JP3007294U - 自動車用コート - Google Patents

自動車用コート

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JP3007294U
JP3007294U JP1994010293U JP1029394U JP3007294U JP 3007294 U JP3007294 U JP 3007294U JP 1994010293 U JP1994010293 U JP 1994010293U JP 1029394 U JP1029394 U JP 1029394U JP 3007294 U JP3007294 U JP 3007294U
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行雄 仲川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省人化を図り、コーティング性を向上させ、
通気性およびクッション性を確保してムレや小石などの
固い異物の衝突による車体表面塗膜の劣化および損傷を
回避するとともに、コートを取外し後における煩雑な仕
上作業を省略して、作業性の向上を図る。 【構成】 車体の表面を取外し可能に被覆する自動車用
コートを、不織布によってなる通気性を有する撥水性シ
ート2によって、ルーフ対応部20、フロントボンネッ
トフード対応部21、フロントバンパ対応部22、リア
対応部23、両サイド対応部24,24、フロントバン
パ対応部25、リアピラー対応部26,26およびホイ
ール対応部27,27……などに区別して形成してあ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、酸性雨や鳥類の糞などの酸性物質の影響、あるいは塩害などによっ て、自動車の車体塗膜に生じる様々な弊害を防止する自動車用コートに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の車体塗膜の表面に酸性雨や鳥類の糞などの酸性物質が残存したり、塩 分が付着すると、腐食が始まり光沢を失うとともに、経時により塗膜が侵蝕され て発錆する。その結果、自動車の外観および品質が大幅に低下する。このような 弊害を回避するために、従来より実車完成直後からディラーもしくはユザーに納 車するまでに至る期間、自動車のアンダーボディ下面と、フロントウインド、サ イドウインド、リアウインドを含むウインド部のうちの少なくともフロントウイ ンドを除く車体の表面に自動車用コートを被せて保護している。つまり、実車完 成工場から船積み埠頭までの移動と船積み時の移動、現地での船降ろし時の移動 と現地ディラーもしくはユザー向け陸送車への積み込み移動、ディラーもしくは ユザー側での陸送車からの降車移動、あるいは実車完成工場からディラーもしく はユザー向け陸送車への積み込み移動、ディラーもしくはユザー側での陸送車か らの降車移動を実行できるように、アンダーボディ下面と、たとえばフロントウ インドを除く車体の表面に自動車用コートを被せて保護している。
【0003】 ところで、従来の自動車用コートは、比較的肉薄の樹脂フィルム(たとえば塩 化ビニール製のフイルム)によってなり、このコートを所定の大きさに切断した のち、接着材を介して前記車体の表面の所定位置に接着することによってコーテ ィングされている。
【0004】 ところが、フレキシビリティのきわめて大きい比較的肉薄の樹脂フィルムを凹 凸の生じない平滑な状態で適正にコーティングするためには、所定の大きさに切 断した位置から車体の表面の所定位置に移送させる過程および車体表面の所定位 置に接着させる一連の作業を行っている間、当該樹脂フィルムに対して適当なテ ンションを付与し続けなければならない。そのため、最低4名の専従作業者が必 要であり、これが省人化を妨げる原因になっているとともに、テンションの付与 継続によって、コーティング時の自由度が若干制約されるので、コーティング作 業が困難な欠点を有している。
