JP3006225B2 - ポリ(メタ)アクリル酸エステルおよびその製造方法 - Google Patents

ポリ(メタ)アクリル酸エステルおよびその製造方法

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JP3006225B2
JP3006225B2 JP3289096A JP28909691A JP3006225B2 JP 3006225 B2 JP3006225 B2 JP 3006225B2 JP 3289096 A JP3289096 A JP 3289096A JP 28909691 A JP28909691 A JP 28909691A JP 3006225 B2 JP3006225 B2 JP 3006225B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主鎖の片末端または両
末端に加水分解性基を有するポリ(メタ)アクリル酸エ
ステルおよびその製造方法に関するものであり、さらに
詳しくは、該加水分解性基が珪素原子に結合した加水分
解性基であるポリ(メタ)アクリル酸エステルおよびそ
の製造方法に関するものである。本発明のポリ(メタ)
アクリル酸エステルは、耐候性に優れ、また通常液状で
あるため加工性が良好であり、シーリング材、塗料、接
着剤および粘着剤等に好適である。
【0002】
【従来の技術】従来、分子の末端に加水分解性基を有す
る重合体として、ジメトキシメチルシシリル基を有する
プロピレンオキシド系重合体が知られており、該プロピ
レンオキシド系重合体は、その末端基の反応性を活かし
て例えばシーリング材などに使用されていた。これに対
して、ビニル重合体では、分子鎖における不規則な箇所
に上記のような加水分解性基を導入させることはしばし
ば行われているが、上記プロピレンオキシド系重合体の
ように分子の末端に加水分解性基を有するものは一般に
は知られていない。例えばポリ(メタ)アクリル酸エス
テルのように、耐候性に優れさらに皮膜形成性などにも
優れており、主として塗料および接着剤などに使用され
る重合体であって、末端に加水分解性基を有する重合体
が得られれば、その実用的価値は大きい。
【0003】
【発明の構成】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するため鋭意検討した結果、3−(トリエトキシ
シリル)プロピルマロン酸ジエチルのような、分子中に
珪素原子に結合した加水分解性基を有するマロン酸アル
キルエステルなどから誘導される、下記一般式〔3〕で
表される新規な化合物を重合開始剤として使用すること
によって、分子の末端に珪素原子に結合した加水分解性
基を有するポリ(メタ)アクリル酸エステルが得られ、
それが室温下に加水分解反応により架橋し、しかも適度
な柔軟性を具備しており、従来プロピレンオキシド系重
合体が用いられていたシーリング材等の用途に極めて好
適であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0004】本発明は、テトラブチルアンモニウムエチ
ルマロン酸ジエチル等の4級アンモニウム塩を開始剤と
して(メタ)アクリル酸エステル単量体をアニオン重合
するという、特開昭64−69605号公報開示の技術
思想を部分的に利用しているが、下記一般式〔3〕で表
される化合物からなる重合開始剤は、同公報には全く記
載されておらず、該重合開始剤を使用する本発明によれ
ば、シーリング材等の用途に極めて好適な、珪素原子に
結合した加水分解性基を分子の末端に有するポリ(メ
タ)アクリル酸エステルが得られるという、上記公報記
載の発明から予想できない優れた効果が奏されるのであ
る。
【0005】すなわち、本発明における第1発明は、下
記式〔1〕で示される繰り返し単位からなる直鎖状高分
子の片末端または両末端に、下記式〔2〕で示される構
