JP3010712U - 植栽樹木の支柱埋設用穿孔機 - Google Patents

植栽樹木の支柱埋設用穿孔機

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JP3010712U JP1994013472U JP1347294U JP3010712U JP 3010712 U JP3010712 U JP 3010712U JP 1994013472 U JP1994013472 U JP 1994013472U JP 1347294 U JP1347294 U JP 1347294U JP 3010712 U JP3010712 U JP 3010712U
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修一 横木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鳥居型支柱の傾斜角に合わせて、互いに傾斜
角が異なる孔を同時に穿孔できるようにする。 【構成】 自走式作業機1のアーム2に支持フレーム5
を取り付け、この支持フレーム5の両側に左右一対のガ
イドフレーム4を垂直回動可能に連結する。このガイド
フレーム4に昇降杆15を内設し、昇降杆15の先端に穿孔
用油圧モータ16で駆動する回転ドリル17を固定する。そ
して、ガイドフレーム4の上端部には昇降杆15を昇降駆
動する掘進用油圧モータ18を設け、各油圧モータ16,18
を作動して昇降杆15をガイドフレーム4に沿わせて昇降
すれば、回転ドリル17の軸線X1と掘進方向X1とが一
致し、昇降杆15と同傾斜の孔Hが穿孔できる。 【効果】 鳥居型支柱を埋設する際、互いに傾斜角が異
なる支柱を挿入する孔を2こ同時に穿孔できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、公園や庭園などに植栽される樹木に支柱を添設する際、支柱の孔を 機械的に穿孔する植栽樹木の支柱埋設用穿孔機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、公園や庭園などに樹木を植栽する場合、風によって樹木が動揺しない よう樹木に支柱を添設している。このような樹木を支える支柱は、樹木に近接さ せて二脚の支柱の下端部を互いに外側に向けて概ねハの字状に傾けた一対の支柱 を土中に埋設し、この支柱の上部に横木をしゅろ縄を用いて樹木に縛って植栽し た樹木に鳥居型に連結している。そして、このように、樹木に添設される支柱を 土中に埋設する際、まず支柱を挿入する孔を穿孔することになるが、スコップな どを用いて手作業で穿孔する場合、作業効率が悪いことから、本願出願人は、先 に支柱埋設用の穿孔作業を機械的に穿孔することのできる支柱埋設用の穿孔機を 実開平4−99782号公報で提案している。
【0003】 この穿孔機は、バックフォーなどの自走式作業機のアームの先端に左右一対の 回転ドリルを具備した取付用ベースを着脱自在に設けたもので、バックフォーの アームを上下動させることによって、取付用ベースに組み付けた回転ドリルで支 柱の孔を機械的に穿孔するように構成している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、樹木に添設される鳥居型の支柱は、その二脚の支柱が前述したよう に下端部を互い外側に向けて概ねハの字状に傾斜することから、この支柱を埋設 する孔も支柱の傾斜に合わせて穿孔することが望ましい。このため、前記従来の 穿孔機は、自走式作業機のアームの先端に設けた取付用ベースに左右一対の回転 ドリルを両支柱の傾斜角に合わせてハの字状に傾斜させて組み付けているが、図 10に示すように、支柱の傾斜に合わせて取り付けた回転ドリルA1によって2 つの孔Hを同時に穿孔する場合、それぞれの孔Hの傾斜に合わせて自走式作業機 のアームAを上下動することが構造的に不可能であり、孔Hを掘進する自走式作 業機のアームAをほぼ垂直に上下動させている。このため、たとえ前記回転ドリ ルA1を支柱に合わせて傾斜させて組み付けたとしても、回転ドリルA1の軸線 方向X1とアームAの昇降による掘進方向Xが異なるため、回転ドリルA1を傾 斜させて組み付けているにも拘らず、回転ドリルA1によって穿孔した孔Hは、 その外側が垂直となり、この結果的、孔Hに支柱を挿入した際、支柱Bがぐらつ くことになるから、支柱Bを挿入した後、孔Hの外側を埋めるといった煩雑な後 処理が必要であった。
