JP3007940U - 水門用水密部の構造 - Google Patents

水門用水密部の構造

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章雄 飯田
祥雄 飯田
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章雄 飯田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】河川や用水路に設けて水の流れを止めたり流し
たりするために使用する水門において、コンクリートに
固定する戸当金物と開閉機によって操作される扉体との
間隙から水が漏出するのを防止するための水密ゴムと、
これに関連する扉体、戸当金物と押え金物の構造に関す
る。 【構成】水密ゴムが、水密ゴムの頭部が取付部の押え金
物に向けて摩擦力によって押される方向に戸当金物の表
面を摺動するときに、頭部が戸当金物と押え金物の隙間
に押し込まれないよう支持される被支持部を設け、これ
を押え金物の側面で支持するようにしたことを特徴とす
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、河川や用水路に設けて水の流れを止めたり流したりするために使 用する水門において、コンクリートに固定する戸当金物と開閉機によって操作さ れる扉体との間隙から水が漏出するのを防止するための水密ゴムと、これに関連 する扉体、戸当金物と押え金物の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水門の中でも背面四方水密の水門の場合、すなわち、扉体の主たる水圧によっ て戸当金物に押し付けられる面の上、下、左、右の四方に水密を形成する場合、 その上部の水密部には、従来、Pゴムといわれる取付部の片側に円形突起を設け た水密ゴムを使用し、図3に記載したような構造が採用されている。
【0003】 すなわち図3のように扉体に作用する水圧がPゴムの円形突起21(頭部)を 戸当金物22に押し付けると、Pゴムの首部23で曲げ変形し、一点鎖線のよう に変形すると同時に、その応力によって円形突起21を戸当金物22に連続的に 接触させ、水密線を形成するのである。
【0004】 この変形を確保するため、Pゴムの取付部24はスキンプレート26より浮か せて押え金物27、皿ボルト28によって台座25に取り付けてある。
【0005】 この状態ではPゴムの円形突起21の背面に作用する水圧は円形突起21を戸 当金物22に押し付ける効果があるから水密線は水圧が大きいほど安定するとい う長所がある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、この状態でコンクリート構造物に固定された戸当金物22に対 して扉体を開方向(図中実線矢印方向)に移動しようとすると、Pゴムの円形突 起21には、取付部24からの開方向に移動しようとする力と戸当金物22との 接触面に働くこれと逆方向の摩擦力が作用する。
【0007】 この摩擦力は、Pゴム首部23の曲げ変形による応力とPゴム背面に作用する 水圧の和に摩擦係数を掛けたものであり、Pゴムの強度を越えることがあり、そ の結果Pゴムの円形突起21が戸当金物22と押え金物27との隙間に引き込ま れて破損し、水密不良となる。
【0008】 これに対処するため、図3の構造にあっては、押え金物27のPゴムの円形突 起21に接する部分をその形状に一致するよう加工して、円形突起21が戸当金 物22と押え金物27との隙間に引き込まれないよう支持している。さらに、戸 当金物22と押え金物27との隙間を小さくするために押え金物27に皿取り加 工を施し、皿ボルト28によってPゴムの取付部24を台座25、スキンプレー ト26に取り付けているのである。
【0009】 このような処置によって水密部の機能は確保され、長期間安定して水門を使用 することは可能となっているのであるが、水密ゴムの形状がPゴムという従来使 用のものから進歩しないので、押え金物27の円形突起21を支持する部分の特 殊形状への加工の手間や皿取り加工の手間、スキンプレート26に台座25を取 付たり、溶接によって生じるひずみを除去するための加工の手間等が多くかかっ て不経済であった。
【0010】 また、皿ボルト28は六角ボルトに対し非常に高価であるばかりでなく、水密 部の調整のためにボルトを緩めたり締めたりしようとしても、皿ボルト28では 扉体を戸当金物22から一旦引き出さないとその作業ができないといった不都合 があった。
【0011】 そこでこの考案の水門用水密部の構造にあっては、上記の問題点を解決するた めに、機能を重視した合理的な形状の水密ゴムを使用することによって扉体の加 工時間を軽減し、溶接ひずみが少なくて経済的であるばかりでなく、合わせて取 付ボルトを六角ボルトとすることにより調整作業が容易な水門用扉体と戸当金物 とからなる水門用水密部の構造を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
すなわちこの考案の水門用水密部の構造は、水密ゴムが、水密ゴムの頭部が取 付部の押え金物に向けて摩擦力によって押される方向に戸当金物の表面を摺動す るときに、頭部が戸当金物と押え金物の隙間に引き込まれないよう支持される被 支持部を設け、これを押え金物の側面で支持するようにしたことを特徴とするも のである。
【0013】 加えて、必要な空間を確保して取付ボルトに六角ボルトを使用すれば、調整作 業が非常に容易な水密部の構造とすることができる。
【0014】
【作用】
この考案の水門用水密部の構造によれば、水密ゴム首部の曲げ変形による安定 した水密線を確保しつつ、開方向に扉体が移動するとき、頭部が戸当金物と押え 金物の隙間に引き込まれることがない。
【0015】 さらには、据え付け完了後でも水密部の調整のために、取付ボルトを緩めたり 締めたりすることの容易な水門用水密部の構造を経済的に製造することもできる 。
