JP3008966B2 - Atm装置 - Google Patents

Atm装置

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JP3008966B2
JP3008966B2 JP2363892A JP2363892A JP3008966B2 JP 3008966 B2 JP3008966 B2 JP 3008966B2 JP 2363892 A JP2363892 A JP 2363892A JP 2363892 A JP2363892 A JP 2363892A JP 3008966 B2 JP3008966 B2 JP 3008966B2
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裕巳 上田
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM交換機、ATM
クロスコネクト装置およびATMADM装置(ADM:
ADD/Drop Multiplexer)等のAT
M装置の改良に関するものである。ここでATM(As
ynchronous Transfer Mode)
とは、非同期転送モードの意味で、低速データから高速
動画像通信まで多種多様な通信を、一元的かつ経済的に
提供するための通信方式として開発が進められているも
ので、広帯域ISDNの実現に役立つものとして知られ
ている。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のATM装置の構成例を示
すブロック図である。同図において、41は基本モジュ
ール、411は(n×n)ATMスイッチ、412はA
TM多重化回路(入力側が2本で出力側が1本の(2:
1)多重化回路をn組、並列に配列することにより構成
したもの)、413は入力インタフェース、414は拡
張出力インタフェース、415は拡張入力インタフェー
ス、416は出力インタフェース、を表わしている。
【0003】基本モジュール41は、同一構成のもの
が、#1から#kを経て#mまで、m個、配置されてい
る。42は接続モジュール、421は(n・m×n)A
TMスイッチ、422は入力インタフェース、423は
出力インタフェースである。接続モジュール42内に、
同一構成の(n・m×n)ATMスイッチ421が、#
1から#kを経て#mまで、m個、配置されている。な
お、n、mは自然数である。
【0004】基本モジュール41において、(n×n)
ATMスイッチ411は、比較的小容量のスイッチであ
り、そのn本の入力には、入力インタフェース413を
通して、ATMセルが入力される。更に、入力インタフ
ェース413の出力は分岐され、一方は既に述べた通り
(n×n)ATMスイッチ411へ入力されるが、他方
は、拡張出力インタフェース414へ出力される。
【0005】一方、(n×n)ATMスイッチ411の
n本の出力は、ATM多重化回路412を構成している
n組の(2:1)多重化回路のそれぞれの一方の入力に
接続される。また該n組の(2:1)多重化回路のそれ
ぞれの他方の入力には、拡張入力インタフェース415
からのATMセルが入力するよう接続される。そして該
n組の(2:1)多重化回路のそれぞれの出力は、出力
インタフェース416に出力される。
【0006】接続モジュール42においては、既に述べ
たように、m個の(n・m×n)ATMスイッチ421
が配置されている。そして入力インタフェース422に
は、n・m本の入力があり、この入力インタフェース4
22を、n本ずつm個の入力本数のグループに分け、ど
のグループの入力本数(n本)も、全ての(n・m×
n)ATMスイッチ421(#1〜#m)に分配接続さ
れる。
【0007】出力インタフェース423には、n・m本
の出力があり、この出力インタフェース422を、n本
ずつm個の出力本数のグループに分ける。そして(n・
m×n)ATMスイッチ421(#1〜#m)の各々の
出力は、それが#kに属するものであれば、出力インタ
フェース423の#kのn本へ、という具合に、出力イ
ンタフェース423の対応グループのn本の出力に接続
される。
【0008】m個の基本モジュール41の中で、一般的
に#k(但しm≧k≧1)の基本モジュール41の拡張
出力インタフェース422の#kのn本へ接続され、#
kの(n・m×n)ATMスイッチ421の出力インタ
フェース(出力インタフェース423の#kに属するn
本)は、#kの基本モジュール41の拡張入力インタフ
ェース415に接続される。かくしてATM装置が構成
される。
【0009】図2に示すATM装置において、セルの経
路は次の如くである。即ち、例えば#1の基本モジュー
ル41において、入力インタフェース413から入力す
るセルで、(n×n)ATMスイッチ411の中でスイ
ッチできるもの、つまりATM多重化装置412、出力
インタフェース416を介して出力するものは、全て
(n×n)ATMスイッチ411でスイッチする(拡張
出力インタフェース414、接続スイッチモジュール4
2、拡張入力インタフェース415、ATM多重化装置
412、出力インタフェース416のルートは通らな
い)。
【0010】#1の基本スイッチモジュール41へ、そ
の入力インタフェース413から入力し、他の基本モジ
ュール(例えば#k)へ抜けて出力されるセルがあれ
ば、それは、拡張出力インタフェース414、接続モジ
ュール42、#kの基本モジュールの拡張入力インタフ
ェース415、ATM多重化回路412、出力インタフ
