JP3132973B2 - データ交換装置 - Google Patents

データ交換装置

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JP3132973B2
JP3132973B2 JP4841595A JP4841595A JP3132973B2 JP 3132973 B2 JP3132973 B2 JP 3132973B2 JP 4841595 A JP4841595 A JP 4841595A JP 4841595 A JP4841595 A JP 4841595A JP 3132973 B2 JP3132973 B2 JP 3132973B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声、データ、画像
などマルチメディアの種々の情報を高速で交換するデー
タ交換装置に関するものである。また特に、広帯域IS
DNに採用されている非同期転送モード(ATM)通信
方式において、これらのデータをブロック化した固定長
パケットであるセルを、高速で交換するセル交換装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来例1.大規模なスイッチを構成するとき、単位スイ
ッチを多段構成にし、規模拡張をはかる方法は従来から
知られている。”ATM交換システムアーキテクチャの
検討”(電子情報通信学会技術研究報告SSE89−3
8,1989.鈴木、鈴木、伊藤、石戸)という文献に
は、多段構成の例として3段接続した場合が掲載されて
いる。図36に、通話路の構成モデルを示す。入回線か
らシステムに入ったセルは、セル同期化部で回線上の受
信クロックから、システムの動作クロックに乗り換えら
れ、さらに、システム内の通話路上で規定されたセル同
期タイミングに合わせて出力される。次に、セルはヘッ
ダ処理部に入力される。ここでは、まずセルのヘッダチ
ェックを行ない、ヘッダ部にエラーがなければ、VCI
を基にして、スイッチのどの出線に出力するかを指定す
る出線情報を付加し、さらにヘッダ部のVCIの値を出
回線対応にあらかじめ決められた値に変更する。ヘッダ
変換を行った後は、セルはATMスイッチ部に入力さ
れ、ヘッダ処理部で付加された出線情報により指定され
た出線へとスイッチングが行なわれ、出力される。セル
トラヒック測定部は、通話路の状態を把握したり、呼毎
の通話量を求めるために、スイッチの前段や直後等でセ
ルの通過量などの測定を行う。各機能の配備位置につい
ては、処理のやり方により必ずしも図36で示した位置
関係であるとは限らないが、いずれも必要な機能であ
る。
【0003】次に、ヘッダ処理部がスイッチに与えるル
ート情報の形式について考察する。通常は呼処理の結果
決定したルートの経路に沿って、各単位スイッチの出線
(出ポート)番号をスイッチの段数分だけ与えてやれば
よい。同報接続に対するサポートを考量すると、複数の
出線への出力を指定可能なビットマップ形式(各bit
がスイッチの出線に対応、ビットの値によりセル出力か
否かを指定)による表現が必要である。これに対して、
通常の1対1接続時には出線番号を用い、同報接続のみ
ビットマップ形式の表現を用いる方法が考えられる。本
方式と全てビットマップ表現時のルート情報検索テーブ
ルの容量についての比較を図37に示す。図よりビット
マップ形式の表現を同報呼のみとすることで、テーブル
のハードウェア量を大幅に小さくできることがわかる。
同報呼は、スイッチ前段のヘッダ処理部にてVCIを同
報呼識別番号に一度変換して、スイッチ部で同報呼識別
番号からテーブルを検索してビットマップ化する。1対
1接続時には出線番号をスイッチ前段のヘッダ処理部で
求めて、スイッチに送る。次に、セルのVCI更新処理
について考察する。同報接続を考えるとスイッチング
(=セルの複製)を行った後でしかVCIの更新はでき
ない。しかしスイッチ後段でVCI変換するためには入
線番号もしくはそれに代わりうる呼毎の識別番号(先の
同報識別子はこれに相当する。)をスイッチ後段のVC
I変換部まで持ち回る必要がある。同報の場合に識別子
を利用することを考えれば、通常の1対1接続時はスイ
ッチ前段のルート情報を求める時にVCIの更新処理を
行ない、同報接続時は同報呼識別番号を用いてスイッチ
後段に設けたヘッダ処理部で変換する方法が、持ち回る
情報を少なくでき、テーブルも増えず適当である。以上
の検討結果に基づくヘッダ処理部の構成を図38に示
す。1対1接続呼の場合は、スイッチ前段に配置された
ヘッダ処理部が、入力されたセルのヘッダチェックを行
ない、VCIから出線情報と次のリンク上で定義された
VCI(新VCI)の検索を行ない、VCIの書き換え
を行った後、セルと出線情報をスイッチ部に送る。
【0004】同報接続呼の場合は、スイッチ前段に配置
されたヘッダ処理部が、VCIから同報呼識別番号を検
索して、セルと共にスイッチに入力する。スイッチから
出力されたセルは、スイッチの出力部に配置されたヘッ
ダ処理部で、先に付与された同報呼識別番号により、新
VCIの検索が行われ、ヘッダに書き込まれる。実際の
構成としては、各テーブルの容量は、図37にもあるよ
うに、百Kバイトを越えるため、LSIに内蔵すること
は現状では得策でない。また、アクセスがセル単位とな
るため通常の汎用メモリ素子を使用できる。従ってヘッ
ダ処理部は、ヘッダ部のチェック、変換、メモリ制御を
行うLSIより構成される論理部とそれに接続される汎
用メモリからなるテーブルにより実現するのが適当であ
る。
【0005】以上のように、単位スイッチを多段構成に
し、大規模なスイッチを構成するとともに、セルをコピ
ーし複数の宛先に配る、すなわち同報に関しても検討さ
れている。同時に図37に示すように、入線内の呼の識
別番号(VCI値)に応じて、その出力すべき複数の出
線を管理する宛先ビットマップテーブルの量が大きくな
るという検討もされている。特に大規模化のために三段
接続等の多段接続するときには図38に示すように、各
スイッチが宛先ビットマップテーブルを備え同報セルに
対するルーチングを行うようになっている。そのため、
宛先ビットマップテーブルの大きさが膨大なものとなる
問題点があるが、同文献によると同報呼の数を制限し、
同報識別子を導入する案が出され、宛先ビットマップテ
ーブルを削減することが提示されている。しかし、2段
目および3段目に関して、全ての入線から同報セルが到
着する可能性があるため、全ての入線の同報呼の宛先情
報を備えなければならない。また、同報呼番号は全ての
入線を含めた同報呼に番号を付与したものであり、最悪
では非常に大きな数になるという問題点があった。
【0006】従来例2.大規模なスイッチを構成すると
き単位スイッチを2段構成にし、規模拡張をはかる方法
が“An ATM System and Netwo
rk Architectrure in Field
Trial,”(GLOBECOM’93,セッショ
ン40,40.5,1993年. Wolfgang
Fischer,Rolf Stiefel and
Tom Worster)という文献にすでに開示され
ている。図39には、32×16のスイッチを12枚用
いて、64×64の大規模なスイッチを構成する場合が
示されている。図では64×16を構成するじょうご型
構造(A)を4組平行に接続することにより64×64
の大規模なスイッチを形成する。スイッチングエレメン
トの他の組み合わせ方により大規模なスイッチングネッ
トワークが可能である。例えば、3段構成により128
×128のスイッチングネットワークを構成できる。
【0007】しかし、同文献には、同報を扱うことが述
べられていない。また、仮に従来例1と同様の考えを導
入すると、2段目以降のスイッチにおいては、全ての入
線のセルを振り分ける必要があるので、宛先ビットマッ
プテーブルの量が増大するという問題が発生する。
【0008】従来例3.複数の低速インタフェースを収
容可能なATMスイッチについて、特開平4−1804
33の例がある。
【0009】図40は、セル交換装置を表す全体構成図
である。このセル交換装置8は、セルが入力する15
5.52Mb/sの32本の入力ポート6およびセルを
出力する155.52Mb/sの32本の出力ポート7
の間でセルの交換を行うものである。また、このセル交
換装置8は、155.52Mb/sの入力ポート6を1
本の622.08Mb/sの入線1にセル多重するセル
多重回路4を8回路と、622.08Mb/sインタフ
ェースで8本の入線1と8本の出線2を収容するATM
スイッチ3と、1本の622.08Mb/sの出線2を
4本の155.52Mb/sの出力ポート7にセル分離
するセル分離回路5を8回路備えている。
【0010】図41は、上記ATMスイッチ3の例を示
したものである。同図において、1は宛先情報として出
力ポート番号を含むヘッダ部とデータ部よりなるセルが
入力する入力ポートがセル多重されたn(n≧2)本の
入線である。2は前記セルがそのヘッダ部にて指定する
宛先に応じて出力されるべき出力ポートを収容したm
(m≧2)本の出線である。10は前記入線1の各々に
対応して設けられ、入線1より入力されたセルのヘッダ
部より宛先の出力ポート7を検出するヘッダ処理回路で
ある。また、11は指定されたアドレスに前記セルを蓄
積し、アドレスを指定することによって書き込みの際の
順序とは無関係に、蓄積されたセルを読み出すことがで
きるp(p≧1)個のバッファメモリである。12はこ
のバッファメモリ11の各々に対応して設けられ、例え
ばFIFOタイプのメモリを用いて空きアドレスの管理
を行ない、対応付けられたバッファメモリ11にリード
アドレスおよびライトアドレスを与える記憶制御回路で
ある。13は前記ヘッダ処理回路10を所定のバッファ
メモリ11に選択的に接続するセル書き込み回路で、空
間スイッチで実現される。14は各バッファメモリ11
を所定の出線2に選択的に接続するセル読み出し回路で
あり、空間スイッチで実現される。
【0011】15はバッファ制御回路である。バッファ
制御回路15は前記セル書き込み回路13のスイッチン
グを制御してセルが蓄積されるバッファメモリ11の選
択を行う。また、蓄積されたセルのバッファメモリ11
上のアドレスを各セルの出力ポート別に管理して、当該
宛先別に管理しているアドレスに基づいてセル読み出し
回路14のスイッチングを制御する。そして前記セルを
そのヘッダ部で指定される前記出力ポート7を収容する
出線2に所定の順番で出力される。
【0012】また、前記バッファ制御回路15は、以下
の構成をもつ。書き込みバッファ選択回路16は入線1
にセルが到着すると、その入線1に対応して設けられた
ヘッダ処理回路10によって検出された当該セルの出線
番号を受け、そのセルを蓄積するバッファメモリ11を
選択する。そして、バッファメモリ11を該当するヘッ
ダ処理回路10に接続するため、前記セル書き込み回路
13のスイッチングを制御する。アドレス交換回路17
はこの書き込みバッファ選択回路16の検出した出力ポ
ート番号を参照して到着したセルを宛先の出力ポート別
に分け、当該セルが書き込まれたバッファメモリ11上
のライトアドレスを当該バッファメモリ11に対応する
記憶制御回路12より得て、それを後述するアドレス待
ち行列に書き込む。18はアドレス待ち行列であり、F
IFOタイプのメモリによって構成されて、前記出線2
の各々が収容する出力ポートに対応して設けられてい
る。アドレス待ち行列18には、それが対応付けられた
出力ポート毎に、当該出力ポートを宛先とするセルが蓄
積されたバッファメモリ11上のライトアドレスが、到
着した順番に前記アドレス交換回路17によって書き込
まれる。読み出しバッファ選択回路19は、アドレス待
ち行列18を参照してバッファメモリ11から読み出す
セルを決定し、そのアドレス待ち行列18から読み出し
たアドレスをリードアドレスとして該当するバッファメ
モリ11に対応付けられた記憶制御回路12に送る。ま
た、セル読み出し回路14のスイッチングを制御して、
前記バッファメモリ11を該当する出線2に接続する。
【0013】図42はセル多重回路の内部回路例で、図
40において4本の155.52Mb/sの入力ポート
6を1本の622.08Mb/sの入線1にセル多重す
る例である。図中、入力ポート6に対応して一つのFI
FOタイプのメモリで構成されたセル速度調整バッファ
21が用いられ、書き込みを155.52Mb/s、読
み出しを順次622.08Mb/sで行っている。図4
4はセル分離回路の内部回路例で、図40において1本
の622.08Mb/sの出線2を4本の155.52
Mb/sの出力ポート7にセル分離する例である。図
中、出力ポート7に対応して一つのFIFOタイプのメ
モリで構成されたセル速度調整バッファ23とアドレス
フィルタ22が用いられ、書き込みを622.08Mb
/s、読み出しを155.52Mb/sで行っている。
セル速度調整バッファ21,23は速度調整のみを目的
とし、セルの統計多重効果を期待するものではないの
で、その容量は高々2セル分程度で十分である。次に、
セル多重回路の動作について説明する。ここで扱われる
セル長は固定長で、ランダムに入力されるのものであ
り、入力ポート6に入力する前にセル入力位相が調整さ
れて、全線からのセル入力は同一の位相で供給されるも
のとする。図43は本回路例におけるタイミング図であ
り、図42の入力ポート6をA、入線1をBとし、それ
ぞれセル単位で示してある。ATM通信方式では、ある
タイムスロットに有意なセルが来る場合と、何も情報を
もたないアイドルセル(空セル)が来ることがある。図
中、有意セルを”セル1”等で示し、アイドルセル(空
セル)は”アイドルセル”と明記してある。622.0
8Mb/sにおける1セル転送時間は、155.52M
b/sのそれの4分の1であり、入力ポート6から入力
したセルを全て入線1に収容する容量がある。ここで
は、155.52Mb/sにおける1セル時間を単位と
し、622.08Mb/sの4セルをその時間的位置で
入力ポート6を固定的に割り当てる方式をとっている。
例えば#1の入力ポート6から入力したセルは、図中#
1の位置で622.08Mb/sとして出力するように
する。
