JP3006248B2 - ディップ装置 - Google Patents

ディップ装置

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JP3006248B2
JP3006248B2 JP34793891A JP34793891A JP3006248B2 JP 3006248 B2 JP3006248 B2 JP 3006248B2 JP 34793891 A JP34793891 A JP 34793891A JP 34793891 A JP34793891 A JP 34793891A JP 3006248 B2 JP3006248 B2 JP 3006248B2
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忠洋 中川
静磨 田附
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Murata Manufacturing Co Ltd
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はチップ部品のような小型
部品の端部に高精度にペーストを塗布できるディップ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多数のチップ部品の端部に電極を
効率良く付着させるため、多数の保持穴を有する保持プ
レートが用いられている(特公昭62−20685号公
報)。この保持プレートは、硬質基板の中心部に形成さ
れた薄肉な平板部に多数の貫通穴を形成するとともに、
平板部で形成される凹部にゴム状弾性体を埋設し、かつ
弾性体に貫通穴より小径の貫通した保持穴を形成したも
のである。そして、チップ部品を保持穴に一部が突出す
るように弾性的に保持し、この突出面に銀等の電極ペー
ストを均一に付着させた後、チップ部品を加熱して電極
ペーストを乾燥させる。チップ部品に電極ペーストを塗
布する方法として、上記公報にはローラを用いた例が記
載されている。即ち、保持プレートの上面側にチップ部
品の一部を突出させて保持し、この保持プレートをコン
ベアによって搬送しながら周面に電極ペーストを塗布し
たローラをチップ部品の突出部に接触させることによ
り、チップ部品に電極ペーストを塗布している。ローラ
の周面に電極ペーストを均一な厚みで塗布するため、ロ
ーラを回転させながらスクレイパーと呼ばれるならし板
で余分なペーストを掻き取っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】例えば、長さが1.6
〜5.7mm程度のチップ部品の場合、電極の厚みは
0.15〜0.3mm程度と非常に薄く、その膜厚制御
には高い精度が要求される。しかしながら、上記塗布方
法ではローラの回転につれてその周面に塗布されたペー
ストが流動するため、ローラの部位によってペーストの
膜厚が微妙に変化し、チップ部品の電極厚みにばらつき
が生じるという問題がある。また、コンベアの振動や水
平度の如何によっても電極厚みにばらつきが生じる。
【0004】チップ部品に電極ペーストを付着させる他
の方法として、特公平3−44404号公報に記載のよ
うに平坦な塗布板の上面に電極ペーストを薄膜状に塗布
し、チップ部品の一部が下側に突出するように保持した
保持プレートを塗布板に近接させ、チップ部品の突出部
を塗布板に押し当てることにより電極ペーストを付着さ
せる方法がある。この付着方法では、ローラを用いた塗
布法のような不都合は生じない。この方法の場合、チッ
プ部品の突出部をペーストが塗布された塗布板の底面に
押し付けることにより、チップ部品の突出長のばらつき
を解消し、電極幅を均一化させている。しかし、1枚の
保持プレートには数千個ものチップ部品が保持されるた
め、これらチップ部品をペーストの塗布された塗布板に
押しつけると、保持プレートには非常に大きな反力が作
用する。そのため、保持プレートが傾いてペーストとの
平行度に狂いが生じたり、保持プレート自体が撓んで平
面度が得られず、高精度に電極塗布を行うことができな
かった。
【0005】そこで、本発明の目的は、保持プレートと
ペーストとの平行度を保ち、高精度に電極塗布を行うこ
とができるディップ装置を提供することにある。他の目
的は、保持プレートの撓みを防止し、平面度を確保でき
るディップ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、ディップヘッド部と、デ
ィップヘッド部の下方に水平に設置され、底面上に薄膜
状にペーストが塗布されたディップ槽とを備え、ディッ
