JP3008288B2 - 緩衝式磁性アタッチメント - Google Patents
緩衝式磁性アタッチメントInfo
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- JP3008288B2 JP3008288B2 JP7113517A JP11351795A JP3008288B2 JP 3008288 B2 JP3008288 B2 JP 3008288B2 JP 7113517 A JP7113517 A JP 7113517A JP 11351795 A JP11351795 A JP 11351795A JP 3008288 B2 JP3008288 B2 JP 3008288B2
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- denture
- magnetic attachment
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- side magnet
- magnet
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は義歯を吸着する磁性アタ
ッチメントに関する。
ッチメントに関する。
【0002】
【従来の技術】義歯(1)を吸着させる方法として、図
3に示すような人体側の歯根(5)に埋め込んだ歯根側
磁石(8)と義歯側磁石(2)により、強力に吸着する
磁性アタッチメント方法が開発されている。ここで、義
歯(1)に加わる力を受けとめる組織のうち、磁性アタ
ッチメントを装着した歯根(5)は硬度的に硬性であ
り、一方の歯肉(9)は軟性である。
3に示すような人体側の歯根(5)に埋め込んだ歯根側
磁石(8)と義歯側磁石(2)により、強力に吸着する
磁性アタッチメント方法が開発されている。ここで、義
歯(1)に加わる力を受けとめる組織のうち、磁性アタ
ッチメントを装着した歯根(5)は硬度的に硬性であ
り、一方の歯肉(9)は軟性である。
【0003】従って、この磁性アタッチメント部を支点
とした繰り返し加重が咀嚼により義歯(1)にかかるこ
ととなり、力学的に不安定であり義歯損傷に至る可能性
が高い。
とした繰り返し加重が咀嚼により義歯(1)にかかるこ
ととなり、力学的に不安定であり義歯損傷に至る可能性
が高い。
【0004】また、歯肉(9)は広範囲にわたって義歯
(1)を柔軟に受けとめることができる。しかしなが
ら、歯根側磁石(8)を埋め込んだ歯根(5)は、歯根
膜(7)が衝撃を吸収する役目を果たすものの硬くて衝
撃的であり、咀嚼圧の集中する歯根端に外傷性、持続性
の吸収が起きると同時に、歯根膜(7)も退行性変化が
生じる。
(1)を柔軟に受けとめることができる。しかしなが
ら、歯根側磁石(8)を埋め込んだ歯根(5)は、歯根
膜(7)が衝撃を吸収する役目を果たすものの硬くて衝
撃的であり、咀嚼圧の集中する歯根端に外傷性、持続性
の吸収が起きると同時に、歯根膜(7)も退行性変化が
生じる。
【0005】このことは、磁性アタッチメントを装着す
る歯根(5)ならびに歯周組織の寿命を短くすることに
つながり、歯科医学的・生物学的に見て好ましくない。
る歯根(5)ならびに歯周組織の寿命を短くすることに
つながり、歯科医学的・生物学的に見て好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明では、義
歯を吸着する磁性アタッチメントにおいて、歯根部が歯
肉と歩調を合わせて咀嚼圧を吸収、緩和することによ
り、歯根部ならびに歯周組織を痛めることや義歯の損傷
に進展することなく、しかも義歯の吸着や着脱が確実に
出来ることを解決すべき技術的課題とするものである。
歯を吸着する磁性アタッチメントにおいて、歯根部が歯
肉と歩調を合わせて咀嚼圧を吸収、緩和することによ
り、歯根部ならびに歯周組織を痛めることや義歯の損傷
に進展することなく、しかも義歯の吸着や着脱が確実に
出来ることを解決すべき技術的課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題解決の
ための手段として、磁性アタッチメントの義歯側磁石
(2)と義歯(1)の間に、たとえば耐水ゴム(12)
の緩衝材を非接着的に挿入し、外筒で押え込み固定して
機能させることにある。ここで、緩衝作用を与えるもの
