JP3005838U - 吸引式電動ヘア−カッタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電動ヘア−カッタ−によってカットされたヘ
ア−の飛散を防止する。 【構成】 ケ−ス状を成す上側グリップ２と該上側グリ
ップ２の下方と側方を囲繞する樋状の下側グリップ３と
を復元バネ１１より常には前部を開口状態に附勢すると
共に前記下方と側方に掛けて連通するヘア−吸引空間Ｓ
を形成する。そして、前記上側グリップ２の先端部下向
きに電動カッタ−歯４を臨ませると共に前記下側グリッ
プ３の先端部に前記電動カッタ−歯４と対向する整髪歯
９を配設する。前記ヘア−吸引空間Ｓの任意個所に排出
口６を設けて集塵機８の吸引管７を接続させて構成す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、髪の毛（ヘア−）をカット調髪するためのハンディタイプの電動ヘ ア−カッタ−に関する。

【０００２】

【従来の技術】

ヘア−が長くなると散髪をしたくなる。極く簡単なカットの場合、美容院や理 容院へわざわざ行くのは経済的ではないので、自宅でハサミ、バリカンやレザ− カット具などで済ますことがある。この自己流でカットする場合、ヘア−の長さ をキチンと整える技術がないのでトラ刈りになりやすく又ヘア−が飛散して後の 掃除が厄介であり自宅でのヘア−カットも容易ではない。 そのため、結局美容院や理容院行となる。

【０００３】 そこで、簡単なカットは自宅で容易にできるようにヘア−を上下から挟みつけ て駆動カッタ−歯でカットするハンディタイプの電動ヘア−カッタ−が提供され ている。しかし、このカッタ−は、カットされたヘア−を駆動カッタ−歯の内側 空間内に落とし込むもので、この空間に溜まったヘア−は満杯になる前にカッタ −歯等の隙間から排出され周囲に飛散してしまう。この飛散したヘア−の掃除は 細かいだけに大変面倒で厄介であった。また電動ヘア−カッタ−自体を随時掃除 することも衛生上欠かせない仕事であった。 このために、この種の電動ヘア−カッタ−は、持っていても充分利用すること が少ないのが実態である。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、カットされたヘア−の飛散を防 止でき且つ衛生的で使いやすい電動ヘア−カッタ−を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するために、ケ−ス状を成す上側グリップ２と該上側グリップ ２の下方と側方を囲繞する樋状の下側グリップ３とを後部で復元バネ１１を介し て枢支することにより常には前部を開口状態に附勢すると共に前記下方と側方に に掛けて連通するヘア−吸引空間Ｓを形成する。 そして、前記上側グリップ２の先端部下向きに電動カッタ−歯４を臨ませると 共に前記下側グリップ３の先端部に前記電動カッタ−歯４と対向する整髪歯９を 配設する。 前記ヘア−吸引空間Ｓの任意個所に排出口６を設けて集塵機８の吸引管７を接 続させて構成するものである。 また、前記ケ−ス状上側グリップ２側にその下動により下側グリップ３に突き 当てられて上動し、電動カッタ−歯４の作動回路を閉じる復元バネ１６付きの押 圧スイッチ１５を備えたものである。

【０００６】

【作用】

本考案は上記のようなので、集塵機８の稼働によりヘア−Ｈがヘア−吸引空間 Ｓ内に吸引される。そして、上側と下側グリップ２，３が閉じられると押圧スイ ッチ１５によって電気回路が接続してカッタ−歯４が作動しヘア−がカットされ る。 カットされたヘア−は外に飛散することなく全部そのまま排出口６に吸引され て、吸引管７を通過して集塵機８内のヘア−収納袋１２内に集められる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案の実施例を図によって説明すると、 図１及び図２に示すように、本考案の吸引式電動ヘア−カッタ−１は、ケ− ス状を成す上側グリップ２と該上側グリップ２の下方と側方を囲繞する樋状の下 側グリップ３とを後部で復元バネ１１を介して枢支軸１０で枢支することにより 常には前部を１５度の角度に開口状態に附勢すると共に前記下方と側方にに掛け て連通するヘア−吸引空間Ｓを形成する。 そして、前記上側グリップ２の先端部２ａ下向きに電動カッタ−歯４を臨ませ ると共に前記下側グリップ３の先端部３ａに前記電動カッタ−歯４と対向する整 髪歯９を配設する。 電動カッタ−歯４は、電源１４及び駆動モ−タ１３によって減速ギャ−１７を 介して駆動する。 前記ヘア−吸引空間Ｓを囲う前記グリップ２，３の後端面を貫通する排出口６ を設ける。 この排出口６にヘア−収納袋１２を備えた集塵機８（図２の（ロ）に示す）の 吸引管７を接続させる。 即ち、前記上側グリップ２の側壁２ｂと下側グリップ３の側壁３ｂとで外側と 仕切られたヘア−吸引空間Ｓが吸引ノズルの機能を兼ねることになる。

