JP3005773B2 - 複合樹脂組成物の製造法 - Google Patents

複合樹脂組成物の製造法

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JP3005773B2
JP3005773B2 JP3181990A JP18199091A JP3005773B2 JP 3005773 B2 JP3005773 B2 JP 3005773B2 JP 3181990 A JP3181990 A JP 3181990A JP 18199091 A JP18199091 A JP 18199091A JP 3005773 B2 JP3005773 B2 JP 3005773B2
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博 西本
孝夫 安藤
幸生 柴田
俊昭 岡本
桂 合田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱可塑性樹脂を含む2種
以上の樹脂を複合化した複合樹脂組成物の製造法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂を含む2種以上の樹
脂を複合化した複合樹脂組成物の製造法としては、組成
物を構成する各樹脂を溶融混練する方法が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら従来の
方法は、各樹脂成分を予め別々に製造するため、工程が
多い。また複合後の分散状態が十分でないため、衝撃強
度や引張強度などの機械物性が不十分であるという問題
があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、製造工程
が短く、しかも良好な分散状態の複合樹脂組成物を得る
べく鋭意検討した結果、本発明に到達した。すなわち、
本願発明は、溶融した熱可塑性樹脂(A)中で、下記重
合性化合物(B)1種または2種以上(ただしポリウレ
タンに誘導されるものを除く)を重合させるに当り、該
重合を下記分散剤(C)の存在下で行ない、ワンショッ
トの重合工程により複合樹脂組成物を得ることを特徴と
する、成形品用複合樹脂組成物の製造法である。 重合性化合物(B):付加重合性化合物、開環重合性化
合物および熱硬化性樹脂に誘導される重合性化合物から
なる群から選ばれる重合性化合物。 分散剤(C):熱可塑性樹脂(A)と実質的に同じ構成
単位を有する化合物に、有機イソシアネート基、(無
水)カルボン酸基、カルボン酸ハライド基、アミノ基、
水酸基、エポキシ基からなる群より選ばれた官能基を導
入した分散剤。
【0005】本発明において、熱可塑性樹脂(A)とし
ては、例えばビニル化合物の(共)重合体、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリイミド、ポリ(チオ)エーテル、
ポリウレタンなどで熱可塑性のものが挙げられる。
【0006】これらのうち、ビニル化合物の(共)重合
体を構成するビニル化合物としては、オレフィン類(エ
チレン、プロピレン、ブテン−1、イソブテン、4−メ
チルペンテン−1、オクテンなど);芳香族ビニル炭化
水素またはその置換体(スチレン、α−メチルスチレ
ン、t−ブチルスチレン、ジメチルスチレン、アセトキ
シスチレン、ビニルトルエンなど);(メタ)アクリル
酸およびそのアルキル(炭素数1〜18)エステル(ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチ
ル、メタクリル酸メチルなど);ビニルエーテル(メチ
ルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、イソプロピ
ルビニルエーテルなど);ビニルアルコール誘導体(酢
酸ビニル、酪酸ビニルなど);(メタ)アクリロニトリ
ル;(メタ)アクリルアミドおよびそのN置換誘導体;
ジエン類(ブタジエン、イソプレンなど);エチレンの
ハロゲン置換化合物(塩化ビニル、塩化ビニリデン、テ
トラフルオロエチレン、フッ化ビニリデンなど);不飽
和ポリカルボン酸(マレイン酸、フマル酸など)もしく
はその無水物、ハロゲン化物、アルキル(炭素数1〜1
8)エステル化物などが挙げられる。
【0007】またこれらのビニル化合物の重合体または
共重合体としては、例えばポリオレフィン系熱可塑性樹
脂[ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−α−オ
レフィン共重合体(エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−ブテン−1共重合体など)、オレフィン−ジエ
ン共重合体(EPDMなど)、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、塩素
化ポリプロピレン、マレイン酸変性ポリプロピレンな
ど]の他、ポリスチレン、ポリアクリル酸、ポリメタク
リル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルア
ミド、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリブ
タジエン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ABS樹脂、AS樹脂などを挙げることができる。
【0008】ポリエステルとしては、芳香族ポリエステ
ル類[芳香族ジカルボン酸エステル類の重合体(ポリエ
