JP3010528U - 自動車用タイヤチェーン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 タイヤチェーンのねじれ防止。 【構成】 サイド線材１とクロスチェーン６との結合
を、線材を軸とする方向と、これと直交する方向を軸と
する両方向の自由回転が行なえるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動車用防滑タイヤチェーンの装着時のねじれを防止するための構 造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来は、装着時にタイヤチェーンを地面上に拡げ、目にてねじれている箇所が ないかどうかを確認して行なっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

タイヤチェーンは、各リンク素子が連鎖して形成されているため、目視にては 簡単にチェーンのねじれを確認することが難しく、しばしばねじれたままタイヤ に装着されてしまい、そのため折損、あるいはタイヤ表面を損傷する等の欠点が 存した。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、そこでチェーンがねじれを生じそうな場合に、ケーブルあるいはワ イヤー等のサイド線材とクロスチェーンとの結合部が、サイド線材の軸方向、お よびこれに直交する軸方向の両方向にともに自由回転できるようにし、正しい両 者の位置関係に常に復帰するようにしたものである。

【０００５】 そのために、サイド線材とクロスチェーンとの、少なくとも一番サイド線材の 端同士の接続部に近い結合部を、Ｕ字状の結合具で連結し、この結合具の対向す る両腕に設けた孔内をサイド線材が挿通し、そして背部にてクロスチェーン端を 前記サイド線材と直交する軸で自由回転できるように軸受させるように構成した 。

【０００６】

【実施例】 次に図に示す実施例に従って本考案を説明する。

【０００７】 ケーブルあるいはワイヤー等のサイド線材１の端部にＵ字状の結合具２を自由 回転できるように固定させてある。

【０００８】 この結合具２の対向する両腕２ａ、２ｂには、孔３、４が設けられており、こ の孔３、４の中をサイド線材１が挿通している。そして結合具２の背部２ｃにも 孔５が開けられており、クロスチェーン６の端部の係止具７が孔５に軸受されて 自由回転できるように結合されている。

【０００９】 ８は、サイド線材１同士の接続具である。

【００１０】 この自由回転できる結合具２にてのクロスチェーン６とサイド線材１との結合 は、サイド線材同士の接続端部に一番近いクロスチェーンの結合部にて行なえば 十分であるが、それ以上の結合箇所にて行なっても良いことはもちろんである。

【００１１】

【考案の効果】

本考案によれば、例えばサイド線材１の端の接続具８がクロスチェーン６の内 側Ａ方向に旋回したような場合でも、クロスチェーンのサイド線材１との結合部 で、クロスチェーンはサイド線材１あるいはそれと直交する軸にて自由回転する ので、クロスチェーンがねじれることなく、正しい両者の位置を保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】サイド線材の端部を示す。

【符号の説明】

１ サイド線材 ２ 結合具 ３、４ 孔 ６ クロスチェーン ７ 係止具

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一方がケーブル、ワイヤー等の線材であ
   る２本の平行なサイドチェーン間に各種パターンのクロ
   スチェーンをわたしてなるタイヤチェーンにおいて、前
   記サイド線材端同士の接続部に一番近いクロスチェーン
   との結合部を、サイド線材を軸として自由に回転できる
   結合金具に、クロスチェーン端が、前記結合金具の回転
   軸に直交する軸を回転できるように取付けられてなる自
   動車用タイヤチェーン。
2. 【請求項２】 結合金具がＵ字状であり、対向する２つ
   の腕に設けた孔内をサイド線材が挿通しており、その結
   合金具の背部にクロスチェーン端が回転自在に軸受され
   るようになっている請求項１記載のタイヤチェーン。