JP2006116802A - 複式筆記具 - Google Patents

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Abstract

【目的】
シャープペンシルやボールペン等の複数の筆記体を搭載した複式筆記具であって、中軸に対して後軸を着脱自在と成して、後軸を外した時に、後端から芯の補充やボールペン筆記体の交換を容易に可能とする。
【構成】
中軸に対する円筒カムの回転によって各筆記体の先端部を先軸の先端口から選択的に出没可能とし、円筒カムの後方に後軸が着脱可能で且つ一体的に固定されてなる複式筆記具に於いて、後軸が離脱された状態で、シャープペンシル筆記体に接続する芯パイプにその後端から芯が補充可能と成され、更に、芯ホルダーに接続する受けパイプにボールペン筆記体が挿入されると共に、ボールペン筆記体の先端部が芯ホルダーのチャックで把持可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シャープペンシルやボールペン等の複数の筆記体を搭載して、その筆記先端部を先軸先端口に於いて交互に出没自在とし、且つ後軸を着脱自在と成して、後軸を外した時に後端から芯の補充やボールペン筆記体の交換が可能となる複式筆記具の提供に関する。
実公平1−23833 特開平9−156288(特許文献1)には、 それぞれ摺動コマを固着したシャープペンシルとボールペンを先軸に固定するガイド筒に設けた軸方向の溝にそれぞれ摺動自在に嵌装し、ガイド筒の外周部に円周状にカム斜面を備えた円筒カムをガイド筒に対して回転及び軸方向に移動可能に取付け、更にキャップ(後軸)内径部に於いてキャップと円筒カムとを回転方向で一体的にして、摺動コマに円筒カムのカム斜面を接触させてキャップすなわち円筒カムを回転したとき、摺動コマをカム斜面上で移動させるように構成するとともにシャープペンシルの芯パイプの後端を開口して摺動コマより後方へ長く突出させ、上記ガイド筒の後方部位においてシャープペンシルを嵌装した溝の後方位置に芯パイプの外径よりやや大きめの孔部を設けて芯パイプの後端をその孔部に嵌入させることにより摺動コマの前後動に際して芯パイプの後端を上記孔部内においてスライド可能とし、更にガイド筒の後端部に漏斗部を設けて該漏斗部には消しゴムを収容する大径部とその横に上記の孔部と連通する小径部を併設した複式筆記具が示されている。(特許文献2)には、 先軸と中軸の先方を互いに回転不能且つ抜け止め状態に固定し、中軸に一体化したガイド部の複数の案内溝に、それぞれ筆記体を中軸と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド部又は中軸に対し回転可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした前方筆記部と、後方部で消しゴムを出没可能とした複式筆記具に於いて、 前記円筒カムの後方に後軸が着脱可能で且つ一体的に固定され、後軸の後方内孔部に、後端より消しゴムが出没可能となる消しゴム繰り出し装置が配設され、筆記体の内、少なくとも一本をシャープペンシル筆記体として、円筒カムが中軸に対し軸推移して芯の繰り出しが可能となり、更にシャープペンシル筆記体に接続する芯収容部に、その後端から芯が補充可能となるように構成された複式筆記具が示されている。
本発明は、シャープペンシルやボールペン等の複数の筆記体を搭載して、その筆記先端部を先軸先端口に於いて交互に出没自在とした複式筆記具であって、先軸または中軸に対して後軸を着脱自在と成して、後軸を外した時に、後端から芯の補充やボールペン筆記体の交換を容易に可能とする。また、後軸に消しゴム繰り出し装置や筆記体、修正具、印鑑などを搭載した便利で使い勝手の良い複式筆記具を提供可能とする。
従来の複式筆記具は、先軸を離脱し、細いシャープペンシル筆記体を芯パイプから着脱するので操作が面倒であり、更にシャープペンシル筆記体を芯パイプから着脱する際に、芯をこぼしてしまったり、芯を折ってしまうなどの問題があった。上述した特許文献1と2はそれを解決するものであったが、ボールペン筆記体の交換に際しては、従来通り先軸を着脱して行わなければならず、操作に混乱を生ずる問題や、使用者にとってさほど便利になったという印象がなかった。
本発明は、上記課題を達成するために以下の構成を有する。