としては、ゴム系の素材に限らず、シリコン系でも、ま
たはスプリング方式を用いることも考えられる。さら
に、これらの緩衝材の劣化による交換の便を図るため
に、磁性アタッチメントの義歯側磁石(2)は、常に義
歯に接着固定されているのではなく必要に応じて着脱で
きる外筒構造を持ち交換が可能である特徴も有するもの
である。
ための手段として、磁性アタッチメントの義歯側磁石
(2)と義歯(1)の間に、たとえば耐水ゴム(12)
の緩衝材を非接着的に挿入し、外筒で押え込み固定して
機能させることにある。ここで、緩衝作用を与えるもの
としては、ゴム系の素材に限らず、シリコン系でも、ま
たはスプリング方式を用いることも考えられる。さら
に、これらの緩衝材の劣化による交換の便を図るため
に、磁性アタッチメントの義歯側磁石(2)は、常に義
歯に接着固定されているのではなく必要に応じて着脱で
きる外筒構造を持ち交換が可能である特徴も有するもの
である。
【0008】
【作用】上記構造を持つ磁性アタッチメントは、その緩
衝材の作用によって咀嚼圧を磁性アタッチメントが装着
された歯根部と歯肉の協調二より吸収・緩和することが
でき、歯根部ならびに歯周組織を痛めたり、義歯を損傷
させることが防止できる。
衝材の作用によって咀嚼圧を磁性アタッチメントが装着
された歯根部と歯肉の協調二より吸収・緩和することが
でき、歯根部ならびに歯周組織を痛めたり、義歯を損傷
させることが防止できる。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1に示すように、義歯側磁石(2)と義歯
(1)の間に緩衝材(3)と、磁石を固定する鍵状の溝
を持つ外筒(4)が挿入されている。外筒(4)は義歯
(1)に固定されている。
説明する。図1に示すように、義歯側磁石(2)と義歯
(1)の間に緩衝材(3)と、磁石を固定する鍵状の溝
を持つ外筒(4)が挿入されている。外筒(4)は義歯
(1)に固定されている。
【0010】図2は義歯側磁性アタッチメントの詳細図
であり、耐水ゴム(12)の劣化や汚染による取り替え
の便を図るために、義歯側磁石(2)が着脱できる構造
となっている。この実施例では義歯側磁石(2)に取り
付けられた停止突起(11)を、外筒(4)に設けた鍵
状の溝に引っかけることにより、耐水ゴム(12)を挟
み込みながら義歯側磁石(2)を非接着的に外筒で押さ
え込み固定する構造となっている。
であり、耐水ゴム(12)の劣化や汚染による取り替え
の便を図るために、義歯側磁石(2)が着脱できる構造
となっている。この実施例では義歯側磁石(2)に取り
付けられた停止突起(11)を、外筒(4)に設けた鍵
状の溝に引っかけることにより、耐水ゴム(12)を挟
み込みながら義歯側磁石(2)を非接着的に外筒で押さ
え込み固定する構造となっている。
【0011】なお、上記の例では停止突起(11)によ
り義歯側磁石(2)を機械的に固定する例を示したが、
必ずしも停止突起(11)を持つ構造をとらなくてもよ
く、たとえば外筒(4)自体を歯根側磁石(8)よりも
強い磁性を有する材料で作製することによる磁力の吸引
力で、義歯側磁石(2)を着脱可能とする構造をとるこ
とも考えられ、通常の義歯使用時には確実に義歯がアタ
ッチメントにより吸着されており、挟み込んだ緩衝材
(3)の交換の必要性が生じた場合には義歯側磁石
(2)が容易に着脱できる手段であれば良い。
り義歯側磁石(2)を機械的に固定する例を示したが、
必ずしも停止突起(11)を持つ構造をとらなくてもよ
く、たとえば外筒(4)自体を歯根側磁石(8)よりも
強い磁性を有する材料で作製することによる磁力の吸引
力で、義歯側磁石(2)を着脱可能とする構造をとるこ
とも考えられ、通常の義歯使用時には確実に義歯がアタ
ッチメントにより吸着されており、挟み込んだ緩衝材
(3)の交換の必要性が生じた場合には義歯側磁石
(2)が容易に着脱できる手段であれば良い。
【0012】さらに、以上の磁性アタッチメントは小さ
な部品で構成されてるために、義歯用磁石(2)を着脱
するために専用の工具を用いることが考えられるが、そ
の工具を引っかけかつ義歯側磁石(2)固定用の停止突
起の位置を示す着脱挿入件停止突起指標溝(13)が義
歯側磁石に設けてある。
な部品で構成されてるために、義歯用磁石(2)を着脱
するために専用の工具を用いることが考えられるが、そ
の工具を引っかけかつ義歯側磁石(2)固定用の停止突
起の位置を示す着脱挿入件停止突起指標溝(13)が義
