JP3010293U - 有料道路料金徴収装置 - Google Patents

有料道路料金徴収装置

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JP3010293U
JP3010293U JP1994013993U JP1399394U JP3010293U JP 3010293 U JP3010293 U JP 3010293U JP 1994013993 U JP1994013993 U JP 1994013993U JP 1399394 U JP1399394 U JP 1399394U JP 3010293 U JP3010293 U JP 3010293U
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橋 久 博 松
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株式会社船井電機研究所
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 有料道路料金の決済や徴収を効率よく行い、
料金所ゲートによる交通渋滞を解消できる有料道路料金
徴収装置を提供する。 【構成】 料金所ゲートに接近する複数の車両が夫々搭
載する移動端末52に対し問いかけ信号を発信する問い
かけ信号発信手段53,54と所定時刻毎に移動端末5
2からの応答信号を受信する応答受信手段53,54と
所定時間内で複数の応答信号の最初に受信した移動端末
52と交信接続状態としてICカードに対して処理番号
および料金所ゲート通過中の使用チャネル指定を行った
後待機信号を発信させて、交信を終結する応答信号受付
処理手段とを備え、有料道路を通過するのに必要な料金
データの登録あるいは有料道路を通過するのに要した料
金などの決裁を行う登録/決裁処理手段61とを備え
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、有料道路を通過するのに要する料金を車両を停止させることなく 徴収するための有料道路料金徴収装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、有料自動車道路の料金徴収装置は、ICカードを使用することにより車 両を停止させることなく料金の精算を行う試みが行われている。
【0003】 図6は、特開平4−315282号公報に開示された料金徴収装置を示したも のである。図中、11は料金所アンテナであり、有料自動車道路12の利用者が 携帯する無線でデータ通信可能な非接触状態でICカード13A,13Bとの間 で無線信号により通信するためのものである。この料金所アンテナ11と前記I Cカード13A,13Bとの間の無線による通信は、ICカード13A,13B を持つ利用者(の乗った車両14A,14B)が無線通信可能領域15内に進入 したときに可能となる。
【0004】 16は料金所17に設置された料金所計算機である。この料金所計算機16は 、ICカード13A,13Bから料金所アンテナ11を介して通信されてくる利 用者番号、発行料金所番号などの情報を受けて引去額を計算し、利用者に請求す る。これが領収されると、中央管理センタ18に設置され、料金所計算機16と 通信回線などにより結合されている中央計算機19に引去額を通信し、これを基 に利用者の持つ銀行口座などから料金を引き出す仕組になっている。
【0005】 ここで、図6に示す有料自動車道路の従来の料金徴収装置におけるICカード の通信シーケンスを図7を参照して説明する。まず、前記ICカード13Aを携 帯する利用者(の乗った車両14A)が料金所17(の近傍に設置された料金所 アンテナ11)の通信可能領域15に進入すると、ICカード13Aの通信可能 信号が有効状態になる。すると、ICカード13Aは、利用者番号31、発行料 金所番号などを料金所アンテナ11に対して無線により一方的に送信する。
【0006】 これにより料金所計算機16は、送信された利用者番号31、発行料金所番号 を受けて引去額32を計算し、ICカード13Aに送り返す。ICカード13A は、その引去額32の領収処理を行い、その結果33を料金アンテナ11に送信 する。料金所計算機16はICカード13Aから送信された領収処理の結果33 を正しく受信すると、通信が正常に終了したことを通知するための肯定応答34 を返す。
