JP3005432B2 - プリンタのリボン巻取機構 - Google Patents
プリンタのリボン巻取機構Info
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- JP3005432B2 JP3005432B2 JP6254323A JP25432394A JP3005432B2 JP 3005432 B2 JP3005432 B2 JP 3005432B2 JP 6254323 A JP6254323 A JP 6254323A JP 25432394 A JP25432394 A JP 25432394A JP 3005432 B2 JP3005432 B2 JP 3005432B2
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- driven vehicle
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、情報処理装置のプリ
ンタに関するもので、印刷ヘッドを搭載して印字行方向
に往復走行するキャリアを備えたインパクトないし熱転
写プリンタにおけるインクリボンの巻取機構に関するも
のである。
ンタに関するもので、印刷ヘッドを搭載して印字行方向
に往復走行するキャリアを備えたインパクトないし熱転
写プリンタにおけるインクリボンの巻取機構に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】キャリアを印字行方向に往復走行させて
印字を行うインパクトプリンタや熱転写プリンタにおい
て、キャリアの走行と同期させてインクリボンカートリ
ッジのリボン巻取軸を駆動する構造が従来から用いられ
ている。インクリボンの巻取りをこのような機構で行う
ときは、キャリアが往復動するのに対してインクリボン
は常時一方向に巻き取らねばならないので、キャリアの
往復動をインクリボンカートリッジのリボン巻取軸に一
方向の回転として伝達するための回転方向の切換機構が
必要である。
印字を行うインパクトプリンタや熱転写プリンタにおい
て、キャリアの走行と同期させてインクリボンカートリ
ッジのリボン巻取軸を駆動する構造が従来から用いられ
ている。インクリボンの巻取りをこのような機構で行う
ときは、キャリアが往復動するのに対してインクリボン
は常時一方向に巻き取らねばならないので、キャリアの
往復動をインクリボンカートリッジのリボン巻取軸に一
方向の回転として伝達するための回転方向の切換機構が
必要である。
【0003】図6および図7は従来のリボン巻取機構の
例を示したものである。図6の構造は独立したリボンモ
ータ31を設けたもので、このリボンモータを一定方向
に回転させることにより、歯車32、25を介してイン
クリボンカートリッジ4のリボン巻取軸24を一定方向
に回転させる構造である。
例を示したものである。図6の構造は独立したリボンモ
ータ31を設けたもので、このリボンモータを一定方向
に回転させることにより、歯車32、25を介してイン
クリボンカートリッジ4のリボン巻取軸24を一定方向
に回転させる構造である。
【0004】図7は、前述したキャリアの往復動を利用
してインクリボンカートリッジ4のリボン巻取軸24を
一方向に回転させる従来機構である。駆動歯車33は、
図示されていないラックピニオン機構のピニオンやワイ
ヤ巻掛機構のプーリ等に連結されて、キャリアの往復動
に連動して往復回転する。駆動歯車軸34にはく字形の
遊動レバー35の中心が自由揺動自在に装着されてお
り、この遊動レバーの両端に自由回転可能に軸着した遊
星歯車36、37が駆動歯車33に噛合している。
してインクリボンカートリッジ4のリボン巻取軸24を
一方向に回転させる従来機構である。駆動歯車33は、
図示されていないラックピニオン機構のピニオンやワイ
ヤ巻掛機構のプーリ等に連結されて、キャリアの往復動
に連動して往復回転する。駆動歯車軸34にはく字形の
遊動レバー35の中心が自由揺動自在に装着されてお
り、この遊動レバーの両端に自由回転可能に軸着した遊
星歯車36、37が駆動歯車33に噛合している。
【0005】駆動歯車のインクリボンカートリッジ4側
には、第1遊星歯車36に噛合する第1従動歯車38と
第2遊星歯車37に噛合する第2従動歯車39とが自由
回転可能に軸支されており、第1従動歯車38と第2従
