば特に限定されないが、シャープペンシルに付属具と該付属具を保持する付属具保持部材を備えて、表示体を該付属具保持部材に遊着させることができる。
たとえば、付属具ならびに付属具保持部材として、その後端に消しゴムが挿嵌された消しゴム保持部材を用い、該消しゴム保持部材の前方に表示体を遊着させ、芯タンクの後端に消しゴム保持部材を挿嵌した状態において表示体が該芯タンク内に位置して軸心方向に前後動可能とすることにより、芯タンク内に収容された予備芯の有無に応じて表示体が前方に移動して窓部から残芯の有無を容易に確認できるだけでなく、軸筒を一方の手で把持し、消しゴム保持部材をもう一方の手で把持し、消しゴム保持部材を軸心方向の後方に向かって引くという一度の動作により、シャープペンシルから消しゴム保持部材と表示体とをまとめて脱着することができるので、先ずシャープペンシル本体から消しゴム保持具を取り外し、次いで芯タンクから表示体を取り出すという芯補充時の手間を減少することができる。
また、消しゴム保持部材に該消しゴムを覆うキャップを装着した場合には、軸筒または芯タンクへの消しゴム保持部材の装着/脱着方向と、消しゴム保持部材へのキャップの装着/脱着方向とを異なる方向とすることにより、前記の芯補充時の手間をさらに減少することができる。
たとえば、芯タンクへの消しゴム保持部材の装着/脱着をシャープペンシルの軸心方向の前方に向かって押す/後方に向かって引くという操作により行い、消しゴム保持部材へのキャップの装着/脱着をシャープペンシルの周方向の時計回りもしくは反時計回りの回転操作により行うことによって、軸筒を一方の手で把持し、キャップをもう一方の手で把持し、キャップを軸心方向の後方に向かって引くという一度の動作によりシャープペンシルからキャップと消しゴムと消しゴム保持部材と表示体とをまとめて脱着して芯を補充することができ、軸筒を一方の手で把持し、キャップをもう一方の手で把持し、キャップを周方向に回転するという一度の動作により、消しゴム保持部材からキャップを脱着して消しゴムを露出させて使用することができ、芯の補充時と消しゴムの使用時とでシャープペンシルの把持する部分を変えることがない。
本発明における窓部は、外部から軸筒の内部が視認可能であればよい。
軸筒に該軸筒の内外を連通する穴を開口して窓部を設けてもよく、軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成して窓部を設けてもよい。
特に、軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成して窓部を設けた場合には、軸筒や芯タンクの内部に外部からほこりやゴミなどが入って表示体の前後動を妨げたり、汚れや傷などにより表示部が見難くなったりすることがないので、より好ましい。
また、軸筒を透明もしくは半透明の材質で形成し、窓部以外の軸筒の表面に有色の印刷や塗装を施して窓部を設けてもよく、窓部以外の軸筒の表面に有色のフィルムを貼付して窓部を設けてもよい。
また、軸筒全体を不透明の材質で形成し、窓部に該当する部分を開口して透明体を嵌め込んで窓部を設けてもよく、二色成形やインサート成形などの手法により、軸筒全体を不透明に成型し且つ窓部を透明に成形して窓部を設けてもよい。
また、窓部をレンズにして、芯タンク内の予備芯の有無による表示体の移動状態をさらに見やすくすることもできる。
本発明の表示体を、芯タンク内に収容された芯の後端に当接させ、シャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配する構造は特に限定されないが、軸筒の内側にコイルバネを配置し、コイルバネの一端を付属具保持部材に固着し、もう一端を表示部材に固着し、表示部材を前方に付勢することが好ましい。
これは、コイルバネがあると、たとえば芯タンク内に予備芯がないシャープペンシルを軸筒の先端開口部を上に向けた状態で把持した場合であっても、表示体がコイルバネにより前方に付勢されていることにより、表示体はその自重で後退することがないので、窓部の表示は表示体が前方に移動した状態、すなわち芯タンク内に予備芯がない状態の表示を維持し、芯タンク内の予備芯の有無ならびに芯の消費状況を外部から容易に確認することができるためである。
