JP3305226B2 - 液体試料自動サンプリング装置及び液体クロマトグラフ装置 - Google Patents

液体試料自動サンプリング装置及び液体クロマトグラフ装置

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JP3305226B2
JP3305226B2 JP08539997A JP8539997A JP3305226B2 JP 3305226 B2 JP3305226 B2 JP 3305226B2 JP 08539997 A JP08539997 A JP 08539997A JP 8539997 A JP8539997 A JP 8539997A JP 3305226 B2 JP3305226 B2 JP 3305226B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体試料自動サン
プリング装置及びそれを組み込んだ液体クロマトグラフ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体試料自動サンプリング装置は、液体
クロマトグラフ装置などの分析装置に液体試料を自動的
に供給する装置であり、分析装置は液体試料自動サンプ
リング装置から順次供給された試料を所定の工程に従っ
て自動的に分析する。従来の液体試料自動サンプリング
装置は、例えば特開平3−102236号公報に記載さ
れているように、一般に次の(a),(b)2つの方式
のいずれか一方により液体試料のサンプリング動作を指
定している。
【0003】(a)液体試料の移送条件を指定すること
により、あらかじめ定められた代表的なシーケンスに従
ったサンプリング動作を指定する方法。 (b)その都度機構の動きを指定するシーケンス命令を
任意に組み合わせてプログラムを作成することによりサ
ンプリング動作を指定する方法。
【0004】上記(b)の方法では、機構の動きを指定
する命令を任意に組み合わせてプログラムを作成するこ
とによりサンプリング動作が指定できるため、任意のサ
ンプリング動作を指定できる特徴を活かして図14に略
示するような手順により自動化システムを構築してい
た。
【0005】まず、機構の動きを指定する命令を任意に
組み合わせてプログラムを作成する(ステップ90
0)。次に、実際にプログラムを実行してみる(ステッ
プ910)。プログラムのバグ等により、実行の途中で
エラー(ニードルの動作位置に試験管が存在しない等)
が発生することにより分析が中断されると、ステップ9
20からステップ930に進み、その原因となっている
プログラムステップを修正してステップ910の処理へ
戻る。最後まで正常に動作することが確認出来たら、実
際の測定を実行する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、前記
(b)の方法では、ステップ920においてエラーが発
生した場合、ステップ930でプログラムを修正したの
ち、ステップ910に戻り、再び最初(プログラムの第
1ステップ)からプログラムを実行させて動作を確認す
る手順を実行しなければならない。
【0007】液体クロマトグラムの測定の場合、粘性の
強い試料を再現性良く測定するには、気泡の発生を防ぐ
ために試料を吸引するシリンジの動作速度を十分に遅く
制御しなければならないため時間を要し、前記プログラ
ムを完成させるまでに多大な時間と労力を要していた。
また、反応の前処理を含む測定の場合、反応液(複数種
類)ビンを設定するラック、試料の原液管を設定するラ
ック、試料の原液を指定量採取し、反応液を添加し反応
させる反応管を設定するラックを組み合せて使用する。
この様な場合、ニードルを動作させる動きが複雑になる
こと、複数種類の反応液を間に空気を挟んでノズルに吸
引して反応管に一気に吐出しなければならないことのた
め、ニードルの移動に関するプログラムミスやシリンジ
を容量以上吸引することによるエラーを発生しやすかっ
た。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたもので、液体自動サンプリング装置ある
いはそれを組み込んだ液体クロマトグラフ装置におい
て、機構の動きを指定するシーケンス命令を任意に組み
合わせてなるプログラムの作成労力を軽減する手段を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明においては、プロ
グラムの実行モードとして、指定された移送条件に忠実
に従って動作させる第1のモードと、状態待ちコマンド
や時間待ちコマンドをスキップして最小処理時間で動作
させる第2のモードとを有し、プログラムの開発段階で
は第2のモードでプログラムを実行することにより、前
記目的を達成する。
【0010】すなわち、本発明は、複数の試料容器につ
いて試料を吸入又は吐出するニードルを備えた試料吸入
吐出機構と、試料吸入吐出機構を制御する制御装置と、
試料の移送条件を指定し試料吸入吐出機構のプログラマ
ブルな動作シーケンスに関するプログラムを指定する手
段と、プログラムを実行する処理部とを有する液体試料
自動サンプリング装置において、プログラムの実行モー
ドとして、試料吸入吐出機構を指定された移送条件に従
って動作させる第1のモードと最小処理時間で動作させ
る第2のモードとを有し、第1のモード又は第2のモー
ドを選択的に指令可能であることを特徴とする。
【0011】第2のモードは、状態待ち処理及び時間待
ち処理をスキップし、試料吸入吐出機構の機構系駆動を
最速条件で制御するものとすることができる。また、第