造単位を有する数平均分子量が1,000〜20,000
のポリ(メタ)アクリル酸エステルである。
【化4】 (式中R1 は水素原子またはメチル基であり、R2 は炭
素数が1〜13のアルキル基である。)
【化5】 (式中R3 およびR4 は炭素数が1〜6のアルキル基ま
たはフェニル基であり、lは0〜2の整数であり、mは
2〜6の整数であり、またR5 およびR6 は共に電子吸
引基であるか、または一方が前記電子吸引基で他方が炭
素数が1〜6個のアルキル基もしくはフェニル基であ
る。)
【0006】また、第2発明は、下記式〔3〕で示され
る化合物を重合開始剤として、(メタ)アクリル酸エス
テルをアニオン重合させた後、得られるリビングポリマ
ーと反応性の原子または基を1個有する重合停止剤によ
って重合を停止させることを特徴とする、主鎖の片末端
に前記式〔2〕で示される構造単位を有する上記ポリ
(メタ)アクリル酸エステルの製造方法であり、
【化6】 (式中M+ は4級アンモニウムイオンであり、R3 およ
びR4 は炭素数が1〜6のアルキル基またはフェニル基
であり、R5 およびR6 は共にカルバニオンC- を安定
化する電子吸引基であるか、または一方が前記電子吸引
基で他方が炭素数が1〜6個のアルキル基もしくはフェ
ニル基であり、lは0〜2の整数であり、またmは2〜
6の整数である。) さらに、第3発明は、前記式〔3〕で示される化合物を
重合開始剤として、(メタ)アクリル酸エステルアニオ
ン重合させた後、得られるリビングポリマーと反応性基
を2個有するハロゲン化合物によって重合を停止させる
ことを特徴とする、主鎖の両末端に前記式〔2〕で示さ
れる構造単位を有する上記ポリ(メタ)アクリル酸エス
テルの製造方法である。
【0007】以下、本発明について更に詳しく説明す
る。本発明における数平均分子量は、ゲルパーミエーシ
ョンクロマトグラフィーによるポリスチレン換算の数平
均分子量であり、本発明のポリ(メタ)アクリル酸エス
テルの数平均分子量は、前記のとおり1,000〜20,0
00であり、より好ましくは2,000〜10,000であ
る。ポリ(メタ)アクリル酸エステルの数平均分子量が
1,000未満であると、ポリ(メタ)アクリル酸エステ
ル分子同士が、その末端にある珪素原子に結合した加水
分解性基の反応によって、複数個結合して得られる高分
子は、シーリング材、塗料、接着剤および粘着剤等の用
途に使用する際に必要な弾性に劣り、一方数平均分子量
が20,000を超えると、ポリ(メタ)アクリル酸エス
テル分子同士が複数個結合して得られる高分子の凝集力
が劣る。
【0008】本発明のポリ(メタ)アクリル酸エステル
を合成するために用いる重合開始剤は、前記一般式
〔3〕で表わされる化合物であり、該式におけるR3
よびR4 として使用されるアルキル基は、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基およびヘキ
シル基であり、好ましくはメチル基およびエチル基であ
る。また、一般式〔3〕におけるR5およびR6 として
用いられる電子吸引基の具体例としては、−COOR、
−COR、−CON(R)2 、−COSR、−CNまた
は−NO2 等が挙げられる。これらの−COOR、−C
OR、−CON(R)2 および−COSRにおけるR
は、アルキル基またはアリール基であり、好ましくは、
炭素数が1〜6個のアルキル基またはフェニル基であ
る。R5 およびR6 は共に、上記電子吸引基であっても
よく、どちらか一方が電子吸引基であり、他方が炭素数
が1〜6個のアルキル基もしくはフェニル基であっても
よい。さらにR5 およびR6が共に電子吸引基である場
合、それらは同一であっても異なっていても良い。
【0009】上記一般式〔3〕で表わされる化合物にお
けるカルバニオンC- の負電荷は、上記電子吸引基が1
個または2個結合しているために、非局在化されてい
