JP3004981B1 - 煮 釜 - Google Patents

煮 釜

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JP3004981B1
JP3004981B1 JP10367184A JP36718498A JP3004981B1 JP 3004981 B1 JP3004981 B1 JP 3004981B1 JP 10367184 A JP10367184 A JP 10367184A JP 36718498 A JP36718498 A JP 36718498A JP 3004981 B1 JP3004981 B1 JP 3004981B1
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勝彦 今村
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Abstract

【要約】 【課題】呉の原料などの水添加煮沸用原料がムラ炊きと
なることを防ぎ、煮沸釜本体内の残留蒸気による悪影響
をなくし、内部圧力を下げ、内部での原料の送りを適切
にコントロールし、蒸気熱が原料に均一かつ充分に伝達
し、原料が均一かつ充分に加熱され、品質の良い、好ま
しくは酸素の混入や溶存のなく、長期間保存用豆乳など
を製造可能な呉などの原料煮沸物を製造できる煮釜を提
供する。 【解決手段】両端近傍に水添加煮沸用原料を注入する原
料注入口および原料煮沸物を注出する注出口を備え、両
端が閉塞された円筒形の煮沸釜本体と、この煮沸釜本体
内に取り付けられ、原料を煮沸する蒸気、好ましくは脱
酸素蒸気を噴射するための複数の噴射口を少なくとも1
本の蒸気噴射管とを有し、これらの噴射口から噴射され
る蒸気が煮沸釜本体内の円周方向に送られるように蒸気
の噴射方向を斜めとしたことにより、上記課題を達成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、豆乳や豆腐や湯葉
を製造する原料となる「ご(豆汁)」(以下、呉または
煮呉と称する)や、漉し餡などの原料となるゆで小豆な
どを製造する装置であって、水に浸した大豆を擦りつぶ
した摩砕大豆や小豆や摩砕小豆などの豆またはその摩砕
物と水との混合物もしくはその混合物の加熱物からなる
原料に蒸気を噴射して加熱して、品質の良い呉やゆで小
豆などの原料煮沸物を製造する煮釜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より豆乳や豆腐や湯葉などの製造に
用いられている呉製造用煮釜は、上下の両端を閉塞した
円筒形の煮沸釜本体の下部に、摩砕大豆に水を加えたも
のまたはその加熱物などの呉の原料の注入口を設け、煮
沸釜本体の上部にその注出口を設け、単に複数の噴射口
を穿孔しただけの蒸気噴射管を煮沸釜本体の内部に取り
付けたものであった。また、このような従来の呉製造用
煮釜に用いられている蒸気は、単に水を加熱して得た空
気が含まれる蒸気であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の呉製造用煮釜で
は、蒸気噴射管の噴射口より噴射された蒸気は半径方向
に噴射される。半径方向に噴射された蒸気は、煮沸釜本
体の内周壁に衝突してその運動エネルギを失い、蒸気の
流速は減少する。従って、失速した蒸気は、煮沸釜本体
内の噴射口の背後の空間に充分に回り込こむことができ
ずに煮沸釜本体内を上昇することになる。このため、蒸
気は、噴射口からの噴射方向である半径方向の近傍にあ
る呉の原料またはその加熱物(以下、呉の原料と総称す
る)とはよく接触し、呉の原料を蒸気熱によって充分に
加熱するが、煮沸釜本体内の噴射口後側の空間にある呉
の原料に接触する蒸気の量が少ないため、蒸気熱が呉の
原料に充分に伝達されず、必要な熱量で呉の原料を加熱
することができない。その結果、呉の原料には、よく加
熱された部分と不充分な部分が生じて、呉の原料は、ム
ラ炊きの状態となるという問題点があった。
【0004】また、従来の呉製造用煮釜では、蒸気を呉
の原料へ均一、かつ充分に供給できないため、蒸気は、
その蒸気熱を呉の原料に充分に伝熱できず、多量の蒸気
は、充分なる熱量を持った高温のまま煮沸釜本体の上部
に溜まり、残留蒸気となり煮沸釜本体上部の圧力を高め
る。この高圧力により、呉の原料は、煮沸釜本体の注出
口に必要以上に押し出され、煮沸釜本体内の呉の原料の
送りを適切にコントロールできず、呉の原料に蒸気熱が
良く伝達され充分に加熱された部分と不良加熱の部分が
生じ、呉の原料がムラ炊きの状態となり、品質の良い呉
が製造できないという問題点があった。ところで、充分
に加熱されていない(品質の良くない)呉からおからを
分離して得られた豆乳に比べ充分に加熱された(品質の
良い)呉から得られた豆乳は、凝固剤との凝集反応が早
いのみならず、凝固剤との混合速度も早い。このため、
豆腐を製造する際にムラ炊きの状態の呉から造った豆乳
にニガリなどの凝固剤を添加すると、豆乳全体の凝集反
応が生じる前に、呉の充分に加熱された部分から得られ
た豆乳部分に凝固剤が集まり、凝固剤との凝集反応が急
速に進行するため、凝固剤を豆乳全体に均一に混合でき
ない。その結果、保水性に富んだ弾力のある品質の良い