動歯車39とは噛合している。そして第2従動歯車39
がインクリボンカートリッジ4の装填位置に臨んで、リ
ボン巻取軸24に固定した巻取歯車25に噛合する。
には、第1遊星歯車36に噛合する第1従動歯車38と
第2遊星歯車37に噛合する第2従動歯車39とが自由
回転可能に軸支されており、第1従動歯車38と第2従
動歯車39とは噛合している。そして第2従動歯車39
がインクリボンカートリッジ4の装填位置に臨んで、リ
ボン巻取軸24に固定した巻取歯車25に噛合する。
【0006】図7に示す機構において、キャリアの一方
向の移動に伴って駆動歯車33が図にAで示す方向に回
転したときは、遊動レバー35も駆動歯車33から第1
および第2遊星歯車36、37に作用する接線力によっ
てA方向に揺動し、第1遊星歯車36と第1従動歯車3
8とが噛合する。このとき第2遊星歯車37と第2従動
歯車39とは離れ、第2従動歯車39は第1従動歯車3
8を介して図のC方向に回転駆動される。
向の移動に伴って駆動歯車33が図にAで示す方向に回
転したときは、遊動レバー35も駆動歯車33から第1
および第2遊星歯車36、37に作用する接線力によっ
てA方向に揺動し、第1遊星歯車36と第1従動歯車3
8とが噛合する。このとき第2遊星歯車37と第2従動
歯車39とは離れ、第2従動歯車39は第1従動歯車3
8を介して図のC方向に回転駆動される。
【0007】一方キャリアの反対方向の走行によって駆
動歯車33が図のB方向に回転したときは、遊動レバー
35がB方向に揺動し、第2遊星歯車37と第2従動歯
車39とが噛合し、第1遊星歯車36と第1従動歯車3
8とは離隔する。従ってこのときは第1従動歯車38が
介在しない状態で第2従動歯車39が駆動されることと
なり、その駆動方向はやはりC方向である。従って第2
従動歯車39に噛合する巻取歯車25は、キャリアの走
行方向に関わらず常に一方向に駆動されることとなる。
動歯車33が図のB方向に回転したときは、遊動レバー
35がB方向に揺動し、第2遊星歯車37と第2従動歯
車39とが噛合し、第1遊星歯車36と第1従動歯車3
8とは離隔する。従ってこのときは第1従動歯車38が
介在しない状態で第2従動歯車39が駆動されることと
なり、その駆動方向はやはりC方向である。従って第2
従動歯車39に噛合する巻取歯車25は、キャリアの走
行方向に関わらず常に一方向に駆動されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図6に示すリボン巻取
りのために専用のモータ31を用いる機構はコスト高に
なる。また図7に示す遊星歯車36、37と遊動レバー
35とを用いた機構では、駆動歯車33が反転するとき
に、一方の側の歯車が外れてから他方の側の歯車が噛み
合うまでの間に時間的な遅れが生じ、その間リボン巻取
軸24が駆動されないために、リボンの巻取りが一時的
に停止する。そのためにキャリアの移動方向が反転した
あと印字開始までに若干の時間的ディレイを設ける必要
があり、このディレイ分だけキャリアの走行ストローク
も若干大きくする必要がある。
りのために専用のモータ31を用いる機構はコスト高に
なる。また図7に示す遊星歯車36、37と遊動レバー
35とを用いた機構では、駆動歯車33が反転するとき
に、一方の側の歯車が外れてから他方の側の歯車が噛み
合うまでの間に時間的な遅れが生じ、その間リボン巻取
軸24が駆動されないために、リボンの巻取りが一時的
に停止する。そのためにキャリアの移動方向が反転した
あと印字開始までに若干の時間的ディレイを設ける必要
があり、このディレイ分だけキャリアの走行ストローク
も若干大きくする必要がある。
【0009】この発明は、キャリアの往復駆動と連動し
てリボン巻取軸を一方向に回転駆動する機構において、
キャリアの反転時に時間的ディレイを生ずることなく、
かつコンパクトで安価なリボン巻取機構を得ることを課
題としている。
てリボン巻取軸を一方向に回転駆動する機構において、
キャリアの反転時に時間的ディレイを生ずることなく、
かつコンパクトで安価なリボン巻取機構を得ることを課
題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明のリボン巻取機
構は、印刷ヘッド2およびインクリボンカートリッジ4
が搭載されたキャリア1の往復動に連動して正逆転する
駆動車8と、この駆動車と平行に軸装した第1従動車1