【0007】 しかしながら、料金徴収装置における上記した従来のICカードの通信シーケ ンスでは、ICカード13Aが料金所アンテナ11を介して料金所計算機16と 通信している最中に、後方から別のICカード13Bを持つ別の利用者の乗った 車両14Bが通信可能領域に進入してきたときには、図7に示すように、このI Cカード13Bが一方的に利用者番号35などを送信することから無線信号が混 信してしまう。この結果正常な料金徴収ができなくなるという問題点があった。
【0008】 そこで、有料自動車道路などの料金所の通信可能領域に複数台の車両が進入し ても、各利用者の持つICカードと料金所側との間の無線による通信が車両の先 着順に行われるようにし、また後続の車両の問い合せ番号の割当を控えて、その 発行時刻を制限したりするようにして混信を防止した。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、有料自動車道路の料金所ゲートに走行車線(レーン)が一つの 場合にはこのような方法でもよいが、料金所ゲートにおける車両走行車線は一般 に複数であり、進行する車両群の夫々の車両がランダムに料金所における車両走 行車線に進入してくる。この場合、各走行車線について「問い合わせ番号」を割 当てることとして後続の車両の問い合せ番号割当てを控えても、隣接する走行車 線の車両からの無線信号の影響を受け、混信する可能性が生じることになる問題 点があった。
【0010】 本考案は上記のような問題点を解消するためになされたもので、信頼性を向上 させた有料道路料金徴収装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る有料道路料金徴収装置は、料金所ゲートを通過または前記料金所 ゲートに接近する車両が搭載するICカードを接続した移動端末との間で無線通 信を行い、有料道路を通過するのに要する料金を徴収するための有料道路料金徴 収装置であって、前記料金所ゲートに接近する複数の車両が夫々搭載する前記移 動端末に対し、問いかけ信号を発信する問いかけ信号発信手段と、所定時刻毎に 前記移動端末からの応答信号を受信する応答受信手段と、所定時間内で複数の前 記応答信号の最初に受信した移動端末と交信接続状態として、ICカードに対し て処理番号および料金所ゲート通過中の使用チャネル指定を行った後、待機信号 を発信させて、該交信を終結する応答信号受付処理手段とを備え、また、前記待 機信号を発信して前記料金所ゲートを通過する前記移動端末に対し、料金所ゲー トの複数の走行車線毎の車両進入および車種情報と、その時刻の前記待機信号を 受信し、当該走行車線を通過する移動端末と判定する通過移動端末判定手段と、 その移動端末のICカードに書込まれた処理番号と使用チャネルにより交信を行 い、前記有料道路を通過するのに必要な料金データの登録あるいは前記有料道路 を通過するのに要した料金などの決裁を行う登録/決裁処理手段とを備えたこと を特徴とする。
【0012】 また、前記問いかけ信号発信手段は前記料金所ゲートに接近する移動端末に対 する問いかけ用の第1のアンテナおよびその送受信機を備え、前記通過移動端末 判定手段は前記各走行車線毎に設けたICカード登録または決裁用の第2のアン テナ群およびその送受信機と、車両進入および車種判定装置と、前記ICカード の暗証番号処理装置とを備え、前記登録/決裁処理手段は前記料金データおよび 車種データから徴収料金を算出する料金算出装置と、前記ICカードに対して登 録または決裁の書込み記載を行い前記徴収料金を別途請求する料金支援処理装置 とを備え、前記料金所に接近する移動端末とはその搭載アンテナと第1のアンテ ナとで電磁波で交信し、前記料金所を通過する移動端末とはその搭載アンテナと 第2のアンテナとで、前記処理番号単位毎に指定された使用チャネルによる電磁 波で交信することを特徴とする。
【0013】 また、料金所ゲート通過交信の前記使用チャネル指定は移動端末毎に異るタイ ムスロットと異る交信周波数バンドとの組合せからなる使用チャネルであること を特徴とする。 また、前記通過移動端末判定手段により判定した移動端末が通過する走行車線 と前記第2アンテナ群の電界強度最大位置検出手段による走行車線とが一致すれ ば、指定された前記使用チャネルで交信を開始する移動端末確認手段を備えたこ とを特徴とする。
【0014】
【作用】