チレンテレフタレ−ト、ポリブチレンテレフタレ−ト、
ビスフェノールAとテレフタル酸および/またはイソフ
タル酸との重縮合物など)、パラオキシ安息香酸の重縮
合物など];脂肪族ポリエステル[脂肪族ジカルボン酸
エステル類の重合体(ポリブチレンアジペート、ポリエ
チレンアジペートなど)など];ポリカ−ボネ−ト;並
びにこれらの2種以上の共エステル化物やこれら重合体
を構成する化合物とアルキレンオキシド(ポリエチレン
グリコール、ポリプロピレングリコールなど)との共重
縮合物が挙げられる。
【0009】ポリアミドとしては、6−ナイロン、6,
6−ナイロン、6,10−ナイロン、11−ナイロン、
12−ナイロン、4,6−ナイロン等およびこれらの2
種以上の共アミド化物やこれら重合体を構成する化合物
とポリエステルを構成する化合物もしくはアルキレンオ
キシド(ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
コールなど)との共重縮合物があげられる。
【0010】ポリイミドとしてはピロメリット酸と1,
4−ジアミノベンゼンとの重縮合物など;ポリイミドを
構成する化合物と上記ポリアミドを構成する化合物との
共重縮合物、すなわちポリアミドイミドなどが挙げられ
る。
【0011】ポリ(チオ)エ−テルとしては、ポリフェ
ニレンエ−テル、ポリオキシメチレン、ポリエーテルエ
ーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリサル
ホン等およびこれらの2種以上の共エーテル化物があげ
られる。
【0012】ポリウレタンとしては、例えば活性水素含
有化合物(a)とポリイソシアネート(b)とのウレタ
ン化反応により得られるものが挙げられる。
【0013】この活性水素含有化合物(a)としては、
例えば低分子量ジオール[エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘ
キサンジオールなど];ポリエーテルジオール[上記に
例示した低分子量ジオールのアルキレンオキシド(エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド
など)付加物、アルキレンオキシドの開環重合物(ポリ
テトラメチレングリコールなど)];ポリエステルジオ
ール[脂肪族ジカルボン酸(アジピン酸、マレイン酸、
二量化リノレイン酸など)または芳香族ジカルボン酸
(フタル酸、テレフタル酸など)と上記に例示した低分
子量ジオールとの縮合ポリエステルジオール、ε−カプ
ロラクトンの開環重合によるポリラクトンジオールな
ど];ジアミン類(イソホロンジアミン、4,4’−ジ
アミノ−3,3’−ジメチルジシクロヘキシルメタン、
ポリエーテルジアミンなど);アミノアルコール(エタ
ノールアミンなど);および上記活性水素含有化合物と
下記ポリイソシアネートとの反応によって得られる活性
水素含有ウレタンプレポリマーなどが挙げられる。
【0014】また、ポリイソシアネート(b)として
は、例えば芳香族ジイソシアネート(トリレンジイソシ
アネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレンジ
イソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートな
ど)、脂環式ジイソシアネート(イソホロンジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、シ
クロヘキシレンジイソシアネート、ジイソシアネートメ
チルシクロヘキサンなど)、脂肪族ジイソシアネート
(ヘキサメチレンジイソシアネートなど)、およびこれ
らと前記活性水素含有化合物との反応によって得られる
イソシアネート基含有ウレタンプレポリマーなどが挙げ
られる。
【0015】これら活性水素を少なくとも2個有する化
合物およびポリイソシアネートは、それぞれ2種以上を
併用することもできる。
【0016】これら熱可塑性樹脂(A)のうち好ましい
ものはビニル化合物の(共)重合体、特にポリオレフィ
ン系重合体である。
【0017】以上熱可塑性樹脂(A)として例示したも
のは、2種以上を併用することもできる。
【0018】この熱可塑性樹脂(A)の分子量は通常1
0,000〜3,000,000、好ましくは10,0
00〜1,000,000である。
【0019】本発明において、重合性化合物(B)とし
ては、付加重合性化合物、開環重合性化合物および熱硬
化性樹脂に誘導される重合性化合物からなる群から選ば
れる重合性化合物が用いられる。熱硬化性樹脂に誘導さ
れる重合性化合物としては、エポキシ樹脂に誘導される
化合物、付加縮合性化合物または不飽和ポリエステル樹
脂に誘導される化合物などが挙げられる。
【0020】重縮合性化合物としては、例えばジオール
類(エチレングリコール、ブチレングリコールなど)ま
たはジアミン類(ヘキサメチレンジアミンなど)とジカ
ルボン酸(テレフタル酸、アジピン酸など)との組合せ
などのポリエステル樹脂またはポリアミド樹脂に誘導さ
れるもの;四塩基酸(ピロメリット酸など)とジアミン
類(1,4ージアミノベンゼンなど)との組合せなどの
ポリイミド樹脂に誘導されるものなどを挙げることがで
きる。
【0021】付加重合性化合物としては、例えば前記ビ
ニル系化合物(共)重合体を構成する化合物を挙げるこ
とができる。
【0022】開環重合性化合物としては、環状エステル
(ε−カプロラクトンなど);環状アミド(ε−カプロ
ラクタムなど);環状エーテル(エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、テトラヒドロフランなど)などを挙