ェース416のルートで出力されることになり、接続モ
ジュール42内の(n・m×n)ATMスイッチ421
でスイッチされる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図2に示す従来のAT
M装置においては、同一の基本モジュール(例えば#
1)において入出力するセルで、#1の基本スイッチモ
ジュール内の(n×n)ATMスイッチで、スイッチで
きるセルであっても、拡張出力インタフェースから接続
スイッチモジュールへ迂回して、その中の(n・m×
n)ATMスイッチでスイッチして、拡張入力インタフ
ェースを介して、もとの#1の基本スイッチモジュール
に戻り、出力されるというルートも可能であった。
【0012】換言すれば、そのような余分なルートが可
能であるということは、それだけ接続モジュール内の
(n・m×n)ATMスイッチに無駄があるということ
(云い換えれば、(n・m×n)ATMスイッチには、
基本モジュール内の(n×n)ATMスイッチと重複す
る部分があるということ)であり、(n・m×n)AT
Mスイッチとして必要以上に大容量のスイッチを使用し
ているということになる。
【0013】本発明は、かかる従来技術の問題点を克服
するため、ハードウェアの規模の削減を図ることのでき
るATMスイッチを用いるATM装置を提供することを
目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明では、次の如くした。即ち、従来技術を示す図2の
接続モジュール42における(n・m×n)ATMスイ
ッチ421の代りに、本発明の実施例を示す図1の接続
モジュールでは(n・m−n)ATMコンセントレータ
112を用いていること、および図2では接続モジュー
ルの出力を基本モジュールでATM多重回路を介して出
力としているのに対して、本発明の実施例に示すように
接続モジュールの出力は、2n本の入力のうちn本を選
択する選択回路を用い、この選択回路の出力を(n×
n)ATMスイッチに入力している。
【0015】(n・m−n)ATMコンセントレータは
(n・m×n)ATMスイッチと異なりn・m本の入力
に対して、k番目の基本モジュールに届けるセルのみを
選ぶのみでよく、n本のいずれの1本又は1本(1≦
n)にセルを分配する操作は不要である。従って(n・
m−n)ATMコンセントレータは、n・m本の入力の
うち、k番目行のセルが同時にn個を超えたときのみ、
バッファすればよく、(n・m×n)ATMスイッチに
比較して、バッファ量は極端に少なくて済む。
【0016】更に、本発明では、図2に示すバッファを
有するATM多重化回路を用いておらず、バッファの不
要な単なる選択回路のみであり、この点においてもハー
ドウェアの削減が図られることになる。
【0017】
【作用】図1において、基本モジュール1個で用いると
きは、(n×n)ATMスイッチ(111)で所要の機
能を満たすことができる。また基本モジュールを複数で
用いる場合基本モジュールの入力は、拡張出力インタフ
ェース(114)を経て一旦全て接続モジュールを介し
て行なわれる。また、基本モジュールの選択回路(11
2)は拡張入力インタフェース(115)側を選択す
る。従って、最大m個の基本モジュールの最大n・m本
の入力は、接続モジュールにおいて、どの基本モジュー
ルに行くか選択され、その出力が目的の基本モジュール
において(n×n)ATMスイッチに入力されるので、
所要の機能を実現することができる。
【0018】本発明のATM装置は、需要の少ないとき
には、例えば基本モジュール1個で、所要の機能を実現
し、1個ではまかないきれない需要ができたとき、接続
モジュールと所要数の基本モジュールを増設することに
より所要の機能を充足することができる。従って、初期
投資が少なく、徐々にATMスイッチの規模の拡大が図
れるので、経済性に勝れている。
【0019】このとき、基本モジュール1個(基本モジ
ュールAと呼ぶ)から、接続モジュールを介して複数基
本モジュールを用いる場合、所定の接続が終了したら、
基本モジュールAの選択回路を接続モジュールからの出
力のものに切替える必要がある。これは、接続モジュー
ルを介する方が遅延時間が長いので、セルの損失は伴わ
ずに実現できる。
【0020】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示すブロック図で
ある。同図において、11は基本モジュール、111は
(n×n)ATMスイッチ、112は選択回路、113
は入力インタフェース、114は拡張出力インタフェー
ス、115は拡張入力インタフェース、116は出力イ
ンタフェースを表わしている。
【0021】基本モジュール11は、同一構成のもの
が、#1から#kを経て#mまで、m個、配置されてい
る。
【0022】次に、12は接続モジュール、121は
(n・m−n)ATMコンセントレータ、122は入力
インタフェース、123は出力インタフェースである。
接続モジュール12内に、同一構成の(n・m−n)A
TMコンセントレータ121が、#1から#kを経て#
mまで、m個、配置されている。なお、先にも述べた通
り、n、mは自然数である。
【0023】基本モジュール11において、入力インタ
フェース113の出力は、分岐され一方は選択回路に入
力されるが、他方は、拡張出力インタフェース114へ
出力される。また、(n×n)ATMスイッチ111
は、比較的小容量のスイッチであり、そのn本の入力に
は、選択回路112を通し、ATMセルが入力される。
選択回路は、基本モジュール1個で用いる場合は、入力