【0005】 本考案は、このような問題点を解決しようとするもので、回転ドリルの軸線と 回転ドリルの掘進方向を一致させて支柱を挿入する傾斜状の孔を2個同時に穿孔 できる植栽樹木の支柱埋設用穿孔機を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、バックフォーなどの自走式作業機のアームの先端に着脱自 在に取付ける支持フレームと、この支持フレームの両側に垂直回動自在に連結さ れる左右一対のガイドフレームと、このガイドフレームに沿って昇降する昇降杆 と、この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動装置によって回転して樹木に添設さ れる支柱の孔を掘削する回転ドリルと、前記ガイドフレームに沿わせて前記昇降 杆を昇降させる掘進駆動手段とを具備したものである。
【0007】 請求項2の考案は、バックフォーなどの自走式作業機のアームの先端に着脱自 在に取付ける支持フレームと、この支持フレームの両側にスライド自在に嵌合し たスライド部材と、前記支持フレームと前記スライド部材を固定するための上部 にハンドルを一体化した締付ボルトと、前記スライド部材に固定ボルトを介して 固定される左右一対の受板を有するガイドフレームと、前記受板に形成され前記 固定ボルトを挿通して前記スライド部材にガイドフレームを垂直回動自在に連結 する円弧状の長孔と、前記ガイドフレームに沿って上下にスライドする昇降杆と 、この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動装置によって回転して樹木に添設され る支柱の孔を掘削する回転ドリルと、前記ガイドフレームに沿わせて前記昇降杆 を昇降させる掘進駆動手段とを具備したものである。
【0008】 請求項3の考案は、前記請求項1又は2記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機に おいて、支持フレームのほぼ中央に接地脚を設けたものである。
【0009】 請求項4の考案は、前記請求項3記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機において 、接地脚を支持フレームのほぼ中央に固定する案内筒にスライド自在に嵌合した ものである。
【0010】 請求項5の考案は、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の植栽樹木の支柱 埋設用穿孔機において、穿孔駆動装置と前記掘進駆動手段とをモータで構成し、 前記昇降杆の下端に固定した穿孔用モータの駆動軸に樹木に添設される支柱の孔 を掘削する回転ドリルを連結するとともに、前記ガイドフレームの上端に固定し た掘進用モータの駆動軸にはねじ杆を連結し、このねじ杆を前記昇降杆に螺着し て該昇降杆を前記ガイドフレームに沿わせて昇降可能に設けたものである。
【0011】 請求項6の考案は、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の植栽樹木の支柱 埋設用穿孔機において、支持フレームの両側に掘進駆動用のシリンダを垂直回動 自在に連結し、このシリンダのピストンロッドに前記回転ドリルを駆動する穿孔 用モータを設けたものである。
【0012】
【作用】
請求項1の考案は、支柱を樹木に添設する際、ガイドフレームの角度を調整し てガイドフレームに沿ってスライドする昇降杆の角度を支柱の傾斜角に合わてセ ットし、支持フレームを樹木の近傍に設置するように自走式作業機のアームを操 作する。この後、アームを停止し、穿孔駆動装置を作動して回転ドリルを回転さ せ、一方、ガイドフレームの上端部に設けた掘進駆動手段を作動して昇降杆をガ イドフレームに沿わせて下方に移動する。この昇降杆の降下に伴って昇降杆の下 端に取り付けた回転ドリルを地中に進行させ、昇降杆先端の回転ドリルの回転に よって孔を掘進する。そして、所定深さの孔を穿孔した後、掘進駆動手段を逆動 作させ、昇降杆を前記ガイドフレームに沿わせて上昇させて回転ドリルを穿孔し た孔から引き抜くことによって、回転ドリルの軸線と掘進方向が一致し、支柱を 埋設する傾斜状の孔が穿孔される。
