JP3010030B2 - 尻糸解舒防止ボビンの処理装置 - Google Patents

尻糸解舒防止ボビンの処理装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、精紡工程へ供給さ
れる粗糸を円筒の紙管に巻き取った巻糸ボビンが、その
保管時や搬送時に巻き戻しを防止する巻糸ボビンの製造
する処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紡績工程のフィニッシャーによって粗糸
が多重に巻き取られた巻糸ボビンは、次工程である精紡
工程への搬送については、近年の省人化に鑑み、紙管チ
ャックを懸持するボビンハンガー装置によって自動で搬
送されることが多い。この巻糸ボビンの搬送システムの
一例を図6に基づいて説明する。
【0003】図6に示すように、通常、紡績工程の最終
工程であるフィニッシャー(100)と次工程の精紡工
程とを連続的に接続する自動搬送システムとしては、フ
ィニッシャー(100)の近傍に搬送レール(101)
を設置し、当該搬送レール(101)に多数の紙管チャ
ック(102)を懸持する搬送ハンガー(103)を水
平方向に移動自在に係止されたものがある。また、フィ
ニッシャー(100)は、巻き取りローラー(301)
を巻糸ボビン(10)の外周部に当接せしめた状態で回
転することにより、紙管(11)の外周に粗糸(12)
を所定量に巻き取ったものである。係るフィニッシャー
(100)で所定量の粗糸(12)が巻き取られた巻糸
ボビン(10)は、その紙管(11)を搬送ハンガー
(103)の下部に懸持した紙管チャック(102)に
装着されて精紡工程まで搬送されるわけであるが、紙管
チャック(102)への巻糸ボビン(10)の装着は、
ロボット等の自動装着装置により自動で行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図6に示した搬送シス
テムにおいて、巻糸ボビン(10)をその紙管(11)
を紙管チャック(102)で挟持することにより、搬送
ハンガー(103)に懸持して精紡工程へ搬送する場合
に、フィニッシャー(100)で巻き上げた後に何ら処
理していない巻糸ボビン(10)では、図4に示すよう
にハンガーで懸持すると同時に最外周の尻糸(13)が
自重で垂れはじめ、次いで垂れた尻糸(13)の重みで
さらに巻き取られた粗糸(12)が次々と解けはじめて
下方に垂れ下がる。かかる垂れ下がった尻糸(13)
は、垂直方向に多段に配設された下段の搬送レール(1
01)の駆動部に巻き付いて、最悪の場合には下段の駆
動部分を破損することとなる。このような場合に、巻糸
ボビン(10)の尻糸(13)の解舒を防ぐために、図
7に示すような尻糸保持具(30)により、巻糸ボビン
(10)の外周を押さえることが提案されている。この
保持具(30)は、搬送ハンガー(103)の一部に回
動自在に係止する係止部(31)を有する逆L字型構造
物(32)と、巻糸ボビンの当接バー(33)とを当該
当接バー(33)の中央近傍でピン等により軸止したも
のである。このような保持具(30)を用いて搬送ハン
ガー(103)に巻糸ボビン(10)を懸持するには、
まず、図7(a)に示すように矢示X方向に回動させた
状態で、自動装置等を用いて紙管チャック(103)に
挟持させるために上方(矢示Z方向)に巻糸ボビン(1
0)を移動せしめる。かかる動作により紙管チャック
(102)が紙管(11)を挟持する。この後、保持具
を矢示Y方向に回動せしめて当接バー(33)を巻糸ボ
ビン(10)の外表面に当接させる。
【0005】しかしながら、先述の保持具(30)は、
可動部を有すること、且つ繰り返し使用されることよ
り、時間とともに破損する可能性が高まる。さらに、か
かる保持具(30)は搬送ハンガーの数だけ必要であり
多数に及ぶ。この数は中規模の紡績工場でさえ2000
