JP2004016632A - 歯列矯正装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】矯正の途中で取り外すことができ、かつ、装着力を強くすることができる歯列矯正装置を提供する。
【解決手段】弾性材料からなるスプリント部(12)と、スプリント部(12)を歯面(16)に装着するためのアタッチメント部(14、141)を有する歯列矯正装置。であって、アタッチメント部(14、141)が、機械的結合機構からなる。アタッチメント部(14)が、磁石(18)と、磁石(18)を受けるためのキーパー(26)で構成されている。アタッチメント部(141)が、剛体からなる凸起(28)と、凸起(28)を受けるための柔軟部材からなる凹所(30)で構成されている。歯列に装着するためのスプリント部が弾性材料からなる。
【選択図】 図1
【解決手段】弾性材料からなるスプリント部(12)と、スプリント部(12)を歯面(16)に装着するためのアタッチメント部(14、141)を有する歯列矯正装置。であって、アタッチメント部(14、141)が、機械的結合機構からなる。アタッチメント部(14)が、磁石(18)と、磁石(18)を受けるためのキーパー(26)で構成されている。アタッチメント部(141)が、剛体からなる凸起(28)と、凸起(28)を受けるための柔軟部材からなる凹所(30)で構成されている。歯列に装着するためのスプリント部が弾性材料からなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、スプリントを用いた歯列矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歯列矯正のための矯正装置として、歯に固定する固定式の矯正装置と、歯から取り外しできる可撤式の矯正装置が知られている。
【0003】
多くの治療には、固定式の矯正装置が用いられる。固定式で矯正する方法として、マルチブラケット法があり、そこでは全歯牙の表面に固定されたブラケットやチューブにワイヤーを装着して矯正治療が行われる。
【0004】
歯が安定していない乳歯の時期などには可撤式の矯正装置が用いられる。可撤式の矯正装置の一例として、スプリントすなわち矯正すべき歯型からなる熱可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム等があり、これを歯に取り付けて矯正治療が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定式の矯正装置は、矯正の途中に装置を取り外すことができず、メンテナンスが困難であった。
【0006】
また、可撤式の矯正装置は、歯面に対する装着力が弱いため、確実な歯牙移動を行うことが困難であった。
【0007】
そこで本発明は、矯正の途中で取り外すことができ、しかも、装着力を強くすることができる歯列矯正装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための手段を例示すると、以下のとおりである。
【0009】
(1) 弾性材料からなるスプリント部(12)と、スプリント部(12)を歯面(16)に装着するためのアタッチメント部(14、141)を有する歯列矯正装置。
【0010】
(2) アタッチメント部(14、141)が、機械的結合機構からなることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0011】
(3) アタッチメント部(14)が、磁石(18)と、磁石(18)を受けるためのキーパー(26)で構成されていることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0012】
(4) アタッチメント部(141)が、剛体からなる凸起(28)と、凸起(28)を受けるための柔軟部材からなる凹所(30)で構成されていることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0013】
(5) 歯列に装着するためのスプリント部が弾性材料からなることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による歯列矯正装置は、歯面に固定させる部分と、歯面から取り外し可能な部分とで構成する。そのようにすることにより、固定式及び可撤式の歯列矯正装置が有する長所を巧みに活用することを可能にしたものである。
【0015】
好ましい形態においては、歯列矯正装置は、全体的にスプリントとして構成されていて、弾性材料で形成された歯列矯正のためのスプリント部と、歯面にスプリント部を装着させるためのアタッチメント部を有する。アタッチメント部には、所期の目的すなわちスプリント部とアタッチメント部の簡便な固定を達成できる任意の機械的な結合様式を用いることができる。
【0016】
スプリントには、いわゆるマウスピース、オクルーザルカバー、ソフトリテーナー等歯列に装着する為の器具類も含まれる。また、スプリントを構成する弾性材料としては、熱可塑性プラスチック、熱可塑性エストラマー、熱可塑性、または熱硬化性ポリウレタン、シリコーンゴム等がある。
【0017】
好ましい形態においては、アタッチメント部は、磁性(マグネット)アタッチメントとして構成され、磁石と磁石を受けるためのキーパーを有する。磁石をスプリント部に設け、キーパーを歯面に接着固定させて使用するのが好ましいが、逆に設けても良い。キーパーは、歯の表面に設けても良いし、裏面に設けても良い。アタッチメント部は、一歯列で左右1つずつ計2つあれば充分であるが、1つでも計3つ以上であっても良い。