本考案における有料道路料金徴収装置は料金所ゲートに接近する複数の車両群 に対しては、問いかけ信号を発信しそれにより各車両の移動端末は応答信号を発 信し、所定時刻毎に受信状態とし、受信状態となったとき最初に応答信号を受信 した移動端末と接続交信状態を確立して、当該移動端末のICカードに処理番号 および使用チャネル指定を書込む。書込みが終了すると当該移動端末に待機信号 を発信させ直ちにこの無線通線の接続を解く。次に、以上の応答信号受付処理を 未だ行っていない応答信号発信中の移動端末に対して勝ち残り方式で前記応答信 号受付処理を順次に次々と行う。一方、料金所ゲートの複数の走行車線を通過す る各車両に対しては、車両進入および車種情報と、その時刻の待機信号を受信し 、当該走行車線を通過する移動端末と判定して、そのICカードに書込まれた処 理番号と使用チャネルにより交信し、料金所ゲートに入るときは有料道路を通過 するのに必要な料金データの登録を行い、料金所ゲートを出るときは、有料道路 を通過するのに要した料金の決裁処理を行う。
【0015】 また、料金所ゲートに近接する移動端末との間の交信、すなわち、前記問いか け信号の送信、その応答信号の受信および前記応答信号受付処理の送信など電磁 波による送受信は料金所ゲートの車両進入入口側に設けた第1のアンテナと移動 端末のアンテナとの間で行う。 前記応答信号受付処理では前記ICカードとの交信使用チャネルをタイムスロ ットと使用周波数の組合せにより、実効チャネル数を増加させ一度に進入する車 両が多数でも、区別して混信しないようにし交信を行えるようにする。また、前 記ICカードの不正使用防止のため暗証番号を入力装置から入力する。 また、料金所ゲートの複数の走行車線を通過する各車両との間の交信、すなわ ち、前記待機信号の受信、前記登録または決裁処理信号の送信など電磁波による 送受信は料金所ゲートの複数の走行車線にそれぞれ設けた第2のアンテナ群と移 動端末のアンテナとの間に行う。また、車両進入および車種情報とその時刻の待 機信号および第2のアンテナ群の電界分布の最大位置より、当該走行車線を通過 する移動端末を判定し、さらにICカードの暗証番号を確認して、前記登録また は決裁処理を行う。
【0016】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図について説明する。図1は、本実施例の有料道路 料金徴収装置の構成を示すブロック図である。図1(a)の51は料金所ゲート に設けられた有料道路料金徴収装置、すなわち、固定端末(以後、固定端末と略 称する)図1(b)の52は車両80に搭載された移動端末である。53は問い かけ信号を料金所ゲートに接近する車両に対し常時出力している電磁波送受信用 の第1のアンテナ、54は第1のアンテナの送受信機である。ここでは、夫々の 移動端末52から送られてくる問いかけ信号に対する応答信号を所定時間毎に受 信状態に切換えて、受信できるようにし、ランダムに発生する応答信号の中で所 定時間内に最初に受信した移動端末52と交信接続状態とする。このように特定 の移動端末52に対し勝ち残り方式で逐次に各移動端末52へ料金所ゲートを通 過して登録または決裁するときに交信する際の使用チャネルや処理番号データを 付与する応答信号受付処理が行われる。 55は前記応答信号受付処理により付与された使用チャネルや処理番号データ を基に、その使用チャネルや処理番号データが付与された特定の移動端末52を 搭載する車両80に対し有料道路を通過するのに要する必要なデータの登録ある いは前記有料道路を通過するのに要した料金などの決裁を行うためのデータの授 受を行う電磁波送受信の第2のアンテナである。56は電磁波送受信の第2のア ンテナの送受信機である。
【0017】 電磁波送受信の第2のアンテナ55は、図2に示すように料金所ゲートの走行 車線57(レーン)が複数並設されている場合に各料金所ゲートの走行車線57 の出側上に夫々配置されている。59は車両進行/車種識別部であり、料金所ゲ ートの走行車線57を通過する車両の車種や走行車線57に進入する車両を検出 するため、走行車線57毎に判定装置58がそれぞれ設けてある。60は有料道 路料金徴収装置各部を制御するシステム制御部、61は有料道路を通過するのに 要する必要なデータの登録あるいは前記有料道路を通過するのに要した料金など の決裁を行う登録/決裁処理を行う料金所計算機、62は有料道路を通過するの に要する必要なデータの登録あるいは前記有料道路を通過するのに要した料金な どの決裁を行うため隣接する料金所とのデータ授受のためデータを伝送する通信 回線である。
【0018】 70は前記移動端末52が固定端末51と通信を行うための電磁波送受信アン テナ、71は移動端末52にセットされたICカードである。72はICカード 71の暗証番号入力装置である。
【0019】 図3は図2の中の一走行車線を示したもので、図2と同じ符号に説明を省略す る。75はマニュアル決裁装置であり、移動端末52やICカード71の持たな い場合に使用する手動方式である。電光表示76はこれら指示あるいは警告など に使用する。監視カメラ77や車両停止検出装置78は長時間走行車線57に停 車するなど有料道路料金徴収装置に対するトラブル防止に使用される。