る。負電荷が非極在化された状態にあるカルバニオン
は、そうでないカルバニオンと比較して、より安定であ
る。本発明においては、かかる安定なカルバニオンC-
の4級アンモニウム塩を使用することにより、室温を含
む広範な重合温度における(メタ)アクリル酸エステル
のアニオン重合を可能にしている。
【0010】一般式〔3〕で表される化合物のアニオン
の前駆化合物としては、以下に示す化合物が挙げられ
る。これらの前駆化合物は、エーテル系溶剤中で水素化
ナトリウムと反応させることにより、ナトリウム陽イオ
ンを対イオンとするカルバニオンにイオン化することが
でき、得られたカルバニオンと4級アンモニウムハライ
ドを反応させることにより、上記ナトリウム陽イオンが
4級アンモニウムイオンに置き換えられた一般式〔3〕
で表される化合物が得られる。 前駆化合物:3−(トリエトキシシリル)プロピルマロ
ン酸ジエチル、3−(トリメトキシシリル)プロピルマ
ロン酸ジエチル、3−(ジメトキシメチルシリル)プロ
ピルマロン酸ジエチル、3−(ジエトキシメチルシリ
ル)プロピルマロン酸ジエチル、3−(トリメトキシシ
リル)プロピルマロン酸ジメチル、3−(トリエトキシ
シリル)プロピルマロン酸ジメチル、3−(ジメトキシ
メチルシリル)プロピルマロン酸ジメチル、3−(ジエ
トキシメチルシリル)プロピルマロン酸ジメチル、3−
(トリメトキシシリル)ブチルマロン酸ジエチル、3−
(トリメトキシシリル)ペンチルマロン酸ジエチル、3
−(トリメトキシシリル)ヘキシルマロン酸ジエチル、
3−(ジメトキシメチルシリル)ブチルマロン酸ジエチ
ル、3−(ジメトキシメチルシリル)ペンチルマロン酸
ジエチル、3−(ジメトキシメチルシリル)ヘキシルマ
ロン酸ジエチル、3−(トリメトキシシリル)プロピル
アセチルアセトン、3−(トリエトキシシリル)プロピ
ルアセチルアセトン、3−(ジメトキシメチルシリル)
プロピルアセチルアセトン、3−(ジエトキシメチルシ
リル)プロピルアセチルアセトン、3−(トリメトキシ
シリル)プロピルアセト酢酸エチル、3−(トリエトキ
シシリル)プロピルアセト酢酸エチル、3−(ジメトキ
シメチルシリル)プロピル酢酸エチル、3−(ジエトキ
シメチルシリル)プロピル酢酸エチル、3−(トリメト
キシシリル)プロピルシアノ酢酸メチル、3−(トリエ
トキシシリル)プロピルシアノ酢酸メチル、3−(ジメ
トキシメチルシリル)プロピルシアノ酢酸メチル、3−
(ジエトキシメチルシリル)プロピルシアノ酢酸メチ
ル、3−(トリメトキシシリル)プロピルシアノ酢酸エ
チル、3−(トリエトキシシリル)プロピルシアノ酢酸
エチル、3−(ジメトキシメチルシリル)プロピルシア
ノ酢酸エチル、3−(ジエトキシメチルシリル)プロピ
ルシアノ酢酸エチル、1−〔3−(トリメトキシシリ
ル)プロピル〕−1−ニトロエタン、1−〔3−(トリ
エトキシシリル)プロピル〕−1−ニトロエタン1−
〔3−(ジメトキシメチルシリル)プロピル〕−1−ニ
トロエタン、1−〔3−(ジエトキシメチルシリル)プ
ロピル〕−1−ニトロエタン、1−〔3−(トリメトキ
シシリル)プロピル〕−1−ニトロプロパン、1−〔3
−(トリエトキシシリル)プロピル〕−1−ニトロプロ
パン、1−〔3−(ジメトキシメチルシリル)プロピ
ル〕−1−ニトロプロパン、1−〔3−(ジエトキシメ
チルシリル)プロピル〕−1−ニトロプロパンおよび3
−(トリメトキシシリル)プロピルジシアノメタン、3
−(トリエトキシシリル)プロピルジシアノメタン、3
−(ジメトキシメチルシリル)プロピルジシアノメタン
および3−(ジエトキシメチルシリル)プロピルジシア
ノメタン等のアルコキシシリル化合物等。好ましくは、
3−(トリエトキシシリル)プロピルマロン酸ジエチ
ル、3−(トリメトキシシリル)プロピルマロン酸ジエ
チル、3−(ジエトキシメチルシリル)プロピルマロン
酸ジエチルおよび3−(ジメトキシメチルシリル)プロ
ピルマロン酸ジエチルである。
