JP3006997B2 - 水中溶存酸素の脱気装置 - Google Patents
水中溶存酸素の脱気装置Info
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- Degasification And Air Bubble Elimination (AREA)
- Physical Water Treatments (AREA)
Description
水道水から溶存酸素を脱気する脱気装置に関する。
ている水道配管の詰まりや水道水の汚濁などの原因とな
っている配管内面の錆の発生は、種々の要因が考えられ
るが、特に水道水中の溶存酸素が最も大きく影響する。
例えば、溶存酸素を1/2に低下させると、同じ錆の量
が成長するのに要する時間は、略2倍となる。換言すれ
ば溶存酸素と錆の成長は略比例する。従って、この溶存
酸素を除去すれば、錆の発生や成長を大きく抑制するこ
とができる。
は、溶存酸素の除去による錆の発生の防止、または抑制
というような方法は採られず、発生してしまった錆を除
去する煩雑な清掃が定期的あるいは必要に応じて行われ
ているのが実情である。
置としては、エゼクタを利用した真空脱気装置や、真空
ポンプと膜を利用した脱気装置がある。しかしこれらの
脱気装置は、大掛かりな装置であること、またその管理
に比較的高い技術を要するし、運転に多大な電力を消費
しコスト高となることなどから、一般のビルや集合住宅
などに設置することは困難である。
情を背景になされたもので、構成が簡単で設置や管理が
し易い、つまり簡易な構造であり、またメンテナンスの
面倒が少なく、しかも消費電力なども少なくて済むよう
な脱気装置の提供を目的としている。
素の脱気装置は、水槽に貯水されている水道水から溶存
酸素を除去するためのもので、水槽内部に設置され上端
部に気体を捕集する集気凹部を備えた気密状態の脱気槽
と、脱気槽の上部に設けられ脱気槽内に処理対象水を給
水する給水ノズルと、脱気槽内から処理対象水を排水し
て水槽に循環させるための循環管路と、前記集気凹部に
一端を臨ませ脱気槽内の気体を外部に排出させる排気管
路と、を備えており、脱気槽に対する給水量と排水量の
調節により脱気槽内を減圧状態にして処理対象水から脱
気を行い、脱気した気体が排気管路を通じて排出するよ
うになっている。
と排水の関係乃至バランスの調節により、脱気槽内を減
圧状態にして処理対象水からの脱気を行い、脱気した気
体が排気管路を通じて排出するようになっており、且つ
この処理を水槽内の処理対象水に循環的に繰り返すこと
により水槽内の処理対象水全体に効率的な脱気処理を施
すものである。それ故に、処理対象水を脱気するための
駆動系としては処理対象水の循環を行わせるためのポン
プだけで済ませることが可能となり、故障要素、特に減
圧用ポンプのように故障し易い要素を脱気用に用いなく
ともよい。この結果、長期間の連続運転を安定的に行え
るし、またその分従来装置よりも装置全体のコンパクト
化を図れ、特にビルなどの高架水槽や受水槽のように空
間的な制約を受ける場所への設置が容易で、さらに消費
電力の節約にもつながる。また、上述のような脱気処理
をより一層効率的なものとするために、処理対象水を噴
霧状態で給水するようにしてもよい。
る。第1図において、1はビルの屋上などに設置した
「水槽」としての高架水槽であり、本実施例では脱気槽
2は高架水槽1内の底部に設置されている。脱気槽2
は、高架水槽1内の処理対象水をその内部に噴霧状態で
給水する給水ノズル3を備えている。また脱気槽2内の
上部には円錐形状の集気凹部12が形成され、この集気
凹部12に脱気槽2の底部を貫通して立ち上げた排気管
11の一端が臨まされている。集気凹部12は、その円
錐形状のような先窄まり状の形状により、後述のように
して脱気槽2内の排気を行なうについて、排気管11の
取入れ口に気体をスムースに集める役目を果たしてい
る。この結果、気体の排出がより効率的になされ、一端
脱気された気体の処理対象水への溶解をできるだけ少な
くすることができる。さらに脱気槽2は、その内部の水
位を感知するための水位感知用センサ9を備えており、
後述するポンプ5を運転するマグネットスイッチ13と
接続されている。尚、排気管11は、真空計7及び逆止
弁8を備えており、その他端は大気中に開放されてい
る。
配管であり、また、還水管6はポンプ5で排出した水を
高架水槽1に還流させるための配管であり、これらの降
水管4、ポンプ5、および還水管6とにより循環管路P
が構成されている。
に流入する水量(給水量)とポンプ5により排出する水
