JP3007744U - ２点ラインローラ式ベールアーム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 スピニングリール使用時の糸ヨレ発生を抑制
すること及負荷を分散することによるラインの耐久性の
向上並びに、全般的な操作性の向上を計る。 【構成】 従来の水平方向一つであったラインローラの
前段に垂直方向のラインローラを加え２点でのライン支
持を特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スピニングリールの巻取り部に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スピニングリールの巻取り部ベールアームには、縦に動く道糸を横方向 に巻取るためのラインローラが一つあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

これは次のような欠点があった。 （イ）引張りの負荷がラインローラ１点に集中する （ロ）道糸にヨレが入りやすい （ハ）ドラッグの微調節が効かない 本考案は、これらの欠点を除くためになされたものである。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

従来使われていたラインローラを水平方向とする。その前段に、異なる角度で 道糸と接触する垂直方向のラインローラを設ける。道糸の巻き取り状態のとき、 複数のラインローラと糸は、接触することになる。 本考案は、以上のような構成より成るスピニングリール用ベールアームである 。

【０００５】

【作用】

道糸の巻き取り状態の時、縦に流れてきた糸は、水平方向のラインローラ（３ ） によって横向きへ変わる。次に垂直方向に取付けたラインローラ（５）に接 触する。これに因り糸への急激な外力が弱められる。ドラッグ調整に因り道糸が 引き出される時、垂直方向に取付けたラインローラ（５）に先ず接触することに より糸の滑りが良くなり水平方向のラインローラ（３）によって縦の流れに変化 する際の糸への外力が弱められる。

【０００６】

【実施例】

以下、本案の実施例について説明する。 回転枠（ローター）（２）の２か所に設けられたベールアーム取付部の片方、 即ち水平方向のラインローラ（３）取付け台座（４）を糸巻き部（スプール）（ １）方向に延長し垂直方向のラインローラ（５）取付け軸（６）を設ける。 この軸（６）に垂直方向のラインローラ（５）を取付ける。ラインローラ（５ ）の素材は、金属及非金属に限定されない。またその形状は、最大ではスプール 幅と同一の長をもつものとし、最小の場合の長さは特定されない。外径について は、構造上可能な最大なものを上限とする。また、糸の脱落を防ためその両端に 鍔状の加工を有するものとする。これは、軸（６）にたいしてその加工が成され てもよいものとする。

【０００７】

【考案の効果】

本考案は、以上のような構造で、これをスピニングリールに使用することによ り、道糸に懸かる負荷を軽減させヨレを生じ難くすることができる。また、ドラ ッグの効果を容易に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の斜視図である。

【符合の説明】

１ 糸巻き部（スプール） ２ 回転枠（ローター） ３ 水平方向のラインローラ ４ 取付台座 ５ 重直方向のラインローラ ６ 取付け軸 ７ 道糸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 垂直、水平の異なる向きに各々一個、計
   ２個のラインローラを設けたスピニングリール用ベール
   アーム