【0013】 請求項2の考案は、支柱を樹木に添設する際、ハンドルを回転させてスライド 部材に螺着する締付ボルトを緩めることによって、支持フレームに外装するスラ イド部材を支柱の間隔に合わせて調整でき、しかも、ガイドフレームとスライド 部材を固定する固定ボルトを緩めれば、ガイドフレームの角度を調整してガイド フレームに沿ってスライドする昇降杆の角度を支柱の傾斜角に合わせて調整でき 、このように樹木に添設する支柱に合わせて昇降杆の間隔及び傾斜角を任意に調 整できる。
【0014】 請求項3の考案は、自走式作業機のアームを操作する際、支持フレームのほぼ 中央に設けた接地脚を樹木に並設すれば、接地脚を基準として昇降杆を樹木に対 してほぼ左右対称に配置でき、穿孔時に、支柱を埋設する孔の位置合わせが容易 である。
【0015】 請求項4の考案は、案内筒に外装する接地脚をスライドさせて接地脚の高さを 調整することによって、穿孔する孔の深さを調整できる。
【0016】 請求項5の考案は、昇降杆の下端に取り付けた穿孔用モータで回転ドリルが回 転し、一方、ガイドフレームの上端部に設けた掘進用モータでねじ杆を回転させ て下端に回転ドリルを有する昇降杆をガイドフレームに沿わせて昇降させること によって、回転ドリルの軸線と掘進方向が一致し、支柱を埋設する傾斜状の孔が 穿孔できる。
【0017】 請求項6の考案は、穿孔用油圧モータで回転ドリルを回転させた状態で、油圧 シリンダを作動させることによって、回転ドリルの軸線と掘進方向が一致し、支 柱を埋設する傾斜状の孔が穿孔できる。
【0018】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図1乃至図8は、本考 案の第1実施例を示し、図1の全体図に示すように、従来から周知のバックフォ ーなどの自走式作業機1のアーム2の先端に取付部材3を着脱自在に取り付けて いる。取付部材3は、図2の正面図に示すように、断面矩形状の角筒状に形成さ れた左右一対のガイドフレーム4とその両ガイドフレーム4を連結するガイドフ レーム4と同様、角筒状に形成された支持フレーム5とから成り、その支持フレ ーム5の背面中央部に図6の側面図に示すように、前記アーム2の先端にピン6 を介して枢支するアタッチメント7を溶接などの手段によって固着し、このアタ ッチメント7を介して前記アーム2に支持フレーム5を水平となるように着脱自 在に取り付ける。
【0019】 前記支持フレーム5の両側には、図3の断面図に示すように、前記ガイドフレ ーム4を組付固定するスライド部材8がスライド自在に外装され、そのスライド 部材8の上面には、ハンドル9を有する締付ボルト10がねじ込まれている。そし て、前記ハンドル9を回転操作して締付ボルト10を緩めることによって、スライ ド部材8の間隔を任意に調整し、これにより前記ガイドフレーム4の間隔を調整 するように構成している。このガイドフレーム4の両側面には、一対のL型の受 板11が固着されており、この両受板11に左右対称となるように半円弧状の長孔12 を形成し、その長孔12に挿通した固定ボルト10Aをスライド部材8に螺着して前 記ガイドフレーム4をスライド部材8に固定する。そして、ガイドフレーム4を の固定ボルト10Aを緩めることによって、前記長孔12の範囲内で両ガイドフレー ム4の取付角度を任意に調整可能としている。なお、スライド部材8を介して固 定されるガイドフレーム4の回動範囲は、垂直から最大で概ね20度までの範囲 内である。さらに、支持フレーム5の前面ほぼ中央部には、円筒状の案内筒13が ねじ止めされ、この案内筒13内に接地脚14がスライド自在に嵌入されており、前 記案内筒13の前面には接地脚14を固定するための固定ボルト10Bが螺着されてい る。
【0020】 15は前記ガイドフレーム4の内周面に沿ってスライドする昇降杆であり、この 昇降杆15の下端に穿孔駆動装置たる油圧モータ16によって駆動するオーガ型回転 ドリル17を下方に向けて取付固定し、一方、ガイドフレーム4の上端部に前記昇 降杆15をガイドフレーム4に沿って昇降させる掘進駆動装置たる油圧モータ18を 据付固定している。この掘進用油圧モータ18の駆動軸18Aには、図4の断面図に 示すように、前記ガイドフレーム4の上面部に設けたベアリング19Aに軸支した 連結杆19を介して前記昇降杆15内に貫通するねじ杆20が同軸的に連結固定されて いる。このねじ杆20は、前記昇降杆15の上面開口部を塞ぐ天板21に固定した受板 22のねじ孔22Aに螺着され、前記掘進用油圧モータ18でねじ杆20を回転させるこ とによって昇降杆15がガイドフレーム4に沿って昇降し、その昇降杆15の下端部 に設けた回転ドリル17によって支柱Bの孔Hを穿孔するように構成している。な お、前記両油圧モータ16,18は、前記自走式作業機1に具備した図示しない油圧 ポンプを駆動源としている。