〜3000個になる。このうちの1個でも破損している
と、尻糸が解舒され前述のごとく下段の搬送レール(1
01)の可動部に巻き付いて搬送設備の破損につなが
る。よって、保持具(30)のメンテナンスが必須であ
り、現実的な解決方法とはいえない。
【0006】本発明の目的は、粗糸の巻糸ボビンの尻糸
の解舒による不具合をなくすること、かかる目的を簡易
に達成することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、紙管に短繊維の粗糸を捲着した巻糸ボビ
ンの尻糸の解舒を防止するための処理装置であって、巻
糸ボビンの外周面の尻糸部に接触してボビンを回転せし
めるボビン回転機構と、巻糸ボビンの径方向における前
記回転機構の対向する位置に設けたボビン毛羽立ち機構
とからなる処理装置であり、前記ボビン回転機構が、付
勢機構と回転駆動源と回転ローラと紙管支持部とからな
り、前記ボビン毛羽立ち機構が、接触プレートと押付機
構とからなることを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について、添
付した図を用いて説明する。本発明に係る巻糸ボビン
(10)の処理装置(200)の全体斜視図を図1に、
図1における矢示S1方向の側面図を図2に、矢示S2
方向の側面図を図3に示す。
【0009】図1〜図3に示したように、本実施例装置
(200)は、巻糸ボビン(10)の外周面の尻糸部
(13)に付勢接触して、ボビンをその巻取方向(矢示
R方向)に回転せしめるボビン回転機構(300)と、
巻糸ボビン径方向における前記回転機構(300)の対
向する位置に設けたボビン毛羽立ち機構(400)とか
らなる。
【0010】図1に示すように、ボビン回転機構(30
0)は、付勢機構であるエアシリンダ(310)と、回
転駆動源である電動モータ(320)と、電動モータ
(320)の回転駆動力を巻糸ボビン(10)に伝達す
る伝導機構(330)と、ボビン(10)の表面に接触
する回転ローラ(340)と、紙管支持部(350)と
からなる。
【0011】図1及び図2に示すように、付勢機構であ
るエアシリンダ(310)は、その一端を回動支持され
て固定され設置してあり、この進退動により、伝導機構
(330)の支点(331)を中心として、矢示A及び
矢示Bの方向に、伝導機構(330)及び回転ローラ
(340)が移動することとなる。又、エアシリンダ
(310)がその進出端(伝導機構が矢示A側)にある
際には、ボビン(10)表面から回転ローラ(340)
が完全に離脱した状態にあるとともに、その上方からボ
ビン(10)が搬送されるにおいて障害にならない位置
にある(図2(a)参照)。さらに、進行端(伝導機構
が矢示B側)にある場合には、ボビン(10)表面に回
転ローラ(340)が完全に接触した状態にあるととも
に、所定の接圧でボビン表面(10)に接触するもので
ある(図2(b)参照)。
【0012】尚、本実施例においては、付勢機構とし
て、エアシリンダ(310)を採用しているがこれに限
定されるものではなく、巻糸ボビン(10)の巻量が都
度変動するために回転駆動力の調整が都度必要である等
の際には、付勢力の調整が行いやすいものを選定しても
よい。例えば、伝達機構(330)のシャフト(34
2)に重りやバネを設置することができる。
【0013】回転駆動源としては、公知の電動モータ
(320)及びその回転数を制御する変速ギアボックス
(図示しない)とからなる。
【0014】伝導機構(330)は、回動支点(33
1)と伝導ベルト(図示しない)とそのボックス(図示
しない)と支持枠(図示しない)とからなる。電動モー
タ(320)の回転軸と回転ローラ(340)の回転軸
とは前記伝導ベルト(332)にて接続されている。ま
た、回動支点(331)の逆側には前記付勢機構である
エアシリンダ(310)が設置されている。
【0015】回転ローラ(340)は、その表面部材