豆腐が製造できないという問題点があった。さらに、上
述したムラ炊きの問題は、呉製造の場合に限定されず、
穀類などの食料品一般に水を添加して煮る場合にも問題
となる。特に、豆類のムラ炊きは問題となる。例えば、
小豆のムラ炊きは、品質の良い漉し餡を製造するために
は、問題となる。
【0005】ところで、従来の呉製造用煮釜では、単に
水を加熱して得た蒸気であるため、蒸気生成に際し空気
が混入することが避けられず、蒸気中に酸素が含まれる
ことになる。このような酸素が混入した蒸気で呉の原料
を煮沸すると、得られた呉中にも酸素が混入したり、溶
存したりするため、呉からおからを分離して得られた豆
乳にも酸素が混入したり、溶存したりすることになり、
細菌などが繁殖して、豆乳が極めて短期間で変質し、品
質の良い豆腐を製造できないし、豆腐に溶存酸素に起因
する多数の巣ができてしまい、豆腐の味が落ちてしまう
という問題があった。このため、新鮮な豆乳すぐに豆腐
製造に使用する必要があるため、品質の良い豆腐は専門
の業者でしか製造することができず、飲食店や家庭でで
きたての豆腐を提供することができないという問題があ
った。また、豆乳は、牛乳と同じく栄養価の高く、しか
も安価な飲料であるにもかかわらず、牛乳と異なりアト
ピーやアレルギー症状を生じさせることがない優れた飲
料であるが、従来の呉製造用煮釜で得られた呉から造ら
れた新鮮な豆乳は、高温加熱殺菌しないかぎりそのまま
所定期間保存することができない。しかし、高温加熱殺
菌すると、豆乳自体が多少変性してしまい、豆乳本来の
風味を失ってしまう。このため従来、新鮮で、風味があ
り、美味しい豆乳は、専門の小規模な豆腐製造業者の周
辺で細々と販売されているにすぎず、市場に自由に流通
させることができないという問題もあった。
【0006】本発明の主課題は、上記従来技術の問題点
を解消し、呉の原料や水に浸した小豆またはその加熱物
などの水添加煮沸用原料がムラ炊きとなることを防ぎ、
煮沸釜本体内の残留蒸気による悪影響をなくし、煮沸釜
本体内の圧力を下げ、好ましくは減圧し、煮沸釜本体内
の原料の送りを適切にコントロールし、蒸気熱が原料
に、均一かつ充分に伝達し、原料が均一かつ充分に加熱
され、品質の良い呉やゆで小豆などの原料煮沸物を製造
できる煮釜を提供することにある。また、本発明の他の
課題は、呉などの原料煮沸物を製造する際に、上記課題
に加え、酸素を実質的に含有しない過熱蒸気を供給する
ことにより、酸素の混入や溶存のない呉などの原料煮沸
物を製造でき、その結果酸素の混入や溶存のない、長期
間保存の可能な豆乳などの原料煮沸物の分離液体を得る
ことのできる煮釜を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、一端近傍に設けられ、水添加煮沸用原料
を注入する原料注入口および他端近傍に設けられ、前記
原料の煮沸物を注出する注出口を備え、両端が閉塞され
た円筒形の煮沸釜本体と、この煮沸釜本体内に取り付け
られ、前記原料を煮沸する蒸気を噴射するための複数の
蒸気噴射口を前記煮沸釜本体の長手方向に沿って設けた
少なくとも1本の蒸気噴射管とを有し、前記蒸気噴射口
から噴射される蒸気が前記煮沸釜本体内の円周方向に送
られるように前記蒸気の噴射方向を斜めとしたことを特
徴とする煮釜を提供するものである。ここで、前記煮沸
釜本体は、前記原料注入口側を下方にし、前記注出口側
を上方にして鉛直方向に立設されるのが好ましい。
【0008】また、本発明は、上記煮釜であって、さら
に、前記蒸気噴射口に近接して設けられ、前記蒸気噴射
口より噴射された蒸気が円周方向に送られるように前記
蒸気の流れの方向を変える偏向板を有することを特徴と
する煮釜を提供するものである。ここで、前記蒸気噴射
管の前記複数の蒸気噴射口は、各蒸気噴射口から噴射さ
れる蒸気が前記煮沸釜本体内の同一円周方向に送られる
ように前記蒸気の噴射方向を同一に傾けたことが好まし
い。また、前記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口の内
の一部は、残りの前記の複数の蒸気噴射口と、前記蒸気
の送り方向が互いに逆方向となるように前記蒸気の噴射
方向を互いに逆方向に傾けたことが好ましい。また、前
記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口は、前記原料注入
口側と前記注出口側とにおいて、前記蒸気の送り方向が
互いに逆方向となるように前記蒸気の噴射方向を互いに
逆方向に傾けたことが好ましい。また、前記蒸気噴射管
の前記複数の蒸気噴射口は、前記蒸気噴射管の長手方向
に延びた同一直線上に設けられることが好ましい。
【0009】また、本発明は、上記煮釜であって、さら
に、前記蒸気噴射管の流側の前記煮沸釜本体内に設け
られ、前記煮沸釜本体内の煮沸原料および残留蒸気の流
れを制限する少なくとも1枚のオリフィス板を有するこ
とを特徴とする煮釜を提供するものである。ここで、前
記オリフィス板は、前記煮沸釜本体の内周部分近傍にオ
リフィスを有し、前記煮沸釜本体内の煮沸原料および残
留蒸気を前記煮沸釜本体の内周部分に接触させるととも
に残留蒸気の吹き抜けを防止することが好ましい。
【0010】また、本発明は、上記煮釜であって、さら
に、前記煮沸釜本体の前記注出口側に設けられ、前記煮