【0021】 以上のように構成される本考案の作用について説明する。
【0022】 図7に示すように二脚鳥居型の支柱Bを樹木Tに添設する場合、まずハンドル 9を回転させてスライド部材8の上面に螺着する締付ボルト10を緩め、支持フレ ーム5に外装するスライド部材8を支柱Bの間隔に合わせスライドさせた後、前 記ハンドル9を逆方向に回転してスライド部材8を固定する。そして、ガイドフ レーム4とスライド部材8を固定する固定ボルト10Aを緩め、ガイドフレーム4 の角度、ひいてはガイドフレーム4に沿ってスライドする昇降杆15の角度を前記 支柱Bの傾斜角に合わせて調整する。このように、ガイドフレーム4の取付角度 を設定した後、固定ボルト10Aを締めてガイドフレーム4を固定する。さらに、 穿孔する孔の深さに合わせて案内筒13の前面に螺着する固定ボルト10Bを緩めて 接地脚14の高さを調整する。このようにして自走式作業機1のアーム2の先端に 装着した取付部材3を支柱Bに合わせてセットした後、図6に示すように、支持 フレーム5の中央部に取り付けた接地脚14を樹木Tの近傍に設置するように自走 式作業機1のアーム2を操作する。この後、アーム2を停止した状態で自走式作 業機1の図示しない油圧ポンプを作動して両油圧モータ16,18を回転させると、 図1に示すように、昇降杆15の下端に取り付けた油圧モータ16によって、その駆 動軸に形成した回転ドリル17が回転し、一方、ガイドフレーム4の上端部に設け た油圧モータ18によってその駆動軸18Aに連結した連結杆19を介してねじ杆20を 回転させ、そのねじ杆20に螺着する昇降杆15を前記ガイドフレーム4に沿って下 方に移動する。この昇降杆15の降下に伴って昇降杆15の下端に取り付けた回転ド リル17を地中に進行させ、先端の前記回転ドリル17の回転によって孔Hを掘進す る。そして、所定深さの孔Hを穿孔した後、ガイドフレーム4の上端部に設けた 油圧モータ18を逆回転させ、昇降杆15を前記ガイドフレーム4に沿わせて上昇さ せることによって、昇降杆15の下端に設けた回転ドリル17を穿孔した孔Hから引 き抜き、昇降杆15と同傾斜、すなわち、支柱Bと同傾斜の孔Hを形成する。この 後、穿孔した孔Hに支柱Bを挿入して埋設し、その支柱Bに横木を固定する。な お、図8に示す四脚鳥居型の支柱Bを樹木Tに添設する場合、前述の穿孔作業を 2回繰り返せばよい。
【0023】 このように、本考案においては、回転ドリル17を回転させる穿孔用の油圧モー タ16と昇降杆15をガイドフレーム4に沿わせて昇降させる掘進用の油圧モータ1
8 を設けたので、図1に示すように、回転ドリル17の軸線X1と油圧モータ18に
よ る掘進方向Xが一致し、一回の穿孔作業で互いに傾斜角度の異なる二脚の支柱B を埋設する2つの孔Hを同時に穿孔でき、しかも、これらの孔Hを支柱Bと同傾 斜に形成できるから、前記従来のように、孔Hと支柱の隙間に土砂を埋めるとい った後処理も不要であり、穿孔作業を効率化できる。
【0024】 また、本実施例では、ハンドル9を操作することによって、支持フレーム5に 外装するスライド部材8の間隔を調整してそのスライド部材8にガイドフレーム 4を介して組み付けた昇降杆15の間隔を支柱B間のサイズに対応させて簡単に調 整できるとともに、固定ボルト10Aを緩めてスライド部材8に組み付けたガイド フレーム4の角度を調整すれば、昇降杆15の傾斜角を支柱Bの傾斜に合わせて簡 単に調整できる。さらに、支持フレーム5の中央に伸縮可能な接地脚14を固定す ることによって、自走式作業機1のアーム2を操作する際、接地脚14を樹木Tに 並設すれば、樹木Tに対する昇降杆15の位置合わせが容易である。すなわち、昇 降杆15は、樹木Tを中心として左右対称に形成することが望ましく、前述のよう に、接地脚14を樹木Tの正面若しくは背面に接地すれば、その接地脚14を基準と して樹木Tの左右に支柱Bを埋設する2つの孔Hを対称に穿孔できる。加えて、 固定ボルト10Bを緩めて接地脚14の高さを調整することによって、接地脚14を長 く伸ばせば、回転ドリル17によって穿孔する孔Hを浅く、逆に接地脚14を短く縮 めれば穿孔する孔Hを深く調整することができる。