【0014】次に、ATMスイッチの動作を図41につ
いて説明する。ここで、スイッチに入力する各入線1で
のセルの入力位相は調整され、同一であるものとする。
入線1にセルが入力すると、各入線1に対応して設けら
れたヘッダ処理回路10は、入力したセルのヘッダ部よ
り出力ポートおよびそれを収容する出線番号を検出す
る。バッファ制御回路15内の書き込みバッファ選択回
路16は、このヘッダ処理回路10を参照して、セル書
き込み回路13に、セルの到着したヘッダ処理回路10
とセルを記憶するため選択されたバッファメモリ11と
を個々に接続するように指示する。このとき用いられる
ライトアドレスは、記憶制御回路12を参照することで
得られる。このライトアドレスはアドレス交換回路17
に送られ、各入線1に到着したセルの宛先出力ポート7
に応じて分けられる。
【0015】アドレス待ち行列18は出力ポート別に設
けられ、前記セルのライトアドレスおよびバッファメモ
リ番号がその最後尾に書き込まれる。読み出しバッファ
選択回路19は、これらアドレス待ち行列18より、そ
こに格納されているアドレスを取り出して該当するバッ
ファメモリ11に対応した記憶制御回路12に送るとと
もに、セル読み出し回路14にバッファメモリ11と出
線2とを個々に接続するように指示する。また、一般に
出線2の容量と出力ポート7の容量は異なるが、アドレ
ス待ち行列18の読み出しは出力ポート単位に行われる
ので、出力ポートの速度に合わせて読み出すことにより
出力ポート7の容量を超えないようにする。セル読み出
し回路14は、このタイムスロットにてバッファメモリ
11と出線2を接続する。各記憶制御回路12は、受け
取ったアドレスを対応付けられたバッファメモリ11に
リードアドレスとして送り、以降、そのアドレスを空き
アドレスとして管理する。各バッファメモリ11から読
み出されたセルは、それぞれのヘッダ部で指定された宛
先出力ポート7を収容する出線2に出力される。
【0016】ここで、図46および図47は出線#1に
関するアドレス待ち行列18の読み出しを詳しく示した
例である。出線#1は、155.52Mb/sの出力ポ
ート#1〜#4を収容しているので、622.08Mb
/sの速度を持っている。図46は、あるタイムスロッ
トで出力ポート#1〜#4に対応したアドレス待ち行列
18の例であり、”セル11”等と示されているところ
には、そのセルを格納しているバッファメモリ番号とア
ドレスとが書き込まれている。図47は、アドレス待ち
行列18の読み出し規則を示している。同図は、出線2
におけるタイミングを示しており、4セル単位にそれぞ
れ出力ポート#1〜#4宛のセルを固定的に割り当てて
いる点が従来とは異なる。例えば、図中、タイムスロッ
ト1〜4はそれぞれ出力ポート#1〜#4に割り当てら
れ、それが繰り返されている。そのため、セル分離回路
5では規則的に速度調整のみを行えばよく、セル分離回
路5でのバッファオーバーフローによるセル廃棄が生じ
ない。例えば、図46において現在出力ポート#1宛に
セル11、#2宛にセル21、#4宛にセル41が出力
を待っている。従って、それらを規則的にタイムスロッ
ト1,2,4で読み出している。タイムスロット3で
は、出力ポート#3宛のセルが到着していないため、ア
イドルセル(図中”空セル”と明記)を送出している。
【0017】アドレス待ち行列18は出力ポート7に対
応して設けられているが、従来の例では出線2に対して
一つの大きな待ち行列があると考えられ、もし、この例
を当てはめればタイムスロット3で他の有意セルが出力
されるので空セルが出力されることはなく、出力ポート
#1,#2,#4のどれかが重複することになり、セル
分離回路5でバッファリングする必要がある。すなわ
ち、従来の例では、一つの出力ポート7に対してセルの
到着に統計的な揺らぎが発生することになり、セル分離
回路5において多量のバッファを要する。
【0018】次に、セル分離回路の動作について説明す
る。図45は、本回路例におけるタイミング図であり、
図44の出線2をC、出力ポート7をDとし、それぞれ
セル単位で示してある。図中、図43と同様に、有意セ
ルを”セル1”等で示し、アイドルセル(空セル)は”
アイドルセル”と明記してある。622.08Mb/s
における転送時間は、155.52Mb/sのそれの4
分の1である。ATMスイッチ3から送信される出線2
は622.08Mb/sであるが、155.52Mb/
sにおける1セル時間を単位とし、622.08Mb/
sの4セルをその時間的位置で出力ポート7を固定的に
割り当てているため、セル分離回路5に入力したセル
は、必ず出力する出力ポート7およびタイムスロットが
保証され、ここでのバッファ溢れは生じないようになっ
ている。セル分離回路5に入力したセルは、まず出力ポ
ート7に対応して設けられたアドレスフィルタ22に同
報され、対応する出力ポート7に対応したアドレスフィ
ルタ22のみが前記セルを通過させ速度調整バッファ2
3に書き込む。他のアドレスフィルタ22では前記セル
を廃棄する。セル速度調整バッファ23は、書き込みは
622.08Mb/sで行ない、読み出しは155.5
2Mb/sで行うことで速度調整を行う。セル速度調整
バッファ23は速度調整のみを目的とし、セルの統計多
重効果を期待するものではないので、その容量は高々2
セル分程度で十分である。
【0019】しかし上述の場合、スイッチが1段の場合
のみを考えているので、大規模なスイッチを構成できな
いという問題点があった。また、同報機能の実現も述べ
られていなかった。
【0020】従来例4.ATMスイッチの入線および出
線に比べて、高速インタフェースを収容するシステムに
ついては、”同報機能付き共通バッファ形ATMスイッ
チLSIの開発”(電子情報通信学会、信学技報SSE
92−169,1993.)が開示されている。
【0021】図48に示すように、単位スイッチの入線
#0〜3にDMUX、出線#0〜3にMUXを接続する
ことにより、2.4Gb/s回線を収容する。この時、
単位スイッチ内では出線#0〜3に対するセルを1つの
アドレスキューにキューイングし、セルの順序管理を行
う。さらにDMUXでは先に受信したセルから順に入線
#0〜3に出力し、MUXでは出線#0〜3の順でセル
を回線に送出することによって、セルの順序を保つこと
ができる。また、この他に入/出線#4〜7を接続して
もよく、これには600Mb/s 4回線または150
Mb/s 16回線のどちらかを選択して収容すること
が可能である。
【0022】しかし、スイッチが1段の場合のみを考え
ているので、大規模なスイッチを構成できないという問
題点があった。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな課題を解決するためになされたもので、単位スイッ
チを多段構成にし、規模拡大をはかり、同時に同報デー
タを効率よく扱うことができるデータ交換装置を得るこ
とを目的とする。
【0024】またこの発明は、単位スイッチを多段構成
し、規模拡大をはかり、かつ複数の低速インタフェース
を収容可能なデータ交換装置を得ることを目的とする。
【0025】またこの発明は、単位スイッチを多段構成
にし、規模拡大をはかり、かつ高速インタフェースを収
容することのできるデータ交換装置を得ることを目的と
する。
【0026】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係わるデー
タ交換装置は、複数の入力ポートと複数の出力ポートを
備えており、複数の入力ポートと複数の出力ポートの間
に、複数の入線と複数の出線の間でデータを交換する複
数の単位スイッチを少なくとも2段階に配置し、複数の
入力ポートと複数の出力ポートの間でデータを交換する
データ交換装置において、第1段目の単位スイッチを第
1の単位スイッチとし、第2段目以降の単位スイッチを
第2の単位スイッチとし、ある入力ポートから入力した
同報データに対して複数の第1の単位スイッチは必要が
あれば同報データのコピーと交換を行いコピー済みの複
数の同報データを同報先の出力ポートに対応した出線に
それぞれ出力するとともに、第2の単位スイッチは前段
に複数の単位スイッチを有し上記前段の複数の単位スイ
ッチの出線から出力されるコピー済みの同報データを入
力して入力したコピー済みの同報データをあらかじめ定
めた所定の規則に基づいて交換して最終的に同報先の出
力ポートに出力することを特徴とする多段接続部を有す
ることを特徴とする。
【0027】第2の発明に係わるデータ交換装置は、上
記多段接続部を複数備え、入力ポートに入力されたデー
タを複数の上記多段接続部に分岐して入力し、上記多段
接続部にそれぞれ異なる出力ポートを割り当てることを
特徴とする。
【0028】第3の発明に係わるデータ交換装置におい
て、上記第1の単位スイッチは、各同報データを出力す
べき複数の出線を定義したテーブルと、上記テーブルを
参照することにより同報データを出力すべき出線を判定
して同報データのコピーと交換を行う同報処理手段を備
えていることを特徴とする。
【0029】第4の発明に係わるデータ交換装置におい
て、上記第2の単位スイッチは、コピー済みの同報デー
タを入力する入線の入線番号に基づいて、コピー済みの
同報データを出力する出線を決定することを特徴とす
る。
【0030】第5の発明に係わるデータ交換装置は、バ
ーチャルパスアイデンティファイアとバーチャルチャネ
ルアイデンティファイアを有したセルを交換するセル交
換装置であり、上記テーブルはバーチャルパスアイデン
ティファイアとバーチャルチャネルアイデンティファイ
アに対して同報セルを出力すべき複数の出線を定義し、
上記第1の単位スイッチは、同報セルのバーチャルパス
アイデンティファイアとバーチャルチャネルアイデンテ
ィファイアに基づいて上記テーブルから同報すべき出線
を決定することを特徴とする。
【0031】第6の発明に係わるデータ交換装置におい
て、上記テーブルは、各第1の単位スイッチに対して、
それぞれ独立に設けられていることを特徴とする。
【0032】第7の発明に係わるデータ交換装置におい
て、上記テーブルは、複数の第1の単位スイッチに対し
て、共通に設けられていることを特徴とする。
【0033】第8の発明に係わるデータ交換装置は、セ
ルを交換するセル交換装置であり、セル交換装置は入力
ポートの前段に同報セルを識別する同報識別子を各同報
セルに割り当てる同報識別子割り当て手段を備え、上記
テーブルは同報識別子に対して同報セルを出力すべき出
線を定義し、上記第1の単位スイッチは同報識別子に基
づいて、上記テーブルから同報すべき出線を決定するこ
とを特徴とする。
【0034】第9の発明に係わるデータ交換装置におい
て、上記同報識別子割り当て手段は、複数の上記入力ポ
ートから成る入線群に対してそれぞれ設けられているこ
とを特徴とする。
【0035】第10の発明に係わるデータ交換装置は、
複数の低速インタフェースを収容する出力ポートを備
え、上記第1の単位スイッチは、上記複数の低速インタ
フェースに対応した同報データのコピーと交換を行い、
上記第2の単位スイッチは、上記複数の低速インタフェ
ースに対応した同報データを上記複数の低速インタフェ
ースを収容する出力ポートに出力することを特徴とす
る。
【0036】第11の発明に係わるデータ交換装置は、
さらに、少なくともいずれかの上記出力ポートの後段に
接続され、複数の低速インタフェースを接続するととも
に、その出力ポートから出力されたデータを分離して上
記低速インタフェースに出力する分離回路と、上記分離
回路と上記第1の単位スイッチと上記第2の単位スイッ
チを共通のタイミングで動作させるための識別タイミン
グを発生させるタイミング発生手段を備え、上記第1の
単位スイッチは、上記分離回路が接続された出力ポート
に対応する出線に対して、出力するデータを低速インタ
フェース毎に記憶する複数の待ち行列と、各同報データ
を出力すべき複数の出線を定義するとともに、その出線
が上記低速インタフェースを接続する出線である場合
に、同報データを出力すべき低速インタフェースを定義
するテーブルと、上記テーブルを参照することにより、
同報データを出力すべき低速インタフェースを判定し、
同報データを該当低速インタフェースに対応する待ち行
列に記憶する同報処理手段と、上記待ち行列からデータ
を出力する順序を識別タイミングにより制御するセレク
タとを備え、上記第2の単位スイッチは、上記分離回路
を接続した出力ポートに対応する出線に対し、出力する
データを低速インタフェース毎に記憶する複数の待ち行
列と、入線から入力されるデータを上記識別タイミング
により出力すべき低速インタフェースに対応した待ち行
列に振り分ける振り分け回路と、上記待ち行列からデー
タを出力する順序を識別タイミングにより制御するセレ
クタを備えていることを特徴とする。
【0037】第12の発明に係わるデータ交換装置は、
少なくともひとつの高速インタフェースに収容される複
数の出力ポートを備え、上記第1の単位スイッチは、上
記高速インタフェースに対応した同報データのコピーと
交換を行い、上記第2の単位スイッチは、上記高速イン
タフェースに対応した同報データを上記高速インタフェ
ースに収容された複数の出力ポートに出力することを特
徴とする。
【0038】第13の発明に係わるデータ交換装置は、
さらに、上記複数の出力ポートの後段に接続され、上記
高速インタフェースを接続するとともに、複数の出力ポ
ートから出力されたデータを多重化して上記高速インタ
フェースに出力する多重回路と、上記第1の単位スイッ
チと第2の単位スイッチは、上記多重回路に接続された
複数出力ポートに対応している複数の出線に対して、デ
ータを記憶するひとつの待ち行列を備え、上記待ち行列
に記憶された順序で各出線にデータを出力することを特
徴とする。
【0039】
【作用】第1の発明におけるデータ交換装置は、複数の
第1の単位スイッチと複数の第2の単位スイッチを備え
ている。データ交換装置は、第1段目に複数の第1の単
位スイッチ、2段目以降に第2の単位スイッチを複数配
置した多段接続部からなる。第1の単位スイッチの入線
は入力ポートに接続され、必要があれば同報データのコ
ピーを行う。そして、コピー済の複数の同報データを同