2のモードの詳細条件を選択的に指定する機能を有する
ようにすることもできる。複数の容器サイズの異なるラ
ックを任意に組み合せて選択的に指定できる機能を有す
ることもできる。
【0012】テスト段階で使用される液体の種類を選択
することにより、選択された液体に対応する最速条件で
試料吸入吐出機構の機構系駆動を制御する機能を有する
こともできる。
【0013】また、本発明は、溶離液の切り換えと送液
を行なうポンプと、試料成分の分離を行うカラムと、試
料をサンプリングしてカラムに接続された注入ポートに
注入する液体試料自動サンプリング装置と、カラムから
溶出した試料成分を検出する検出器と、検出器の出力信
号を処理するデータ処理装置とを有する液体クロマトグ
ラフ装置において、液体試料自動サンプリング装置は、
複数の試料容器について試料を吸入又は吐出するニード
ルを備えた試料吸入吐出機構と、試料吸入吐出機構を制
御する制御装置とを有し、データ処理手段は、試料の移
送条件を指定し液体試料自動サンプリング装置の試料吸
入吐出機構のプログラマブルな動作シーケンスに関する
プログラムを指定する機能と、プログラムに指定された
コマンドを順次、液体試料自動サンプリング装置の制御
装置に送信する機能とを有し、プログラムの実行モード
として、液体試料自動サンプリング装置の試料吸入吐出
機構を指定された移送条件に従って動作させる第1のモ
ードと最小処理時間で動作させる第2のモードとを有
し、第1のモード又は第2のモードを選択的に指令可能
であることを特徴とする。
【0014】本発明によると、機構の動きを指定する命
令を任意に組み合わせて作成したプログラムを設定され
た動作速度や待ち時間に従い忠実に実行させる第1のモ
ードと、実行時に最大動作速度に自動的に設定し待ち時
間を自動的に省略しかつ最速動作条件て実行させる第2
のモードとを1台の液体試料自動サンプリング装置に組
み入れ、プログラム開発時には第2のモードを選択する
ことにより、プログラムに指定された一連の動作をプロ
グラムを最速条件に変更すること無く、待ち時間を自動
的に省略し、かつ機構系駆動を最速条件(例えば、試料
として「水」を設定した最速機構動作条件)で実行でき
るため、一連の動作の確認及びデバッグを従来に比べ短
時間で行うことができる。
【0015】一連の動作の確認が済んだら、第1のモー
ドを選択してプログラムを実行することにより、プログ
ラムに指定した実測定条件で、実際の試料を設定し測定
を実行することができる。また、最小処理時間で動作さ
せる第2のモードにおいて、状態待ち処理及び時間待ち
処理をスキップする機能及び最速条件で制御する機能を
選択的に指定できる機能を設けることにより、段階的に
実測定条件に近づけて動作を確認できるため、従来に比
較して短時間で最終目的のプログラムを開発できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明による液体試料自
動サンプリング装置の外観を示す略図である。ここで
は、液体自動サンプリング装置によって液体クロマトグ
ラフ装置に試料を供給する例によって説明する。
【0017】図1において、501はニードル、502
は試料容器台、503は試料容器台502に載置された
複数の試料容器である。試料容器台502は、液体試料
自動サンプリング装置504の所要の箇所にセットさ
れ、各試料容器503はその口部がニードル501に臨
むように配置される。ニードル501は、図示しないニ
ードル移動機構及びこれを制御する制御手段によって所
要範囲内において図示される如く、x,y,zの各方向
に自在に移動できるように設けられている。
【0018】液体自動サンプリング装置504は、各種
のデータ又は指令を入力することのできるキー操作部1
0と、操作者に必要なメッセージを提示する表示部20
を備えている。また、各試料容器503から指定された
条件に従って吸引された試料は、ニードル501を注入
ポート507に差し込み、試料の吐出と同時に注入バル
ブ508を切り換えることにより、試料は液体クロマト
グラフ装置のカラムに送り込まれる。
【0019】試料容器台502には、図2の平面図に示
すように、容器サイズの異なる複数のラックを組み合わ
せて設定することもできる。図2において、試薬ビン用
ラックには、試薬ビン1及び試薬ビン2が設置されてい
る。試薬ビン用ラックに関する情報はラック番号1のフ
ァイルに格納されている。サンプル用ラックには、原液
が入ったサンプルビンが複数設置されている。サンプル
ビン用ラックに関するラック情報はラック番号2のファ
イルに格納されている。反応用ラックには、試薬と原液
とを混合して反応させるための反応ビンが複数設置され
ている。反応ビン用ラックに関する情報はラック番号3
のファイルに格納されている。反応に関する前処理及び
分析は、例えば以下の手順で実行される。
【0020】(1)サンプル用ラックのi番目のサンプ
ルビンにニードル501を移動する[容器移動コマンド
にラック番号2、容器番号i、ニードル移動速度を引数
として指定する]。 (2)指定量を吸引する[試料吸引コマンドに吸引量、
吸引速度を引数として指定する]。 (3)反応用ラックのi番目の反応ビンにニードル50
1を移動する[容器移動コマンドにラック番号3、容器
番号i、ニードル移動速度を引数として指定する]。 (4)指定量を吐出する[試料吐出コマンドに吐出量、
吐出速度を引数として指定する]。
【0021】(5)ノズル、ニードルを洗浄する[洗浄
コマンドを指定する]。 (6)試薬ビン用ラックの試薬ビン1にニードル501
を移動する[容器移動コマンドにラック番号1、容器番