プヘッド部の下部には4本の軸を介してチャック部が昇
降可能に支持され、4本の軸はチャック部の重心位置を
中心とする平面視方形状に配置されており、上記軸のう
対角位置にある2本の軸がモータによって同期駆動さ
れるボールネジで構成され、他の対角位置にある2本の
軸がチャック部を昇降自在にガイドするガイド軸で構成
され、チャック部には多数のチップ部品を下側に突出状
態で保持した保持プレートが水平保持されることを特徴
とするディップ装置を提供する請求項2に記載の発明
は、請求項1の発明において、保持プレートの両側部端
面にはチャック溝が設けられ、チャック部には水平なバ
ッキングプレートと、上記チャック溝に係合して保持プ
レートの上面をバッキングプレートに押し当てるチャッ
ク爪とが設けられていることを特徴とする。
【0007】
【作用】モータによって対角位置にある2本のボールネ
ジに螺合したナットを同期回転させると、2本のボール
ネジが軸方向に同期移動し、ボールネジの下端部に連結
されたチャック部が昇降する。同時に、別の対角位置に
ある2本のガイド軸でチャック部がガイドされ、チャッ
ク部は水平状態を保ったまま昇降する。そして、保持プ
レートに保持されたチップ部品の突出部をペーストが塗
布されたディップ槽の底面に押し付ける。押し付け時に
保持プレートには反力が作用するが、その反力を対角位
置の2本のボールネジでバランス良く受けることがで
き、チャック部の傾きを2本のガイド軸で効果的に防止
できる。そのため、保持プレートは常に水平に保持さ
れ、保持プレートに保持されたチップ部品の端部に均一
ペースト塗布を行うことが可能となる。本発明では昇
降手段としてモータとボールネジを用いているので、昇
降スピードをモータによって自在に調整でき、これによ
り保持プレートにかかるショックを軽減できる。保持プ
レートには多数のチップ部品が保持されるので、ディッ
プ時の反力により保持プレート自体も撓みやすい。そこ
で、請求項2に記載の発明では保持プレートの背面をバ
ッキングプレートで面支持することにより、反力による
保持プレートの撓みを防止し、平面度を確保している。
また、チャック部は保持プレートの両側部端面に設けた
チャック溝に係合するので、チャック部が保持プレート
より下方へ突出せず、ディップ処理の邪魔にならない。
【0008】
【実施例】図1は本発明にかかるディップ装置の一例を
示し、チップ部品Bの端部に電極を塗布するために用い
られる。チップ部品Bは図2,図3に示す保持プレート
Aの保持穴a1 に弾性的にかつ一部が突出するように保
持されている。なお、保持プレートAの具体的構造は特
公平3−44404号公報に示されたものと同様であ
る。本発明にかかるディップ装置は、制御装置(図示せ
ず)が内蔵されたディップ装置本体1と、本体1上に固
定柱3を介して固定されたディップヘッド部2と、搬入
用コンベア5と、搬出用コンベア6と、ディップ槽7
と、ブレード部8で構成されている。
【0009】ディップヘッド部2の下部には、図4,図
5に示すようにチャック部10が4本の軸11a,11
b,11c,11dを介して昇降可能に吊り下げ支持さ
れている。これら軸はチャック部10の重心を中心とす
る方形状に配置されており、対角位置にある2本の軸1
1a,11bがボールネジであり、他の2本の軸11
c,11dがガイド軸である。ガイド軸11c,11d
はディップヘッド部2の天板4にガイドブッシュ108 を
介して上下方向にスライド自在に案内されている。天板
4上には昇降用モータ12が設置され、モータ12はプ
ーリ100 ,ベルト101 およびプーリ102 を介して一方の
ボールネジ11aに螺合したナット103 を回転させる。
このナット103 は、プーリ102 と一体回転するプーリ10
4 ,ベルト105 およびプーリ106 を介して他方のボール
ネジ11bに螺合したナット107 を回転させる。そのた
め、2本のボールネジ11a,11bは同期駆動され
る。このようにチャック部10は4本の軸11a〜11
dで支持されるので、常に水平度を保ったまま昇降でき
る。
【0010】図6,図7はチャック部10の詳細を示
し、軸11a〜11dの下端部に取り付けられた基板1
4と、基板14の下側に水平に固定されたバッキングプ
レート15とを備えている。基板14の左右両側部には
夫々2個の開閉用シリンダ16と、1個の昇降用シリン
ダ17とが設置されている。基板14に直立状態で固定
された一対のスライド軸18にはチャックホルダ19が
上下動自在に案内されており、チャックホルダ19はス
テー20を介して昇降用シリンダ17のピストンロッド
に結合されている。そのため、チャックホルダ19は昇
