JP3010039B1 - ランタニド系金属カルボン酸塩の製造方法、及びそのジエン系単量体の重合用触媒としての使用 - Google Patents

ランタニド系金属カルボン酸塩の製造方法、及びそのジエン系単量体の重合用触媒としての使用

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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、高歩留まりのランタニド系金属
カルボン酸塩製造方法を提供すること、及びランタニド
系金属カルボン酸塩の製造工程を簡略化させ、有効に反
応時間を短縮させる方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 式 Ln(RCOO)3(式中、Lnは、原子番号
が57から71までのランタニド系金属元素を表し、Rは炭
素数が1から19までの炭化水素基を表す) で表されるラ
ンタニド系金属カルボン酸塩の製造方法として、(A)ラ
ンタニド系金属の酸化物または炭酸塩より選択されたラ
ンタニド系金属(Ln)化合物と、(B) 炭素数が2から20ま
でのカルボン酸と、(C) 水と(D) 不活性溶媒とを、水
(C)のランタニド系金属(Ln)に対する割合が5:1より大
きなモル比となる様配合し、0〜300℃の温度範囲で反
応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ランタニド系金属
カルボン酸塩の製造方法、及びそのジエン系単量体の重
合用触媒としての使用に係る。
【0002】
【従来の技術】ネオジムカルボン酸塩などのランタニド
系金属カルボン酸塩の製造方法は既に知られている。例
えば、USP No.4,520,177は塩化ネオジムの溶液とナ
トリウム ベルサテート(sodium versatate)とを反応
させることによりネオジムベルサテート(Nd(versata
te)3)を製造する方法を開示している。得られた粗製ネ
オジムベルサテートはトルエンで抽出してから、トルエ
ン溶液をこし分けて、乾燥させることにより精製され
る。他にも、中国化学院の長春応用化学研究所(CIA
C長春、吉林、中国)は1980年に、<ランタニド共役触
媒で触媒重合される合成ゴム>文集[中国科学出版社]
の第381〜387ページは、ネオジムトリナフテネート(ne
odymium trinaphthenate)の製造を開示している。この
開示によれば、ネオジムトリナフテネートの製造法とし
て、酸化ネオジム(Nd23)の中に濃厚塩化水素溶液
を加え、塩化ネオジム(NdCl3)を生成してから、
それを水酸化アンモニウム及びナフテン酸と混合してネ
オジムトリナフテネートの溶液を得る。このようにして
得られた油性相(溶剤)と水性相とを含有する溶液を水
酸化アンモニウムで中和させ、そして油性相と水性相を
分離させるために静置した後、分離された油性相を蒸留
することにより精製ネオジムトリナフテネートを得る。
この精製されたネオジムトリナフテネート溶液中では、
遊離カルボン酸(即ち、ネオジム金属と結合されない
RCOOH)とネオジムとのモル比は0.45/1〜 0.8
/1であり、又水分は78〜425ppmである。得られたネオ
ジムトリナフテネートは塩化アルキルアルミニウム化合
物及び有機アルミニウム化合物と合わせて、ブタジエン
を重合するための触媒系に用いられる。この触媒系では
遊離酸とネオジムとのモル比は0.71/1〜0.8/1であ
り、又水分は138〜287ppmである。このように得られた
触媒系を用いるとジエン系単量体の重合は良い転化率が
得られる。
【0003】上記USP No.4,520,177と長春応用化学
研究所の提案したネオジムカルボン酸塩の製造法にはな
おも若干の欠点がある。即ち、USP No. 4,520,177に
よる場合、抽出や濾過工程を要し、また、時には更にナ
トリウムイオンを除くために金属カルボン酸塩をさらに
浄化する必要がある。他方の長春研究所の方法は工程が
複雑にすぎ、NdCl3の製造過程と中和の工程を必要
とし、上記製造法のいずれも不経済である。
【0004】また、USP No. 5,220,045は、アンモニ