【0005】 また、樹脂フィルムによってなる従来の自動車用コートは通気性を有していな い。したがって、経時により車体表面の塗膜にムレを生じ、このムレによって光 沢が悪くなり、自動車の外観および品質を低下させる要因になる。さらに、薄肉 である上にクッション性を有していないので、陸送途上などにおいて小石などの 固い異物が衝突すると、塗膜が損傷し易い欠点を有している。しかも、ディラー もしくはユザー側でコートを取外したのち、車体の表面に残存している接着材を 除去する煩雑な仕上作業が必要で、それだけ作業性を悪くしている難点もある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、最低4名の専従作業者が必要であるため、省人化 を妨げているとともに、テンションの付与を継続しなければならないので、コー ティング時の自由度が若干制約されるため、コーティング性が困難である点、通 気性を有していないので、経時により車体表面の塗膜にムレを生じ、光沢を悪く して、自動車の外観および品質を低下させる点、薄肉である上にクッション性を 有していないので、陸送途上などにおいて小石などの固い異物が衝突すると、塗 膜が損傷し易い点および車体の表面に残存している接着材を除去する煩雑な仕上 作業が必要である点などの諸点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、自動車のアンダーボディ下面と、フロントウインド、サイ ドウインド、リアウインドのうちの少なくともフロントウインドを除いて、車体 の表面を取外し可能に被覆する自動車用コートにおいて、該自動車用コートが通 気性を有する撥水性シートによって形成されていることを特徴とし、省人化を図 り、コーティング性を向上させ、通気性およびクッション性を確保してムレや小 石などの固い異物の衝突による車体表面塗膜の劣化および損傷を回避するととも に、コートを取外し後における煩雑な仕上作業を省略して、作業性の向上を図る 目的を達成した。 請求項2の考案は、前記通気性を有する撥水性シートが不織布であるため、す ぐれた通気性と撥水性をおよびクッション性を確保できる。 請求項3の考案は、前記通気性を有する撥水性シートが、ルーフ対応部、フロ ントボンネットフード対応部、フロントバンパ対応部、トランクリッドとリアバ ンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間に位置するリア部分を含むリア対 応部、フロントフエンダ、リアフエンダとドアとを含み少なくともサイドウイン ドを除く両サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応部およびホイ ール対応部に区別して形成されているので、同一ボディタイプの異種メーカ車に も適用できる。 請求項4の考案は、両面接着テープにより前記通気性を有する撥水性シートの 前記各対応部周縁と車体表面および前記各対応部周縁同士が取外し可能に互い接 着されているので、通気性を有する撥水性シートの着脱作業が容易になる。 請求項5の考案は、両面接着テープのシート側一方の面の接着強さが車体表面側 他方の面の接着強さよりも大きく設定されているので、シート取外しを容易に行 うことができるとともに、シートを取外しても車体の表面に接着材が残存せず、 接着材を除去する煩雑な仕上作業を省略できる。 請求項6の考案は、自動車のアンダーボディ下面と、フロントウインド、サイ ドウインド、リアウインドを含むウインド部のうちの少なくともフロントウイン ドを除く車体の表面を取外し可能に被覆する自動車用コートにおいて、該自動車 用コートが通気性を有する撥水性シートによって形成されているとともに、ルー フ対応部、フロントピラー対応部、フロントボンネットフード対応部、フロント バンパ対応部、トランクリッドとリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパ の中間に位置するリア部分を含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダ とドアおよびサイドウインドを含む両サイド対応部、フロントバンパ対応部、リ アピラー対応部を備えた一体構造によって形成されていることを特徴とし、省人 化を図り、コーティング性を向上させ、通気性およびクッション性を確保してム レや小石などの固い異物の衝突による車体表面塗膜の劣化および損傷を回避する とともに、コートを取外し後における煩雑な仕上作業を省略して、作業性の向上 を図る目的を達成した。 