JP3006315U - フロート付入浴介助器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】一般家庭の狭小な浴槽で体の不自由な温浴者を
出来るだけ少ない力により昇降させることのでき、介護
者の労力を軽くすることのできる入浴介助器を提供する 【構成】従来の入浴介助装置の座席シート２２の下部に
プラスチックの独立発泡体で作られたフロート２３をバ
ンドで装着する。この座席シート２２が湯槽の中に入っ
ていくにつれフロート２３も湯槽の中に浸り、つかった
分だけ浮力を生ずる。この浮力は、座席シート２２を上
方を押し上げるちからとなる。このため、この座席を上
昇させる力を最低に設定することが出来る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、一般家庭における温浴の介助のために用いる入浴介助器に関するも のである。

【０００２】

【従来の技術】

従来においては、この種の入浴介助器としては、シート状の巻き取り式にした 装置、ホースによる水圧昇降式にした装置、エアーポンプによる圧縮空気を用い た装置や油圧シリンダを利用した昇降式の装置が知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、公知のものはエアーポンプによる空気の出し入れは空気を利用してい るため感電の危険があったり、油圧を利用した装置は油もれの心配があったり、 水圧が低い場合使用できなかったり、巻き取り式においては入浴者の体重が重い 場合、介助者のハンドル操作が重たいという問題がある。

【０００４】 この考案は、このような入浴介助器において軽いネジ操作か、最低の水圧にて 座席シートを昇降させることを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案は、座席シート部に発泡材にて成形した部材を装着することにより達 成する。

【０００６】

【作 用】

この考案の入浴介助器は、体の不自由な人を座席シートの上に座らせ、浴槽内 に沈めていく時、この座席シートに設けた部材が湯水につかった時、浮力を生じ ゆっくりと沈んでいく。又、温浴が済み、座席シートを上昇させる時、温浴者の 浮力にこの部材の浮力が加えられ、上昇させるための力を小さくすることができ る。このフロートは入浴者の体重により簡単に体積を変えることがてき、浮力を 調整することができる。

【０００７】

【実施例】

図面は、この考案の入浴介助器の一実施例を示したものである。

【０００８】 実施例では、フロート２３は、プラスチツクの独立発泡体製で、密度が非常に 小さく、ほとんどが浮力となるため、最小の体積で最大の浮力が得られるように してあり、座席シート２２にバンドで装着されている。 座席シート２０の上に入浴者を座らせ、足を浴槽内に入れ、ハンドル２１を左 回転し、徐々に座席シート２０を下げ、温浴状態まで下げる。温浴が終わった後 ジャッキを右回転させ、座席シート２０を上昇させる。この時、座席シート２０ に装着されたフロート２３の浮力が働き、ジャッキに加わる力が小さくなり、ハ ンドルを操作する力も小さくなる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明した通り、従来の入浴介助器の座席シートに浮力を生ずる 部材を装着することにより、温浴時の座席シートの昇降に際し、安定感を深める とともに、介護者の労力を最低にすることが可能である。モーターや水道圧力に よる場合にも最低の操作力で設計すればよいため、安価な入浴介助器ができると いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による入浴介助器の一実施例である。

【図２】図１に示す実施例の平面図である。

【図３】図１に示す実施例の側面図である。

【符号の説明】

１１ 外枠 １２ 浴槽 １３ 内枠 １４ 支柱 １５ 回転支点（内枠） １６ 固定板 １７ 円筒ローラー １８ シート状ベルト １９ パンタグラフジャッキ ２０ 回転板 ２１ 操作ハンドル ２２ 座席シート ２３ フロート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】座席シート部の底辺又は側辺に浮力を生ず
   る樹脂の独立発泡体を成形してなる部材を装着したこと
   を特徴とする入浴介助器