【0016】
【実施例】
以下、この考案の水門用水密部の構造の実施例を図面に基いて説明する。
【0017】 図1は、背面四方水密の水門の上部の水密部の断面図である。この図1におい て、1は水門用戸当金物、2は水密ゴムの頭部、3はその首部、4はその被支持 部、5はその取付部、6は取付ボルト、7は押え金物、8は扉体のスキンプレー ト、9は扉体の桁材である。
【0018】 水圧によって扉体が戸当金物に押し付けられたとき、水圧の大部分は側方の支 圧摺動材かローラを経由して戸当金物に伝達され、扉体の上部では戸当金物1と スキンプレート8とは、図のように一定の間隔hを保つことになる。
【0019】 この空間に取り付けられる水密ゴムの高さHは、上記間隔hより適当量大きい ので、水密ゴムは(H−h)だけ一点鎖線のように変形し、その応力によって頭 部2は戸当金物1に押し付けられて連続的に接触し、水密線を形成する。
【0020】 このとき、水密ゴムに生じる変形のほとんどは、首部3の曲げ変形であるから 、応力による頭部2と戸当金物1との接触力は余り大きくなく(ゴムの長さ1m 当たり25kgf〜100kgf程度)、さらに寸法Hまたはhの誤差によるな じみ代(H−h)の変化に起因する接触力の変化量も小さい。このとき、水密ゴ ムの頭部2と首部3は取付部5が扉体のスキンプレート8の側に突起しているこ とにより、スキンプレート8から充分離れているので、首部3の曲げ変形を妨げ るものがない。
【0021】 さらにこのとき、首部3から頭部2にかけて作用する水圧は、頭部2を戸当金 物1に押し付けるように作用するので、頭部2と戸当金物1との接触は安定して 確保されるのである。この状態で扉体と開方向(図の矢印の方向)に移動させる と、スキンプレート8から取付部5、首部3を通して頭部2と図上、上方向に押 す力が作用するが、一方、戸当金物1と頭部2との接触部には反対方向(図上、 下方向)の摩擦力が作用するので、頭部2は戸当金物1と押え金物7との隙間に 引き込まれる危険がある。
【0022】 しかし、この摩擦力を押え金物7の側面で支持されるよう、頭部2と首部3か ら突出した被支持部4があるので、頭部2は引き込まれることなく戸当金物1の 表面を摺動して上向きに移動することができるのである。
【0023】 加えて、この実施例では取付ボルト6を六角ボルトとし、戸当金物1と押え金 物7の隙間からスパナを入れて取付ボルト6を緩めたり締めたりすることが容易 なように構成してあるから、水門の据え付けが完了した後でも、水密部の調整を 容易に行なうことができる利点がある。
【0024】 図2は他の実施例による背面四方水密の水門の上部の水密部の断面図である。 図1の例に比較して頭部2の引き込み防止に重点をおき、押え金物7を厚くして 被支持部4と押え金物7との接触幅を大きくすると同時に、戸当金物1と押え金 物7との間隙を小さくしたため、取付ボルト6を皿ボルトとしたものである。
【0025】 以上のように機能上有効な形状を備えた水密ゴムを使用して鋼製部分の形状の 簡単な水密部の構造を採用することにより、加工の手間が少なく、溶接歪みも少 なく、加えて開閉操作をするとき、水密ゴムの頭部が戸当金物と押え金物との隙 間に引き込まれない水門用の上部の水密部を安価に製造することができるのであ る。
【0026】 図1および図2の場合も、押え金物7は矩形断面で、圧延で製造した平鋼をそ のまま使用することが可能であり、また水密ゴム取付用の台座の溶接も不必要の ため、加工の手間が著しく軽減されている。
【0027】
【考案の効果】
この考案の水門用水密部の構造によれば、溶接歪が少なく、加工の手間の少な い扉体と加工の簡単な押え金物とによって水密ゴムの頭部が戸当金物と押え金物 の隙間に引き込まれることのない、背面四方水密の水門の上部の水密部を構成す ることが可能であり、非常に安価な水門を製造することができる効果がある。
【0028】 また、図1の例において、押え金物の被支持部4と接する部分の厚さを部分的 に大きくすることは、アルミ合金の押出成形などにより容易に実現できるので、 被支持部4の効果を一層高めることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の水門用水密部の構造の1実施例で、
水門用扉体の上部と戸当金物の関係を示す断面図であ
る。
【図2】この考案の水門用水密部の構造の他の実施例を
示す断面図である。
【図3】従来の水門用水密部の構造による水門用扉体の
上部と戸当金物の関係の1例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 戸当金物 2 水密ゴムの頭部 3 水密ゴムの首部 4 水密ゴムの被支持部 5 水密ゴムの取付部 6 取付ボルト 7 押え金物 8 扉体のスキンプレート 9 扉体の桁材 21 Pゴムの円形突起 22 戸当金物 23 Pゴムの首部 24 Pゴム取付部 25 Pゴムの台座 26 扉体のスキンプレート 27 押え金物 28 皿ボルト

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水密ゴムが、水密ゴムの頭部が取付部の
    押え金物に向けて摩擦力によって押される方向に戸当金
    物の表面を摺動するときに、頭部が戸当金物と押え金物
    の隙間に押し込まれないよう支持される被支持部を設
    け、これを押え金物の側面で支持するようにしたことを
    特徴とする水門用水密部の構造。
  2. 【請求項2】 前項の水門用水密部の構造において、必
    要な空間を確保して取付ボルトを六角ボルトとした請求
    項1に記載の水門用水密部の構造。
JP1994011376U 1994-08-18 1994-08-18 水門用水密部の構造 Expired - Lifetime JP3007940U (ja)

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