JP3007104U - オーバヘッドドアのドアパネル構造 - Google Patents

オーバヘッドドアのドアパネル構造

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JP3007104U
JP3007104U JP1994008915U JP891594U JP3007104U JP 3007104 U JP3007104 U JP 3007104U JP 1994008915 U JP1994008915 U JP 1994008915U JP 891594 U JP891594 U JP 891594U JP 3007104 U JP3007104 U JP 3007104U
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美哉 奥野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 断熱性と剛性に優れた、大型のオーバヘッド
ドアを構成することのできるドアパネル構造を提供す
る。 【構成】 上下方向に隣接する他のドアパネルに連接さ
れる樹脂材からなる上下の枠材11,12と、これら上
下枠材11,12の前後に取り付けられる板材からなる
パネル面材21とを備え、前記枠材11,12には前後
のパネル面材21の背面側にて互いに対向する1対の溝
部11c,12dを幅方向に形成し、この対向する溝部
11c,12d間に金属板材からなるビーム材31を嵌
合保持すると共に、上下枠材11,12と前後パネル面
材21との間に画成される内側空間に発泡材41を充填
した。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はオーバヘッドドアのドアパネル構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術とその解決すべき課題】
上下方向に複数のドアパネル(セクションともいう)を連接したドア本体をガ イドレールに沿って建物の天井部分へと格納する構造のオーバヘッドドアは、倉 庫や工場等の大きな開口部を有する建物に好適なドア装置として多く用いられて いる。
【0003】 ところで、例えば野菜市場の保管用倉庫は内部の気温を0〜5℃程度の低温に 保持する必要があるところから、このような冷蔵倉庫に使用するオーバヘッドド アのドアパネルは断熱性が求められる。
【0004】 このような目的で使用される断熱型オーバヘッドドアの従来品として、内外パ ネル面を鋼板のロール成型により一体形成して内面に発泡ウレタン材を取り付け たものや、アルミ押出し型材により形成した内外パネルの上下端部を樹脂製枠材 で連結した構造のものがある。
【0005】 しかしながら、前者にあっては連結部分の鋼材が内外の熱伝導を促すため断熱 性が悪いという問題がある。これに対して、後者は連結部分が樹脂材であるので 断熱性は優れているが、コストが高く、またアルミ押出し成型の制約からドアの 最大幅が限られてしまい大型のオーバヘッドドアを構成できないという問題があ る。
【0006】 これらの対策として、連結部分を構成する樹脂製枠材に鋼板のパネル材を適用 してドアパネルを形成することが考えられるが、このような構造にあってはドア 剛性を十分に確保できないので、幅が4メートル以上にもなるオーバヘッドドア では内外温度差や風圧によるドアパネルの前後方向のたわみが大きくなり、たて つけや密封性が悪化するおそれがある。
【0007】 本考案はこのような従来の問題点に着目してなされたもので、断熱性と剛性に 優れた、大型のオーバヘッドドアを構成することのできるドアパネル構造を提供 することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、第1の考案は、上下方向に隣接する他のドアパネ ルに連接される樹脂材からなる上下の枠材と、これら上下枠材の前後に取り付け られる板材からなるパネル面材とを備え、前記枠材には前後のパネル面材の背面 側にて互いに対向する1対の溝部を幅方向に形成し、この対向する溝部間に金属 板材からなるビーム材を嵌合保持すると共に、上下枠材と前後パネル面材との間 に画成される内側空間に発泡材を充填した。
【0009】 第2の考案として、上記ビーム材は上下方向に貫通する開口部を有する穴空き 構造のものとする。
【0010】 第3の考案として、上記ビーム材はトラス構造となるように三角形状の開口部 を複数箇所に設けたものとする。
【0011】 第4の考案として、枠材は隣接する他のドアパネルの枠材との対向端面に幅方 向に沿って発泡スチロール等の弾性を有する断熱材からなるシール部材を設けた ものとする。
【0012】
【作用】
第1の考案において、ビーム材により樹脂製枠材の前後方向の曲げ剛性が向上 すると共に内部空間に充填した発泡材により前後のパネル面材が内側から支持さ れるので、ドアパネルの剛性は全体として大幅に向上し、従って風圧や温度差に 対する変形が確実に抑制される。
【0013】 上下ドアパネルの連結部分を構成する枠材が熱伝導性の低い樹脂材から形成さ れているので、この連結部分を金属材料から形成する場合に比較して高い断熱性 が得られる。