(341)としてゴム等の摩擦係数が短繊維に対して比
較的大なるものを少なくともその表面に貼付してなるも
のである。また、その直径はボビン(10)を回転させ
るに十分なトルクを発生させるように、巻量等より算出
してある。さらに、その位置は、巻糸ボビン(10)の
棒巻き部(13)に回転ローラ(340)が当接すべ
く、シャフト(342)の長さが設計されている。
【0016】次に、ボビン毛羽立ち機構(400)につ
いて説明する。ボビン毛羽立ち機構(400)は、接触
プレート(410)と押付機構(420)とからなるも
のである。
【0017】接触プレート(410)は、表面の材質
が、前記回転ローラ(340)の表面に貼付したものよ
りも、その摩擦係数が短繊維に対して小さいもの、例え
ばステンレス製のものである。また、その形状は、図3
に示すようにボビン(10)表面に向かって滑らかな凸
部の形状を有するものである。また、押圧機構(41
0)と接続されている。
【0018】押圧機構(420)は、エアシリンダ(4
21)と支持枠体(422)と垂直支軸(423)とそ
の支点(424)とからなる。
【0019】エアシリンダ(420)は、その一端を回
動支持されて固定され設置してあり、この進退動によ
り、押圧機構(420)の支点(424)を中心とし
て、矢示C及び矢示Dの方向に、支持枠体(422)及
び接触プレート(420)が移動することとなる。又、
エアシリンダ(421)がその進出端(接触プレートが
矢示C側)にある際には、ボビン(10)表面から接触
プレート(420)が完全に離脱した状態にあるととも
に、その上方からボビン(10)が搬送されるにおいて
障害にならない位置にある(図3(a)参照)。さら
に、退行端(接触プレートが矢示D側)にある場合に
は、ボビン(10)表面に接触プレート(420)が完
全に接触した状態にあるとともに、所定の接圧でボビン
表面(10)に接触するものである(図3(b)参
照)。
【0020】尚、本実施例においては、押圧機構とし
て、エアシリンダ(421)を採用しているがこれに限
定されるものではなく、巻糸ボビン(10)の巻量が都
度変動するために押圧の圧力調整が都度必要である等の
際には、押圧力の調整が行いやすいものを選定してもよ
い。例えば、支持枠体(422)の水平支軸に重りやバ
ネを設置することができる。
【0021】ついで、本実施例装置の作用について詳述
する。まず、処理対象である巻糸ボビン(10)の形態
について説明する。図4に本発明装置を用いて処理され
る短繊維の巻糸ボビン(10)の斜視図を示す。巻糸ボ
ビン(10)は、フィニッシャー(100)での巻き取
り終了時の数周分について綾振りをせずに同じ位置で粗
糸(12)を巻き取り、外周部の粗糸(12)が重なっ
ている部分である棒巻部(14)を有するものである。
【0022】かかる棒巻部(14)について図5を用い
て詳しく説明する。図5は巻糸ボビン(10)の棒巻部
(14)の縦断面の拡大模式図である。図5に示すよう
に粗糸(12)は多数の短繊維(14d)が前工程のコ
ーマー装置によりほぼ平行な状態に揃えられたものであ
るが、いまだその繊維束は撚りがかかっていないもの、
いわゆる棒状のわた状の形態を示すもの、である。そし
て、棒巻部(14)においては、ある一周分の巻取糸条
である粗糸(14a)とその一周上側の巻取糸条である
粗糸(14b)とは、巻き取られた直後は互いの糸条は
単に重なり合っただけであるが、その後さらに粗糸(1
4b)の上側にさらに外周の粗糸(14c)が重ねられ
る際に粗糸(14a)と粗糸(14b)とが、図6に示
す巻き取りローラ(301)の圧接力により矢示P方向
に押さえつけられ互いに密着した状態にある。
【0023】上述のような巻糸ボビン(10)を処理対
象として、本実施例の装置(200)を用いた処理につ
いて、説明する。まず、付勢機構のエアシリンダ(31