【0020】 次に動作について説明を行う。図4は、料金所ゲートに向って近接してくる車 両80の移動端末52と第1のアンテナ53を介した料金所ゲートの固定端末5 1との間での通信手順を示す通信シーケンス図である。また、図5は、図2に料 金所ゲートの走行車線57を通過する車両80の移動端末52と第2のアンテナ 55を介した料金所ゲートの固定端末51との間で登録あるいは決裁時の通信手 順を示す通信シーケンス図である。 これによれば、料金所ゲートに接近する車両80の移動端末52に対し料金所 ゲート側の固定端末51から第1のアンテナ53を介して問いかけ信号が送出さ れている。この問いかけ信号を料金所ゲートに接近する車両80の移動端末52 が送受信アンテナ70により受信すると、その移動端末52は応答信号を送信す る。料金所ゲートに接近する車両80が複数台のときには、前記応答信号は夫々 の移動端末52によりランダムに返送されてくる。
【0021】 一方、固定端末51は所定時刻毎に第1のアンテナ53を受信状態として応答 信号を検出するようにする。第1のアンテナ53に入る電磁波は所定時間内にラ ンダムに返送される複数の応答信号の中で時間的に最初に受信した応答信号と交 信接続を確立する勝ち残り方式により、前記固定端末51と前記各移動端末52 の内の特定の移動端末間との交信を順次に確立する。そして夫々の移動端末52 に対し、使用チャネルや処理番号を指定してICカード71に書込む。それと同 時に交信を終結する。そして、未だ応答信号を発信している他の移動端末52と の交信を確立し、次々とこれら使用チャネルや処理番号の割当指定とICカード 71への書込を行い、全ての移動端末52に対し勝ち残り方式で順次行われる。 これら移動端末52は勝ち残り方式により自らに対する使用チャネルや処理番号 の指示が行われ、その使用チャネルや処理番号が設定されると待機信号を固定端 末51側に送信するので、この待機信号を出力している限り同一の移動端末52 に対し使用チャネルや処理番号の指示が繰り返し行われることはない。 ここで、使用チャネルは電磁波の使用帯域の中の複数の使用周波数と、複数の タイムスロットとの組合せにより、そのチャネルの数を実効的に増加させ、多数 の移動端末に対処することができる。タイムスロットはランダムな周期スロット で複数個設けるのが望ましい。 尚、図2は有料道路から料金所ゲートを通って無料の通常道路へ出る場合を示 してあるが、通常道路から有料道路の料金所ゲートに入る場合は、図2において 、有料道路を通常道路とし、有料道路出口を有料道路入口とすればよい。 従って、通常道路から料金所ゲートに車両80が入る場合は、問いかけ信号を 発信する第1のアンテナ53は通常道路から料金所ゲートに向って接近してくる 車両80に対して、電磁波による交信できる位置に配設する。
【0022】 次に、固定端末51から指示された使用チャネルや処理番号の設定が行われ待 機信号を出力する移動端末52を搭載した車両80が料金所ゲートの走行車線5 7に進入すると、固定端末51の第2のアンテナ55を介して通過中の車両80 に対し、前記設定した使用チャネルや処理番号を基に通信を行う。但し、交信を 確立する前に以下のようなチェックを行う。すなわち、車両進行/車種識別部5 9の各走行車線57毎にある判定装置58により車両80の進入時刻および車種 情報と、その時の待機信号の第2のアンテナ55群の電界強度分布による車両8 0位置(走行車線57番号)が一致するかを確認し、一致と判定すれば、当該移 動端末52と交信状態を確立する。一致しなければ隣接走行車線と交信している と判定して交信状態を確立しない。 ここで、車両80が通常道路から料金所ゲートに進入する場合は、先ず登録処 理のみを行う。すなわち、料金所ゲートの名称などの識別情報や走行車線57の 通過中に車両進入/車種識別部59の判定装置58により検出した車種などの登 録処理を送信し、ICカード71に書込みをする。この結果、移動端末52はI Cカード71に料金所ゲートの識別情報や車種に関する情報を記憶する。移動端 末52は、ICカード71にこれら通過した料金所ゲートの識別情報や車種に関 する情報を記憶しながら目的とする料金所ゲートに到着する。