5および第2従動車17と、この第1従動車と第2従動
車とを前記駆動車に連結して同方向に回転する同時伝達
機構18と、これら第1従動車および第2従動車にそれ
ぞれに一方向クラッチを介して連結されかつ互いに噛合
する第1歯車14および第2歯車16とを備えている。
構は、印刷ヘッド2およびインクリボンカートリッジ4
が搭載されたキャリア1の往復動に連動して正逆転する
駆動車8と、この駆動車と平行に軸装した第1従動車1
5および第2従動車17と、この第1従動車と第2従動
車とを前記駆動車に連結して同方向に回転する同時伝達
機構18と、これら第1従動車および第2従動車にそれ
ぞれに一方向クラッチを介して連結されかつ互いに噛合
する第1歯車14および第2歯車16とを備えている。
【0011】2個の一方向クラッチは、第1従動車15
および第2従動車17の一方向の回転を第1歯車14に
伝達し、他方向の回転を第2歯車16に伝達する方向に
して介装されている。第1歯車14および第2歯車16
のいずれか一方は、キャリア1のリボンカセット装填位
置に臨んでおり、装填されたリボンカセットのリボン巻
取軸24に装着された巻取歯車(25)と噛合してこれを駆
動する。
および第2従動車17の一方向の回転を第1歯車14に
伝達し、他方向の回転を第2歯車16に伝達する方向に
して介装されている。第1歯車14および第2歯車16
のいずれか一方は、キャリア1のリボンカセット装填位
置に臨んでおり、装填されたリボンカセットのリボン巻
取軸24に装着された巻取歯車(25)と噛合してこれを駆
動する。
【0012】キャリア駆動モータ6をキャリア1に搭載
したときは、駆動車8は当該キャリア駆動モータで駆動
される。キャリア駆動モータをフレーム側に設けた構造
では、ラックピニオン機構やワイヤ巻掛機構により、キ
ャリアの往復走行を往復回転運動として取り出して、駆
動車8を駆動する。
したときは、駆動車8は当該キャリア駆動モータで駆動
される。キャリア駆動モータをフレーム側に設けた構造
では、ラックピニオン機構やワイヤ巻掛機構により、キ
ャリアの往復走行を往復回転運動として取り出して、駆
動車8を駆動する。
【0013】同時伝達機構18としては、タイミングベ
ルト機構または歯車機構を用いることができる。歯車機
構を用いたときは、駆動車8および従動車15、17は
歯車で、2つの従動車15、17を1個の駆動歯車また
は中間歯車に噛合させることにより、同時駆動する。
ルト機構または歯車機構を用いることができる。歯車機
構を用いたときは、駆動車8および従動車15、17は
歯車で、2つの従動車15、17を1個の駆動歯車また
は中間歯車に噛合させることにより、同時駆動する。
【0014】第1従動車15と第2従動車17とは、等
径であることが望ましいが、必ずしも等径でなければな
らないわけではない。いずれの場合においても、第1歯
車14と第2歯車16との径比は、第1従動車15と第
2従動車17との径比(等径の場合は1対1)と同一に
する。
径であることが望ましいが、必ずしも等径でなければな
らないわけではない。いずれの場合においても、第1歯
車14と第2歯車16との径比は、第1従動車15と第
2従動車17との径比(等径の場合は1対1)と同一に
する。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、駆動車8、第1従動車5および第2従動車
17が歯付ベルトプーリであり、同時伝達機構が歯付ベ
ルト機構であり、一方向クラッチが第1従動車15およ
び第2従動車17にそれぞれ内装されており、第1従動
車15と第2従動車17とが相互の軸方向の向きを逆に
してそれぞれの回転中心軸に軸装されていることを特徴
とするものである。
成において、駆動車8、第1従動車5および第2従動車
17が歯付ベルトプーリであり、同時伝達機構が歯付ベ
ルト機構であり、一方向クラッチが第1従動車15およ
び第2従動車17にそれぞれ内装されており、第1従動
車15と第2従動車17とが相互の軸方向の向きを逆に
してそれぞれの回転中心軸に軸装されていることを特徴
とするものである。
【0016】また請求項3記載の発明は、請求項1また
は請求項2記載の発明において、キャリア1を往復動さ
せるキャリア駆動モータ6がキャリア1に搭載されてお
り、このキャリア駆動モータは両軸モータで、その一方
の出力軸に駆動車8が固定され、他方の出力軸にキャリ
アの往復駆動機構を構成するピニオン11ないしプーリ