本発明の芯タンクは、少なくともその後端部に設けた拡径部の内部が窓部から視認可能としてあれば、その材質は特に限定されず樹脂や金属など様々な材質を選択することができるが、その内壁面にシリコーン処理を施すことが好ましい。
シリコーン処理を施すことにより、表示体が芯タンクの内壁面に接触した場合においても、表示体のスムーズな前後動が妨げられない。
また、予備芯の後端部が芯タンクの内壁面に擦れることによる芯タンクの内壁面汚れが生じにくくなり、芯の粉末が発生した場合においても、芯の粉末が付着することによる芯タンクの内壁面汚れが生じにくくなる。
本発明の芯タンクは、その前方に芯収容部を設け、芯収容部の後方に芯収容部の内径よりも内径が拡大した拡径部を設けてあれば、その形状は特に限定されず円筒形状など様々な形状を選択することができる。
芯収容部と拡径部とは、一体に設けてあってもよいし、別体であってもよい。
拡径部を設けることで、拡径部前端を芯支持部とし、芯タンクに予備芯を含む複数の芯が収容された状態において、予備芯の後端部を前記拡径部の内壁面から離間させることができる。
また、拡径部を設けることにより、軸筒の後端開口部から芯タンクに芯を補充する際に、芯タンクの後端がそのまま芯の入り口になっている場合と比較して芯の補充が容易になる。
また、芯タンクに予備芯を収容した状態でシャープペンシルを持ち歩いて振動が加わった場合や、シャープペンシルに落下などによる衝撃が加わった場合にも、予備芯の後端部が芯タンクの内壁面に擦れることによる芯タンクの内壁面汚れが生じにくく、芯タンクならびに窓部を透しての芯の後端部および/または表示体の移動状態の確認が容易になる。
また、予備芯の後端部が芯タンクの内壁面に擦れることにより発生する芯の粉末が減少するため、芯の粉末が付着することによる芯タンクの内壁面汚れが生じにくく、芯タンクならびに窓部を透しての芯の後端部および/または表示体の移動状態の確認が容易になる。
さらにまた、芯の粉末がチャック内などに入り込むことによる芯詰まりなどが生じにくい。
なお、芯タンクに予備芯を収容した状態において、予備芯の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差が2Lcosθ以上となるように芯タンクと拡径部とを形成すると、芯タンク内で予備芯が傾いた場合でも予備芯の後端部を常に拡径部の内壁面から離間させることができるので、芯の後端部と芯タンクとの接触を効果的に抑制することができる。
本発明の付属具としては、誤字を修正するための消しゴムの他に、ボールペンやマーキングペン、修正テープ、スマートフォンやタブレット端末用のタッチペンなどを適宜用いることができる。
また、芯として可逆熱変色性マイクロカプセル顔料を含むと共に筆記により可逆熱変色性を有する筆跡を形成可能な固形芯を用い、付属具として紙面との摩擦熱により前記固形芯による筆跡の色を変色もしくは消色可能な摩擦部材を用いることもできる。
本発明では、軸筒から突出した操作部を操作することにより該操作部と連動したチャックを前進させて芯を繰り出すシャープペンシルにおいて、芯タンク内の残芯の有無ならびに消費状況を外部から容易に確認することができるシャープペンシルを得ることが可能となる。
本実施の形態のシャープペンシルで、芯タンク内に予備芯がある状態を示す縦断面図である。 図1のシャープペンシルのA1−A1横断面図である。 図1のシャープペンシルのB1−B1横断面図である。 図1のシャープペンシルで、芯タンク内に予備芯がない状態を示す縦断面図である。 図4のシャープペンシルのB3−B3横断面図である、 図1のシャープペンシルに芯を補充する状態を示す縦断面図である。 図1のシャープペンシルの消しゴムを使用する状態を示す縦断面図である。 図1のシャープペンシルの芯支持部の近傍を示す拡大図である。
以下に、図面を参照して本実施の形態のシャープペンシルを詳細に説明する。
図1は、本実施の形態のシャープペンシルで、芯タンク内に予備芯がある状態を示す縦断面図であり、図2は、図1のシャープペンシルのA1−A1横断面図であり、図3は、図1のシャープペンシルのB1−B1横断面図である。
なお、図面の説明においては、図面における上方、すなわちキャップ側を後方と表現し、図面における下方、すなわち軸筒の先端開口部側を前方と表現する。
