JP3006827U - 腕 章 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 腕章をリバーシブルに形成し、１枚の腕章で
防犯警ら用と交通処理用に兼用できるようにする。 【構成】 腕に巻回して装着する腕章帯１の両端部を紐
５等の止着具２で止着するように形成する。帯１の一方
の面１１に「防犯」の文字１２及び所望の着色を施し、
この面１１で防犯警ら用の標識帯１３を構成する。帯１
の他方の面１４にグリーン系の色１５及び白色１６で横
縞模様状の彩色を施し、この面１４で交通処理用の標識
帯１７を構成する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主に警察官が交通処理や警ら等の際に腕に装着して使用する腕章に 関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

警察官は、交通事故の処理や検問等に際しては、交通処理用の腕章を、また、 防犯の見廻り等に際しては防犯警ら用の腕章を着用して職務を遂行している。

【０００３】 従来の防犯警ら用の腕章は、腕に巻回して装着する腕章帯の表面の中央部に「 防犯」の文字が表記されていると共に表面全体に適当な彩色が施され、この腕章 帯を腕に巻回して両端を止め具で止着するように構成されている。また、従来の 交通処理用の腕章は、腕に巻回して装着する腕章帯の表面に、帯の長手方向に向 けた適当巾の縁色及び白色で横縞模様状の彩色が施され、この腕章帯を腕に巻回 して両端を止め具で止着するように構成されている。

【０００４】 従来の腕章は上記のように防犯警ら用と交通処理用とに区別して専用に構成さ れ、その用途により選択して着用していた。したがって、従来は、２枚の腕章を 用意する必要があった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、腕章をリバーシブル、つまり、表 裏兼用になし、１枚の腕章で防犯警ら用と交通処理用に兼用できるようにするこ とを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため、請求項１記載の腕章は、腕に巻回して装着する腕章 帯と、この腕章帯の両端部を止着する止着具とを有し、腕章帯の一方の面の中央 部には「防犯」の文字が表記されていると共に面全体に所望色で彩色が施され、 この一方の面で防犯警ら用の標識帯が構成され、腕章帯の他方の面は、帯の長手 方向に向けた適当な巾のグリーン系の色及び白色で横縞模様状の彩色が施され、 この他方の面で交通処理用の標識帯が構成されていることを特徴とするものであ る。

【０００７】 請求項２記載の腕章は、腕章帯の中央部上端近くにピン挿通用の複数個の孔を 形成し、この孔にピンを挿通して安全ピンを装着するように構成したものである 。

【０００８】 請求項３記載の腕章は、止着具として、腕章帯の一端部に紐を取付けると共に 他端部に紐挿通孔を設けた構成を採用したものである。請求項４記載の腕章は、 請求項３記載の止着具に代え、面状ファスナを採用したものである。

【０００９】 請求項５記載の腕章は、腕章帯の交通処理用の標識帯のグリーン系の色及び白 色を、それぞれ再帰反射性の材料で施したことを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】

腕章帯の一方の面で防犯警ら用の標識帯が構成されていると共に他方の面で交 通処理用の標識帯が構成されているため、リバーシブルに選択することにより、 １枚の腕章で防犯警ら用と交通処理用の腕章として兼用できる。

【００１１】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。図１は本考案に係る腕章の １実施例を示す斜視図、図２は同上腕章の表面図と裏面図、図３は同上腕章の使 用状態を示す図である。

【００１２】 上記図１〜図３において、この実施例の腕章は、腕Ａ（二の腕）に巻回して装 着する腕章帯１と、この腕章帯１の両端部を止着する止着具２と、腕章帯１を着 用者の腕部の衣服（袖）に定着する固定手段３を有している。

【００１３】 腕章帯１はビニール系その他の軟質プラスチックシート材で構成され、適当な 巾（たとえば８ｃｍ〜１０ｃｍ程度）及び平均的ヒトの腕に１廻強巻回できる長 さ（たとえば３８ｃｍ〜４２ｃｍ程度）の長方形の帯状に形成されている。

【００１４】 止着具２は、腕Ａに巻回した腕章帯１の両端部を連結して止着するもので、こ の実施例の止着具２は、帯１の一端部に上下して設けた孔４，４に挿通して取付 けた適当長さの紐５と、帯１の他端部に上下して設けた紐挿通孔６，６及び７， ７とを有し、紐５の両端を孔６，６又は７，７へ選択して挿通し、紐５の突出部 を結んで止着するように構成してある（図３参照）。

【００１５】 上記固定手段３は、帯１を着用者の腕部の衣服に定着するためのもので、実施 例では固定手段３として安全ピン８を採用し、腕章帯１の中央部上端近くにピン 挿通用の複数（図示では２個）の孔１０，１０を形成し、この孔１０，１０に安 全ピン８のピン９を挿通して装着し、このピン８で帯１の中央上端部を衣服に固 定するように構成してある。