が固定されており、インクリボンカートリッジ4はその
インクリボンの引出端および巻取端においてリボン面を
90度転向させて巻取収納する構造であり、前記キャリ
ア駆動モータ6がインクリボンカートリッジ4の収納部
5の背面側に配置されていることを特徴とするものであ
る。
は請求項2記載の発明において、キャリア1を往復動さ
せるキャリア駆動モータ6がキャリア1に搭載されてお
り、このキャリア駆動モータは両軸モータで、その一方
の出力軸に駆動車8が固定され、他方の出力軸にキャリ
アの往復駆動機構を構成するピニオン11ないしプーリ
が固定されており、インクリボンカートリッジ4はその
インクリボンの引出端および巻取端においてリボン面を
90度転向させて巻取収納する構造であり、前記キャリ
ア駆動モータ6がインクリボンカートリッジ4の収納部
5の背面側に配置されていることを特徴とするものであ
る。
【0017】
【作用】同時伝達機構18としてベルト駆動機構を用い
た図4および図5を参照して、本発明機構の動作を説明
する。図の機構では第1従動プーリ(従動車)15の右
回りの回転を第1歯車14に伝達するように第1一方向
クラッチ21が装着されており、第2従動プーリ(従動
車)17の左回りの回転が第2歯車16に伝達されるよ
うに第2一方向クラッチ22が装着されているものとす
る。
た図4および図5を参照して、本発明機構の動作を説明
する。図の機構では第1従動プーリ(従動車)15の右
回りの回転を第1歯車14に伝達するように第1一方向
クラッチ21が装着されており、第2従動プーリ(従動
車)17の左回りの回転が第2歯車16に伝達されるよ
うに第2一方向クラッチ22が装着されているものとす
る。
【0018】図4において、駆動プーリ(駆動車)8が
左回転すると、歯付ベルト18で連結されている第1従
動プーリ15および第2従動プーリ17はともに左回転
する。この左回転により第2一方向クラッチ22がロッ
クして、第2歯車16を左回転させる。一方第1従動プ
ーリ15の左回転は、第1一方向クラッチ21を空転さ
せ、第1歯車14には伝達されない。ここで第1歯車1
4と第2歯車16とが互いに噛合しているため、第2歯
車16の左回転は第1歯車14に右回転として伝達され
る。第1歯車14の右回転は第1一方向クラッチの空転
方向であるため、この第1歯車14の右回転は阻止され
ない。
左回転すると、歯付ベルト18で連結されている第1従
動プーリ15および第2従動プーリ17はともに左回転
する。この左回転により第2一方向クラッチ22がロッ
クして、第2歯車16を左回転させる。一方第1従動プ
ーリ15の左回転は、第1一方向クラッチ21を空転さ
せ、第1歯車14には伝達されない。ここで第1歯車1
4と第2歯車16とが互いに噛合しているため、第2歯
車16の左回転は第1歯車14に右回転として伝達され
る。第1歯車14の右回転は第1一方向クラッチの空転
方向であるため、この第1歯車14の右回転は阻止され
ない。
【0019】一方図5において、駆動プーリ8が右回転
すると、第1従動プーリ15および第2従動プーリ17
はともに右回転し、第1従動プーリ15の右回転が第1
一方向クラッチ21をロックさせて、第1歯車14を右
回転させる。一方第2従動プーリ17の右回転は、第2
一方向クラッチ22を空転させ、第2歯車16には伝達
されない。そして第1歯車14の右回転は、歯車相互の
噛合により第2歯車16を左回転させる。この第2歯車
16の左回転も第2一方向クラッチ22の空転方向であ
る。
すると、第1従動プーリ15および第2従動プーリ17
はともに右回転し、第1従動プーリ15の右回転が第1
一方向クラッチ21をロックさせて、第1歯車14を右
回転させる。一方第2従動プーリ17の右回転は、第2
一方向クラッチ22を空転させ、第2歯車16には伝達
されない。そして第1歯車14の右回転は、歯車相互の
噛合により第2歯車16を左回転させる。この第2歯車
16の左回転も第2一方向クラッチ22の空転方向であ
る。
【0020】従って駆動プーリ8が左右どちらに回転し
た場合であっても、第1歯車14は図4、5上常に右回
転し、第2歯車16は常に左回転することとなる。従っ
て第1歯車14および第2歯車16のいずれか一方でイ
ンクリボンカートリッジのリボン巻取軸を駆動してやれ
ば、キャリアの駆動方向に関わりなく、インクリボンは
一定方向に巻き取られることとなる。
