JP3008314B2 - 超音波探触子 - Google Patents

超音波探触子

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JP3008314B2
JP3008314B2 JP3310825A JP31082591A JP3008314B2 JP 3008314 B2 JP3008314 B2 JP 3008314B2 JP 3310825 A JP3310825 A JP 3310825A JP 31082591 A JP31082591 A JP 31082591A JP 3008314 B2 JP3008314 B2 JP 3008314B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ソナーや超音波診断装
置などのセンサとして用いる超音波探触子に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、水や生体を対象としたソナーや超
音波診断装置などのセンサである超音波探触子の被検体
側の部分には、超音波を集束して分解能を向上させるた
め音響レンズを設けているのが一般的になっている。
【0003】従来、この種の超音波探触子は、電子情報
通信学会誌APRILVOL.72 No.4 198
9年 404ページに記載された構成が知られている。
以下、従来の超音波探触子について説明する。
【0004】図4は従来の超音波探触子の概要を示す一
部切断斜視図を示し、パッキング材2上に複数に配列し
た圧電体素子1を設けこの圧電体素子1上に第1,第2
の音響整合層3,4を設ける。更に、その上にシリコン
ゴムの音響レンズ5を設けた構成となっている。
【0005】この音響レンズ5は、複数に配列した圧電
体素子1の方向と直交する方向において超音波をある任
意の距離に集束させる役目を有するものであり、一般に
被検体(図略)との接触性を考慮すると、被検体の音速
より遅いシリコンゴムの材料で凸状に構成されている。
これが凹面となると接触性が悪くなるので、これまでの
ところ、その殆んどが図示のような凸面形状になってい
る。
【0006】このように従来の超音波探触子は音響レン
ズ5によって超音波を集束させているため、分解能が向
上するという特徴がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の超音波探触子は、5MHz以上の高い、周波
数領域において用いた場合、音響レンズの集束効果はあ
るものの、シリコンゴムで構成されている音響レンズは
音波減衰係数が大きいため、高周波成分が音響レンズに
よって減衰され著しく低下した周波数特性となる。した
がって、シリコンゴムの音響レンズの減衰によって分解
能は劣化し、また、被検深度も低下するという問題があ
った。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、圧電体上に設けた少なくとも1層以上の
第1の音響整合層上に曲面を有した減衰の小さい伝播媒
体(または音響レンズ)を設け、更にその上に減衰の小
さい音響レンズ(または伝播媒体)を設け、更にその上
に少なくとも1層以上の第2の音響整合層を設ける構成
にすることにより、音響レンズによる分解能の低下、被
検深度の低下をさせることがない超音波探触子を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電体の一方
の面に設けた少なくとも1層以上の第1の音響整合層
、曲面を有した、音響インピーダンスが6.1〜8.
6MRayl、音速が2000m/s以下で、周波数依
減衰の小さい伝播媒体または音響レンズとこの伝播
体または音響レンの曲面に沿って設けた、音響イン
ピーダンスが6.1〜8.6MRayl、音速が200
0m/s以上で、周波数依存減衰の小さい音響レンズま
たは伝播媒体とこの音響レンズまたは伝播媒体の前面
に設けた少なくとも1層以上の第2の音響整合層とを有
するものである
【0010】
【作用】本発明によれば、周波数依存減衰特性が小さく
また減衰係数が小さい材料を有した伝播媒体と音響レン
ズを用いているため、高い周波数の超音波探触子にして
も、音響レンズによる減衰を小さくできて広い周波数帯
域特性にできるため分解能が高くしかも被検深度も深い
超音波画像を得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の好ましい各実施例について図