アを水性の硝酸ネオジム溶液とベルサチン酸とシクロヘ
キサンとの混合物中に導入し、室温の下で強力に掻き混
ぜてネオジム ベルサテート(NdV3)を製造する方法
を開示している。反応が完了後、混合物は蒸留水で濾過
され、未反応物質を除き、シクロヘキサン相を蒸留す
る。つまり、水で抽出する工程を要するので、それだけ
余計繁雑である。その上、予め酸化ネオジムより硝酸ネ
オジム(Nd(NO)3)を製造しなければならないとい
う欠点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記せる如く、先行技
術における製造方法は工程が繁雑すぎ、ランタニド系金
属カルボン酸塩の歩留まりも十分でない欠点が有ること
に鑑み、本発明は、高歩留まりなランタニド系金属カル
ボン酸塩の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】本発明のもう一つの目的は、ランタニド系
金属カルボン酸塩の製造工程を簡単にし、そして油性相
と水性相を急速に清澄分離させることにより、有効に反
応時間を縮めた製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は水が多量存
在する条件下で、直接ランタニド系金属の酸化物又は炭
酸塩とカルボン酸とを反応させ、生成したランタニド系
金属カルボン酸塩溶液の水性相より油性相を清澄分離
し、そして油性相に存在する残留水分を除くことによ
り、高収率でランタニド系金属カルボン酸塩が得られる
ことを見出した。本発明によれば、これによって、簡単
に歩留まりよくランタニド系金属カルボン酸塩が製造で
きる。
【0008】即ち、本発明は、式Ln(RCOO)3 (式
中、Lnは、原子番号が57から71までのランタニド系金
属元素を表し、Rは炭素数が1から19までの炭化水素基
を表す) で表されるランタニド系金属カルボン酸塩を、
(A)ランタニド系金属の酸化物または炭酸塩より選択
されたランタニド系金属(Ln)化合物と、(B)炭素
数が2から20までのカルボン酸と、(C)水と、(D)
不活性溶媒とを、水(C)のランタニド系金属(Ln)
に対する割合が5:1より大きくなるモル比で配合し、
0〜300℃の温度範囲で反応させて製造することを特徴
とするランタニド系金属カルボン酸塩の製造方法を提供
するものである。
【0009】本発明の製造方法により生成したランタニ
ド系金属カルボン酸塩はジエン系単量体の重合反応に触
媒として使用するのに適し、単量体の転化率を向上し得
る。
【0010】ランタニド系金属とは原子番号57から71ま
での金属であって、例えば、セリウム(Ce)、プラセ
オジム(Pr)、ネオジム(Nd)、ガドリニウム(G
d)、ランタン(Ln)、サマリウム(Sm)などであ
る。本発明の方法に適するランタニド系金属化合物
(A)、即ちランタニド系金属の酸化物及び炭酸塩とし
ては酸化ネオジム、酸化プラセオジム、酸化セリウム、
酸化ランタン、酸化ガドリニウム、炭酸ネオジム、炭酸
プラセオジム、炭酸セリウム、炭酸ランタン、炭酸ガド
リニウムなどが挙げられる。又、本発明の用いるランタ
ニド系金属化合物(A)は上記金属化合物の一つ或はそ
れらの混合物からなることもでき、酸化ランタニド金属
化合物、とりわけ酸化ネオジムが好ましい。これは酸化
ランタニド系金属化合物が入手しやすく、生成したラン
タニド系金属 カルボン酸塩がジエン系単量体の重合の
触媒として使用するときの活性が大なることに基づく。
【0011】本発明に使用するカルボン酸は2から20ま
での炭素数を持ち、次式を満たす脂肪族カルボン酸、シ
クロ脂肪族カルボン酸及び芳香族カルボン酸からなる群
より選択される。
【0012】式 R−COOH式中、Rは炭素数が1
から19までのアルキル基、シクロアルキル基、芳香族炭
化水素基又はアルキルアリール基などの炭化水素基を表
す。
【0013】かかるカルボン酸としては酢酸、プロピオ
ン酸、n−酪酸、イソ酪酸、吉草酸、ピバリン酸、ヘキ
サンカルボン酸、2−ヘキサンカルボン酸、シクロヘキ
サンカルボン酸、3−シクロヘキシルプロピオン酸、2
−エチルヘキサンカルボン酸、2−メチル−2−エチル