【0014】 第2の考案では、ドアパネルの内部空間に発泡材を充填する際に、ビーム材に 形成した開口部により発泡材が内部空間の端部にまで確実に行き渡るので、発泡 材による剛性向上効果がより確かなものとなる。
【0015】 第3の考案では、第2の考案と同様の作用に加えてビーム材をトラス構造とし たことから、必要な強度・剛性を最小限の材料で確保することができる。
【0016】 第4の考案では、上下方向に連接されるドアパネル間の断熱性能がシール部材 により一層向上する。
【0017】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】 図1〜図3において、1は上下方向に複数のものが連結して屈曲可能なオーバ ヘッドドア用のドア本体を構成するドアパネルであり、これは主として上下の枠 材11,12とその前後に取り付けられるパネル面材21とからなっている。
【0019】 上下の枠材11,12はそれぞれドア幅方向に所定の長さを有する一様断面形 状の長尺材として、例えばアクリル性強化剤入り樹脂等の合成樹脂材料から形成 されている。一方、パネル面材21は前記枠材11,12と同一の幅を有するス テンレスや塗装鋼板等の金属板材から形成されている。
【0020】 各パネル面材21の上下の端部は図示したように内側に折り返して係合部21 aが形成されており、この係合部21aを、上下の枠材11,12の前後縁部付 近にそれぞれ形成された嵌合溝部11a,12aに挿入保持させることにより、 上下枠材11,12に前後のパネル面材21を固定して基本的なドアパネル構造 を構成している。
【0021】 上枠材11には、上記構成に加えて、前後の嵌合溝部11aのやや内側に位置 して1対のシール保持溝11bが形成されており、このシール保持溝11bには 中空構造のラバー製の第1のシール部材13が幅方向に沿って取り付けられてい る。また、前後のシール13,13間に位置するように、丸棒状の発泡スチロー ル等の弾性を有する断熱材からなる第2のシール部材14が同じく幅方向に沿っ て取り付けられて入る。
【0022】 上記第1,第2のシール部材13,14は、図3に示したようにそれぞれ上方 に連結する他のドアパネル1の下枠材12の底面部に形成された前後縁側のフラ ンジ部12b,12bと中央部のフランジ部12cとにドア閉じ状態にて密着し て気密と断熱の機能を発揮する。第1のシール部材13は中空構造により、第2 のシール部材14はそれ自体の材質により、それぞれ高い断熱性を発揮し、各枠 材11,12が熱伝導性の低い合成樹脂材料で形成されていることと併せて、ド アパネル連結部分の断熱性を大幅に向上させている。
【0023】 図3に示したように、最下端のドアパネル1の下枠材12の底面には樹脂材料 からなるホルダ15を介して中空構造のラバー等の弾性材からなる比較的大型の ウエザーストリップ16が固定されており、このウエザーストリップ16により ドア閉時のフロア面との間の気密及び断熱を図っている。
【0024】 31は本考案の要部を構成するビーム材であり、上下枠材11,12の各々に 設けられる。ビーム材31は図4にも示したようにドア幅寸法に相当する長尺材 としてアルミや鋼等の金属板材から形成されており、この場合、三角形の開口部 31aを長手方向に互い違いに多数設けてトラス構造を構成している。
【0025】 上下各枠材11,12には上記ビーム材31を保持するために、パネル面材2 1の背面側にて互いに対向する1対の溝部11c,12dが幅方向に形成されて おり、すなわち上枠材11の1対の溝部11c,11c間と、下枠材12の1対 の溝部12d,12d間のそれぞれにビーム材31がこれを両端側から挟持する 態様で嵌合固定される。
【0026】 上述のようにしてビーム材31を保持した上下枠材11,12と前後のパネル 面材21とを組み立てて構成されるドアパネル1の内部空間には、高圧ウレタン 等の発泡材41が充填されている。発泡材41は充填時は液状であるので、ビー ム材31の開口部31aを通して枠材11,12側の隅々にまで行き渡り、硬化 後はパネル面材21の剛性を裏面側から全面的に補強する。
【0027】 なお、図1において22は下枠材12のフランジ部12b裏面側に位置するよ うに設けられた結露・凍結防止用のヒータであり、ドアパネル1の長手方向に沿 って形成された溝状のヒータスペース23に挿入固定されている。また、24は 屋内側パネル面材21の裏面要所に設けられたヒンジ取付用のバックアップ材で あり、各ドアパネル1を屈曲可能に連結するヒンジ(図示せず)の取付強度を確 保するために設けられている。
【0028】 上記構成を有するドアパネル1においては、ビーム材31により樹脂製枠材1 1,12の前後方向の曲げ剛性が向上すると共に内部空間に充填した発泡材31 により前後のパネル面材21が内側から支持されるので、ドアパネル1の剛性は 全体に向上し、これにより風圧や温度差に原因するドアパネル1の変形が十分に 抑えられ、したがってたてつけや気密性が損なわれるようなことがない。
【0029】 また、上下ドアパネルの連結部分を構成する枠材11,12が熱伝導性の低い 樹脂材から形成されているので、この連結部分を金属材料から形成する場合に比 較して高い断熱性が得られる。