面を参照して説明する。
【0012】(実施例1) 図1は本発明の第1の実施例における超音波探触子の要
部断面図である
【0013】図1において、11は音波を送受信する圧
電体、12は被検体18と接する側と反対側に設けられ
たパッキング材、13はパッキング材12と反対の被検
体側に設けられた第1の音響整合層、14は第1の音響
整合層13の上に設けられた曲面14Aを有する伝播媒
体、15は伝播媒体14の曲面14Aに沿って設けられ
た曲面15Aを有する音響レンズ、16,17は音響レ
ンズ15の上に設けられた第2の音響整合層である。ま
た音響整合層17の面と被検体18が接するような構成
となっている。
【0014】以下上記各構成部材について説明する。
【0015】伝播媒体14と音響レンズ15の各音響イ
ンピーダンスZ, Zは、圧電体11の音響インピ
ーダンスZと被検体18の音響インピーダンスZ
間の値を有することが望ましい。
【0016】また、伝播媒体14の音速vと音響レン
ズ15の音速vは、v<vとなる関係にし、か
つ、音響レンズ15の音速vと被検体18の音速v
(生体とするとvは1535m/s)はv<v
関係になることが望ましい。すなわち、前記関係の音速
にすることにより、音響レンズの曲率形状により、被検
体18の任意の距離に超音波を集束できる。
【0017】また、伝播媒体14の音速vと被検体1
8の音速vは、特に限定はされないが可能であればv
≦vの関係の方が良い。しかしながらv≦v
(1535m/s)でしかも伝播媒体14の音響イン
ピーダンスZが被検体18の音響インピーダンスZ
より大きく減衰係数の小さい材料があまりないのが実状
であるのでv≦vを必ずしも満足しなくとも良い。
【0018】ここで、伝播媒体14と音響レンズ15の
音響インピーダンスの設定には、前述のような音速の制
限,減衰の制限などがあるため、自ずと限定されてい
く。これらの制限内で種々の材料を探索すると、音響イ
ンピーダンスが約2.5MRayl以下では、ゴム材な
どのように周波数依存減衰が大きいあるいは、音速が合
わないなどがあり、対象外とした。したがって対象とな
る音響インピーダンス値は2.5MRayl〜圧電体1
1の音響インピーダンスの間の値を有する伝播媒体14
と音響レンズ15の材料ということになる。例えば、伝
播媒体14と音響レンズ15の各音響インピーダンスZ
,Zを約7MRaylという値に設定して、圧電体
11としてPZT系圧電セラミックの材料をアレイ形状
にしたものを用い、被検体18を生体した場合、圧電体
11の音響インビーダンスZは約28Mayl,被検
体18のZは1.54MRaylとなる。
【0019】従って、図1に示すように、圧電体11と
伝播媒体14との間に設けた第1の音響整合層13の音
響インピーダンスZは数1の式に示すような計算式か
ら与えられる。
【0020】
【数1】
【0021】数1の式から計算するとZは約14MR
aylとなる。つまり、Zは圧電体と伝播媒体の各音
響インピーダンスZ, Zとの間の値を有する。
【0022】また、音響レンズ15と被検体18との間
には、ここでは2層の第2の音響整合層16,17を設
けており、それぞれの音響整合層16,17の音響イン
ピーダンスZ,Zは数2の式,数3の式に示す計算
式から与えられる。
【0023】
【数2】
【0024】
【数3】
【0025】数2の式,数3の式から、音響レンズ15
側の第2の音響整合層16の音響インピーダンスZ
約4.8MRayl,被検体18側の第2の音響整合層
17の音響インビーダンスZは2.3MRaylとい
う値となる。
【0026】また、伝播媒体14と音響レンズ15の音
波減衰係数は可能な限り小さい材料が望ましいことは言
うまでもない。
【0027】以上のように各構成材料の望ましい特性が
明らかになったところで、以下に圧電体11とパッキン
グ材12の材料を除いた構成部品の具体的な材料につい
て説明する。
【0028】第1の音響整合層13の音響インピーダン
スZは約14MRaylであるので、例えば、塩化ビ
ニル1に対して体積比でタングステン粉末を1.5充填
すると音響インピーダンス14.6MRaylとなる
【0029】また、この他に、ホトンセラミックス社の
ホトベールセラミックスZ=14.5MRayl、ある
いはガラス系の材料を用いると良い。この場合、音響整
合層13の厚みは4分の1波長付近にするのが望まし
い。
【0030】また、伝播媒体14としては、音響インピ