ペンタン酸、2,2−ジメチルヘキサン酸、2−メチル
−2−エチルヘキサン酸、2,2−ジエチルヘキサン
酸、2−エチル−2−プロピルヘキサン酸、2−エチル
−2−ブチルヘキサン酸、2,2−ジエチルヘプタン
酸、2,2−ジエチルオクタン酸、2−メチル−2−ブ
チルオクタン酸、1−へプタン酸、1−オクタンカルボ
ン酸、1−ノナンカルボン酸、ベルサチン酸(即ち、式
919COOHを有するネオデカン酸)、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン
酸、安息香酸、ナフテン酸、フェニル酢酸、トリフェニ
ル酢酸、不均化ロジン酸とトリシクロヘキシル酢酸等が
挙げられ、中でもベルサチン酸とナフテン酸が好まし
い。上記カルボン酸は単独或は複数の混合物を用いても
よい。
【0014】上記炭素数が2から20までのカルボン酸
(B)とランタニド系金属(RCOOH/Ln)とのモ
ル比は2/1〜100/1であり、好ましくは2/1〜20
/1、更に好ましくは3/1〜10/1である。
【0015】本発明においては、上記水(C)のランタ
ニド系金属(H2O/Ln)に対するモル比は5/1よ
り大きくなければならない。即ち、本発明ではランタニ
ド系金属に対し、過剰な水を使用しなければならない。
2O/Lnのモル比が5/1より少なければ、完全に
反応されず、歩留まりが低くなる。又油性相と水性が相
互に懸濁して、水性相より油性相が分離し難く、時間が
かかる。なお、本発明においては、必要に応じて、反応
を容易に進めるために塩化水素などの酸を水中に加える
こともできる。
【0016】本発明の方法に使用されるに適当な不活性
溶媒(D)は、炭素数が4から20までの不活性炭化水素
であり、好ましくは炭素数が4から10までの脂肪族炭
化水素、シクロ脂肪族炭化水素及び芳香族炭化水素から
なる群から選ばれる。例えば、ブタン、ペンタン、ヘキ
サン、へプタン、オクタン(以上、いずれも異性体を含
む)、シクロヘキサン、シクロデカン、トルエンが挙げ
られ、特に好ましくはn−ヘキサン及びシクロヘキサン
である。上記不活性溶媒は単独或は複数の混合物で用い
られる。不活性溶媒(D)の反応系への好ましい混合比
は適当な予備試験により決めればよいが、通常、ランタ
ニド金属(Ln)化合物(A)に対して重量比で約780
/1〜1/1、好ましくは約390/1〜2.6/1である。
【0017】本発明の方法の実施に当たっては、攪拌反
応器に水(C)とランタニド系金属(H2O/Ln)と
のモル比を5/1より大きくする条件下で、ランタニド
系金属化合物(A)、C2〜C20のカルボン酸(B)、
水(C)と不活性溶媒(D)を入れ、0〜300℃、好ま
しくは25〜160℃の温度範囲で0.1〜8時間撹拌混合して
反応させる。反応完了後に、二相混合溶液を落ち着か
せ、それを上層の油性相と下層の水性相に分離するため
に、反応生成物、即ち、生成した金属カルボン酸塩(L
n(RCOO)3)を含有する混合溶液を数分間乃至2時
間静置する。そうすれば、油性相は水性相から分離し
て、はっきり二相の界面を見分けられるようになる。次
いで、水性相を除去し、ランタニド金属系カルボン酸塩
(Ln(RCOO)3)の不活性溶媒溶液からなる油性相
をその水分が2000ppm(油性相に対し)以下になるまで蒸
留して、目的とするランタニド系金属カルボン酸塩を不
活性溶媒溶液として得ることが出来る。
【0018】ジエン系単量体の重合における触媒として
使用するには、本発明の方法により得られたランタニド
系金属カルボン酸塩溶液の含有水分を上記の如く2000pp
m以下、好ましくは1500ppm以下、更に好ましくは1000pp
m以下になるまで蒸留する。水分が2000ppmより多けれ
ば、ジエン系単量体の重合に際して触媒としての活性が
減少し、その結果、ジエン系単量体の転化率が低下す
る。
【0019】本発明の方法により得られたランタニド系
金属カルボン酸塩を触媒として使用して重合反応させる
ジエン系単量体としては、例えばブタジエン、イソブレ
ン、2−フェニルブタジエン、2,3−ジメチルブタジ
エン、1,3−ヘキサジエンと1,3−オクタジエン等
が挙げられる。
【0020】本発明の方法により製造されたランタニド