沸釜本体内の煮沸原料および残留蒸気を冷却する冷却手
段を有することを特徴とする煮釜を提供するものであ
る。ここで、前記冷却手段が、前記煮沸釜本体の外周に
設けられ、冷水を循環させる水冷ジャケットであること
が好ましい。また、前記オリフィス板は、前記冷却手段
の設置位置の流側端近傍または前記冷却手段と前記蒸
気噴射管との間の前記煮沸釜本体内に設けられ、前記煮
沸釜本体の内周部分近傍にオリフィスを有し、前記煮沸
釜本体内の煮沸原料および残留蒸気を前記冷却手段によ
って冷却された前記煮沸釜本体の内周部分に接触させる
とともに残留蒸気の吹き抜けを防止することが好まし
い。
【0011】また、本発明は、上記煮釜であって、さら
に、前記蒸気噴射管に供給するための蒸気を発生する蒸
気発生手段を有することを特徴とする煮釜を提供するも
のである。ここで、前記蒸気発生手段は、脱酸素手段を
有することが好ましく、また、前記蒸気は、実質的に酸
素を含有しない過熱蒸気であることが好ましい。また、
前記原料は、豆またはその摩砕物と水との混合物もしく
はその混合物の加熱物からなることが好ましく、さらに
好ましくは、水に浸した大豆の摩砕物、この摩砕大豆と
水の混合物またはその加熱物であること、もしくは小豆
または摩砕小豆と水との混合物またはその加熱物である
ことが良い。
【0012】
【作用】本発明の煮釜では、蒸気噴射管の蒸気噴射口
(以下、単に噴射口ともいう)より煮沸釜本体の円周方
向に送られた蒸気は、煮沸釜本体内の噴射口後側に回り
込みその周囲にある呉の原料、水に浸した小豆またはそ
の加熱物などの水添加煮沸用原料(以下、単に原料とい
う)に接触して、蒸気熱を充分に伝達し、次いで煮沸釜
本体内を下流に流下する、鉛直設置では上昇する。この
ため、蒸気は均一かつ充分に原料と接触しながら煮沸釜
本体内に長く留まるので、蒸気はその熱を多くの水添加
煮沸用原料に伝達して、自身の温度を低下させる。その
結果、蒸気は液化して水分となりそれ自体の容積を減少
させ、煮沸釜本体上部に溜まる残留蒸気を減少させ、煮
沸釜本体上部の圧力を下げるように働くので、残留蒸気
による悪影響がなくなる。
【0013】ここで、蒸気噴射管の各噴射口からの蒸気
が、煮沸釜本体内の同一円周方向に送るように蒸気噴射
方向を同一方向に傾けた煮釜では、蒸気噴射管の噴射口
から煮沸釜本体内の円周方向に噴射された蒸気は、煮沸
釜本体内の噴射口後側に回り込み、その周囲にある呉な
どの原料に接触して、蒸気熱を充分に伝達するととも
に、蒸気はその円周方向にある原料を円周方向に移動さ
せる。従って、蒸気噴射管内の蒸気が煮沸釜本体内に噴
射される噴射口近傍には、蒸気が回り込み難い、噴射口
から蒸気の噴射方向に沿って最も遠い部分にあった、蒸
気と充分に接触していない原料が次々と連続して移動し
て、噴射口から噴射されたばかりの高い熱エネルギおよ
び高い運動エネルギを共に持つ蒸気と接触する。これに
より蒸気の蒸気熱は蒸気の噴射口の円周方向にある原料
に効率よく伝達され、原料をより均一かつより充分に加
熱する。原料は、煮沸釜本体内では円周方向に動くとと
もに下方より押し上げられるので、煮沸釜本体内の蒸気
は螺旋状に煮沸釜本体内を上昇し、蒸気はより多くの原
料と接触しながら煮沸釜本体内に長く留まり、蒸気はそ
の蒸気熱をまんべんなく原料に伝熱し、液化凝縮して水
となって容積を減少させ、圧力を低下させる。このよう
にして、煮沸釜本体上部に溜まる残留蒸気を減少させ、
煮沸釜本体上部の圧力を下げるように働くので、残留蒸
気による悪影響をなくすことができる。
【0014】また、蒸気噴射管の下部および上部におい
て、各噴射口から煮沸釜本体内の円周方向に噴射される
蒸気の各噴射方向を逆方向に傾けた煮釜では、蒸気噴射
管下部および上部の各々の噴射口より煮沸釜本体内の円
周方向に送られた蒸気は、蒸気噴射管の上部と下部で各
々が相反する円周方向で煮沸釜本体内の噴射口後側に回
り込み、その周囲にある原料に接触して蒸気熱を充分に
伝達するとともに、蒸気はその円周方向にある原料を蒸
気噴射管の上部と下部で相反する円周方向に移動させ
る。従って、蒸気噴射管内の蒸気が煮沸釜本体内に噴射
される噴射口近傍には、蒸気が回り込み難い、噴射口か
ら蒸気の噴射方向に沿って最も遠い部分にあった、蒸気
と充分に接触していない原料が次々と連続して移動し
て、噴射口から噴射されたばかりの高い熱エネルギおよ
び高い運動エネルギを共に持つ蒸気と接触する。これに
より蒸気の蒸気熱は蒸気の噴射口の円周方向にある原料
に効率よく伝達され、原料をより均一かつより充分に加
熱する。
【0015】原料は、煮沸釜本体内では円周方向に動く
とともに下方より押し上げられるので、煮沸釜本体内の
蒸気は螺旋状に煮沸釜本体内を上昇し、蒸気はより多く
の原料と接触しながら煮沸釜本体内に長く留まり、蒸気
はその蒸気熱をまんべんなく原料に伝熱し、液化凝縮し
て水となって容積を減少させ、圧力を低下させる。この
ようにして、煮沸釜本体上部に溜まる残留蒸気を減少さ
せ、煮沸釜本体上部の圧力を下げるように働くので、残
留蒸気による悪影響をなくすことができる。また、この
とき、蒸気噴射管の上部と下部では原料は相反する円周
方向に動く対流となり、煮沸釜本体内の蒸気噴射管上下
部の中間周辺にある蒸気と原料は複雑な乱流の中で攪拌
