JP3006493U - 合成樹脂製縁貼材 - Google Patents

合成樹脂製縁貼材

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JP3006493U JP1994009395U JP939594U JP3006493U JP 3006493 U JP3006493 U JP 3006493U JP 1994009395 U JP1994009395 U JP 1994009395U JP 939594 U JP939594 U JP 939594U JP 3006493 U JP3006493 U JP 3006493U
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裕一 藤田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 合成樹脂製縁貼材と合成樹脂製パッキン材と
を一体にして、自動縁貼機で戸の木口面に縁貼材を付設
すると同時に、戸と柱との間の隙間をなくすることがで
きて外観のよい合成樹脂製縁貼材を提供する。 【構成】 硬質合成樹脂製の基板1に、その長手方向に
貫通する溝11を設け、溝内に横断面が中高の一定形状
を持った軟質合成樹脂製の帯状体2をその側縁21,2
2で固定して、中高部を基板1から突出させ、突出部を
曲げて溝内に引込め得るようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、合成樹脂製縁貼材に関するものである。縁貼材は、合板や集成材 などで作った住宅機材や家具などの木口面の醜さを隠すために、木口面全面にわ たって貼りつけて美観を向上させるためのものである。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂で作られた縁貼材は公知である。縁貼材は木口面の醜さを隠すための ものであるから、その大きさは木口面全体を覆うに足る大きさとされ、またその 表面は鉋で削った表面を連想させるような整然とした美麗なものとされ、表面に は木目模様の印刷の施されることが多い。また、通常は厚さが0.5mm位の均 一な肉厚のものとされる。
【0003】 他方、縁貼材に似たものとしてパッキン材がある。パッキン材は、例えば柱と 引き戸との間に自然に生じた隙間を充填し、風や騒音の進入を防いだり、室内の 温度を保持するために付設されるものである。また、食器棚や流し台の吊り戸と 扉との間に生じた隙間を充填し、ゴキブリその他の虫の侵入を防いだり、扉を閉 めた時の音を減殺したりするために付設されるものである。パッキン材は全体が 軟質合成樹脂で作られることが多かったが、中には硬質合成樹脂と軟質合成樹脂 とを組み合わせて作られたものもあった。
【0004】 図1は、合成樹脂製柱被覆材とともにパッキン材が付設された従来の柱と引き 戸とを示している。図1では、柱Pの外側に柱被覆材Aが付設され、引き戸Cが 衝突する柱の一部にパッキン材Bが付設されている。柱被覆材Aはすべて硬質合 成樹脂で作られている。パッキン材Bは、硬質合成樹脂と軟質合成樹脂とで作ら れ、柱被覆材Aと面一に並ぶ部分B1 は硬質樹脂で作られ、その余の部分B2 は 軟質樹脂で作られている。軟質部分B2 は、その基部が柱P中へ挿入され、先端 が柱被覆材Aから突出したのち、外方へ円弧状に屈曲して柱被覆材Aと平行に向 いている。この円弧状部分が、引き戸Cの衝突によって屈曲して柱被覆材Aに密 接し、これによって柱Pと引き戸Cとの間の隙間が塞がれる。因みに、引き戸C 及びDでは、柱に付設された円弧状部分B2 に衝突する部分C1 に縁貼材の使用 されることが多い。
