JPH0710899B2 - 高シス−1,4−ポリブタジエンの連続重合用触媒成分の製造法 - Google Patents

高シス−1,4−ポリブタジエンの連続重合用触媒成分の製造法

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JPH0710899B2
JPH0710899B2 JP3273465A JP27346591A JPH0710899B2 JP H0710899 B2 JPH0710899 B2 JP H0710899B2 JP 3273465 A JP3273465 A JP 3273465A JP 27346591 A JP27346591 A JP 27346591A JP H0710899 B2 JPH0710899 B2 JP H0710899B2
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    • C08F136/02Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds
    • C08F136/04Homopolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, at least one having two or more carbon-to-carbon double bonds the radical having only two carbon-to-carbon double bonds conjugated
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は高存在比シス−1,4−ポリブタ
ジエンを製造するための触媒成分の製造方法に関する。
更に特定的には、本発明は、断熱条件下で溶液中で1,
3−ブタジエンを連続的に重合させることによって高存
在比シス−1,4−ポリブタジエンを製造するための連
続法にして、単一の撹拌された重合反応容器へ、1,3
−ブタジエンモノマー流、予備生成されたπアリル触媒
流、および助触媒流を連続的に供給し、一方、該モノマ
ー、予備生成された触媒および助触媒流が反応容器に供
給されるのと同じ速度で、高存在比シス−1,4−ポリ
ブタジエンを取り去ることからなる手順による重合方法
に使用する触媒成分の製法に関する。
【0002】有機ニッケル化合物、トリアルキルアルミ
ニウム化合物の如き有機アルミニウム化合物および三フ
ッ化ホウ素錯体、フッ化水素およびフッ化水素錯体の如
きフッ素含有化合物からなる触媒系を使用する、高存在
比シス−1,4−ポリブタジエンを製造するための種々
の方法が、例えば米国特許第3,170,907号、同
3,464,865号、同3,371,462号、同
3,483,177号、同3,487,063号、同
3,528,957号、同3,769,270号および
同3,985,941号によって例示されている如く、
先行技術で公知であった。しかし、上記特許中に記載さ
れている方法は、これらのものが回分式の重合法である
という大きな欠点に直面している。商業的見地からは、
連続重合法の方が遥かに大きい生産速度を可能とするの
で、回分式重合法は連続重合法ほどは望ましいものでな
い。
【0003】更に最近になって、連続重合法が先行技術
の中で提起された。即ち、イギリス特許第1,499,
638号は、不活性の脂肪族もしくは脂環式炭化水素か
らなる反応媒質と混和されたブタジエンを連続的に重合
させることからなる、高存在比シス−1,4−ポリブタ
ジエンを製造する方法にして、(A)アルキル基が2乃
至8個の炭素原子を含有することからなる少なくとも1
種のトリアルキルアルミニウム、(B)少なくとも1種
のカルボン酸のニッケル塩および(C)エーテルとの少
なくとも1種の三フッ化ホウ素錯体を含有するCS2
含まない混合物を触媒として使用し、個々の触媒成分の
各々のものは、ブタジエンと不活性脂肪族もしくは脂環
式反応媒質との混合物を含有する重合容器の中へ、連続
的に別々に注入されることからなる方法に関するもので
ある。
【0004】欧州特許出願第83630072.3は、
高存在比シス−1,4−ポリブタジエンの分子量を制御
する方法にして、(1)少なくとも1種の有機アルミニ
ウム化合物、(2)カルボン酸のニッケル塩、ニッケル
の有機錯化合物およびニッケルテトラカルボニルからな
群から選ばれた少なくとも1種の有機ニッケル化合
物、および(3)フッ化水素またはフッ化水素をケト
ン、アルデヒド、ニトリル、エステル、エーテル、アル