報先の出力ポートに対応した出線にそれぞれ出力する。
第2の単位スイッチは2段目以降に配置される。2段目
に配置された第2の単位スイッチは前段の複数の第1の
単位スイッチからコピー済の同報データを入力する。そ
して、あらかじめ定めた所定の規則に基づいて出線を決
定する。もし3段目、4段目・・・があれば、第2の単
位スイッチは前段の第2の単位スイッチからコピー済の
同報データを入力し、あらかじめ定めた所定の規則に基
づいて出線を決定する。そして最終段の第2の単位スイ
ッチの出線は出力ポートに接続されており、コピー済み
の同報データを同報先の出力ポートに出力する。第1の
単位スイッチを複数用いることで、データ交換装置に接
続できる入力ポートの数を増やすことができる。
【0040】第2の発明におけるデータ交換装置は、複
数の第1の単位スイッチおよび第2の単位スイッチを多
段接続した多段接続部を複数備える。入力ポートに入力
されたデータを複数の上記多段接続部に分岐して入力す
る。そして、多段接続部にそれぞれ異なる出力ポートを
割り当てる。これにより、データ交換装置に接続できる
出力ポートの数を増やすことができる。
【0041】第3の発明におけるデータ交換装置は、各
同報データを出力すべき複数の出線を定義したテーブル
を第1の単位スイッチに備えている。第1の単位スイッ
チの同報処理手段は、上記テーブルを参照することによ
り同報データを出力すべき出線を判定して同報データの
コピーと交換を行う。
【0042】第4の発明におけるデータ交換装置は、入
力されたコピー済の同報データを入線番号に基づいて、
出力する出線を決定する第2の単位スイッチを持つ。そ
のため第2の単位スイッチでは、入力されたデータの出
線を決定するためのテーブルを備える必要がない。
【0043】第5の発明におけるデータ交換装置は、バ
ーチャルパスアイデンティファイアとバーチャルチャネ
ルアイデンティファイアを有したセルを交換するセル交
換装置である。第1の単位スイッチに備えられているテ
ーブルは、バーチャルパスアイデンティファイアとバー
チャルチャネルアイデンティファイアに対し、同報セル
を出力すべき複数の出線を定義している。これにより第
1の単位スイッチは、同報セルのバーチャルパスアイデ
ンティファイアとバーチャルチャネルアイデンティファ
イアに基づいて、上記テーブルから同報すべき出線を決
定することができる。
【0044】第6の発明におけるデータ交換装置は、宛
先出線を決定するテーブルを各第1の単位スイッチ毎に
独立して備えている。そのためテーブルは、それぞれの
第1の単位スイッチに接続されている入力ポートから入
力される同報データのみを対象とすればよいので、テー
ブルの大きさを小さくすることができる。
【0045】第7の発明におけるデータ交換装置は、複
数の第1の単位スイッチで1つのテーブルを共有して使
用することができる。或いは、全ての第1の単位スイッ
チが、1つのテーブルを使用することもできる。
【0046】第8の発明におけるデータ交換装置は、セ
ルを交換するセル交換装置である。セル交換装置は同報
識別子割り当て手段を持つ。同報識別子割り当て手段は
入力ポートの前段に接続され、同報セルを識別する同報
識別子を各同報セルに割り当てる。また、上記テーブル
は同報識別子に対し同報セルを出力すべき出線を定義す
る。第1の単位スイッチは同報識別子に基づいて上記テ
ーブルから同報すべき出線を決定する。
【0047】第9の発明におけるデータ交換装置は、入
力ポートを幾本かづつの入線群に分けている。同報識別
子割り当て手段はそれぞれの入線群に対し設ける。その
ため、テーブルに登録しておく必要のある同報識別子の
数は対応する入線群に属している入力ポートから入力さ
れる同報データに関してでよい。そのためテーブルの大
きさを小さくすることができる。
【0048】第10の発明におけるデータ交換装置は、
出力ポートに複数の低速インタフェースを収容すること
ができる。第1の単位スイッチは、出力ポートに複数の
低速インタフェースを備えた場合に対応した同報データ
のコピーと交換を行う。第2の単位スイッチは上記複数
の低速インタフェースに対応した同報データを出力す
る。
【0049】第11の発明におけるデータ交換装置は、
出力ポートの後段に低速インタフェースを収容すること
ができる。低速インタフェースは分離回路を介して、デ
ータ交換装置の出力ポートに接続される。また、データ
交換装置はタイミング発生手段を備える。タイミング発
生手段は、上記分離回路と第1の単位スイッチと第2の
単位スイッチを共通のタイミングで動作させるための識
別タイミングを発生する。第1の単位スイッチは、上記
分離回路に接続された出力ポートに対応する出線に出力
するデータを低速インタフェース毎に記憶する複数の待
ち行列を持つ。第1の単位スイッチに備えられているテ
ーブルは、同報データを出力すべき複数の出線を定義し
ている。また、その出線が上記低速インタフェースを接
続する出線である場合、同報データを出力する低速イン
タフェースを定義している。第1の単位スイッチの同報
処理手段は、上記テーブルを参照し、同報データを出力
すべき低速インタフェースを判定し、同報データをその
低速インタフェースに対応する待ち行列に記憶する。セ
レクタは、低速インタフェースに対応する複数の待ち行
列からデータを出力する時に、どの待ち行列からデータ
を出力するか、識別タイミングにより制御する。第2の
単位スイッチは、上記分離回路を接続した出力ポートに
対応する出線である場合、低速インタフェース毎出力す
るデータを記憶する複数の待ち行列を持つ。入線から入
力されるデータを、上記識別タイミングにより低速イン
タフェースに対応した待ち行列に振り分ける振り分け回
路を持つ。同一の識別タイミングにより第1の単位スイ
ッチのセレクタと、第2の単位スイッチの振り分け回路
を制御する。これにより、第1の単位スイッチのあるひ
とつの低速インタフェースに対応する待ち行列に記憶さ
れていたデータは、第2の単位スイッチの同じ低速イン
タフェースに対応する待ち行列に記憶されることにな
る。すなわち、同一の識別タイミングを与えることによ
り、第1の単位スイッチと第2の単位スイッチの間で、
同期をとることができる。また、低速インタフェースに
対応する待ち行列からデータを出力する順序を、上記識
別タイミングにより制御するセレクタが備えられてい
る。第2の単位スイッチのセレクタと分離回路が、同一
の識別タイミングにより制御されるため、分離回路で各
低速インタフェース毎にデータが分離される時に、宛先
の低速インタフェースにデータが正しく出力される。第
1、第2の単位スイッチにセレクタを備えることによ
り、通常の出線に対応する待ち行列からの出力に比べ、
低速インタフェース毎に記憶されている複数の待ち行列
から出力されるデータの回数は少なくなっている。その
ため分離回路におけるバッファ溢れによるセル廃棄をな
くすことができる。
【0050】第12の発明におけるデータ交換装置は、
出力ポートに少なくとも1つの高速インタフェースを収
容する。1つの高速インタフェースには複数の出力ポー
トに接続される。第1の単位スイッチは高速インタフェ
ースに対応した同報データのコピーと交換を行う。第2
の単位スイッチは高速インタフェースに対応した同報デ
ータを上記高速インタフェースに収容された複数の出力
ポートに出力することができる。
【0051】第13の発明におけるデータ交換装置は、
複数の出力ポートの後段に多重回路を接続し、この多重
回路の後段に高速インタフェースを接続する。多重回路
は複数の出力ポートから出力されたデータを多重化する
ものである。第1の単位スイッチと第2の単位スイッチ
は、上記多重回路に接続された複数の出力ポートに対応
している複数の出線に対し、データを記憶するひとつの
待ち行列を備えている。上記待ち行列に記憶された順序
で、各出線にデータを出力する。
【0052】
【実施例】
実施例1.この実施例において、大規模なATMスイッ
チを構成するために単位スイッチを多段構成にし規模拡
張をはかる方法の一例について説明する。この実施例で
説明する接続形態は、従来例2に記載された接続方法を
基礎とするが、1段目とそれ以降のスイッチの機能が異
なった、集線形接続法である。例えば2段接続したとき
に、一段目の単位スイッチでセルのコピーと交換を行
い、二段目の単位スイッチはセルの入力した入線番号情
報から宛先を判定するものである。
【0053】図1に、入線数が8、出線数が2(以後8
×2と記す)の単位スイッチを二段接続し、入力ポート
数が32、出力ポート数が32(以後32×32と記
す)の大規模なスイッチを構成する例を示す。図1にお
いて、S1−1〜S1−4は8×2第1の単位スイッチ
である。T−1〜T−4は、同報セルを出力する複数の
出線を定義した宛先ビットマップテーブルである。S2
−1は8×2第2の単位スイッチである。尚、以下の実
施例の中で第1の単位スイッチS1、及び第2の単位ス
イッチS2の入線について、入線番号i(i=0、1、
2、・・・)の入線を入線iと呼び、出線番号出線iの
出線を出線i(i=0、1、2、・・・)と呼ぶ。第1
の単位スイッチS1−1の入線は、それぞれ入力ポート
#0〜#7に接続される。同様に第1の単位スイッチS
1−2、S1−3、S1−4は#8〜#15、#16〜
#23、#24〜#31にそれぞれ接続される。又、第
1の単位スイッチS1−1の出線0と1は、それぞれ上
から第2の単位スイッチS2−1の入線0と1に接続さ
れる。同様に他の第1の単位スイッチS1−2、S1−
3、S1−4の出線0と1は、それぞれ第2の単位スイ
ッチS2−1の入線2と3、4と5、6と7に接続され
る。第2の単位スイッチS2−1の2本の出線0と1は
出力ポート#0と#1に接続される。又、第1の単位ス
イッチS1−1〜S1−4は、それぞれ宛先ビットマッ
プテーブルT−1〜T−4を備える。第1の単位スイッ
チS1−1は、入力ポート#0〜#7に入力された同報
セルのヘッダ情報から、宛先ビットマップテーブルT−
1を参照し、複数の宛先を判定する。宛先が2以上あれ
ば同報セルのコピーを行い、宛先ビットマップテーブル
T−1に示された出線にセルを出力する。第2の単位ス
イッチS2−1は入線番号を用いて宛先を判定する。そ
のため、宛先ビットマップテーブルは不要である。
【0054】P−1〜P−16は多段接続部である。多
段接続部P−1〜P−16は、第1の単位スイッチS1
を4個と第2の単位スイッチS2を1個、集線形に多段
接続した単位スイッチ群から構成される。多段接続部P
−1〜P−16には入力ポート#0〜#31からの信号
が、分岐して入力される。すなわち、多段接続部P−1
と多段接続部P−2・・・P−16は、入力ポート#0
〜#31から同一のセルが入力される。多段接続部P−
1には出力ポート#0と#1が割り当てられ、多段接続
部P−2には出力ポート#2と#3が割り当てられる。
このように多段接続部Pは、32本の入力ポートと2本
の出力ポート(32×2)を割り当てる。そして、16
の多段接続部Pにそれぞれ2本ずつの異なる出力ポート
を割り当てることにより、合計32本の出力ポートを備
えることができる。以上のような構成により、8×2の
単位スイッチを複数用い、32×32の大規模なスイッ
チを構成することが可能である。
【0055】図2は、第1の単位スイッチS1のブロッ
ク図である。図において従来例3と同じ番号の構成要素
は、同じ働きを持つので説明は省略する。131はヘッ
ダ処理回路である。ヘッダ処理回路131は、入線に到
着したセルを保持しセルのヘッダ情報を読み出す。書き
込みバッファ選択回路111は、ヘッダ処理回路131
により読み出されたセルのヘッダ情報を受け取り、宛先
ビットマップテーブルTを参照し宛先即ち出線番号を判
定する。宛先がなければ、セルは廃棄され以後の処理は
行わない。1以上の宛先がある場合、書き込みバッファ
選択回路111は、セルを記憶するバッファメモリ11
を選択し、セル書き込み回路13のスイッチング制御に
より、ヘッダ処理回路131とバッファメモリ11を接
続する。
【0056】A1−0、A1−1は、アドレス待ち行列
である。アドレス待ち行列A1は、出線に対応して設け
られ、FIFOタイプのメモリによって構成される。ア
ドレス待ち行列A1−0、A1−1は、出線0、1にそ
れぞれ対応する。出線0に出力されるセルが記憶された
バッファメモリ11のライトアドレス(アドレス)が、
到着順に後述するアドレス交換回路120によって書き
込まれる。ここで、同報先の出線が複数ある場合、該当
セルのアドレスを出線に対応する複数アドレス待ち行列
に書き込む。
【0057】アドレス交換回路120は、出線番号に対
応するアドレス待ち行列A1に該当出線に出力するセル
を記憶したバッファメモリ11のアドレスを書き込む。
バッファメモリ11のアドレスは、バッファメモリ11
に対応する記憶制御回路12により得る。出線番号は書
き込みバッファ選択回路111から得る。同報処理手段
105は、書き込みバッファ選択回路111、アドレス
交換回路120、アドレス待ち行列A1、読み出しバッ
ファ選択回路19、宛先ビットマップテーブルTからな
る。
【0058】次に図3〜図5を用いて、第1の単位スイ
ッチS1の動作を説明する。図3は第1の単位スイッチ
S1−1における動作例を示す図である。第1の単位ス
イッチS1−1の入線0〜7はそれぞれ入力ポート#0
〜#7を割り当てる。出線0、1は第2の単位スイッチ
S2−1を介し、それぞれ出力ポート#0、#1に最終
的に出力される。書き込みバッファ選択回路111は、
同報セルのヘッダ情報から宛先ビットマップテーブルT
−1により、出力すべき宛先を決定する。宛先ビットマ
ップテーブルT−1〜T−4は同報セルのヘッダ情報の
値に対し、複数の宛先出線を指示するビットマップ形式
(各ビットがスイッチの出線に対応し、ビットの値が
“0”ならばセル出力をせず、ビットの値が“1”なら
ばセル出力をするよう指定)による表現をとっている。
【0059】また、第1の単位スイッチS1−1が属す
る多段接続部P−0は、最終的な出力ポートとして、#
0と#1が割り当てられているので、宛先ビットマップ
テーブルT−1は同報セルの同報先について、最終的に
出力ポート#0、#1に出力するか否かに関する情報の
みを持てばよい。そのため、宛先ビットマップテーブル
T−1の大きさは、出力ポート#0〜#31すべてのデ
ータを持つ必要がないので、宛先ビットマップテーブル
T−1のための記憶容量を小さくする事が可能である。
また、宛先ビットマップテーブルT−1の対象であるヘ
ッダ情報は、入力ポート#0〜#7に入力される同報セ
ルのヘッダ情報だけでよいので、入力ポート#0〜#3
1に入力される可能性のあるヘッダ情報を持つ必要はな
い。そのため、宛先ビットマップテーブルの大きさはす
べての入力ポートを考慮する場合に較べて小さくてよ
い。また、宛先ビットマップテーブルT−1の大きさが
小さいため、検索時間が短いという利点がある。また、
宛先ビットマップテーブルTの大きさを小さくできるの
で、RAMに記憶させ第1の単位スイッチに内蔵するこ
とが可能となる。
【0060】ヘッダ情報aとbを持つ同報セルが、入力
ポート#0と#5から入力された場合の第1の単位スイ
ッチS1−1における動作について述べる。入力ポート
#0即ち入線0につながるヘッダ処理回路131は、入
力された同報セルのヘッダ情報を調べ、ヘッダ情報aを
得、書き込みバッファ選択回路111に通知する。書き
込みバッファ選択回路111は、宛先ビットマップテー
ブルT−1を参照し、出線1のビットが“1”であるこ
とより出線1を宛先と判定する。アドレス交換回路12
0は、書き込みバッファ選択回路111より、出線番号
を得、また該当セルが書き込まれたバッファメモリ11
のアドレスを記憶制御回路12より得る。アドレス交換
回路120は、出線1に対応するアドレス待ち行列A1
−1に該当アドレスを書き込む。
【0061】つぎに、入力ポート#5から入力された同
報セルのヘッダ情報をヘッダ処理回路131は調べ、b
を得る。書き込みバッファ選択回路111は、ヘッダ情
報bから宛先ビットマップテーブルT−1を参照し、宛
先が出線0と1であると判定する。アドレス交換回路1
20は、出線0と1に対応するアドレス待ち行列A1−
0とA1−1にアドレスを書き込む。該当セルはバッフ
ァメモリ11に1セル記憶し、出線に対応する2つのア
ドレス待ち行列にそのアドレスを書き込む。これによ
り、使用するバッファメモリ11の使用量を減らし、か
つ宛先出線の管理も行うことができる。読み出しバッフ
ァ選択回路19は、アドレス待ち行列A1−0、A1−
1から順次FIFOでアドレスを読み出す。図3の場
合、アドレス待ち行列A1−0からヘッダ情報がbのセ
ル(以後セルbと呼ぶ)のアドレスを読み出し、該当バ
ッファメモリ11に対応づけられた記憶制御回路12に
送る。そして、セル読み出し回路14のスイッチングを
制御し、該当バッファメモリ11からセルbを出線0に
読み出す。次に、アドレス待ち行列A1−1のセルaに
ついても同様の処理を行い、出線1に出力する。読み出
しバッファ選択回路19は、再びアドレス待ち行列A1
−0を読みにいくが、読み出すセルがないのでアイドル
セルを出線0に出力する。次に、読み出しバッファ選択
回路19は、再びアドレス待ち行列A1−1を読みにい
き、セルbを出線1に出力する。このとき、セルbを記
憶したバッファメモリ11のアドレスを解放する。使用
したアドレスの解放タイミングについては、同報セルカ
ウンタを用いる手法にて実現している(参考:特開平0
4−175034号広報)。
【0062】図4は第1の単位スイッチS1−3におけ
る動作例を示した図である。第1の単位スイッチS1−
3は8本の入線にそれぞれ入力ポート#16〜#23が
接続されている。出線は0、1は第2の単位スイッチS
2−1を介して出力ポート#0、#1に対応する。宛先
ビットマップテーブルT−3は、宛先ビットマップテー
ブルT−1と同じ出力ポート#0,#1に対応するた
め、同じ値のテーブルであってもよい。しかし、対応す
る入力ポートが違うため、宛先ビットマップテーブルT
−1とT−3は、異なるヘッダ情報に対する表としても
よい。また、例えば図3と図4に示すように、同じヘッ
ダ情報dに対する出線の値を変えてもよい。宛先ビット
マップテーブルTを第1の単位スイッチS1ごとに、分
割して持つようにしたため、宛先ビットマップテーブル
Tの大きさを小さくすることができるだけでなく、異な
る値を与えることができる。また、宛先ビットマップテ
ーブルTの部分的な変更もテーブルを分けて持つため、
容易に行うことができる。
【0063】図4において、第1の単位スイッチS1−
3に入力ポート#17,#20,#22から同報セルが
入力されたとする。第1の単位スイッチS1−3は、入
力された同報セルのヘッダ情報を調べ、ヘッダ情報がc
の場合、宛先ビットマップテーブルT−3より宛先出線
がないことを知り、入力されたセルを破棄する。また、
宛先ビットマップテーブルT−3においてヘッダ情報c
に関する宛先は0、0なので、ヘッダ情報cに関するデ
ータは省いてもよい。その場合、宛先ビットマップテー
ブルT−3にヘッダ情報cに関する情報が存在しないと
して、入力されたセルを破棄するとしてもよい。しか
し、この実施例では、後の変更を考慮して、ヘッダ情報
cに関する情報を登録している。ヘッダ情報がbの同報
セルは、宛先ビットマップテーブルT−3より出力すべ
き出線は0と1であること判定する。そして、セルbを
バッファメモリ11に記憶し、そのアドレスを出線0、
1に対応するアドレス待ち行列A1−0,A1−1に書
き込む。ヘッダ情報がdであるセルについても同様に処
理する。
【0064】図5は第1の単位スイッチS1−63にお
ける動作の例を示す図である。第1の単位スイッチS1
−63には、上記S1−3と同じ入力ポート#16〜#
23のセルが入力される。また第1の単位スイッチS1
−63は、多段接続部P−16に属するスイッチであ
る。そのため第1の単位スイッチS1−63の出線0、
1は、第2の単位スイッチS2−1を介して出力ポート
#30と#31に対応する。宛先ビットマップテーブル
T−63は、同報セルが最終的に出力ポート#30と#
31に出力するか否かをビットマップ形式で指定してい
る。第1の単位スイッチは、宛先ビットマップテーブル
T−63を参照して入力された同報セルb、c、dの宛
先を判定する。同報セルc、dは出線0に出力する。同
報セルbは、出線1に出力する。
【0065】図6は、第2の単位スイッチS2のブロッ
ク図である。図2と異なる構成要素についてのみ述べ
る。ヘッダ処理回路132は、前段の単位スイッチから
到着したセルを保持し、ヘッダ情報を調べ、アイドルセ
ルか否か判定する。アイドルセルの場合、以後処理はお
こなはない。アイドルセルでなければ、入り線番号を書
き込みバッファ選択回路112に通知する。書き込みバ
ッファ選択回路112は、通知された入線番号より出線
番号を決定する。アドレス待ち行列A2は、アドレス待
ち行列A1と同様である。
【0066】図7は第2の単位スイッチS2の動作を説
明するための図である。第2の単位スイッチは入線番号
を用いて宛先を判定する。そのため、宛先ビットマップ
テーブルTは不要である。図7に示した例では、第2の
単位スイッチS2−1に到着したセルの宛先は、その入
線番号を第2の単位スイッチの出線数で割った余りとし
ている。この場合、第2の単位スイッチS2−1の入線
は8本あり、入線番号0〜7とする。入線0と1は第1
の単位スイッチS1−1に接続されている。入線2と3
は第1の単位スイッチS1−2に、入線4と5は第1の
単位スイッチS1−3に、入線6と7は第1の単位スイ
ッチS1−4に接続されている。しかし、第1の単位ス
イッチの出線と第2の単位スイッチの入線の接続方法を
変えれば、他の方法で第2の単位スイッチの出線を決定
することができる。例えば、第1の単位スイッチS1−
1〜S1−4の出線0を第2の単位スイッチの入線0〜
3に接続する。第1の単位スイッチS1−1〜S1−4
の出線1を第2の単位スイッチの入線4〜7に接続す
る。この場合、入線の番号による出線の決め方は、第2
の単位スイッチの入線0〜3に到着するセルは出線0に
出力し、入線4〜7に到着するセルは出線1に出力する
ものとしてもよい。第2の単位スイッチS2−1の出線
0、1は、出力ポート#0と#1に接続されている。ア
ドレス待ち行列A2−0は出線0即ち出力ポート#0へ
の出力待ちのセルのアドレスを貯えておく。アドレス待
ち行列A2−1は出線1への出力待ちのセルのアドレス
を貯えておく。
【0067】例えば入線2に到着したセルは、ヘッダ処
理回路132でアイドルセルか否か判定される。アイド
ルセルでなければ、入線番号2が書き込みバッファ選択
回路112に通知される。書き込みバッファ選択回路1
12は、セルの入線番号2を出線数2で割った余り0を
計算し、宛先出線を0であると決定する。書き込みバッ
ファ選択回路112は、セル書き込み回路13のスイッ
チングによりヘッダ処理回路132とバッファメモリ1
1をつなぎ、該当セルをバッファメモリ11に記憶させ
る。アドレス交換回路120は、書き込みバッファ選択
回路112から宛先出線の番号を通知され、また記憶制
御回路12からセルが記憶されたバッファメモリ11の
アドレスを通知される。アドレス交換回路120は、出
線0に対応するアドレス待ち行列A2−0にアドレスを
書き込む。一方、読み出しバッファ選択回路19は、ア
ドレス待ち行列A2−0の先頭のアドレスから読み出
し、記憶制御回路12に知らせる。そして、セル読み出
し回路14のスイッチングを制御し、バッファメモリ1
1と出線0をつなぎ、該当アドレスのセルを出線0即ち
出力ポート#0へ出力する。入線0、4、6に到着した
セルに関しても同様の処理を経て、出線0に出力され
る。また、入線1,3,5,7に到着したセルは、出線
1に出力される。
【0068】以上のように第2の単位スイッチS2で
は、入線番号により固定的なルーチング処理を行ってお
り、宛先ビットマップテーブルTが不要な点が特徴であ
る。このため、単位スイッチを多段構成したスイッチ全
体で宛先ビットマップテーブルTの総量を減少させるこ
とができる。また、同一の出力ポートに対応するアドレ
ス待ち行列A2に複数の出力すべきセルのアドレスを割
り当てることにより、セル廃棄をなくしている点が特徴
である。この実施例では、到着したセルの宛先をその入
線番号を出線数で割った余りとしているが、先に述べた
ように他の方法で宛先を決定してもよい。尚、以上は多
段接続部P−1における第2の単位スイッチS2−1を
例として述べたが、他の他段接続部における第2の単位
スイッチも同様の働きをする。他の多段接続部の場合、
割り当てられる出力ポートがそれぞれ違っている点が異
なる。
【0069】従来例1の三段接続では、それぞれの段の
各単位スイッチに宛先ビットマップテーブルを配置して
いる。しかし、この実施例では一段目の第1の単位スイ
ッチのみに宛先ビットマップテーブルを置く。第2の単
位スイッチでは、到着したセルの宛先をその入線番号に
より固定的なルーチング処理を行っている点が特徴であ
る。このため、第2の単位スイッチには宛先ビットマッ
プテーブルが不要となる。そのため宛先ビットマップテ
ーブルの総量を多段構成したスイッチ全体で縮小でき
る。しかも、単位スイッチ毎に宛先ビットマップテーブ
ルを持つため、それぞれのテーブルで同じヘッダ情報に
対し異なった宛先を指定することもできる。また、宛先
ビットマップテーブルを単位スイッチ毎に取り換えるこ
とができるため、同報セルの宛先管理をより柔軟に行う
ことができる。このように、入線、出線数の小さな第1
の単位スイッチを多数組み合わせることにより、大きな
数の入力ポートにつなぐことができる。また、複数の単
位スイッチにより構成された多段接続部を複数使い、そ
れぞれに異なる出力ポートをわり当てることにより、大
きな数の出力ポートをわりつけることができる。
【0070】優先制御は、各単位スイッチにおいて、多
段構成としない単独の場合と同じように使える。
【0071】実施例2.この実施例では、m×nの単位
スイッチを二段接続し、M×Nの大規模なスイッチを構
成する例を示す。
【0072】図8は、m×nの単位スイッチを用い、2
段接続によるM×Nスイッチの構成図である。図におい
て、入力ポートの数はM本である。第1の単位スイッチ
S1の入線はm本、出線はn本である。そのため、入力
ポートの数Mをそれぞれm本づつ第1の単位スイッチS
1−1〜S1−M/mに接続する。第2の単位スイッチ
S2の入線はm本、出線はn本である。多段接続部Pは
M本の入力ポートとn本の出力ポートをもつ。出力ポー
トの数はN本である。多段接続部P−1〜P−N/n
は、出力ポートN本をn本づつ分担して接続する。第1
の単位スイッチS1にはそれぞれ宛先ビットマップテー
ブルTが用意されている。第2の単位スイッチS2はそ
の入線番号から到着したセルの宛先を求めるため、宛先
ビットマップテーブルTは不要である。第1の単位スイ
ッチS1と第2の単位スイッチS2の働きは、入線、出
線の数が違うだけで、上記実施例と同様である。また、
宛先ビットマップテーブルに関しても上記実施例と同様
である。
【0073】ここで、第1の単位スイッチS1の数はM
/m個となるが、Mがmで割りきれない場合は、少数点
以下切り上げとする。M/m個の第1の単位スイッチS
1の出線n本づつが第2の単位スイッチS2の入線m本
に接続されるため、M,m,nの間には、 m2 =nM の関係が成り立つ。また多段接続部Pの数はN/nであ
る。ここで、Nがnで割りきれない場合は、少数点以下
切り上げるものとする。
【0074】図9は図8における第1の単位スイッチS
1−1の動作例を示す図である。図9は、上記実施例図
3における第1の単位スイッチS1−1とほぼ同様であ
る。違いは入線の数が8本からm本になった点と、出線
の数が2本からn本になった点である。入力されたセル
のヘッダ情報x,yにより宛先ビットマップテーブルT
−1を参照し、どの出線に出力するか決定する。
【0075】図10は第2の単位スイッチにおける動作
例を示した図である。第2の単位スイッチS2−1は、
m本の入線を持ち、n本の出線を持つ。m本の入線のう
ち、入線0〜(n−1)までのn本は、第1の単位スイ
ッチS1−1の出線に接続されている。また、第2の単
位スイッチS2−1のn本の出線はそれぞれ出力ポート
#0〜#(n−1)に接続されている。上記実施例と同