歯側磁石に設けてある。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、磁性アタッチメントの
持つ良好な義歯吸着性を損なうことなく、硬い磁性アタ
ッチメントによる歯根部ならびに歯周組織の損傷や、咀
嚼による繰り返し応力の集中による義歯の損傷を防止で
きることから、義歯使用者が違和感を持たず安心して日
常の咀嚼を行うことができ、歯科医学的・生物学的に見
ても無理な力が歯根部にかからないことから好ましく、
健全な歯根部ならびに歯周組織を長く維持できるという
効果がある。また、必要に応じて緩衝材を交換できるこ
とから衛生的であり、かつ経済的な効果も持つ。
持つ良好な義歯吸着性を損なうことなく、硬い磁性アタ
ッチメントによる歯根部ならびに歯周組織の損傷や、咀
嚼による繰り返し応力の集中による義歯の損傷を防止で
きることから、義歯使用者が違和感を持たず安心して日
常の咀嚼を行うことができ、歯科医学的・生物学的に見
ても無理な力が歯根部にかからないことから好ましく、
健全な歯根部ならびに歯周組織を長く維持できるという
効果がある。また、必要に応じて緩衝材を交換できるこ
とから衛生的であり、かつ経済的な効果も持つ。
【図1】本発明の実施例の断面図である。
【図2】本発明の義歯側磁性アタッチメント部の斜視図
である。
である。
【図3】従来の磁性アタッチメント構造の一例の断面図
である。
である。
1義歯 2義歯側磁石 3緩衝材 4外筒 5歯根 6根管 7歯根膜 8歯根側磁石 9歯肉 10磁石保持インレー 11停止突起 12耐水ゴム 13着脱治具挿入兼停止突起指標溝
Claims (2)
- 【請求項1】義歯を磁石の力により歯根に吸着するアタ
ッチメントにおいて義歯(1)と義歯側磁石(2)の間
に緩衝材(3)を非接着的に挿入し、外筒で押さえ込み
固定して機能させる構造の緩衝式磁性アタッチメント。 - 【請求項2】義歯側磁石(2)と緩衝材(3)が着脱可
能な構造を持つ請求項1の緩衝式磁性アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113517A JP3008288B2 (ja) | 1995-04-02 | 1995-04-02 | 緩衝式磁性アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7113517A JP3008288B2 (ja) | 1995-04-02 | 1995-04-02 | 緩衝式磁性アタッチメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08266557A JPH08266557A (ja) | 1996-10-15 |
JP3008288B2 true JP3008288B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=14614356
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7113517A Expired - Fee Related JP3008288B2 (ja) | 1995-04-02 | 1995-04-02 | 緩衝式磁性アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3008288B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6203325B1 (en) | 1998-02-05 | 2001-03-20 | Aichi Steel Works, Ltd. | Dental magnetic attachment and its fixing method including spacer |
JP4536294B2 (ja) * | 2001-06-28 | 2010-09-01 | 株式会社ジーシー | 歯科用磁性アタッチメント |
-
1995
- 1995-04-02 JP JP7113517A patent/JP3008288B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08266557A (ja) | 1996-10-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |