JP3007480B2 - 液体試料自動サンプリング装置 - Google Patents

液体試料自動サンプリング装置

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JP3007480B2
JP3007480B2 JP16598092A JP16598092A JP3007480B2 JP 3007480 B2 JP3007480 B2 JP 3007480B2 JP 16598092 A JP16598092 A JP 16598092A JP 16598092 A JP16598092 A JP 16598092A JP 3007480 B2 JP3007480 B2 JP 3007480B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体試料を分析装置等
に供給する液体試料自動サンプリング装置に関し、特
に、サンプリング部の移動ピッチ等を変更可能な液体試
料自動サンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複数の試料容器のうちから任意の容器内
の液体試料をサンプリングする液体試料自動サンプリン
グ装置がある。上記液体試料自動サンプリング装置にお
いては、試料容器台に並べられた複数の試料容器のうち
から任意のものが選択され、選択された試料容器にニー
ドルが移動されて、サンプリングが行われる。通常、選
択された試料容器に割り付けられた番号を指定すれば、
ニードルは、選択された試料容器の位置に自動的に移動
される。このニードルの自動移動については、以下の2
通りの場合がある。
【0003】まず、第1の場合は、液体試料自動サンプ
リング装置の記憶テーブルに、使用される試料容器台の
座標等のニードル移動情報が記憶されている場合であ
る。この場合には、選択した試料容器の番号を指定すれ
ば、演算制御部が、記憶テーブルに記憶されたニードル
移動情報と試料容器番号とから移動座標を算出し、ニー
ドルを目的位置に移動させる。次に、第2の場合は、記
憶テーブルに、使用される試料容器台の座標等のニード
ル移動情報が記憶されていない場合である。この場合に
は、ニードル移動情報を記憶テーブルに記憶させる作業
が必要であり、この作業が終了した後に、試料容器番号
を指定すれば、上述と同様にして、演算処理制御部が、
ニードルを目的とする試料容器の位置に移動させる。上
記作業においては、ニードルの移動を指示する操作手段
を操作し、ニードルを目的位置まで実際に移動させて、
ニードル移動情報を得るようになっている。
【0004】なお、サンプリング部分、つまりニードル
の移動ピッチを入力手段により、任意に設定できる液体
試料自動サンプリング装置の例としては、特開昭62−
15466号公報に開示されたものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ニードル移
動情報を記憶テーブルに記憶させる作業において、ニー
ドル移動情報を高精度とするためには、ニードルを試料
容器内に挿入させ、微調整を行う必要がある。この場
合、ニードルを試料容器内に挿入したまま、誤ってニー
ドルを水平方向に大きく移動させようとすると、ニード
ルが、試料容器の内壁に押しつけられ、ニードルが破損
してしまう可能性があった。また、操作者は、ニードル
が破損しないように、慎重に注意して、上記作業を行わ
なければならず、作業能率が低いという問題点があっ
た。
【0006】本発明の目的は、ニードル移動情報を記憶
テーブルに記憶させる作業において、ニードルを破損す
ることなく高精度で高能率にニードル移動情報を設定す
ることが可能な液体試料自動サンプリング装置を実現す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、次のように構成される。液体試料が収容さ
れる複数の試料容器と、試料容器が配置される試料容器
台と、試料容器台に配置された各試料容器に対し試料を
吸入又は吐出するニードルを有する試料吸入吐出機構
と、ニードルを試料容器台の任意の位置まで移動させる
ニードル移動機構と、試料容器台に配置された各試料容
器に付した番号に基づき、ニードル移動位置を決定する
ニードル移動情報を記憶する記憶手段と、ニードル移動
情報設定開始、ニードル移動方向、試料容器番号等を指
示するための多数のキーを有するキー操作手段と、を備
えるとともに、記憶手段に記憶されたニードル移動情報
とキー操作手段により指示された試料容器番号とに基づ
き、ニードルの移動位置を算出する演算部と、キー操作
手段のキー操作継続時間を計測する計時部と、キー操作
手段によりニードル移動情報設定開始が指示され、ニー
ドルの水平方向への移動が指示された場合、計時部の計
測時間に基づいて、キー操作継続時間が所定の時間内で
あれば、現在の高さ位置でニードルを水平移動させ、キ
ー操作継続時間が所定の時間を越えたときには、ニード
ルを最上点に移動させた後に、水平方向へ移動するよう
にニードル移動機構に指令信号を発生する指令信号発生
部と、を有する演算制御手段と、を備える。
【0008】好ましくは、上記キー操作継続時間が所定
の時間内の場合のニードルの水平方向移動速度は、キー
操作継続時間が所定の時間を越えた場合のニードルの水
平方向移動速度よりも低速であるように構成される。ま
た、好ましくは、上記キー操作継続時間が所定の時間内
の場合、ニードルを水平方向に間欠的に移動させるよう
に構成される。
【0009】
【作用】ニードル移動情報が記憶手段に記憶されていな
い場合には、キー操作手段により、ニードル移動情報設
定開始キーが操作される。キー操作手段のニードル移動
方向キーが操作され、ニードル移動機構によりニードル
が所望の試料容器の上方位置に移動される。そして、試
料容器内にニードルが挿入され、キー操作手段により、
ニードルが試料容器の中心位置となるように操作され
る。ニードルを試料容器内に挿入した状態で、操作者が
誤ってニードルを水平方向に大きく移動させたとする。
このとき、計時部により計時されたキー継続操作時間が
所定時間よりも大となると、指令信号発生部は、ニード
ルを最上点まで移動させる。これにより、ニードルが、
試料容器の内壁に押しつけられ、ニードルが破損してし
まう事態が回避される。
【0010】
【実施例】以下に、本発明の実施例を添付図面に基づい
て説明する。図1は、本発明の一実施例である液体試料
自動サンプリング装置の要部概略構成図であり、図2
は、上記自動サンプリング装置の外観斜視図である。図
2において、1はニードル、2は箱型の試料容器台、3
は試料容器台2に配置された複数の試料容器である。試
料容器台2は、液体試料自動サンプリング装置4の所定
の位置に搭載され、各試料容器3はその口部がニードル
1に臨むように配置される。ニードル1は、図2には示
していないニードル移動機構及びこれを制御する制御手
段によって、x,y,zの各方向に、所定範囲内にて自
在に移動される。液体試料自動サンプリング装置4は、
その正面部に、各種のデータ又は指令を入力することが
できるキー操作部5と、操作者に必要なメッセージを表
示する表示部6とを備えている。キー操作部5には、図
1に示すように、数字キー7、矢印キー8、設定キー
9、ニードル移動方向選択キー10、ニードル移動情報
設定開始キー11、移送条件設定キー12、終了キー1
3、サンプリング動作実行キー14が配置されている。
また、液体試料自動サンプリング装置4の内部には試料
吸入吐出機構が設けられており、この試料吸入吐出機構
は、ニードル1を用いて、試料容器台2に配置された各
試料容器内部の試料を吸入又は吐出する。
【0011】次に、図1において、20はマイクロコン
ピュータによって構成される演算制御手段で、この演算
制御手段20の内部には、データ及び指令の入出力する
際の諸データを蓄えるバッファメモリ21が設けられ
る。キー操作部5で入力されたデータ及び指令は演算制
御手段20に供給される。また、演算制御手段20から
表示信号が表示部6に供給され、この表示部6に操作者
へのメッセージが表示される。22はシーケンステーブ
ル、23は移送条件テーブル、24はニードル移動情報
テーブルである。移送条件テーブル23及びニードル移
動情報テーブル24のそれぞれにおいて、23a及び2
4aはポインタである。演算制御手段20は、シーケン
ステーブル22から供給されるシーケンスプログラムに
従って一連のシーケンス動作の指令を作成する。また、
演算制御手段20は、移送条件テーブル23及びニード
ル移動情報テーブル24との間で諸条件又は諸情報の入
出力を行って、後述するような動作を実行する。25は
制御部であり、26はニードル1を移動させるニードル
移動機構である。制御部25は、演算制御手段20から
の制御指令信号に従ってニードル移動機構26の動作を
制御する。27は、試料吸入吐出機構であり、制御部2