【0005】 図2は、合成樹脂製柱被覆材とともにパッキン材が付設された従来の柱と開き 戸とを示している。図2では、柱Pに柱被覆材Aが付設され、柱P側の開き戸E に接する部分にパッキン材付戸当り材Bが付設されている。柱被覆材Aは硬質合 成樹脂で作られ、パッキン材付戸当り材Bは硬質合成樹脂と軟質合成樹脂とで作 られている。詳しく云えば、パッキン材付戸当り材Bは開き戸Eに接触する断面 円弧状の部分B2 が軟質合成樹脂で作られているが、その余の部分B1 はすべて 硬質合成樹脂で作られている。軟質部分B2 は、開き戸が開いた状態では開き戸 E側へ大きく突出しているが、開き戸Eに押されると変形して開き戸Eの面に密 接するので、これによって柱Pと開き戸Eとの間の隙間が塞がれ、また開き戸E を閉める時の消音にもなる。因みに、開き戸Eがわでは、縁貼材はE1 に使われ ることが多い。
【0006】 図3は、合成樹脂製柱被覆材Aが付設された柱Pと、パッキン材Bが付設され た引き戸Cとを示している。図3では、引き戸Cの柱Pに向かう面上に縁貼材C 1 が付設され、その上にパッキン材Bが付設されている。パッキン材Bは、その うちの基板B1 が硬質合成樹脂で作られ、浮き上がり部分B2 が軟質合成樹脂で 作られている。
【0007】 このように、合成樹脂製縁貼材と合成樹脂製パッキン材とは、これまで別個の ものとして製造されて来た。そのうちのパッキン材は、柱側に取り付けたり引き 戸側に取り付けたり、流し台の吊り戸側に取り付けたりしたが、何れも手作業に よって取り付けられることが多く、生産性向上の妨げとなっている。また取り付 けは粘着剤付両面テープで接着することが多かったが、使用後剥がれたり、手作 業のため貼る位置が不揃いとなって、美観を損なう等の問題があった。また、パ ッキン材は、何れも断面が円弧状の軟質合成樹脂製帯状体が、その一つの側縁で 硬質基板の上面上に固定されている構造とされて来たため、柱と引き戸との間が 大きく開いている状態では軟質帯状体が基板から大きく突出して外観を悪くする だけでなく、柱と引き戸が閉まった状態では自然に生じた隙間をパッキン材が充 填しても、パッキン材が硬質基板上に重なって置かれているだけで硬質基板中に 収納されることにならないために、柱と引き戸との間にはあたかも隙間があるよ うに見えるという問題があった。また、一般に、パッキン材はロール状の巻き物 にした方が材料の取り効率もよく、運送上も荷姿が小さくなって便利であるが、 これまでのパッキン材は軟質帯状体が突出しているためにロール状にできない不 都合性があった。。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上述のような問題を解決しようとするものである。すなわち、こ の考案は、合成樹脂製縁貼材と合成樹脂製パッキン材とを一体にして、基板に溝 を備えたパッキン材つきの合成樹脂製縁貼材を提供し、自動縁貼機によりこれを 付設することができ、付設したあとではそれ以上手加工の作業なしで縁貼りと同 時にパッキン性も得られ、さらに美観にもすぐれた状態になるという縁貼材を提 供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この考案者は、従来のパッキン材が一様な厚みの基板の上面又は側面上に軟質 合成樹脂製の断面円弧状帯状体を乗せてその側縁を固定しただけであったのを改 めて、基板の長手方向に貫通する溝を新たに設け、その溝の内面にパッキン材と なる軟質合成樹脂製の帯状体の側縁を固定することとした。さらに溝から軟質合 成樹脂製帯状体の中高部だけを基板上に突出させることとし、その突出した中高 部をそれ自身の柔軟弾性によって溝内へ出没自在にすることとした。そのために 溝の内部には軟質合成樹脂帯状体の突出部を収容するに足る充分な隙間を設ける こととした。