コール、フェノール、酸素含有鉱酸および水もしくはこ
れらのものの混合物からなる群からの錯形成化合物と錯
形成させることによって製造されたフッ化水素錯体を、
触媒として使用して、溶液重合条件下で1,3−ブタジ
エンを重合させることからなり、ここで重合は約68℃
乃至約107℃の温度で行なわせ、また、重合をエチレ
ン、プロピレン、1−ブテン、シスおよびトランス2−
ブテン、1,5−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエ
ン、1,4−ペンタジエン、および1,6−ヘプタジエ
ンからなる群から選ばれた、少量のオレフィンの存在下
で行なわせ、そして重合が連続法であることからなる方
法に関するものである。
【0005】上記のイギリス特許および欧州特許出願の
中に記載される方法は、本発明の方法と全くはっきりと
区別できるものと思われる。即ち、イギリス特許および
欧州特許出願は、両者とも、本発明の方法で使用される
ものとは異なるニッケル触媒成分を利用している。更
に、これらの文献は両者ともに、触媒添加が、個々の触
媒成分、即ちニッケル化合物、有機アルミニウム化合物
およびフッ素化合物(例えばフッ化水素、フッ化水素錯
体、および三フッ化ホウ素エーテレート)を、重合帯の
中へ別々に注入することからなる、その場添加法によっ
て行なわれることを、必要としているように見える。そ
の上、欧州特許出願は、重合を少量のオレフィンの存在
下で行なわせることをも更に必要としている。
【0006】イギリス特許および欧州特許出願に記載さ
れている方法は、連続法であるという重要な利点を有し
ている。しかし、上記の方法は、また、商業的製造法と
してのその有用性を著しく制限する、幾つかの顕著な欠
点をも有している。即ち、イギリス特許および欧州特許
出願の実施例に開示されている如く、そこで記載されて
いる方法は、鎖状もしくは直列状に接続された、2つの
重合反応容器を用いている。その上、そこの実施例で更
に開示されている如く、モノマーからポリマーへの転化
の速度は望みの速度よりも低く、滞留時間も多くの商業
操作向けに望まれるものよりは長い。即ち、2個の重合
反応容器を利用するイギリス特許の方法は、約4.3時
間の平均滞留時間において約75%という平均転化速度
に達するが、一方、これもまた2つの重合反応容器を利
用している欧州特許出願の方法は、約85%という転化
速度および2.5乃至3.0時間(実施例1)および
1.5乃至2.0時間(実施例2)の滞留時間に到達し
ている。
【0007】上記のことから明らかなように、より短い
滞留時間においてより高い転化速度を結果としてもたら
す、単一の反応容器を使用する、高存在比シス−1,4
−ポリブタジエンを製造するための連続法の発見は、イ
ギリス特許および欧州特許出願の方法よりも顕著な進展
を構成するものと考えられる。
【0008】本発明に従い、短縮された滞留時間におい
て高い転化速度をもたらす、単一の重合反応容器を使用
する連続法による、高存在比シス−1,4−ポリブタジ
エンの製造に使用する触媒の製造方法が見出された。
【0009】断熱条件下で溶液中にて1,3−ブタジエ
ンを連続的に重合させることからなる方法は、 (I)単一の撹拌された重合反応容器に、(a)炭化水
素溶媒中の1,3−ブタジエンからなるモノマー流、
(b)一般式 (RCOOMO)3−Bもしくは(RCO
OMO)2−B−OR′によって表わされ、式中Rおよび
R′は7乃至17個の炭素原子を含有するアルキル基で
あり、Mはニッケルであることからなる、カルボキシル
化された金属オキシボレート化合物、有機アルミニウム
化合物、アルコール、少量の1,3−ブタジエンおよび
炭化水素溶媒を混合することによって製造される、予備
生成されたπアリル触媒流、および(c)アルコールと
の三フッ化ホウ素錯体からなる助触媒流を連続的に供給
すること、および (II)該モノマー、予備生成されたπアリル触媒およ
び助触媒流が反応容器に供給されるのと同じ速度で、該
反応容器から高存在比シス−1,4−ポリブタジエンを
連続的に取り出すこと、の各段から構成される。
【0010】本発明においては、改善された安定性およ
び炭化水素溶媒中の溶解度を有する、予備生成πアリル
触媒を製造する方法が提供される。
【0011】上記の如く、本発明の方法によって製造さ
れる触媒が用いられる重合方法は、断熱条件下、炭化水
素溶媒中で、1,3−ブタジエンを連続的に重合するこ
とからなる。明細書およびその中の特許請求の範囲の全
体で引かれる「断熱」なる語句は、ひとたび定常状態条
件に到達すれば、重合は、熱の追加も除去も無く進行さ