号1、ニードル移動速度を引数として指定する]。 (7)指定量を吸引する[試料吸引コマンドに吸引量、
吸引速度を引数として指定する]。
【0022】(8)反応用ラックのi番目の反応ビンに
ニードル501を移動する[容器移動コマンドにラック
番号3、容器番号i、ニードル移動速度を引数として指
定する]。 (9)指定量を吐出する[試料吐出コマンドに吐出量、
吐出速度を引数として指定する]。 (10)ノズル、ニードルを洗浄する[洗浄コマンドを
指定する]。
【0023】(11)試薬ビン用ラックの試薬ビン2に
ニードル501を移動する[容器移動コマンドにラック
番号1、容器番号2、ニードル移動速度を引数として指
定する]。 (12)指定量を吸引する[試料吸引コマンドに吸引
量、吸引速度を引数として指定する]。 (13)反応用ラックのi番目の反応ビンにニードル5
01を移動する[容器移動コマンドにラック番号3、容
器番号i、ニードル移動速度を引数として指定する]。
【0024】(14)指定量を吸引する[試料吸引コマ
ンドに吸引量、吸引速度を引数として指定する]。 (15)ノズル、ニードルを洗浄する[洗浄コマンドを
指定する]。 (16)指定時間を待つ[時間待ちコマンドに指定時間
を引数として指定する]。 (17)反応用ラックのi番目の反応ビンにニードル5
01を移動する[容器移動コマンドにラック番号3、容
器番号i、ニードル移動速度を引数として指定する]。
【0025】(18)指定量を吸引する[試料吸引コマ
ンドに吸引量、吸引速度を引数として指定する]。 (19)ニードルを注入ポートに移動し、指定量吐出
し、注入バルブを切り替え、分析スタート信号を出す
[注入コマンドに吐出量、吐出速度を引数として指定す
る]。 (20)ノズル、ニードルを洗浄する[洗浄コマンドを
指定する]。
【0026】図3は、本発明による液体試料自動サンプ
リング装置の全体構成を示すブロック図である。キー操
作部10は、機能選択キー11、制御コマンドキー1
2、数字キー13、サンプリング動作実行キー14、編
集キー15、終了キー16、設定キー17、モード選択
キー18、及び矢印キー19を備えている。機能選択キ
ー11は、以下に述べる第1の機能と第2の機能のいず
れかを選択するキーである。
【0027】第1の機能は、複数の液体試料の移送条件
を移送条件テーブル50に指定することにより、シーケ
ンステーブル40に記録されている頻繁に用いられる複
数の特定の容器に関する動作順序(例:容器番号に対
応する容器にニードルを移動し差し込む→吸入量分だ
け試料を吸引し、分析装置へ移送後、分析を開始する→
分析待ち時間の経過を待つ)を、移送条件テーブル5
0に設定された移送条件に従い選択されたノンプログラ
マブルなプログラムで繰り返して実行することにより自
動サンプリング動作を実現する機能である。
【0028】ここで移送条件には、ニードル位置、吸入
量、吐出器等の分析装置の機構上、各容器についての制
御条件、各容器についての分析のスタート、ストップ等
の時刻指令信号、及び各容器についての分析待時間等の
時間信号がある。第1の機能の処理部30は、シーケン
ステーブル40に記述されているシーケンスと、移送条
件テーブル50に指定されている移送条件とをリンクさ
せて制御部100にコマンドを与える。
【0029】第2の機能は、分析装置の機構の動きを指
定する命令(コマンド)、分析の開始信号を制御するコ
マンド、分析待ち時間を制御するコマンド、及び任意の
容器について所定のサンプリング動作を実行するコマン
ドをコマンドテーブル70より任意に組み合せて作成さ
れるプログラマブルな機能であり、作成されたプログラ
ムを実行することにより自動サンプリング動作を実現す
る機能である。第2の機能の処理部60は、コマンドテ
ーブル70に記述されたコマンドを、時間短縮条件設定
テーブルに設定された条件で一部変更して制御部100
に与える。
【0030】制御部30は、機構制御部110、信号制
御部120、時間制御部130を有する。機構制御部1
10は機構駆動系150を制御し、信号制御部120は
分析装置140にスタート信号を与え、時間制御部13
0は時間待ち制御及び分析装置140からのビジー信号
によりタイミング制御を行う。第1の機能の制御部30
又は第2の機能の制御部60から順次送られるコマンド
は、制御部100の機構制御部110、信号制御部12
0、又は時間制御部130に送られ、機構駆動系150
の駆動制御、及び分析装置140の制御が行われる。
【0031】キー操作部10に設けられた制御コマンド
キー12は、第2の機能においてプログラム作成時にコ
マンドを指定する際に用いられる。数字キー13は、第
1の機能においては移送条件を指定する際に、第2の機
能においてはコマンドの引数を指定する際に用いられ
る。サンプリング動作実行キー14は、第1の機能にお
いては、移送条件に従ったサンプリング動作を実行する
際に、第2の機能においてはコマンドを任意に組み合せ
て作成したプログラムを実行する際に用いられる。
【0032】編集キー15は、第1の機能においては、
移送条件を移送条件テーブル50に入力するモードを設
定する際に、第2の機能においては、コマンドをコマン
ドテーブル70に入力する(つまり、プログラムを作成
する)モードに設定する際に用いられる。終了キー16
は、編集キー15により設定された編集モードを解除す
る際に用いられる。設定キー17は、数字キー13によ
り入力された数値情報を設定する際あるいは項目設定に
用いられる。
【0033】表示部20は、第1の機能においては移送
条件の入力の際に用いられ、第2の機能においてはコマ
ンドの入力の際にプロンプト表示及びモニタ表示が行わ