げることができる。
【0023】エポキシ樹脂に誘導される化合物として
は、エポキシ基を有する化合物(c)とエポキシ硬化剤
(d)との組合せなどを挙げることができる。
【0024】このエポキシ基を有する化合物(c)とし
ては、フェノールエーテル系グリシジル化合物(ビスフ
ェノールA、ビスフェノールFなどののジグリシジルエ
ーテル類など);エーテル系グリシジル化合物(ジグリ
シジルエーテル、グリセリンのトリグリシジルエーテ
ル、ポリアリルグリシジルエーテルなど);エステル系
グリシジル化合物[グリシジル(メタ)アクリレートと
エチレン性不飽和単量体(アクリロニトリルなど)との
共重合体など];グリシジルアミン類(パラアミノフェ
ノールのグリシジルエーテルなど)、非グリシジル型エ
ポキシ化合物(エポキシ化ポリオレフィン、エポキシ化
大豆油など)などを挙げることができる。
【0025】エポキシ硬化剤(d)としては、ポリアミ
ン類、(無水)ポリカルボン酸などを挙げることができ
る。
【0026】ポリアミン類としては、例えば脂肪族ポリ
アミン類(エチレンジアミン、テトラメチレンジアミン
などのアルキレンジアミン類、ジエチレントリアミン、
トリエチレンテトラミンなどのポリアルキレンポリアミ
ン類、アルキルアミノプロピルアミン、アミノエチルエ
タノールアミンなどのアルキルまたはヒドロキシアルキ
ルアミン類、キシリレンジアミンなどの芳香環含有脂肪
族アミン類、ポリオキシプロピレンポリアミンなどのポ
リエーテルポリアミン類など);脂環または複素環含有
脂肪族ポリアミン類(N-アミノエチルピペラジン、1,
3−ジアミノシクロヘキサン、イソホロンジアミンな
ど);芳香族ポリアミン類(フェニレンジアミン、トル
エンジアミン、ジアミノジフェニルメタンなど);ポリ
アミドポリアミン類(上記ポリアミン類とダイマー酸と
の縮合物);ベンゾグアナミンおよび/またはアルキル
グアナミンおよびその変性物;およびジシアンジアミド
を挙げることができる。
【0027】(無水)ポリカルボン酸としては、コハク
酸、マレイン酸、イタコン酸、セバチン酸ピロメリット
酸、フェニレンビス(3−ブタン−1,2−ジカルボン
酸)およびこれらの無水物などを挙げることができる。
【0028】付加縮合性化合物としては、例えばフェノ
ール類(フェノール、クレゾールなど)、尿素類(尿素
など)またはメラミン類(メラミンなど)とアルデヒド
類(ホルムアルデヒドなど)との組合わせなどのフェノ
ール樹脂、尿素樹脂またはメラミン樹脂に誘導されるも
のなどを挙げることができる。
【0029】不飽和ポリエステル樹脂に誘導される化合
物としては、ジオール類(エチレングリコール、ブチレ
ングリコールなど)と(無水)不飽和ジカルボン酸(マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸などおよびその無水
物)とのポリエステル系オリゴマーおよびこれと前記に
例示したビニル化合物との組合せなどを挙げることがで
きる。このポリエステル系オリゴマーの分子量は通常2
00〜3,000である。
【0030】これら重合性化合物(B)のうち好ましい
ものはエポキシ基を有する化合物(c)とエポキシ硬化
剤(d)との組合せである。
【0031】本発明において、(A)中での(B)から
形成される重合体の分散、または(B)から形成される
重合体中での(A)の分散を助ける目的で、下記〜
のいずれかの特性を有する分散剤(C)を使用すること
もできる。 (A)と相溶性もしくは反応性を有する。 (B)1種または2種以上と反応性を有する。 (B)から形成される重合体と相溶性を有する。
【0032】(C)を使用する場合好ましいものは、下
記一般式(1)または(2)で表される分散剤である。 R1−L−(X−M−X−L−)nX−M−R2 (1) R1−L−(X−M−X−L−)n2 (2) [各式中、Xは、2官能性の、有機イソシアネート類、
カルボン酸類、アミン類、アルコール類およびエポキシ
類からなる群より選ばれる化合物の残基;R1、R2は、
炭化水素基、アシル基、アルコキシ基、水酸基、メルカ
プト基、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基、
(無水)カルボン酸基、カルボン酸ハライド基またはア
ルデヒド基;LおよびMは、Xが存在する場合、Xの4
倍以上の分子量を有し、数平均分子量が500〜3,0
00,000の化合物の末端にある官能基を除いた残基
であり、かつこの残基の溶解度パラメ−タ−と(A)の
溶解度パラメーターとの差が0.5以下であるか、もし
くは、この残基の溶解度パラメーターと、(B)から形
成される重合体の溶解度パラメーターとの差が0.5以
下である化合物の残基;nは0または1以上の整数を表
す。]
【0033】ここで上記各式の定義中で用いた溶解度パ
ラメーター(SP)とは、凝集エネルギー密度(ΔE)
と分子容(V)の比の平方根で表される。 SP2=ΔE/V
【0034】SPの計算方法は、ロバート エフ.フェ
イダース(RobertF.Fadors)らの著によ
るポリマー エンジニアリング アンド サイエンス
(Polymer engineering and
science)第14巻、151〜154ページに記
載されている。具体的に代表的な樹脂について溶解度パ
ラメーターを例示すると、ビニル系重合体の値はポリエ
チレン=8.6、ポリプロピレン=8.0、ポリスチレ
ン=10.6、ポリメタクリル酸メチル=9.9;ポリ
エステルの値はポリエチレンテレフタレート=12.