量(排水量)の関係を調節することで処理対象水からの
脱気が行われる。具体的には、先ず給水ノズル3からの
給水量をポンプ5による排水量よりも少なく調整してお
くか、又は十分につまり給水ノズル3に水位が近接する
状態にまで脱気槽2に給水した状態で給水を停止し、そ
れからポンプ5を作動させて排水を行うようにする。こ
の結果、脱気槽2の内部に減圧状態が形成され、水中の
溶存酸素はヘンリーの法則によりガス体となって脱気槽
2の上部に分離される。それから、排水を停止した状態
で給水すると、脱気槽2の内部に再び処理対象水が充満
して行く。このようにして脱気処理された水は、ポンプ
5による脱気槽2内からの排出に伴って還水管6を経由
して、高架水槽1に還流される。
応じて高架水槽1の水Lは順次脱気処理水と置換され、
溶存酸素の少ない水となって行き、この結果、給水管で
の錆の発生を抑制することができる。
を視認可能とするものである。また、高架水槽1内の水
位が給水ノズル3よりも低下して給水ノズル3から空気
が脱気槽2内に流入した場合、脱気槽2内の水位が予め
高さを設定してある水位感知センサ9の位置まで低下す
ると、水位感知センサ9がその水位を感知することでマ
グネットスイッチ13を作動させてポンプ5の電源を遮
断し、ポンプ5を停止させ空運転による破損を未然に防
止するようになっている。
した例であったが、本発明による装置は、受水槽にも同
様にして用いることが可能である。
は、脱気槽に対する給水量と排水量を調節することで脱
気槽内に減圧状態を形成し、もって処理対象水に脱気を
施すようにするので、減圧用の真空ポンプのような故障
し易い要素を脱気のために用いる必要がない。従って、
長期間の連続運転を安定的に行うことができ、またその
分従来装置よりも装置全体がコンパクト化して、特にビ
ルなどの高架水槽や受水槽のように空間的な制約を受け
る場所への設置が容易であり、さらに消費電力の節約を
図ることができるという効果を有する。
図。
Claims (1)
- 【請求項1】 水槽に貯水されている水道水から溶存酸
素を除去するための脱気装置であって、 水槽内部に設置され上端部に気体を捕集する集気凹部を
備えた気密状態の脱気槽と、脱気槽の上部に設けられ脱
気槽内に処理対象水を給水する給水ノズルと、脱気槽内
から処理対象水を排水して水槽に循環させるための循環
管路と、前記集気凹部に一端を臨ませ脱気槽内の気体を
外部に排出させる排気管路と、を備えており、脱気槽に
対する給水量と排水量の調節により脱気槽内を減圧状態
にして処理対象水から脱気を行い、脱気した気体が排気
管路を通じて排出するようになっている水中溶存酸素の
脱気装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140072A JP3006997B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 水中溶存酸素の脱気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6140072A JP3006997B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 水中溶存酸素の脱気装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07195063A JPH07195063A (ja) | 1995-08-01 |
JP3006997B2 true JP3006997B2 (ja) | 2000-02-07 |
Family
ID=15260324
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6140072A Expired - Lifetime JP3006997B2 (ja) | 1994-06-22 | 1994-06-22 | 水中溶存酸素の脱気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3006997B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-22 JP JP6140072A patent/JP3006997B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07195063A (ja) | 1995-08-01 |
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