【0023】 有料道路から料金所ゲートに進入し、通常道路に出るときは、決裁処理をする が、以下のようになる。 ここで、この有料道路を通過するのに要した料金などの決裁について説明する と、有料道路から通常道路に出るときの状況は図3に示すような状態であり、有 料道路における出側の料金所ゲートに前記登録処理した料金所ゲートの名称など の識別情報や車種に関する情報をICカード71に記憶した移動端末52を搭載 した車両80が接近すると、第1のアンテナ53から問いかけ信号が移動端末5 2に対し送信され、この結果夫々の移動端末52からは固定端末51へ待機信号 が出力される。各移動端末52は待機信号を出力しながら出側の料金所ゲートを 通過する。このとき、登録処理の場合と同様な交信を確立する前の前記チェック を行う。このチェックの判定結果が一致すれば、交信を確立する。次に、夫々の 移動端末52に対しては電磁波送受信の第2のアンテナ55から決裁処理信号が 送信されて、通過料金の決裁がICカード71に書込まれる。この決裁処理信号 を受けた移動端末52は、ICカード71に記憶された決裁に必要なデータ(通 過した料金所ゲートの名称などの識別情報や移動端末の識別情報など)を固定端 末51に送り、固定端末51側はこの移動端末52についての決裁を行う。すな わち、固定端末51は決裁処理が終了した時点で所定の銀行に接続されているネ ットワークにアクセスを開始し、料金の徴収処理を行う。ネットワーク側は、I Cカード71の持主と別途契約されている処理方法により精算請求を行う。
【0024】 また、移動端末52側においてICカード71がセットされていないときには 、固定端末51側から移動端末52側へ送られた問い合せ信号に対し待機信号が 移動端末52から送られてこない。従って、このような場合には料金所ゲートに 設置されているマニュアル決裁装置75によりその移動端末52を搭載している 運転者が手動により発券操作を行い決裁を行う。 また、ICカード71の不正使用を防止するため、移動端末52側に暗証番号 入力装置72を設け、暗証番号を固定端末51側に送信することができる。固定 端末51側では予め登録した暗証番号を照合するようにする。
【0025】 また、これら一連の手順が進行している状況は常時監視カメラ77によりモニ タされており、決裁を行わないままで有料道路における出側の料金所ゲート通過 しようとする車両80に対してはビデオテープなどに記録する。
【0026】 さらにまた、処理中もしくは理由のないままで長時間、有料道路における出側 の料金所ゲートの走行車線57上に停車する車両80に対しては、停止車両検出 装置78により検出を行い、電光掲示盤76により即時退去が促される。
【0027】
【考案の効果】
以上のように、本考案によれば次のような効果を奏する。 (1)料金所ゲートを車両を停止させることなく高速で通過し、この間にIC カードにより有料道路料金の登録または、決裁処理を行うことができ、従って交 通渋滞にならないように料金徴収処理を行うことができる。 (2)料金所ゲートの固定端末は、料金所ゲートに接近してくる車両の移動端 末に対しては、常時問いかけ信号発信信号を発信して複数の各移動端末から応答 信号を発信させ、前記勝ち残り方式でこれら移動端末の中の一つと交信接続して そのICカードに対して処理番号および使用チャネルを指定し、待機信号を発信 させる応答信号受付処理を逐次行い、また、料金所ゲートの走行車線を通過する 移動端末に対しては、毎走行車線毎に設けた車両進入および車種情報と前記待機 信号により走行車線を通過する移動端末を特定し、その移動端末のICカードに 指定された処理番号および使用チャネルにより登録または決裁を行うので、信頼 度の高い料金徴収処理を行うことができる。 (3)また、料金所ゲートに接近してくる移動端末に対しては、固定端末は問 いかけ用の第1のアンテナを介して交信して応答信号受付処理を行い、料金所ゲ ートの各走行車線を通過する移動端末に対しては、走行車線毎に設けた第2のア ンテナ群で交信して登録または決裁処理を行うようにしたので、進入する多数の 移動端末をリアルタイムで処理することができる。 (4)また、使用チャネルは複数のタイムスロットと電磁波の使用帯域の中の 複数の使用周波数との組合わせにすることによって、さらに多数の移動端末と対 応が可能となり混信を防止することができる。 (5)また、走行車線を通過する移動端末の特定判定項目に前記第2のアンテ ナ群の電界強度分布の最大位置を入れることにより、さらに移動端末と固定端末 間の混信を完全に防止して、信頼性の高いシステムにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による有料道路料金徴収装置
を示すブロック図である。
【図2】本考案の一実施例による有料道路料金徴収装置
における有料道路から料金所ゲートに進入通過し、通常
道路へ出る場合を示す説明図である。
【図3】本考案の一実施例による有料道路料金徴収装置
における有料道路から料金所ゲートに進入通過し、通常