【0011】上記前駆化合物は、以下に示す方法等によ
って合成できる。すなわち、例えばマロン酸アルキルエ
ステル誘導体に属する化合物であれば、3−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、4−ハロゲノブチルトリメト
キシシラン、5−ハロゲノペンチルトリメトキシシラン
または6−ハロゲノヘキシルトリメトキシシランと、マ
ロン酸アルキルエステルのナトリウム塩とを、乾燥エタ
ノール中で還流温度で5〜10時間程度反応させること
により、前記3−(トリエトキシシリル)プロピルマロ
ン酸ジエチル、4−(トリメトキシシリル)ブチルマロ
ン酸ジエチル、5−(トリメトキシシリル)ペンチルマ
ロン酸ジエチルおよび6−(トリメトキシシリル)ヘキ
シルマロン酸ジエチル等が合成できる。4−ハロゲノブ
チルトリエトキシシラン、5−ハロゲノペンチルトリエ
トキシシランまたは6−ハロゲノヘキシルトリエトキシ
シラン等の化合物は、アルコキシシランとCH2=CH
−(CH2n −X(式中nは1〜4の正数、Xはハロ
ゲン原子)を、トルエン等の炭化水素系溶剤中で白金触
媒の存在下に反応させることによって得られる。また、
3−クロロプロピルトリメトキシシランは、例えば東京
化成工業(株)製等の市販品を使用することもできる。
【0012】4級アンモニウムハライドとしては、テト
ラメチルアンモニウムハライド、テトラエチルアンモニ
ウムハライド、トリメチルベンジルアンモニウムハライ
ド、トリメチルドデシルアンモニウムハライド、テトラ
ブチルアンモニウムおよびジメチルピペリジニウムハラ
イド等が挙げられ、ハライドとしてはクロライドまたは
ブロマイドが好ましい。好ましい4級アンモニウムハラ
イドは、テトラメチルアンモニウムハライド、テトラエ
チルアンモニウムハライドおよびテトラブチルアンモニ
ウムハライドの如きテトラアルキルアンモニウムハライ
ドである。
【0013】前記一般式〔3〕で示される化合物の製法
について、更に詳細に説明すると、例えば前駆化合物と
して3−(トリエトキシシリル)プロピルマロン酸ジエ
チルを使用する場合であれば、乾燥アルゴンガス雰囲気
下で、反応容器に水素化ナトリウムを仕込み、テトラヒ
ドロフランなどのエーテル系溶媒中に懸濁分散させた液
中に、3−(トリエトキシシリル)プロピルマロン酸ジ
エチルを等モル加え、室温〜50℃で10〜20分程度
反応させることにより、3−(トリエトキシシリル)プ
ロピルマロン酸ジエチルのマロン酸構造に位置する酸性
水素原子がNaに置換された化合物が得られる。得られ
た反応液中に、テトラアルキルアンモニウムクロライド
等のアンモニウムハライドを等モル添加して、6〜24
時間室温で反応させることにより、前記一般式〔I〕で
示される化合物の一種であるテトラブチルアンモニウム
−〔3−(トリエトキシシリル)プロピル〕ジエトキシ
カルボニルメタニドを合成でき、反応生成液からは、有
機溶媒の留去及び再結晶等の操作によって単離すること
ができる。
【0014】本発明において使用される(メタ)アクリ
ル酸エステルとしては、メチル(メタ)アクリレート、
エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレ
ート、イソブチル(メタ)アクリレート、ターシャリー
ブチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリ
レート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イ
ソノニル(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)
アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、フェニ
ル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アク