5は、演算制御手段20からの制御指令信号に従って、
試料吸入吐出機構27の動作を制御する。
【0012】上記構成において、キー操作部5における
移送条件設定キー12は、各種移送条件の移送条件テー
ブル23への入力を開始するためのキーであり、この入
力動作は終了キー13を操作することにより終了する。
移送条件としては、例えば、ニードル移動情報のファイ
ル番号、ニードルを移動させる試料容器番号、ニードル
1による吸引量、分析待ち時間等がある。移送条件の設
定は、数字キー7と設定キー9によって行われる。サン
プリング動作実行キー14は、サンプリング動作を開始
するためのキーである。サンブリング動作実行キー14
が操作されると、演算制御手段20は、所定の動作手順
を実行する指令をシーケンステーブル22から呼出し、
同時に移送条件テーブル23内のポインタ23aの指定
する移送条件を次々に呼出す。そして、演算制御手段2
0は、上記指令と移送条件とを組み合わせて指令信号に
変換し、この指令信号を制御部25に供給する。する
と、制御部25は、ニードル移動機構26及び試料吸入
吐出機構27の動作を制御して、サンプリング動作が実
行される。
【0013】上記の動作手順を実行する指令としては、
例えば、以下の(1)、(2)、(3)等の指令があ
る。 (1)試料容器番号に対応する試料容器にニードル1を
移動し、その口部に差し込む。 (2)ニードル1によって吸入量分だけ試料を吸引し、
分析装置へ移送させた後、分析を開始する。 (3)分析待ち時間の経過を待つ。
【0014】試料容器台2に対応するニードル移動情報
が、既にニードル移動情報テーブル24内に設定されて
いる場合には、上記の如く、数字キー7と設定キー9を
操作して移送条件に該当するファイル番号を設定するこ
とによりサンプリング動作を指定することができる。そ
の後、サンプリング動作実行キー14を操作すればサン
プリング動作が実行される。
【0015】試料容器台2に対応するニードル移動情報
が、未だニードル移動情報テーブル24内に設定されて
いない場合には、ニードル移動情報設定キー11を操作
して、ニードル移動情報を設定する必要がある。以下、
図3及び図4を参照してニードル移動情報の設定につい
て説明する。
【0016】図3は、使用する試料容器台2の平面図、
図4は、試料容器台2の側面図である。この試料容器台
2に対応するニードル移動情報は、未だニードル移動情
報テーブル24に設定されていないものとする。図3及
び図4において、試料容器台2の形状は矩形であり、同
形状の多数の試料容器3が配列されている。そして、試
料容器台2の長辺にはNy個、短辺にはNx個の試料容
器が配列されている。さて、ニードル移動情報として定
義されているパラメータは次の通りである。
【0017】X1:ニードル1の原点0から最も近い試
料容器S1の中心点までのx方向の距離。 Y1:ニードル1の原点0から最も近い試料容器S1の
中心点までのy方向の距離。 X2:ニードル1の原点0から最も遠い試料容器S2の
中心点までのx方向の距離。 Y2:ニードル1の原点0から最も遠い試料容器S2の
中心点までのy方向の距離。 Z0:ニードル1の最上点(原点0のz座標)から試料
容器の底までのz方向の距離。 Nx:試料容器台2上のx方向の試料容器数。 Ny:試料容器台2上のy方向の試料容器数。
【0018】上記のニードル移動情報と試料容器番号i
とから、試料容器番号iのニードル移動座標(xi,y
i,zi)が次の式によって求められる。 xi=X1+{(i−1)/Nyの整数部}×(X2−
X1)/(Nx−1) yi=Y1+{(i−1)/Nyの余り}×(Y2−Y
1)/(Ny−1) zi=Z0 ニードル移動情報を新たに設定する場合、矢印キー8と
ニードル移動方向選択キー10を用いてニードル1を実
際に移動させながら、X1,Y1,X2,Y2,Z0を
設定し、Nx及びNyを数字キー7で数値入力すること
により設定される。
【0019】図5は、演算制御手段20の一例の機能ブ
ロック図であり、図6は、ニードル移動情報設定の動作
フローチャートである。図6に示したフローチャートを
実行するプログラムはシーケンステーブル22にストア
されている。図5において、キー操作判断部28は、キ
ー操作部5からのキー信号が供給され、どのキーが押さ
れたかを判断する。キー操作判断部28は、矢印キー8
が押された場合には、計時開始信号を計時部29に供給