されてさらによく接触する。これにより蒸気は、その蒸
気熱を原料に充分にさらに効率よく伝達することができ
る。
【0016】以上のように、本発明の煮釜では、蒸気熱
を多くの原料に均一かつ充分に伝達し、蒸気はその蒸気
熱を原料に伝達して気体状態より液化凝縮して液体状態
となりその容積を減少させ、煮沸釜本体の上部に溜まる
残留蒸気を大幅に減少させ、煮沸釜本体上部の圧力を低
下させ、原料が煮沸釜本体の注出口へ必要以上に押し出
されることを抑制することができる。また、煮沸釜本体
の上部に煮沸釜本体内の原料および蒸気を冷却する冷却
手段を有する煮釜では、煮沸釜本体内の上部にある原料
に混合した蒸気および滞留する残留蒸気は、冷却手段に
より強制冷却され、液化凝縮して蒸気それ自体の容積を
減少させ、煮沸釜本体上部の圧力を下げ、原料が煮沸釜
本体の注出口へ必要以上に押し出されることを抑えるこ
とができる。
【0017】また、蒸気噴射管の上方、特に冷却手段の
近傍の煮沸釜本体内にオリフィス板を備えた煮釜では、
煮沸釜本体内の上部に上昇してきた原料煮沸物および蒸
気を一時滞留させることができるので、原料煮沸物を効
率よく冷却し、蒸気(残留蒸気も含め)をさらに効率よ
く液化凝縮させることができる。さらに、蒸気噴射管に
供給する過熱蒸気を発生する蒸気発生手段が脱酸素手段
を備えた煮釜では、蒸気噴射管の複数の噴射口から実質
的に酸素を含有しない過熱蒸気を煮沸釜本体内の原料に
噴射することができるので、得られる原料煮沸物の酸化
を防止し、原料煮沸物に溶存する酸素を極限まで低減す
ることができる。従って、こうしてえられる原料煮沸物
が呉である場合には、この呉からおからなどの固形分を
分離して得られる豆乳の溶存酸素を実質的になくすこと
ができ、従来より高濃度で新鮮度を維持することがで
き、長期間保存可能な豆乳を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明に係る煮釜を添付の図面に
示す好適実施例に基づいて以下に詳細に説明する。図1
は、本発明の煮釜を呉製造に適用した呉製造用煮釜の一
実施形態の線図的正面図である。ここでは、本発明の煮
釜を、鉛直設置された呉製造用煮釜を代表例として説明
するが、本発明はこれに限定されるわけではない。
【0019】図1に示す呉製造用煮釜10は、鉛直設置
された円筒形の煮沸釜本体12と、この煮沸釜本体12
内の下部中央に直立して取り付けられた蒸気噴射管14
(または15)と、冷却手段として煮沸釜本体12の上
部外周に取り付けられた環状の水冷ジャケット16と、
蒸気噴射管14(または15)と水冷ジャケット16と
の間において煮沸釜本体12内に設けられるオリフィス
板18と、煮沸釜本体12の外部に設けられ、蒸気噴射
管14(または15)に過熱蒸気を供給する蒸気発生手
段20とを有する。ここで、図1に示す呉製造用煮釜1
0は、種々の蒸気噴射管が交換可能に取り付けられるよ
うになっており、例えば後述する図3に示す構造の蒸気
噴射管14および図7に示す構造の蒸気噴射管15もし
くはこれらと異なる構造のその他の蒸気噴射管を取り替
えて、それぞれ本炊きおよび追い炊きもしくはその他の
煮沸などの種々の用途に用いることができる。なお、以
下では、先ず、図3に示す蒸気噴射管14を適用した図
2に示す煮釜10について説明する。
【0020】図2は、図1に示す呉製造用煮釜10の線
図的縦断面図である。図1および図2において、煮沸釜
本体12は、蒸気噴射管14から噴射される蒸気S(図
4および図5参照)で呉の原料Gやその加熱物(以下、
呉の原料で総称する)を煮沸するためのもので、円筒形
のステンレス鋼管からなり、その両端が半球状をなして
閉塞され、その半球状底部に呉の原料またはその加熱物
が送り込まれる注入口22およびその半球状頂部に呉の
注出口24が設けられている。煮沸釜本体12内は、蒸
気噴射管14から噴射された蒸気が呉の原料Gを煮沸し
た後、上部の水冷ジャケット16で冷却されて、液化凝
縮することにより減圧される。このように、煮沸釜本体
12内の下部では蒸気噴射管14から円周方向に噴射さ
れる蒸気によって流動化され、上部が冷却凝縮によって
減圧されることにより、連続的に注入された呉の原料が
下部の注入口22から上部の注出口24まで煮沸されな
がら流動し、円滑にらせん状に上昇する。こうして充分
かつ均一に煮沸された呉を注出口24から連続的にかつ
円滑に注出することができる。
【0021】蒸気噴射管14は、煮沸釜本体12内の注
入口22から注入された呉の原料Gを煮沸するととも
に、煮沸釜本体12内を回転移動させる、すなわちらせ
ん状に上昇させるための過熱蒸気を煮沸釜本体12内に
噴出するためのもので、図示例では、煮沸釜本体12内
にその下部側に中央まで直立して取り付けられたステン
レス鋼管からなる。図3に示すように、蒸気噴射管14
の上端は閉塞され、蒸気噴射管14の上下方向に延びた
各同一直線上にそれぞれ複数の噴射口26および28が
穿設されている。
【0022】図4に示すように、蒸気噴射管14の下部
の噴射口26の図中左側近傍には噴射口26から噴射さ
れた蒸気Sが半径方向から図中右側に傾斜した方向、例
えば、接線方向右側に向かうように蒸気噴流の方向を変
えるための下部偏向板30が取り付けられている。ここ
で、下部偏向板30は、その左側部が噴射口28の図中