リレート、ベンジル(メタ)アクリレート、2−アセト
キシエチル(メタ)アクリレート、3−メトキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフルオロエ
チル(メタ)アクリレートおよび2−ジメチルアミノエ
チル(メタ)アクリレート等が挙げられ、好ましくは、
メチルメタクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
ブチルアクリレート、イソブチルアクリレートおよび2
−エチルヘキシルアクリレートであり、更に好ましく
は、得られるポリマーの物性がシーリング材に最適であ
る点で、ブチルアクリレートおよびイソブチルアクリレ
ートである。
【0015】アニオン重合は、不活性ガス中で水分の非
存在下に行うことが必要であり、重合溶剤としては、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエーテ
ル、酢酸エチルのようなエステル、アセトニトリル、ジ
メチルホルムアミド、ベンゼン、トルエンなどが使用で
き、重合溶液中の単量体の好ましい濃度は10〜60重
量%である。前記重合開始剤の使用量は、目的とするポ
リ(メタ)アクリル酸エステルの分子量によって異なる
が、シーリング材等として有用な数平均分子量が1,00
0〜20,000のポリ(メタ)アクリル酸エステルを合
成しようとする場合、単量体1モルあたり、重合開始剤
0.005〜0.1モルが適当であり、好ましくは単量体1
モルあたり、重合開始剤0.01〜0.05モルである。重
合反応の温度としては、通常−78〜75℃が採用で
き、好ましくは−78〜25℃である。重合時間は通常
1時間以内程度で良い。
【0016】本発明における第2発明において使用され
る重合停止剤は、上記アニオン重合によって得られるリ
ビングポリマーと反応性の原子または基を1個有する化
合物であり、好ましくは希塩酸であり、その他にメタノ
ール、エタノール、酢酸、アセチルクロライドまたはベ
ンジルクロライド等も使用できる。上記重合停止剤の使
用量は、使用した重合開始剤のモル数よりも過剰のモル
数となる量である。上記重合停止剤を使用して得られる
ポリ(メタ)アクリル酸エステルは、その重合開始端
に、重合開始剤に由来する加水分解性基が結合してい
る。
【0017】第3発明において使用されるハロゲン化合
物は、上記アニオン重合によって得られる得られるリビ
ングポリマーの末端アニオンと置換可能なハロゲン原子
を2個有するハロゲン化合物であり、該化合物における
ハロゲン原子とリビングポリマーの末端アニオンとの置
換反応により、リビングポリマー2分子をカップリング
させ、分子の両末端に、重合開始剤に由来する加水分解
性基を有するポリ(メタ)アクリル酸エステルを与え
る。上記ハロゲン化合物の具体例としては、二塩化メチ
レン、二臭化メチレン、塩化ベンザル、α,α’−ジク
ロロ−p−キシレン、α,α’−ジブロモ−p−キシレ
ン、4,4’−ビス(クロロメチル)ビフェニル、4,
4’−ビス(クロロメチル)ジフェニルエーテル、ホス
ゲン、二塩化スクシニル、二塩化テレフタロイル、二塩
化イソフタロイル、二塩化フタロイル、二塩化アジポイ
ル、二塩化オキサリル、ジクロロジメチルシラン、ジク
ロロジフェニルシラン、ジクロロメチルフェニルシラ
ン、1,3−ビス(クロロメチル)テトラメチルジシロ
キサンおよび1,3−ビス(3−クロロプロピル)テト
ラメチルジシロキサン等が挙げられる。好ましくは、
α,α’−ジクロロ−p−キシレン、α,α’−ジブロ
モ−p−キシレンおよびジクロロジメチルシランであ
る。
【0018】上記ハロゲン化合物は、(メタ)アクリル
酸エステルの重合開始後10分〜1時間経過してから、
不活性ガス雰囲気下で、使用された重合開始剤のモル数
の1/2のモル数の量だけ重合溶液中に添加される。添