【0025】 図9は、本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一機能を有する部分 に同一符号を付し、その詳細な説明を省略して説明する。本実施例では、ガイド フレーム4及びこのガイドフレーム4に沿って昇降する昇降杆15を省略し、これ らガイドフレーム4、昇降杆15に代えて支持フレーム5に油圧シリンダ30を固定 する。この油圧シリンダ30には、前記第1実施例と同様、長孔12を有する受板11 が固着され、前記長孔12に挿通した固定ボルト10Aをスライド部材8に螺着する ことによって、前記油圧シリンダ30の取付角度を任意に調整可能としている。ま た、油圧シリンダ30のピストンロッド30Aの先端には、穿孔用油圧モータ16とそ の駆動軸に設けた回転ドリル17を下方に向けて取付固定する。そして、前記第1 実施例と同様、ハンドル9を回転させて支持フレーム5に外装するスライド部材 8を支柱Bの間隔に合わせスライドさせるとともに、油圧シリンダ30を固定する 固定ボルト10Aを緩め、油圧シリンダ30の角度を支柱Bの傾斜角に合わせて調整 する一方、案内筒13の前面に螺着する固定ボルト10Bを緩めて接地脚14の高さを 穿孔する孔の深さに合わせて調整する。このようにして自走式作業機1のアーム 2の先端に装着した取付部材3を支柱Bにサイズに合わせてセットしてから、自 走式作業機1のアーム2を操作し、接地脚14を樹木Tの近傍に設置し、図示しな い油圧ポンプを作動して穿孔用油圧モータ16によって回転ドリル17を回転させた 状態で、油圧シリンダ30を作動させることによって、回転ドリル17を地中に進行 させて支柱Bと同傾斜の孔Hを掘進することができる。
【0026】 以上のように、本実施例では、支持フレーム4に取付角度が調整可能な油圧シ リンダ30を連結し、その油圧シリンダ30のピストンロッド30Aに支柱Bの孔Hを 穿孔する穿孔用油圧モータ16と回転ドリル17を直接固定したことによって、ガイ ドフレーム4及び昇降杆15などの案内手段も不要であるから部品点数を削減して 構造を簡略化でき、しかも、このような簡易な構造でありながら、前記第1実施 例と同様、回転ドリル17によって穿孔する孔Hを支柱Bと同傾斜に形成できるか ら、穿孔作業を効率化できる。
【0027】 以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は前記実施例に限定されるもので はなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、支持フ レームに対するガイドフレームの案内構造は適宜設定すればよいものであり、ま た、回転ドリルや昇降杆を油圧モータで駆動した例を示したが、電動モータでも よい。さらに、傾斜状の孔を穿孔した例を示したが、樹木に添設する支柱を垂直 で埋設する場合、ガイドフレームの角度を調整すれば垂直の孔を穿孔できること は勿論である。
【0028】
【考案の効果】
請求項1の考案は、バックフォーなどの自走式作業機のアームの先端に着脱自 在に取付ける支持フレームと、この支持フレームの両側に垂直回動自在に連結さ れる左右一対のガイドフレームと、このガイドフレームに沿って昇降する昇降杆 と、この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動装置によって回転して樹木に添設さ れる支柱の孔を掘削する回転ドリルと、前記ガイドフレームに沿わせて前記昇降 杆を昇降させる掘進駆動手段とを具備したことによって、ガイドフレームの角度 を傾斜角に合わてセットした状態で、穿孔駆動装置と掘進駆動手段を作動すれば 下端に回転ドリルを有する昇降杆がガイドフレームに沿わせて昇降するので、回 転ドリルの軸線と昇降杆の昇降による回転ドリルの掘進方向が一致し、二脚の支 柱を埋設する傾斜状の孔を同時に穿孔できる。
