JP3009963B2 - 酸性染毛料用ヘアーリンス - Google Patents
酸性染毛料用ヘアーリンスInfo
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Description
後の毛髪に対して有効に使用され、酸性染毛料の色もち
を良くしかつ毛髪をしっとりする効果に優れたヘアーリ
ンスに関する。
老化等の為に白髪化したり、パーマ等の化学処理によ
り、生来の毛髪色が変化する場合がある。このようにな
った人たちが毛髪の色を元の外観に戻す処理をしたいと
望んだ時、染毛剤を使用するのが最も効果的な方法であ
る。この染毛方法の1つに、酸性染料を使用する方法が
ある。この方法は、酸化染料を使用する方法よりも安全
性が高く、毛髪損傷の懸念はないが、染毛力が弱い為に
数回の洗髪で落ちてしまう。その為、安全性が高く、な
おかつ染毛力の強い染毛剤を得る為に、酸性染料の色も
ちを良くすることが望まれてきた。この事を達成する手
段として、特開昭59−42310号公報が提案されて
いるが、これは染毛料の固着性を改善する為に、染毛剤
を毛髪に塗布・乾燥した後さらに毛髪組成物を塗布・乾
燥させる方法である。しかし、この方法では染毛に手間
がかかり、また、毛髪がごわついてしまう。また、その
他に、特開昭60−158105号公報と特開昭61−
63611号公報が提案されているが、これはパーマ等
の化学的処理をした後に毛髪を中和する為のものであ
り、酸性染毛料の色持ちを良くすることは期待できず、
またリンスとしての官能的効果はなく、リンス後の仕上
がりに不満が残る。
点を改良せんとして鋭意研究を重ねその結果、第4級ア
ンモニウム塩、高級アルコール、酸及び油性成分を特定
のpH領域のもとに、特定の割合で配合したものを、ヘ
アーリンス剤として洗髪後に使用すると、酸性染料の色
もちが良くなり、かつしっとり感を得られることを見出
し、本発明を完成するに至った。本発明の目的は、酸性
染毛料の色もちを良くし、かつしっとり感のあるヘアー
リンスを提供することにある。
発明は、次の四成分(A)、(B)、(C)および
(D)を含有し、pH1.5〜4であることを特徴とす
る、酸性染毛料用ヘアーリンスである。 (A)下記の一般式(1)
素数10〜24のアルキル基、炭素数10〜24のヒド
ロキシアルキル基、又は一般式R(CH2 CH2O)n
(但し、Rは炭素数10〜24のアルキル基、又は炭素
数10〜24のヒドロキシアルキル基、nは1〜10の
整数である。)で表される基であり、残りは炭素数1〜
3のアルキル基、一般式H(CH2 CH2 O)n又は、
H(CH(CH3 )CH2 O)n(但し、nは1〜5の
整数)で表される基、ベンジル基、又はシンナミル基で
あり、Xはハロゲン原子又は炭素数1若しくは2のアル
キル硫酸基である。]で表される第4級アンモニウム塩
の一種又は二種以上を0.5〜10重量%。 (B)炭素数12〜26の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有する高級アルコールの一種又
は二種以上を0.5〜10重量%。 (C)酢酸、酒石酸、ホウ酸、コハク酸、クエン酸、サ
リチル酸、リン酸、塩酸のうちの一種又は二種以上。 (D)下記の一般式(2)
数1〜10のアルキル基であり、R4〜R6はl,m,
nが1の場合は炭素数1〜21の直鎖もしくは分岐鎖の
アルキル基又は炭素数1〜21のヒドロキシアルキル基
であり、l,m,nが0の場合はそれぞれ水素原子であ
る。(但し、l,m,nは全て0ではない。)]で表さ
れる油性成分の一種又は二種以上を0.1〜5重量%。
モニウム塩の具体例としては、塩化アルキルトリメチル
アンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、臭化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化セト
ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリル
ジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジ
ルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム
等を挙げることが出来、これらの一種又は二種以上を用
いることが出来る。第4級アンモニウム塩の配合量は、
酸性染毛料用ヘアーリンス全体に対して、0.5〜10
重量%である。0.5重量%未満であると、本発明の効
果が発揮されず、10重量%を超えると毛髪にベタつき
が生じ、重い仕上がり感となる。
ールの具体例としては、ラウリルアルコール、セチルア
ルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコー
ル、ベヘニルアルコール、セリルアルコール、ヘキサデ
シルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチル
ドデカノール等を挙げることが出来、これらの一種又は
二種以上を用いることが出来る。高級アルコールの配合
量は、酸性染毛料用ヘアーリンス全体に対し、0.5〜
10重量%である。0.5重量%未満であると、本発明
の効果が発揮されず、10重量%を超えると毛髪にベタ
つきが生じ、重い仕上がり感となる。
は、酢酸、酒石酸、ホウ酸、コハク酸、クエン酸、サリ
チル酸、リン酸、塩酸等を挙げることが出来、これらの
一種又は二種以上を用いることが出来る。酸は、酸性染
毛料用ヘアーリンスのpHが1.5〜4に調整されるよ
うに配合される。pHが1.5未満であると、毛髪をし
っとりする効果が発揮されず、pHが4を超えると、酸
性染料の色持ちを良くする効果が発揮されない。本発明
の第4の必須成分である油性成分としては、イソステア