系金属カルボン酸塩(1)は、これにハロゲン化アルキ
ルアルミニウム化合物(2)と有機アルミニウム化合物
(3)を組合わせてジエン系単量体重合に使用される触
媒系とすることができる。
【0021】触媒系に適するハロゲン化アルキルアルミ
ニウム化合物(2)としては、一般式R2AlX2、R2 3
Al23或いはR2 2AlX(式中、R2は1から12まで
の炭素数を有する炭化水素基、XはCl、Br、F或は
I)で表される化合物からなる群より選ぶことができ
る。前記R2で表す炭化水素基の代表的な例としては直
鎖或いは分枝鎖の脂肪族炭化水素基がある。特に限定さ
れるものではないが、適当なハロゲン化アルキルアルミ
ニウム化合物(2)の例としては、塩化ジオクチルアル
ミニウム、セスキ塩化オクチルアルミニウム、二塩化オ
クチルアルミニウム、塩化ジデシルアルミニウム、セス
キ塩化デシルアルミニウム、二塩化デシルアルミニウ
ム、塩化ジドデシルアルミニウム、セスキ塩化ドデシル
アルミニウム、二塩化ドデシルアルミニウム、塩化ジメ
チルアルミニウム、塩化ジエチルアルミニウム、臭化ジ
エチルアルミニウム、沃化ジエチルアルミニウム、弗化
ジエチルアルミニウム、塩化ジ−n−プロピルアルミニ
ウム、塩化ジ−n−ブチルアルミニウム、塩化ジ−イソ
ブチルアルミニウム(DIBAC)、二塩化メチルアル
ミニウム、二塩化エチルアルミニウム、二塩化イソブチ
ルアルミニウム、塩化セスキメチルアルミニウム、塩化
セスキエチルアルミニウム、塩化セスキイソブチルアル
ミニウム及びそれらの同族体などが挙げられ、又上記化
合物は単独或はそれらの混合物を使用できる。触媒系に
用いられるハロゲン化アルキルアルミニウム化合物
(2)の中、最も好ましいのは塩化ジ-イソブチルアル
ミニウム(DIBAC)である。ハロゲン化アルキルア
ルミニウム化合物(2)を触媒系に使用する時、通常は
適当な溶媒を加えて、ハロゲン化アルキルアルミニウム
化合物(2)溶液として用いる。
【0022】触媒系に用いられる有機アルミニウム化合
物(3)は、式AlR345で表される化合物(式中
3、R4とR5は同時に水素である場合を除き、同一或
は異なった、例えば水素、又はC1〜C8の炭化水素基)
である。次にその例を挙げるが、ここに示した例だけに
限られない。この化合物は例えば、水素化ジエチルアル
ミニウム、水素化ジプロピルアルミニウム、水素化ジイ
ソプロピルアルミニウム、水素化ジブチルアルミニウ
ム、水素化ジイソブチルアルミニウム(DIBAH)、
水素化ジペンチルアルミニウム、水素化ジヘキシルアル
ミニウム、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミ
ニウム、トリ−n−プロピルアルミニウム、トリイソプ
ロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニウ
ム、トリシクロヘキシルアルミニウムとそれらの同族体
等が挙げられ、又上記化合物は単独或はそれらの混合物
を使用できる。触媒系に用いられる有機アルミニウム化
合物(3)の好ましい例は、水素化ジエチルアルミニウ
ム、水素化ジイソプロピルアルミニウム、水素化ジイソ
ブチルアルミニウム(DIBAH)であり、中でも水素
化ジイソブチルアルミニウム(DIBAH)が最も好ま
しい。触媒系には、上記ハロゲン化アルキルアルミニウ
ム化合物(2)と有機アルミニウム化合物(3)の他に
も、塩化アルミニウム、臭化アルミニウムやそれらの同
類などのハロゲン化アルミニウムを加えることもでき
る。
【0023】ジエン系単量体の重合において高い転化率
を得るためには、触媒系の成分(1)、(2)及び
(3)の混合比を限定することが望ましい。即ち、ハロ
ゲン化アルキルアルミニウム化合物(2)と有機アルミ
ニウム化合物(3)の和に対するランタニド系金属カル
ボン酸塩(1)のモル比(1)/[(2)+(3)]は
1:1.5から1:100まで、好ましくは1:1.5から1:6
0までとし、ランタニド系金属カルボン酸塩(1)とハ
ロゲン化アルキルアルミニウム化合物(2)とのモル比
[(1)/(2)]は1:0.5から1:10まで、好まし
くは1:1から1:5までとし、ランタニド系金属カル
ボン酸塩(1)と有機アルミニウム化合物(3)とのモ