加後、室温で30分〜2時間、リビングポリマーとハロ
ゲン化合物を反応させることにより、目的の分子の両末
端に加水分解性基を有するポリ(メタ)アクリル酸エス
テルは得られる。これを単離するには、重合溶液に純水
を加え、生成した4級アンモニウムハライドを溶解した
後、ヘキサンでポリマーを抽出すれば良い。
【0019】
【実施例】以下、参考例および実施例を示すことによ
り、本発明をさらに具体的に説明する。
【参考例1】 “テトラブチルアンモニウム−〔3−(トリエトキシシ
リル)プロピル〕ジエトキシカルボニルメタニド”の合
成 ○3−(トリエトキシシリル)プロピルマロン酸ジエチ
ルの合成 アルゴン雰囲気下、乾燥エタノール200ml中にナトリ
ウムエトキシド10.0g(0.146モル)、ジエチルマ
ロネート60ml(0.40モル)および3−クロロプロピ
ルトリメトキシシラン27.5g(0.138モル)を仕込
み、還流温度下で6時間反応させた。得られた反応液に
純水200mlを加え、生成した塩化ナトリウムを溶解し
た後、塩化メチレン200mlで3回抽出して、生成した
3−(トリエトキシシリル)プロピルマロン酸ジエチル
を塩化メチレン溶液として得た。塩化メチレン溶液を無
水硫酸マグネシウムで脱水乾燥し、次いで減圧蒸留して
158℃/5mmHgの留分37.72g(収率75.0%)を
得た。この留分は、NMRスペクトルから3−(トリエ
トキシシリル)プロピルマロン酸ジエチルであることが
確認された。
【0020】○上記化合物の4級アンモニウム塩化 アルゴン雰囲気下、室温で水素化ナトリウム(NaH)
0.55g(0.023モル)の入った100ml容2口フラ
スコに、無水テトラヒドロフラン(以下THFと略す)
40mlを加え、撹拌しながら前記3−(トリエトキシシ
リル)プロピルマロン酸ジエチル7.29g(0.020モ
ル)を滴下した。水素ガスの発生が終了した後、テトラ
ブチルアンモニウムクロライド7.29g(0.028モ
ル)を添加し、さらに一昼夜撹拌した。得られた反応液
中に含まれる塩化ナトリウム結晶をアルゴン雰囲気下
で、シンダードグラスフィルターでろ過して除去した。
ろ液のTHF溶液にエーテル20mlを加え、−20℃の
ストッカー中で再結晶を行い、目的とするテトラブチル
アンモニウム−〔3−(トリエトキシシリル)プロピ
ル〕ジエトキシカルボニルメタニドを、白色針状晶とし
て7.65g(収率63.1%)得た。目的物の同定は、 1
H−NMRによった(表1)。
【0021】下記化7で示される化学構造を有すると予
測される参考例1の最終生成物について、その 1H−N
MRスペクトルにおけるケミカルシフト値とその帰属を
表1に示す。なお、NMR測定条件は、周波数:100
MHz、溶媒:CDCl3 および基準物質:TMSであ
る。
【0022】
【表1】 シグナル δ・ppm スピリット 強 度 a 1.03 t 14H b 1.22〜1.96 m 31H c 2.84〜3.03 m 2H d 3.34〜3.50 m 8H e 4.27 q 6H f 5.16 q 4H g 5.56〜6.06 m 2H
【0023】
【化7】
【0024】
【参考例2】 “テトラブチルアンモニウム−〔3−(ジエトキシメチ
ルシリル)プロピル〕ジエトキシカルボニルメタニド”
の合成 参考例1で使用した3−クロロプロピルトリメトキシシ
ランに代えて、3−クロロプロピルジメトキシメチルシ
ラン25.2g(0.138モル)を使用した以外は、参考
例1と同じ条件で3−(ジエトキシメチルシリル)プロ
ピルマロン酸ジエチルを合成し、減圧蒸留して140℃
/3mmHgの留分33.3g(収率72.2%)を得た。次
に、上記3−(ジエトキシメチルシリル)プロピルマロ
ン酸ジエチルを使用して、参考例1と同じ条件でテトラ
ブチルアンモニウム−〔3−(ジエトキシメチルシリ
ル)プロピル〕ジエトキシカルボニルメタニドを合成し
た。白色の針状晶のテトラブチルアンモニウム−〔3−