【0018】
好ましい別の形態においては、アタッチメント部を、剛体からなる凸起と、凸起を受けるための柔軟部材からなる凹所で構成しても良い。凹所をスプリント部に設け、凸起を歯面に接着させて使用するのが好ましいが、逆に設けても良い。
凸起は、歯の表面に設けても良いし、裏面に設けても良い。凸起と凹所は、一歯列で左右1つずつ計2つあれば充分であるが、1つでも計3つ以上であっても良い。凹所やくぼみを特定方向に開放するように設けて、対応する凸起を特定方向に着脱容易に構成しても良い。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0020】
図1は、本発明による歯列矯正装置を歯面に装着した状態を示す上面図である。図7には、本発明による別の歯列矯正装置を歯面に装着する前の状態が示されている。
【0021】
歯列矯正装置10(101)は、スプリント部12(121)とアタッチメント部14からなるスプリントとして構成されている。
【0022】
スプリント部12(121)は、歯面16の並びを矯正するための型であり、好ましくは透明な熱可塑性プラスチックからなる。スプリント部12(121)には従来からある市販品を利用できる。
【0023】
アタッチメント部14は、スプリント部12(121)を歯面16に装着させるための部分である。
【0024】
図2〜4には、アタッチメント部を構成する部材の一例が示されている。
【0025】
アタッチメント部14は、磁石装着部18とキーパー26からなる。図2及び図3は、それぞれ磁石装着部18の上面図及び下面図の一例を示す。図4は、歯面16に取り付けられたキーパー26の一例を示す。
【0026】
磁石装着部18は、本発明における磁石に対応しており、2本のバー20とホルダ22からなる。
【0027】
2本のバー20は、互いに並行に配置された剛体部材で形成されている。寸法の一例を挙げると、バー20の長さ、幅、及び間隔は、それぞれ7mm、0.4mm、1mmである。
【0028】
ホルダ22は、2本のバー20の片側に固定されている。ホルダ22は磁石で構成されていて、磁石装着部18全体が磁石として作用するようになっている。
ホルダ22において2本のバー20と反対側には、円形の凹所22aが設けられている。
【0029】
キーパー26は、磁石装着部18に吸着される金属で構成されていて、凸起26aと台26bからなる。凸起26aは、凹所22aに対応した円柱形状に構成されていて、凹所22aと互いに嵌め合う構造となっている。凸起26aの下側は、凸起26aよりもやや大きな円盤状の台26bとして構成されている。台26bは歯面16に接着固定させて用いられる。
【0030】
図5には、スプリント部12を歯面16に装着させる前の状態の一例が示されている。スプリント部12に磁石装着部18が埋め込まれ、歯面16にキーパー26が接着されている。なお、磁石装着部18の図面手前側もスプリント部12で覆われているが、見やすくするために図示を省略してある。また、バー20とホルダ22の間でこれらを連結するための接頭円錐部21が示されている。
【0031】
バー20の外面(図中上方)をスプリント部12で覆うことにより、バー20と口腔との摩擦が防止されている。また、バー20をほぼ全体的にスプリント部12で覆うことにより、ホルダ22がスプリント部12に強固に保持され、スプリント部12から外れないようになっている。さらに、ホルダ22の内面22b(図中下方)をスプリント部12の内面12aに対して適宜くぼませることにより、スプリント部12と歯面16の密着度を増加させ、矯正力を増加させることができる。図6には、スプリント部12を歯面16に装着させた後の状態が示されている。
【0032】
図8は、アタッチメント部を構成する部材の別の例を示す断面図である。
【0033】
アタッチメント部141は、凸起28と凹所30からなる。
【0034】
凸起28は、剛体で構成されていて、球体28a、接続部28b、及び台28cからなる。球体28aと台28cは、球体28aの径よりも小さい円柱形の接続部28bを介して接続されている。台28cは、好ましくは歯面に接着固定させて用いられる。
【0035】
凹所30は、くぼみ30aとホルダ30bを有している。くぼみ30aは、球体28aに対応した形状の空間で構成されていて、球体28aを受けるために用いられる。ホルダ30bは、球体28aに対応した形状の柔軟部材で構成されていて、スプリント部に埋め込んで又はスプリント部と一体的に構成される。すなわち、凸起28を凹所30に嵌め合わせることにより、スプリント部を歯面に装着させる。
【0036】
【発明の効果】
スプリント部が歯面に強力に装着される為、確実に歯牙移動を行う事ができる。これにより、以下の効果を付随的に達成できる。
【0037】
(1)スプリント部を歯面から簡便に着脱できる為、スプリント部交換による段階的な矯正治療が容易になる。
【0038】
(2)アタッチメント部の結合力を強固にすれば、最小限のアタッチメント数で容易に、しかも確実に歯牙移動が行え、治療期間の大幅な短縮が可能である。
【0039】
(3)スプリント部を夜間のみ装着して治療することが可能な為、日常生活に支障を来さない。すなわち、従来のマルチブラケット法と異なり、常時、矯正装置が装着されていないので、心理的負担感、違和感がない。また、清掃も容易で、事実上メンテナンスフリーである。