ーダンスZを約7MRayl付近でを20
00m/s以下(音響レンズvは2000m/s以
上)でしかも音波減衰係数が小さいものという3つの
条件を満足するような材料は、エポキシ樹脂に粒径の小
さいタングステン粉,タングステンカーバイト若しくは
酸化タングステンの粉末を混入した材料を用いる。例え
ば、図2に日本ペルノックス社のエポキシ樹胞ME10
6/HY−3081に対してタングステン粉末(平均粒
径0.44μm)を重量比で2.0(A),4.0
(B)充填し、硬化させた時の材料の周波数f(MH
z)に対する音波減衰係数α(dB/mm)を示す。ま
た図2には参考までに、従来用いていた一般的なシリコ
ンゴムの減衰係数Dを示す。
【0031】図2から明らかなように、従来使用のシリ
コンゴムの周波数依存は約0.94dB/mm/MHz
に対し、エポキシ樹脂にタングステン粉末を充填した材
料は、約0.43dB/mm/MHzの値を有し、従来
の約2分1の特性となっている。例えば5MHzの周波
数において、シリコンゴムは約4.1dB/mmという
値に対して約2.2dB/mmとなる。更に周波数が高
くなるにしたがい更にその差が顕著になってくる。
【0032】尚、図2のA,Bの材料の音響インピーダ
ンスZは6.1MRayl,8.6MRaylで、音
速vは1970m/s,1850m/sという値を有
していて、ほぼ目標とする音響インピーダンス及び音速
の値となっている。
【0033】また、音響レンズ15としては、伝播媒体
14とほぼ同じ音響インピーダンスでしかも伝播媒体1
4、及び被検体18の音速より速く、更に音波減衰係数
の小さい材料としては、エポキシ樹脂にシリコンカーバ
イトなどの炭化物粉末,窒化アルミなどの窒化物粉末若
しくはアルミナなどの粉末を混入した材料を用いる。例
えば、日本ペルノックス社のエポキシ樹脂ME106/
HY−3081に対してシリコンカーバイト(平均粒径
20μm)を重量比で1.75充填し、硬化させた材料
の音響インピーダンスZは約6.9MRaylで音速
は約3510m/sという値となる。
【0034】また、周波数fに対する音波減衰係数αと
の関係は、前記図2のCに示す特性となっており、この
材料も、前記伝播媒体14の材料(図2のA,B)とほ
ぼ同じ周波数依存特性を有しており、かつ、音波減衰係
数の絶対値が、従来のシリコンゴム及び前記伝播媒体1
4より更に小さい値を有している。更に、これは充填す
るシリコンカーバイトの平均粒径を小さくすることによ
り音波減衰係数を小さくすることにより音波減衰係数を
小さくできることが可能となる。
【0035】音響レンズ15の音速はできる限り伝播媒
体14,被検体18より差が大きく速いことが望まし
い。すなわち、その音速差を大きくすることにより音響
レンズ15の曲率半径が大きいため、音響レンズ15の
厚みを薄くすることができるためである。従ってエポキ
シ樹脂を母材とした場合、エポキシ樹脂そのものの音速
は2500m/s前後であり、この音速より更に速くす
るには、充填する粉末の音速そのものが速い炭化物,窒
化物,あるいはアルミナなどの粉末が望ましい。
【0036】また、第2の音響整合層16,17として
は、音響インピーダンスZ,Zはそれぞれ約4.8
MRayl、約2.3MRaylの値を有した材料で、
厚みは第1の音響整合層13の場合と同様の考え方で、
4分の1波長にするのが良い。例えば音響インピーダン
約4.8MRaylの材料としては、三井東圧社のエポ
キシ樹脂ストラクトボンド7445(音響インピーダン
スは4.5MRayl)あるいは、エポキシ樹脂にシリ
コンカーバイトを重量比で1:1の割合で充填し硬化し
た材料(音響インピーダンス約4.6MRayl)を用
いる。o
【0037】更に被検体18側の音響整合層17の音響
インピーダンスが約2.3MRaylの材料としては、
ABS,ポリスチレン,ポリプロピレンなどのプラスチ
ック材あるいはチバガイギーのエポキシ樹脂アラルダイ
トAW106(音響インピーダンスは約2.4MRay
l)を用いる。
【0038】このような構成及び材料を用いることによ
り、高い周波数域の超音波探触子にした場合において
も、音響整合層を多層に形成し、かつ、伝播媒体14及
び音響レンズ15の音波減衰係数が小さく、かつ、周波
数依存性が小さい材料を選択できるため、広い周波数帯
域特性を有し、しかも高い周波数成分を減衰させること
がない特性が得られる。したがって、分解能が高く、か
つ、被検深度の深い超音波画像を得ることができる。
