JPH0143015Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は主にボラ等の魚を掛け釣りする時に用
いる掛針に関するものである。

従来例の構成とその問題点 従来のこの種の掛針は、第４図に示すような三
本の釣針イ，イ，イの軸部ロ，ロ，ロを接合して
なる三本錨針であり、この掛針を釣糸の所定間隔
毎に連結して掛け釣りを行つていたが、釣糸に連
結された掛針は回転しないので釣糸の引張られる
方向にいる魚だけにしか引掛ることができず、ま
た釣糸が撚れたりすると釣針が魚に正確に突き刺
さらず逃がす欠点があつた。

考案の目的 本考案は上記のような問題点をなくしたもの
で、魚の釣針に引掛る率を飛躍的に向上させるこ
とができると共に確実に突き刺し釣果を上げるこ
とのできる掛針を提供するものである。

考案の構成 上記目的を達成するため、本考案の掛針は、複
数本の釣針の軸部を接合してなる錨形の掛針にお
いて、前記釣針１の１本の上端部に輪環部を形成
すると共に、軸部に長い軸杆部の撚り戻しを一体
的に固着したものである。

考案の実施例 以下、本考案の一実施例を示す図面について説
明すれば、１は釣針で、三本の針１，１，１を
120度の間隔で配設し、その軸部２，２，２を互
いに接して固着してあり、一側部の軸部２の上端
部を円弧状に屈曲して輪環部３を形成してある。
４はタル形撚り戻しで、中空のタル形胴５の上面
中央部に釣針主体１の軸部２より長い軸杆部６を
回転自在に挿入連結してあると共に下面には環状
部７を形成してある。この撚り戻し４の軸杆部６
を釣針主体１の軸部２の長さ方向に沿つて添接
し、細い針金８でその外周縁を巻着して半田等で
一体的に接合したものである。

このように構成した掛針の使用状態を説明する
と、第３図に示すように釣竿９から伸びる釣糸１
０を一番上の釣針１ａの輪環部３に連結すると共
にその釣針１ａの下部に形成してある環状部７と
二番目の釣針１ｂの上部輪環部３に別の釣糸１０
ａで連結し、以降の釣針１ｃ，１ｄも同様の方法
で連結していくものであり、最下部の釣針１ｅに
はタル形胴５の下部の環状部７にスナツプ１１を
取付け、該スナツプ１１に錘り１２を吊着するも
のである。そして釣竿９を上、下動さすことによ
り魚を引掛けるものである。

考案の効果 上記実施例から明らかなように、本考案は複数
本の釣針１，１，１の軸部２，２，２を接合して
なる錨形の掛針において、前記釣針１の１本の上
端部に輪環部３を形成すると共に、軸部２に長い
軸杆部６の撚り戻し４を一体的に固着してなるも
のであるから、掛け釣り時において、釣針１は長
い撚り戻し軸６を中心として回動自在となり、釣
針１の周囲を遊泳している魚を引つ掛けることが
できると共に釣糸１０が撚れない。

また、長い撚り戻し軸６を釣針１の軸部２に添
接してあるから、軸部が補強されると共に釣針１
が安定した状態の正常な姿勢を保持でき、魚に正
確に突き刺さり逃すことがなく釣果が上がる。さ
らに撚り戻し軸６が釣針１の軸部より長くて下方
に突出しているから、撚り戻し４に釣糸１０やス
ナツプ１１を連結しやすくなる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
一部切欠した斜視図、第２図はスナツプを介して
錘りを吊設した斜視図、第３図は使用の状態を示
す斜視図、第４図は従来例の正面図である。 １……釣針、２……軸部、４……撚り戻し、６
……軸杆部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 複数本の釣針１，１，１の軸部２，２，２を接
   合してなる錨形の掛針において、前記釣針１の１
   本の上端部に輪環部３を形成すると共に、軸部２
   に長い軸杆部６の撚り戻し４を一体的に固着して
   なる掛針。