【0029】 請求項2の考案は、バックフォーなどの自走式作業機のアームの先端に着脱自 在に取付ける支持フレームと、この支持フレームの両側にスライド自在に嵌合し たスライド部材と、前記支持フレームと前記スライド部材を固定するための上部 にハンドルを一体化した締付ボルトと、前記スライド部材に固定ボルトを介して 固定される左右一対の受板を有するガイドフレームと、前記受板に形成され前記 固定ボルトを挿通して前記スライド部材にガイドフレームを垂直回動自在に連結 する円弧状の長孔と、前記ガイドフレームに沿って上下にスライドする昇降杆と 、この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動装置によって回転して樹木に添設され る支柱の孔を掘削する回転ドリルと、前記ガイドフレームに沿わせて前記昇降杆 を昇降させる掘進駆動手段とを具備したことによって、ハンドルを回転させてス ライド部材に螺着するボルトを緩めるとともに、ガイドフレームとスライド部材 を固定する固定ボルトを緩めれば、埋設する二脚の支柱の間隔及び傾斜角に合わ せて簡単に調整できる。そして、このようにセットした状態で、穿孔駆動装置と 掘進駆動手段を作動すれば下端に回転ドリルを有する昇降杆がガイドフレームに 沿わせて昇降し、二脚の支柱を埋設する傾斜状の孔を同時に穿孔できる。
【0030】 請求項3の考案は、前記請求項1又は2記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機に おいて、支持フレームのほぼ中央に接地脚を設けたことによって、接地脚を樹木 に並設すれば、接地脚を基準として樹木に対する昇降杆の位置合わせを簡単に行 うことができる。
【0031】 請求項4の考案は、前記請求項3記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機において 、接地脚を支持フレームのほぼ中央に固定する案内筒にスライド自在に嵌合した ことによって、接地脚をスライドさせて接地脚の高さを調整することによって、 回転ドリルによって穿孔する孔の深さを調整することができる。
【0032】 請求項5の考案は、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の植栽樹木の支柱 埋設用穿孔機において、前記穿孔駆動装置と前記掘進駆動手段とをモータで構成 し、前記昇降杆の下端に固定した穿孔用モータの駆動軸に樹木に添設される支柱 の孔を掘削する回転ドリルを連結するとともに、前記ガイドフレームの上端に固 定した掘進用モータの駆動軸にはねじ杆を連結し、このねじ杆を前記昇降杆に螺 着して該昇降杆を前記ガイドフレームに沿わせて昇降可能に設けたことによって 、穿孔用及び掘進用モータによって、回転ドリルが回転しながらガイドフレーム に沿って昇降するから、二脚の支柱を埋設する傾斜状の孔を同時に穿孔できる。
【0033】 請求項6の考案は、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の植栽樹木の支柱 埋設用穿孔機において、支持フレームの両側に掘進駆動用のシリンダを垂直回動 自在に連結し、このシリンダのピストンロッドに前記回転ドリルを駆動する穿孔 用モータを設けたことによって、穿孔用油圧モータによって回転ドリルを回転さ せた状態で、油圧シリンダを作動すれば、二脚の支柱を埋設する傾斜状の孔を同 時に穿孔でき、しかも、シリンダに直接、回転ドリルとこの回転ドリルを駆動す る穿孔用モータを設けたので、部品点数を削減して構造を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す全体側面図である。
【図2】同上、取付部材付近の正面図である。
【図3】同上、スライド部材付近の断面図である。
【図4】同上、昇降杆の上部付近の拡大断面図である。
【図5】同上、昇降杆の下部付近の拡大断面図である。
【図6】同上、取付部材の側面図である。
【図7】同上、二脚鳥居型支柱の取付状態を示す斜視図
である。
【図8】同上、四脚鳥居型支柱の取付状態を示す斜視図
である。
【図9】本考案の第2実施例を示す正面図である。