【０００８】 また、前記ケ−ス状上側グリップ２側にその下動により下側グリップ３に突き 当てられて上動し、電動カッタ−歯４の作動回路を閉じる復元バネ１６付きの押 圧スイッチ１５を備える。

【０００９】 前記集塵機８は、図では家庭用電気掃除機Ｃを吸引管７で排出口６に接続した 態様を示したが、別の態様として、電動カッタ−歯４を駆動する駆動モ−タ１３ と連結したファン（図略）の回転により減圧吸引し、グリップ２，３の表面に設 けた操作スィッチ５によって駆動モ−タ１３を操作する専用吸引装置を連設して も良い。 前記吸込管７は蛇腹式ビニ−ルパイプ等の吸引減圧による潰れが起こらない強 度を有する軽量なものが好ましい。

【００１０】 また、図においては、駆動カッタ−歯４は上側グリップ２に配置してあるが、 下側グリップ３に配置することもできる。その場合、上側グリップ２を透明にす れば、外面からカット部分のヘア−Ｈの長さが透かして見えるので切り過ぎの不 安を解消できる。 さらに、排出口６は、グリップ２，３の後端面２ｃ，３ｃを貫通する態様の他 に、排出口６から吸引ノズル（図略）を前方に競り出して下側グリップ３の整髪 歯９の直後に設けるか又は、上側グリップ２の駆動カッタ−歯４の直後に配して も良い。 また、整髪歯９は図では波状とするものであるが櫛状（図略）とするとヘア− Ｈを梳きつつカットすることもできる。

【００１１】

【使用法】

操作スイッチ５をオンにすると集塵機８が稼働してヘア−Ｈが上側と下側グリ ップ２，３のヘア−吸引空間Ｓに吸引される。 家庭用電気掃除機Ｃを利用する場合には、先に電気掃除機Ｃのスイッチを入れ てヘア−Ｈを吸引させる。 そして、上下のグリップ２，３を押して駆動カッタ−歯４と整髪歯９とで挟み 付けようとする。すると、駆動カッタ−歯４が駆動して挟み付られているヘア− Ｈをカットする。 カットされて細かいヘア−は排出口６に吸込まれて集塵機８のヘア−収納袋１ ２に溜まる。 ヘア−収納袋１２が満杯になったら、外して捨てる。そして新たにヘア−収納 袋１５にのスペア−を装着する。

【００１２】

【考案の効果】

ヘア−Ｈがヘア−吸引空間Ｓ内に吸引され、ヘア−Ｈの前部が駆動カッタ−歯 ４でカットされヘア−は外に全く飛散することなく全部そのまま排出口６に吸引 されヘア−収納袋１２内に集められる。そのためにカットされたヘア−Ｈが一貫 して衛生的に処理され、またその廃棄処理もスペア−交換方式としてヘア−収納 袋１２ごと捨てれば良いので極めて容易となる。 このために、洗面所、風呂場、居間等場所を選ばず髪の飛散と清掃の煩わしさ を心配することなく調髪ができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図。

【図２】（イ）が図１のＡ−Ａ線縦断側面図、（ロ）が
集塵機を示す略図。

【符合の説明】

１ 吸引式電動ヘア−カッタ− ２ 上側グリップ ２ａ 上側グリップの前端部 ２ｂ 上側グリップの側壁 ２ｃ 上側グリップの後壁 ３ 下側グリップ ３ａ 下側グリップの前端部 ３ｂ 下側グリップの側壁 ３ｃ 下側グリップの後壁 ４ 電動カッタ−歯 ５ 操作スィッチ ６ 排出口 ７ 吸引管 ８ 集塵機 ９ 整髪歯 １０ 枢支軸 １１ 復元バネ １２ ヘア−収納袋 １３ 駆動モ−タ １４ 電源 １５ カッタ−歯駆動スイッチ １６ スイッチの復元バネ １７ 減速ギャ− Ｈ ヘア− Ｓ ヘア−吸引空間 Ｃ 家庭用電気掃除機

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケ−ス状を成す上側グリップ（２）と該
   上側グリップ（２）の下方と側方を囲繞する樋状の下側
   グリップ（３）とを後部で復元バネ（１１）を介して枢
   支することにより常には前部を開口状態に附勢すると共
   に前記下方と側方にに掛けて連通するヘア−吸引空間Ｓ
   を形成し、前記上側グリップ（２）の先端部下向きに電
   動カッタ−歯（４）を臨ませると共に前記下側グリップ
   （３）の先端部に前記電動カッタ−歯（４）と対向する
   整髪歯（９）を配設し、前記ヘア−吸引空間Ｓの任意個
   所に排出口（６）を設けて集塵機（８）の吸引管（７）
   を接続させて成る吸引式電動ヘア−カッタ−。
2. 【請求項２】 ケ−ス状上側グリップ（２）側にその下
   動により下側グリップ（３）に突き当てられて上動し、
   電動カッタ−歯（４）の作動回路を閉じる復元バネ（１
   ６）付きの押圧スイッチ（１５）を備えた請求項１の吸
   引式電動ヘア−カッタ−。