請求項1に記載の発明に係る複式筆記具は、中軸に一体化したガイド部の複数の案内溝に、それぞれ筆記体を中軸と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド部または中軸に対し回転可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端部を先軸の先端口から選択的に出没可能とし、円筒カムの後方に後軸が着脱可能で且つ一体的に固定されてなる複式筆記具に於いて、前記円筒カムの後方から後軸が離脱された状態で、当該複式筆記具の筆記体は、少なくとも一本をシャープペンシル筆記体として、円筒カムが中軸に対し前後動して、芯パイプに固定された摺動コマを前後動させて芯の繰り出しが可能と成されると共に、シャープペンシル筆記体に接続する芯パイプにその後端から芯が補充可能と成され、更に、少なくとも一本をボールペン筆記体として、摺動コマが固定された受けパイプの後端からボールペン筆記体が挿入されると共に、ボールペン筆記体の先端部が受けパイプの前端に設けられた芯ホルダーのチャックで把持されてなる。
請求項2に記載の発明に係る複式筆記具は、請求項1に記載の複式筆記具に於いて、後軸には、消しゴム繰り出し装置や筆記体、修正具、印鑑などが搭載されたことを特徴とする。
本発明は、シャープペンシルやボールペン等の複数の筆記体を搭載して、その筆記先端部を先軸先端口に於いて交互に出没自在とした複式筆記具であって、先軸または中軸に対して後軸を着脱自在と成して、後軸を外したときに、後端から芯の補充やボールペンリフィールの交換が容易に可能となる。また、後軸に消しゴム繰り出し装置や筆記体、修正具、印鑑などを搭載した便利で使い勝手の良い複式筆記具が提供可能となる。
図1乃至図7は本発明の実施形態を示している。図1は第1の実施形態である複式筆記具で、図7は第2の実施形態である複式筆記具を示している。
先ず、第1の実施形態は、ガイド筒2を一体に備えた中軸1、先軸3、円筒カム5、一対の摺動コマ6a,6b、シャープペンシル筆記体7、ボールペン筆記体8a、消しゴム繰り出し機構を備えた後軸4を主要構成要素とする。
先ず、中軸1は樹脂製で、図に示すように、略中央部から後端まで側面に開口した軸方向に長い案内溝9aとそれと反対側の側面に同様の案内溝9bを有したガイド筒2が設けられている。ガイド筒2の前半部には、各案内溝9a,9bと連通して孔31a,31bを有した仕切り部16を備えて前端を開口した筒部10が設けられ、筒部10の後端に段部30を有して段部30の前方外周部には膨出状の係合部13が形成されている。
また、中軸1の後方側面には図3に示すように縦溝18が先方の傾斜面60を介して巾狭部61が周溝19に接続されて略Lの字状の窓部が穿設されている。また後述するが、円筒カム5の突起17は縦溝18より挿入され、突起17が傾斜面60を弾性的に拡開して巾狭部61を通過して周溝19内に入る。円筒カム5は突起17が周溝19の周方向の後壁に当接しながら回転して、シャープペンシル筆記体7またはボールペン筆記体8aの筆記先端部が先軸先端口から交互に出没することになる。また周溝19は、シャープペンシル筆記体7及び芯ホルダー8が突出するときの突起17の位置で、円筒カム5が前後動可能なように後壁62と前壁63の間が巾広に設けられている。尚、筆記体の収納時の突起17の位置で円筒カム5が略前後動不可となるように周溝19の後壁62と前壁63との間を巾狭にして突起17の前進を阻止するように設けることも可能である。
先軸3は、前方が先細状で、内孔部先端には内段部3aを有して先端口が設けられている。また、後端孔には、前記ガイド筒の筒部10の外周部に設けられた係合部13と迎合して筒部10と抜け止め且つ回転止めされる係合溝12が設けられている。尚、筒部10と先軸3は適宜な力で着脱可能に固定される。
後軸4は樹脂製でやや太径の軸筒部を有しており、軸筒部の後端側面にクリップ44が設けられている。また、先方の内孔38の周面に円筒カム5の後方外周部に着脱可能に固定する為の縦状の溝38aと突条39が形成されている。
また、円筒カム5は筒状を成し前端縁に円周状に前後に変位するカム斜面14を有し、カム斜面14の最前端部には切欠15が形成されている。また、円筒カム5の側面には、前記中軸1の縦溝18に挿入して、弾性的に周溝19に嵌入して一定範囲(略180度)で回転且つ抜け止めする突起17が形成されている。また、円筒カム5の後方外周部には縦状のリブ37a、周状の溝37が形成されて、前記後軸4の溝38aにリブ37aが、突条39に溝37が係合して相互が固定される。尚、前記関係に限らず相互間の溝、リブ、突条は設計都合で適宜設けられる。
樹脂製の一方の摺動コマ6aは、外面に突起20aを有して、突起20aの後端面には中央部が突出してその両側が前述した円筒カム5のカム斜面14と略同勾配のカム斜面を有している。また、芯パイプ21aのフランジ部22aに当接して、芯パイプ21aの後方を長く突出して嵌着する孔が設けられている。また、芯パイプ21aの後端孔は尾栓23が固着され、芯が一本挿通可能な孔24が設けられている。