請求項7の考案は、前記通気性を有する撥水性シートのルーフ対応部、フロン トピラー対応部、フロントボンネットフード対応部、フロントバンパ対応部、ト ランクリッドとリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間に位置する リア部分を含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダとドアおよびサイ ドウインドを含む両サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応部が 両面接着テープを介して互いに結合されているので、結合部分から侵水しない結 合作業を容易に行うことができる。 請求項8の考案は、前記通気性を有する撥水性シートのルーフ対応部、フロン トピラー対応部、フロントボンネットフード対応部、フロントバンパ対応部、ト ランクリッドとリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間に位置する リア部分を含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダとドアおよびサイ ドウインドを含む両サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応部が 接着材を介して互いに結合されているので、結合部分から侵水することはない。 請求項9の考案は、前記通気性を有する撥水性シートのルーフ対応部、フロン トピラー対応部、フロントボンネットフード対応部、フロントバンパ対応部、ト ランクリッドとリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間に位置する リア部分を含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダとドアおよびサイ ドウインドを含む両サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応部が 縫着によって互いに結合されているとともに、該縫着部に防水加工が施されてい るので、結合部分から侵水することはない。
【0008】
【作用】
請求項1の考案によれば、通気性を有する撥水性シートはフレキシビリティが 樹脂フイルムよりも小さいので、凹凸の生じない平滑な状態で、所定の位置から 車体の表面の所定位置に移送させる過程および車体表面の所定位置に被覆させる 一連の作業を行っている間、当該シートに対して適当なテンションを付与し続け る必要はない。そのため、2名の専従作業者によってコーティングすることがで きるとともに、その取外しは1名の専従作業者によって行うことが可能である。 また、撥水性によって車体表面塗膜への侵水を確実に防止し、通気性により車体 表面塗膜のムレを無くすことができるとともに、樹脂フイルムのクッション性よ りもよりも高いシートのクッション性により、小石などの固い異物の衝突による 車体表面塗膜の劣化および損傷を回避できる。そして、コートを取外した後にお ける煩雑な仕上作業を省略できる。 請求項2の考案によれば、すぐれた通気性と撥水性をおよびクッション性を確 保できる。 請求項3の考案によれば、同一ボディタイプの異種メーカ車に適用可能である ので汎用性を確保できる。 請求項4の考案によれば、通気性を有する撥水性シートのコーティングと取外 しを容易に行うことができるとともに、コートを取外しても車体の表面に接着材 が多く残存しないので、接着材を除去する仕上作業を簡略化できる。 請求項5の考案によれば、接着力の大きい一方の面をシート側に対応させ、接 着力の小さい他方の面を車体塗膜の表面に対応させて接着することで、コートを 取外しても車体の表面に接着材が残存しない状態を得ることができる。したがっ て、コートを取外して接着材を除去する煩雑な仕上作業を省略できる。 請求項6の考案によれば、各対応部を備えた一体構造によって形成されている ので、1名の専従作業者によってコートの被覆および取外しを行うことが可能で ある。また、撥水性によって車体表面塗膜への侵水を確実に防止し、通気性によ り車体表面塗膜のムレを無くすことができるとともに、樹脂フイルムのクッショ ン性よりもよりも高いシートのクッション性により、小石などの固い異物の衝突 による車体表面塗膜の劣化および損傷を回避できる。そして、コートを取外した 後における煩雑な仕上作業を省略できる。 請求項7の考案によれば、簡単な結合作業により結合部分からの侵水を確実に 防止できる。 請求項8の考案によれば、結合部分からの侵水を確実に防止できる。 請求項9の考案によれば、結合部分からの侵水を確実に防止できる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。図1は第1の考案に係る 実施例を車体表面に対応させた状態の斜視図であり、この図において、自動車1 のアンダーボディ下面(図示省略)と、フロントウインド1A、両サイドウイン ド1B,1B、リアウインド1X、ヘッドライト1C,1C、ラジエータグリル 1Dを含むフロント部分1Eおよびフロントピラー1F,1Fを除く車体の表面 が通気性を有する撥水性シート(以下、シートという)2によって形成した自動 車用コートによって取外し可能に被覆される。
