JP3008183U

JP3008183U - 長尺物ずれ落ち防止装置

Info

Publication number: JP3008183U
Application number: JP1994011575U
Authority: JP
Inventors: 瑛石原
Original assignee: 瑛石原
Priority date: 1994-08-23
Filing date: 1994-08-23
Publication date: 1995-03-07
Anticipated expiration: 2000-08-23

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】トラック等の貨物車の荷台に設置して、建築用
柱やパイプ等の長尺物を運搬する際に、それらが荷台か
らずれ落ちることを防止するために用いるずれ落ち防止
装置に関する。【構成】貨物車の荷台のあおりにはめ込む荷台取付部
２、および荷台取付部の後方に突出するように固定され
た受け台支持部３を備えた所定間隔に配置した一対の支
持部材と、上記受け台支持部に回転軸１６で軸着された
積載物受け台９と、一対の荷台取付部材を連結する連結
部材とを備え、一対の支持部材、積載物受け台および連
結部材を分解自在に設けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案はトラック等の貨物車の荷台に設置して、建築用柱やパイプ等の長尺物を運搬する際に、それらが荷台からずれ落ちることを防止するために用いる長尺物ずれ落ち防止装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建築用柱やパイプ等に代表される長尺物を運搬する際には、トラック等の貨物車の荷台に収まるものは良いとしても、車体の全長を超えるようなものは荷台に収まらず、荷台前端の鳥居と後端のあおりに載せてロープ等で結束して荷台に固定していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、ロープ等の締め付けが緩かったり、あるいは運搬中に路面の振動等でロープが緩んでしまうと、積載している長尺物が荷台からずり落ちてしまい、後続の車両を事故に巻き込んでしまうという危険があった。

【０００４】また、このような危険を防止すべく、ロープ等の締め付けには相当な神経を使って締め付けを行っていたので、必要以上に時間がかかっていた。

【０００５】この考案の長尺物ずれ落ち防止装置は、従来例の上記欠点を解消するためのものであり、貨物車の荷台から積載する長尺物がはみ出してしまうような場合であっても、長尺物のずれ落ちを防止することができるので、簡単に積載物を荷台に固定することができる長尺物ずれ落ち防止装置を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案の長尺物ずれ落ち防止装置は、貨物車の荷台のあおりにはめ込む荷台取付部、および荷台取付部の後方に突出するように固定された受け台支持部を備えた所定間隔に配置した一対の支持部材と、上記受け台支持部に回転軸で軸着された積載物受け台と、一対の荷台取付部材を連結する連結部材とを備え、一対の支持部材、積載物受け台および連結部材を分解自在に設けたことを特徴とするものである。

【０００７】

【作用】

この考案の長尺物ずれ落ち防止装置は以上のように構成したので、積載物受け台に建築用柱やパイプ等の長尺物を確実に保持させることができるので、万一運搬中に路面の振動等でロープ等が緩んでも、積載物がずれ落ちるおそれがなくなった。

【０００８】また、ロープ等による締め付け作業が余計な神経を遣わずに簡単確実に、なおかつ迅速に行えるようになった。

【０００９】さらに、全体を組立式としたので、貨物車の様々な荷台サイズにも柔軟に対応することが可能であるばかりでなく、不使用時の収納性も高い。

【００１０】

【実施例】

以下、この考案の長尺物ずれ落ち防止装置の一実施例を図面に基いて詳述する。

【００１１】図１ないし図４において、１はずれ落ち防止装置本体であり、主として、貨物車の荷台のあおりにはめ込むコ字状の荷台取付部２と、これに一体的に設けられた受け台支持部とからなる、所定の間隔に配置した一対の受け台支持部材３と、積載物受け台９とから構成される。

【００１２】荷台取付部２は開口部を下向きにして、その後部を前部よりも長く形成してある。またその内面、すなわち荷台との当接面には荷台に傷がつくのを防止するためにゴム等の緩衝材２１が貼付されている。

【００１３】荷台取付部２には、その後部にＶ字状に形成した受け台支持部３が固定され、さらに補強部材４および５で補強されている。

【００１４】荷台取付部２には、左右の荷台取付部２を連結する連結部材８を挿入する連結部材挿入部７が設けられている。受け台支持部３と連結部材挿入部７とは、荷台取付部２において相互に逆の面に取付けられている。以下、この連結部材挿入部７が取付けられている方を内側と呼ぶこととする。