降用シリンダ17によって上下に昇降できる。チャック
ホルダ19の前後両側部には上下に配置された2本一対
のスライド軸21が摺動自在に貫通しており、これらス
ライド軸21の外側端部には前後一対のチャック爪22
が取り付けられ、スライド軸21の側端部にはスライダ
23が垂直に架け渡して固定されている。上記スライダ
23の側面には開閉用シリンダ16のピストンロッドの
先端面が摺動自在に接触している。なお、開閉用シリン
ダ16のピストンロッドとスライダ23との接触圧は、
スライド軸21に挿通されたスプリング24によって与
えられる。
【0011】上記チャック爪22は開閉用シリンダ16
と昇降用シリンダ17とによって次のようなチャック動
作を行う。まず第1段階で開閉用シリンダ16によって
チャック爪22を外側に開き、第2段階で開いた状態の
まま昇降用シリンダ17によって降下させる。第3段階
で開閉用シリンダ16によってチャック爪22を内側へ
閉じ、チャック爪22の先端を保持プレートAの両側の
チャック溝a2 に係合させる。第4段階でチャック爪2
2を閉じたまま昇降用シリンダ17によって上昇させる
と、保持プレートAの上面がバッキングプレート15に
密着保持される。バッキングプレート15の下面は軸1
1a〜11dによって常に水平に保たれているので、保
持プレートAも水平に保持され、保持プレートAの保持
穴a1 に保持されたチップ部品Bの突出面も水平とな
る。なお、図6の左側のチャック爪22は閉じた状態、
右側のチャック爪22は開いた状態を示す。チャックを
解除するには、上記チャック動作と逆の動作を行う。即
ち、第1段階でチャック爪22を閉じたまま降下させ、
保持プレートAを後述するコンベア5,6上に移載し、
第2段階でチャック爪22を開き、保持プレートAを開
放する。第3段階でチャック爪22を開いたまま上昇さ
せ、第4段階でチャック爪22を内側へ閉じ、一連の動
作を終了する。
【0012】図8〜図10は搬入用コンベア5の詳細を
示す。装置本体1上に複数の支脚30を介して水平に固
定された左右一対の支持台31a,31b上には、夫々
前後方向にガイドレール32a,32bが設置され、こ
れらガイドレール32a,32b上をコンベア本体33
がスライドベアリング34a,34bによってスライド
自在となっている。また、装置本体1上にはブラケット
35を介してスライド用モータ36が固定され、このモ
ータ36の回転軸には駆動プーリ37が取り付けられて
いる。駆動プーリ37と、一方の支持台31aの始端部
に回転自在に支持された中間プーリ39とはベルト38
によって動力伝達可能に連結されており、中間プーリ3
9は支持台31aを挟んで反対位置にある伝動プーリ4
0と一体回転する。この伝動プーリ40と支持台31a
の終端部に回転自在に支持された伝動プーリ41との間
にはスライド用ベルト42が巻き掛けられており、この
スライド用ベルト42の一部をクランプするクランプ部
材43がコンベア本体33の一側部下面に設けられてい
る。その結果、スライド用モータ36を駆動することに
よってコンベア本体33を前後方向にスライドさせるこ
とができる。
【0013】コンベア本体33のスライド動作における
始端位置(待機位置)および終端位置(作業位置)は、
コンベア本体33の片側側面に取り付けられた検出片4
4が、一方の支持台31bの側部に一定間隔で取り付け
られたフォトインタラプタよりなる位置検出器45,4
6に到達することによって検出できる。位置検出器4
5,46の検出信号によってスライド用モータ36は停
止する。なお、コンベア本体33が始端位置および終端
位置で停止した際のショックを軽減するため、一方の支
持台31aには一対のショックアブソーバ47,48が
取り付けられ、これに対応してコンベア本体33の側部
にはストッパ片49が固定されている。
【0014】コンベア本体33の前後部には幅方向に延
びる軸50,51が回転自在に支持されており、これら
軸50,51の両端部には搬送用ベルト52,53を前
後方向に巻き掛けた搬送用プーリ54,55が取り付け
られている。保持プレートAは上記搬送ベルト52,5
3上に両側部が支持されて搬送される。コンベア本体3
3の下面にはブラケット56を介して搬送用モータ57
が固定されており、このモータ57の回転軸には駆動プ
ーリ58が取り付けられている。駆動プーリ58はベル
ト59を介して始端側の軸50の中間部に取り付けられ
たプーリ60と連動する。そのため、搬送用モータ57
によって左右の搬送用ベルト52,53を同一速度で駆
動させることができ、このベルト52,53上に支持さ
れた保持プレートAを始端側から終端側へ平行に搬送で