【0010】 シート2は、高密度ポリエチレン繊維製で厚さが0.15〜0.18mm程度 の不織布によってなり、自動車1のルーフ1Gに対応するルーフ対応部20、フ ロントボンネットフード1Hに対応するフロントボンネットフード対応部21、 フロントバンパ1Iに対応するフロントバンパ対応部22、トランクリッド1J とリアバンパ1Kおよびトランクリッド1Jとリアバンパ1Kの中間に位置する リア部分(図示省略)に対応するリア対応部23、フロントフエンダ1L,1L 、リアフエンダ1M,1Mとドア1N,1N……とを含みサイドウインド1B, 1Bを除く両サイドに対応する両サイド対応部24,24、フロントバンパ1I に対応するフロントバンパ対応部22、リアピラー1P,1Pに対応するリアピ ラー対応部26,26およびホイール1Q,1Q……に対応するホイール対応部 27,27……に区別して形成されている。すなわち、前記ルーフ1Gやフロン トボンネットフード1Hなどの形状および大きさに律して各対応部分20〜27 が形成されており、特に、両サイド対応部24,24は、4ドアーの場合、フロ ントフエンダ1Lと前ドア1Nに対応する前サイド対応部24Aと、リアフエン ダ1Mと後ドア1Nに対応する後サイド対応部24Bに2分割されており、それ ぞれに、車体のタイアハウス29,29の開口に応じた半円形の切欠24a,2 4bを形成してある。また、フロントボンネットフード対応部21は、車体前後 方向の長さをフロントボンネットフード1Hの車体前後方向の長さよりも少し大 きく設定して、フロントボンネットフード1Hの被覆時にフロントワイパ1Rを 同時に被覆できるようにしてある。
【0011】 シート2における各対応部分20〜27は、後述する両面接着テープを使用し て、つぎの手順により被覆される。なお、一方の面の接着材の接着力を他方の面 の接着材の接着力よりも大きく(強く)した特性をもつ両面接着テープの使用が 推奨される。 .両面接着テープを使用して、フロントフエンダ1L,1L、リアフエンダ 1M,1Mとドア1N,1N……とを含みサイドウインド1B,1Bを除く車体 の両サイドに両サイド対応部24,24を被覆する。すなわち、図2に示すよう に、両面接着テープ3における一方の面の接着材3Aを両サイド対応部24,2 4の周縁内面に接着し、他方の面の接着材3Bを車体両サイドの表面、つまり車 体塗膜の表面に接着して被覆する。 .前記と同様に指向させた両面接着テープ3により、フロントボンネット フード1Hにフロントボンネットフード対応部21を、フロントバンパ1Iにフ ロントバンパ対応部22を、トランクリッド1Jとリアバンパ1Kおよびトラン クリッド1Jとリアバンパ1Kの中間に位置するリア部分(図示省略)にリア対 応部23をそれぞれ被覆する。この場合、図3に示すように、両サイド対応部2 4,24の周縁の一部にフロントボンネットフード対応部21およびリア対応部 23の周縁の一部がオーバラップされ、このオーバラップ部に両面接着テープ3 における接着力の大きい一方の面の接着材3Aを対応させるか、通常の接着テー プを使用することによって互いに結合する。これにより、フロントボンネットフ ード対応部21およびリア対応部23におけるトランクリッド1J側、つまり上 側から流下してきた雨水が両サイド対応部24,24の内側に侵入するのを防止 できる。また、フロントボンネットフード対応部21の後部でフロントワイパ1 Rを覆い、両面接着テープ3によりフロントボンネットフード対応部21の後端 縁部をフロントウインド1Aに取付ける。 .前記と同様に指向させた両面接着テープ3により、リアピラー1P,1 Pにリアピラー対応部26,26を被覆する。この場合、両サイド対応部24, 24の周縁の一部とリア対応部23の周縁の一部とのオーバラップ位置上にリア ピラー対応部26,26の周縁の一部がオーバラップされ、このオーバラップ部 に両面接着テープ3における接着力の大きい一方の面の接着材3Aを対応させる か、通常の接着テープを使用することによって互いに結合する。