JP3005306U - 機械部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 くり抜きを設け、当該くり抜きの中に、エポ
キシ樹脂コンクリート、ジルコニア系セラミック、炭素
繊維分散樹脂、ポリウレタン、またはシリコンゴムを充
填してなる機械部品である。 【効果】 強度を維持しながら軽量化を達成でき、コス
ト低減ができ、防振、吸振ができ、さらに、熱遮断がで
きる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、スプライン軸、ガイド・ポスト、サブ・ガイド・ポスト、ガイド・ ピン、サブ・ガイド・ピン、ボールねじ、送りねじ、ウォーム・ギヤねじ、タッ プ、ドリル刃、エンドミル、リーマーなどの略円柱状の機械部品、工具と、旋削 用バイト、倣い用バイトなどの四角柱状の機械工具と、ホルダー、コレット、チ ャックなどの円筒状あるいは円盤状の取付け用機械部品と、フライス削りバイト などの円柱状あるいは円盤状の機械工具と、テーブルなどの機械部品と、マウン ト、レベリングブロックなどの据付け用の機械部品と、電動機、ウォーム減速機 のカバーなどの機械部品と、を含む機械部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】

これらの機械部品は、従来、金属の一体製品であり、据付けのためには従来防 振シートや防振台を介して固定しており、これらのカバーとしては、従来、金属 板を用いていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、これらの機械部品は重量が重く、吸振機能が十分とはいえない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点は、本考案の機械部品、すなわち、くり抜きを設け、当該くり抜 きの中に、エポキシ樹脂コンクリート、ジルコニア系セラミック、炭素繊維分散 樹脂、ポリウレタン、またはシリコンゴムを充填してなる機械部品によって解決 させる。ここで、くり抜きは、当該機械部品の表面につながっていても、つなが っていなくともよい。すなわち、溝であっても孔であってもよい。

【０００５】

【実施例】

以下、添付図面を用いて本考案の実施例について説明する。

【０００６】 図１は実施例のスプライン軸の斜視図である。およそ円柱状のスプライン軸１ の中心軸を通って断面が円形の貫通孔２を穿ち、その中にエポキシ樹脂コンクリ ート３を充填し固化した。これによりスプライン軸の強度を維持したまま、軽量 化を達成することができた。

【０００７】 図２はドリル刃の斜視図である。ドリル刃４もおよそ円柱形である。把持部の 端面から回転軸を通って途中で行き止まる穴５を穿ってある。必要であれば、把 持部の側面へ連る補助穴６を付加してもよい。穴５にエポキシ樹脂コンクリート ３を充填し固化した。補助穴６を設けておくと、エポキシ樹脂コンクリートを充 填する際に、穴５の中の空気が補助穴６を通って逃げ、エポキシ樹脂コンクリー トの中に空気の泡が残存しにくくなり、強度の低下を防げるので好ましい。ドリ ル刃にエポキシ樹脂コンクリートを埋め込むことによって、強度を保ちつつ、軽 量化でき、さらに熱の伝導を遮ることができる。

【０００８】 図３はチャックの斜視図である。チャック７はおよそ円板形であり、表面には ３本のつめ８がある。裏面に円形のくぼみ９を堀り、その中に金網あるいは針金 で補強し、エポキシ樹脂コンクリート３を充填し固化したものである。これによ り強度を保ちつつ軽量化することができるので、旋盤用チャックに用いると動力 エネルギーの節約が図れる。

【０００９】 図４は電動機のカバーに用いる板材の断面図である。金属板１０の間にポリウ レタン１１をはさみ積層してある。これによって、強度を保ちつつ、防振、吸振 性能が向上する。

【００１０】 図５は実施例のレベリングブロックの斜視図である。レベリングブロック１２ のフレーム１３の剛性の高い部分はエポキシ樹脂コンクリート製とした。すなわ ち、フレーム１３の形状に対応した型枠を作り、必要に応じ鉄棒、網で枠組を作 り、エポキシ樹脂コンクリートを流し込み固化した。その後に型枠を取りはずし 、ばりを除去し、必要に応じて表面を研削して平滑にした。また、レベリングブ ロック１２の台部品１４は炭素繊維分散樹脂製とした。台部品の形状に対応した ２分割のモールド型を作り、モールド型を合わせ、その空隙に加熱溶融した炭素 繊維分散樹脂の流動体を加圧注入し、冷却して固化した。その後にモールド型を 開き、ピンなどで固化した炭素繊維分散樹脂を押しはずした。必要に応じ、ばり を取り除き、研削など機械加工により表面を平滑にした。

【００１１】

【考案の効果】

本考案の機械部品は金属の一部分をくり抜き、その中に、エポキシ樹脂コンク リート、ジルコニア系セラミック、炭素繊維分散樹脂、ポリウレタン、あるいは シリコンゴムを充填してなるものであるから、（１）強度を維持しながら軽量化 を達成でき、（２）コスト低減ができ、（３）防振、吸振ができ、また、（４） 熱遮断ができるという効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例のスプライン軸の斜視図である。

【図２】実施例のドリル刃の斜視図である。

【図３】実施例のチャックの斜視図である。

【図４】実施例の電動機のカバーに用いる板材の断面図
である。

【図５】実施例のレベリングブロックの斜視図である。

【符号の説明】

１ スプライン軸 ２ 貫通孔 ３ エポキシ樹脂コンクリート ４ ドリル刃 ５ 穴 ６ 補助穴 ７ チャック ８ つめ ９ くぼみ １０ 金属板 １１ ポリウレタン １２ レベリングブロック １３ フレーム １４ 台部品

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 くり抜きを設け、当該くり抜きの中に、
   エポキシ樹脂コンクリート、ジルコニア系セラミック、
   炭素繊維分散樹脂、ポリウレタン、またはシリコンゴム
   を充填してなる機械部品。