れる。液体試料自動サンプリング装置の電源を入れる
と、第1の機能が選択され、表示部20に第1の機能の
初期画面が図4のように表示され、キー入力待ちとな
る。キー操作部10から入力されたキーコードは、信号
線a1を介して第1の機能の処理部30へ送信される。
第1の機能の初期画面を表示部20に表示してキー入力
待ちとなっている状態では、機能選択キー11、サンプ
リング動作実行キー14及び編集キー15のみを第1の
機能の処理部30は受け付ける。
【0034】編集キー15が押されると、第1の機能の
処理部30は移送条件設定処理を行う。図5にその処理
フローを示す。図5に示すように、編集キー15が押さ
れると、第1の機能の処理部30は、移送条件設定処理
状態になり、ステップ100において移送条件テーブル
50のデータ格納位置を指すポインタ51は、移送条件
テーブル50の先頭に設定される。次に、ステップ11
0において、キーが押されるまで待つ。キーが押される
と、ステップ120において終了キー16が押されたか
どうかを判定する。終了キー16が押された場合は、ス
テップ130において、ポインタ51の指す位置に終了
コードを書き込み、移送条件設定処理を終了し、第1の
機能の初期画面を表示部20に表示し、キー入力待ちと
なる。
【0035】終了キー16でない場合、ステップ140
において、設定キー17かどうかを判定する。設定キー
17でない場合は、ステップ150において、数字キー
13かどうかを判定する。数字キー13でない場合、つ
まり、終了キー16、設定キー17及び数字キー13以
外のキーが押された場合は、ステップ110へ戻りキー
入力待ちとなる。ステップ150において、数字キー1
3が押された場合は、ステップ155において、そのキ
ーコードを第1の機能の処理部30内のバッファ31へ
格納した後、ステップ110へ戻りキー入力待ちとな
る。ステップ140において、設定キー17が押された
と判定した場合は、ステップ160において、バッファ
31内に取り込んだ文字キーコード列を数値化し、ポイ
ンタ51の指す位置へ格納する。次にステップ170に
おいて、ポインタ51を進め、ステップ110へ戻りキ
ー入力待ちとなる。
【0036】移送条件設定処理が終了すると、移送条件
テーブル50には、例えば、「ラック上の容器番号
(1)→吸入量(1)→分析待ち時間(1)→………→
ラック上の容器番号(i)→吸入量(i)→分析待ち時
間(i)→………→ラック上の容器番号(n)→吸入量
(n)→分析待ち時間(n)→終了コード」のような情
報が格納されている。
【0037】移送条件を移送条件テーブル50に設定
後、サンプリング動作実行キー14が押されると、第1
の機能の処理部30はサンプリング動作実行処理を開始
する。図6に処理フローを示す。図6に示すように、サ
ンプリング動作実行キー14が押されると、ステップ2
00において移送条件テーブル50のデータ格納位置を
指すポインタ51は、移送条件テーブル50の先頭に設
定される。次に、ステップ210において、ポインタ5
1の指す位置から移送条件(例:ラック上の容器番号
(i)、吸入量(i)、分析待ち時間(i))を読み出
す。次に、ステップ220において、読み出した移送条
件に終了コードが含まれている場合は、サンプリング動
作実行処理を終了し、第1の機能の初期画面を表示部2
0に表示し、キー入力待ちとなる。
【0038】終了コードが含まれていない場合は、ステ
ップ230において、シーケンステーブル40に予め準
備された動作シーケンス(例:容器番号(i)に対応
する容器にニードルを移動し差し込む→吸入量(i)
分だけ試料を吸引し、分析装置へ試料を移送後、分析の
開始信号を分析装置へ送信する→分析待ち時間(i)
の経過を待つ)に読み出した移送条件を適合してサンプ
リング動作シーケンスを決定する。次に、ステップ24
0において、ステップ230にて決定したサンプリング
動作シーケンスを実行する。
【0039】つまり、制御部100に指令信号を送り、
分析装置140及び機構系駆動部150に対しサンプリ
ング動作を実行する。ニードル501を移送条件で指定
された容器番号に対応する容器に移動する際には、制御
部100の機構制御部110に対応する指定信号が送ら
れ、機構制御部110は機構系駆動部のニードルを目的
位置へ移動する。次に、試料を吸引し、ニードル501
を注入ポート507へ移動し、試料を吐出する際にも、
対応する指令信号は、制御部100の機構制御部110
へ送られ、試料吸入吐出機構及びニードル501を動作
させ、移送条件で指定された吸入量分の試料をニードル
から吸引し、ニードル501を注入ポート507へ移動
し、吸入量分を吐出して分析装置へ試料を移送する。
【0040】次に、制御部100の信号制御部120へ
指令信号が送られ、分析装置140へ分析開始指令が送
信される。次に、制御部100の時間制御部130へ移
送条件で指定された分析待ち時間と指令信号が送られ、
指定された分析待ち時間が経過するまで待つ。分析待ち
時間が経過すると、ステップ250においてポインタ5
1が進められ、ステップ210へ戻り、次の移送条件を
移送条件テーブル50から読み出す。
【0041】第1の機能においては、移送条件を設定す
るだけで容易に一般的に良く利用されるサンプリング動
作を実現できる。しかし、特定のサンプリング動作シー
ケンス以外の動作を指定することはできない。
【0042】第1の機能が選択されている状態におい
て、機能選択キー11が押されると、第2の機能が選択
され、表示部20に図7に示すように、第2の機能の初
期画面が表示され、キー入力待ちとなる。キー操作部1