【0010】 また、基板に設ける溝は、深さが0.3〜7.0mmで幅が1.5〜30mm の範囲内にあり、軟質合成樹脂製帯状体は厚さが1.5mm以下とするのが適当 であり、また中高部が基板表面から常時0.3〜10mmだけ突出しているのが 適当であり、さらに溝底では上記突出した中高部の裏面との間に突出部分の幅と 高さ以上の幅と高さとを持った空洞が長手方向に貫通して存在していることが適 当であることを見出した。云いかえると、溝内には基板の表面から突出した帯状 体の部分を完全に収容するに足る隙間が設けられているのが適していることを見 出した。この考案は、このような知見に基づいて完成されたものである。
【0011】 この考案は、硬質合成樹脂製の帯状基板と、軟質合成樹脂製の帯状体とから成 り、上記基板は表面に長手方向に貫通する溝を備え、溝は横断面が一定形状で上 記帯状体は横断面が中高の一定形状を持ち、側縁が溝内に固定されて中高部が基 板表面から突出し、溝内には基板の表面から突出した帯状体の部分を収容するに 足る隙間が設けられ、軟質帯状体に上部から力が加わった時に、軟質帯状体が基 板の溝内に収納されることを特徴とする、合成樹脂製縁貼材を提供するものであ る。
【0012】
【実施例】
この考案に係る合成樹脂製縁貼材を実施の一例について、図面に基づき説明す ると次のとおりである。図4は、この考案に係る合成樹脂製縁貼材の一部切欠斜 視図である。図5は、図4に示した縁貼材の横断面図である。図6は、この考案 に係る他の合成樹脂製縁貼材の一部切欠斜視図である。図7は、この考案に係る 合成樹脂製縁貼材の一部切欠横断面拡大図である。図8は、この考案に係る他の 合成樹脂製縁貼材の横断面図である。図9は、この考案に係る合成樹脂製縁貼材 が引き戸に付設された状態を示した水平断面図である。図10は、この考案に係 る合成樹脂製縁貼材を用いたときの柱と引き戸との間の隙間を示した断面図であ り、図11は、従来の合成樹脂製パッキン材を用いたときの隙間を示した断面図 である。
【0013】 図4において、この考案に係る合成樹脂製縁貼材は硬質合成樹脂製の帯状基板 1と、横断面が円弧状に隆起した軟質合成樹脂製の帯状体2とで作られている。 帯状基板1は表面に長手方向に貫通する溝11を備えている。溝11は横断面が 一定形状で、溝の横断面積が軟質帯状体横断面よりも大きくされている。帯状体 2は、横断面が中高の一定形状を持ち、両側縁21及び22が何れも溝11内に 固定されて中高部23が基板1の表面から常時突出している。中高部23の裏面 24と溝底12との間には空洞すなわち隙間が長手方向に貫通して存在している 。
【0014】 図4に示した合成樹脂製縁貼材は、縁貼材という物自体の性質から、図5に示 した深さxは0.3〜7.0mmの範囲内にあるのが適しており、また幅yは1 .5〜30mmの範囲内にあるのが適している。他方、軟質合成樹脂製帯状体2 は、それが柱と引き戸などの間の隙間がどのように変化しても常にこの隙間を充 填するために、柔軟弾性を持っていて、厚さが1.5mm以下であることが適し ており、また、中高部の先端が基板1の表面から突出する高さzが0.3〜10 mmの範囲内にあることが適している。また、柱と引き戸とが密接するときには 、帯状体2が溝11内へ埋没されなければならないから、帯状体2の突出した中 高部23の裏面24と溝底12との間には、突出部分の幅wと高さz以上の幅と 高さとを持った空洞3すなわち隙間のあることが適している。
【0015】 帯状基板1における深さxは、0.3〜7.0mmの中でも1.0〜2.5m mの範囲内にあることが望ましく、幅yは1.5〜30mmの中でも3.0〜9 .0mmの範囲内にあることが望ましく、幅yは深さxの0.2〜100倍の中 でも1.2〜9.0の範囲内にあることが望ましい。また、軟質帯状体2の厚さ は、1.5mm以下の中でも0.5〜0.2mmの範囲内にあることが望ましく 、突出高zは0.3〜10mmの中でも2.0〜5.0mmの範囲内にあること が望ましく、また空洞3の高さは高さzの1.5〜2.5倍であることが望まし い。また、軟質帯状体2を構成する軟質合成樹脂は、JIS K7215の方法 により23℃でゴム硬度D型で測定すると硬度約25〜23であるのに対し、基 板1を構成する硬質合成樹脂は硬度74〜77で、その間に少なくとも約49の 硬度の開きのあることが好ましい。