た場合であっても、第1歯車14は図4、5上常に右回
転し、第2歯車16は常に左回転することとなる。従っ
て第1歯車14および第2歯車16のいずれか一方でイ
ンクリボンカートリッジのリボン巻取軸を駆動してやれ
ば、キャリアの駆動方向に関わりなく、インクリボンは
一定方向に巻き取られることとなる。
【0021】そしてこの発明の構造では、駆動プーリ8
の回転方向が変換したとき、第1および第2一方向クラ
ッチ21、22のロックとアンロックが直ちに切り替わ
り、第1および第2歯車14、16が時間的ディレイを
生ずることなく連続的に回転駆動されるから、キャリア
反転時におけるリボンの巻取りに休止期間が生じない。
の回転方向が変換したとき、第1および第2一方向クラ
ッチ21、22のロックとアンロックが直ちに切り替わ
り、第1および第2歯車14、16が時間的ディレイを
生ずることなく連続的に回転駆動されるから、キャリア
反転時におけるリボンの巻取りに休止期間が生じない。
【0022】さらに請求項2に記載した発明によれば、
歯車14、16より小径となる従動車15、17へ駆動
車8から回転力の確実な同時伝達を行うことが可能で、
機構を簡単にすることができ、また一方向クラッチを内
装した従動車は、一方を他方に対して軸方向を反対にし
て装着してやれば、その一方が第1従動車および第1一
方向クラッチとなり、他方が第2従動車および第2一方
向クラッチとなるので、部品の共用が可能である。この
場合第1歯車14と第2歯車16ももちろん同一部品で
よい。
歯車14、16より小径となる従動車15、17へ駆動
車8から回転力の確実な同時伝達を行うことが可能で、
機構を簡単にすることができ、また一方向クラッチを内
装した従動車は、一方を他方に対して軸方向を反対にし
て装着してやれば、その一方が第1従動車および第1一
方向クラッチとなり、他方が第2従動車および第2一方
向クラッチとなるので、部品の共用が可能である。この
場合第1歯車14と第2歯車16ももちろん同一部品で
よい。
【0023】さらに請求項3記載の構成によれば、キャ
リア駆動モータ6がフレームの側方やキャリアの上方に
突出することがなく、さらにインクリボンカートリッジ
の収納部5の高さも低く抑えることができるので、プリ
ンタの幅および高さを小さくできる。
リア駆動モータ6がフレームの側方やキャリアの上方に
突出することがなく、さらにインクリボンカートリッジ
の収納部5の高さも低く抑えることができるので、プリ
ンタの幅および高さを小さくできる。
【0024】
【実施例】次に図1ないし図3に示す実施例について説
明する。キャリア1はアルミダイキャスト製で、印刷ヘ
ッド2の搭載スペース3と、インクリボンカートリッジ
4の収納部5とが形成されている。これらのスペース
3、5の背後側にキャリア駆動モータ6が搭載されてい
る。キャリア駆動モータ6はその回転軸を鉛直方向にし
て搭載されており、両軸モータで出力軸が上下に突出し
ている。上方の出力軸7には駆動プーリ8が固定されて
おり、下方の出力軸9には、フレームに装着された図示
しないラックに噛合するピニオン11が固定されてい
る。
明する。キャリア1はアルミダイキャスト製で、印刷ヘ
ッド2の搭載スペース3と、インクリボンカートリッジ
4の収納部5とが形成されている。これらのスペース
3、5の背後側にキャリア駆動モータ6が搭載されてい
る。キャリア駆動モータ6はその回転軸を鉛直方向にし
て搭載されており、両軸モータで出力軸が上下に突出し
ている。上方の出力軸7には駆動プーリ8が固定されて
おり、下方の出力軸9には、フレームに装着された図示
しないラックに噛合するピニオン11が固定されてい
る。
【0025】キャリア1の上面部分には、キャリア駆動
モータ6の軸と平行な2本の従動軸12、13が植立さ
れており、その一方に第1歯車14と第1従動プーリ1
5とが装着され、他方に第2歯車16と第2従動プーリ
17とが装着されている。第1歯車14と第2歯車16
とは互いに噛合しており、第2歯車16はインクリボン
カートリッジ収納部5に臨む前方に配置され、第1歯車
14はその背後側に配置されている。駆動プーリ8およ
び従動プーリ15、17の間には、歯付ベルト18が三
角形状に掛け回され、従動プーリ15、17を同時同方
向に駆動するようになっている。第1従動プーリ15お
よび第2従動プーリ17は、一方向クラッチ21、22
を内装した構造で、一方向クラッチ21、22のロック