4、ポリブチレンテレフタレート=11.7;ポリアミ
ドの値は6−ナイロン=11.9、6,6−ナイロン=
11.9;ポリイミドの値はピロメリット酸と1,4−
ジアミノベンゼンとの重縮合物=19.6;ポリエーテ
ルの値はポリフェニレンエーテル=11.2、ポリオキ
シメチレン=10.0;ポリウレタンの値は1,4−ブ
タンジオールとジフェニルメタンジイソシアネートとの
重付加物=12.3である。ただし微細な構造の違いま
たは樹脂末端の構造により多少これらの値からずれる場
合がある。
【0035】一般式(1)および(2)において、nは
0または1以上の整数、好ましくは0〜3、さらに好ま
しくは0である。
【0036】R1、R2で表す基のうち、炭化水素基とし
ては炭素数1〜18のアルキル基(−CH3基、−CH2
CH3基など)、芳香族炭化水素基(フェニル基、4−
エチルフェニル基、ベンジル基など)が挙げられる。ア
ルコキシ基としては炭素数1〜18のアルコキシ基[−
OCH3基、−OC(CH33基など]が挙げられる。
(無水)カルボン酸基としては−COOH基、−CH
(COOH)CH2COOH基、無水コハク酸基などが
挙げられる。カルボン酸ハライド基としては−COCl
基、−COBr基などが挙げられる。
【0037】(A)の種類により、好ましいR1、R2
変化するが、例えばポリスチレンに対しては炭化水素
基;ポリエステルに対しては水酸基、(無水)カルボン
酸基またはエポキシ基;ポリアミドに対してはアミノ
基、(無水)カルボン酸基;ポリイミドに対してはアミ
ノ基または(無水)カルボン酸基;ポリオレフィンに対
しては炭化水素基である。
【0038】一般式(1)および(2)において、Xは
LとMを結合させる2価の化合物(以下、連結剤とい
う)の残基であり、連結剤としては、有機イソシアネー
ト類、カルボン酸類、アミン類、アルコール類、および
エポキシ類からなる群より選ばれた化合物が挙げられ
る。
【0039】有機イソシアネート類としては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネート、1,6−ヘキサンジ
イソシアアネートなどの有機ジイソシアネート類が挙げ
られる。
【0040】カルボン酸類としては、コハク酸、アジピ
ン酸などのジカルボン酸類、コハク酸ジクロライド、ア
ジピン酸ジクロライドなどのジカルボン酸ハライド類が
挙げられる。
【0041】アミン類としては、エチレンジアミン、ト
リメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのジ
アミン類が挙げられる。
【0042】アルコール類としては、エチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、ヘキサメチレングリコ
ールなどのジオール類が挙げられる。
【0043】エポキシ類としては、α,ω−ヘキサメチ
レンジエポキシド、α,ω−ポリオキシエチレンジエポ
キシドなどのジエポキシ類が挙げられる。
【0044】これら連結剤として例示したもののうち好
ましいものはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
1,6−ヘキサンジイソシアネートなどの有機ジイソシ
アネート類;コハク酸、アジピン酸などのジカルボン酸
類;ならびにコハク酸ジクロライド、アジピン酸ジクロ
ライドなどのジカルボン酸ジハライド類であり、特に好
ましいものはトリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
および1,6−ヘキサンジイソシアネートである。
【0045】LとX間およびMとX間の結合は好ましく
はウレタン結合、エーテル結合、エステル結合、アミド
結合およびイミド結合である。これらの結合部分(−N
HCOO−,−O−,−COO−,−CONH2−,−
CONHCO−)の重量分率は一般式(1)または
(2)で示される化合物全体の分子量の通常0.000
5〜4%、好ましくは0.001〜3%である。4%よ
り大きくなるとL、M部分がそれぞれ(B)または、
(C)から形成される重合体と十分相溶しない場合があ
り適当でない。
【0046】連結剤として先に挙げた2官能性連結剤と
ともに、必要によりグリセリン、イソホロンジイソシア
ネートトリマーなどの3官能性の連結剤を用いて一般式
(1)または(2)で示される化合物に分岐構造を導入
してもよい。この場合、3官能性の連結剤の量は連結剤