し、これに従って、計時部29は計時を開始する。ま
た、指令信号発生部30は、キー操作判断部28、計時
部29、演算部32、テーブル22、23からの信号に
基づいて、制御部25及び表示指示部31に指令信号を
供給する。なお、演算部32は、ニードル移動情報や指
定された試料番号に基づいて、ニードルの移動座標を算
出したり、他のデータ演算等を実行するものである。ま
た、表示指示部31は、指令信号発生部30からの指令
信号に従って、表示部6に表示を行わせるものである。
【0020】次に、図6のステップ100において、キ
ー操作部5のニードル移動情報設定開始キー11が押さ
れると、キー操作判断部28がこれを判断して、指令信
号発生部30に、キー11が押されたことを示す判断信
号を供給する。すると、指令信号発生部30は、表示指
示部31を介して、表示部6にニードル移動情報を設定
するファイル番号の入力を促すメッセージを表示させ
る。この表示に応じて、数字キー7を用いてファイル番
号が入力される。すると、上述と同様にして、ファイル
番号を示す信号が指令信号発生部30に供給される。
【0021】指令信号発生部30は、ファイル番号を示
す信号が供給されると、ステップ110で、制御部25
を介して、ニードル1を原点0の位置に移動させる。次
に、ステップ120にて、指令信号発生部30は、ニー
ドル移動に伴いパラメータを設定するための表示を表示
指示部31を介して、表示部6に表示させる。この表示
内容を図7に示し、画面6Aでは、ニードル1が初期状
態として原点0の位置に移動されているので、パラメー
タX1,Y1,Zのそれぞれは0.0と表示されてい
る。また、画面6Aにおける印50(アスタリスク)は
矢印キー8によってニードル1を移動できる方向を指定
する印である。
【0022】次に、ステップ130において、キー操作
部5のキーが押された否かを判断する入力待ち状態とな
る。キーが押されると、ステップ140、ステップ16
0及びステップ200において、キー操作判断部28
は、ニードル移動方向選択キー10と、矢印キー8と、
設定キー9とのうちいずれのキーが押されたかを判断す
る。ニードル移動方向選択キー10が押されたときに
は、ステップ140からステップ150に進み、指令信
号発生部30は、ニードル移動方向を変更し、表示部6
における印50の位置を他の位置に移動させる。ニード
ル移動方向選択キー10により切り替える順序は、x→
y→zの順序であり、これが繰り返される。ニードル移
動方向が切り替わると、再びステップ130に戻りキー
入力待ちとなる。
【0023】矢印キー8が押されたときには、ステップ
160からステップ170に進み、指令信号発生部30
は、現在選択されているニードル移動方向が、横へニー
ドル1を移動させる方向(x方向あるいはy方向)か、
ニードル1を上下に移動させる方向(z方向)かを判断
する。もし、x方向あるいはy方向である場合は、ステ
ップ170からステップ171にすすみ、ニードル1の
移動速度を低速であるv1に設定し、ステップ175に
進む。このステップ175において、矢印キー8が押さ
れ始めてからの経過時間が計時部29で測定され、この
測定結果に基づいて、指令信号発生部30は、キー8が
押されて3秒経過したかを判断する。3秒以内の場合
は、ステップ180に進み、ニードル1を現在の高さで
横方向に移動する。
【0024】次に、ステップ181に進み、依然とし
て,キー8が押され続けられているか否かを判断する。
キー8が押さていなければ、ステップ191に進み、ニ
ードル1の原点からの位置を表示部6に表示させ、ステ
ップ130に戻る。ステップ181において、キー8が
押され続けられているのであれば、ステップ175に戻
る。このステップ175において、キー8が押され続け
て3秒経過したら、ステップ182に進む。このステッ
プ182において、ニードル1の移動速度を、速度v1
よりも高速のv2に変更し、ステップ185に進む。
【0025】ステップ185において、ニードル1を最
上点に移動後、ステップ190で矢印キー8が、ニード
ル移動方向に関して正方向(原点Oから離れる方向)へ
の移動を指示する間は、ニードル1は、正方向に移動さ
れる。同様に、キー8が負方向(原点Oに近づく方向)
への移動を指示する間は、ニードル1は負方向に移動さ
れる。そして、ステップ191において、表示部6に、
原点Oからのニードル1の距離を表示させ、ステップ1
30に戻る。ステップ170において、ニードル移動方