これにより、リ アピラー対応部26,26側から流下してきた雨水が両サイド対応部24,24 およびリア対応部23それぞれの内側に侵入するのを防止できる。 .両面接着テープ3により、ルーフ1Gにルーフ対応部20を被覆する。す なわち、ルーフ対応部20の車体幅方向両端縁部は樋(図示省略)を覆った状態 で取付け、車体前後方向両端縁部は、フロントウインド1Aとリアウインド1X に取付けるとともに、後端側の2つのコーナ部をリアピラー対応部26,26の 上端縁部にオーバラップさせ、このオーバラップ部に両面接着テープ3における 接着力の大きい一方の面の接着材3Aを対応させるか、通常の接着テープを使用 することによって互いに結合する。これにより、ルーフ対応部20側から流下し てきた雨水がリアピラー対応部26,26の内側に侵入するのを防止できる。 .両面接着テープ3により、ホイール1Q,1Q……にホイール対応部27 ,27……を被覆する。
【0012】 不織布によってなるシート2は、フレキシビリティが樹脂フイルムよりも小さ いので、所定の位置から車体の表面の所定位置に移送させる過程および車体表面 の所定位置に被覆させる一連の作業を行っている間、当該シート2に対して適当 なテンションを付与し続ける必要はない。そのため、2名の専従作業者によって コーティングすることができるとともに、その取外しは1名の専従作業者によっ て行うことが可能である。したがって、省人化を図り、コーティング性を向上さ せることができる。また、自己の撥水性によって車体表面塗膜への侵水を確実に 防止し、通気性により車体表面塗膜のムレを無くすことができるとともに、樹脂 フイルムのクッション性よりもよりも高いシートのクッション性により、小石な どの固い異物の衝突による車体表面塗膜の劣化および損傷を回避できる。しかも 、シート2をルーフ対応部20、フロントボンネットフード対応部21、フロン トバンパ対応部22、トランクリッド1Jとリアバンパ1Kおよびトランクリッ ド1Jとリアバンパ1Kの中間に位置するリア部分を含むリア対応部23、フロ ントフエンダ1L,1L、リアフエンダ1M,1Mとドア1N,1N……とを含 み少なくともサイドウインド1B,1Bを除く両サイド対応部24,24、フロ ントバンパ対応部25、リアピラー対応部26,26およびホイール対応部27 ,27に区別して形成されているので、同一ボディタイプの異種メーカ車にも適 用できるから汎用性を確保できる。
【0013】 また、両面接着テープ3によって撥水性シート2の各対応部周縁と車体表面お よび各対応部周縁同士を取外し可能に接着するようにしているので、撥水性シー ト2のコーティングと取外しを容易に行うことができるとともに、コートを取外 しても車体の表面に、従来のように接着材が多く残存しない。したがって、接着 材を除去する仕上作業を簡略化できる。一方、両面接着テープ3における接着力 の大きい一方の面の接着材3Aでシート2側を接着し、接着力の小さい他方の面 の接着材3Bを車体の表面、つまり車体塗膜の表面に接着して被覆することによ り、シート2の取外しを容易に行うことができるとともに、シート2を取外して も車体の表面に接着材が残存しないから、接着材を除去する煩雑な仕上作業を省 略できる。
【0014】 図4は第2の考案に係る実施例を示す斜視図である。なお、前記第1の考案に 係る実施例と同一もしこは相当部分には、同一符号を付して説明する。第2の考 案においても、自動車用コートが不織布によってなり通気性を有する撥水性シー ト2によって形成されているとともに、そのルーフ対応部20、フロントピラー 対応部28,28、フロントボンネットフード対応部21、フロントバンパ対応 部22、図1に示すトランクリッド1Jとリアバンパ1Kおよびトランクリッド 1Jとリアバンパ1Kの中間に位置するリア部分を含むリア対応部23(図4参 照)、図1のフロントフエンダ1L,1L、リアフエンダ1M,1Mとドア1N ,1N……およびサイドウインド1B,1Bを含む両サイド対応部24,24( 図4参照)、フロントバンパ対応部25、リアピラー対応部26,26を備えた 一体構造によって形成されている。そして、前記各対応部における隣接する対応 部の端縁部同士は、図7に示すように通常の両面接着テープ7によって互いに結 合されている。他の一体結合構造としては、図5に示すようにオーバラップさせ た状態で接着材4を介して互いに結合する構造や、あるいは図6のように、オー バラップさせた状態で縫着5によって互いに結合するとともに、該縫着部5の縫 い目にシール材6を注入して防水加工を施した結合構造などが推奨される。