リン酸硬化ヒマシ油、トリイソステアリン酸硬化ヒマシ
油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、トリヒ
ドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油等を挙げることが出
来、これらの一種又は二種以上を用いることが出来る。
油性成分の配合量は、酸性染毛料用ヘアーリンス全体に
対し、0.1〜5重量%である。0.1重量%未満であ
ると、本発明の効果が発揮されず、5重量%を超えると
毛髪にベタつきが生じ、重い仕上がり感となる傾向にあ
る。また、本発明のヘアーリンスは系の安定性や前記の
必須成分の他に、流動パラフィン等の油性物質、多価ア
ルコール等の保湿剤、香料、防腐剤、酸化防止剤、紫外
線吸収剤、色素などの慣用任意成分を配合することもで
きる。
るが、本発明はこれにより限定されるものではない。
尚、実施例および比較例中の数値は重量%である。ここ
で、実施例の説明に先立ち、各例において採用した評価
方法について説明する。 (1)脱色防止効果試験 (イ)サンプル試験毛 毛束(白色毛髪の束)2gを酸性染毛料5gで染毛し、
20分間放置した後、水洗いし、風乾した。これを洗髪
試験前の毛髪とした。 (ロ)試験法 30℃に保った試料ヘアーリンス10%水溶液の中に、
上記試料毛を浸漬し、10回の手もみを行った後、水洗
いし、風乾する。これを1回として、5回繰り返した
後、下記の式より洗髪試験後の退色率を求めた。 退色率(%)=(1−A/B)×100 A:洗髪試験後の毛髪と白髪の色差 B:洗髪試験前の毛髪と白髪の色差 この数値が小さい程、脱色防止効果が大きく、染毛料の
色もちが良いことを示す。退色率20%までを「○」、
21〜49%を「△」、50%以上を「×」として表し
た。尚、色差は、高速色差計(村上色材社製CMS−1
000型)を用いて測色したX,Y,Z値をHunte
rのL,a,b表色系へ変換し、下記の式により求め
た。 色差(△E)={(△L) 2 +(△a) 2 +(△b) 2 } 1/2 △L:L値の差 △a:a値の差 △b:b値の差
かさ、櫛通り、しっとり感)効果 各例におけるヘアーリンス後の仕上がりについて「しな
やかさ」、「櫛通り」「しっとり感」を20名のパネラ
−により官能的に比較し、下記基準で評価を行った。 ◎;良いと答えた人が18人以上の場合 ○;良いと答えた人が14〜17人の場合 △;良いと答えた人が8〜13人の場合 ×;良いと答えた人が7人以下の場合
し、前記諸試験を行い表2にその結果を示した。
スは、酸性染毛料の色もちを良くし、かつ仕上がり効果
の優れたものであり、その効果は著しく、商品価値は極
めて高い。
Claims (1)
- 【請求項1】 次の四成分(A),(B),(C)およ
び(D)を含有し、pH1.5〜4であることを特徴と
する、酸性染毛料用ヘアーリンス。 (A)下記の一般式(1) 【化1】 [式中、R1〜R4のうちのいずれか一つ又は二つは炭
素数10〜24のアルキル基、炭素数10〜24のヒド
ロキシアルキル基、又は一般式R(CH2 CH2O)n
(但し、Rは炭素数10〜24のアルキル基、又は炭素
数10〜24のヒドロキシアルキル基、nは1〜10の
整数である。)で表される基であり、残りは炭素数1〜
3のアルキル基、一般式H(CH2 CH2 O)n又は、
H(CH(CH3 )CH2 O)n(但し、nは1〜5の
整数)で表される基、ベンジル基、又はシンナミル基で
あり、Xはハロゲン原子又は炭素数1若しくは2のアル
キル硫酸基である。]で表される第4級アンモニウム塩
の一種又は二種以上を0.5〜10重量%。 (B)炭素数12〜26の直鎖もしくは分岐鎖のアルキ
ル基又はアルケニル基を有する高級アルコールの一種又
は二種以上を0.5〜10重量%。 (C)酢酸、酒石酸、ホウ酸、コハク酸、クエン酸、サ
リチル酸、リン酸、塩酸のうちの一種又は二種以上。 (D)下記の一般式(2) 【化2】 [式中、pは1〜21の整数であり、R1〜R3は炭素
数1〜10のアルキル基であり、R4〜R6はl,m,
nが1の場合は炭素数1〜21の直鎖もしくは分岐鎖の
アルキル基又は炭素数1〜21のヒドロキシアルキル基
であり、l,m,nが0の場合はそれぞれ水素原子であ
る。(但し、l,m,nは全て0ではない。)]で表さ
れる油性成分の一種又は二種以上を0.1〜5重量%。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05221839A JPH05221839A (ja) | 1993-08-31 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP4059816A Expired - Fee Related JP3009963B2 (ja) | 1992-02-13 | 1992-02-13 | 酸性染毛料用ヘアーリンス |
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JP5661252B2 (ja) * | 2009-04-21 | 2015-01-28 | 株式会社アリミノ | 毛髪化粧料 |
GB201205900D0 (en) * | 2012-04-02 | 2012-05-16 | Perachem Ltd | Hair treatment methods |
-
1992
- 1992-02-13 JP JP4059816A patent/JP3009963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH05221839A (ja) | 1993-08-31 |
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