左側近傍に、下部の噴射口26を近接した位置で斜め
に、図示例では接線方向に覆うように取り付けられた構
成となっている。一方、図5に示すように、蒸気噴射管
14の上部の噴射口28の図中右側近傍には上部の噴射
口28を近接した位置で斜めに、図示例では接線方向に
覆うように上部偏向板32がその右側部で取り付けられ
た構成となっている。その結果、上部偏向板32は、噴
射口28から噴射された蒸気Sが半径方向から図中左側
に傾斜した方向、例えば、接線方向左側に向かうように
蒸気噴流の方向を偏向する。
【0023】こうして、蒸気噴射管14に逆向きに傾け
て取り付けられている下部偏向板30および上部偏向板
32によって、蒸気噴射管14の上半分および下半分の
各々における噴射口26および28からの蒸気の噴射方
向を相反する円周方向とすることができる。その結果、
図示例の煮釜10においては、蒸気噴射管14の噴射口
28から噴射された蒸気Sを呉の原料Gと充分かつ均一
に接触させることができ、蒸気熱を充分に伝達できるの
で、呉の原料Gは均一かつ充分に煮沸される。従って、
煮沸釜本体12の上部に達した蒸気Sはすべて、その温
度を充分に低下させ、一部または全部の蒸気Sは液化凝
縮させることができるので、煮沸可能な充分な熱量を持
った高温のままの残留蒸気として残存する蒸気Sをほと
んどなくすことができる。また、図1、図2および図3
に示すように、蒸気噴射管14の下端も閉塞され、この
下端近傍には、蒸気噴射管14に垂直に蒸気供給管34
が接続される。この蒸気供給管34は、煮沸釜本体12
の下部の蒸気供給口36aを持つ取付部36に煮沸釜本
体12を貫通して外部に延在するように固定される。煮
沸釜本体12の外部に延在する蒸気供給管34は、過熱
蒸気を発生するボイラなどの蒸気発生手段20に接続さ
れる。
【0024】水冷ジャケット16は、呉の原料を充分に
煮沸して呉とする機能を果たして温度低下した蒸気Sを
充分に液化凝縮させることにより、煮沸釜本体12上部
の圧力を低下させ、好ましくは減圧状態とするもので、
煮沸釜本体12の上部の外周壁に取り付けられ、円環形
を有し、その上下は閉塞されて内部は環状冷却室38と
なっており、環状冷却室38には冷水Wを充填でき、水
冷ジャケット16の上下の側部には各々、冷却水排出口
40と冷却水注入口42が設けられた構成となってい
る。このように水冷ジャケット16を設けることによ
り、煮沸釜本体12上部に達して温度低下した蒸気を充
分に液化凝縮させることができ、たとえ煮沸可能な熱量
を持った高温の残留蒸気が煮沸釜本体12上部に達して
も充分に冷却でき、液化凝縮できるので、従来の煮釜の
ように、高温の残留蒸気がそのまま煮沸釜本体12の上
部に溜まり、煮沸釜本体12上部の圧力を高め、呉の原
料を煮沸釜本体12の注出口24に必要以上に押し出
し、煮沸釜本体12内の呉の原料の送りを適切にコント
ロールできないという残留蒸気の悪影響を除去すること
ができ、その結果、呉の原料にムラ炊きを生じることが
ない。
【0025】オリフィス板18は、煮沸釜本体12上部
に達して温度低下した蒸気が注出口24に吹き抜けるの
を防止し、蒸気を滞留させて水冷ジャケット16による
冷却を充分に行い、温度低下した蒸気も残留蒸気も充分
に液化凝縮させるとともに、呉を水冷ジャケット16に
よって冷却された煮沸釜本体12の上部内壁面と接触さ
せて効率よく冷却するためのもので、煮沸釜本体12上
部の水冷ジャケット16取付部分下端近傍に設けられ、
周辺部に、図示例では4つのオリフィス(開口)18a
が形成されている。こうして、温度低下した蒸気のみな
らず、仮に煮沸可能な熱量を持った高温のまま煮沸釜本
体12上部に達した残留蒸気が残った場合であってもそ
の残留蒸気と煮沸された呉とは共に、オリフィス板18
によって堰止められ、所定時間オリフィス板18の下に
滞留し、水冷ジャケット16によって充分に冷却され
る。その結果、残留蒸気があっても蒸気は、その大部分
が、好ましくはすべてが液化凝縮される。一方、煮沸さ
れた呉は、その上昇をオリフィス板18によって止めら
れ、オリフィス板18の周辺部のオリフィス18aを通
過する。その結果、オリフィス18aを通過した呉は、
強制的に煮沸釜本体12の上部の冷却内壁面と接触させ
られるので、効率よく冷却されるばかりか、呉の中にた
とえ未液化蒸気が含まれていたとしても、その未液化蒸
気は直ちに液化凝縮する。従って、煮沸釜本体12内の
蒸気が注出口24から吹き抜けることはない。
【0026】蒸気発生手段20は、煮沸釜本体12内に
設置される蒸気噴射管14に供給する過熱蒸気を発生す
るためのもので、特に制限はなく、従来公知のボイラな
どを用いることができるが、好ましくは、蒸気噴射管1
4に供給する過熱蒸気を実質的に酸素を含有しない過熱
蒸気とするために、脱酸素手段44を有していることが
好ましい。本発明において、蒸気発生手段20に脱酸素
手段44を備えることにより、実質的に酸素を含有しな
い過熱蒸気を蒸気噴射管14に供給して、その複数の噴
射口26および28から煮沸釜本体12内に噴射するこ
とができる。このため、煮沸釜本体12内の呉の原料を
実質的に酸素を含有しない過熱蒸気で煮沸することがで
き、呉の原料を酸化させることなく煮沸することができ
る。従って、得られる呉の液体成分中に溶存する酸素を