0から入力されたキーコードは、信号線b1を介して第
2の機能の処理部60へ送信される。第2の機能の初期
画面を表示部20へ表示してキー入力待ちとなっている
状態では、第2の機能の処理部60は、機能選択キー1
1、サンプリング動作実行キー14、編集キー15、及
びモード選択キー18のみを受け付ける。
【0043】モード選択キー18が押されると、表示部
20に図8に示すように、通常分析モードと時間短縮モ
ードの選択画面が表示される。操作者は、矢印キー19
によりモード選択を行う。通常分析モードでは、制御コ
マンドキー12を使って作成した試料の前処理を含んだ
分析シーケンス(プログラム)は指定された通りに実行
される。つまり、実際の測定は、このモードで行われ
る。
【0044】時間短縮モードでは、制御コマンドキー1
2を使って作成した試料の前処理を含んだ分析シーケン
ス(プログラム)は、指定した条件(I.時間待ちコマ
ンドのスキップ、II.状態待ちコマンドのスキップ、
III.機構系駆動制御コマンドの最速化)で実行され
る。さらに機構系駆動制御コマンドの最速化が選択され
ると、テスト時点で使用する試料(図の例の場合は、水
又はエタノール)を選択する。プログラムの実行時に
は、選択された試料に対応した最速条件でプログラム内
に設定された機構系制御コマンドが実行される。水とエ
タノールでは水の方が粘性が高いため、吸引速度を例え
ば最速を5とし、最低を1として5段階で設定する場
合、テスト時点で使用する試料として水を選択すると吸
引速度4、エタノールを選択すると吸引速度5が最速条
件となる。
【0045】なお、時間短縮条件は、OR条件で決定さ
れる。つまり、例えば前記したI、II、III、の条
件を全て選択すれば、I.時間待ちコマンドのスキッ
プ、かつII.状態待ちコマンドのスキップ、かつII
I.制御コマンドの最速化の条件で実行される。これら
の条件は、時間短縮条件設定テーブル80に記憶され
る。時間短縮条件の設定は、矢印キー19によりカーソ
ルを指定したい項目に移動し、設定キー18を押すこと
により行われる。設定されている項目の先頭にはチェッ
クマークが表示されることにより、条件が設定されてい
るか、設定されていないかを知ることが出来る。また、
設定されている項目に矢印キー19によりカーソルを移
動し、設定キー18を押すと設定は解除され、チェック
マークは消去される。
【0046】第2の機能における液体クロマトグラフ装
置の分析シーケンス開発手順を、図9に示す。まず、ス
テップ300において分析条件を設定する。次に、ステ
ップ310において前処理を含めた分析シーケンスをプ
ログラムする。分析シーケンスのプログラムの作成方法
については、後述する。
【0047】次に、ステップ320において、図8に示
した通常分析モードと時間短縮モードの選択画面で時間
短縮モードを選択する。ステップ330で、最初は全て
の時間短縮条件を設定し、作成したプログラムを実行す
る。時間短縮条件を設定した時のプログラムの実行手順
についても、詳細は後述する。実行の途中でエラー等の
不具合が発生した場合は、ステップ340からステップ
350に進み、プログラムを修正する。この段階でエラ
ーとなるようなプログラム上の誤りは、比較的単純なパ
ラメータ入力ミスのようなものである。プログラム修正
を行った後は、ステップ330に戻り、再びプログラム
を実行する。
【0048】ステップ330のプログラム実行が正常に
終了した場合は、ステップ340からステップ360に
進む。ステップ360では、「III.機構系駆動制御
コマンドの最速化」の条件を除く他の時間短縮条件を設
定し、作成したプログラムを実行する。実行の途中でエ
ラー等の不具合が発生した場合は、ステップ370から
ステップ380に進み、プログラムを修正した後、ステ
ップ360に戻る。この段階で発見されるプログラムミ
スは、分析上問題となる気泡の混入、液だれ等、機構系
が速く動きすぎることによるエラーが考えられる。
【0049】ステップ360のプログラム実行が正常に
終了した場合は、ステップ370からステップ390に
進む。ステップ390では、「I.時間待ちコマンドの
スキップ」のみの時間短縮条件を設定し、作成したプロ
グラムを実行する。実行の途中でエラー等の不具合が発
生した場合は、ステップ400からステップ410に進
み、プログラムを修正した後、ステップ390に戻る。
この段階で発見されるミスとしては、分析装置との信号
の交信不調、ケーブルの断線等のハード的な故障が考え
られる。
【0050】ステップ390のプログラム実行が正常に
終了した場合は、ステップ400からステップ420に
進み、図8のモード選択画面で通常モードを設定し、作
成したプログラムを実行する。実行の途中でエラー等の
不具合が発生した場合は、ステップ430からステップ
440に進み、プログラムを修正した後、ステップ42
0に戻る。この段階では、実際の試料を用いることによ
って、反応のための待ち時間を最適化する等、装置動作
のチューニング及び確認が行われる。ステップ420の
プログラム実行が正常に終了するとプログラムは完成
し、実際の測定に取りかかることができる。
【0051】分析シーケンスプログラムは、分析装置の
機構の動きを指定するコマンド(例えば、ラック番号、
容器番号、ニードル移動速度を引数に持つ容器移動コマ
ンド、吸引量、吸引速度を引数に持つ試料吸引コマン
ド、吐出量、吐出速度を引数に持つ試料吐出コマンドな
ど)、分析の開始信号を制御するコマンド、分析待ち時
間、反応時間を制御するコマンド、任意の容器について
所定のサンプリング動作を実行するコマンド及び分析装