インタフェース113の出力を選択し、接続モジュール
を介して複数個の基本モジュールを用いる場合は、拡張
入力インタフェース115からの出力を選択する。
【0024】接続モジュール12においては、既に述べ
たように、m個の(n・m−n)ATMコンセントレー
タ121が配置されている。そして入力インタフェース
122には、n・m本の入力があり、この入力インタフ
ェース122を、n本ずつm個の入力本数のグループに
分けたとき、その中の第k番目(但しm≧k≧1)の
(n・m−n)ATMコンセントレータ121は、第k
番目(#k)基本モジュールに行くセルのみを選択す
る。
【0025】基本モジュール11の中で、一般的に#k
(但しm≧k≧1)の基本モジュール11の拡張出力イ
ンタフェース114は、接続モジュール12の入力イン
タフェース122の#kのn本へ接続され、#kの(n
・m−n)ATMコンセントレータ121の出力インタ
フェース(出力インタフェース123の#kに属するn
本)は、#kの基本モジュール11の拡張入力インタフ
ェース115に接続される。かくして本発明にかかるA
TM装置が構成される。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ATM装置において、基本モジュールと接続モジュール
全体を見た場合、ハードウェア規模の削減を図ることが
できるので、接続モジュールおよび基本モジュールを小
型化、低消費電力化することができるという利点があ
る。また、これらによって装置を経済的に実現すること
ができると言う効果を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】従来のATM装置の構成例を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
11,41 基本モジュール 111,411 (n×n)ATMスイッチ 112 選択回路 412 ATM多重化回路 113,413 入力インタフェース 114,414 拡張出力インタフェース 115,415 拡張入力インタフェース 116,416 出力インタフェース 12,42 接続モジュール 121 (n・m−n)ATMコンセントレ
ータ 421 (n・m×n)ATMスイッチ 122,422 入力インタフェース 123,423 出力インタフェース
フロントページの続き (72)発明者 鴇沢 郁男 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−218144(JP,A) 特開 平3−218142(JP,A) 特開 平6−112977(JP,A) 特開 平2−84845(JP,A) 1992信学春季大会 B−734 信学誌 Vol.71 No.9 p 934−943 信学技報 SSE91−32 昭和63年信学秋季大会 SB−4−2 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 H04L 12/28

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力インタフェース(113)を経由し
    たn本の信号線からの入力と、拡張入力インタフェース
    (115)を経由したn本の信号線からの入力を取り込
    みこれらの内のいずれかのn本の信号線の入力を選択し
    て出力する選択回路(112)と、該選択回路のn本の
    出力側の信号線から信号を取り込み、n本の出力線によ
    り信号を出力する(n×n)ATMスイッチ(111)
    と、前記入力インタフェース(113)を経由したn本
    の信号線の信号を入力として与えられn本の信号線によ
    り拡張出力として信号を出力する拡張インタフェース
    (114)と、前記(n×n)ATMスイッチ(11
    1)の出力を受けてこれを出力する出力インタフェース
    (116)とから成るm個の基本モジュール(11)
    と、 入力インタフェース(122)を介して取り込むn・m
    本の入力信号線と拡張出力インタフェース(123)を
    介して出力するn本の出力信号線とを有する(n・m−
    n)ATMコンセントレータm個からなる接続モジュー
    ル(12)とにより構成され、 前記m個の基本モジュールの拡張出力インタフェースか
    らの合計n・m本の信号線の拡張出力を、接続モジュー
    ルにおいて、入力インタフェースを介して、前記m個の
    (n・m−n)ATMコンセントレータの入力に接続
    し、第k番目(但しm≧k≧1)の(n・m−n)AT
    Mコンセントレータのn本の出力信号線を、出力インタ
    フェースを介して、前記第k番目の基本モジュールの拡
    張入力に接続して成ることを特徴とするATM装置。
JP2363892A 1992-02-10 1992-02-10 Atm装置 Expired - Lifetime JP3008966B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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1992信学春季大会 B−734
信学技報 SSE91−32
信学誌 Vol.71 No.9 p934−943
昭和63年信学秋季大会 SB−4−2

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