きる。なお、61はスライド用ベルト42に一定の張力
を与えるテンションローラ、62,63は搬送用ベルト
52,53の下面をスライド自在に支持する左右一対の
ガイド板、64,65は搬送用ベルト52,53に一定
の張力を与えるテンションローラ、66は搬送系に付着
したゴミ等がディップ槽7に落下するのを防止するため
の裏蓋である。
【0015】搬出用コンベア6は搬入用コンベア5と対
称な構造であり、その詳細な説明は省略する。搬出用コ
ンベア6のスライド動作および搬送動作は搬入用コンベ
ア5と同期しており、搬入用コンベア5が作業位置へス
ライドすると、搬出用コンベア6もこれと同期して作業
位置へスライドし、搬入用コンベア5の搬送用ベルト5
2,53が駆動されると、搬出用コンベア6の搬送用ベ
ルトも同一速度で同一方向に駆動される。なお、搬出用
コンベア6の搬入用コンベア5と構造上相違する点は、
コンベア本体33の底面に配置された裏蓋66の上面、
およびコンベア本体33の始端側側面に、図9に示され
るように保持プレートAの位置を検知する光電スイッチ
67および近接スイッチ68が夫々取り付けられている
ことである。光電スイッチ67はディップ工程より後段
の工程へ保持プレートAを搬送する際にプレートAを一
旦停止させるためであり、近接スイッチ68はディップ
前のコンベア5,6上に保持プレートAを跨がって支持
した際、保持プレートAの停止位置を決定するためであ
る。
【0016】図11〜図13はディップ槽7およびブレ
ード部8を示す。ディップ槽7は保持プレートAよりや
や大きい凹状長方形に形成され、その長辺の両側部には
ガイドレール70が設置されている。ガイドレール70
上にはディップ槽7を前後方向に跨ぐようにブレード支
持枠体71がスライド自在に支持されている。ブレード
支持枠体71には、電極ペーストをディップ槽7の一端
部へ掻き集めるための回収用ブレード72と、電極ペー
ストを所定の厚みに調整するレベル出し用ブレード73
とが夫々独立して上下方向に昇降可能に取り付けられて
いる。上記ブレード72,73の幅寸法は同一で、かつ
ディップ槽7の短辺方向の内幅寸法より僅かに小さい。
回収用ブレード72はブレード支持枠体71の上部に上
下動自在に支持された橋渡し棒74の下面に固定されて
おり、この橋渡し棒74はブレード支持枠体71の両端
部に設置された一対のシリンダ75によって上下に昇降
駆動される。回収用ブレード72の下端にはゴム製のブ
レード片76が取り付けられ、このブレード片76がデ
ィップ槽7の底面に密着可能である。
【0017】一方、レベル出し用ブレード73の片側面
には一対のブロック77が固定され、ブロック77には
ネジ軸78が螺合するとともに、上端部が支持板79に
固定されたスライド軸80が摺動自在に挿通されてい
る。ネジ軸78は支持板79を回転自在に貫通し、その
上端部はベルト96を介して位置調整用モータ81によ
って駆動される。また、支持板79の前後両端部には昇
降用シリンダ82が固定されており、シリンダ82のピ
ストンロッドはブレード支持枠体71に連結されてい
る。また、支持板79の両端部にはスライド軸83が下
方へ突設され、ブレード支持枠体71に対して上下動自
在に挿通されている。そのため、昇降用シリンダ82を
駆動することにより支持板79をブレード支持枠体71
に対して水平度を保ちながら大きく昇降させることがで
き、さらに位置調整用モータ81を駆動することによっ
てレベル出し用ブレード73の位置を支持板79に対し
て上下に微調整できる。支持板79の下限位置はスライ
ド軸83のボス部83aで設定されているので、ディッ
プ槽7の底面からのレベル出し用ブレード73の高さを
精密に設定できる。このことは、ディップ槽7の底面上
の電極ペーストの塗布厚みを精密に調整できることを意
味する。
【0018】ディップ槽7の下面には一端側が円形で他
端側が縦断面T字形の4個の取付穴84が設けられ、装
置本体1上には取付穴84に対応する4本の頭付ピン8
5が突設されている。穴84の円形部がピン85の頭部
に係合するようにディップ槽7を装置本体1上に載置
し、かつディップ槽7を図11の右方向にスライドさせ
ることにより、ピン85の頭部が取付穴84のT字形部
に係合し、ディップ槽7は装置本体1に密着保持され
る。
【0019】また、ディップ槽7の後側には、ディップ
槽7の長辺と平行にボールネジ86が配設されており、
このボールネジ86に装置本体1上のガイドレール87
に沿ってスライド自在なナット部材88が螺合してい
る。ナット部材88にはハンドル90を備えた係合片8
9がボールネジ86と平行な軸を中心として揺動可能で