置状態を制御するコマンドをコマンドテーブル70にお
いて任意に組み合せて作成されるプログラムである。
【0052】編集キー15が押されると、第2の機能の
処理部60はコマンド設定処理を行う。図10に処理フ
ローを示す。図10に示すように、編集キー15が押さ
れると、第2の機能の処理部60はコマンド設定処理状
態になり、ステップ500においてコマンドテーブル7
0(図3参照)のコマンド格納位置を指すポインタ71
は、コマンドテーブル70の先頭に設定される。次に、
表示部20に図12に示される初期画面を表示し、ステ
ップ510においてキーが押されるまで待つ。キーが押
されるとステップ520において終了キー16が押され
たかどうかを判定する。終了キー16が押された場合
は、ステップ530においてポインタ71の指す位置に
終了コードを書き込み、コマンド設定処理を終了し、初
期画面を表示部20に表示しキー入力待ちとなる。
【0053】押されたキーが終了キー16でない場合に
は、ステップ540において、そのキーが制御コマンド
キー12かどうかを判定する。制御コマンドキー12で
ない場合、つまり、終了キー16及び制御コマンドキー
12以外のキーがステップ510において押された場合
は無効となり、再びステップ510においてキー入力待
ちとなる。制御コマンドキー12が押された場合、ステ
ップ550において押されたキーに対応するコマンドが
引数を持つかどうかを判定する。引数を持たないコマン
ドが指定された場合は、ステップ555において、ポイ
ンタ71の指す位置にコマンドコードを書き込み、ステ
ップ610においてポインタ71を進め、再びステップ
410に戻り、終了キー16あるいは制御コマンドキー
12のキー入力待ちとなる。
【0054】一方、ステップ550において、引数を持
つコマンドが指定されたと判定した場合は、引数の入力
処理を行うためにステップ560に進んで、キー入力待
ちとなる。キーが押されると、ステップ570において
押されたキーが設定キー17かどうかを判定する。押さ
れたキーが設定キー17でない場合は、ステップ580
に進み、そのキーが数字キー13かどうかを判定する。
数字キー13でない場合、つまり、設定キー17及び数
字キー13以外のキーが押された場合は、ステップ56
0へ戻りキー入力待ちとなる。
【0055】ステップ580において数字キー13が押
されたと判定された場合は、ステップ590において、
そのキーコードをバッファ61へ格納した後、ステップ
560へ戻りキー入力待ちとなる。続いて、ステップ5
70において設定キー17が押されたと判定された場合
は、ステップ600に進み、コマンドコード及びバッフ
ァ61内に取込んだ引数をポインタ71の指す位置に格
納する。次に、ステップ610において、ポインタ71
を進め、再びステップ510に戻り、終了キー16ある
いは制御コマンドキー12のキー入力待ちとなる。
【0056】コマンド設定処理が終了するとコマンドテ
ーブル70には、例えば、 コマンド(1) コマンド(2) : : コマンド(n) 終了コード のような情報が格納されている。
【0057】コマンドをコマンドテーブル70に設定し
てプログラムを作成した後、サンプリング動作実行キー
14を押すと、第2の機能の処理部60はコマンドテー
ブル70に設定されているコマンド列(プログラム)に
従い、サンプリング動作実行処理を開始する。
【0058】図11に示すように、サンプリング動作実
行キー14が押されると、ステップ700において、コ
マンドテーブル70(図3参照)のコマンド格納位置を
指すポインタ71は、コマンドテーブル70の先頭に設
定される。次に、ステップ720において、ポインタ7
1の指す位置からコマンドを読み出す。ここで、コマン
ドとは、コマンドコードあるいはコマンドコード+引数
のいずれかの形式である。
【0059】次に、ステップ730において、読み出し
たコマンドコードが終了コードかどうかを判定する。終
了コードの場合は、サンプリング動作実行処理を終了
し、第2の機能の初期画面を表示部20に表示し、キー
入力待ちとなる。
【0060】終了コードでない場合は、ステップ740
において、短縮条件設定テーブル80の内容を読み出
し、時間短縮モードかどうかを判定する。時間短縮モー
ドでない場合は、ステップ820に進み、コマンドコー
ドあるいはコマンドコード+引数を制御部100へ送信
し、コマンドの実行が行われる。つまり、ニードルを任
意の位置へ移動するコマンドの場合は、コマンドは制御
部100(図3参照)の機構制御部110に送信され、
機構制御部110は、機構系駆動部150に指令を出
し、ニードルを引数で指定された位置へ移動する。
【0061】試料吸入吐出機構を制御するコマンドの場
合は、コマンドは制御部100の機構制御部110に送
信され、機構制御部110は機構系駆動部150に指令
を出し引数で指定された量の試料を吸引あるいは吐出す
る。分析の開始信号を分析装置へ送信するコマンドの場
合は、コマンドは制御部100の信号制御部120へ送
信され、信号制御部120は分析装置140へ分析開始
の信号を送信する。分析待ち時間を制御するコマンドの
場合は、コマンドは制御部100の時間制御部130へ
送信され、時間制御部130は引数で指定された時間が
経過するまで待ち状態となる。
【0062】コマンドの実行が終了すると、ステップ8
30において、ポインタ71を進め、ステップ720へ
戻る。ステップ540の判定において、時間短縮モード
の場合は、ステップ750に進んで、時間待ちの省略条
件かどうかを判定する。時間待ちの省略条件が設定され
ている場合は、ステップ760に進み、そのコマンドが