(ジエトキシメチルシリル)プロピル〕ジエトキシカル
ボニルメタニド7.12g(収率61.8%)を得た。
【0025】参考例2で得られた化合物の同定も 1H−
NMRスペクトルによった。その結果は表2のとおりで
あった。
【表2】 シグナル δ・ppm スピリット 強 度 a 0.32 s 3H b 0.56〜0.76 m 2H c 0.85〜1.12 t 12H d 1.20〜1.98 m 30H e 3.32〜3.52 m 8H f 3.80 q 4H g 4.21 q 4H h 4.95 m 2H
【0026】
【化8】
【0027】
【実施例1】 片末端に加水分解性基を有するポリアクリル酸ブチルの
合成 アルゴン雰囲気下で、100ml容2口フラスコに、参考
例1で得られたテトラブチルアンモニウム−〔3−(ト
リエトキシシリル)プロピル〕ジエトキシカルボニルメ
タニド1.20g(2.00ミリモル)と無水THF40ml
を仕込み、−78℃で撹拌しながらアクリル酸ブチルを
5.12g(39.9ミリモル)滴下した。滴下後、直ちに
重合反応が起こり、溶液が増粘した。15分間撹拌した
後、10%塩酸を加え、重合開始剤を失活させた。その
反応液から生成重合体をエチルエーテルで抽出し、次い
で抽出物を3回水洗した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。エチルエーテル溶液を蒸発乾固して、ポリアクリ
ル酸ブチル5.70gを得た。
【0028】得られたポリアクリル酸ブチルについて、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(以下GPC
という)を測定することにより、Mn=2500,Mw
=4100、Mw/Mn=1.64であることが分かっ
た。また、NMRスペクトルを測定することにより、得
られたポリアクリル酸ブチルには、分子の片末端にトリ
エトキシシリルを有するポリアクリル酸ブチルが90モ
ル%の割合で含まれていることが分かった。
【0029】
【実施例2】実施例1で使用した重合開始剤に代えて、
参考例2で得られた重合開始剤テトラブチルアンモニウ
ム−〔3−(ジエトキシメチルシリル)プロピル〕ジエ
トキシカルボニルメタニド1.15g(2.00ミリモル)
を使用する以外は、実施例1と同様に操作して、アクリ
ル酸ブチルを重合した。ポリアクリル酸ブチル5.53g
が得られた。GPCの結果から、得られたポリアクリル
酸ブチルは、Mn=2400、Mw=4200、Mw/
Mn=1.75であることがわかり、またNMRスペクト
ルの測定から、分子の片末端にジエトキシメチルシリル
を有するポリアクリル酸ブチルの含有割合は89モル%
であることが分かった。
【0030】
【実施例3】 分子の両末端に加水分解性基を有するポリアクリル酸ブ
チルの製造 アルゴン雰囲気下、100ml容2口フラスコに、参考例
1で得られたテトラブチルアンモニウム−〔3−(トリ
エトキシシリル)プロピル〕ジエトキシカルボニルメタ
ニド0.44g(0.77ミリモル)とTHF15mlを仕込
み、−78℃で撹拌しながらアクリル酸ブチル2.00g
(15.60ミリモル)滴下した。直ちに反応が起こり、
溶液が増粘した。15分撹拌した後、反応溶液の一部を
分取し、分取した溶液に少量のメタノールを加えた溶液
について、GPCの測定を行うことにより、Mn=26
00、Mw=4100、Mw/Mn=1.58のポリアク
リル酸ブチルが生成していることを確認した。
【0031】残余の反応溶液にα,α’−ジクロロ−p
−キシレン0.070g(0.40ミリモル)加え室温で1
時間撹拌した後、純水を加え更に10分間撹拌した。次
いで、反応生成物をヘキサンで抽出し、無水硫酸ナトリ
ウムにより乾燥した後、ポリアクリル酸ブチル2.27g
を得た。GPCの結果から、このポリアクリル酸ブチル
は、Mn=5100、Mw=8200、Mw/Mn=1.