【0016】 図4及び図5では基板1の幅方向の中央に溝11を設けたが、溝11の付設位 置はこれに限らない。図6に示したように、基板1の幅方向の中央から外れたと ころに溝11が設けられていてもよい。また溝11の横断面形状は一定であるこ とが必要とされるが、その形は直角四辺形に限らず、図6に示したように上開き の台形であってもよい。
【0017】 帯状基板1に付設された溝11と軟質帯状体2との関係も、図4ないし図6に 示したものに限らない。その関係は、図7の横断面に示したような状態であって もよい。すなわち、図7の(a)に示したように、軟質帯状体2は管となって、 溝11の内部で部分4によって固定されていてもよく、図7の(b)に示したよ うに、軟質帯状体2が横断面M型を呈する異型材であって、しかも肉厚が中央の 突出部分で小さくて両側縁に近づくに従って大きくなり、両側縁上の部分4で、 溝11の側面に固定されていてもよい。また、図7の(c)に示したように、軟 質帯状体2が側縁1ケ所で溝内に固定されていてもよく、また図7の(d)に示 したように軟質帯状体2が横断面三角形を呈する異型材であって、その側縁が溝 内部に固定されていてもよい。
【0018】 帯状基板1は、その厚さが0.8〜15mmの範囲内にある。また溝11が設 けられた部分に残存する厚さは0.5mm以上とするが適している。溝11が開 口している表面13は平坦であることが望ましいが、表面13に小さな凹凸があ ってもよく、また帯状基板1の裏面14は中高の僅かな反りを持っていてもよい 。例えば、図8の(a)に横断面を示したように、基板1の表面13は長手方向 に延びる小さなすじを多数持った凹凸面であってもよく、また基板1の裏面14 が直線Fに接したとき、幅方向の中央が直線Fよりも高さhだけ僅かに浮き上が っていてもよい。但し、これとは逆に、図8の(b)に示すように、基板1の裏 面14が直線Fに接したとき、幅方向の両端が浮き上がらない方が適している。 図8の(b)の場合は高さhが幅に対して1.5%以下であることが好ましい。 これは、木口貼をした時に木口面と縁貼材との隙間をなくすのに好都合だからで ある。
【0019】 基板1を構成する硬質合成樹脂としては硬質塩化ビニル樹脂、ABS樹脂(ア クリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体)、ポリプロピレン等を用いる ことができ、軟質帯状体2を構成する樹脂としては軟質塩化ビニル樹脂、低密度 ポリエチレン、サンプレーン(三井石油化学社製)などを用いることができる。 基板1と軟質帯状体2とを接着するには接着剤を用いてもよいが、これらを構成 する樹脂として同系統のものを用いて、例えば硬質塩化ビニル樹脂を基板1に用 い、軟質塩化ビニル樹脂を帯状体2に用いて、両者を加熱溶融するだけで接着す ることが好ましい。
【0020】 この考案に係る縁貼材を使用するには、例えば図9に示すように、基板1の裏 面14に予めプライマーを塗っておき、その上からホットメルト型の接着剤を自 動縁貼機によって自動的に塗布して、引き戸Cの木口面に自動縁貼機のローラー によって押圧接着して付設するのが好ましい。縁貼材を引き戸Cに押圧接着する 時に、引き戸の木口面からはみ出た縁貼材を同時にトリミングカットすることが 好ましい。この考案に係る縁貼材が柱Pに接触していないときは軟質帯状体2が 基板1から突出しているが、柱Pに接触して押されると、図9における引き戸D のように軟質帯状体2は押された部分が凹んで基板1内に入り、柱Pと基板1と の間が完全に塞がれる。その仕上がりの外観は殆ど従来の縁貼材を貼着したに過 ぎない状態となり、しかもパッキン効果が得られる。