【００１５】受け台支持部３の下側片であって、曲折部と補強部材５とのほぼ中間付近には、積載物受け台９の回転ストッパ６が内側に向けて設けられている。

【００１６】また、補強部材５の上端内側には、受け台係止部１９が設けられている。

【００１７】積載物受け台９は、両端にＬ字部材１０を配し、その各先端および曲折部付近に連結部材１１、１２、１３等をもって連結され、さらに両端部を連結する補強部材１５により、Ｌ字状の短辺側が長尺積載物３２の重量により屈折部の角度が開かないように補強されている。Ｌ字状の長辺側にはさらに補強部材１４がＷ字状に差し渡されて積載物受け台９全体が補強されている。また、長辺のほぼ中間付近に差し渡されるよう、受け台回転軸部材１６が補強部材を兼ねて設けられている。長尺積載物３２の受け面としては、Ｌ字状の短辺側に、ネット状または適宜穴等を設けたプレート状部材１７が設けられている。

【００１８】受け台係止部材１９はほぼＵ字形を呈し、その一端が開口部において大きく湾曲させられている。これは、受け台の回転軸１６の挿入を容易にするためである。またＵ字状の底部は、補強部材５と接する側に開口部２０が設けられている。積載物受け台９は、回転軸１６のＬ字状に形成した先端１８をこの開口部２０に挿入して係止される。これにより、受け台支持部材３が外側に開いたりして、回転軸１６が係止部材１９からはずれて積載物受け台９が落下することを防止できる。また、この開口部２０はその長さを適宜決定することにより、積載物受け台９の回転ストッパとしても作用させることができる。

【００１９】上記構成により、積載物受け台９は回転軸１６を中心に所望の角度で回転可能であり、長尺積載物３２の長さと、荷台３０の長さおよび鳥居３１の高さに応じて必要な傾斜角度が得られるようになっている（図５参照）。

【００２０】図６は、大量の長尺物を積載する場合の実施例である。Ｌ字部材１０の短辺部にはアングル材２２が設けられており、それにより形成された間隙に突き当て面をさらに高くする板材２３を挿入することができるようになっている。

【００２１】この考案の長尺物ずれ落ち防止装置は、連結部材４，５と積載物受け台９の長さを適宜変更することで、様々な組み合わせにより、小型貨物車から大型貨物車まで対応することができる。

【００２２】

【考案の効果】

この考案の長尺物ずれ落ち防止装置は以上のように構成したので、積載物受け台に建築用柱やパイプ等の長尺物を確実に保持させることができるので、万一運搬中に路面の振動等でロープ等が緩んでも積載物がずれ落ちるおそれがなくなった。

【００２３】また、ロープ等による締め付け作業が余計な神経を使わずに簡単確実に、なおかつ迅速に行えるようになった。

【００２４】さらに、全体を組立式としたので、貨物車の様々な荷台サイズにも柔軟に対応することが可能であるばかりでなく、不使用時の収納性も高い。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】（イ）貨物車の荷台への取付状態を示す概念図
である。（ロ）連結部材を示す正面図である。

【図３】（イ）受け台の支持部材への取付状態を示す概
念図である。（ロ）係止部分を示す要部斜視図である。

【図４】受け台の係止状態を示す概念図である。

【図５】使用状態を示す概念図である。

【図６】（イ）他の使用例を示す斜視図である。（ロ）その要部断面図である。

【符号の説明】

１ずれ落ち防止装置本体２荷台取付部材３受け台支持部材４補強部材５補強部材６回転ストッパ７連結部材挿入部材８連結部材９受け台本体１０Ｌ字部材１１連結部材１２連結部材１３連結部材１４補強部材１５補強部材１６回転軸１７突き当て部材１８回転軸先端１９受け台係止部材２０開口部２１緩衝材２２アングル材２３大型突き当て部材３０荷台３１鳥居３２長尺積載物

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】貨物車の荷台のあおりにはめ込む荷台取
付部、および荷台取付部の後方に突出するように固定さ
れた受け台支持部を備えた所定間隔に配置した一対の支
持部材と、上記受け台支持部に回転軸で軸着された積載
物受け台と、一対の荷台取付部材を連結する連結部材と
を備え、一対の支持部材、積載物受け台および連結部材
を分解自在に設けたことを特徴とする長尺物ずれ落ち防
止装置。