【0039】なお、本実施例においては、圧電体11と
伝播媒体14との間に設ける第1の音響整合層13を1
層用いた場合について説明したが、その他、2層以上の
音響整合層を用いても同様あるいはそれ以上の効果が得
られる。
【0040】また、本実施例においては、音響レンズ1
5と被検体18との間に設ける第2の音響整合層16,
17を2層の場合について説明したが、この他、1層あ
るいは3層以上の音響整合層を用いても同様の効果が得
られる。
【0041】また、本実施例においては、伝播媒体14
と音響レンズ15の音響インピーダンスを7MRayl
付近の値に設定した場合について説明したが、この他、
圧電体11と被検体18との間の音響インピーダンスの
値を有するものを用いた場合においても同様の効果が得
られる。
【0042】また、本実施例においては、音響レンズ1
5の曲面15Aを有する部分と反対側の第2の音響整合
層16のついている面との間にある程度厚みをもたせた
構成の場合について説明したが、この他、音響レンズ1
5の厚みは、音響レンズの役目をはたす範囲の厚みであ
れば、厚みの限定しなくとも同様の効果が得られる。
【0043】(実施例2) 図3は本発明の第2の実施例における超音波探触子の要
部断面図である。
【0044】図3においては、実施例1の図1の場合と
構成する部品は全く同じであり、その詳細の説明は省略
し、構成についてのみ説明する。
【0045】図3において、圧電体11の一方の面にパ
ッキング材12を設け、反対の被検体18側の面に前記
圧電体11と音響レンズ15の各音響インピーダンスの
間の音響インピーダンスの値を有する材料でなる第1の
音響整合層13を設け、更のその上に、被検体18方向
に対して凹面形状を有し、かつ、被検体18,伝播媒体
14より音速が速い材料で構成した音響レンズ15を設
け、この音響レンズ15の凹面形状部15Bに、音響レ
ンズ15とほぼ同じ音響インピーダンスの値と音響レン
ズ15より遅い音速の値を有する伝播媒体14を設け
る。更に伝播媒体14の上には、この伝播媒体14と被
検体18の各音響インピーダンスの間の音響インピーダ
ンスの値を有する材料でなる第2の音響整合層16,1
7(ここで2層)を設けた構成とする。
【0046】各構成部品の特性については、実施例1と
ほぼ同じものを用いて、ほぼ同じ材料,形状のものを使
用しても良い。
【0047】このような構成にすることにより、高い周
波数域の超音波探触子にした場合においても、音響レン
ズ15,伝播媒体14の材料の減衰の小さい値のもの、
周波数依存減衰の小さいものを選択でき、かつ、音響整
合層を多層設けているため、高い周波数成分を減衰させ
ることのない広い周波数特性を得ることができる。した
がって、分解能が高く、かつ、被検深度の深い超音波画
像を得ることができる。
【0048】このような構成及び材料を用いることによ
り、高い周波数域の超音波探触子にした場合において
も、伝播媒体14及び音響レンズ15の音波減衰係数が
小さく、かつ、周波数依存性が小さいため、高い周波数
成分を減衰させることが少ない。したがって、分解能が
高く、かつ、被検深度の深い超音波画像を得ることがで
きる。
【0049】なお、本実施例においては、圧電体11と
伝播媒体14との間に設ける第1の音響整合層13を1
層用いた場合について説明したが、その他、2層以上の
音響整合層を用いても同様あるいはそれ以上の効果が得
られる。
【0050】また、本実施例においては、音響レンズ1
5と被検体18との間に設ける第2の音響整合層16,
17を2層の場合について説明したが、この他、1層あ
るいは3層以上の音響整合層を用いても同様の効果が得
られる。
【0051】また、本実施例においては、伝播媒体14
と音響レンズ15の音響インピーダンスを7MRayl
付近の値に設定した場合について説明したが、この他、
圧電体11と被検体18との間の音響インピーダンスの
値を有するものを用いた場合においても同様の効果が得
られる。
【0052】また、本実施例においては、音響レンズ1
5の曲面を有する部分と反対側の第2の音響整合層16
のついている面との間にある程度厚みをもたせた構成の
場合について説明したが、この他、音響レンズ15の厚
みは、音響レンズの役目をはたす範囲の厚みであれば、
厚みの限定しなくとも同様の効果が得られる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の超音波接