他方の摺動コマ6bは、やはり外面に突起20bを有して、突起20bの後端面には中央部が突出してその両側が前述した円筒カム5のカム斜面14と略同勾配のカム斜面を有している。また、受けパイプ21bのフランジ部22bに当接して、受けパイプ21bの後方を適宜突出させている。その適宜突出した受けパイプ21bの後端に、ボールペン筆記体8aの後端部を固定した栓体26の前端が当接して設けられる。この栓体26は、ボールペン筆記体を着脱する際の摘み部であり、ボールペン筆記体のインキ色を表示するものであり、筆記先端部の突出長さを規定するののである。しかしながら、栓体26を設けないでもすむ手段はある。
シャープペンシル筆記体7は、一般的なチャック機構を内蔵し、後端にチャック機構と連結した継ぎ手28を介して芯パイプ21aに接合し、芯パイプ21aの後方に設けたフランジ部22aに当接して摺動コマ6aが嵌着され、摺動コマ6aの後端から突出した芯パイプ21aの後端孔は上述した如く尾栓23が固着されている。芯の繰り出しは、シャープペンシル筆記体7先端の段部27が先軸3の内段部3aに当接した状態で、上記円筒カム5と連動して摺動コマ6aの前後動によりチャックを前後に摺動して行われる。
芯ホルダー8は、図6に示すように受けパイプ21bの前端に継ぎ手8fが固定され、その前端にチャック8bが固着されると共にチャックの把持部8cが先具8dに引き込まれるように先具8dと継ぎ手8fとの間にスプリング8gが敷設されてなる。
ボールペン筆記体8aは、その後端外周部が栓体26前方の係合孔26bに着脱可能に嵌着される。また係合孔26bには必要に応じて微小凸状の係合部が設けられている。また、後端にボールペン筆記体の空気置換をするための通気孔26aが設けられている。
尚、通気手段はこれに限定されず、係合孔26cの周面に溝を設けるなど種々対応可能である。ボールペン筆記体8は受けパイプ21bの後端孔から挿入され、先軸3に対して円筒カム5を前進したときに、芯ホルダーの先具8dの外周に設けられた段部8eが先軸の内段部3aに当接すると共に継ぎ手8fが前進してチャック8bの把持部8cが拡開し、ボールペン筆記体8aの先端部がチャックの把持部8c前端から突出した状態となり、円筒カム5が後退したときに、ボールペン筆記体8aの先端部外周が把持される。また、ボールペン筆記体8aは、先軸に対して円筒カムを前進することでチャック8bの把持を開放し、受けパイプ21bから離脱することが可能となる。
この状態で、中軸1に対して後軸4を一方に回転すると、リターンスプリング29aを押圧して摺動コマ6aが前進して円筒カム5のカム斜面14の最前端の切欠15がシャープペンシル筆記体7の摺動コマ6aの突起20aに係止して筆記先端部が先軸先端口から突出状態になる。中軸1に対して後軸4を他方に回転すると、摺動コマ6aが後退してシャープペンシル筆記体7の筆記先端部が先軸先端口から没入すると共に、リターンスプリング29bを押圧して摺動コマ6bが前進してボールペン筆記体8aの筆記先端部が先軸先端口から突出する。
また、後軸4の内孔38後端に段部40が設けられ、その後方に筒状の軸部41が後端に向かって一体に延設され、軸部41略前端の外周部に突条の係止部42が設けられ、その後部外周から軸方向に後端に懸けてスリット43が形成され、一方、筒部33の内孔周面に螺旋溝34が形成された内筒32が前記軸部41の外周に被嵌された状態でその後端部32aの前端が後軸4の後端に当接すると共に、前記筒部33の先端口内周に設けられた周状の係止溝35が前記軸部41の係止部42に係合して、内筒32は後軸4に回動のみ可能に係止されている。
また、軸41内に先方に消しゴム51を挟持して側面に突起47を有したスライダー45が嵌挿されて、突起47が前記スリット43を貫通して、更に螺旋溝34に係合されて成り、前記後軸4に対して前記内筒の後端部32aを回動することで消しゴム51が内筒32の後端孔から出没可能となる。
ところで、上述した実施形態に於いては中軸1とガイド筒2を一体に構成したが、別体と成すことは自由である。
また、図4及び図5は円筒カム5の突起17を中軸1aのガイド溝70に沿って突起17を中軸の周面に穿設した周溝71に弾性的に嵌入させて、円筒カム5を中軸1aに対して抜け止め且つ一定範囲で回転するように成した他の一例を示すもので、前記手段を上述した実施形態に設計上組み込むことは可能である。
次に、第2の実施形態の複式筆記具であるが、筆記具の前半部は上述したものと同じである。以下相違点に付いて説明する。