本実施の形態のシャープペンシル1は、図1に示すように、円筒形状の軸筒本体2の前方に先口3を設け、軸筒本体2の後方は後軸4に嵌入され、軸筒本体2と先口3と後軸4とで軸筒が構成され、後端開口部4aより後端が閉塞された略円筒形状のキャップ5を突出させている。
軸筒本体内2には、後端開口部4aから前方に向けて略円筒形状の付属具保持部材6が挿入され、付属具保持部材6の前端は縮径されて嵌合部6aを形成し、後述する芯タンク8の後端に設けられた嵌合部8aに挿嵌されている。
図2に示すように、軸筒本体2の後部内周面には複数の係合溝2aが形成され、付属具保持部材6の外周面には複数の係合突起6bが形成され、係合溝2aと係合突起6bとが噛み合うことにより、軸筒本体2と付属具保持部材6との回り止め(回転規制)がなされている。
図1に示すように、付属具保持部材6の後端は円柱状にくりぬかれて、付属具として円柱形状の消しゴム7が挿嵌され、付属具保持部材6の後部外周面には雄螺子部6cが設けられ、前部内周面に雌螺子部5aが設けられた前記キャップ5が着脱可能に螺合され、キャップ5により消しゴム7は覆われている。
軸筒本体2の内部にはポリカーボネート製のパイプからなる内径2.2mmの芯タンク8が配され、芯タンク8の前部は芯収容部8bとなり芯9ならびに予備芯91が収容され、芯タンク8の前端から該芯タンク8の全長の約2/3となる中間部分で段状に拡径されて拡径部8cが設けられて該拡径部8cの前端が芯支持部8dとなり、芯タンク8の後端開口部には嵌合部8aが設けられて前記付属具保持部材6の前端に設けられた前記嵌合部6aが挿嵌され、芯タンク8の前端は略円筒形状の連結具10に挿入され、芯タンク8の先端開口部には黄銅からなるチャック11が圧入固着されている。
チャック11の前部は複数分割して構成され、チャック頭部11aにはリング状の締具12が外嵌され、締具12の後端を受け止める連結具10と芯タンク8前端との間にチャックスプリング13が張嵌され、チャックスプリング13により後方に付勢されたチャック頭部11aが芯9を保持している。
先口3は両端が開口した先細り形状であり、先端開口部3aから芯9が突出され、内部に芯9を保持する芯ホルダー14が配置され、後部内周面には雌螺子部3bが設けられ、連結具10の前部外周面に設けられた雄螺子部10aと螺合している。
付属具保持部材6の内部は、前端から全長の約3/4となる深さまで円柱状にくりぬかれ、両側面には軸心方向に延びるスリット6dが形成されている。
付属具保持部材6の内部には略円柱形状の表示体15が前後動可能に配置され、表示体15の後端両側面には凸部15aが形成され、前記スリット6d内に凸部15aが嵌入されている。
軸筒本体2は透明な樹脂で成形され、窓部2b以外の軸筒本体2の表面に有色の印刷を施して窓部2bが設けられている。
(図1、図3において、破線で表した部分が窓部2bである)
図3に示すように、窓部2bを正面視した際の窓部2bの幅X1は3mmである。
なお、図示しないが、窓部の高さは5mmである。
図1、図3に示すように、芯タンク内8に予備芯91がある場合には、表示体15の前端(芯当接部15b)が芯タンク内8に収容された予備芯91の後端に当接することにより、表示体15の側面(表示部15c)が軸筒本体2の窓部2bよりも後方に位置しているので、表示部15cは軸筒本体2の窓部2cから視認されない。
この時、予備芯91の後端部と表示体15の芯当接部15bは、芯タンク8の拡径部8c内に位置している。
筆記により芯が消耗した場合には、チャックスプリング13の弾発力に抗してキャップ5をシャープペンシル1の前方に向けて押圧すると、キャップ5と螺合した付属具保持部材6が前方に移動し、付属具保持部材6と嵌合した芯タンク8が前方に移動し、チャック11が芯9をつかんだ状態で前方に移動し、締具12が先口3の内面に当接して移動を停止し、締具12がチャック頭部11aから外れてチャック頭部11aが拡開するまで芯9が繰り出される。
チャック頭部11aが拡開しても、芯9は芯ホルダー14に保持されるため先端開口部3aから落下することはない。
キャップ5の押圧をやめると、チャックスプリング13の弾発力により芯タンク8が後方に移動し、チャック11が後方に移動し、締具12が連結具10の前端に当接して停止しチャック頭部11aに外嵌され、チャック頭部11aが閉じて芯9が固定され筆記が可能となる。