極限まで低減させることができる。その結果、こうして
得られた呉から固型分(おから)を分離して得られる豆
乳中の溶存酸素を実質的になくすことができ、細菌等の
繁殖を防止できるので、豆乳を新鮮な状態で従来より極
めて長期間保存することができる。
【0027】本発明において、蒸気発生手段20に備え
る脱酸素手段44は、特に制限的ではないが、例えば、
蒸気発生手段20の蒸気発生部に空気や酸素が混入しな
いようにするために減圧する手段のみならず、蒸気発生
手段20の蒸気発生部に供給する水の中に溶存する酸素
を除去するために事前に減圧したり、減圧加熱したりし
て脱酸素する手段であってもよいし、蒸気発生部に供給
する水に脱酸素剤を添加して溶存酸素を除去するように
してもよいし、この他従来公知の脱酸素手段を用いても
よいし、従来公知の脱酸素方法を行ってもよい。
【0028】本発明の煮釜は、基本的に以上のように構
成されるが、以下に、本発明の煮釜の作用ついて図1〜
図6に示す呉製造用煮釜を参照して説明する。先ず、蒸
気発生手段20から実質的に無酸素の過熱蒸気が蒸気噴
射管14に供給されると、蒸気噴射管14の下部では蒸
気噴射口26から半径方向に噴射された蒸気は、下部偏
向板30により煮沸釜本体12内を左回りの円周方向に
偏向され、噴射口26の後側に回り込むように作動す
る。一方、蒸気噴射管14の上部では蒸気噴射口28か
ら半径方向に噴射されたは、上部偏向板32により煮沸
釜本体12内を右回りの円周方向に偏向され、噴射口2
8の後側に回り込むように作動する。
【0029】この時、煮沸釜本体12の下部の注入口2
2から呉の原料が供給ポンプ(図示せず)等で注入され
ると、蒸気噴射管14の複数の噴射口26および28か
ら噴射され、下部偏向板30により図中右方に偏向され
る蒸気によって蒸気噴射管14の下部の周囲の呉の原料
は左回りの円周方向に動かされ、上部偏向板32により
図中左方に偏向される蒸気によって蒸気噴射管14の上
部の周囲の呉の原料は右回りの円周方向に動かれる。噴
射口26および28から新たな蒸気が噴射される部分に
は、先に噴射された蒸気と接触していない呉の原料部分
が、次々と連続して移動してきて高熱エネルギおよび高
運動エネルギを持つ新たな蒸気と接触する。こうして、
蒸気は、煮沸釜本体12内をらせん状に上昇するので、
まんべんなく呉の原料と接触しながら煮沸釜本体12内
に長く留まる。同時に、蒸気噴射管14の上下の中間部
の周囲では呉の原料は蒸気噴射管14の上部と下部で相
反する円周方向に動く対流となる。
【0030】ここで、煮沸釜本体12内の蒸気噴射管1
4の下部で左回りに動いている呉の原料は、図示しない
供給ポンプ等で押し上げられ、右回りに反転されながら
複雑な乱流となるため、蒸気は呉の原料にさらによく接
触する。これにより、蒸気熱は呉の原料に均一かつ充分
に伝達され、蒸気は呉の原料にその蒸気熱を奪われ気体
より液化凝縮してその容積を減少させ、煮沸釜本体12
内の圧力を下げる。その結果、呉の原料は、煮沸釜本体
12内の圧力により必要以上に注出口24より押し出さ
れることがなく、呉の原料はムラ炊きがないように加熱
される。
【0031】続いて、煮沸釜本体12の上部では、オリ
フィス板18によって煮沸された呉および残留蒸気(温
度低下した蒸気に高温のままの蒸気も含まれていてもよ
い)は、その上昇を妨げられ、一時滞留し、残留蒸気の
液化凝縮が促進される。一方オリフィス板18によって
滞留する残留蒸気は、水冷ジャケット16の環状冷却室
38内を流れる冷水により強制冷却され、気体より液化
凝縮してその容積を減少し、煮沸釜本体12内の上部の
圧力を下げる。一方、オリフィス板18の周辺部のオリ
フィス18a通過する呉は、水冷ジャケット16の環状
冷却室38によって冷却されている煮沸釜本体12内壁
面と強制的に接触するので、効率よく冷却される。こう
して、呉は、煮沸釜本体12内の残留蒸気の圧力により
必要以上に注出口24から押し出されることがない。
【0032】こうして得られた呉は、実質的に無酸素の
過熱蒸気によって均一かつ充分に煮沸されているので、
ムラ炊きがなく、酸化がなく、溶存酸素が実質的にな
い、従来に比べて極めて高品質の呉である。このような
高品質の呉からおからを分離することにより、従来に比
べて高濃度であり、溶存酸素が実質的になく、極めて鮮
度のよい豆乳を得ることができる。こうして得られた豆
乳は、溶存酸素が実質的にないので、鮮度を維持できる
期間が従来より極めて長く、従って、従来より長期間に
渡って味や風味の劣化を防止でき、従来より長期間の保
存が可能である。
【0033】図3に示す蒸気噴射管14は、下部および
上部の各蒸気噴射口26および28から噴射された蒸気
の流動方向をそれぞれ互いに逆円周方向に偏向する2枚
の偏向板30および32が取り付けられたであるもので
あるが、本発明はこれに限定されず、蒸気噴射管から噴
射される蒸気の流動方向およびそのための手段は、どの
ようなものであってもよい。
【0034】例えば、複数の蒸気噴射口からの噴射蒸気
の流動方向を1枚の偏向板によって同一円周方向に偏向
してもよいし、3つ以上の偏向板を用いてそれぞれ逆円
周方向に偏向してもよい。また、1枚の偏向板および2
枚以上のそれぞれの偏向板に対応する複数の蒸気噴射口