向がz方向の場合は、ステップ190に進み、矢印キー
8が正方向(原点Oから離れる方向)への移動を指示す
る間は、ニードル1は、正方向に移動され、負方向(原
点Oに近づく方向)への移動を指示する間は、ニードル
1は、負方向に移動される。そして、ステップ191に
おいて、原点からのニードル1の距離が表示される。矢
印キー8から操作者が指を離すと、ニードル1の移動は
止まり、設定キー9の操作がない場合には再びステップ
130に戻ってキー入力待ちとなる。ニードル1の移動
速度をv1とv2とに区別したのは、低速度v1で、ニ
ードル1の位置の微調整を行い、高速度v2で、ニード
ル1が迅速に移動できるようにするためである。
【0026】第1パラメータ(X1)と第2パラメータ
(Y1)を設定する場合には、ニードル移動方向選択キ
ー10と矢印キー8を用いて、ニードル1を試料容器台
2の原点Oから最も近い試料容器S1の中心位置に移動
させる。この際にはz方向のニードル移動も選択できる
ように設定されているため、ニードル1を試料容器S1
の中心位置に移動することができるのである。ニードル
1が試料容器S1の中心位置から外れている場合も、ニ
ードル移動方向をX又はY方向に選択した後に、矢印キ
ー8を押し、中心位置に移動させ、3秒以内に指を離す
ことを繰り返すことにより精度良く中心位置に設定でき
る。
【0027】ニードル1を目的の位置まで移動した後、
設定キー9を押せば、ステップ200にて、それが判断
され、ステップ210に進む。このステップ210で、
ニードル1の原点Oから目的位置のニードル1までの距
離、すなわち、第1パラメータ(X1)と第2パラメー
タ(Y1)が、ニードル移動情報テーブル24内の指定
ファイル番号に対応するポインタ24aの示す位置に格
納され、続いてポインタ24aが更新される。次のステ
ップ220では、ニードル1を移動しながら設定すべき
パラメータ(X1,Y1,X2,Y2,Z0)の設定が
終了したか否かを判断し、未設定のパラメータが残って
いるときにはステップ120に戻る。
【0028】第3パラメータ(X2)と第4パラメータ
(Y2)については、原点Oから最も遠い試料容器S2
の中心位置へニードル1を移動し、第1、第2パラメー
タの設定と同様にして設定を行う。第5パラメータ(Z
0)については、試料容器の底へニードル1を移動さ
せ、設定キー9によって設定を行う。第5パラメータま
での設定が終了すると、ステップ230に進み、このス
テップ230において、第6パラメータ(Nx)及び第
7パラメータ(Ny)が数字キー7を用いて入力され
る。第7パラメータの設定が終了すると、ニードル移動
情報の設定処理が終了する。
【0029】以上のように、本発明の一実施例によれ
ば、液体試料自動サンプリング装置において、実際にニ
ードル1を移動させながらニードル移動情報を設定する
際に、ニードル移動方向がx方向あるいはy方向の場合
は、矢印キー8が押されると、最初の3秒は現在の高さ
位置のままニードル1を横方向へ低速度v1で移動し、
微調整可能とし、キー8を押し続けた時間が3秒を経過
すると、ニードル1を最上点に移動してからx方向ある
いはy方向へ高速度v2で迅速に移動する。したがっ
て、ニードル1を破損することなく、高精度で高能率に
ニードル移動情報を設定することが可能な液体試料自動
サンプリング装置を実現することができる。
【0030】なお、上記実施例では試料容器に関するニ
ードル移動情報の設定について説明したが、試料容器以
外に試薬びんや反応管及びこれらに類似したものを取扱
う自動サンプリング装置にも本発明を適用することがで
きる。また、横方向にニードル1を移動する際、矢印キ
ーを3秒以上押し続けると、ニードル1は最上点に移動
されるように構成したが、3秒ではなく他の任意の時間
間隔に設定することも可能である。さらに、上記実施例
においては、ニードル1の位置の微調整において、ニー
ドル1の移動速度を低速としたが、上記微調整におい
て、ニードル1を連続的に移動させるのではなく、間欠
的に移動させるように構成することもできる。
【0031】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているため、以下のような効果がある。キー操作継続時
間を計測する計時部と、ニードル移動情報設定開始が指
示され、ニードルの水平方向への移動が指示された場
合、キー操作継続時間が所定の時間内であれば、現在の
