JP3009227U - 電子式タイマー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定時間に対する残存時間の割合を簡単に知
ることができるようになした電子式タイマー装置を提供
する。 【構成】 タイマー本体５に、残存時間を表示する時間
表示部３の他に、設定時間に対する残存時間の割合をパ
ーセント表示するパーセント表示部４または対数表示す
る多数表示部９を並設した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は設定時間に対する残存時間の割合を簡単に知ることができるようにな した電子式タイマー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電子式タイマー装置は、学習時間を管理するために用いたり、主婦が料 理をする時などにアラームとして用いたりすることが多いもので、その回路構成 は概ね図５に示すようなものである。 すなわち、計測すべき任意の時間を設定することのできる押釦スイッチ等から なる時間設定部２０により、たとえば１〜２時間程度の時間範囲を１分刻みで時 間設定を行う。設定時間はタイマー回路２１を介して時間表示部２２に液晶表示 される。

【０００３】 そして、押釦スイッチ等からなる操作部２３にてタイマーのカウントダウンを スタートさせると、タイマー回路２１が動作を開始し、順次減算処理されて予め 設定した時間の残り時間が順次、時間表示部２２に液晶表示される。 時間の経過により設定時間に到達すると、時間表示部２２の液晶表示が０にな ると共に、タイマー回路２１からの出力に基づいて圧電ブザー等からなる警報部 ２４が作動して、タイムオーバーを使用者に知らせるというものである。 なお、図示は省略するが、電子回路の駆動には通常小型の電池電源が用いられ ている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記したように、従来の電子式タイマー装置は、設定時間から経過時間を減じ た残存時間が液晶表示されるだけであり、また電子ブザー等が作動するのは設定 時間に到達したときのみであった。 したがって、従来装置によった場合、全体の設定時間に対して現在どの程度進 行したかを即座に判断することが難しいという不具合があった。このことは特に 、受験生等にとって限られた時間を有効に配分しようとするとき等に多くの不都 合を来すことになる。また、設定時間の中間において警報を発することができな かったので、主婦が料理をする時などにも不都合を来すことがあった。

【０００５】 そこで、本考案は前記した従来の電子式タイマー装置の不具合点を解消し、設 定時間に対する残存時間の割合を表示部に液晶表示させ、全体の設定時間に対し て現在どの程度進行しているかを直ちに判断できるようになすと共に、経過時間 の任意のところで警報を発することができるようになした電子式タイマー装置を 提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項１に係る考案は 、任意の時間を設定することのできる時間設定部と、この時間設定部にて設定し た時間を液晶表示し、スタートと同時に設定時間に対する残存時間を順次液晶表 示するようになした時間表示部を具えてなる電子式タイマーにおいて、残存時間 を表示する時間表示部の他に、設定時間に対する残存時間の割合をパーセント表 示するパーセント表示部または対数表示する対数表示部を並設したことを特徴と する電子式タイマー装置である。

【０００７】 また、請求項２に係る考案は、任意の時間を設定することのできる時間設定部 と、この時間設定部にて設定した時間を液晶表示し、スタートと同時に設定時間 に対する残存時間を順次液晶表示するようになした時間表示部を具えてなる電子 式タイマーにおいて、残存時間を表示する時間表示部の他に、設定時間に対する 残存時間の割合をパーセント表示するパーセント表示部または対数表示する対数 表示部を並設すると共に、任意のパーセント表示または対数表示のところで警報 を発する警報手段を付設してなることを特徴とする電子式タイマー装置である。

【０００８】

【実施例】 以下、本考案電子式タイマー装置の具体的構成を図示の実施例に基づき詳細に 説明する。 図１は本考案タイマー装置の一実施例を示す回路ブロック図、図２は図１に示 す回路を組み込んだタイマー装置の外観図、図３は本考案タイマー装置の他の実 施例を示す回路ブロック図、図４は図３に示す回路を組み込んだタイマー装置の 外観図である。

【０００９】 図中１は計測すべき任意の時間を入力することのできる押釦スイッチ等からな る時間設定部であり、たとえば１〜２時間程度の時間範囲を１分刻みで時間設定 することができるようになっている。 ２は時間設定部１から入力された設定時間に関する情報を処理する計数部であ り、３は当該計数部２から出力される信号に基づいて設定時間に対する残存時間 を液晶表示する時間表示部である。４はこの時間表示部３の他に、タイマー本体 ５に並設したパーセント表示部であり、当該パーセント表示部４には前記計数部 ２で減算処理された残存時間の設定時間に対する割合がパーセントで表示される ようになっている。

【００１０】 すなわち、たとえば全体の設定時間を２時間とする場合、時間設定部１から入 力された時間に関する情報は計数部２を介して時間表示部３に２時間００分と表 示されると同時にパーセント表示部４に１００％と液晶表示される。 そして、スタート押釦スイッチを兼ねる操作部６を押すと、計数部２にて減算 処理が開始され、たとえば３０分経過したときに設定時間に対する残存時間の１ 時間３０分が時間表示部３に液晶表示されると共に、残存時間の割合である７５ ％がパーセント表示部４に液晶表示されるものである。