【0030】 ところで、この実施例ではビーム材31に開口部31aを設けているが、これ は枠材11,12の剛性確保という観点からは必ずしも設けなくともよい。ただ し、このような開口部31aを設けることにより、ドアパネルの内部空間に発泡 材41を充填する際に、この開口部31aにより発泡材41が内部空間の端部に まで確実に行き渡るので、発泡材41による剛性向上効果がより確かなものとな る。
【0031】 また、開口部31aは単なる丸穴形状のものであってもよいが、この実施例の ように三角形状としてビーム材31をトラス構造とすることにより、必要な強度 ・剛性を最小限の材料で確保することができる。
【0032】
【考案の効果】
第1の考案は、上下方向に隣接する他のドアパネルに連接される樹脂材からな る上下の枠材と、これら上下枠材の前後に取り付けられる板材からなるパネル面 材とを備え、前記枠材には前後のパネル面材の背面側にて互いに対向する1対の 溝部を幅方向に形成し、この対向する溝部間に金属板材からなるビーム材を嵌合 保持すると共に、上下枠材と前後パネル面材との間に画成される内側空間に発泡 材を充填する構成とし、ビーム材により樹脂製枠材の前後方向の曲げ剛性を向上 させると共に内部空間に充填した発泡材により前後のパネル面材を内側から支持 するものとしたので、オーバヘッドドアのドアパネル剛性を大幅に向上させるこ とができ、したがって良好な断熱性能を確保したうえで、風圧や温度差に対する 変形を抑制して、たてつけや密封性を向上させることができる。
【0033】 第2の考案は、ビーム材に上下方向に貫通する開口部を有する穴空き構造のも のを設けるものとしたので、ドアパネルの内部空間に発泡材を充填する際に、ビ ーム材に形成した開口部により発泡材を内部空間の端部にまで確実に行き渡わせ ることができ、したがって発泡材による剛性向上効果をより向上させることがで きる。
【0034】 第3の考案は、ビーム材をトラス構造となるように三角形状の開口部を複数箇 所に設けたものとしたので、当該開口部により上記第2の考案と同様な効果が得 られるほか、必要な強度・剛性を最小限の材料で確保することができ、したがっ て軽量化および低コスト化を図ることができる。
【0035】 第4の考案は、枠材に隣接する他のドアパネルの枠材との対向端面に幅方向に 沿って発泡スチロール等の弾性を有する断熱材からなるシール部材を設けるもの としたので、上下方向に連接されるドアパネル間の断熱性能をより一層向上させ られるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部切欠斜視図。
【図2】上記実施例のドアパネルの縦断面図。
【図3】上記実施例のドアパネルの連結状態を示す縦断
面図。
【図4】上記実施例のビーム材の平面図。
【符号の説明】
1 ドアパネル 11 上枠材 11c 溝部 12 下枠材 12d 溝部 13 第1のシール部材 14 第2のシール部材 21 パネル面材 31 ビーム材 31a ビーム材の開口部 41 発泡材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下方向に隣接する他のドアパネルに連
    接される樹脂材からなる上下の枠材と、これら上下枠材
    の前後に取り付けられる板材からなるパネル面材とを備
    え、前記枠材には前後のパネル面材の背面側にて互いに
    対向する1対の溝部を幅方向に形成し、この対向する溝
    部間に金属板材からなるビーム材を嵌合保持すると共
    に、上下枠材と前後パネル面材との間に画成される内側
    空間に発泡材を充填したことを特徴とするオーバヘッド
    ドアのドアパネル構造。
  2. 【請求項2】 ビーム材は上下方向に貫通する開口部を
    有する穴空き構造であることを特徴とする請求項1に記
    載のオーバヘッドドアのドアパネル構造。
  3. 【請求項3】 ビーム材はトラス構造となるように三角
    形状の開口部を複数箇所に設けたことを特徴とする請求
    項2に記載のオーバヘッドドアのドアパネル構造。
  4. 【請求項4】 枠材は隣接する他のドアパネルの枠材と
    の対向端面に幅方向に沿って発泡スチロール等の弾性を
    有する断熱材からなるシール部材が設けられることを特
    徴とする請求項1に記載のオーバヘッドドアのドアパネ
    ル構造。
JP1994008915U 1994-07-22 1994-07-22 オーバヘッドドアのドアパネル構造 Expired - Lifetime JP3007104U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07172569A (ja) * 1993-12-17 1995-07-11 Morita Pump Kk 貨物の排出装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH07172569A (ja) * 1993-12-17 1995-07-11 Morita Pump Kk 貨物の排出装置

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