全体に対して通常2モル%以下である。2モル%を越え
ると一般式(1)または(2)の化合物全体として3次
元架橋構造が多くなり、本発明における分散剤として好
ましくない。
【0047】Xの分子量は、通常28〜1,000、好
ましくは28〜600である。
【0048】L、Mはそれぞれ、数平均分子量が500
〜3,000,000の化合物から末端基を除いた残基
であって、この残基の溶解度パラメ−タ−と(A)また
は、(B)から形成される重合体との溶解度パラメータ
ーの差が0.5以下である。(ここで言う末端基とはR
1,R2およびXと結合した基のことである。)0.5%
以下の差とすることにより、L、Mと(A)または、
(B)から形成される重合体とを相溶させることができ
る。これらの溶解度パラメーターの差は好ましくは0.
2以下、さらに好ましくは0.1以下である。
【0049】そのためにもL、Mの一方が(A)と、他
方が(B)から形成される重合体のと同じ繰り返し単位
を有する化合物の残基を用いることが望ましい。このう
ち(A)の種類とL、Mとの関係の一例を示すとポリス
チレン樹脂[(A)の例]とスチレンオリゴマー鎖(L
またはMの一方の例)、ポリプロピレン樹脂[(A)の
例]と水添イソプレンオリゴマー鎖(LまたはMの一方
の例)などである。
【0050】L、Mの分子量は、Xが存在する場合、X
の分子量の4倍以上であることが必要であり、好ましく
は5〜1,000倍、さらに好ましくは5〜40倍であ
る。この分子量が4倍未満になると、L、M部分が
(A)または、(B)からの重合体と十分相溶しない場
合があり適当でない。また1,000倍を越えると、一
般式(1)または(2)の化合物の合成時に反応基の濃
度が希薄になりすぎ、反応時間を長く要するなど実用的
でない。
【0051】L、Mの分子量は、それぞれ数平均で、通
常500〜3,000,000、好ましくは1,000
〜1,000,000である。L、Mとして特に好まし
いものは、水酸基、カルボキシル基またはアミノ基を有
する分子量500〜20,000のオリゴマーと有機ジ
イソシアネート類、ジカルボン酸類、ジアミン類、ジオ
ール類、およびジエポキシ類などとを反応させ、分子量
1,000〜1,000,000とした化合物の残基で
ある。
【0052】L、Mが連結剤と反応しうる末端基として
は水酸基、カルボン酸基、ジカルボン酸ジハライド基、
アミノ基などが挙げられる。
【0053】(C)の分子量は数平均で通常800〜
3,000,000、好ましくは1,000〜1,00
0,000である。
【0054】(C)を製造する方法としては、通常、X
を有する連結剤と、L、Mをそれぞれ有する化合物また
はL,Mの構成単位を有する化合物とを反応させる方法
あるいはR1及びR2を有する化合物とL、Mをそれぞれ
有する化合物またはL,Mの構成単位を有する化合物と
を反応させる方法が挙げられる。このときの反応条件と
しては、反応温度は通常10〜300℃、好ましくは5
0〜280℃であり、反応圧力は特に制限はないが、工
業的生産を考えたとき好ましくは減圧(0.1mmH
g)〜20気圧、さらに好ましくは減圧(0.1mmH
g)〜10気圧である。特にLX間、MX間結合を縮合
反応で生々せしめるときは、副成する水や塩化水素など
の低分子量化合物を系外に除去するために系内を減圧に
することが望ましい。溶媒は通常は用いても用いなくて
もよい。溶媒を用いる場合は、L、M各々を有するそれ
ぞれの化合物、およびXを有する連結剤のすべてを均一
に溶解させる溶媒が望ましい。例えばテトラヒドロフラ
ン、N,N−ジメチルホルムアミドである。触媒は通常
用いなくてもよいが、用いてもなんら問題はない。用い
る場合の触媒としては例えばエステル化反応で結合させ
る場合は硫酸、酢酸ナトリウムなど、ウレタン化反応で
結合させる場合はジブチルスズジラウレート、ジオクチ
ルスズジラウレートなどが挙げられる。
【0055】反応容器としては、攪拌装置を付帯した反
応槽または公知の各種混合機が挙げられる。公知の各種
混合機としては、例えば押出機、ブラベンダー、ニーダ
ー、バンバリーミキサーなどである。
【0056】(C)の製造法の一例を挙げると、ブチル
リチウム(R1またはR2を有する化合物)によって通常
のアニオンリビング重合で得られたスチレンオリゴマー
に、エチレンオキサイドを付加させて、片末端ヒドロキ
シスチレンオリゴマー(Lを有する化合物)を合成す
る。この片末端ヒドロキシスチレンオリゴマーを、大過
剰のジフェニルメタンジイソシアネート(Xを有する連