【００１１】 次に、図中の７は押釦スイッチ等からなる警報設定部であり、当該警報設定部 ７を操作することにより、設定時間の中間部分の任意の複数箇所において計数部 ２から圧電ブザー等よりなる警報手段８を駆動するための出力信号を送出させる よう設定することができるものである。 従って、たとえばパーセント表示部４の液晶表示が７５％のところで警報手段 ８が駆動するように警報設定部７を介してセットしておくと、カウントダウンし て７５％が表示されると同時に警報手段８から警報音等を発し、使用者に設定時 間の１／４が経過したことを告げるものである。なお、設定時間の全てが計測し 終わり（０時０分）、パーセント表示部４が０％を表示したときに、再び警報手 段８が駆動するようにしておき、このときの警報はストップ押釦スイッチを兼ね る操作部６を押すまで動作を継続するようにしておくとよいものである。

【００１２】 上記した実施例は、タイマー本体５にパーセント表示部４を並設し、設定時間 に対する残存時間の割合をパーセント表示するようにしたものであるが、このパ ーセント表示に換えて、図３及び図５に示すような対数表示にすることもできる ものである。

【００１３】 すなわち、図３及び図４において、９は対数表示部であり、当該対数表示部９ は数値表示部１０とグラフィック表示部１１とからなっており、時間設定部１に て計測したい任意の時間、たとえば１〜２時間程度の範囲を１分刻みで時間設定 すると、当該設定時間は計数部２を介して時間表示部３に液晶表示される。 そして、このときの設定時間をたとえば「１，０００」としたとき、対数表示 部９の数値表示部１０には「１，０００」と対数表示され、またグラフィック表 示部１１にグラフ表示される。なお、圧電ブザー等からなる警報を複数回駆動さ せたい場合は、さらに警報設定部７を操作して任意の対数値を複数回にわたって セットしておく。

【００１４】 前記設定の完了後、スタート押釦スイッチを兼ねる操作部６を押すと計数部２ にて計測が開始され、時間表示部３の設定時間が順次カウントダウンする。これ に伴い、前記時間表示部３に連動して時間設定部１によって設定された時間を対 数表示「１，０００」としたときの現在の対数が、対数表示部９に液晶表示され ると共に、グラフィック表示部１１にグラフ表示される。 なお、このときのタイマー経過時間表示の際、目盛りを均等に表すのではなく 、設定した時間に対して近づいてきた部分を拡大表示させているため、数値表示 部１０は経過した時間に対して比例してカウントダウンするのに対し、グラフィ ック表示部１１は対数目盛りの設定に応じてカウントダウンされる。

【００１５】 そして、前記警報設定部７において設定された対数に、計数部２で減算処理さ れ対数表示部９に表示される対数が到達したとき、あるいは通過したときに警報 手段８から警報が促される。この警報にてタイマーの時間経過を知ることができ 、さらには対数表示部９の数値表示部１０、グラフィック表示部１１に表示され る対数を視認して、全体の設定時間に対し、どの程度時間が経過したのかを割合 的に確認することができるものである。さらに、時間が経過して設定された時間 が計測し終わると、その事を知らせる警報音等が警報手段８から発せられ、時間 表示部３の表示は０（０時０分）に、また対数表示部９の表示はそれぞれ０を示 す。なお、このときの警報音はストップ押釦スイッチを兼ねる操作部６を押すま で鳴り続けるようにするとよいものである。

【００１６】

【考案の効果】

本考案電子式タイマー装置によれば、設定時間に対する残存時間が示されるだ けでなく、全体の設定時間に対する残存時間の割合がパーセントまたは対数にて 表示されるので、全体の設定時間に対して現在どの程度進行しているかを瞬時に 判断することができるので、学習時間を管理するのが容易になり受験生等にとっ て多大な効果を奏するものである。また、設定時間の中間においても警報を発す ることができるので、主婦が料理をするとき等に使用するタイマーとしても好適 である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案タイマー装置の一実施例を示す回路ブロ
ック図である。

【図２】図１に示す回路を組み込んだタイマー装置の外
観図である。

【図３】本考案タイマー装置の他の実施例を示す回路ブ
ロック図である。

【図４】図３に示す回路を組み込んだタイマー装置の外
観図である。

【図５】従来型タイマー装置の一例を示す回路ブロック
図である。

【符号の説明】

１：時間設定部 ２：計数部 ３：時間表示部 ４：パーセント表示
部 ５：タイマー本体 ６：操作部 ７：警報設定部 ８：警報手段 ９：対数表示部 １０：数値表示部 １１：グラフィック表示部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 任意の時間を設定することのできる時間
   設定部と、この時間設定部にて設定した時間を液晶表示
   し、スタートと同時に設定時間に対する残存時間を順次
   液晶表示するようになした時間表示部を具えてなる電子
   式タイマーにおいて、残存時間を表示する時間表示部の
   他に、設定時間に対する残存時間の割合をパーセント表
   示するパーセント表示部または対数表示する対数表示部
   を並設したことを特徴とする電子式タイマー装置。
2. 【請求項２】 任意の時間を設定することのできる時間
   設定部と、この時間設定部にて設定した時間を液晶表示
   し、スタートと同時に設定時間に対する残存時間を順次
   液晶表示するようになした時間表示部を具えてなる電子
   式タイマーにおいて、残存時間を表示する時間表示部の
   他に、設定時間に対する残存時間の割合をパーセント表
   示するパーセント表示部または対数表示する対数表示部
   を並設すると共に、任意のパーセント表示または対数表
   示のところで警報を発する警報手段を付設してなること
   を特徴とする電子式タイマー装置。