を設ける位置も、各偏向板に対して同一直線上である場
合に限定されず、全ての偏向板に対して同一直線上であ
ってもよいし、各偏向板毎にもしくは1個1個の噴射口
毎に、蒸気噴射管の円周方向に所定角度ずつ、例えば、
90°または180°ずつずらしてもよいし、設置間隔
も均等であっても、全くランダムであってもよい。もち
ろん、噴射蒸気の流動方向の同一、非同一に係わらず1
個の噴射口に対して1枚の偏向板を設けてもよいし、同
一の流動方向となる複数の噴射口に対して1枚の偏向板
を設けてもよい。また、ここで用いられる偏向板は、図
示例の平板に限定されず、その一部または全部が、煮釜
本体12の円周方向に湾曲していてもよい。さらに、偏
向板による蒸気の流動方向も完全に円周方向に限定され
ず、上方または下方に傾斜していてもよい。また、蒸気
噴射管の全ての噴射口に偏向板を設けるのが好ましい
が、偏向板を設けない噴射口があってもよい。また、蒸
気噴射管に穿孔する噴射口の向きは、半径方向に限定さ
れず、傾斜していてもよい。さらに、1本の蒸気噴射管
に設ける噴射口の数およびサイズも、特に制限的ではな
く、煮釜の特性に合わせて適宜選択すればよい。
【0035】図1に示す煮釜10に用いられる、1枚の
偏向板を有する蒸気噴射管15を図7に示す。この蒸気
噴射管15は、上下方向に延びた同一直線上に複数の噴
射口46を設けるとともに、噴射口46の図中左側近傍
には噴射口46を近接した位置で斜めに、図示例では接
線方向に覆うように取り付ける構成を有する。図7に示
す実施形態では、偏向板48は、噴射口46から噴射さ
れた蒸気が半径方向から図中右側に傾斜した方向、例え
ば、接線方向右側に向かうように蒸気噴流の方向を偏向
する。その結果、噴射口46から噴射された蒸気は、偏
向板48によって半径方向から図中右側に傾斜した方向
に偏向され、煮沸釜本体12内を左回りの円周方向に流
動する。
【0036】図7に示す蒸気噴射管15を図2に示す蒸
気噴射管14の替わりに取り付けた場合、煮沸釜本体1
2の下部の注入口22より呉の原料が供給ポンプ等で注
入されると、偏向板48によって偏向されて噴射される
蒸気は、蒸気噴射管15の上下において周囲の呉の原料
を左回りの円周方向に動かし、上述したように、呉の原
料とともに煮沸釜本体12内を螺旋状に上昇する。この
ため、蒸気は、上述したように、呉の原料にまんべんな
く接触し、より長い時間煮沸釜本体12内に留まり、蒸
気熱は呉の原料に均一かつ充分に伝達され、熱エネルギ
を失い、気体より液化凝縮してその容積を減少させ、煮
沸釜本体12内の圧力を下げる。その結果、上述したよ
うに、呉の原料が煮沸釜本体12内の圧力により必要以
上に煮沸釜本体12の注出口24より押し出されること
が抑制されるので、呉の原料はムラ炊きのないように加
熱される。このような蒸気噴射管15は、蒸気と呉の原
料との混合や蒸気による呉の原料の流動および攪拌が乱
流によって強力に行われる図2に示す蒸気噴射管14に
比べて、一つの円周方向に穏やかに行われる。このた
め、図2に示す蒸気噴射管14を備えた煮釜10は、本
炊き用として用いるのが好ましく、図7に示す蒸気噴射
管15を備えた煮釜10は、追い炊き用として用いるの
が好ましいが、本発明はこれに限定されず、蒸気噴射管
14を追い炊き用としてもよいし、蒸気噴射管15を本
炊き用としてもよい。
【0037】図示例の呉製造用煮釜10においては、蒸
気噴射管14、15の噴射口26、28、46から噴射
される蒸気の噴射方向を煮釜本体12内の円周方向に傾
ける手段として、噴射口に近接した位置で傾けて取り付
けた偏向板30、32、46を用いているが、本発明は
これに限定されず、蒸気の噴射方向を煮釜本体12内の
円周方向にすることができればどのような手段を用いて
もよい。例えば、蒸気の噴射方向を煮釜本体12内の円
周方向にするために、キャップを噴射口に被せるように
してもよいし、噴射口にノズルを取り付けてもよいし、
また、蒸気噴射管に厚みのある部材を用い、蒸気噴射管
自体に斜めに穿孔したものなどを用いてもよい。なお、
上述したように、蒸気噴射管14、15の噴射口26、
28、46から噴射される蒸気の噴射方向は、煮沸釜本
体12内の円周方向であるが、その向きは制限的ではな
く、右回りまたは左回りのどちらか一方でもよいが、1
個の噴射口毎または数個の噴射口毎にその向きを右回り
から左回りまたはその逆に偏向するようにしてもよい
し、全く規則性を持たせずにランダムに設定してもよ
い。
【0038】図示例の呉製造用煮釜10においては、蒸
気噴射管として、1本の蒸気噴射管14または15を用
いているが、本発明はこれに限定されず、2本以上の蒸
気噴射管を用いてもよい。また、本発明に用いられる蒸
気噴射管の形状は、図示例の円筒状管が好ましいが、こ
れに限定されず、楕円筒管、角筒管、異形状筒管などを
用いてもよく、また、そのサイズも特に限定的ではな
い。図示例の呉製造用煮釜10においては、冷却手段と
して、煮沸釜本体12の上部水冷ジャケット16を設け
ているが、本発明はこれに限定されず、冷却手段自体を
設けなくても良いし、冷却手段を設ける場合にも従来公
知の冷却手段を用いてもよく、例えば、煮沸釜本体12
の上部にらせん状にパイプを巻きつけ、このパイプに井
戸水などの冷水をポンプなどで供給するようにしてもよ