ある。ハンドル90によって係合片89をブレード支持
枠体71側へ揺動させると、係合片89がブレード支持
枠体71の後端部に形成された受け溝91に係合し、ナ
ット部材88とブレード支持枠体71とを連結できる。
上記ボールネジ86の右側端部にはプーリ92が取り付
けられ、このプーリ92をベルト93およびプーリ94
を介してモータ95によって駆動すると、ナット部材8
8とブレード支持枠体71とが一体的に左右に往復移動
する。
【0020】ここで、上記ブレード部8の動作を図14
に従って説明する。まず最初に、図14(a)のように
回収用ブレード72のブレード片76をディップ槽7の
底面に押し当てた状態でブレード支持枠体71を左方向
にストロークさせると、ディップ槽7に入った電極ペー
ストが左側へ掻き集められる。次に、図14(b)のよ
うに回収用ブレード72を上昇させるとともにレベル出
し用ブレード73をディップ槽7の底面に近接させる。
この時、レベル出し用ブレード73の直前には回収用ブ
レード72によって掻き集められた電極ペーストの溜り
部が形成されている。次に、図14(c)のようにレベ
ル出し用ブレード73を右方向にストロークさせると、
ディップ槽7の底面上にはレベル出し用ブレード73と
ディップ槽7との隙間に対応した薄膜状の電極ペースト
膜が形成される。その後、このペースト膜に保持プレー
トAに保持されたチップ部品Bの突出部を接触させるこ
とによって、チップ部品Bの端部に電極を付着させるこ
とができる。
【0021】つぎに、上記のように薄膜状の電極ペース
トが塗布されたディップ槽7を用いて、保持プレートA
に保持されたチップ部品Bの突出部に電極を付着させる
方法を説明する。まず、既に述べたようにチップ部品B
を下側に突出するように保持した保持プレートAのチャ
ック溝a2 にチャック爪22の先端部を係合させ、かつ
チャック爪22を引き上げることにより、保持プレート
Aの上面をバッキングプレート15に圧着させる。バッ
キングプレート15とディップ槽7の底面との平行度は
予め厳密に設定されている。ここで、モータ12を駆動
してボールネジ11a,11bを降下させると、チャッ
ク部10は水平度を保ったまま降下する。そして、チッ
プ部品Bの突出部がディップ槽7の底面に当接する位置
まで降下させた後、チップ部品Bが保持穴a1 に少し押
し込まれるようにチャック部10を若干降下させる。こ
れにより、チップ部品Bの突出長が一定に補正され、均
一な幅の電極を形成できる。この時、チャック爪22の
先端部は保持プレートAのチャック溝a2 に係合してい
るため、ディップ槽7の底面に接触せず、ディップ処理
の邪魔にならない。1枚の保持プレートAには数千個も
のチップ部品Bが保持されるため、チップ部品Bをペー
ストの塗布されたディップ槽7の底面に押し付けた際、
保持プレートAおよびチャック部10には大きな反力が
作用する。しかも、この反力の大きさや掛り方は各保持
プレートAごとに異なる。しかし、チャック部10は対
角配置された2本のボールネジ11a,11bと2本の
ガイド軸11c,11dによってバランス良く支持され
ているので、傾きが防止される。また、保持プレートA
もその上面がバッキングプレート15で面支持されてい
るので、撓みも防止される。そのため、チップ部品Bの
突出部に高精度に電極を付着させることができる。ま
た、チャック部10はモータ12によってその昇降速
度、ストロークなどを任意に変更できる。そのため、チ
ップ部品Bを電極ペーストに複数回浸漬することもでき
る。
【0022】上記係合片89を受け溝91から外し、か
つディップ槽7の底面の取付穴84を装置本体1のピン
85から外せば、ディップ槽7を別の槽に簡単に取り替
えることができる。つまり、ディップ槽7およびブレー
ド72,73に付着したペーストを除去することなくペ
ーストの種類を変更できるので、取替時間を大幅に短縮
できる。また、ペーストの種類変更に際しディップ槽7
とブレード72,73は一体的に取り扱われるので、高
い精度が要求されるディップ槽7の底面とレベル出し用
ブレード73との位置関係にずれが生じない。
【0023】なお、本実施例においてベルトにはタイミ
ングベルトを使用し、プーリには歯付プーリを使用して
いる。また、シリンダとしては全てエアーシリンダを使
用しているが、ソレノイドで代用することもできる。さ
らに、チャック昇降用モータ12およびブレード往復駆
動用モータ95にはサーボモータを、スライド用モータ
36および搬送用モータ57にはリバーシブルモータ
を、さらにブレード調整用モータ81にはパルスモータ
を夫々使用している。