次に、図4、図5を用いて、芯タンク8内に予備芯91がない状態について詳細に説明する。
筆記によりチャック頭部11aに保持された芯9を使い切り、芯タンク8内に収容された最後の予備芯91がその自重によりチャック11内に落下し、予備芯91の後端に当接していた表示体15がその自重により前方に移動することにより、表示体15の表示部15cが軸筒本体2の窓部2bから視認される。
次に、図6を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1に芯9を補充する状態について詳細に説明する。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持し、キャップ5を後方に引っ張ると、キャップ5はその内周面の雌螺子部5aにより付属具保持部材6の後部外周面の雄螺子部6cに螺合されているために軸心方向の力が加わっても付属具保持部材6から脱着しないので、キャップ5と共に付属具保持部材6が後方に引っ張られ、付属具保持部材6前端の嵌合部6aと芯タンク8後端の嵌合部8aとの嵌合が脱着され、キャップ5と消しゴム7が挿嵌された付属具保持部材6とが連結されたままの状態でシャープペンシル1から抜き取られ、後端開口部4aが開放される。
このとき、表示体15はその自重により前方に移動しようとするが、表示体15の後端両側面に設けられた凸部15aが付属具保持部材6の両側面に設けられたスリット6dに嵌入されているために、凸部15aがスリット6dの前端に当接して、付属具保持部材6からの表示体15の落下が防止され、表示体15もシャープペンシル1から抜き取られる。
芯9を後端開口部4aからシャープペンシル1内に落とし込むと、芯タンク8の後部が段状に拡径されて拡径部8cが形成されているために、芯9が芯タンク8内にスムーズに収容される。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持してキャップ5と連結されたままの付属具保持部材6と表示体15を後端開口部4aから軸筒本体2内に挿入すると、芯タンク8の後端に設けられた嵌合部8aに付属具保持部材6の前端に形成された嵌合部6aが挿嵌されて、芯タンク8内への芯9の補充が完了する。
次に、図2、図7を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1の消しゴム7を使用する状態について詳細に説明する。
軸筒本体2を一方の手で把持し、もう一方の手でキャップ5を把持し、キャップ5を後方からみて反時計回りに回転させると、キャップ5が螺合した付属具保持部材6にも後方からみて反時計回りの力が加わるが、付属具保持部材6はその外周面に形成された複数の係合突起6bが軸筒本体2の後部内周面に形成された複数の係合溝2aに噛み合っているために周方向の力が加わっても軸筒本体2に対して回転しないので、キャップ5のみが回転して付属具保持部材6の後部外周面に設けられた雄螺子部6cとキャップ5の内周面に設けられた雌螺子部5aとの螺合が脱着され、付属具保持部材6に挿嵌された消しゴム7が露出して使用可能となる。
次に、図8を用いて、本実施の形態のシャープペンシル1の拡径部8cならびに芯支持部8dの作用について詳細に説明する。
芯タンク8に予備芯91を収容した状態において、予備芯91の後端から拡径部8c前端の芯支持部8dまでの長さをLとし、芯支持部8dを通る水平面と予備芯91とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差が2Lcosθ以上となるように芯タンク8と拡径部8cとを形成すると、芯タンク8内で予備芯91が傾いた場合においても予備芯91の後端が拡径部8cの内壁面から離間する。
本実施の形態では、表示体15の移動状態を窓部2bから視認することで、芯タンク8内の予備芯の有無ならびに消費状況を窓部2bから容易に確認することができた。
また、芯タンク8に予備芯91を収容した状態でシャープペンシル1を持ち歩いて振動が加わった場合や、シャープペンシル1に落下などによる衝撃が加わった場合にも、芯タンク8に拡径部8cが設けられているために、予備芯91の後端部が擦れることによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくく、芯タンク8ならびに窓部2bを透しての表示体15の移動状態の確認が容易であった。