0)をその進行端まで進行せしめて、ボビン回転機構の
回転ローラ(340)を上昇端(矢示A端)に位置させ
る。また、押圧機構(410)のエアシリンダ(42
1)のその退行端まで退行せしめて、毛羽立ち機構(4
00)の接触プレート(410)をその上昇端(矢示C
端)に位置させる。
【0024】ついで、フィニッシャー(100)より巻
き上がった巻糸ボビン(10)を本実施例装置(20
0)の紙管受け部(350)に紙管(11)が係止され
るように設置する。この設置については、自動的に行っ
てもよいし、手動で行ってもよい。いずれにしても、回
転ローラ(340)も接触プレート(420)もそれぞ
れの上昇端に位置しているため、紙管受け部(350)
に巻糸ボビン(10)を容易に設置することができる。
【0025】ついで、付勢機構のエアシリンダ(31
0)をその退行端まで退行せしめて、ボビン回転機構の
回転ローラ(340)を下降端(矢示B端)に位置させ
る。このとき、エアシリンダ(310)の押圧力によ
り、所定の押圧、すなわち、ボビンを回転させるに十分
なトルクを回転ローラ(340)から巻糸ボビン(1
0)に伝達できる押圧、回転ローラ(340)が巻糸ボ
ビン(10)に接触している。
【0026】また、押圧機構(410)のエアシリンダ
(421)のその進出端まで進出せしめて、毛羽立ち機
構(400)の接触プレート(410)をその下降端
(矢示D端)に位置させる。このとき、エアシリンダ
(421)の押圧力により、所定の接触圧、すなわち、
ボビンの表面を毛羽立たせるに適した力を接触プレート
(410)から巻糸ボビン(10)に伝達できる接触
力、接触プレート(410)が巻糸ボビン(10)に接
触している。
【0027】ついで、回転駆動源である電動モータ(3
20)に電源を投入し、変速ギアボックス、を介して、
伝導ベルト(図示しない)、シャフト(331)を介し
て、回転ローラ(340)を図1に示す矢示r方向に回
転せしめる。
【0028】これにより、所定のトルクが巻糸ボビン
(10)に伝達され、巻糸ボビン(10)がその紙管
(11)を回転軸として所定の回転数で図1に示す矢示
R方向に回転する。また、このときの回転方向である矢
示R方向は、ボビンの巻糸を巻き取る方向である。
【0029】この巻取ボビン(10)の回転中には、回
転ローラー(340)の対向位置に設けた毛羽立ち機構
(300)の接触プレート(421)においては、以下
の如く、巻糸ボビンの棒巻部(14)が挙動する。すな
わち、接触プレート(421)は、所定の接圧で巻糸ボ
ビンの棒巻部(14)に当接しているわけであるが、そ
の当接位置においては、ボビン棒巻き部の粗糸が圧接さ
れることにより、毛部立つこととなる。一旦毛羽立った
巻糸ボビンの棒巻き部(14)は、ぞの反対側に設置さ
れた回転機構(300)において、回転ローラ(34
0)で押さえ付けられることとなる。その際に、毛羽立
ち機構(400)で毛羽立たされた棒巻部(14)の粗
糸(12)は、その一巻下の粗糸と絡みやすくなる。
【0030】すなわち、毛羽立ち機構(400)の接触
プレート(421)において、巻き取り時に引き揃えら
れ単に重なり合っただけである巻糸ボビン(10)の棒
巻部(14)が以下の如くの挙動をすることとなる。接
触プレート(421)は、所定の接圧で巻糸ボビンの棒
巻部(14)に当接しているわけであるが、その当接位
置においては、ボビン棒巻き部の粗糸表層が接触し、さ
らにボビン(10)自体が回転することにより接触プレ
ート(421)とボビン棒巻部(14)との摩擦によ
り、その表面が毛羽立つこととなるのである。粗糸の表
面を押さえ付けながら紙管周りに回転させることにより
表面が毛羽立つ。この毛羽立たされた巻糸ボビンの棒巻
き部(14)は、回転軸の反対側において、回転ローラ
(340)で押さえ付けられることとなる。その際に一
旦毛羽立たされた棒巻き部の粗糸は、他の粗糸と絡みや