当該実施形態は、図7に示すように、円筒カム87の後方に後軸80が着脱可能で且つ一体的に固定され、後軸80の側面にスリット84を穿設して、該スリット84の内側面に突起85と溝86が交互に形成された係合部が設けられ、後方に消しゴム94を止着したスライダー90が、その外周に設けられた係合突起93を前記スリット84の係合部溝86に係脱可能に設けて、後軸80に対してスライダー90を前後動させて消しゴム94を後軸80の後端から出没可能としたことを特徴とするものである。
また、後軸80は円筒カム87の後端部88の外周に適宜箇所で設けた溝89に後軸の内孔周面に設けた突条83を係脱して固定するものであるが、上述した第1の実施形態の複式筆記具と係脱部の形状が異なって示されている。しかしながら、共通に成すことは可能であり、2種類の消しゴム繰り出し機構を備えた後軸を使い勝手の好みに応じて共通の筆記具前半部に互換性よく取付けることが可能である。
(作用)
先軸3または中軸1に対して後軸4を一方に回転すると、図1に示すように円筒カム5のカム斜面14の先端に設けた切欠15がシャープペンシル筆記体体7の摺動コマ6aと係合してその筆記先端部を先軸先端口から突出する。このとき、円筒カム5の突起17は中軸1の周溝19で巾広溝62に位置している。この状態で内筒32の後端部32aをノックして後軸4、即ち円筒カム5を前後動するとその動作が摺動コマ6a、芯パイプ21a、シャープペンシル筆記体7に伝達され、筆記先端部の段部27が先軸3の内段部3aに当接した状態から継ぎ手28と共にチャックが軸推移して芯が繰り出される。
また、先軸3または中軸1に対して後軸4を他方に回転すると、シャープペンシル筆記体7が後退し、代わりにボールペン筆記体8aの筆記先端部が先軸先端口から突出する。 また、先軸3に対して円筒カム5を前進したときに、芯ホルダーの先具8dの外周に設けられた段部8eが先軸の内段部3aに当接すると共に継ぎ手8fが前進してチャック8bの把持部8cが拡開し、ボールペン筆記体8aの先端部がチャックの把持部8c前端から突出した状態となり、円筒カム5が後退したときに、ボールペン筆記体8aの先端部外周が把持される。また、先軸に対して円筒カムを前進することでチャック8bの把持を開放し、受けパイプ21bからボールペン筆記体8aを離脱することが可能となる。
第1の実施形態の場合には、後軸4に対して内筒32の後端部32aを回動すると、スライダー45が前後動して内筒32の後端孔から消しゴム51が出没する。
また、第2の実施形態の場合には、後軸80に対しスリット84の係合部と係合するスライダー90の係合突起93と連動する操作釦92を押圧しながら前後にスライドすることで後端から消しゴム94が出没する。
また、芯の補充は、芯パイプ21aの後端に固着された尾栓23の孔24から芯を挿入する。
(他の実施形態)
本発明の複式筆記具は、シャープペンシルやボールペン等の複数の筆記体を搭載し、先軸または中軸に対して後軸を着脱自在と成して、後軸を外した時に、後端から芯の補充やボールペンリフィールの交換が容易となることから、先軸と中軸を一体に形成することが可能となり、安価に提供できる利点がある。また、実施形態の複式筆記具は2本の筆記体が搭載されているが、3本以上の筆記体を搭載することも可能である。
また、後軸には、実施形態において消しゴム繰り出し装置を設けているが、例えばアンダーラインなどの筆記体、修正ペンや修正テープなどの修正具、印鑑などを搭載した様式で提供することが可能である。また、後軸を外した時に、後端から芯の補充やボールペンリフィールの交換が容易となることから、先軸と中軸を一体に形成することが可能となり、安価に提供できる利点がある。
また、芯の補充は、実施形態において、芯パイプ21aの後端に固着された尾栓23の孔24から芯を挿入するように設けられているが、筆先を上に向けた状態で芯漏れが防止される為の構造が必要である。
一例として、尾栓23の前端に芯返しのエッジを設けることで実使用上達成できる。
二例として、芯パイプの後端に筆先が上向きの状態で芯漏れしない程度で芯の挿通孔が閉塞し、筆先が下向きの状態で芯が挿通するように開口する、自重を利用した所謂弁機構を設けることで達成できる。
三例として、芯パイプの後端に設けた弁機構を常時は閉塞させ、押した時に開口するように設けることで達成できる。
また四例として、芯パイプの開口部に後端閉塞状の小キャップを着脱自在に止着することで達成できる。