様第2の単位スイッチS2に到着したセルの宛先は、そ
の入線番号を出線数nで割った余りとしている。また、
各出線に対応するアドレス待ち行列A2−0からA2−
(n−1)が設けられている。m×nの単位スイッチを
用いたM×Nスイッチの動作に関しては、上記実施例と
同様であるので説明は省略する。
【0076】実施例3.この実施例では第1及び第2の
単位スイッチを3段接続して多段接続部Pを構成する例
について説明する。図11は、m×n単位スイッチを3
段用いた場合のK×Lスイッチの構成図である。図にお
いて、入力ポートはK本である。出力ポートはL本であ
る。三段構成の特徴は一段目のスイッチに第1の単位ス
イッチS1を用い、二段目以降にすべて第2の単位スイ
ッチS2を用いることである。そのため、一段目の第1
の単位スイッチS1にのみ宛先ビットマップテーブルT
を備えればよい。二段目と三段目に用いる第二の単位ス
イッチS2は入線番号から出線を判定する。
【0077】図において、一段目と二段目の単位スイッ
チの組み合わせを囲んだQの部分は、図8に示した二段
接続の多段接続部Pと同じ構成である。このように三段
構成の集線形接続の場合、一段目と二段目のQのように
組み合わされたスイッチ群が複数集まったものとなる。
二段目の第2の単位スイッチの出線n本が複数集まり、
三段目の第2の単位スイッチS2の入線m本に接続され
る。以上のように、三段構成の場合の多段接続部Pが構
成される。多段接続部Pの数はL/nである。但し、L
/nの小数点以下は切り上げるものとする。それぞれの
多段接続部Pにそれぞれ異なる出力ポートが割り当てら
れるため、L本の出力ポートに対応することができる。
従来例1で述べて三段接続との違いは、一段目よりも二
段目の単位スイッチの数が少なく、また二段目よりも三
段目の単位スイッチの数が少ない点である。これは一段
目に用いる第1の単位スイッチS1にのみ、同報セルの
宛先判定機能を持たせ、必要があればセルのコピーを行
う。そして二段目以降で用いる第2の単位スイッチで
は、入線番号からセルの宛先を判定できる点である。そ
のため、一段目で用いる第一の単位スイッチS1にのみ
宛先ビットマップテーブルTを備えればよい。また、図
11では三段構成であるが、さらに多くの段数にするこ
ともできる。
【0078】次に3段構成の場合の入力ポート、出力ポ
ートの数と2段構成の場合の比較をする。第1、第2の
単位スイッチは、m=32,n=8とし、第1の単位ス
イッチS1を4個用い、入出力ポート数M=N=128
とする場合を基準とする。この2段構成を拡張して3段
構成とした場合、 入出力ポート数K=L=512 となる。一般にi段構成とすると、入出力ポート数=3
2×4(i-1) となる。このように、第1の単位スイッチ
S1、第2の単位スイッチS2の集線形接続による基本
構成をさらに組み合わせることにより、入力ポート、出
力ポートの増加が容易である。即ち、今ある構成を損な
うことなく、容易に拡張することができる。
【0079】以上のようにこの実施例では、第1および
第2の単位スイッチを三段接続した場合を中心に多段構
成の場合について述べた。一段目に第1の単位スイッチ
S1を用い、二段目以降に第2の単位スイッチS2を用
いることにより、多数の入力ポート、出力ポートに対応
できる。また、現在の構成を損なうことなく、入力ポー
ト、出力ポートの増加に対し容易に拡張することができ
る。
【0080】実施例4.この実施例では、同報セルの宛
先を識別するために同報呼番号を導入する一実施例につ
いて述べる。
【0081】図12は、入線群単位で同報呼番号を定義
する場合における集線形接続によるM×Nスイッチの構
成図である。図において、同報識別子割り当て手段Dは
入力ポートを多段接続部Pに分岐する前段におかれてい
る。同報識別子割り当て手段Dは入力されたセルが同報
セルの場合、ヘッダ情報に基づき、同報呼番号を付与す
るものである。他の構成要素は、上記実施例図8で説明
したものと同様であるので説明は省略する。また、従来
例1では、装置全体で同報呼番号を導入し、宛先ビット
マップテーブル量を削減することが示されていた。この
考えをそのまま集線形接続に当てはめたのでは、宛先ビ
ットマップテーブルTの効率が悪い。そこで、図12に
示すように、第1の単位スイッチS1が収容する複数の
入線を入線群とし、これを単位として同報呼番号を定義
する。第1の単位スイッチS1では、特定入力ポートを
対象とするので、装置全体で同報呼番号を定義するより
入線群単位に同報呼番号を定義する方が、宛先ビットマ
ップテーブルTの使用効率がよい。
【0082】同報識別子割り当て手段Dで符与する同報
呼番号は、図13に示すようにセルにエクストラヘッダ
として付与する。あるいは、図14に示すように別線に
より与えてもよい。
【0083】図15は、第1の単位スイッチS1−1に
おける動作例を示した図である。図において、入力ポー
ト#0および#(m−2)に入力されたセルは同報セル
であり、セルにエクストラヘッダが付与されている。ヘ
ッダ処理回路131は、入力ポート#0に入力されたセ
ルのエクストラヘッダを調べ同報呼番号Yを得る。書き
込みバッファ選択回路111は、同報呼番号Yにより宛
先ビットマップテーブルT−1を参照し、出線1と(n
−1)が宛先であると判定する。入力ポート#(m−
2)から入力された同報セルは、エクストラヘッダに付
けられた同報呼番号Zに基づき、同様にして宛先を知
る。また、第1の単位スイッチS1から出力するときエ
クストラヘッダを除く。あるいは、他の情報を付加する
ためにエクストラヘッダを使用してもよい。
【0084】以上のようにこの実施例では、同報呼番号
を導入する一実施例について述べた。同報呼番号を入力
する時に、第1の単位スイッチS1が収容する複数の入
力ポートを入線群とし、これを単位として同報呼番号を
定義することを特徴とする。但し、入線群の割り付け方
は複数の単位スイッチに対応する入力ポートを一つの入
線群としてもよい。この場合同報識別子割り当て手段D
はこの複数の単位スイッチに対応する入力ポートに対応
して持つ。以上のように複数の入力ポートを入線群に分
割し、その入線群に対して同報呼番号を導入することに
より、宛先ビットマップテーブルの使用効率がさらに良
くなる。
【0085】実施例5.この実施例では、ヘッダ情報と
して、ヘッダ内のバーチャルパスアイデンティファイア
/バーチャルチャネルアイデンティファイア(VPI/
VCI)値を参照する例について述べる。
【0086】ヘッダ内のVPI/VCI値を直接参照す
る場合、上記実施例の同報識別子割り当て手段Dが不要
になり、装置全体のハードウェア規模を小さくできる。
このときの宛先ビットマップテーブルTの例を図16に
しめす。従来例1の場合、ヘッダ内のVPI/VCI値
を直接参照することが出来ない。なぜならば、VPI/
VCI値は入線単位に定義されているため、異なる入線
で、同じVPI/VCIの値が使用される可能性があ
る。そのため、従来例1において二段目スイッチおよび
三段目スイッチは、VPI/VCIのみだと、どの入線
から到着したセルか判定できないので、宛先ビットマッ
プテーブルTを判定するとき、入線情報も付加しなけれ
ばならないからである。しかし、上記実施例で示したデ
ータ交換装置では、第1の単位スイッチS1のみが、宛
先ビットマップテーブルTを参照する。また、第1の単
位スイッチS1は入力ポートに接続されている。そのた
め、第1の単位スイッチS1でVPI/VCI値と入力
ポート番号から、宛先ビットマップテーブルTを参照
し、出線を決定することができる。
【0087】実施例6.この実施例は、宛先ビットマッ
プテーブルTの容量を、従来例1の三段接続の場合と、
上記実施例で説明した集線形接続の場合について比較す
る。そのため、それぞれの場合について容量を算出し、
次に両者の比較を行う。
【0088】比較を行うための前提条件を図17、図1
8にあげる。図17は共通となる前提条件である。図1
8はパラメータである。
【0089】1.従来例1の三段接続における宛先ビッ
トマップテーブル量を計算する。ここでは、三段接続が
できる条件として、t2 ≧Mを仮定する。 (1)1段目の宛先ビットマップテーブル容量 (1段目の宛先ビットマップテーブル容量) =ct(行)×t(列)×(M/t) =ctM(bits) (2)2段目の宛先ビットマップテーブル容量 (2段目の宛先ビットマップテーブル容量) =cM(行)×t(列)×(M/t) =cM2 (bits) (3)3段目の宛先ビットマップテーブル容量 (3段目の宛先ビットマップテーブル容量) =cM(行)×t(列)×(M/t) =cM2 (bits) (4)以上より、三段接続したスイッチ全体では、 (全スイッチ網の宛先ビットマップテーブル容量の合
計) =c(tM+2M2 )(bits)
【0090】2.集線形接続における宛先ビットマップ
テーブル量 集線形接続においては、スイッチ全体の入力ポート数M
と、単位スイッチの入線数m、出線数n、段数kとの間
に、以下の関係がある。 M≦m×(m/n)(k-1) 先に述べたように、1段目の宛先ビットマップテーブル
容量が全体の容量となる。 (全スイッチ網の宛先ビットマップテーブル容量の合
計) =cm(行)×n(列)×(M/m)×(M/n) =cM2 (bits)
【0091】3.比較 いま計算を簡単にするため、全体の入力ポート数Mは単
位スイッチの入線数tおよびmで割り切れる場合を考え
る。また、集線形接続をした時に、ちょうどピラミッド
が組める場合、すなわち、段数をkとしたとき、 M=m×(m/n)(k-1) という関係が成立する場合について検討する。図19が
宛先ビットマップテーブルの計算値を比較した図であ
る。ここで、M=m×(m/n)(k-1) の場合、全体の
宛先ビットマップテーブルの両者の比Rは、 R=(集線形接続/従来の三段接続) =(cm2 (m/n)(2k-2))/(c(tm(m/n)
(k-1)+2m2 (m/n)(2k-2)))=1/((t/
m)(n/m)(k-1) +2) となる。ここで、tやm,nの関係が問題となるが、集
線形スイッチの場合m>nである。また、三段接続の場
合、正方形スイッチとなるが、一般にはATMスイッチ
を作る場合、その入線数+出線数によるI/Oピンネッ
クや、待ち行列をつくる困難より出線数の制約が考えら
れる。そこで、今回は、m≧t≧nとし、定量評価を行
う。いま、k≧2,m>n,m≧t≧nとすると、Rの
範囲は、0<n/m<1の範囲で、k=2のとき図20
に、k=3のとき図21に示す。しかし、t,n,m,
cの値によらず、1/2>R>1/3となる。すなわ
ち、集線形接続における宛先ビットマップテーブルの容
量は、従来の三段接続にくらべ1/3〜1/2倍になる
という削減効果をもたらす。
【0092】以上のように、この実施例では、集線形多
段構成における同報機能について、その宛先ビットマッ
プテーブルの容量を、従来の三段接続と比較して検討し
た。同じ大規模スイッチを構成し、入力ポートあたり同
じ本数の同報呼数を実現する場合を考える。スイッチ規
模や単位スイッチの大きさによらず、集線形多段構成で
は従来の三段接続と比較し、総宛先ビットマップテーブ
ル量は1/3〜1/2になるという削減効果をもたら
す。
【0093】実施例7.上記実施例では、第1の単位ス
イッチと第2の単位スイッチの入線数が同じ場合につい
て述べた。しかし、第1の単位スイッチと第2の単位ス
イッチの入線数が異なる場合でも、上記実施例で述べた
集線形接続により大規模なスイッチを構成することが可
能である。例えば、32×8の第1の単位スイッチを3
個1段目に用いる場合、2段目には24×8の第2の単
位スイッチを使用する。また、32×8の第1の単位ス
イッチを7個1段目に用いる場合は、2段目に56×8
の第2の単位スイッチを使用する。どちらの場合も、第
1の単位スイッチと第2の単位スイッチの出線数は等し
いので、第2の単位スイッチにおけるセルの宛先は、入
線番号を出線数で割った余りで決定する。あるいは、入
線番号に基づく他の方法で求めても良い。
【0094】また、2段以上の集線形接続の場合、2段
目以降で異なる入線数を持つ第2の単位スイッチを使用
してもよい。
【0095】実施例8.この実施例は、出力ポートの後
段に複数本の低速インタフェースを収容するシステムの
一実施例について述べる。
【0096】図22は、低速インタフェース対応の2段
接続による16×32スイッチの構成図である。本実施
例では共通のタイミングで動作させるため、共通の低速
インタフェース識別タイミングを用いる例を示す。AT
Mスイッチの動作速度は622Mb/sであり、低速イ
ンタフェースは156Mb/sである。低速インタフェ
ース以外の入力ポートは622Mb/sの速さである。
入力側に低速インタフェースが接続されていたとして
も、多重回路により622Mb/sの速さの入力ポート
として扱うことができるため、入力側に低速インタフェ
ースが存在するか否かは考えなくてよい。入力ポート数
は#0〜#15の16本である。出力ポート数は#0〜
#31まで32本である。出力ポート#0の先には、セ
ル分離回路100を介して低速インタフェース#0−0
〜#0−3が4本接続されている。多段接続部はP−1
〜P−16まで16ある。それぞれの多段接続部Pにお
いて、8×2の第1の単位スイッチ2個と、4×2の第
2の単位スイッチ1個を用い、2段接続による集線形接
続を行っている。宛先ビットマップテーブルは、第1の
単位スイッチSL1に備えられている。タイミング発生
手段101は第1の単位スイッチSL1、第2の単位ス
イッチSL2とセル分離回路100に共通の低速インタ
フェース識別タイミングを供給する。第1の単位スイッ
チSL1と第2の単位スイッチSL2の出力ポート#0
に対応する出線0には、アドレス待ち行列が低速インタ
フェース4本それぞれに対応して4つ備える。図22は
出力ポート#0に低速インタフェースが接続されている
場合であるが、出力ポート#0以外のどの出力ポートに
低速インタフェースが接続されていても同様である。
【0097】図23は、第1の単位スイッチSL1(低
速インタフェース対応)のブロック図である。低速イン
タフェース対応の第1の単位スイッチSL1と、図2で
述べた第1の単位スイッチS1の違いは、以下の2点で