ル比[(1)/(3)]は1:1から1:50まで、好ま
しくは1:2から1:20までの範囲である。
【0024】本発明に於いては、重合に当って、必要に
応じて不活性炭化水素を媒質として用いることもでき
る。その例としては脂肪族炭化水素、シクロ脂肪族炭化
水素、芳香族炭化水素及びそれらの混合物などが挙げら
れる。特にC4〜C8の脂肪族飽和炭化水素、C5〜C10
の環状脂肪族飽和炭化水素、C6〜C9の芳香族炭化水
素、C4〜C8のモノオレフィン炭化水素またはそれらの
混合物が適する。次にその例を挙げるが、これらの例の
みに限られるものではない。即ち、前記炭化水素の例と
しては、ブタン、ペンタン、ヘキサン、へプタン、シク
ロペンタン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キ
シレン、ブテン−1とペンテン−1などが挙げられる。
しかし、芳香族炭化水素が含まれていない重合媒質を重
合に使う方が好ましい。即ち、重合に当ってはC4〜C8
の脂肪族炭化水素、C5〜C10の環状脂肪族炭化水素、
4〜C8のモノオレフィン炭化水素及びそれらの混合物
からなる群より選択される炭化水素を重合媒質とすれ
ば、触媒系の活性が向上されるからである。とりわけ、
ヘキサンとシクロヘキサンのいずれかの不活性炭化水素
を重合媒質として用いることが望ましい。
【0025】触媒系を製造するに当たり、成分(1)、
(2)及び(3)を任意の順序で適当な溶剤と共に撹拌
しながら混合することができる。触媒系を作製する温度
は一般にその用いられる溶剤の融点と沸点により限定さ
れた範囲内に選ぶことができる。その内−20℃〜120℃
の温度範囲が適当である。触媒系の作製は各成分を別々
に加えるか、或は有機アルミニウム化合物(3)とラン
タニド系金属 カルボン酸塩(1)を、重合反応混合物
中に添加して混合した後に、ハロゲン化アルキルアルミ
ニウム化合物(2)を加えるようにすることもできる。
必要あれば、ジエン系単量体の重合混合物に加える前
に、有機アルミニウム化合物(3)とランタニド系金属
カルボン酸塩(1)を予め混合してもよい。
【0026】触媒系を作製する時、触媒系の活性を向上
させ、又重合を開始させる誘導時間の短縮を図って、適
量の共役ジエンを加えることもできる。共役ジエンは前
記添加順序のいかなる時期に加えてもよい。量的にはラ
ンタニド系金属 カルボン酸塩と共役ジエンとのモル比
が1:0〜1:1000、好ましくは1:0.5〜1:500、更
に好ましくのは1:2〜1:100である。共役ジエンの
例としてはイソプレン、ブタジエン、1,3−ペンタジ
エン等が挙げられる。
【0027】共役ジエン系単量体は、触媒成分を加える
前または後、或は触媒の一成分と他の一成分を添加する
中間で加えられる。共役ジエン系単量体の添加は一度に
所定量を添加するか、又はこれを徐々に加えるようにす
ることができる。重合反応は攪拌器の付いてる一つの、
又は一連の反応器により行われる。残留の触媒の活性を
除くため、予定の転化率に達した頃に、水やアルコール
などの失活剤を加える。そして、重合混合物を蒸留し
て、乾燥するとポリブタジエン ゴムが得られる。
【0028】本発明の方法により製造されたランタニド
系金属 カルボン酸塩(1)を触媒として用いたブタジ
エンの重合反応によれば、高含量の1,4−シス−ポリ
ブタジエンゴムが容易に得られる。一般に、得られる
1,4−シス−ポリブタジエンゴムの含量は95%より大
きくなる。
【0029】
【実施例】次に、本発明を実施例と比較例に基づいて、
更に詳細に説明する。実施例1〜7は本発明の方法によ
るランタニド系金属 カルボン酸塩の製造例を示し、実
施例8と9は本発明の方法により製造されたランタニド
系金属 カルボン酸塩を用いたジエン系単量体の重合の
例を示している。
【0030】[実施例1]酸化ネオジム(Nd23,純
度99%)0.500kg(1.46mols)とベルサチン酸(酸価32
4、商品名versatic acid,シェル化学薬品(Shell Chem
icals)社製)2.100kg(12.16mols)とはよく掻き混ぜ
られ、これにn−ヘキサン3.700kg(42.67mols)と水2.