また、上述した実施形態に於いては、受けパイプ21bの後端にボールペン筆記体8aの後端部に固定した栓体26の前端が当接して設けられて、チャックの把持部前端から突出する筆記先端部の突出長さが規定されているが、筆記先端部(ボールペンチップ)の外径に対してインキ収容管の外径がやや大きく設けられている場合には、インキ収容管の前端をチャックの把持部8c後方に設けた内段に当接させることで筆記先端部の突出長さを規定することが可能である。また、チャックの把持が開放された状態でボールペン筆記体がチャックの前方に抜け落ちないように把持部の拡開量を規制することができる。
本発明の第1の実施形態である複式筆記具の全体を示す縦断面図で、一部非断面となっている。 図1の後半部を拡大した断面図である。 円筒カムと中軸の係止状態を示した説明図である。 円筒カムと中軸の係止状態に於ける他の実施形態を示した説明図である。 図4に於ける要部の断面図である。 芯ホルダーの要部拡大図である。 本発明の第2の実施形態である複式筆記具の全体を示す縦断面図で、一部非断面となっている。
符号の説明
1 中軸
1a 中軸
2 ガイド筒
3 先軸
3a 内段部
4 後軸
5 円筒カム
6a 摺動コマ
6b 摺動コマ
7 シャープペンシル筆記体
8 芯ホルダー
8a ボールペン筆記体
8b チャック
8c 把持部
8d 先具
8e 段部
8f 継ぎ手
8g スプリング
9a 案内溝
9b 案内溝
10 筒部
11 ノックスプリング
12 係合溝
13 係合部
14 カム斜面
15 切欠
16 仕切り部
17 突起
18 縦溝
19 周溝
20a 突起
20b 突起
21a 芯パイプ
21b 受けパイプ
22a フランジ部
22b フランジ部
23 尾栓
24 孔
25 軸継ぎ手
26 栓体
26a 通気孔
26b 係合孔
27 段部
28 継ぎ手
29a リターンスプリング
29b リターンスプリング
30 段部
31a 孔
31b 孔
32 内筒
32a 後端部
33 筒部
34 螺旋溝
35 係止溝
36 段部
37 溝
37a リブ
38 内孔
38a 溝
39 突条
40 段部
40a 段部
41 軸部
42 係止部
43 スリット
43a 段部
44 クリップ
45 スライダー
46 筒部
46a 挟持片
47 突起
48 段部
49 後端部
50 係止突起
51 消しゴム
60 傾斜面
61 巾狭部
62 後壁
63 前壁
70 ガイド溝
71 周溝
72 後壁
73 傾斜面
80 後軸
81 天冠部
82 段部
83 突条
84 スリット
85 突起
86 溝
87 円筒カム
88 後端部
89 溝
90 スライダー
91 弾性片
92 操作釦
93 係合突起
94 消しゴム































Claims (2)

  1. 中軸に一体化したガイド部の複数の案内溝に、それぞれ筆記体を中軸と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を前端部に円周状に設けた円筒カムをガイド部または中軸に対し回転可能に抜け止めし、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより中軸に対する円筒カムの回転によって交互に前後動させて、各筆記体の先端部を先軸の先端口から選択的に出没可能とし、円筒カムの後方に後軸が着脱可能で且つ一体的に固定されてなる複式筆記具に於いて、
    前記円筒カムの後方から後軸が離脱された状態で、当該複式筆記具の筆記体は、少なくとも一本をシャープペンシル筆記体として、円筒カムが中軸に対し前後動して、芯パイプに固定された摺動コマを前後動させて芯の繰り出しが可能と成されると共に、シャープペンシル筆記体に接続する芯パイプにその後端から芯が補充可能と成され、更に、少なくとも一本をボールペン筆記体として、摺動コマが固定された受けパイプの後端からボールペン筆記体が挿入されると共に、ボールペン筆記体の先端部が受けパイプの前端に設けられた芯ホルダーのチャックで把持されてなることを特徴とする複式筆記具。
  2. 後軸には、消しゴム繰り出し装置や筆記体、修正具、印鑑などが搭載されたことを特徴とする請求項1に記載の複式筆記具。



























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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105270036A (zh) * 2014-06-03 2016-01-27 株式会社常盘 多种笔

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