れるということを意味している。即ち、重合の間に発生
される熱は、発熱の結果である。本発明の方法において
は、重合は約50℃乃至約150℃の範囲の温度におい
て断熱的に行なわれる。
【0012】本発明の予備生成触媒成分を製造する際に
使用し得る、カルボキシル化された金属オキシボレート
化合物は、下記の構造
【0013】
【化1】
【0014】式中、RおよびR′は7乃至17個の炭素
原子を含有するアルキル基であり、Mはニッケルであ
る、の何れかを有する化合物とする。或る種の例では、
Rが7より小さいことからなる化合物も、そのような化
合物の使用はその炭化水素溶媒中での溶解性の欠如のた
め好ましいものではないが、使用することができるとい
うことも注意しておかねばならない。それでもなお、そ
のような化合物は、或る種の溶媒混合物と共に利用し得
る。便宜のため、これらの化合物は、(RCOOMO)3
−Bもしくは(RCOOMO)2−B−OR′なる短縮さ
れた式で表わすことができるものとし、式中、R、R′
およびMは上記定義の如くとする。
【0015】カルボキシル化されたニッケルボレートを
表示するカルボキシル化された金属オキシボレート化合
物は、例えば米国特許第3,296,242号に詳細に
記載されている如く、カルボン酸のニッケルをホウ素の
アルコキシドと反応させることによるものの如く、本分
野で公知の方法によって製造することができ、この特許
の開示内容は、本明細書において参照して組み入れられ
ている。本発明の予備生成触媒成分を製造する際に使用
される、好ましいカルボキシル化金属オキシボレート化
合物は、(RCOOMO)3−Bなる式によって表わさ
れ、式中、MがニッケルでありRが7乃至11個の炭素
原子からなるアルキル基であることからなるものであ
る。また、便宜のために、本発明のカルボキシル化金属
オキシボレート化合物は、以後、単にニッケルボレート
と呼ぶものとし、これらのものは、更に、それぞれNi
OBなる省略形で表わし得るものとする。
【0016】本明細書中で使用された時の「有機アルミ
ニウム化合物」なる語句は、下記式
【0017】
【化2】
【0018】式中、R1はアルキル(シクロアルキルも
含む)、アリール、アルカリール、アリールアルキル、
アルコキシ、フッ素、および水素からなる群から選ばれ
るものとし、R2およびR3はアルキル(シクロアルキル
も含む)、アリール、アルカリール、およびアリールア
ルキルからなる群から選ばれるものとする、に相当する
有機アルミニウム化合物を指す。
【0019】上記式に相当する利用し得る化合物の代表
的な例は、ジエチルアルミニウムフルオライド、ジ−n
−プロピルアルミニウムフルオライド、ジ−n−ブチル
アルミニウムフルオライド、ジイソブチルアルミニウム
フルオライド、ジオクチルアルミニウムフルオライド、
ジフェニルアルミニウムフルオライド、トリメチルアル
ミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−n−プロピ
ルアルミニウム、トリイソプロピルアルミニウム、トリ
−n−ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ム、トリペンチルアルミニウム、トリヘキシルアルミニ
ウム、トリシクロヘキシルアルミニウム、トリオクチル
アルミニウム、トリフェニルアルミニウム、トリ−p−
トリルアルミニウム、トリベンジルアルミニウム、エチ
ルジフェニルアルミニウム、エチルジ−p−トリルアル
ミニウム、エチルジベンジルアルミニウム、ジエチルフ
ェニルアルミニウム、ジエチルp−トリルアルミニウ
ム、ジエチルベンジルアルミニウム、およびその他のト
リ有機アルミニウム化合物を含む。ジエチルアルミニウ
ムエトキシド、ジイソブチルアルミニウムエトキシド、
およびジプロピルアルミニウムメトキシド等の如きジア
ルキルアルミニウムアルコキシド類もまた含まれる。か
かる有機アルミニウム化合物のヒドリド類もまた利用す
ることができ、これには、ジエチルアルミニウムヒドリ
ド、ジ−n−プロピルアルミニウムヒドリド、ジ−n−
ブチルアルミニウムヒドリド、ジイソブチルアルミニウ
ムヒドリド、ジフェニルアルミニウムヒドリド、ジ−p
−トリルアルミニウムヒドリド、ジベンジルアルミニウ
ムヒドリド、フェニルエチルアルミニウムヒドリド、フ
ェニルn−プロピルアルミニウムヒドリド、p−トリル
エチルアルミニウムヒドリド、p−トリルn−プロピル
アルミニウムヒドリド、p−トリルイソプロピルアルミ
ニウムヒドリド、ベンジルエチルアルミニウムヒドリ
ド、ベンジルn−プロピルアルミニウムヒドリド、およ