【0040】
(4)スプリントは他の矯正具のように接触性口内炎、カリエスを惹起しない。
【0041】
なお、本発明は前述の実施例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯列矯正装置の一例を示す上面図。
【図2】磁石装着部の一例を示す上面図。
【図3】磁石装着部の一例を示す下面図。
【図4】キーパーを歯面に取り付けた状態の一例を示す図。
【図5】スプリント部を歯面に装着させる前の状態の一例を示す図。
【図6】スプリント部を歯面に装着させた後の状態の一例を示す図。
【図7】本発明による歯列矯正装置の別の例と歯面との関係を示す図。
【図8】アタッチメント部の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10、101 歯列矯正装置
12、121 スプリント部
12a スプリント部の内面
14、141 アタッチメント部
16 歯面
18 磁石装着部
20 バー
22、30b ホルダ
22a、30 凹所
22b ホルダの内面
26 キーパー
26a、28 凸起
26b 台
28a 球体
28b 接続部
28c 台
30a くぼみ
【発明の属する技術分野】
この発明は、スプリントを用いた歯列矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歯列矯正のための矯正装置として、歯に固定する固定式の矯正装置と、歯から取り外しできる可撤式の矯正装置が知られている。
【0003】
多くの治療には、固定式の矯正装置が用いられる。固定式で矯正する方法として、マルチブラケット法があり、そこでは全歯牙の表面に固定されたブラケットやチューブにワイヤーを装着して矯正治療が行われる。
【0004】
歯が安定していない乳歯の時期などには可撤式の矯正装置が用いられる。可撤式の矯正装置の一例として、スプリントすなわち矯正すべき歯型からなる熱可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー、シリコーンゴム等があり、これを歯に取り付けて矯正治療が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、固定式の矯正装置は、矯正の途中に装置を取り外すことができず、メンテナンスが困難であった。
【0006】
また、可撤式の矯正装置は、歯面に対する装着力が弱いため、確実な歯牙移動を行うことが困難であった。
【0007】
そこで本発明は、矯正の途中で取り外すことができ、しかも、装着力を強くすることができる歯列矯正装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するための手段を例示すると、以下のとおりである。
【0009】
(1) 弾性材料からなるスプリント部(12)と、スプリント部(12)を歯面(16)に装着するためのアタッチメント部(14、141)を有する歯列矯正装置。
【0010】
(2) アタッチメント部(14、141)が、機械的結合機構からなることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0011】
(3) アタッチメント部(14)が、磁石(18)と、磁石(18)を受けるためのキーパー(26)で構成されていることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0012】
(4) アタッチメント部(141)が、剛体からなる凸起(28)と、凸起(28)を受けるための柔軟部材からなる凹所(30)で構成されていることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0013】
(5) 歯列に装着するためのスプリント部が弾性材料からなることを特徴とする前述の歯列矯正装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明による歯列矯正装置は、歯面に固定させる部分と、歯面から取り外し可能な部分とで構成する。そのようにすることにより、固定式及び可撤式の歯列矯正装置が有する長所を巧みに活用することを可能にしたものである。
【0015】
好ましい形態においては、歯列矯正装置は、全体的にスプリントとして構成されていて、弾性材料で形成された歯列矯正のためのスプリント部と、歯面にスプリント部を装着させるためのアタッチメント部を有する。アタッチメント部には、所期の目的すなわちスプリント部とアタッチメント部の簡便な固定を達成できる任意の機械的な結合様式を用いることができる。
【0016】
スプリントには、いわゆるマウスピース、オクルーザルカバー、ソフトリテーナー等歯列に装着する為の器具類も含まれる。また、スプリントを構成する弾性材料としては、熱可塑性プラスチック、熱可塑性エストラマー、熱可塑性、または熱硬化性ポリウレタン、シリコーンゴム等がある。
【0017】
好ましい形態においては、アタッチメント部は、磁性(マグネット)アタッチメントとして構成され、磁石と磁石を受けるためのキーパーを有する。磁石をスプリント部に設け、キーパーを歯面に接着固定させて使用するのが好ましいが、逆に設けても良い。キーパーは、歯の表面に設けても良いし、裏面に設けても良い。アタッチメント部は、一歯列で左右1つずつ計2つあれば充分であるが、1つでも計3つ以上であっても良い。