結剤)と通常の条件で反応させて、片末端イソシアネー
トスチレンオリゴマーを得る。別に、ε−カプロラクタ
ムから通常の方法によってナイロン−6タイプの末端ア
ミノ基ナイロンオリゴマー(Mを有する化合物)を合成
する。得られた片末端イソシアネートスチレンオリゴマ
ーと末端アミノ基ナイロンオリゴマーとを、モル比2対
1で通常の条件で反応させて、ポリスチレン−ナイロン
−ポリスチレンブロック共重合体(C)を得る。この場
合、(C)は一般式(2)で表わされ、Lはスチレンオ
リゴマー鎖、Mはナイロンオリゴマー鎖、Xを含む連結
剤はジフェニルメタンジイソシアネートである。
【0057】分散剤(C)としては、熱可塑性樹脂
(A)と実質的に同じ構成単位を有する化合物に、有機
イソシアネート基、(無水)カルボン酸基、カルボン酸
ハライド基、アミノ基、水酸基、エポキシ基からなる群
より選ばれた官能基を導入した分散剤が用いられる。実
質的に同じとは、樹脂(A)の繰り返し単位以外に他の
単位を含んでもよいということを意味し、(A)と
(C)とが相溶すればよい。一例を示すとポリスチレン
樹脂が(A)なら、末端水酸基スチレンオリゴマーおよ
びアミノ変性ポリスチレン(C)が挙げられ、ポリプロ
ピレン樹脂が(A)なら、アミノ変性低分子量ポリプロ
ピレン、無水マレイン酸変性ポリプロピレン及び末端水
酸基水添イソプレンオリゴマー(C)などが挙げられ
る。
【0058】本発明の方法で用いる各成分の割合として
は、重量に基づいて、熱可塑性樹脂(A)は通常5〜9
5%、好ましくは10〜90%、(B)は通常95〜5
%、好ましくは90〜10%、分散剤(C)を使用する
場合は通常0.05〜50%、好ましくは0.1〜30
%である。
【0059】ここで、(B)が2種以上の組合せの場合
の使用割合は、ジオール類またはジアミン類とジカルボ
ン酸との組合せの場合は当量比で通常1対0.8〜1.
3、エポキシ基を有する化合物とエポキシ硬化剤との組
合せの場合は当量比で通常1対0.2〜1.5である。
【0060】本発明の方法によって樹脂組成物を製造す
る条件は、温度は(A)が溶融する下限の温度以上で、
(A)が熱分解しない温度であればよい。この温度域は
通常10〜350℃の範囲内であり、(A)の種類によ
って異なる。
【0061】反応圧力は特に制限はないが工業的生産を
考えたとき通常減圧(0.1mmHg)〜20気圧、好
ましくは減圧(0.1mmHg)〜10気圧である。
【0062】反応時間は、重合中の各成分の熱劣化が起
こらないよう、できるだけ短時間で行うとよく、通常
0.5〜60分、好ましくは1〜30分である。
【0063】また、この反応時、必要により触媒を用い
ることもできる。用いる場合の触媒としては例えばエス
テル化反応の場合は硫酸、酢酸ナトリウムなど;エーテ
ル化反応の場合は水酸化カリウム、三フッ化ホウ素な
ど;ラジカル重合反応の場合は過酸化ベンゾイル、アゾ
ビスイソブチロニトリルなど;エポキシ硬化反応の場合
はピリジン、トリエチルアミン、テトラメチルアンモニ
ウムクロライド、水酸化カリウム、塩化第二鉄、トリエ
チルアルミニウム、トリアルキルフォスフィン、トリア
ルキルボレートなど;フェノールの付加縮合反応の場合
は塩酸、シュウ酸などが挙げられる。
【0064】(A)、(B)、および必要により(C)
の投入順序は特に制限はなく、(A)、(B)および必
要により(C)を同時に溶融混合する方法、(A)を溶
融した後に(B)および必要により(C)を投入する方
法、(A)と(B)とを溶融混合した中に必要により
(C)を投入する方法、(B)中に(A)および必要に
より(C)を投入する方法、および(A)と必要により
(C)とを溶融混合した後に、(B)をに投入する方法
などのいずれを取ることもできる。
【0065】反応容器としては公知の各種混合機、例え
ば押出機、ニーダー、バンバリーミキサーなどが挙げら
れる。
【0066】本発明の複合樹脂組成物は、成形品(コン
テナ、ケース類、バンパー、ホース類、フィルムなど)
用として好適である他、コーティング、塗料、接着剤な
どにも有用である。
【0067】
【実施例】以下実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下の記
載において部は重量部を表す。実施例および比較例に記
載する衝撃強度、曲げ弾性率、および分散粒径の測定法