すくなっており、その一巻下層の粗糸の表面と毛羽立た
された粗糸の表面とが絡らむこととなる。つまり、この
状態においては、粗糸(14a)と粗糸(14b)とが
重ねてさらに上から押さえられているため、尻糸(1
3)の自重程度では隔離するものではないものとなる。
【0031】巻糸ボビン(10)を紙管(11)を中心
として2〜6回転させた後、ボビン回転機構(200)
のモータ(330)を停止させる。その後、ボビン回転
機構(200)のエアシリンダ(310)をその進出端
まで進出させ、伝導機構が矢示A側にあるようにする。
それとともに、ボビン毛羽立ち機構(400)のエアシ
リンダ(421)をその退行端まで退行させ、接触プレ
ート(420)が矢示D側にあるようにする。
【0032】次いで、巻糸ボビン(10)を、本発明装
置から離脱せめて、次工程である天井搬送用のチャック
に紙管(11)を把持させる。そして、図6に示すよう
に紙管(11)の中心軸を垂直な状態として次工程であ
る精紡工程には、搬送ハンガー(103)に巻糸ボビン
(10)が懸持されて搬送される。この際に、紙管の中
心軸が垂直になったとしても短繊維の粗糸どおしの摩擦
抵抗が大きく尻糸(13)が解け出すことはない。
【0033】搬送ハンガー(103)により精紡工程へ
搬送された巻糸ボビン(10)は、精紡工程の準備工程
で尻糸を人手により引き出し、係る糸引き出した尻糸を
所定位置にあるフックにひっかけておく。かかる際に、
前述のごとく、粗糸(14a)と粗糸(14b)の絡み
は尻糸の自重程度では隔離しないが、人手による引っ張
り力では隔離するため、容易にその準備をすることがで
きる。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る巻糸ボビンは、その紙管軸
を垂直にして搬送した場合においても、巻き取りの最後
に棒巻きを形成し、その棒巻き部において、短繊維が互
いに絡み合っているため、尻糸が解け出すことはない。
特に、ボビン毛羽立ち機構により棒巻部が一旦毛羽立た
され、その後所定の接圧で押さえ付けられることによ
り、棒巻部の粗糸が絡みやすくなり、尻糸の自重程度で
は、解け出さない。又、本発明は巻き取り装置側を改造
することにより実現するため、搬送側の多数の搬送ジグ
を改造する必要もなくきわめて容易且つ安価に実現する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻糸ボビンの処理装置を示す斜視図で
ある
【図2】本発明の巻糸ボビンの処理装置を示す側面図で
ある
【図3】本発明の巻糸ボビンの処理装置を示す側面図で
ある
【図4】処理対象である巻糸ボビンを示す斜視図である
【図5】処理対象である巻糸ボビンの重なり状態を示す
図である
【図6】紡績工程から精紡工程への搬送の形態を示す模
式図
【図7】尻糸保持具を示す斜視図
【符号の説明】
10 巻糸ボビン 11 紙管 12 粗糸 13 尻糸 14 棒巻部 30 尻糸保持具 31 係止部 32 逆L字型構造物) 33 当接バー 200 処理装置 300 ボビン回転機構 400 ボビン毛羽立ち機構

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙管に短繊維の粗糸を捲着した巻糸ボビ
    ンの尻糸の解舒を防止するための処理装置であって、巻
    糸ボビンの外周面の尻糸部に接触してボビンを回転せし
    めるボビン回転機構と、巻糸ボビンの径方向における前
    記回転機構の対向する位置に設けたボビン毛羽立ち機構
    とからなる処理装置であり、前記ボビン回転機構が、付
    勢機構と回転駆動源と回転ローラと紙管支持部とからな
    り、前記ボビン毛羽立ち機構が、接触プレートと押付機
    構とからなることを特徴とする処理装置。
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