【００１６】 腕章帯１の一方の面１１の中央部には「防犯」の文字１２が印刷等により表記 されていると共に、一方の面全体に若草色その他の所望色で彩色を施し、この一 方の面１１で防犯警ら用の標識帯１３が構成されている。上記彩色は蓄光顔料を 用いて施してもよい。

【００１７】 上記のように、腕章帯１の一方の面１１で防犯警ら用の標識帯１３が構成され 、これは、たとえば、面１１の全体を所望色で印刷等により着色し、この着色面 の上部から「防犯」の文字１２を印刷等で表記することにより形成される。

【００１８】 腕章帯１の他方の面１４は、帯１の長手方向に向けた適当な巾のグリーン系の 色１５及び白色１６で横縞模様状の彩色が施され、この他方の面１４で交通処理 用の標識帯１７が構成されている。実施例では、３本のグリーン系の色１５と２ 本の白色１６で横縞模様状に彩色してある。上記グリーン系の色１５及び白色１ ６は、それぞれ再帰反射性の材料を用いて施すのが好ましく、これにより夜間に おいても、自動車のライト等の照射により標識帯１７が反射して視認性を高め、 自動車の運転手等が遠方からでも容易に確視できるので、事故処理中の警察官の 存在を容易に確認し、警察官が交通事故に遭遇するのを防止できる。

【００１９】 上記のように、腕章帯１の他方の面１４で交通処理用の標識帯１７が構成され 、グリーン系の色１５及び白色１６の彩色手段は印刷やフィルム材の貼着等によ り行うもので、たとえば印刷手段を採用する場合には、白色系の染料（通常の染 料又は再帰反射性の染料）を面１４の全体に印刷して白色１６を施した後、この 白色１６の上からグリーン系の染料（通常の染料又は再帰反射性の染料）を適当 な巾で印刷してグリーン系の色１５を施すことにより形成される。

【００２０】 実施例の腕章は上記のように構成したもので、その目的、用途により、標識帯 １３又は１７を選んで表面側にして腕章帯１を腕Ａに巻回し、帯１の中央上端部 を安全ピン８で着用者の衣服の袖に定着すると共に紐５を結んで帯１の両端部を 止着して装着するものである。

【００２１】 図４は本考案に係る腕章の別実施例を示す一部の縦断面図である。本実施例は 腕章帯１の止着具２として面状ファスナ（商品名マジックファスナ，登録商標） を採用したものである。すなわち、本実施例では、腕章帯１の一端部における一 方の面１１に面状ファスナ２１の一方のファスナ片２１Ａを縫着や接着等により 固着すると共に帯１の他端部における他方の面１４に面状ファスナ２１の他方の ファスナ片２１Ｂを上記と同様な手段で固着し、両ファスナ片２１Ａ，２１Ｂで 止着具２を構成したものである。他の構成は上述の実施例と全く同一であり、使 用方法及び作用についても同様である。

【００２２】

【考案の効果】 本考案は以上説明したように構成したものであるから、１枚の腕章で防犯警ら 用と交通処理用に兼用して使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る腕章の１実施例を示す斜視図であ
る。

【図２】同上腕章の表面図と裏面図である。

【図３】同上腕章の使用状態を示す図である。

【図４】本考案に係る腕章の別実施例を示す一部の縦断
面図である。

【符号の説明】

１ 腕章帯 ２ 止着具 ５ 紐 ８ 安全ピン １１ 帯１の一方の面 １３ 防犯警ら用の標識帯 １４ 帯１の他方の面 １５ グリーン系の色 １６ 白色 １７ 交通処理用の標識帯

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 腕に巻回して装着する腕章帯と、この腕
   章帯の両端部を止着する止着具とを有し、腕章帯の一方
   の面の中央部には「防犯」の文字が表記されていると共
   に面全体に所望色で彩色が施され、この一方の面で防犯
   警ら用の標識帯が構成され、腕章帯の他方の面は、帯の
   長手方向に向けた適当な巾のグリーン系の色及び白色で
   横縞模様状の彩色が施され、この他方の面で交通処理用
   の標識帯が構成されていることを特徴とする腕章。
2. 【請求項２】 腕章部の中央部上端近くにはピン挿通用
   の複数の孔が形成され、この孔にピンを挿通して安全ピ
   ンを装着するように構成されていることを特徴とする請
   求項１記載の腕章。
3. 【請求項３】 止着具は、腕章帯の一端部に取付けた紐
   と、腕章帯の他端部に設けた紐挿通孔とで構成されてい
   ることを特徴とする請求項１又は２記載の腕章。
4. 【請求項４】 止着具は、腕章帯の一端部に取付けた面
   状ファスナの一方のファスナ片と、腕章帯の他端部に取
   付けた面状ファスナの他方のファスナ片とで構成されて
   いることを特徴とする請求項１又は２記載の腕章。
5. 【請求項５】 腕章帯の交通処理用の標識帯のグリーン
   系の色及び白色はそれぞれ再帰反射性の材料で施されて
   いることを特徴とする請求項１，２，３又は４記載の腕
   章。