【0018】
好ましい別の形態においては、アタッチメント部を、剛体からなる凸起と、凸起を受けるための柔軟部材からなる凹所で構成しても良い。凹所をスプリント部に設け、凸起を歯面に接着させて使用するのが好ましいが、逆に設けても良い。
凸起は、歯の表面に設けても良いし、裏面に設けても良い。凸起と凹所は、一歯列で左右1つずつ計2つあれば充分であるが、1つでも計3つ以上であっても良い。凹所やくぼみを特定方向に開放するように設けて、対応する凸起を特定方向に着脱容易に構成しても良い。
【0019】
【実施例】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【0020】
図1は、本発明による歯列矯正装置を歯面に装着した状態を示す上面図である。図7には、本発明による別の歯列矯正装置を歯面に装着する前の状態が示されている。
【0021】
歯列矯正装置10(101)は、スプリント部12(121)とアタッチメント部14からなるスプリントとして構成されている。
【0022】
スプリント部12(121)は、歯面16の並びを矯正するための型であり、好ましくは透明な熱可塑性プラスチックからなる。スプリント部12(121)には従来からある市販品を利用できる。
【0023】
アタッチメント部14は、スプリント部12(121)を歯面16に装着させるための部分である。
【0024】
図2〜4には、アタッチメント部を構成する部材の一例が示されている。
【0025】
アタッチメント部14は、磁石装着部18とキーパー26からなる。図2及び図3は、それぞれ磁石装着部18の上面図及び下面図の一例を示す。図4は、歯面16に取り付けられたキーパー26の一例を示す。
【0026】
磁石装着部18は、本発明における磁石に対応しており、2本のバー20とホルダ22からなる。
【0027】
2本のバー20は、互いに並行に配置された剛体部材で形成されている。寸法の一例を挙げると、バー20の長さ、幅、及び間隔は、それぞれ7mm、0.4mm、1mmである。
【0028】
ホルダ22は、2本のバー20の片側に固定されている。ホルダ22は磁石で構成されていて、磁石装着部18全体が磁石として作用するようになっている。
ホルダ22において2本のバー20と反対側には、円形の凹所22aが設けられている。
【0029】
キーパー26は、磁石装着部18に吸着される金属で構成されていて、凸起26aと台26bからなる。凸起26aは、凹所22aに対応した円柱形状に構成されていて、凹所22aと互いに嵌め合う構造となっている。凸起26aの下側は、凸起26aよりもやや大きな円盤状の台26bとして構成されている。台26bは歯面16に接着固定させて用いられる。
【0030】
図5には、スプリント部12を歯面16に装着させる前の状態の一例が示されている。スプリント部12に磁石装着部18が埋め込まれ、歯面16にキーパー26が接着されている。なお、磁石装着部18の図面手前側もスプリント部12で覆われているが、見やすくするために図示を省略してある。また、バー20とホルダ22の間でこれらを連結するための接頭円錐部21が示されている。
【0031】
バー20の外面(図中上方)をスプリント部12で覆うことにより、バー20と口腔との摩擦が防止されている。また、バー20をほぼ全体的にスプリント部12で覆うことにより、ホルダ22がスプリント部12に強固に保持され、スプリント部12から外れないようになっている。さらに、ホルダ22の内面22b(図中下方)をスプリント部12の内面12aに対して適宜くぼませることにより、スプリント部12と歯面16の密着度を増加させ、矯正力を増加させることができる。図6には、スプリント部12を歯面16に装着させた後の状態が示されている。
【0032】
図8は、アタッチメント部を構成する部材の別の例を示す断面図である。
【0033】
アタッチメント部141は、凸起28と凹所30からなる。
【0034】
凸起28は、剛体で構成されていて、球体28a、接続部28b、及び台28cからなる。球体28aと台28cは、球体28aの径よりも小さい円柱形の接続部28bを介して接続されている。台28cは、好ましくは歯面に接着固定させて用いられる。
【0035】
凹所30は、くぼみ30aとホルダ30bを有している。くぼみ30aは、球体28aに対応した形状の空間で構成されていて、球体28aを受けるために用いられる。ホルダ30bは、球体28aに対応した形状の柔軟部材で構成されていて、スプリント部に埋め込んで又はスプリント部と一体的に構成される。すなわち、凸起28を凹所30に嵌め合わせることにより、スプリント部を歯面に装着させる。
【0036】
【発明の効果】
スプリント部が歯面に強力に装着される為、確実に歯牙移動を行う事ができる。これにより、以下の効果を付随的に達成できる。
【0037】
(1)スプリント部を歯面から簡便に着脱できる為、スプリント部交換による段階的な矯正治療が容易になる。
【0038】
(2)アタッチメント部の結合力を強固にすれば、最小限のアタッチメント数で容易に、しかも確実に歯牙移動が行え、治療期間の大幅な短縮が可能である。
【0039】
(3)スプリント部を夜間のみ装着して治療することが可能な為、日常生活に支障を来さない。すなわち、従来のマルチブラケット法と異なり、常時、矯正装置が装着されていないので、心理的負担感、違和感がない。また、清掃も容易で、事実上メンテナンスフリーである。
【0040】
(4)スプリントは他の矯正具のように接触性口内炎、カリエスを惹起しない。
【0041】
なお、本発明は前述の実施例に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歯列矯正装置の一例を示す上面図。
【図2】磁石装着部の一例を示す上面図。
【図3】磁石装着部の一例を示す下面図。
【図4】キーパーを歯面に取り付けた状態の一例を示す図。
【図5】スプリント部を歯面に装着させる前の状態の一例を示す図。
【図6】スプリント部を歯面に装着させた後の状態の一例を示す図。
【図7】本発明による歯列矯正装置の別の例と歯面との関係を示す図。
【図8】アタッチメント部の一例を示す断面図。
【符号の説明】
10、101 歯列矯正装置
12、121 スプリント部
12a スプリント部の内面
14、141 アタッチメント部
16 歯面
18 磁石装着部
20 バー
22、30b ホルダ
22a、30 凹所
22b ホルダの内面
26 キーパー
26a、28 凸起
26b 台
28a 球体
28b 接続部
28c 台
30a くぼみ
Claims (5)
- 歯列に装着するためのスプリント部(12)と、スプリント部(12)を歯面(16)に装着するためのアタッチメント部(14、141)を有する歯列矯正装置。
- アタッチメント部(14、141)が、機械的結合機構からなることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正装置。
- アタッチメント部(14)が、磁石(18)と、磁石(18)を受けるためのキーパー(26)で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正装置。
- アタッチメント部(141)が、剛体からなる凸起(28)と、凸起(28)を受けるための柔軟部材からなる凹所(30)で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正装置。
- 歯列に装着するためのスプリント部が弾性材料からなることを特徴とする請求項1に記載の歯列矯正装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002178147A JP2004016632A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 歯列矯正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002178147A JP2004016632A (ja) | 2002-06-19 | 2002-06-19 | 歯列矯正装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004016632A true JP2004016632A (ja) | 2004-01-22 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP2004016632A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008114832A1 (ja) * | 2007-03-20 | 2008-09-25 | Kurume University | 気道確保装置 |
EP2124805A1 (en) * | 2007-03-07 | 2009-12-02 | Darenton Holdings Pty Limited | Apparatus and methods for correction of orthodontic malocclusions |
KR200453996Y1 (ko) | 2009-01-22 | 2011-06-10 | 박숙규 | 자력을 이용한 투명 치아교정장치 |
JP2017505181A (ja) * | 2014-01-31 | 2017-02-16 | アライン テクノロジー, インコーポレイテッド | 弾性体を有する歯列矯正器具 |
US10555792B2 (en) | 2014-01-31 | 2020-02-11 | Align Technology, Inc. | Direct fabrication of orthodontic appliances with elastics |
US11154382B2 (en) | 2014-06-20 | 2021-10-26 | Align Technology, Inc. | Aligners with elastic layer |
US11497586B2 (en) | 2014-03-21 | 2022-11-15 | Align Technology, Inc. | Segmented orthodontic appliance with elastics |
US11642198B2 (en) | 2014-06-20 | 2023-05-09 | Align Technology, Inc. | Elastic-coated orthodontic appliance |
-
2002
- 2002-06-19 JP JP2002178147A patent/JP2004016632A/ja active Pending
Cited By (12)
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