びベンジルイソプロピルアルミニウムヒドリド等が含ま
れる。
【0020】好ましい有機アルミニウム化合物は、トリ
メチルアルミニウム、トリエチルアルミニウム、トリ−
n−プロピルアルミニウム、トリ−n−ブチルアルミニ
ウム、トリイソブチルアルミニウム、トリオクチルアル
ミニウム等の如きトリアルキルアルミニウム化合物であ
り、これらのものの中でトリイソブチルアルミニウムが
殊に好ましい。
【0021】予備生成触媒を製造するのに使用し得るア
ルコールは、ROHなる式によって表わすことができ、
式中、Rは1乃至30個の炭素原子を含有するアルキ
ル、シクロアルキル、アリールおよびアリールアルキル
基からなる群から選ばれる。使用することのできるアル
コールの代表例は、メタノール、エタノール、n−プロ
パノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ヘキサ
ノール、シクロヘキサノール、ペンタノール、オクタノ
ール、デカノール、ドデカノール、ベンジルアルコー
ル、フェノール等を含む、好ましいアルコールはエタノ
ール及びオクタノールである。
【0022】予備生成πアリル触媒は、回分式方法もし
くは連続的方法の何れかを使用して製造することがで
き、連続法の方が好ましい。即ち、予備生成触媒は、最
初に1,3−ブタジエンの炭化水素溶媒中のブレンドを
好適な混合容器へ装荷し、次に、好ましくは炭化水素溶
媒中の有機アルミニウム化合物を加え、アルコールを容
器に加え、そして最後に好ましくは炭化水素溶媒中のニ
ッケルボレート化合物を加えることからなる、回分法に
よって製造し得る。その結果得られるブレンドは、その
詳細な組成に依存して、室温で0乃至10分の範囲の時
間またはそれ以上の間、混合される。
【0023】予備生成πアリル触媒(即ちπアリルニッ
ケル触媒)を製造するための好ましい連続法は、触媒組
成をつくり上げる成分を、以後は便宜のために第一のブ
レンドを作るためのパートIaおよび第二のブレンドを
作るためのパートIbと表わされる2つの別々の部分に
して、重合反応容器の外側で、最初に共に混合すること
からなる手順を含むものである。即ち、パートIaにお
いては、ニッケルボレート化合物、アルコール、少量の
1,3−ブタジエンおよび炭化水素溶媒が共に混合され
る。パートIbにおいては、有機アルミニウム化合物お
よび炭化水素溶媒が共に混合される。パートIaおよび
Ibは、次に、重合反応容器につながる供給ラインに連
続的に供給され、そこでこれらのものが共に配合され、
反応して連続的にπアリル触媒を生成する。上記πアリ
ル触媒の製造工程のフローチャート図を第1図に示す。
【0024】前述の如く、助触媒成分はアルコールとの
三フッ化ホウ素錯体である。三フッ化ホウ素錯体を形成
する際に使用されるアルコールは、一般に、予備生成π
アリル触媒中で利用されるものと同じものとする。即
ち、そのアルコールは式ROHで表わすことができ、式
中、Rは1乃至30個の炭素原子を含有するアルキル、
シクロアルキル、アリールおよびアリールアルキル基か
らなる群から選ばれる。好適に使用し得るアルコールの
代表例は、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、ヘキサノー
ル、シクロヘキサノール、ペンタノール、オクタノー
ル、デカノール、ドデカノール、ベンジルアルコール、
フェノール等を含む。好ましいBF3−アルコール錯体
は、BF3・エタノールおよびBF3・オクタノールであ
る。
【0025】三フッ化ホウ素錯体は種々の手順で製造し
得る。即ち、三フッ化ホウ素錯体は、単に、適当な量の
アルコール錯形成剤を好適な溶媒の中に溶解させ、ま
た、適当な量の三フッ化ホウ素を好適な溶媒の中に溶解
させ、そして次にこれら2つの溶媒系を共に混合するこ
とによって製造し得る。混合は湿分の無い状態で行なわ
れなければらない。追加法は、三フッ化ホウ素を好適な
溶媒の中に溶かし、そして次にアルコールを生成溶液に
加えるものである。或いは、アルコール錯形成剤を好適
な溶媒の中に溶解させ、そして次に気体状の三フッ化ホ
ウ素を、錯形成剤の全てが反応してしまうまで、系の中
にバブリングさせることによって、錯体を製造すること
もできる。
【0026】更に、尚、下記実施例の或る種のものにお
いて例示される如く、三フッ化ホウ素−アルコール錯体
は、三フッ化ホウ素ジエチルエーテルの如き三フッ化ホ
ウ素エーテル錯体をアルコールと反応させることからな
る交換反応を用いても製造し得る。交換反応は、三フッ
化ホウ素−エーテル錯体をアルコールで混合することに
よって重合反応容器外で行なわれるか、或いは、三フッ
化ホウ素−エーテル錯体および予備生成πアリル触媒を
反応容器の中へ供給することによって、反応容器中でそ
の場で行なわせることもできる。この後者の場合には、
交換反応は三フッ化ホウ素−エーテル錯体と予備生成π
アリル触媒のアルコール成分との間で起る。
【0027】或る種の例では、三フッ化ホウ素−アルコ
ール錯体もしくは三フッ化ホウ素−エーテル錯体(アル
コール錯体をその場の交換反応によって生成させるのに
これを使用すべき時)それ自体が、重合反応容器に供給
され得る。しかし、炭化水素溶媒、好ましくはモノマー
溶液および予備生成触媒成分の中で利用されているのと
同じ炭化水素溶媒の中の、三フッ化ホウ素錯体の溶液を
使用するのが、一般的に好ましい。
【0028】低級アルコール(即ちエタノールもしくは
ブタノールの如き6個の炭素原子もしくはそれ以下のも
のしか含有しないアルコール)が三フッ化ホウ素−アル
コール錯体助触媒成分の生成に使用される場合には、安
定化された助触媒成分を利用するのが好ましいというこ
とも、更に注意しておかねばならない。安定化された助
触媒は、三フッ化ホウ素−低級アルコール錯体またはそ
の場交換反応でアルコール錯体が生成されるべき時は三
フッ化ホウ素−エーテル錯体を、トリイソブチルアルミ
ニウムの如き有機アルミニウム化合物、少量の1,3−
ブタジエン及び炭化水素溶媒と混合することによって、
製造し得る。安定化された助触媒成分の使用によって、
助触媒が炭化水素溶媒中でのその溶解度をより長い時間
保持し、それによって、重合反応容器に連絡する供給ラ
インを閉鎖させるか、或いは反応容器内部で溶液から外
へ析出するか何れかの、助触媒に起り得る問題を実質的
に最小にするという顕著な利点が提供される。
【0029】前述の如く、本発明の方法により製造され
る触媒が使用される重合方法は、モノマー、予備生成さ
れた触媒および助触媒流を、重合反応容器へ連続的に供
給することを含む。これは、モノマー、予備生成触媒お
よび助触媒流を反応容器へ連続的に別々に供給すること
によって達成し得る。しかし、重合反応容器の中への注
入に先立ってモノマーおよび触媒流を最初に配合するこ
とが好ましいことがしばしばである。
【0030】この場合の調整方法のフローチャート図を
下記、第2図に示す。
【0031】好ましい手順というわけではないが、ニッ
ケルボレート化合物、有機アルミニウム化合物および三
フッ化ホウ素錯体を反応容器の中へ別々に注入すること
による、触媒組成物添加のその場法(in-situ metho
d)を使用することも、可能となり得るということもま
た注意しなければならない。
【0032】ニッケルボレート化合物、有機アルミニウ
ム化合物、三フッ化ホウ素およびアルコールは、相互作
用して活性触媒を生成する。従って、一つの触媒成分何
れのものに対しても、その最適濃度は他の成分の濃度に
依存する。本発明の触媒系においては、広い範囲の触媒
成分濃度を使用して行ない得る。即ち、ニッケル(N
i)対アルミニウム(AL)対BF3対アルコール(R
OH)のモル比は、1:1:1:1乃至1:70:7
0:280の範囲をとることができ、好ましい範囲は
1:3:3:9乃至1:15:15:60である。更
に、パートIにおけるROH:ALのモル比は0乃至
4.0の範囲とすることができ、パートIIにおけるR
OH:BF3のモル比は1:1乃至4:1の範囲とする
ことができる。
【0033】本発明の方法で製造される全触媒組成物の
濃度は、かなり変化することができ、純度、望まれる重
合の速度、温度等の如き因子に依存する。従って、触媒
組成物の特定的な全体の濃度は、そのような濃度は触媒
的に有効な量とすると表現する以外には、指示すること
ができない。望みの特性を有するポリブタジエンポリマ
ーを製造する。或る種の特定的濃度および比は、下記の
実施例において例示されている。
【0034】本発明の触媒が使用される重合は、不活性
炭化水素溶媒中で行なわれ、従って溶液重合である。
「不活性溶媒」なる語句は、その溶媒が、生成するポリ
マーの構造の中へ入らず、生成するポリマーの特性に悪
影響を与えず、使用される触媒の活性に悪影響を与えな
いということを意味している。使用し得る好適な炭化水
素溶媒は、ヘキサン、ペンタン、トルエン、ベンゼン、
シクロヘキサン等の如き、脂肪族、芳香族もしくは脂環
式炭化水素類を含む。好ましい炭化水素溶媒は脂肪族炭
化水素であり、これらのものの中でもヘキサンが殊に好
ましい。
【0035】本発明の触媒が使用される重合は、窒素の
如き不活性雰囲気下で行なわれなければならず、触媒成
分を失活させる水および空気の如き材料は除去するべく
予防手段をとらなければならない。
【0036】重合は、メタノールの如き少量の低級アル
コールおよびジ−t−ブチルクレゾールの如き抗酸化剤
の添加によって、よく知られた方法で停止させることが
できる。
【0037】ポリブタジエンポリマーは、過剰のメタノ
ールもしくはその他の低級アルカノール中での凝縮によ
って、公知の方法で溶液から回収し得る。ポリマー生成
物は、真空乾燥、ドラム乾燥、押出成型乾燥、スチーム
水脱溶媒和等の如き通常の如何なる方法を使用しても乾
燥させることができる。
【0038】前述の如く、本発明の触媒が使用される重
合方法は、上記の先行技術による連続法と比較して、顕
著により低い滞留時間において、モノマーからポリマー
へのより高い転化速度を結果としてもたらしている。即
ち、本方法は、約35乃至約45分という滞留時間にお
いて、90%より大きい転化速度を提供する。
【0039】本発明の触媒が使用される重合方法の最終
段階は、モノマー、予備生成された触媒および助触媒流
が反応容器に供給されるのと同じ速度で、高存在比シス
−1,4−ポリブタジエンを重合反応容器から連続的に
取り出すことを含んでいる。3回の滞留サイクルの後
に、定常状態条件が達成される。この時点で、ポリブタ
ジエンポリマーは、モノマー、予備生成触媒および助触
媒流が反応容器に供給されるのと同じ速度で、反応容器
から取り出すことができる。
【0040】ここまで述べてきたように、本発明の方法
によって製造される触媒に基くポリブタジエンポリマー
は、良好な初期強度(green strength)
および粘性と共に、高い含有率のシス−1,4付加を有
している。即ち、そのようなポリマーは約85%、更に
一般的には約90%ないし約96%のシス−1,4含有
率を有する。更に、本発明の方法は、広い範囲のムーニ
ー粘度を有するポリブタジエンポリマーの製造を可能と
する。即ち、そのようなポリマーは、約20乃至約10
0というムーニー粘度ML/4@100℃を有すること
ができる。
【0041】以下の実施例は、本発明の本質を更に詳細
に例示する目的で提示されているものであり、その範囲
の限定と見なされるべきものではない。実施例中に示さ
れる部及び%は、他に指示がなければ重量基準のもので
ある。
【0042】
【実施例】実施例1 本実施例においては、6.5ガロンの連続撹拌槽反応容
器の中で、比較的高いL/D比(3:1)を用いて連続
重合を行なわせた。
【0043】26重量%の1,3−ブタジエンを含有す
る精製された1,3−ブタジエン/ヘキサンブレンドを
反応容器の中へ連続的に計量して入れた。予備生成され
た触媒および助触媒成分を別々に計量して連続的に反応
容器の中へ入れた。便宜上パートIと名づけられた予備
生成触媒および便宜上パートIIと名づけられた助触媒
は、予め下記の如く製造されるものとした。
【0044】パートI−−窒素雰囲気下に維持された、
温度計、撹拌器、圧力手段、入口および出口ポートを装
備された5ガロンのステンレス鋼反応容器に、第二のブ
レンドであるヘキサン中の18%トリイソブチルアルミ
ニウム2678g(以後は省略形TIBALにより引用
する)と、第一のブレンドである、ヘキサン中の1,3
−ブタジエン(23.2%)2554g、乾燥n−オク
タノール251gおよびヘキサン中のNiOB(1.0
M)340gを混合したものを装荷した。生成する混合
物を室温で窒素のもと10〜15分間撹拌したが、その
時点で、溶液は、予備生成πアリルニッケル錯体の生成
を指示する、橙色を呈した。この錯体を9ガロンのステ
ンレス鋼の槽の中へ移送した。
【0045】パートII−−35ガロンのガラスライニ
ングされた混合槽に、乾燥ヘキサン25.606g、乾
燥n−オクタノール(80ppmH2O)785gおよ
び精製された三フッ化ホウ素ジエチルエーテル(以後は
BF3OEt2)334gを装荷した。混合物を室温で3
0分間撹拌した。種々の成分の比は次の如くとした:
1,3−ブタジエンモノマー100gあたりニッケル
(Ni)0.5ミリモル(mM)(phgm)、モル比
6:1のTIBAL/ニッケル、モル比21:1のn−
オクタノール/ニッケルおよびモル比6:1のBF3
Et2/ニッケル。
【0046】連続重合は40分の滞留時間で115℃で
行なわせた。23.7%の全固体含有率において得られ
るポリブタジエン溶液を、少量のイソプロパノールおよ
び抗酸化剤を用いて停止させ、過剰のメタノール中で凝
集させ、ドラム乾燥させた。モノマーのポリマーへの転
化は94%であった。得られるポリマーの微細構造は、
それぞれ、92%1,4−シス、6.5%1,4−トラ
ンス、および1.5%1,2であった。ポリマーは30
のムーニー粘度ML4@100℃を有し、2.0の稀薄
溶液粘度(DSV)を有した。
【0047】実施例2−4 これらの実施例においては、成分の重量およびモル比、
並びに重合条件を変えた点以外は、実施例1を実質的に
くり返した。
【0048】重合で使用される種々の成分の重量および
モル比、重合条件およに生成するポリマーの特性を第I
表に示す。
【0049】
【表1】
【0050】実施例5 本実施例は、予備生成触媒が連続法によって製造される
ことからなる、本発明の連続法を例示している。
【0051】本実施例では、窒素雰囲気下に維持され
た、温度計、撹拌器、圧力手段、入口および出口ポート
を装備された重合反応容器を、最初にヘキサンで満たし
た。圧力を80p.s.i.g.に制御しつつ反応容器
を約93℃に加熱した。次に、IaおよびIbと名づけ
られている2つのパートの触媒の計量装入を、19.4
重量%の1,3−ブタジエンを含有するブタジエン/ヘ
キサンブレンドと共に、反応容器の底の部分に連絡する
供給ラインを通して開始した。殆ど同時に、パートII
と名づけられている助触媒の計量装入を、反応容器の底
の部分に連続する別の供給ラインを通して開始させた。
【0052】触媒パートIaは、次の手順を使用して反
応法規と外で製造した:窒素雰囲気下に維持された、温
度計、撹拌器、圧力手段、入口および出口ポートを装備
された20ガロンの混合容器に、ヘキサン9.48kg
(20.9ポンド)、NiOB(1.02M)176.
0g、オクタノール0.21kg(0.46ポンド)お
よび23.5重量%の1,3−ブタジエンを含有するブ
タジエン/ヘキサンブレンド18.0kg(39.7ポ
ンド)を装荷した。生成するブレンドを撹拌しながら約
5分間混合した。
【0053】触媒パートIbもまた反応容器の外で、T
IBALをヘキサンと混和して18重量%のTIBAL
を含有する溶液を生成させることによって製造した。触
媒パートIで使用されるTIBAL/オクタノール/ニ
ッケルのモル比は10/7.5/1とした。
【0054】助触媒IIは、反応容器の外で、次の手順
に従って製造された:上記の如く装備された35ガロン
の混合容器に、ヘキサン24.8kg(54.7ポン
ド)、オクタノール0.77kg(1.7ポンド)およ
びBF3OEt2323,0gを装荷した。生成するブレ
ンドを、撹拌しながら約15分間混合した。助触媒中で
使用されるオクタノール/Bのモル比は2.5/1とし
た。
【0055】触媒組成物中で使用される成分の全体のモ
ル比は、B/AL=1.1/1およびオクタノール/A
L=3.5/1とした。触媒組成物は0.5mMのニッ
ケルphgmを提供するものであった。
【0056】連続重合は、モノマーブレンド、触媒パー
トIaおよびIbおよび助触媒パートIIを重合反応容
器へ連続的に供給することによって、滞留時間36分で
107℃で断熱的に行なわれた。定常状態条件が達成さ
れた後、モノマー、触媒および助触媒流が反応容器に計
量装入されているのと同じ速度で、ポリブタジエンポリ
マーを反応容器から除去していった。
【0057】反応容器から取り出されたポリブタジエン
の試料を分析したら次の結果となった: 転化率% =93ポリマー微細構造 %シス−1,4 =93 %トランス−1,4= 6 %1.2 = 1 ML/4@100℃ =43 DSV = 2.3実施例6 本実施例においては、ブタジエン/ヘキサンブレンドが
19.8%の1,3−ブタジエンを含有し、触媒のパー
トIaおよびIbにおけるTIBAL/オクタノール/
ニッケルのモル比が5.8/4.5/1であり、パート
II助触媒中のオクタノール/Bのモル比が2.0/1
であり、全体のB/ALのモル比が1.2/1であり、
全体のオクタノール/ALのモル比が3.2/1であ
り、触媒組成物が0.51mMのニッケルphgmを含
有し、そして滞留時間が37分である点以外は、実施例
5の手順を実質的にくり返した。
【0058】3滞留時間の後に取得したポリブタジエン
ポリマーの試料を分析したところ、次の結果を示した。
【0059】 転化率% =93ポリマー微細構造 %シス−1,4 =95 %トランス−1,4= 3.8 %1.2 = 1.2 ML/4@100℃ =53 DSV = 2.3実施例7 本実施例は、予備生成触媒中でのエタノールの使用、そ
の場交換反応によるBF3−アルコール錯体の生成およ
び安定化された助触媒成分の使用を例示するものであ
る。
【0060】本実施例においては、次の手順を使用し