【0015】 両サイド対応部24,24は、4ドアーの場合、フロントフエンダ1Lと前ド ア1Nに対応する前サイド対応部24Aに、前ドア1Nの開閉を許容する切れ目 24Xが設けれらているとともに、車体のタイアハウス29,29の開口に応じ た半円形の切欠24a,24bを形成してある。そして、フロントウインド1A に対応するフロントウインド対応部1Sおよびリアウインド1Aに対応するリア ウインド対応部1Tは、それぞれ透明樹脂性の窓によって形成してある。
【0016】 このようなに、撥水性シート2の各対応部周縁同士を両面接着テープ7によっ て互いに結合しているので、各対応部周縁同士の結合作業が簡略化され結合作業 性を向上させることができるとともに、結合部分からの侵水を確実に防止できる 。また、2名の専従作業者によって、恰も防塵シートを被せる場合と同様の要領 でシート2を被覆することができる。被覆後は、シート2の下端縁部を両面接着 テープ3によって車体側に接着して固定すればよい。しかも、シート2の取外し は1名の専従作業者によって行うことが可能であり、その他についても、第1の 考案と同様の作用効果を奏することができる。
【0017】 一方、撥水性シート2の各対応部周縁同士を接着材4により互いに結合するよ うにすれば、両面接着テープ3によって結合する構造と比較して、若干結合作業 性に劣るものの、結合強度を増大させ、かつ結合部分からの侵水を確実に防止す ることができる。他方、撥水性シート2の各対応部周縁同士を縫着5によって互 いに結合するとともに、該縫着部5の縫い目にシール材6を注入して防水加工を 施した結合構造により互いに結合するようにすれば、両面接着テープ3および接 着材4によって結合する構造よりも結合作業性に劣るものの、両者3,4よりも 一層結合強度を増大させ、かつ結合部分からの侵水を確実に防止することができ る。
【0017】 前記各実施例では、車体のタイアハウス29,29の開口に応じた半円形の切 欠24a,24bを形成して説明しているが、前側のタイアハウス29に対応す る半円形の切欠24aのみを形成した構造であってもよい。 また、第1の考案に係る実施例において、両面接着テープ3を、図2に示すよう に、撥水性シート2のすべての各対応部周縁内面に設けてもよい。この場合、図 3に示す撥水性シート2相互間の接着においては、一方対応部24の撥水性シー ト2の外面と他方対応部21の内面とを接着することになる。撥水性シート2の すべての各対応部周縁内面に設ける両面接着テープ3にかえて、粉末磁性体とゴ ムの複合テープによって構成される磁気吸着機能をもった結合用材を使用し、こ の結合用材を撥水性シート2の各対応部周縁に設け、撥水性シート2の各対応部 周縁と車体塗膜の表面とを磁気吸着して被覆してもよい。この結合用材を使用す ることにより、各対応部に使用する撥水性シート2を繰り返して使用することが できる。 さらに、第2の考案に係る実施例では、フロントウインド1Aに対応するフロン トウインド対応部1Sおよびリアウインド1Aに対応するリアウインド対応部1 Tを、それぞれ透明樹脂性の窓によって形成して説明しているが、フロントウイ ンド対応部1Sのみを透明樹脂性の窓によって形成した構成、あるいは全てのウ インドに対応する部位を透明樹脂性の窓によって形成した構成であってもよい。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、第1の考案では、不織布によってなるシートは、フレキ シビリティが樹脂フイルムよりも小さいので、所定の位置から車体の表面の所定 位置に移送させる過程および車体表面の所定位置に被覆させる一連の作業を行っ ている間、当該シートに対して適当なテンションを付与し続ける必要はない。そ のため、2名の専従作業者によってコーティングすることができるとともに、そ の取外しは1名の専従作業者によって行うことが可能である。したがって、省人 化を図り、コーティング性を向上させることができる。また、自己の撥水性によ って車体表面塗膜への侵水を確実に防止し、通気性により車体表面塗膜のムレを 無くすことができるとともに、樹脂フイルムのクッション性よりもよりも高いシ ートのクッション性により、小石などの固い異物の衝突による車体表面塗膜の劣 化および損傷を回避できる。