また、芯タンク8に拡径部8cが設けられているために、予備芯91の後端部が芯タンク8の内壁面に擦れることにより発生する芯の粉末が減少し、芯の粉末が付着することによる芯タンク8の内壁面汚れが生じにくく、芯タンク8ならびに窓部2bを透しての表示体の移動状態の確認が容易であった。
また、芯の粉末がチャック内などに入り込むことによる芯詰まりなどが生じにくかった。
また、シャープペンシル1に対してキャップ5を軸心方向の後方に向かって引くだけで、シャープペンシル1からキャップ5と消しゴム7と付属具保持部材6と表示体15とがまとめて脱着されて後端開口部4aを開放することができ、シャープペンシル1からキャップ5を取り外して机上に置き、次いで、消しゴム7が挿嵌された付属具保持部材6を取り外して机上に置くという二重の手数がなくなり、キャップ5や消しゴム7を保持した付属具保持部材6や表示体15を紛失することなく、容易に芯を補充することができた。
また、シャープペンシル1に対してキャップ4を周方向に向かって回転するだけで消しゴム7を露出することができ、消しゴムの使用時と前記芯の補充時とでシャープペンシル1の把持する部分を変えることがなかった。
また、芯タンク8に拡径部8cが設けられているために、芯タンク8への芯補充も容易に行うことができた。
1…シャープペンシル、
2…軸筒本体、2a…係合溝、2b…窓部、
3…先口、3a…先端開口部、3b…雌螺子部、
4…後軸、4a…後端開口部、
5…キャップ、5a…雌螺子部、
6…付属具保持部材、6a…嵌合部、6b…係合突起、6c…雄螺子部、6d…スリット、
7…消しゴム、
8…芯タンク、8a…嵌合部、8b…芯収容部、8c…拡径部、8d…芯支持部、
9…芯、91…予備芯、
10…連結具、10a…雄螺子部、11…チャック、11a…チャック頭部、
12…締具、13…チャックスプリング、14…芯ホルダー、
15…表示体、15a…凸部、15b…芯当接部、15c…表示部、

Claims (3)

  1. 芯が突出する先端開口部ならびに該芯を補充するための後端開口部を有する軸筒と、前記軸筒内に内蔵され複数の芯を収容可能とした芯収容部を有する芯タンクと、前記芯タンクの前方に位置し該芯タンクと連動するチャックと、前記チャックおよび前記芯タンクを後方に付勢するチャックスプリングと、前記軸筒から突出して配した操作部を有し、前記操作部を操作することにより該操作部と連動した前記チャックを前進させて芯を繰り出すシャープペンシルであって、前記芯収容部に予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、前記軸筒内に、前記芯タンク内の予備芯の後端に当接する表示体をシャープペンシルの軸心方向に前後動可能に配し、前記表示体が、前記芯タンク内に挿脱され且つ該芯タンク内に収容された予備芯の後端に当接する芯当接部と、前記芯当接部の後方に位置し前記芯収容部の内径よりも大きい幅の表示部とを備え、前記芯タンク内の予備芯が最後の芯となった状態において、該最後の芯が前方に移動することにより該最後の芯の後端に当接した表示体が追従して前方に移動すると共に、前記芯タンクの芯収容部の後方に該芯収容部の内径よりも拡径した拡径部を設け、前記芯タンクに予備芯を含む複数の芯を収容した状態において、前記予備芯の後端部及び前記表示体の芯当接部が前記拡径部内に位置され、前記軸筒に前記最後の芯の後端部および/または前記表示体の移動状態が視認可能な窓部を設け、前記予備芯の後端から拡径部前端の芯支持部までの長さをLとし、芯支持部を通る水平面と予備芯とが形成する角度をθとした場合に、芯タンクの内径と拡径部の内径との差を2Lcosθ以上としたことを特徴とするシャープペンシル。
  2. 前記窓部が、前記軸筒の一部を透明もしくは半透明に形成してなることを特徴とする請求項1に記載のシャープペンシル。
  3. 前記表示体が、弾発部材により軸筒の先端開口部方向に付勢されていることを特徴とする請求項1または2に記載のシャープペンシル。
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