100kg(116.7mols)を加えてなる混合物溶液を容量20リ
ットルの反応器に入れ、95℃で2.5時間反応させた。そ
の後、上層の油性相と下層の水性相とを分離させるた
め、反応混合物溶液を30分間静置させた。反応器の底に
は酸化ネオジムの沈殿物がなく、上層の油性相と下層の
水性相はいずれも透明に澄んでいた。そこで、下層の水
性相を除いて、残ったネオジムベルサテ−ト[Nd(ver
satate)3]とn−ヘキサンとを含有する上層の油性相は
蒸留器で蒸留してネオジムベルサテ−ト[Nd(versata
te)3]のn−ヘキサン溶液を得た。このようにして得た
ネオジムベルサテ−ト[Nd(versatate)3]の溶液は12
0ppmの水分を含み、ネオジムベルサテ−ト[Nd(versa
tate)3]の歩留まりは99.5%であった。
【0031】[実施例2]水の量を1.050kg(58.3mol
s)に減らして、実施例1の反応を繰り返した。反応が
完了した後、上層の油性相と下層の水性相とを清澄分離
するため、反応混合物溶液を60分間静置させた。反応器
の底には酸化ネオジムの沈殿物がなかった。こうして得
られたネオジムベルサテ−ト[Nd(versatate)3]の溶
液は、蒸留された後220ppmの水分を含み、ネオジムベル
サテ−ト[Nd(versatate)3]の歩留まりは95%であっ
た。
【0032】[実施例3]水の使用量を3.47kg(193mol
s)に増やして実施例1の反応を繰り返した。従って、
水とランタニド系金属とのモル比(H2O/Ln)は66/
1となる。反応が完了した後、上層の油性相と下層の水
性相とを清澄分離させるため、反応混合物溶液を30分間
静置させた。反応器の底には酸化ネオジムの沈殿物が残
らなかった。こうして得られたネオジムベルサテ−ト
[Nd(versatate)3]の溶液は蒸留された後280ppmの水
分を含み、ネオジムベルサテ−ト[Nd(versatate)3
の歩留まりは99.5%であった。
【0033】[実施例4]実施例1の反応を繰り返した
が、添加したベルサチン酸(versatatic acid)の量は
1.44kg(8.76mols)に減らした。同じく、反応が完了し
た後、上層の油性相と下層の水性相とを清澄分離させる
ため、反応混合物溶液を30分間静置させた。反応タンク
の底には酸化ネオジムの沈殿物は残らなかった。こうし
て得られたネオジムベルサテ−ト[Nd(versatate)3
の溶液は蒸留された後150ppmの水分を含み、ネオジムベ
ルサテ−ト[Nd(versatate)3]の歩留まりは98%であ
った。
【0034】[実施例5]実施例1の反応を繰り返した
が、添加したベルサチン酸(versatatic acid)の量は
3.000kgに増やして、ベルサチン酸と酸化ネオジムとの
モル比は6/1にした。同じく、反応が完了した後、上
層の油性相と下層の水性相とを清澄分離させるため、反
応混合物溶液を30分間静置させた。反応タンクの底には
酸化ネオジムの沈殿物が残らなかった。得られたネオジ
ムベルサテ−ト[Nd(versatate)3]の溶液は蒸留され
た後450ppmの水分を含み、ネオジムベルサテ−ト[Nd
(versatate)3]の歩留まりは99.5%であった。
【0035】[実施例6]実施例1の反応を繰り返した
が、同一組成に加え、さらに塩化水素溶液(35.5%)10
mlを反応タンクに添加し、反応を80℃の温度の下で4.0
時間行わせた。反応が完了した後、上層の油性相と下層
の水性相とを清澄分離させるため、反応混合物溶液を60
分間静置させた。反応タンクの底には酸化ネオジムの沈
殿物が残らなかった。得られたネオジムベルサテ−ト
[Nd(versatate)3]の溶液は蒸留された後500ppmの水
分を含み、ネオジムベルサテ−ト[Nd(versatate)3
の歩留まりは99%であった。
【0036】[実施例7]酸化ネオジム(Nd23)0.1
70kg(0.5mols)と酸価300のナフテン酸(naphthenic aci
d)0.760kg(4.07mols)とn−ヘキサン3.400kg(43.7m
ols)と水1.410kg(78.3mols)を20リットルの反応器に
入れ、150℃で3時間攪拌しながら反応させた。その
後、上層の油性相と下層の水性相とを清澄分離させるた
め、反応混合物溶液を1.5時間静置させた。そして、下
層の水性相を除き、ネオジム ナフテネート(Nd(Na
ph)3)とn−ヘキサンとを含有する上層の油性相を蒸
留した。こうして得られたNd(Naph)3の溶液は500
ppmの水分を含み、Nd(Naph)3の歩留まりは90%で
あった。
【0037】[比較例1]実施例1の反応を繰り返した
が、水の添加量は0.017kg(0.9mol)に減らした。従っ
て、水とランタニド系金属とのモル比(H2O/Ln)は
0.31/1となる。2.5時間反応させた後、上層の油性相
と下層の水性相とを清澄分離させるために、反応混合物
溶液を15時間も静置させた。しかしながら、分離時間を
延長しても油性相と水性相のいずれも濁っていて、反応
タンクの底にはNd23の沈殿物が見受けられ、反応は
完了してないことを示している。油性相中の懸濁Nd2
3など沈殿物を除くため、当該油性相は高速遠心分離
機で処理することによって懸濁物を単離しなければなら
なかった。そして、油性相を蒸留し、水分を除いて、N
d(versatate)3を得た。こうして得られたNd(versata
te)3の溶液は280ppmの水分を含み、Nd(Naph)3
歩留まりは78%であった。
【0038】[比較例2]水の量は0.0072kg(0.4mol)
に減らしたことを除き、実施例4と同様な条件で反応を
行った。従って、水とランタニド系金属とのモル比(H2
O/Ln)は0.14/1となる。分離時間を12時間に延長
しても上層の油性相と下層の水性相とも濁って、反応タ
ンクの底にもNd23の沈殿物が見受けられた。油性相
に懸濁するNd23を除くため、当該油性相を高速遠心
分離機で処理しなくてはならなかった。そして、蒸留し
ないときの水分が10200ppmのNd(versatate)3溶液がで
き、Nd(Naph)3の歩留まりは45%であった。この
ように得たNd(versatate)3の溶液を、実施例8に記載
されている方法でブタジエン単量体の重合に触媒として
用いたところ、触媒に含まれる水分が多すぎて、重合が
できないことが判明した。
【0039】[実施例8]実施例1により作製されたN
d(versatate)3のn−ヘキサン溶液[Nd(versatate)3
0.256 molを含有する]14.900kgと、水素化ジ-イソブ
チルアルミニウム(DIBAH)のn−ヘキサン溶液6
6.270kg(DIBAH 83.6molsを含有する)と、塩化ジ
−イソブチルアルミニウム(DIBAC)のn−ヘキサン
溶液20.54kg(DIBAC 20.9molsを含有する)とを攪
拌しながら混合して、触媒系溶液を製造した。蒸留によ
り含水量2ppm以下までに精製した1,3−ブタジエン
単量体10.73kg(198mols)を攪拌器と冷却システム付きの
200L反応器に入れた。次いで、n−ヘキサン82.23kg(9
54mols)と上記触媒系溶液0.678kgとを反応器に装入す
る。なお、上記触媒系の作製と重合過程に用いられたn
−ヘキサンは、予め水分を2ppm以下の含有量までに蒸
留してある。反応は90℃の温度で100分間攪拌しながら
行われた。反応が完了した後、溶液を蒸発乾燥させた。
こうして得られたゴム生成物は98%のシス−1,4配置
をしたポリブタジエンであった。ブタジエン単量体の転
化率は95%で、ポリブタジエンのムーニー粘度(Mooney
viscosity)は40であった。
【0040】[実施例9]実施例4により作製されたN
d(versatate)3 溶液[Nd(versatate)3 0.7molを含有
する]40.27kgと、水素化ジ−イソブチルアルミニウム
(DIBAH)溶液55.27kg(DIBAH 70molsを含有
する)と、塩化ジ−イソブチルアルミニウム(DIBA
C)のn−ヘキサン20.54kg(DIBAC 20.9molsを含
有する)とを混合攪拌して、触媒系溶液を作製した。そ
して、1,3−ブタジエン単量体10.73kg(198mols)を攪
拌器と冷却システムの付いてる200L反応器に入れ、次
いで、n−ヘキサン82.23kg(954mols)と触媒系溶液0.71