方向が互いに逆となる方向にして装着されている。
モータ6の軸と平行な2本の従動軸12、13が植立さ
れており、その一方に第1歯車14と第1従動プーリ1
5とが装着され、他方に第2歯車16と第2従動プーリ
17とが装着されている。第1歯車14と第2歯車16
とは互いに噛合しており、第2歯車16はインクリボン
カートリッジ収納部5に臨む前方に配置され、第1歯車
14はその背後側に配置されている。駆動プーリ8およ
び従動プーリ15、17の間には、歯付ベルト18が三
角形状に掛け回され、従動プーリ15、17を同時同方
向に駆動するようになっている。第1従動プーリ15お
よび第2従動プーリ17は、一方向クラッチ21、22
を内装した構造で、一方向クラッチ21、22のロック
方向が互いに逆となる方向にして装着されている。
【0026】インクリボンカートリッジ4は、図3に示
すように、下面両端にインクリボンをガイドするガイド
筒23を備えており、このガイド筒23の根元部分にお
いて、インクリボンの面を90度反転させてインクリボ
ンカートリッジ4内へと巻き取っている。従って巻取軸
24は鉛直方向となっており、インクリボンカートリッ
ジ4の上面に突出した巻取軸24の先端に、巻取歯車2
5が固定されている。
すように、下面両端にインクリボンをガイドするガイド
筒23を備えており、このガイド筒23の根元部分にお
いて、インクリボンの面を90度反転させてインクリボ
ンカートリッジ4内へと巻き取っている。従って巻取軸
24は鉛直方向となっており、インクリボンカートリッ
ジ4の上面に突出した巻取軸24の先端に、巻取歯車2
5が固定されている。
【0027】このインクリボンカートリッジ4をキャリ
アのインクリボンカートリッジ収納部5に装填すると、
図2に示すように、巻取歯車25がキャリア側の第2歯
車16と噛合した状態でインクリボンカートリッジ4が
装填される。キャリア駆動モータ6は、キャリア1の走
行方向に応じて正逆回転するが、前記作用の項で説明し
たように、キャリア駆動モータ6の正逆の回転は、第2
歯車16を常に一方向に回転させるから、この第2歯車
に噛合している巻取歯車25は、キャリア1の走行方向
に関わりなく一方向に回転し、インクリボンを同一方向
に巻き取っていく。
アのインクリボンカートリッジ収納部5に装填すると、
図2に示すように、巻取歯車25がキャリア側の第2歯
車16と噛合した状態でインクリボンカートリッジ4が
装填される。キャリア駆動モータ6は、キャリア1の走
行方向に応じて正逆回転するが、前記作用の項で説明し
たように、キャリア駆動モータ6の正逆の回転は、第2
歯車16を常に一方向に回転させるから、この第2歯車
に噛合している巻取歯車25は、キャリア1の走行方向
に関わりなく一方向に回転し、インクリボンを同一方向
に巻き取っていく。
【0028】
【発明の効果】以上説明したこの発明によれば、キャリ
アの反転時にインクリボンの巻取りに時間的ディレイを
生ずることなく、かつ構造が簡単でプリンタ装置を小型
にすることができるリボン巻取機構を得ることができる
という効果がある。
アの反転時にインクリボンの巻取りに時間的ディレイを
生ずることなく、かつ構造が簡単でプリンタ装置を小型
にすることができるリボン巻取機構を得ることができる
という効果がある。
【図1】実施例の斜視図
【図2】印刷ヘッドとインクリボンカートリッジを想像
線で示した側面図
線で示した側面図
【図3】インクリボンカートリッジの斜視図
【図4】作用の説明図
【図5】作用の説明図
【図6】第1従来例の要部の斜視図
【図7】第2従来例の要部の斜視図
1 キャリア 2 印刷ヘッド 4 インクリボンカートリッジ 6 キャリア駆動モータ 8 駆動プーリ 11 ピニオン 14 第1歯車 15 第1従動プーリ 16 第2歯車 17 第2従動プーリ 18 歯付ベルト 24 リボン巻取軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−78784(JP,A) 実開 平2−54562(JP,U) 実開 昭61−133358(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 33/22
Claims (3)
- 【請求項1】 印刷ヘッド(2)およびインクリボンカー
トリッジ(4)が搭載されたキャリア(1)の往復動に連動し
て正逆回転する駆動車(8)と、この駆動車と平行に軸装