ある。低速インタフェース#0−0〜#0−3にそれぞ
れ対応して、アドレス待ち行列A1−00〜A1−03
が備えられている。また、読み出しバッファ選択回路1
51とアドレス待ち行列A1−00〜A1−03の間に
セレクタ160が備えられている。読み出しバッファ選
択回路151はアドレス待ち行列A1を参照してバッフ
ァメモリ11から読み出すセルを決定し、該当するアド
レスをリードアドレスとしてバッファメモリ11に対応
づけられた記憶制御回路12に送る。そして、セル読み
出し回路14のスイッチングを制御し、バッファメモリ
11を出力しようとしている出線に接続する。以上は、
上述の読み出しバッファ選択回路19と同じであるが、
読み出しバッファ選択回路151は、低速インタフェー
スに対応しているアドレス待ち行列A1−00〜A1−
03を直接参照することはなく、セレクタ160を介し
てアドレスを得る点が異なる。セレクタ160は、低速
インタフェースに対応した4つのアドレス待ち行列A1
−00〜A1−03の中から、1つのアドレス待ち行列
を選び、読み出したアドレスを読み出しバッファ選択回
路151に送る。
【0098】図24に各出線のタイミングチャートを示
す。(イ)は低速インタフェース識別タイミングであ
る。(ロ)は図22第1の単位スイッチSL1−1の出
線0におけるセルの出力タイミングを示す。出線0では
低速インタフェース識別タイミングが”High”の
時、低速インタフェース#0−0宛のセルが出力され
る。このようにセレクタ160は低速インタフェース識
別タイミングが”High”の時に必ず低速インタフェ
ース#0−0に対応するアドレス待ち行列A1−00か
らアドレスを読み出す。
【0099】図25は第1の単位スイッチ(低速インタ
フェース対応)SL1−1の動作例を示す図である。第
1の単位スイッチSL1−1において、入線0〜7は入
力ポート#0〜7に接続される。出線0、1は第2の単
位スイッチSL2−1の入線0、1に接続される。出線
0は、第2の単位スイッチSL2−1を介して低速イン
タフェースにつながる。セレクタ160に、低速インタ
フェース識別タイミングが供給される。宛先ビットマッ
プテーブルT−1はヘッダ情報に対応する宛先として、
低速インタフェース#0−0〜#0−3と出線1を持
つ。このように宛先ビットマップテーブルT−1に低速
インタフェース#0−0〜#0−3に対応する情報を持
つことにより、アドレス待ち行列A1−00〜A1−0
3のどこにアドレスを記憶させればよいか判定すること
ができる。
【0100】次に、入力ポート#1に同報セルaと入力
ポート#5に同報セルbが入力する場合を例にとり説明
する。ただし、従来例と同様の動作については説明を省
略する。書き込みバッファ選択回路111は、ヘッダ情
報を基に宛先ビットマップテーブルT−1を参照し宛先
を判定する。同報セルaの宛先は低速インタフェース#
0−0と#0−1と出線1であると判定する。アドレス
交換回路120は、セルaが記憶されたバッファメモリ
11のアドレスをアドレス待ち行列A1−00とA1−
01とA1−1に書く。次に、入力ポート#5に到着し
た同報セルbについて、同様に宛先ビットマップT−1
から同報先、低速インタフェース#0−0と#0−2と
#0−3と出線1を得、アドレスをアドレス待ち行列A
1−00,A1−02,A1−03,A1−1に書く。
【0101】出線に出力する際の動作について説明す
る。 (1)読み出しバッファ選択回路151は、セレクタ1
60に制御を移す。この時、低速インタフェース識別タ
イミングが”High”とする。セレクタ160は、低
速インタフェース識別タイミングが”High”である
ので、アドレス待ち行列A1−00からセルaが記憶さ
れているバッファメモリ11のアドレスを読み出し、読
み出しバッファ選択回路151に渡す。セレクタ160
はアドレス待ち行列A1−00からアドレスを読み出し
た後に、カウンタを+1することにより次に読み出すべ
きアドレス待ち行列の位置をセットする。読み出しバッ
ファ選択回路151は、受け取ったアドレスを記憶制御
回路12に送り、セル読み出し回路14のスイッチング
を制御して該当するバッファメモリ11を出線0に接続
し、セルaを出力する。 (2)読み出しバッファ選択回路151は、アドレス待
ち行列A1−1からセルaのアドレスを読み出し記憶制
御回路12に送る。また、セル読み出し回路14のスイ
ッチングを制御して該当するバッファメモリを出線1に
接続する。 (3)読み出しバッファ選択回路151は、セレクタ1
60に制御を移す。セレクタ160は、カウンタの値か
ら次に読み出すアドレス待ち行列は、アドレス待ち行列
A1−01であると知り、セルaのアドレスを読み出
す。上述と同じようにして、低速インタフェース#0−
1宛のセルaが出線0に出力される。 (4)読み出しバッファ選択回路151はアドレス待ち
行列A1−1からセルbのアドレスを知り、同様にして
出線1にセルbを出力する。 (5)同様の操作を繰り返し、次に出線0に低速インタ
フェース#0−2宛のセルbが出線0に出力される。 (6)アドレス待ち行列A1−1にアドレスが記憶され
ていないので、出線1にアイドルセルを出力する。
【0102】このように、出線0には低速インタフェー
ス#0−0〜#0−3宛のセルが出力される。セレクタ
160により4つのアドレス待ち行列A1−00〜A1
−03の中の一つが選ばれるため、同一の低速インタフ
ェース宛のセルは出線1に出力されるセル数の4分の1
となる。そのため、セル分離回路でのバッファ溢れによ
る、セル廃棄をなくすことができる。
【0103】図26は、第2の単位スイッチSL2(低
速インタフェース対応)のブロック図である。低速イン
タフェース対応の第2の単位スイッチSL2と、上記実
施例で説明した第2の単位スイッチS2との違いは以下
の3点である。アドレス待ち行列A2−00〜A2−0
3が、低速インタフェース#0−0〜#0−3に対応し
て備えられている。セレクタ160が、アドレス待ち行
列A2−00〜A2−03と読み出しバッファ選択回路
151との間に備えられている。また振り分け回路17
0が、アドレス交換回路120とアドレス待ち行列A2
−00〜A2−03の間に備えられている。
【0104】振り分け回路170とセレクタ160に、
第1の単位スイッチSL1のセレクタ160に供給され
たものと同じ低速インタフェース識別タイミングが供給
される。振り分け回路170は、低速インタフェース識
別タイミングを参照し、アドレス待ち行列A2−00〜
A−03にセルを振り分ける。セレクタ160は低速イ
ンタフェース識別タイミングにより、第1の単位スイッ
チSL1と同様にセルを送出する。図24(ハ)は、第
2の単位スイッチSL2−1の出線0におけるセルの送
出タイミングを示す。(ロ)および(ハ)において、低
速インタフェース識別タイミングが”High”の時、
低速インタフェース#0−0宛のセルが出力される。す
なわち、1段目の出線0(ロ)および2段目の出線0
(ハ)は同じタイミングで動作する。
【0105】図27により、第2の単位スイッチ(低速
インタフェース対応)SL2−1における動作例を説明
する。ヘッダ処理回路132において、ヘッダ情報を調
べ、到着したセルがアイドルセルであるか否か判定す
る。アイドルセルでなければ書き込みバッファ選択回路
112に入線番号を知らせる。書き込みバッファ選択回
路112が入線番号によりセルの出線番号を決定する。
上記実施例と同様にセルの到着した入線番号を第2の単
位スイッチの出線数で割った余りから出線の番号を求め
る。しかし、他の方法で求めても良い。第2の単位スイ
ッチSL2−1は入線数が4本である。そのため、入線
0と入線2は出線0に、入線1と入線3に到着したセル
は出線1に出力される。入線0にセルa,a,b,b,
bが到着する。入線1にセルa,bが到着する。入線2
にセルe,f,g,g,gが到着する。入線3にセル
f,g,h,i,jが到着する。入線0と入線2に到着
したセルa,eのアドレスがアドレス交換回路120を
介して振り分け回路170に渡される。この時、低速イ
ンタフェース識別タイミングが”High”とする。振
り分け回路170は低速インタフェース識別タイミング
が”High”であることよりアドレス待ち行列A2−
00にセルaとeのアドレスを書き込む。そして、カウ
ンタを+1し、次に書き込むべきアドレス待ち行列の位
置をセットする。
【0106】また、入線1と入線3に到着したセルa、
セルfはアドレス交換回路120によりアドレス待ち行
列A2−1にアドレスを書き込まれる。次に、入線0と
入線2に到着したセルa,fは、アドレス交換回路12
0を介して振り分け回路170にアドレスが渡される。
振り分け回路170ではカウンタを調べることによりア
ドレス待ち行列A2−01にセルa、セルfのアドレス
を書き込む。このように、アドレス待ち行列A2にアド
レスが書かれていく。入線数が4本なので振り分け回路
170は、ひとつのアドレス待ち行列A2に一度に2個
ずつセルのアドレスを書き込む。もし入線数が8本なら
ば振り分け回路170は一度に4つのセルのアドレスを
ひとつのアドレス待ち行列A2に書き込む。振り分け回
路170はタイムスロットの(入線数÷出線数)倍の速
度で動くため、振り分け回路170はバッファを必要と
しない。
【0107】アドレス交換回路120は、振り分け回路
170にアドレスを通知するのと同時に、アドレス待ち
行列A2−1にアドレスを書き込むことができる。ある
いは、交互に行ってもよい。第2の単位スイッチSL2
−1におけるセレクタ160の働きは、第1の単位スイ
ッチSL1−1において説明したものと同様である。
【0108】低速インタフェースに対応するアドレス待
ち行列A2−00〜A2−03は、振り分け回路170
により低速インタフェース識別タイミングを参照し、ア
ドレスが書かれる。そのため、第1の単位スイッチSL
1のアドレス待ち行列A1−00に書かれていたセルの
アドレスは、第2の単位スイッチSL2−1において
も、同じ低速インタフェース#0−0に対応するアドレ
ス待ち行列A2−00に書かれる。このように、低速イ
ンタフェース識別タイミングを全ての単位スイッチに供
給し、セレクタ160と振り分け回路170で参照する
ことにより、第1の単位スイッチのあるアドレス待ち行
列に記憶されていたセルが、第2の単位スイッチの同じ
低速インタフェースに対応するアドレス待ち行列に記憶
される。また、第2の単位スイッチSL2におけるセレ
クタ160は、低速インタフェース識別タイミングによ
り順番にアドレス待ち行列を選ぶ。これにより、セルの
宛先に対応する低速インタフェース#0−0〜#0−3
にセルを出力することができる。第1、第2の単位スイ
ッチにセレクタを備えることにより、通常の出線に対応
する待ち行列からの出力に比べ、低速インタフェース毎
に記憶されている複数の待ち行列から出力されるデータ
の回数は少なくなっている。そのため分離回路における
バッファ溢れによるセル廃棄をなくすことができる。な
お、セル分離回路100においても、図24(ニ)〜
(ト)に示すように低速インタフェース識別タイミング
により、各低速インタフェース#0−0〜#0−3にセ
ルを送出している。
【0109】このように、低速インタフェースに対応す
るアドレス待ち行列を第1の単位スイッチおよび第2の
単位スイッチに持たせ、また、セレクタ、振り分け回路
およびセル分離回路に同じ低速インタフェース識別タイ
ミングを与えることにより、第1、第2の単位スイッチ
を多段構成にしても所望の低速インタフェースにセルを
送出することができる。なお、2段以上の構成の場合も
同様である。
【0110】以上のようにこの実施例では、低速インタ
フェースを入力ポートまたは出力ポートに接続可能なセ
ル交換装置について述べた。このセル交換装置は、複数
の第1、第2の単位スイッチからなる。第1の単位スイ
ッチがセルのコピーや宛先振り分けを行う。第1、第2
の単位スイッチは低速インタフェース識別タイミングに
同期して動作する。第2の単位スイッチは入力したセル
に対し、その入線番号および低速インタフェース識別タ
イミングにより宛先出線すなわち宛先低速インタフェー
スを判定するので、第2の単位スイッチにおいて同報セ
ルの宛先ビットマップテーブルが不要である。このよう
な第1、第2の単位スイッチを2段以上集線形に接続す
ることにより、大規模な交換ができるセル交換装置が得
られる。また、複数入力ポートから入力した複数のセル
をセル交換装置にて交換を行い前記セルを出力ポートに
出力するとき、セル分離回路でのバッファ溢れによるセ
ル廃棄をなくすことができる。そのため、ATMスイッ
チからセル分離回路へセルを出力するとき、個々の低速
インタフェースの容量を超えないようにすることができ
る。また、セル到着の時間的な変動を第1、第2の単位
スイッチのバッファメモリで吸収することで、第1、第
2の単位スイッチ内のバッファメモリを各低速インタフ
ェース間で共有化して使用し、バッファ使用効率を高
め、システム全体で少ない総バッファ量で低廃棄率実現
可能になった。
【0111】実施例9.図28は、低速インタフェース
対応の第1、第2の単位スイッチ(m×n)を用いたM
×Nスイッチの構成図である。上記実施例と同様な低速
インタフェース対応の第1、第2の単位スイッチを複数
個用い、任意の規模のセル交換装置を構築することがで
きる。なお、低速インタフェースの数は任意である。ま
た、低速インタフェースにつながる出力ポートは出力ポ
ートiに限らず何本あっても良い。
【0112】実施例10.この実施例は、高速インタフ
ェースを収容するシステムの一実施例について述べる。
【0113】図29は、高速インタフェース対応の構成
図である。図は多段接続部P−1のみを図示してある。
出力ポート#0〜#4の後段にセル多重回路180を介
して高速インタフェースが1本接続されている。また、
大規模化のため、第1、第2の単位スイッチが2段接続
されている。第1の単位スイッチSH1−1、SH1−
2と第2の単位スイッチSH2−1は共に16本の入線
と8本の出線を持つ。第1、第2の単位スイッチの特徴
は高速インタフェースに対応する複数の出線に対し、1
つのアドレス待ち行列を備えることである。入力ポート