【図10】従来例の孔の穿孔状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 自走式作業機 2 アーム 4 ガイドフレーム 5 支持フレーム 8 スライド部材 9 ハンドル 10 締付ボルト 10A 固定ボルト 11 受板 12 長孔 13 案内筒 14 接地脚 15 昇降杆 16 油圧モータ(穿孔駆動装置) 17 回転ドリル 18 油圧モータ(掘進駆動装置) 30 油圧シリンダ B 支柱 H 孔

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックフォーなどの自走式作業機のアー
    ムの先端に着脱自在に取付ける支持フレームと、この支
    持フレームの両側に垂直回動自在に連結される左右一対
    のガイドフレームと、このガイドフレームに沿って昇降
    する昇降杆と、この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動
    装置によって回転して樹木に添設される支柱の孔を掘削
    する回転ドリルと、前記ガイドフレームに沿わせて前記
    昇降杆を昇降させる掘進駆動手段とを具備したことを特
    徴とする植栽樹木の支柱埋設用穿孔機。
  2. 【請求項2】 バックフォーなどの自走式作業機のアー
    ムの先端に着脱自在に取付ける支持フレームと、この支
    持フレームの両側にスライド自在に嵌合したスライド部
    材と、前記支持フレームと前記スライド部材を固定する
    ための上部にハンドルを一体化した締付ボルトと、前記
    スライド部材に固定ボルトを介して固定される左右一対
    の受板を有するガイドフレームと、前記受板に形成され
    前記固定ボルトを挿通して前記スライド部材にガイドフ
    レームを垂直回動自在に連結する円弧状の長孔と、前記
    ガイドフレームに沿って上下にスライドする昇降杆と、
    この昇降杆の下端に固定された穿孔駆動装置によって回
    転して樹木に添設される支柱の孔を掘削する回転ドリル
    と、前記ガイドフレームに沿わせて前記昇降杆を昇降さ
    せる掘進駆動手段とを具備したことを特徴とする植栽樹
    木の支柱埋設用穿孔機。
  3. 【請求項3】 前記支持フレームのほぼ中央に接地脚を
    設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の植栽樹木
    の支柱埋設用穿孔機。
  4. 【請求項4】 前記接地脚を支持フレームのほぼ中央に
    固定する案内筒にスライド自在に嵌合したことを特徴と
    する請求項3記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機。
  5. 【請求項5】 前記穿孔駆動装置と前記掘進駆動手段と
    をモータで構成し、前記昇降杆の下端に固定した穿孔用
    モータの駆動軸に樹木に添設される支柱の孔を掘削する
    回転ドリルを連結するとともに、前記ガイドフレームの
    上端に固定した掘進用モータの駆動軸にはねじ杆を連結
    し、このねじ杆を前記昇降杆に螺着して該昇降杆を前記
    ガイドフレームに沿わせて昇降可能に設けたことを特徴
    とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の植栽樹木の
    支柱埋設用穿孔機。
  6. 【請求項6】 前記支持フレームの両側に掘進駆動用の
    シリンダを垂直回動自在に連結し、このシリンダのピス
    トンロッドに前記回転ドリルを駆動する穿孔用モータを
    設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の植栽樹木の支柱埋設用穿孔機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111183766A (zh) * 2020-01-03 2020-05-22 安徽泓森高科林业股份有限公司 一种在石漠化地区使用的植物挖坑装置
CN114319571A (zh) * 2022-01-24 2022-04-12 廖志强 一种城市建设用井道疏通设备
CN115595392A (zh) * 2022-12-13 2023-01-13 汕头市俊国机电科技有限公司(Cn) 一种用于炮泥转移的快速取放装置

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