した第1従動車(15)および第2従動車(17)と、この第1
従動車と第2従動車とを前記駆動車に連結して同方向に
回転させる同時伝達機構(18)と、これら第1従動車およ
び第2従動車にそれぞれ一方向クラッチを介して連結さ
れかつ互いに噛合する第1歯車(14)および第2歯車(16)
とを備え、前記2個の一方向クラッチは第1従動車(15)
および第2従動車(17)の一方向の回転を第1歯車(14)に
伝達し、他方向の回転を第2歯車(16)に伝達する方向に
して介装されており、第1歯車(14)および第2歯車(16)
のいずれか一方がキャリア(1)のリボンカセット装填位
置に臨んで、装填されたリボンカセットのリボン巻取軸
(24)に装着された巻取歯車(25)と噛合してこれを駆動す
ることを特徴とする、プリンタのリボン巻取機構。 - 【請求項2】 駆動車(8) 、第1従動車(15)および第2
従動車(17)が歯付ベルトプーリであり、同時伝達機構が
歯付ベルト機構であり、一方向クラッチが第1従動車(1
5)および第2従動車(17)にそれぞれ内装されており、第
1従動車(15)と第2従動車(17)とが相互の軸方向の向き
を逆にしてそれぞれの回転中心軸に軸装されていること
を特徴とする、請求項1記載のリボン巻取機構。 - 【請求項3】 キャリア(1) を往復動させるキャリア駆
動モータ(6) がキャリア(1) に搭載されており、このキ
ャリア駆動モータは両軸モータで、その一方の出力軸に
駆動車(8) が固定され、他方の出力軸にキャリアの往復
駆動機構を構成するピニオン(11)ないしプーリが固定さ
れており、インクリボンカートリッジ(4) はそのインク
リボンの引出端および巻取端においてリボン面を90度
転向させて巻取収納する構造であり、前記キャリア駆動
モータ(6) がインクリボンカートリッジ収納部(5) の背
面側に配置されていることを特徴とする、請求項1また
は2記載のリボン巻取機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254323A JP3005432B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | プリンタのリボン巻取機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6254323A JP3005432B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | プリンタのリボン巻取機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0890882A JPH0890882A (ja) | 1996-04-09 |
JP3005432B2 true JP3005432B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=17263410
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6254323A Expired - Lifetime JP3005432B2 (ja) | 1994-09-21 | 1994-09-21 | プリンタのリボン巻取機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3005432B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100374586B1 (ko) * | 1999-07-01 | 2003-03-03 | 삼성전자주식회사 | 일방향 동력전달장치 |
CN114389402A (zh) * | 2020-10-19 | 2022-04-22 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种电机组件及空调器 |
-
1994
- 1994-09-21 JP JP6254323A patent/JP3005432B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0890882A (ja) | 1996-04-09 |
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