【0021】
【考案の効果】
この考案によれば、合成樹脂製縁貼材が、硬質合成樹脂製の帯状基板と、軟質 合成樹脂製の帯状体とからなり、基板は表面に長手方向に貫通する溝を備え、溝 は横断面が一定形状で、帯状体は横断面が中高の一定形状を持つものとされてい るから、この縁貼材は合成樹脂の押し出し成形法によって容易に製造することが できる。また、この縁貼材は軟質合成樹脂製の帯状体がその側縁を溝内に固定さ れて中高部を基板表面から突出させており、溝内には、基板の表面から突出した 帯状体の部分を収容するに足る隙間が設けられているから、この縁貼材の表面上 に柱又は引き戸の平面が近づくと、その平面はまず軟質帯状体の中高部に接触し 、次いで中高部を押しつけて軟質帯状体を溝内へ押し込め、最後に基板表面に接 触して止まる。従って、この平面と縁貼材との間は突出した軟質帯状体によって 充填されることとなって、柱と引き戸との間の隙間が完全に塞がれることとなる 。しかも、この縁貼材は軟質帯状体がその側縁を溝内に固定されているから、従 来の軟質帯状体が基板の表面や側面に固定されているものに比べ、引き戸を閉め た時に軟質帯状体が溝内へ収納されるため、図10に横断面を示したように柱と 引き戸との間の隙間が通常0.3〜0.5mmと小さく、従来品が図11に横断 面を示したように、柱と引き戸との間の隙間が通常2.0mmであるのに比べる と、隙間が非常に小さくて綺麗な仕上がりとなる。
【0022】 また、基板の厚さを0.8〜15mmとし、溝の深さを0.3〜7.0mm、 溝の幅を1.5〜30mmの範囲内とし、軟質帯状体の厚さを1.5mm以下と し、また軟質帯状体の中高部を基板表面から0.3〜10mmの範囲内の高さに 突出させることとすれば、柱と引き戸との間の隙間を過不足なく塞ぐことができ る。
【0023】 縁貼材を引き戸の木口面や扉の木口面に取り付けるには、自動縁貼機で貼る方 法が一般に行われているが、この方法では、鉄製又は硬質樹脂製の押圧ローラー で縁貼材をその上から木口面に押圧して行くので、縁貼材はその断面が均一な肉 厚でないと、圧力が均一に縁貼材に加わらず、接着不良を惹起するために、均一 な肉厚のものでないと自動縁貼機には使えなかった。ところが、この考案による 縁貼材は硬質基板に溝を備えており、その溝内には基板の表面から突出した帯状 体の部分を収容するに足る隙間が設けられ、しかも軟質帯状体に上部から力が加 わった時に、軟質帯状体が基板の溝内に収納されるようになっているので、縁貼 材の表面をロールで強く押圧すると、突出している軟質帯状体は完全に溝内へ押 し込められ、従って縁貼材はその全体が恰も帯状基板のみであるようになって、 一様な厚みのものとして行動する。従って、この考案に係る縁貼材は、自動縁貼 機により木口面の全体にわたって貼り付けて行くことができることとなり、使用 上便利である。
【0024】 さらに、この考案に係る縁貼材は、これを重ねてロール巻きにして強く締める と、前述のローラーで押さえた場合と同様に、軟質帯状体が基板の溝内に押し込 められるので、恰も帯状基板だけをロール状に巻回したような状態となり、従っ て嵩を低くして運搬又は貯蔵することができる。また、ロール巻きの状態で自動 縁貼機に取り付けることができるので、自動縁貼機により連続的に貼り付けて行 くにも便利である。
【0025】 その上に、この考案に係る縁貼材は、これを縁貼材の構造にしたあとで、帯状 基板上にグラビア印刷を施すこともできる。すなわち、縁貼材は、整然とした木 目模様を示すことを要求されることがあり、そのために縁貼材の構造にしたあと で、グラビアロールで印刷することが必要とされる。表面に軟質樹脂の帯状体が 突出している従来の縁貼材では、突出した部分が邪魔となってグラビアロールを かけることができなかったが、この考案に係る縁貼材では、前述のように軟質帯 状体が基板の溝内に押し込められるので、グラビア印刷を施すことができる。こ の点でもこの考案に係る縁貼材は使用上便利である。