触子は、圧電体の一方の面に設けた第1の音響整合層
と、この上に曲面を有した減衰が小さく、かつ、周波数
依存減衰も小さい伝播媒体または音響レンズを設け、更
にその上に、少なくとも1層以上の第2の音響整合層を
設けた構成にしているので、高い周波数の超音波探触子
にした場合においても、高い周波数成分を減衰させるこ
とがない周波数特性を得ることができる。したがって分
解能が高く且つ被検深度の深い超音波画像を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における超音波探触子の
要部断面図である。
【図2】エポキシ樹脂にタングステン粉末を充填硬化さ
せた各材料の周波数に対する音波減衰係数の関係を示す
特性図である。
【図3】本発明の第2の実施例における超音波探触子の
要部断面図である。
【図4】従来の超音波探触子の概要を示す一部切断した
斜視図である。
【符号の説明】
11…圧電体、 12…パッキング材、 13…第1の音響整
合層、 14…伝播媒体、15…音響レンズ、 16,17…第
2の音響整合層、 18…被検体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 1/34 330 H04R 17/00 330 H04R 17/00 332

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電体の一方の面に設けた少なくとも1
    層以上の第1の音響整合層と 面を有した、音響インピーダンスが6.1〜8.6M
    Rayl、音速が2000m/s以下で、周波数依存減
    衰の小さい伝播媒体と、 該伝播媒体の曲面に沿って設けた、音響インピーダンス
    が6.1〜8.6MRayl、音速が2000m/s以
    上で、周波数依存減衰の小さい音響レンズと、 該音響レンズの前面に設けた少なくとも1層以上の第2
    の音響整合層とを有することを特徴とする超音波探触
    子。
  2. 【請求項2】 圧電体の一方の面にパッキング材を設
    け、他方の面に音響インピーダンスが約14MRayl
    の1層の第1の音響整合層を設け、該第1の音響整合層
    の上にエポキシ樹脂にタングステン粉末を充填した材料
    の伝播媒体を設け、該伝播媒体の上にエポキシ樹脂にシ
    リコンカーバイド粉末を充填した材料の音響レンズを設
    け、該音響レンズの上に2層の第2の音響整合層を設け
    ことを特徴とする請求項1記載の超音波探触子。
  3. 【請求項3】 圧電体の一方の面に設けた少なくとも1
    層以上の第1の音響整合層と、 曲面を有した、 音響インピーダンスが6.1〜8.6M
    Rayl、,音速が2000m/s以上で、周波数依存
    減衰の小さい音響レンズと、 該音響レンズの曲面に沿って設けた、音響インピーダン
    スが6.1〜8.6MRayl、音速が2000m/s
    以下で、周波数依存減衰の小さい伝播媒体と、 該伝播媒体の前面に設けた少なくとも1層以上の第2の
    音響整合層とを有することを特徴とする超音波探触子。
  4. 【請求項4】 圧電体の一方の面にパッキング材を設
    け、他方の面に音響インピーダンスが約14MRayl
    1層第1の音響整合層を設け、該第1の音響整合層
    の上にエポキシ樹脂にシリコンカーバイド粉末を充填し
    た材料の音響レンズを設け、該音響レンズの上にエポキ
    シ樹脂にタングステン粉末を充填した材料の伝播媒体
    設け、該伝播媒体の上に2層の第2の音響整合層を設け
    ことを特徴とする請求項3記載の超音波探触子。
  5. 【請求項5】 播媒体がエポキシ樹指に粒径の小さい
    タングステン,タングステンカーバイド若しくは酸化タ
    ングステンの粉末を混入した材料であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波探触
    子。
  6. 【請求項6】 音響レンズがエポキシ樹詣にシリコンカ
    ーバイドなどの炭化物,窒化アルミなどの窒化物若しく
    はアルミナなどの粉末を混入した材料であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の超音波
    探触子。
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