時間待ちコマンドかどうかを判定する。時間待ちコマン
ドの場合は、コマンドを実行せず、ステップ830に進
んで、ポインタ71を進め、ステップ720へ戻る。
【0063】ステップ750において、時間待ちの省略
条件でない場合、あるいはステップ760において、時
間待ちコマンド以外の場合は、ステップ770におい
て、状態待ちの省略条件かどうかを判定する。状態待ち
の省略条件が設定されている場合は、ステップ780に
おいて、そのコマンドが状態待ちコマンドかどうかを判
定する。状態待ちコマンドの場合は、コマンドを実行せ
ず、ステップ830において、ポインタ71を進め、ス
テップ720へ戻る。
【0064】ステップ770において、状態待ちの省略
条件でない場合、あるいはステップ780において、状
態待ちコマンド以外の場合は、ステップ790に進ん
で、機構系制御コマンドの最速化が設定されているかど
うかを判定する。機構系制御コマンドの最速条件が設定
されている場合は、ステップ800において機構系制御
コマンドかどうかを判定する。機構系制御コマンドの場
合は、ステップ810において、選択されているテスト
段階の試料(「水」又は「エタノール」)で動作出来る
最速条件に一時的にコマンドの速度に関する引数を置き
換え、ステップ820に進んで、コマンドコード+引数
を制御部100へ送信し、コマンドの実行が行われる。
【0065】つまり、ニードルを任意の位置へ移動する
コマンドの場合は、コマンドは制御部100の機構制御
部110に送信され、機構制御部110は、ニードルを
引数で指定された位置へ選択されているテスト段階の試
料(「水」又は「エタノール」)で動作出来る最大速度
で移動する。試料吸入吐出機構を制御するコマンドの場
合は、コマンドは制御部100の機構制御部110に送
信され、機構制御部110は引数で指定された量の試料
を選択されているテスト段階の試料(「水」又は「エタ
ノール」)で動作出来る最大速度で吸引あるいは吐出す
る。コマンドの実行が終了すると、ステップ830にお
いて、ポインタ71を進め、ステップ720へ戻り、次
のコマンドを読み出す。
【0066】この様に、プログラムのテスト段階では、
作成したオリジナルのプログラムを変更せず、時間短縮
モードを選択することにより短時間でプログラムのテス
トができるため、コマンドの指定誤りが軽減でき、かつ
目的のサンプリング動作を実現するまでの時間を短縮で
きる。また、プログラムミスの絞り込みが可能となり、
より効率的にプログラムの作成を行うことができる。
【0067】次に、本発明の液体試料自動サンプリング
装置を組み込んだ液体クロマトグラフ装置について説明
する。図13は、本発明による液体クロマトグラフ装置
の全体構成を示すブロック図である。図13において、
図3と同じ機能の部分には図3と同じ番号を付し、その
詳細な説明を省略する。このクロマトグラフ装置は、ク
ロマトグラムデータを収集する検出器654、試料をサ
ンプリングする液体試料自動サンプリング装置504、
溶離液の切り換えと送液を行なうポンプ652、カラム
を恒温保持するカラムオーブン653等のクロマトユニ
ット及び、波形処理、定量計算等の機能を備えたデータ
処理装置630を備える。
【0068】データ処理部603は、キー操作部10、
表示部20、制御部100、コマンドテーブル70、時
間短縮条件設定テーブル80、及びプリンタ621に接
続されており、図3に示した第2の機能の処理部60の
機能を有するとともに、検出器654から送られてくる
検出信号からクロマトグラムのピークを検出して定量結
果を求め、プリンタ621へ出力する機能を有する。図
1に示した液体試料自動サンプリング装置504によっ
て注入バルブ508から注入された試料は、ポンプ65
2によってカラムオーブン653内のカラムに送られ
る。試料は、そこで各成分に分離され、検出器654で
検出されて電気信号に変換される。
【0069】図13に示した液体クロマトグラフ装置
は、前述のようにキー操作部10を操作してコマンドテ
ーブル60に動作シーケンスを書き込むことにより、液
体試料自動サンプリング装置504のサンプリング動作
を最適化することが可能である。そして、機構の動きを
指定するシーケンス命令を組み合わせてプログラムを作
成するに当たって、プログラムのテスト段階で、前述の
ように時間短縮条件設定テーブル80に設定した時間短
縮モードを選択することにより、オリジナルのプログラ
ムを変更することなく短時間でプログラムのテストを行
うことができ、プログラム作成の労力を軽減することが
できる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、機構の動きを指定する
コマンドや、外部接点信号を制御するコマンドや、時間
を制御するコマンドを組み合せることによりプログラマ
ブルな任意の動作シーケンスを実現する場合に、プログ
ラムのテスト段階では、作成したオリジナルのプログラ
ムを変更せず時間短縮モードを選択することにより短時
間でプログラムのテストができるため、目的のサンプリ
ング動作を実現するまでの時間を短縮でき、かつコマン
ドの指定誤りによる誤動作のためにニードル等が破損す
るのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明による液体試料自動サンプリング装置の外
観を示す略図。
【図2】試料容器台の一例の平面図。
【図3】本発明による液体試料自動サンプリング装置の
全体構成を示すブロック図。
【図4】第1の機能の初期画面を示す図。
【図5】第1の機能の処理部による移送条件設定処理の
フロー図。
【図6】第1の機能の処理部によるサンプリング動作実