側に高速インタフェースがセル分離回路を介して接続さ
れている場合を考えるとセルの到着順序を保存する必要
がある。そのため、第1、第2の単位スイッチにおいて
同時にセルが到着した場合、入線0から入線15の順に
セルの処理を行うものとする。
【0114】図30は第1の単位スイッチ(高速インタ
フェース対応)SH1のブロック図である。第1の単位
スイッチ(高速インタフェース対応)SH1の特徴は、
複数の出線に対し、1つのアドレス待ち行列A1−Hを
持つ点である。複数の出線は、高速インタフェースにセ
ル多重回路180を介して接続される出力ポートに対応
した出線である。アドレス待ち行列A1−Hと読み出し
バッファ選択回路152の間に分配回路190を備え
る。分配回路190は、アドレス待ち行列A1−Hに記
憶されたアドレスの先頭から順にアドレスを該当する複
数出線の数づつ1度に読み出す。分配回路190により
読み出されたアドレスは、読み出しバッファ選択回路1
52に渡される。
【0115】図31は、第2の単位スイッチ(高速イン
タフェース対応)SH2のブロック図である。複数出線
に対応するアドレス待ち行列A2−Hを備え、分配回路
190を備える。アドレス待ち行列A2−Hと分配回路
190の働きは図30と同様である。
【0116】図32を用いて、1段目の第1の単位スイ
ッチの動作を説明する。図において”イ”〜”チ”はセ
ルを表し、待ち行列に入力されてから出力されるまでの
流れを示す。第1の単位スイッチSH1において、高速
インタフェースに対応する4本の出線0〜3に対し一つ
のアドレス待ち行列A1−Hが与えられている。第1の
単位スイッチSH1−1において、高速インタフェース
を収容するアドレス待ち行列A1−H中に、セルは、先
頭から”イ”、”ロ”、”ハ”、”ニ”の順で並んでい
る。入力ポート4本にセル分離回路を介して高速インタ
フェースが接続される可能性もある。そのため出力先の
高速インタフェース上のセルの順序関係を保存するた
め、分離回路190によりアドレス待ち行列A1−Hか
ら”イ”、”ロ”、”ハ”、”ニ”のアドレスを4つ一
度に読み出す。読み出された”イ”、”ロ”、”
ハ”、”ニ”のアドレスは、読み出しバッファ選択回路
152に渡され、読み出しバッファ選択回路152はバ
ッファメモリ11に記憶されたセル”イ”を出線0
に、”ロ”を出線1に、”ハ”を出線2に、”ニ”を出
線3に出力させる。4本の出線上を同時に送出される4
セルについて、あらかじめ出線0上がもっとも時間的に
先に送出するセルとし、以下順に、出線1,2,3の順
とする。第1の単位スイッチSH1−2のセル”ホ”
〜”チ”に関しても同様である。
【0117】図33を用い、第2の単位スイッチSH2
の動作について説明する。第2の単位スイッチSH2
は、高速インタフェースに対応する4本の出線0〜3に
対して、一つのアドレス待ち行列A2−Hを備える。第
2の単位スイッチSH2−1は、16本の入線を備え、
入線番号から出線を決定する。書き込みバッファ選択回
路112は上記実施例と同様に到着したセルの入線番号
を出線数で割った余りを宛先出線番号としている。しか
し、他の方法でも良い。入線番号を出線数で割った余り
を宛先出線とすると、アドレス待ち行列A2−Hに出線
0〜3が対応するため、入線0,1,2,3,8,9,
10,11に到着したセルを書き込むことになる。アド
レス交換回路120は書き込みバッファ選択回路112
から宛先を受け取り、宛先が出線0〜3の場合にアドレ
ス待ち行列A2−Hに書き込む。宛先が4の場合はアド
レス待ち行列A2−4に書き込む。・・・・宛先が7の
場合はアドレス待ち行列A2−7に書き込む。
【0118】ここで、入線0,1,2,3間および入線
8,9,10,11間のセルの順序逆転がないようにし
なければならない。そのため、アドレス交換回路120
は入線番号の若い順、すなわち宛先の小さい順に、アド
レスをアドレス待ち行列A2−Hに書き込む。アドレス
待ち行列に書き込まれるセルの順番は、セル”イ”、”
ロ”、”ハ”、”ニ”、”ホ”、”ヘ”、”ト”、”
チ”の順になる。しかし、例えば”イ”,”ホ”,”
ロ”,”ヘ”,”ハ”,”ト”,”ニ”,”チ”となっ
ても、入線0,1,2,3間および入線8,9,10,
11間でのセルの順序逆転は起こらないので、可能では
ある。アドレス待ち行列A2−Hからセル”イ”,”
ロ”,”ハ”,”ニ”のアドレスが分配回路190によ
り一度に読み出され、読み出しバッファ選択回路152
に渡される。読み出しバッファ選択回路152は、渡さ
れたアドレスをもとにバッファメモリ11からセル”
イ”を出線0に、セル”ロ”を出線1に、・・・セル”
ニ”を出線3に出力させる。セル”ホ”,”ヘ”,”
ト”,”チ”に関しても同様の処理が行われる。そし
て、後段のセル多重回路180により、高速インタフェ
ースにセル”イ”,”ロ”・・・”チ”の順で送信され
る。なお、第1、第2の単位スイッチを2段以上接続す
る場合も同様である。
【0119】以上のようにこの実施例では、高速インタ
フェースを入力ポートまたは出力ポートに接続可能なセ
ル交換装置について述べた。このセル交換装置は複数の
第1、第2の単位スイッチからなる。第1の単位スイッ
チがセルのコピーや宛先の振り分けを行う。第2の単位
スイッチは到着したセルに対し、その入線番号より宛先
出線を判定する。高速インタフェースに対応する複数の
入線には、あらかじめ定められた順序関係を保存して、
一つの待ち行列に到着セルを書き込む。このような、第
1、第2の単位スイッチを2段以上集線形に接続するこ
とにより、大規模な交換ができるセル交換装置が得られ
る。また、複数入線から入力した複数のセルを第1、第
2の単位スイッチにて交換を行い前記セルを出線に出力
するときに、複数の入線および出線に固定的に優先順位
をつけて処理し、同時に到着したセルの順序を保存す
る。また、これら複数の出線を一つの待ち行列で管理す
ることで、高速なインタフェースを収容することが可能
となった。
【0120】実施例11.図34は、第1の単位スイッ
チS1に入線32、出線8を用い、第2の単位スイッチ
S2に入線16、出線4を用いた場合の128×32ス
イッチの構成図である。上述の実施例では、多段接続部
Pに128×8を実現するために、第2の単位スイッチ
S2に32×8を用いていた。しかし、図のように第2
の単位スイッチS2に16×4を2個使用しても同じ機
能が実現できる。この場合、全ての第1の単位スイッチ
S1−1〜S1−4の出線0〜3を、第2の単位スイッ
チS2−1に接続する。全ての第1の単位スイッチS1
−1〜S1−4の出線4〜7を、第2の単位スイッチS
2−2に接続する。このように、第1の単位スイッチS
1および第2の単位スイッチS2の入線数、出線数は異
なるものであってもよい。また、第1、第2の単位スイ
ッチは、低速インタフェース対応、高速インタフェース
対応の場合も同様である。
【0121】実施例12.図35を用いて、宛先ビット
マップテーブルを共有化する場合について説明する。第
1の単位スイッチS1−1とS1−2は宛先ビットマッ
プテーブルT−1を共有して使う。第1の単位スイッチ
S1−3とS1−4は宛先ビットマップテーブルT−2
を共有する。このように、複数の第1の単位スイッチの
間で、宛先ビットマップテーブルを共有化して使用する
ことができる。あるいは、全ての第1の単位スイッチで
1つの宛先ビットマップテーブルを共有してもよい。ま
た、第1、第2の単位スイッチは、低速インタフェース
対応、高速インタフェース対応の場合も同様である。
【0122】実施例13.以上の実施例において、セル
が入力されるATMスイッチについて述べたが、同報セ
ルを同報データとすれば、一般のデータ通信に用いるデ
ータ交換装置に関しても同様のスイッチを提供すること
ができる。
【0123】
【発明の効果】第1の発明によれば、入線、出線数の少
ない複数の単位スイッチを多段構成することにより、デ
ータ交換装置に接続できる入力ポート数を増やすことが
できる。
【0124】第2の発明によれば、データ交換装置に接
続できる出力ポート数を増やすことができる。
【0125】第3の発明によれば、第1の単位スイッチ
はテーブルにより同報データの出力すべき出線を知るこ
とができる。また、テーブルの交換により容易に各同報
データの出力先を替えることができる。
【0126】第4の発明によれば、第2の単位スイッチ
は、入力されたデータの宛先を知るためのテーブルが不
要である。そのため、データ交換装置として持つテーブ
ルの量を削減できる。
【0127】第5の発明によれば、セルのバーチャルパ
スアイデンティファイアとバーチャルチャネルアイデン
ティファイアによりセルの交換を行うことができる。
【0128】第6の発明によれば、宛先を決定するテー
ブルの大きさを小さくでき、効率よく宛先を検索でき
る。また、テーブルの大きさが小さいため、テーブルを
RAMに記憶させる事ができ、第1の単位スイッチに内
蔵することができる。また、テーブルを分けて持つため
テーブルの変更が容易である。
【0129】第7の発明によれば、複数の単位スイッチ
が1つのテーブルを共有することができるので、一括管
理ができる。
【0130】第8の発明によれば、同報識別子により出
線を決定することができる。また、同報識別子を用いる
ため、テーブルの大きさを小さくできる。
【0131】第9の発明によれば、同報識別子を一部の
入力ポートを対象として定義すればよいので、同報識別
子の割り当てが容易になる。
【0132】第10の発明によれば、低速インタフェー
スを収容した場合にも適用できる。
【0133】第11の発明によれば、各低速インタフェ
ース宛のデータを確実に宛先の低速インタフェースに出
力でき、しかも分離回路でのバッファ溢れによるセル廃
棄をなくすことができる。また、セルの到着の時間的な
変動を第1、第2の単位スイッチで吸収することができ
る。
【0134】第12の発明によれば、高速インタフェー
スを収容した場合にも適用できる。
【0135】第13の発明によれば、データの順序関係
を保存して出力ポート側の高速インタフェースに出力す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 2段接続による32×32スイッチの構成
図。
【図2】 第1の単位スイッチのブロック図。
【図3】 第1の単位スイッチS1−1における動作例
を示す図。
【図4】 第1の単位スイッチS1−3における動作例
を示す図。
【図5】 第1の単位スイッチS1−63における動作
例を示す図。
【図6】 第2の単位スイッチのブロック図。
【図7】 第2の単位スイッチにおける動作例を示す
図。
【図8】 2段接続によるM×Nスイッチの構成図。
【図9】 M×Nスイッチの第1の単位スイッチS1−
1における動作例を示す図。
【図10】 M×Nスイッチの第2の単位スイッチS2
−1における動作例を示す図。
【図11】 m×nの単位スイッチを3段用いた場合の
集線形接続によるK×Lスイッチの構成図。
【図12】 入線群単位で同報号番号を定義した場合の
集線形接続によるM×Nスイッチの構成図。
【図13】 同報号番号をエクストラヘッダに付与する
例を示す図。
【図14】 同報号番号を別線でスイッチに付与する例
を示す図。
【図15】 同報号番号を使用した場合の第1の単位ス
イッチにおける動作例を示した図。
【図16】 入力ポート毎に直接VPI,VCI値を参
照する場合の宛先ビットマップテーブルの例を示す図。
【図17】 比較のための共通項目を示す図。
【図18】 各々のパラメータを示す図。
【図19】 宛先ビットマップテーブルの量を比較した
図。
【図20】 宛先ビットマップテーブルの容量の比率R
の範囲(k=2)を示した図。
【図21】 宛先ビットマップテーブルの容量の比率R
の範囲(K=3)を示した図。
【図22】 低速インタフェース対応の集線形接続の構
成図。
【図23】 第1の単位スイッチ(低速インタフェース
対応)のブロック図。
【図24】 各出線のタイミングチャートを示す図。
【図25】 第1の単位スイッチSL1−1の動作例を
示す図。
【図26】 第2の単位スイッチ(低速インタフェース
対応)のブロック図。
【図27】 第2の単位スイッチSL2−1の動作例を
示す図。
【図28】 低速インタフェース対応のM×Nスイッチ
の構成図。
【図29】 高速インタフェース対応の集線形接続の構
成図。
【図30】 第1の単位スイッチ(高速インタフェース
対応)のブロック図。
【図31】 第2の単位スイッチ(高速インタフェース
対応)のブロック図。
【図32】 第1の単位スイッチ(高速インタフェース
対応)の動作例を示した図。
【図33】 第2の単位スイッチ(高速インタフェース
対応)の動作例を示した図。
【図34】 異なる入線数、出線数を持つ第1の単位ス
イッチと第2の単位スイッチで構成した集線形接続の構
成図。
【図35】 宛先ビットマップテーブルを共有化する場
合の集線形接続の構成図。
【図36】 従来例1における通話路構成モデルを示す
図。
【図37】 従来例1におけるルート情報テーブル容量
比較図。
【図38】 従来例1におけるヘッダ処理部構成図。
【図39】 従来例2におけるピラミッド構成による大
規模化を示した図。
【図40】 従来例3におけるセル交換装置全体を示す
ブロック図。
【図41】 従来例3におけるATMスイッチのブロッ
ク図。
【図42】 従来例3におけるセル多重回路の内部回路
例を示す図。
【図43】 従来例3における各部のタイミング図。
【図44】 従来例3におけるセル分離回路の内部回路
例を示す図。
【図45】 従来例3における各部のタイミング図。
【図46】 従来例3におけるATMスイッチ内のアド
レス待ち行列の一例を示す図。
【図47】 従来例3における出線のタイミング図。
【図48】 従来例4における回線収容方式を示す図。
【符号の説明】
1 入線、2 出線、3 ATMスイッチ、4 セル多
重回路、5 セル分離回路、6 入力ポート、7 出力
ポート、8 セル交換装置、10 ヘッダ処理回路、1
1 バッファメモリ、12 記憶制御回路、13 セル
書き込み回路、14 セル読み出し回路、15 バッフ
ァ制御回路、16 書き込みバッファ選択回路、17
アドレス交換回路、18 アドレス待ち行列、19 読