は次の通りである。 (1)衝撃強度(ノッチ付アイゾット衝撃強度) JIS−K7110に準じて測定した。 単位:kgf・cm/cm (2)曲げ弾性率 JIS−K7203に準じて測定した。 単位:kgf/cm2 (3)分散粒径 試験片を液体窒素中で破断した後、破断面を走査型電子
顕微鏡で観察して分散粒径を測定した。 単位:μm
【0068】実施例1 ポリプロピレン[宇部興産(株)製UBE−ポリプロJ
609H、以下PPと略記;熱可塑性樹脂(A)にあた
る]80部、ε−カプロラクタム[重合性化合物(B)
にあたる]20部、水素化カリウム 0.5部、N−ア
セチルカプロラクタム 0.3部、および無水マレイン
酸変性ポリプロピレン[結合マレイン酸量5%、数平均
分子量5,000、以下PP−MAと略記;分散剤
(C)にあたる](分散剤)5部を、二軸押出機
((株)東洋精機製作所製2D25−S型、20mm
φ、L/D=25)を用いて、シリンダー温度210℃
で5分間溶融混練した。得られた本発明の組成物を、シ
リンダー温度200℃、金型温度50℃で射出成形し、
試験片を作成した。この試験片の衝撃強度、曲げ弾性
率、および分散粒径を評価した。その特性評価結果を表
1に示す。
【0069】比較例1 PP 80部、ナイロン−6[宇部興産(株)製UBE
ナイロン1013B、以下PA−6と略記]20部、お
よびPP−MA 5部を、実施例1と同一の二軸押出機
を用いて同条件で溶融混練した。得られた組成物を、実
施例1と同一の射出成形機を用いて同条件で射出成形
し、試験片を作成した。その特性を実施例1と同様に評
価した。その特性評価結果を表1に示す。
【0070】
【表1】
【0071】実施例2 PP[熱可塑性樹脂(A)にあたる]80部、ビスフェ
ノールAのジグリシジルエーテル[以下EPXと略記;
重合性官能基含有化合物(B)にあたる]12.6部、
ジアミノジフェニルメタン[以下MDAと略記;重合性
化合物(B)にあたる]7.4部、およびPP−MA
[分散剤(C)にあたる]5部を実施例1と同一の二軸
押出機を用いて同条件で溶融混練した。得られた本発明
の組成物を、実施例1と同一の射出成形機を用いて同条
件で射出成形し、試験片を作成した。この試験片の曲げ
弾性率および分散粒径を評価した。その特性評価結果を
表2に示す。
【0072】比較例2 EPX 63.2部とMDA 7.4部と110℃で2
時間、ついで190℃で2時間反応させて、エポキシ硬
化物(I)を得た。。PP 80部と上記のエポキシ硬
化物(I)とを実施例2と同一の二軸押出機を用いて同
条件で溶融混練した。得られた組成物を、実施例2と同
一の射出成形機を用いて同条件で射出成形し、試験片を
作成した。この試験片の特性を、実施例2と同様に評価
した。その特性評価結果を表2に示す。
【0073】
【表2】
【0074】
【発明の効果】本発明の製造法は以下の効果を奏する。 1.本発明の製造法によれば、従来のように全ての成分
樹脂を予め準備することなく、ワンショットの重合工程
により複合樹脂組成物を得ることができる。 2.本発明の製造法は、溶融した熱可塑性樹脂中に予め
もう一方の成分樹脂の原料が均一に分散した状態で重合
するため、良好な分散状態の複合樹脂組成物を得ること
ができる。 3.本発明の方法によって得られる複合樹脂組成物を成
型品などに用いる場合、上記のように分散状態が良好な
組成物であるため、衝撃強度や引張強度などの機械物性
が優れている。 上記効果を奏することから本発明の製造法は例えば、成
型品をはじめとして、コーティング、塗料、接着剤等、
さまざまな用途の複合樹脂組成物に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 俊昭 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三 洋化成工業株式会社内 (72)発明者 合田 桂 京都市東山区一橋野本町11番地の1 三 洋化成工業株式会社内 審査官 藤本 保 (56)参考文献 特開 平1−242618(JP,A) 特開 昭63−245428(JP,A) 特開 平1−266138(JP,A) 特開 平1−158043(JP,A) 特開 昭63−215749(JP,A) 特開 昭58−98359(JP,A) 特開 昭63−284260(JP,A) 特開 平4−18441(JP,A) 特開 平3−205452(JP,A) 特開 平3−88836(JP,A) 特開 平2−222433(JP,A) 特開 平3−62826(JP,A) 特開 平2−209963(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/14 C08F 2/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融した熱可塑性樹脂(A)中で、下記
    重合性化合物(B)1種または2種以上(ただしポリウ
    レタンに誘導されるものを除く)を重合させるに当り、
    該重合を下記分散剤(C)の存在下で行ない、ワンショ
    ットの重合工程により複合樹脂組成物を得ることを特徴
    とする成形品用複合樹脂組成物の製造法。 重合性化合物(B):付加重合性化合物、開環重合性化
    合物および熱硬化性樹脂に誘導される重合性化合物から
    なる群から選ばれる重合性化合物。 分散剤(C):熱可塑性樹脂(A)と実質的に同じ構成
    単位を有する化合物に、有機イソシアネート基、(無
    水)カルボン酸基、カルボン酸ハライド基、アミノ基、
    水酸基、エポキシ基からなる群より選ばれた官能基を導
    入した分散剤。
  2. 【請求項2】 分散剤(C)が、下記〜のいずれか
    の特性を有する分散剤(C)である請求項1記載の製造
    法。 (A)と相溶性もしくは反応性を有する。 (B)1種または2種以上と反応性を有する。 (B)から形成される重合体と相溶性を有する。
  3. 【請求項3】 分散剤(C)が、下記一般式(1)また
    は(2) R1−L−(X−M−X−L−)nX−M−R2 (1) R1−L−(X−M−X−L−)n2 (2) [各式中、Xは、2官能性の、有機イソシアネート類、
    カルボン酸類、アミン類、アルコール類およびエポキシ
    類からなる群より選ばれる化合物の残基;R1、R2は、
    炭化水素基、アシル基、アルコキシ基、水酸基、メルカ
    プト基、アミノ基、エポキシ基、イソシアネート基、
    (無水)カルボン酸基、カルボン酸ハライド基またはア
    ルデヒド基;LおよびMは、Xが存在する場合、Xの4
    倍以上の分子量を有し、数平均分子量が500〜3,0
    00,000の化合物の末端にある官能基を除いた残基
    であり、且つこの残基の溶解度パラメ−タ−と(A)の
    溶解度パラメーターとの差が0.5以下であるか、もし
    くは、この残基の溶解度パラメーターと、(B)から形
    成される重合体の溶解度パラメーターとの差が0.5以
    下である化合物の残基;nは0または1以上の整数を表
    す。]で示される化合物である請求項1または2記載の
    製造法。
  4. 【請求項4】 重合性化合物(B)が、付加重合性化合
    物、開環重合性化合物、エポキシ樹脂に誘導される化合
    物、付加縮合性化合物または不飽和ポリエステル樹脂に
    誘導される重合性化合物である請求項1〜3のいずれか
    に記載の製造法。
  5. 【請求項5】 重合性化合物(B)が、エポキシ基を有
    する化合物とエポキシ硬化剤との組合せ、フェノール類
    とアルデヒド類との組合せ、尿素類とアルデヒド類との
    組合せ、メラミン類とアルデヒド類との組合せ、不飽和
    多価カルボン酸と多価アルコールとからのポリエステル
    系オリゴマーおよびこれとビニル化合物との組合せ、か
    らなる群より選ばれる請求項1〜3のいずれかに記載の
    製造法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性樹脂(A)がポリオレフィン系
    熱可塑性樹脂、芳香族ポリエステル、ポリカーボネー
    ト、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリアセタール、
    ポリフェニレンオキシド、ポリエーテルエーテルケト
    ン、ポリフェニレンサルファイドおよびポリサルホンか
    らなる群より選ばれる熱可塑性樹脂である請求項1〜5
    のいずれかに記載の製造法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の製造法
    で得られ、分散剤(C)により、(A)中に(B)から
    形成される重合体が分散されているか、または(B)か
    ら形成される重合体中に(A)が分散されていることを
    特徴とする成形品用複合樹脂組成物。
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