行処理のフロー図。
【図7】第2の機能の初期画面を示す図。
【図8】時間短縮条件設定画面の説明図。
【図9】第2の機能における液体クロマトグラフ装置の
分析シーケンス開発手順を説明するフロー図。
【図10】第2の機能の処理部によるコマンド設定処理
のフロー図。
【図11】第2の機能の処理部によるサンプリング動作
実行処理のフロー図。
【図12】コマンド設定処理の初期画面を示す図。
【図13】本発明による液体クロマトグラフ装置の全体
構成を示すブロック図。
【図14】従来の自動化システム構築手順を説明する
図。
【符号の説明】
10…キー制御部、11…機能選択キー、12…コマン
ドキー、13…数字キー、14…サンプリング動作実行
キー、15…編集キー、16…終了キー、17…設定キ
ー、18…モード選択キー、19…矢印キー、20…表
示部、30…第1の機能の処理部、31…バッファ、4
0…シーケンステーブル、50…移送条件テーブル、5
1…ポインタ、60…第2の機能の処理部、61…バッ
ファ、70…コマンドテーブル、71…ポインタ、80
…時間短縮条件設定テーブル、100…制御部、110
…機構制御部、120…信号制御部、130…時間制御
部、140…分析装置、150…機構駆動系、501…
ニードル、502…試料容器台、503…試料容器、5
04…液体試料自動サンプリング装置、507…注入ポ
ート、508…注入バルブ、621…プリンタ、630
…データ処理部、652…ポンプ、653…カラムオー
ブン、654…検出器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 1/00 - 1/44 G01N 35/00 - 35/10 G01N 30/24 JICSTファイル(JOIS)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の試料容器について試料を吸入又は
    吐出するニードルを備えた試料吸入吐出機構と、前記試
    料吸入吐出機構を制御する制御装置と、試料の移送条件
    を指定し前記試料吸入吐出機構のプログラマブルな動作
    シーケンスに関するプログラムを指定する手段と、前記
    プログラムを実行する処理部とを有する液体試料自動サ
    ンプリング装置において、 前記プログラムの実行モードとして、前記試料吸入吐出
    機構を指定された移送条件に従って動作させる第1のモ
    ードと最小処理時間で動作させる第2のモードとを有
    し、前記第1のモード又は第2のモードを選択的に指令
    可能であることを特徴とする液体試料自動サンプリング
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の液体試料自動サンプリン
    グ装置において、 前記第2のモードは、状態待ち処理及び時間待ち処理を
    スキップし、前記試料吸入吐出機構の機構系駆動を最速
    条件で制御することを特徴とする液体試料自動サンプリ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の液体試料自動サンプリン
    グ装置において、 前記第2のモードの詳細条件を選択的に指定する機能を
    有することを特徴とする液体試料自動サンプリング装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液体試料自動サンプリン
    グ装置において、 複数の容器サイズの異なるラックを任意に組み合せて選
    択的に指定できる機能を有することを特徴とする液体試
    料自動サンプリング装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の液体試料自動サン
    プリング装置において、 テスト段階で使用される液体の種類を選択することによ
    り、選択された液体に対応する最速条件で前記試料吸入
    吐出機構の機構系駆動を制御する機能を有することを特
    徴とする液体試料自動サンプリング装置。
  6. 【請求項6】 溶離液の切り換えと送液を行なうポンプ
    と、試料成分の分離を行うカラムと、試料をサンプリン
    グして前記カラムに接続された注入ポートに注入する液
    体試料自動サンプリング装置と、前記カラムから溶出し
    た試料成分を検出する検出器と、前記検出器の出力信号
    を処理するデータ処理装置とを有する液体クロマトグラ
    フ装置において、 前記液体試料自動サンプリング装置は、複数の試料容器
    について試料を吸入又は吐出するニードルを備えた試料
    吸入吐出機構と、前記試料吸入吐出機構を制御する制御
    装置とを有し、 前記データ処理手段は、試料の移送条件を指定し前記液
    体試料自動サンプリング装置の試料吸入吐出機構のプロ
    グラマブルな動作シーケンスに関するプログラムを指定
    する機能と、前記プログラムに指定されたコマンドを順
    次、前記液体試料自動サンプリング装置の前記制御装置
    に送信する機能とを有し、 前記プログラムの実行モードとして、前記液体試料自動
    サンプリング装置の試料吸入吐出機構を指定された移送
    条件に従って動作させる第1のモードと最小処理時間で
    動作させる第2のモードとを有し、前記第1のモード又
    は第2のモードを選択的に指令可能であることを特徴と
    する液体クロマトグラフ装置。
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