み出しバッファ選択回路、21,23 セル速度調整バ
ッファ、22 アドレスフィルタ、100 セル分離回
路、101 タイミング発生手段、105 同報処理手
段、111,112 書き込みバッファ選択回路、12
0 アドレス交換回路、131,132 ヘッダ処理回
路、151,152 読み出しバッファ選択回路、16
0 セレクタ、170 振り分け回路、180 セル多
重回路、190 分配回路、S1−1,S1−2,S1
−3,S1−4,S1−63,S1−M/m,S1 第
1の単位スイッチ、T−1,T−2,T−3,T−4,
T−M/m,T 宛先ビットマップテーブル、S2−
1,S2 第2の単位スイッチ、P−1,P−2,P−
16,P−N/n,P−L/n 多段接続部、A1−
0,A1−1,A1−2,A2−0,A2−1,A2−
2,A2−(n−1),A1−00,A1−01,A1
−02,A1−03,A2−00,A2−01,A2−
02,A2−03,A1−H,A2−H アドレス待ち
行列、D−1,D−2,D−M/m 同報識別子割り当
て手段、SL1−1,SL1−2,SL1−M/m第1
の単位スイッチ(低速インタフェース対応)、SL2−
1 第2の単位スイッチ(低速インタフェース対応)、
SH1−1,SH1−2 第1の単位スイッチ(高速イ
ンタフェース対応)、SH2−1 第2の単位スイッチ
(高速インタフェース対応)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 康仁 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (72)発明者 山田 浩利 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (72)発明者 大島 一能 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (56)参考文献 特開 平2−84845(JP,A) 特開 平3−46436(JP,A) 電子情報通信学会技術研究報告 SS E89−38 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/28 H04L 12/56 H04L 12/18

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力ポートと複数の出力ポートを
    備えており、複数の入力ポートと複数の出力ポートの間
    に、複数の入線と複数の出線の間でデータを交換する複
    数の単位スイッチを少なくとも2段階に配置し、複数の
    入力ポートと複数の出力ポートの間でデータを交換し、
    同報データが入力された時には、前記同報データをコピ
    ーしてあらかじめ定められた複数の出力ポートに出力す
    るデータ交換装置において、 第1段目の単位スイッチを第1の単位スイッチとし、第
    2段目以降の単位スイッチを第2の単位スイッチとし、
    ある入力ポートから入力した同報データに対して複数の
    第1の単位スイッチは必要があれば同報データのコピー
    と交換を行いコピー済みの複数の同報データを同報先の
    出力ポートに対応した出線にそれぞれ出力するととも
    に、第2の単位スイッチは前段に複数の単位スイッチを
    有し上記前段の複数の単位スイッチの出線から出力され
    るコピー済みの同報データを入力して入力したコピー済
    みの同報データをあらかじめ定めた所定の規則に基づい
    て交換して最終的に同報先の出力ポートに出力する多段
    接続部を複数備え、 入力ポートに入力されたデータを複数の上記多段接続部
    に分岐して入力し、上記多段接続部にそれぞれ異なる出
    力ポートを割り当てることを特徴とする データ交換装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の入力ポートと複数の出力ポートを
    備えており、複数の入力ポートと複数の出力ポートの間
    に、複数の入線と複数の出線の間でデータを交換する複
    数の単位スイッチを少なくとも2段階に配置し、複数の
    入力ポートと複数の出力ポートの間でデータを交換し、
    同報データが入力された時には、前記同報データをコピ
    ーしてあらかじめ定められた複数の出力ポートに出力す
    るデータ交換装置において、 第1段目の単位スイッチを第1の単位スイッチとし、第
    2段目以降の単位スイッチを第2の単位スイッチとし、
    ある入力ポートから入力した同報データに対して複数の
    第1の単位スイッチは必要があれば同報データのコピー
    と交換を行いコピー済みの複数の同報データを同報先の
    出力ポートに対応した出線にそれぞれ出力するととも
    に、第2の単位スイッチは前段に複数の単位スイッチを
    有し上記前 段の複数の単位スイッチの出線から出力され
    るコピー済みの同報データを入力して入力したコピー済
    みの同報データをあらかじめ定めた所定の規則に基づい
    て交換して最終的に同報先の出力ポートに出力する多段
    接続部を備え、 上記第1の単位スイッチは、各同報データを出力すべき
    複数の出線を定義したテーブルと、上記テーブルを参照
    することにより同報データを出力すべき出線を判定して
    同報データのコピーと交換を行う同報処理手段を備え、 上記テーブルは、複数の第1の単位スイッチに対して、
    共通に設けられていることを特徴とする データ交換装
    置。
  3. 【請求項3】 上記第1の単位スイッチは、各同報デー
    タを出力すべき複数の出線を定義したテーブルと、上記
    テーブルを参照することにより同報データを出力すべき
    出線を判定して同報データのコピーと交換を行う同報処
    理手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ交換装置。
  4. 【請求項4】 上記第2の単位スイッチは、コピー済み
    の同報データを入力する入線の入線番号に基づいて、コ
    ピー済みの同報データを出力する出線を決定することを
    特徴とする請求項1又は3記載のデータ交換装置。
  5. 【請求項5】 上記データ交換装置は、非同期転送モー
    ド通信方式(ATM通信方式)におけるバーチャルパス
    アイデンティファイアとバーチャルチャネルアイデンテ
    ィファイアを有したセルを交換するセル交換装置であ
    り、上記テーブルはバーチャルパスアイデンティファイ
    アとバーチャルチャネルアイデンティファイアの両方ま
    たは片方に対して同報セルを出力すべき複数の出線を定
    義し、上記第1の単位スイッチは、同報セルのバーチャ
    ルパスアイデンティファイアとバーチャルチャネルアイ
    デンティファイアの両方または片方に基づいて上記テー
    ブルから同報すべき出線を決定することを特徴とする請
    求項3又は4記載のデータ交換装置。
  6. 【請求項6】 上記テーブルは、各第1の単位スイッチ
    に対して、それぞれ独立に設けられていることを特徴と
    する請求項3記載のデータ交換装置。
  7. 【請求項7】 上記テーブルは、複数の第1の単位スイ
    ッチに対して、共通に設けられていることを特徴とする
    請求項3記載のデータ交換装置。
  8. 【請求項8】 上記データ交換装置は、セルを交換する
    セル交換装置であり、セル交換装置は入力ポートの前段
    に同報セルを識別する同報識別子を各同報セルに割り当
    てる同報識別子割り当て手段を備え、上記テーブルは同
    報識別子に対して同報セルを出力すべき出線を定義し、
    上記第1の単位スイッチは同報識別子に基づいて、上記
    テーブルから同報すべき出線を決定することを特徴とす
    る請求項3記載のデータ交換装置。
  9. 【請求項9】 上記同報識別子割り当て手段は、複数の
    上記入力ポートから成る入線群に対してそれぞれ設けら
    れていることを特徴とする請求項8記載のデータ交換装
    置。
  10. 【請求項10】 複数の入力ポートと複数の出力ポート
    を備えており、複数の入力ポートと複数の出力ポートの
    間に、複数の入線と複数の出線の間でデータを交換する
    複数の単位スイッチを少なくとも2段階に配置し、複数
    の入力ポートと複数の出力ポートの間でデータを交換
    し、同報データが入力された時には、前記同報データを
    コピーしてあらかじめ定められた複数の出力ポートに出
    力するデータ交換装置において、 第1段目の単位スイッチを第1の単位スイッチとし、第
    2段目以降の単位スイッチを第2の単位スイッチとし、
    ある入力ポートから入力した同報データに対して複数の
    第1の単位スイッチは必要があれば同報データのコピー
    と交換を行いコピー済みの複数の同報データを同報先の
    出力ポートに対応した出線にそれぞれ出力するととも
    に、第2の単位スイッチは前段に複数の単位スイッチを
    有し上記前段の複数の単位スイッチの出線から出力され
    るコピー済みの同報データを入力して入力したコピー済
    みの同報データをあらかじめ定めた所定の規則に基づい
    て交換して最終的に同報先の出力ポートに出力する多段
    接続部と、 複数の低速インタフェースを収容する出力ポートとを
    え、 上記第1の単位スイッチは、上記複数の低速インタフェ
    ースに対応した同報データのコピーと交換を行い、 上記第2の単位スイッチは、上記複数の低速インタフェ
    ースに対応した同報データを上記複数の低速インタフェ
    ースを収容する出力ポートに出力することを特徴とす
    ータ交換装置。
  11. 【請求項11】 上記データ交換装置は、さらに、 少なくともいずれかの上記出力ポートの後段に接続さ
    れ、複数の低速インタフェースを接続するとともに、そ
    の出力ポートから出力されたデータを分離して上記低速
    インタフェースに出力する分離回路と、 上記分離回路と上記第1の単位スイッチと上記第2の単
    位スイッチを共通のタイミングで動作させるための識別
    タイミングを発生させるタイミング発生手段を備え、 上記第1の単位スイッチは、上記分離回路が接続された
    出力ポートに対応する出線に対して、出力するデータを
    低速インタフェース毎に記憶する複数の待ち行列と、 各同報データを出力すべき複数の出線を定義するととも
    に、その出線が上記低速インタフェースを接続する出線
    である場合に、同報データを出力すべき低速インタフェ
    ースを定義するテーブルと、 上記テーブルを参照することにより、同報データを出力
    すべき低速インタフェースを判定し、同報データを該当
    低速インタフェースに対応する待ち行列に記憶する同報
    処理手段と、 上記待ち行列からデータを出力する順序を識別タイミン
    グにより制御するセレクタとを備え、 上記第2の単位スイッチは、上記分離回路を接続した出
    力ポートに対応する出線に対し、出力するデータを低速
    インタフェース毎に記憶する複数の待ち行列と、 入線から入力されるデータを上記識別タイミングにより
    出力すべき低速インタフェースに対応した待ち行列に振
    り分ける振り分け回路と、 上記待ち行列からデータを出力する順序を識別タイミン
    グにより制御するセレクタを備えていることを特徴とす
    る請求項10記載のデータ交換装置。
  12. 【請求項12】 複数の入力ポートと複数の出力ポート
    を備えており、複数の入力ポートと複数の出力ポートの
    間に、複数の入線と複数の出線の間でデータを交換する
    複数の単位スイッチを少なくとも2段階に配置し、複数
    の入力ポートと複数の出力ポートの間でデータを交換
    し、同報データが入力された時には、前記同報データを
    コピーしてあらかじめ定められた複数の出力ポートに出
    力するデ ータ交換装置において、 第1段目の単位スイッチを第1の単位スイッチとし、第
    2段目以降の単位スイッチを第2の単位スイッチとし、
    ある入力ポートから入力した同報データに対して複数の
    第1の単位スイッチは必要があれば同報データのコピー
    と交換を行いコピー済みの複数の同報データを同報先の
    出力ポートに対応した出線にそれぞれ出力するととも
    に、第2の単位スイッチは前段に複数の単位スイッチを
    有し上記前段の複数の単位スイッチの出線から出力され
    るコピー済みの同報データを入力して入力したコピー済
    みの同報データをあらかじめ定めた所定の規則に基づい
    て交換して最終的に同報先の出力ポートに出力する多段
    接続部と、 少なくともひとつの高速インタフェースに収容される複
    数の出力ポートとを備え、 上記第1の単位スイッチは、上記高速インタフェースに
    対応した同報データのコピーと交換を行い、 上記第2の単位スイッチは、上記高速インタフェースに
    対応した同報データを上記高速インタフェースに収容さ
    れた複数の出力ポートに出力することを特徴とするデ
    タ交換装置。
  13. 【請求項13】 上記データ交換装置は、さらに、 上記複数の出力ポートの後段に接続され、上記高速イン
    タフェースを接続するとともに、複数の出力ポートから
    出力されたデータを多重化して上記高速インタフェース
    に出力する多重回路と、 上記第1の単位スイッチと第2の単位スイッチは、上記
    多重回路に接続された複数出力ポートに対応している複
    数の出線に対して、データを記憶するひとつの待ち行列
    を備え、 上記待ち行列に記憶された順序で各出線にデータを出力
    することを特徴とする請求項12記載のデータ交換装
    置。
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