道路へ出る場合を示す説明図である。
【図4】本考案の一実施例による有料道路料金徴収装置
である固定端末と移動端末間の通信シーケンス図であ
る。
【図5】本考案の一実施例による有料道路料金徴収装置
である固定端末と移動端末間の通信シーケンス図であ
る。
【図6】従来の有料道路料金徴収装置である。
【図7】従来の有料道路料金徴収装置と移動端末の通信
シーケンスである。
【符号の説明】
51 固定端末(有料道路料金徴収装置) 52 移動端末 53 第1のアンテナ 54,56 送受信機 55 第2のアンテナ 57 走行車線 58 判定装置(車両進入および車種判定装置) 59 車両進入/車種識別部 60 システム制御部 61 料金所計算機(料金算出装置) 62 通信回線 70 アンテナ 71 ICカード 72 暗証番号入力装置 80 車両

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 料金所ゲートを通過または前記料金所ゲ
    ートに接近する車両が搭載するICカードを接続した移
    動端末との間で無線通信を行い、有料道路を通過するの
    に要する料金を徴収するための有料道路料金徴収装置で
    あって、前記料金所ゲートに接近する複数の車両が夫々
    搭載する前記移動端末に対し、問いかけ信号を発信する
    問いかけ信号発信手段と、所定時刻毎に前記移動端末か
    らの応答信号を受信する応答受信手段と、所定時間内で
    複数の前記応答信号の最初に受信した移動端末と交信接
    続状態として、ICカードに対して処理番号および料金
    所ゲート通過中の使用チャネル指定を行った後、待機信
    号を発信させて、該交信を終結する応答信号受付処理手
    段とを備え、また、前記待機信号を発信して前記料金所
    ゲートを通過する前記移動端末に対し、料金所ゲートの
    複数の走行車線毎の車両進入および車種情報と、その時
    刻の前記待機信号を受信し、当該走行車線を通過する移
    動端末と判定する通過移動端末判定手段と、その移動端
    末のICカードに書込まれた処理番号と使用チャネルに
    より交信を行い、前記有料道路を通過するのに必要な料
    金データの登録あるいは前記有料道路を通過するのに要
    した料金などの決裁を行う登録/決裁処理手段とを備え
    たことを特徴とする有料道路料金徴収装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の有料道路料金装置におい
    て、前記問いかけ信号発信手段は前記料金所ゲートに接
    近する移動端末に対する問いかけ用の第1のアンテナお
    よびその送受信機を備え、前記通過移動端末判定手段は
    前記各走行車線毎に設けたICカード登録または決裁用
    の第2のアンテナ群およびその送受信機と、車両進入お
    よび車種判定装置と、前記ICカードの暗証番号処理装
    置とを備え、前記登録/決裁処理手段は前記料金データ
    および車種データから徴収料金を算出する料金算出装置
    と、前記ICカードに対して登録または決裁の書込み記
    載を行い前記徴収料金を別途請求する料金支援処理装置
    とを備え、前記料金所に接近する移動端末とはその搭載
    アンテナと第1のアンテナとで電磁波で交信し、前記料
    金所を通過する移動端末とはその搭載アンテナと第2の
    アンテナとで、前記処理番号単位毎に指定された使用チ
    ャネルによる電磁波で交信することを特徴とする有料道
    路料金徴収装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の有料道路料金徴
    収装置において、料金所ゲート通過交信の前記使用チャ
    ネル指定は移動端末毎に異るタイムスロットと異る交信
    周波数バンドとの組合せからなる使用チャネルであるこ
    とを特徴とする有料道路料金徴収装置。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3記載の有料道路料
    金徴収装置において、前記通過移動端末判定手段により
    判定した移動端末が通過する走行車線と前記第2アンテ
    ナ群の電界強度最大位置検出手段による走行車線とが一
    致すれば、指定された前記使用チャネルで交信を開始す
    る移動端末確認手段を備えたことを特徴とする有料道路
    料金徴収装置。
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