しかも、同一ボディタイプの異種メーカ車にも適用 できるから汎用性を確保できる。さらに、両面接着テープによって撥水性シート の各対応部周縁と車体表面および各対応部周縁同士を取外し可能に接着するよう にしているので、撥水性シートのコーティングと取外しを容易に行うことができ るとともに、コートを取外しても車体の表面に、従来のように接着材が多く残存 しない。したがって、接着材を除去する仕上作業を簡略化できる。一方、両面接 着テープにおける接着力の大きい一方の面の接着材でシート側を接着し、接着力 の小さい他方の面の接着材を車体の表面、つまり車体塗膜の表面に接着して被覆 することにより、シート2取外しを容易に行うことができるとともに、シートを 取外しても車体の表面に接着材が残存しないから、接着材を除去する煩雑な仕上 作業を省略できる。 第2の考案では、不織布によってなるシートは、2名の専従作業者によって、 恰も防塵シートを被せる場合と同様の要領でシート2を被覆することができる。 しかも、シートの取外しは1名の専従作業者によって行うことが可能である。し たがって、省人化を図り、コーティング性を向上させることができる。また、自 己の撥水性によって車体表面塗膜への侵水を確実に防止し、通気性により車体表 面塗膜のムレを無くすことができるとともに、樹脂フイルムのクッション性より もよりも高いシートのクッション性により、小石などの固い異物の衝突による車 体表面塗膜の劣化および損傷を回避できる。しかも、同一ボディタイプの異種メ ーカ車にも適用できるから汎用性を確保できる。さらに、撥水性シートの各対応 部周縁同士を両面接着テープによって互いに結合しているので、各対応部周縁同 士の結合作業が簡略化され結合作業性を向上させることができるとともに、結合 部分からの侵水を確実に防止できる。さらに、撥水性シートの各対応部周縁同士 を接着材もしくは縫着した縫い目にシール材を注入して防水加工を施した構造で も、両面接着テープよりも若干結合作業性に劣るものの、結合強度を増大して結 合部分からの侵水を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の考案に係る実施例を車体表面に対応させ
た状態の斜視図である。
【図2】両面接着テープの使用例を示す拡大断面図であ
る。
【図3】両面接着テープの他の使用例を示す拡大断面図
である。
【図4】第2の考案に係る実施例を示す斜視である。
【図5】他の結合例を示す拡大断面図である。
【図6】他の結合例を示す拡大断面図である。
【図7】結合例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 自動車 1A フロントウインド 1B サイドウインド 1C ヘッドライト 1D ラジエータグリル 1E フロント部分 1F フロントピラー 1J トランクリッド 1K リアバンパ 1L フロントフエンダ 1M リアフエンダ 1N ドア 1P リアピラー 1X リアウインド 2 シート 3 両面接着テープ 4 接着材 5 縫着 20 ル−フ対応部 21 フロントボンネットフード対応部 22 フロントバンパ対応部 23 リア対応部 24 両サイド対応部 26 リアピラー対応部 27 面取り部の軸方向寸法 28 フロントピラー対応部

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のアンダーボディ下面と、フロン
    トウインド、サイドウインド、リアウインドのうちの少
    なくともフロントウインドを除くウインド部を除いて、
    車体の表面を取外し可能に被覆する自動車用コートにお
    いて、該自動車用コートが通気性を有する撥水性シート
    によって形成されていることを特徴とする自動車用コー
    ト。
  2. 【請求項2】 前記通気性を有する撥水性シートが不織
    布である請求項1記載の自動車用コート。
  3. 【請求項3】 前記通気性を有する撥水性シートが、ル
    ーフ対応部、フロントボンネットフード対応部、フロン
    トバンパ対応部、トランクリッドとリアバンパおよびト
    ランクリッドとリアバンパの中間に位置するリア部分を
    含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダとド
    アとを含み少なくともサイドウインドを除く両サイド対
    応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応部および
    ホイール対応部に区別して形成されている請求項1また
    は請求項2記載の自動車用コート。
  4. 【請求項4】 両面接着テープにより前記通気性を有す
    る撥水性シートの前記各対応部周縁と車体表面および前
    記各対応部周縁同士が取外し可能に互い接着されている
    請求項1、請求項2または請求項3記載の自動車用コー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記両面接着テープのシート側一方の面
    の接着強さが車体表面側他方の面の接着強さよりも大き
    く設定されている請求項4記載の自動車用コート。
  6. 【請求項6】 自動車のアンダーボディ下面と、フロン
    トウインド、サイドウインド、リアウインドを含むウイ
    ンド部のうちの少なくともフロントウインドを除く車体
    の表面を取外し可能に被覆する自動車用コートにおい
    て、該自動車用コートが通気性を有する撥水性シートに
    よって形成されているとともに、ルーフ対応部、フロン
    トピラー対応部、フロントボンネットフード対応部、フ
    ロントバンパ対応部、トランクリッドとリアバンパおよ
    びトランクリッドとリアバンパの中間に位置するリア部
    分を含むリア対応部、フロントフエンダ、リアフエンダ
    とドアおよびサイドウインドを含む両サイド対応部、フ
    ロントバンパ対応部、リアピラー対応部を備えた一体構
    造によって形成されていることを特徴とする自動車用コ
    ート。
  7. 【請求項7】 前記通気性を有する撥水性シートのルー
    フ対応部、フロントピラー対応部、フロントボンネット
    フード対応部、フロントバンパ対応部、トランクリッド
    とリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間
    に位置するリア部分を含むリア対応部、フロントフエン
    ダ、リアフエンダとドアおよびサイドウインドを含む両
    サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応
    部が両面接着テープを介して互いに結合されている請求
    項6記載の自動車用コート。
  8. 【請求項8】 前記通気性を有する撥水性シートのルー
    フ対応部、フロントピラー対応部、フロントボンネット
    フード対応部、フロントバンパ対応部、トランクリッド
    とリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間
    に位置するリア部分を含むリア対応部、フロントフエン
    ダ、リアフエンダとドアおよびサイドウインドを含む両
    サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応
    部が接着材を介して互いに結合されている請求項6記載
    の自動車用コート。
  9. 【請求項9】 前記通気性を有する撥水性シートのルー
    フ対応部、フロントピラー対応部、フロントボンネット
    フード対応部、フロントバンパ対応部、トランクリッド
    とリアバンパおよびトランクリッドとリアバンパの中間
    に位置するリア部分を含むリア対応部、フロントフエン
    ダ、リアフエンダとドアおよびサイドウインドを含む両
    サイド対応部、フロントバンパ対応部、リアピラー対応
    部が縫着によって互いに結合されているとともに、該縫
    着部に防水加工が施されている請求項6記載の自動車用
    コート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113301741A (zh) * 2021-05-15 2021-08-24 杭州安普鲁薄膜科技有限公司 一种带有防水透气膜组件的电子设备
JP2022146252A (ja) * 2021-03-22 2022-10-05 株式会社リベラルフィールズ 洗車機用防汚シートおよび洗車機

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