【0024】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、種々変更が可能であることは言うまでもない。例
えば、昇降用モータ12でボールネジ11a,11bに
螺合するナット103,107 を回転させ、ボールネジ11
a,11bを昇降させるものに限らず、ボールネジをモ
ータで回転させるとともに、ボールネジに螺合するナッ
トをチャック部に固定してもよい。同様に、ガイド軸1
1c,11dの下端部をチャック部10に固定し、ガイ
ド軸11c,11dをディップヘッド部2に対してスラ
イドさせる場合のほか、ディップヘッド部2にガイド軸
を固定し、このガイド軸に対してチャック部10をスラ
イドさせるようにしてもよい。また、モータ12をディ
ップヘッド部2に内蔵するものに限らず、装置本体部1
に内蔵してもよい。また、2本のボールネジと2本のガ
イド軸とでチャック部を支持したものに限らず、2本の
ボールネジのみで支持してもよく、ガイド軸との組み合
わせも任意である。さらに、2本のボールネジと2本の
ガイド軸とを用いた場合においても、これらを対角位置
に配置したものに限らず、チャック部の平行度を保ち得
る支持構造であれば如何なるものでもよい。また、チャ
ック部としては、バッキングプレートに保持プレートを
密着保持するものに限らず、保持の仕方は如何なるもの
でもよい。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、チャック部を対角位置に配置された2本のボー
ルネジと2本のガイド軸とで昇降支持し、チャック部の
重心位置と4本の軸の中心位置とを一致させ、しかも対
角位置にある2本のボールネジをモータによって同期駆
動したので、保持プレートに保持されたチップ部品の突
出部をペーストが塗布されたディップ槽の底面に押し付
けた時、その反力によるチャック部の傾きを防止でき
る。そのため、保持プレートは常に水平に保持され、保
持プレートに保持されたチップ部品の端部に均一に電極
塗布を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるディップ装置の概略正面図であ
る。
【図2】本発明で使用される保持プレートの斜視図であ
る。
【図3】チップ部品を保持した保持プレートの断面図で
ある。
【図4】ディップヘッド部の平面図である。
【図5】図4のV−V線断面図である。
【図6】チャック部の断面図である。
【図7】図6に示されたチャック部の部分平面図であ
る。
【図8】作業位置における搬入用コンベアの正面図であ
る。
【図9】図8に示された搬入用コンベアの平面図であ
る。
【図10】図8に示された搬入用コンベアの左側面図で
ある。
【図11】ディップ槽およびブレード部の平面図であ
る。
【図12】図11のXII −XII 線断面図である。
【図13】図12のXIII−XIII線断面図である。
【図14】ペーストの塗布方法を示す動作説明図であ
る。
【符号の説明】
1 装置本体 2 ディップヘッド部 7 ディップ槽 10 チャック部 11a,11b ボールネジ 11c,11d ガイド軸 12 モータ 15 バッキングプレート 22 チャック爪 A 保持プレート a2 チャック溝 B チップ部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディップヘッド部と、ディップヘッド部の
    下方に水平に設置され、底面上に薄膜状にペーストが塗
    布されたディップ槽とを備え、 ディップヘッド部の下部には4本の軸を介してチャック
    部が昇降可能に支持され、4本の軸はチャック部の重心
    位置を中心とする平面視方形状に配置されており、上記
    軸のうち対角位置にある2本の軸がモータによって同期
    駆動されるボールネジで構成され、他の対角位置にある
    2本の軸がチャック部を昇降自在にガイドするガイド軸
    で構成され、チャック部には多数のチップ部品を下側に
    突出状態で保持した保持プレートが水平保持されること
    を特徴とするディップ装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のディップ装置において、 保持プレートの両側部端面にはチャック溝が設けられ、
    チャック部には水平なバッキングプレートと、上記チャ
    ック溝に係合して保持プレートの上面をバッキングプレ
    ートに押し当てるチャック爪とが設けられていることを
    特徴とするディップ装置。
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