60であることが分かり、またNMRスペクトルの測定
から、分子の両末端にトリエトキシシリルを有するポリ
アクリル酸ブチルを有するポリアクリル酸ブチルの含有
割合は91モル%であることが分かった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、大気中の水分等により
室温で加水分解し得る基を、分子の末端に有するポリ
(メタ)アクリル酸エステルが容易に得られる。該ポリ
(メタ)アクリル酸エステルは、基本的に耐候性に優れ
ており、しかも分子の末端に上記のような反応性基を有
するため、該反応性基の反応によってポリ(メタ)アク
リル酸エステル分子同士が複数個結合する性質があり、
かかる反応によって得られる高分子は適度な弾性と強い
凝集力を有している。従って、本発明のポリ(メタ)ア
クリル酸エステルは、シーリング剤、塗料および接着剤
等の分野で好適に使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 馨 愛知県名古屋市港区船見町1番地の1 東亞合成化学工業株式会社 名古屋総合 研究所内 審査官 佐藤 邦彦 (56)参考文献 特開 平2−279706(JP,A) 特開 昭59−168014(JP,A) 特開 平1−266106(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08F 8/42 C08F 20/18 WPI/L

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式〔1〕で示される繰り返し単位か
    らなる直鎖状高分子の片末端または両末端に、下記式
    〔2〕で示される構造単位を有する数平均分子量が1,0
    00〜20,000のポリ(メタ)アクリル酸エステル。 【化1】 (式中R1 は水素原子またはメチル基であり、R2 は炭
    素数が1〜13のアルキル基である。) 【化2】 (式中R3 およびR4 は炭素数が1〜6のアルキル基ま
    たはフェニル基であり、lは0〜2の整数であり、mは
    2〜6の整数であり、またR5 およびR6 は共に電子吸
    引基であるか、または一方が前記電子吸引基で他方が炭
    素数が1〜6個のアルキル基もしくはフェニル基であ
    る。)
  2. 【請求項2】 下記式〔3〕で示される化合物を重合開
    始剤として、(メタ)アクリル酸エステルをアニオン重
    合させた後、得られるリビングポリマーと反応性の原子
    または基を1個有する重合停止剤によって重合を停止さ
    せることを特徴とする、主鎖の片末端に前記式〔2〕で
    示される構造単位を有する請求項1記載のポリ(メタ)
    アクリル酸エステルの製造方法。 【化3】 (式中M+ は4級アンモニウムイオンであり、R3 およ
    びR4 は炭素数が1〜6のアルキル基またはフェニル基
    であり、R5 およびR6 は共にカルバニオンC- を安定
    化する電子吸引基であるか、または一方が前記電子吸引
    基で他方が炭素数が1〜6個のアルキル基もしくはフェ
    ニル基であり、lは0〜2の整数であり、またmは2〜
    6の整数である。)
  3. 【請求項3】 前記式〔3〕で示される化合物を重合開
    始剤として、(メタ)アクリル酸エステルをアニオン重
    合させた後、得られるリビングポリマーの末端アニオン
    と置換可能なハロゲン原子を2個有するハロゲン化合物
    によって重合を停止させることを特徴とする、主鎖の両
    末端に前記式〔2〕で示される構造単位を有する請求項
    1記載のポリ(メタ)アクリル酸エステルの製造方法。
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