【0026】 さらに、この縁貼材は従来のパッキン材の性能を併せ持っているから、縁貼材 を付設するだけでパッキン材を付設したことになり、従って改めてパッキン材を 付設する必要がない。この考案はこのような利点をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の合成樹脂製柱被覆材とパッキン材とを付
設した柱と、従来の縁貼材を貼付した引き戸との水平断
面図である。
【図2】従来の他の合成樹脂製柱被覆材とパッキン材と
を付設した柱と、従来の縁貼材を貼付した開き戸との水
平断面図である。
【図3】従来のさらに別の合成樹脂製縁貼材とパッキン
材とを付設した柱と引き戸との水平断面図である。
【図4】この考案に係る合成樹脂製縁貼材の一部切欠斜
視図である。
【図5】図4に示した合成樹脂製縁貼材の横断面図であ
る。
【図6】この考案に係る他の合成樹脂製縁貼材の一部切
欠斜視図である。
【図7】この考案に係る別の合成樹脂製縁貼材の一部切
欠横断面拡大図である。
【図8】この考案に係るさらに別の合成樹脂製縁貼材の
横断面図である。
【図9】この考案に係る合成樹脂製縁貼材が引き戸に付
設された状態を示した水平断面図である。
【図10】この考案に係る合成樹脂製縁貼材を用いたと
きの柱と引き戸との間の隙間を示した断面図である。
【図11】従来の合成樹脂製パッキン材を用いたときの
隙間を示した断面図である。
【符号の説明】
1 帯状基板 2 軟質帯状体 3 空洞 11 溝 12 溝11の底 13 基板1の表面 14 基板1の裏面 21 軟質帯状体2の側縁 22 軟質帯状体2の側縁 23 軟質帯状体2の中高部 24 軟質帯状体2の裏面 w 軟質帯状体2の突出部の幅 x 溝11の深さ y 溝11の幅 z 軟質帯状体2の突出高 A 従来の合成樹脂製柱被覆材 B 従来のパッキン材 C 引き戸 D 引き戸 E 開き戸 P 柱 C1 従来の縁貼材 E1 従来の縁貼材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬質合成樹脂製の帯状基板と、軟質合成
    樹脂製の帯状体とから成り、上記基板は表面に長手方向
    に貫通する溝を備え、溝は横断面が一定形状で、上記帯
    状体は横断面が中高の一定形状を持ち、側縁が溝内に固
    定されて中高部が基板表面から突出し、溝内には基板の
    表面から突出した帯状体の部分を収容するに足る隙間が
    設けられ、軟質帯状体に上部から力が加わった時に、軟
    質帯状体が基板の溝内に収納されることを特徴とする、
    合成樹脂製縁貼材。
  2. 【請求項2】 基板の厚さが0.8〜15mmで、溝の
    深さが0.3〜7.0mm、溝の幅が1.5〜30mm
    の範囲内にあることを特徴とする、請求項1に記載の合
    成樹脂製縁貼材。
  3. 【請求項3】 軟質合成樹脂製帯状体が厚み1.5mm
    以下で、基板表面から0.3〜10mmだけ突出してい
    ることを特徴とする、請求項1又は2に記載の合成樹脂
    製縁貼材。
  4. 【請求項4】 帯状基板の底面はフラットな平面をして
    いるが、凹凸があってもその凸部と凹部との差が1mm
    以内で、基板の底面が一直線上にあることを特徴とす
    る、請求項1、2又は3に記載の合成樹脂製縁貼材。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010229674A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Kanie Kogyo Kk 密閉・防音ドア

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