kgとを反応器に入れた。なお、上記触媒系の作製と重合
過程に用いられたブタジエン単量体とn−ヘキサンは、
予め水分が2ppm以下の含有量までに蒸留させてある。
反応は95℃の温度で110分間攪拌しながら行われ、反応
が完了した後、溶液を蒸発乾燥させた。こうして得られ
たゴム生成物は98%のシス−1,4配置をしたポリブタ
ジエンであった。ブタジエン単量体の転化率は94%、ポ
リブタジエンのムーニー粘度(Mooney viscosity)は42
であった。
【0041】実施例1〜7と比較例1と2の反応成分、
それぞれの量、反応条件と生成物の性状を表1にまとめ
て示す。
【0042】前記実施例と比較例の開示より本発明の方
法によれば、ランタニド系金属(Ln)に対し過量の水
を、即ち、水(C)のランタニド系金属(Ln)に対す
るモル比を5/1より大きくして、酸化ランタニド系金
属に加えると、反応が十分に完了し、且つ反応混合物は
清澄な油性相と水性相に短い時間でお互いに分離できる
ことが見出された。従って、油性相をさらに遠心分離処
理をすることが省略できる。
【0043】本発明の方法によれば、比較的簡単な手順
を踏めば、高歩留まりでランタニド系金属 カルボン酸
塩を作製することができ、又本発明により作製したラン
タニド系金属 カルボン酸塩を触媒としてジエン系単量
体の重合に用いれば、重合率は大幅に向上される。
【0044】なお、上記説明により明らかな如く、本発
明の範囲と精神から逸脱せずに多数の修正と変更が可能
であることを申添えておく。
【0045】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07F 5/00 C07C 51/41 C07C 53/126 C07C 53/134 CAPLUS(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A) ランタニド系金属の酸化物または
    炭酸塩より選択されたランタニド系金属(Ln)化合物
    と、 (B)ナフテン酸及びベルサチン酸(versatic acid)よ
    り選ばれたカルボン酸と、 (C)水と、 (D)不活性溶媒とを、 水(C)のランタニド系金属(Ln)に対する割合が
    5:1より大きくなるモル比で配合し、0〜300℃の温
    度範囲で反応させ、反応が完了した後、反応生成物の水
    性相より油性相を分離し、さらにこの油性相の含水量を
    2000ppm(油相に基づく)以下になるまで油性相を蒸留し
    てランタニド系金属カルボン酸塩の不活性溶媒溶液を得
    ことを特徴とする式Ln(RCOO)3(但し式中、Ln
    は、原子番号が57から71までのランタニド系金属元素を
    表し、RCOOはナフテン酸又はベルサチン酸の残基を
    表す)で表わされるランタニド系金属カルボン酸塩の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 水(C)対ランタニド系金属(Ln)の
    モル比が、5:1〜200:1である請求項1に記載の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 水(C)対ランタニド系金属(Ln)の
    モル比が、15:1〜80:1である請求項2に記載の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 ランタニド系金属(Ln)が、ネオジム
    (Nd)である請求項1乃至4の何れか1項に記載の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 カルボン酸(B)とランタニド系金属
    (Ln)とのモル比が、2:1〜100:1である請求項
    1〜の何れか1項に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 カルボン酸(B)とランタニド系金属
    (Ln)とのモル比が、3:1〜10:1である請求項
    に記載の製造方法。
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