高さ位置でニードルを水平移動させ、キー操作継続時間
が所定の時間を越えたときには、ニードルを最上点に移
動させた後に、水平方向へ移動するようにニードル移動
機構に指令信号を発生する指令信号発生部と、を有する
演算制御手段を備える。これにより、ニードルを試料容
器内に挿入した状態で、操作者が誤ってニードルを水平
方向に大きく移動させたとしても、ニードルが、試料容
器の内壁に押しつけられることがなく、ニードルの破損
が回避される。したがって、ニードル移動情報を記憶さ
せる作業において、ニードルを破損することなく高精度
で高能率にニードル移動情報を設定可能な液体試料自動
サンプリング装置を実現できる。
【0032】また、上記キー操作継続時間が所定の時間
内の場合のニードルの水平方向移動速度を、キー操作継
続時間が所定の時間を越えた場合のニードルの水平方向
移動速度よりも低速であるように構成すれば、微調整時
には、ニードルの水平移動速度を低速度とし、ニードル
の位置調整をさらに高精度とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である液体試料自動サンプリ
ング装置の要部概略構成図である。
【図2】図1の液体試料自動サンプリング装置の外観斜
視図である。
【図3】試料容器台の概略平面図だる。
【図4】試料容器台の概略側面図である。
【図5】演算制御手段の一例の機能ブロック図である。
【図6】演算制御手段の動作フローチャートである。
【図7】ニードルが原点に移動した際の表示部の表示画
面を示す図である。
【符号の説明】
1 ニードル 2 試料容器台 3 試料容器 4 液体試料自動サンプリング装置 5 キー操作部 6 表示部 20 演算制御手段 22 シーケンステーブル 23 移送条件テーブル 24 ニードル移動情報テーブル 25 制御部 26 ニードル移動機構 28 キー操作判断部 29 計時部 30 指令信号発生部 31 表示指示部 32 演算部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体試料が収容される複数の試料容器
    と、 上記試料容器が配置される試料容器台と、 上記試料容器台に配置された各試料容器に対し試料を吸
    入又は吐出するニードルを有する試料吸入吐出機構と、 上記ニードルを試料容器台の任意の位置まで移動させる
    ニードル移動機構と、 上記試料容器台に配置された各試料容器に付した番号に
    基づき、ニードル移動位置を決定するニードル移動情報
    を記憶する記憶手段と、 ニードル移動情報設定開始、ニードル移動方向、試料容
    器番号等を指示するための多数のキーを有するキー操作
    手段と、 上記記憶手段に記憶されたニードル移動情報とキー操作
    手段により指示された試料容器番号とに基づき、ニード
    ルの移動位置を算出する演算部と、キー操作手段のキー
    操作継続時間を計測する計時部と、キー操作手段により
    ニードル移動情報設定開始が指示され、ニードルの水平
    方向への移動が指示された場合、上記計時部の計測時間
    に基づいて、キー操作継続時間が所定の時間内であれ
    ば、現在の高さ位置でニードルを水平移動させ、キー操
    作継続時間が所定の時間を越えたときには、ニードルを
    最上点に移動させた後に、水平方向へ移動するようにニ
    ードル移動機構に指令信号を発生する指令信号発生部
    と、を有する演算制御手段と、 を備えることを特徴とする液体試料自動サンプリング装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液体試料自動サンプリン
    グ装置において、上記キー操作継続時間が所定の時間内
    の場合のニードルの水平方向移動速度は、キー操作継続
    時間が所定の時間を越えた場合のニードルの水平方向移
    動速度よりも低速であることを特徴とする液体試料自動
    サンプリング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液体試料自動サンプリン
    グ装置において、上記キー操作継続時間が所定の時間内
    の場合、ニードルを水平方向に間欠的に移動させること
    を特徴とする液体試料自動サンプリング装置。
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