て、6.5ガロンの撹拌された反応容器中で、連続重合
を82℃で断熱的に行なわせた:18重量%の1,3−
ブタジエンを含有する精製された1,3−ブタジエン/
ヘキサンブレンドを、反応容器の中へ連続的に計量して
入れた。予備生成された触媒および助触媒成分を別々に
計量して連続的に反応容器の中へ入れた。パートIと名
づけられている予備生成触媒および便宜上パートIIと
名づけられている助触媒は、予め下記の如く製造した: パートI.窒素雰囲気下に維持された、温度計、撹拌
器、圧力手段、入口および出口ポートを装備された5ガ
ロンの反応容器に、18%のTIBAL1284g、エ
タノール186g、40重量%の1,3−ブタジエンを
含有するブタジエン/ヘキサンブレンド524gおよび
NiOB207.6g(1.1M)を装荷した。エタノ
ール/TIBAL/ニッケルのモル比は16.8/4.
8/1とした。生成するブレンドをよく撹拌し、次に3
日間エージングした。
【0061】パートII.20ガロンの混合容器に、1
8.2重量%の1,3−ブタジエンを含有するブタジエ
ン/ヘキサンブレンド24.7kg(54.5ポン
ド)、18%TIBAL123gおよびBF3OEt2
84gを装荷した。生成するブレンドを15分間混合し
た。パートIIにおけるB/ALのモル比は12/1と
した。
【0062】触媒組成物中のB/ALの全体のモル比は
1.3/1とした。触媒系は0.53mMニッケルph
gmを含有した。
【0063】重合は、滞留時間40分を用いて、連続的
に行なわせた。重合が定常状態条件に到達した後、ポリ
ブタジエンポリマーは、モノマーブレンド、予備生成触
媒および助触媒流が反応容器の底部の中へ計量装入され
つつあるのと同じ速度で、反応容器の頂部から取り出す
ことができた。
【0064】反応容器から取り出されるポリブタジエン
の試料を分析して次の結果を得た。 転化率% =93ポリマー微細構造 %シス−1,4 =96.6 %トランス−1,4= 1.6 %1.2 = 1.8 ML/4@100℃ =49 DSV = 2.3
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、πアリル触媒の製造工程のフローチヤ
ート図。
【図2】図2は、高シス−1,4−ポリブタジエンの重
合用触媒の製造工程のフローチヤート図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジユン・ダブリユー・カン アメリカ合衆国オハイオ州44216クリント ン・テラスヒルズドライブ6150 (56)参考文献 特公 平4−23643(JP,B2)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高シス−1,4−ポリブタジエンを製造
    するための予備生成されたπアリル触媒を連続的に製造
    する方法であって、(a)一般式 (RCOOMO)
    −Bもしくは(RCOOMO)−B−OR′(式中、
    RおよびR′は7乃至17個の炭素原子を含有するアル
    キル基であり、Mはニッケルである)によって表わされ
    るカルボキシル化された金属オキシボレート化合物、ア
    ルコール、少量の1,3−ブタジエンおよび炭化水素溶
    媒を混合することによって第一のブレンドを製造し、
    (b)有機アルミニウム化合物を炭化水素溶媒と混合す
    ることによって第二のブレンドを製造し、そして(c)
    該第一のブレンドと該第二のブレンドとを共に連続的に
    混合して、それによって該予備生成触媒を生成させる工
    程からなる方法。
  2. 【請求項2】 該カルボキシル化金属オキシボレート化
    合物が式(RCOOMO)3−B(式中、Rが7乃至11
    個の炭素原子を含有するアルキル基である)で表わされ
    る特許請求の範囲第1項記載の方法。
  3. 【請求項3】 該アルコールがエタノールもしくはオク
    タノールである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  4. 【請求項4】 該炭化水素溶媒がヘキサンである特許請
    求の範囲第1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 該有機アルミニウム化合物がトリイソブ
    チルアルミニウムである特許請求の範囲第1項記載の方
    法。
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