JP3007013U - 容器の口部密閉構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 入浴剤の容器の口部の気密性を良くし、粉状
の内容物の香りや薬分を逃がさず、又、湿気も入らず品
質が変化しないようにする。 【構成】 容器本体１の口部２の外周に係止突部２Ａを
形成する。係止突部２Ａに嵌着する切り欠き３Ａを形成
した外側周側部３Ｂ及び口部２の内周の弧状部２Ｂに圧
接する内側周側部３Ｃを有する栓体３を口部２に設け
る。栓体３の外側周側部３Ｂと栓体３の上面部３Ｄとの
境界に切り込み部３Ｅを形成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、粉状の入浴剤等気密性を保持する必要のある内容物を収容するため の容器の口部密閉構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、粉状の入浴剤等の容器の口部は剥離紙で密封しただけで、使用に際して 剥離紙を開封した後は容器本体の蓋のみで中栓は存在しなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

入浴剤は香りや薬分等の成分が逃げることのないよう、できるだけ気密性の高 い容器に収容しなければならないのであるが、従来は上記の様に容器の口部が剥 離紙で密封しただけであるから、開封後は容器本体の蓋のみでは殆ど気密性を保 持できず湿気が入って内容物が固まり、香りや薬分も逃げてしまうのである。

【０００４】 上記点により本考案は、開封の前後を問わず気密性が保持され、内容物の成分 が逃げることのない容器の口部の密閉構造を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、容器本体の口部の外周に係止突部が設けら れ、該係止突部に嵌着する外側周側部及び口部の内周に圧接する内側周側部を有 する栓体が口部に設けられ、栓体の外側周側部と栓体の上面部との境界に切り込 み部が形成されていることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

本考案の作用を説明すれば、容器本体の口部に、外側周側部及び内側周側部の 二重の周側部を有する栓体を設けたため、使用前の気密性は非常に良いものであ る。 そして、使用に際しては、栓体の外側周側部が口部の係止突部に嵌着している ため栓体の外側周側部と栓体の上面部との境界に形成した切り込み部をカッター で切断し、外側周側部を栓体と切り離し開栓する。 従って、切り込み部を切断しない限りは絶対に開栓ができない。

【０００７】 使用後は栓体を容器本体の口部に押し込めば、内側周側部が口部の内周に圧接 し中栓として機能し、内容物の気密性が十分に保持できるものである。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づき説明する。 図１は本考案容器の口部密閉構造の開栓前の要部縦断正面図、図２は同上の開 栓時の要部縦断正面図、図３は同上の開栓後中栓として使用する状態を示す要部 縦断正面図である。

【０００９】 而して、図中１は入浴剤等を収容した容器本体、２は容器本体１の口部であり 、口部２の外周に輪状に係止突部２Ａが形成されている。 又、口部２の内周は内方に向け突出した弧状部２Ｂが形成されている。

【００１０】 ３は容器本体１の口部２に取り付けられた合成樹脂製の栓体であり、栓体３は 前記係止突部２Ａに嵌着する切り欠き３Ａを内側に設けた外側周側部３Ｂ及び前 記弧状部２Ｂに圧接する内側周側部３Ｃを有すると共に、外側周側部３Ｂと上面 部３Ｄとの境界に肉薄の切り込み部３Ｅが形成されている。

【００１１】 外側周側部３Ｂは切り欠き３Ａにより係止突部２Ａに嵌め殺しに嵌着されてい るため栓体３は切り込み部３Ｅを切断しない限りは外すことができない。 尚、図中４は栓体３の上面部３Ｄと一体に設けた摘み、５は容器本体１の蓋で ある。

【００１２】

【考案の効果】 本考案に依れば、入浴剤等の容器の口部に、使用前は口部の外側及び内側の双 方に栓体の周側部が設けられ、然も外側周側部を栓体より切り離さなければ栓体 は絶対に外れないので、その気密性は非常に良いものである。 又、開栓後は内側周側部を有するから中栓として使用できるため、内容物の香 りや薬分等の成分は逃げることがなく、又、湿気も入らないので粉状の内容物は 固まらず品質を良好に保持できると共に、容器が倒れても内容物がこぼれ出る恐 れもないものであって有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案容器の口部密閉構造の開栓前の要部縦断
正面図である。

【図２】本考案容器の口部密閉構造の開栓時の要部縦断
正面図である。

【図３】本考案容器の口部密閉構造の開栓後中栓として
使用する状態を示す要部縦断正面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 ２ 口部 ２Ａ 係止突部 ２Ｂ 弧状部 ３ 栓体 ３Ａ 切り欠き ３Ｂ 外側周側部 ３Ｃ 内側周側部 ３Ｄ 上面部 ３Ｅ 切り込み部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 容器本体の口部の外周に係止突部が設け
   られ、該係止突部に嵌着する外側周側部及び口部の内周
   に圧接する内側周側部を有する栓体が口部に設けられ、
   栓体の外側周側部と栓体の上面部との境界に切り込み部
   が形成されていることを特徴とする容器の口部密閉構
   造。