い。また、冷却手段に用いる冷却媒体も、冷水に限定さ
れず、従来公知のどのような冷媒を用いてもよい。
【0039】図示例の呉製造用煮釜10においては、蒸
気および煮呉を一時的に滞留させるオリフィス板とし
て、周辺部にオリフィス18aを有する1枚のオリフィ
ス板18を取り付けているが、本発明はこれに限定され
ず、オリフィス板を全く用いなくてもよいし、2枚以上
のオリフィス板を用いてもよいし、また、各オリフィス
板のオリフィスの設置位置、数、サイズ、形状も特に限
定的ではなく、煮釜の能力や特性に応じて適宜設定すれ
ばよい。図示例の呉製造用煮釜10においては、蒸気噴
射管14に供給する過熱蒸気を発生させる蒸気発生手段
20として、脱酸素手段44を備えた蒸気発生手段20
を用いているが、本発明はこれに限定されず、長期間の
保存を必要としない豆乳を製造するための煮呉や漉し餡
を製造するための茹で小豆などの煮豆を製造する場合に
は、脱酸素手段44を必ずしも備えていなくてもよく、
脱酸素手段44を備えていない従来公知のボイラなどの
蒸気発生手段20を用いてもよい。もちろん、長期間新
鮮な状態で保存可能な豆乳を製造する場合には、蒸気発
生手段20は脱酸素手段44を備える必要がある。図示
例の呉製造用煮釜10は、通常では同様の4つ以上の呉
製造用煮釜10を直列に接続して用いられるが、本発明
の煮釜を他の異なる構造の煮釜と組み合わせて用いても
よい。
【0040】なお、図示例では、本発明の煮釜として、
呉製造に適用した呉製造用煮釜を代表例として説明した
が、本発明の煮釜は、煮沸の対象が呉または呉汁などに
限定されるわけではなく、この他、例えば漉し餡製造の
ための茹で小豆の製造や煮豆の製造、さらには、穀類の
煮沸や粒状や塊状の食品の煮沸などに適用可能なこと
は、いうまでもない。
【0041】本発明に係る煮釜について、種々の実施例
を挙げ、詳細に説明したが、本発明は以上の実施例に限
定されるわけではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
において種々の改良や設計の変更があっても良いことは
もちろんである。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
円筒形の煮沸釜本体内に取り付けられた蒸気噴射管に両
端方向に沿って設けられた複数の噴射口から噴射された
蒸気が煮沸釜本体内の円周方向に送られるように蒸気の
噴射方向を斜めとした構成により、噴射口より噴射され
た蒸気が呉の原料などの水添加煮沸用原料と均一に混合
されるので、蒸気熱を煮沸用原料に均一かつ充分に伝達
させることができ、蒸気自体の温度を低下させ、気体状
態から液化凝縮してそれ自体の容積を減少させ、煮沸釜
本体内の圧力を下げることができる。その結果、煮沸用
原料が必要以上に注出口へと押し出されることを抑制で
きるので、煮沸釜本体内における煮沸用原料の送りを適
切にコントロールでき、ムラ炊きのない品質の良い呉な
どの原料煮沸物を製造することができる。
【0043】また、本発明において、蒸気噴射管の各噴
射口からの蒸気の煮沸釜本体内への噴射方向を、同一円
周方向に傾けたものでは、上記効果に加え、噴射口より
噴射された蒸気は、煮沸釜本体内において煮沸用原料を
円周方向に流動させ、蒸気との混合や接触が最も少ない
噴射口後側の煮沸用原料を噴射口近傍の蒸気の噴射部分
に連続して移動させ、噴射口から噴射された直後の高熱
エネルギかつ高運動エネルギの蒸気と接触させるので、
蒸気熱は煮沸用原料にさらに均一かつ充分に効率良く伝
達させることができ、蒸気は充分に温度を低下させ、気
体より充分に液化凝縮してそれ自体の容積を減少させ、
煮沸釜本体内の圧力をより下げることができる。その結
果、注出口への必要以上の原料の吐出をより良く抑制
し、煮沸釜本体内の原料の送りをさらに適切にコントロ
ールでき、ムラ炊きのないより品質の良い呉などの原料
煮沸物を製造することができる。
【0044】また、本発明において、蒸気噴射管の各噴
射口からの蒸気の煮沸釜本体内への噴射方向を、その両
側で互いに逆の同一円周方向に傾けたものでは、上記の
効果にさらに加えて、蒸気と煮沸用原料との混合および
蒸気による原料の流動、攪拌が、その中間領域の周囲で
は複雑な乱流の中で行われるので、蒸気熱の原料への伝
達をより均一かつ充分に効率良く行い、蒸気の温度低下
と液化凝縮、煮沸釜本体内の圧力低下、注出口への必要
以上の原料の吐出の抑制、煮沸釜本体内の原料の送りの
適切なコントロールをより良く行うことができ、さらに
ムラ炊きのないより品質の良い原料煮沸物を製造するこ
とができる。また、本発明において、蒸気噴射管の各噴
射口より半径方向に噴射した蒸気を円周方向に偏向する
偏向板を各噴射口に近接した位置で斜めに取り付けるも
のでは、偏向板の部材コストが安価であり、蒸気噴射管
に偏向板の取り付けが容易であるので、廉価な煮釜を提
供することができる。
【0045】また、本発明において、煮沸釜本体の注出
口側に煮沸釜本体内の煮沸用原料および残留蒸気を、冷
却する冷却手段および一時的に滞留させるオリフィス板
の少なくとも一方が設けられたものでは、上記効果に加
え、残留蒸気の注出口への吹き抜けを防止することがで
き、さらに蒸気の温度低下と液化凝縮を促進し、煮沸釜
本体内の圧力低下、注出口への必要以上の原料の吐出の
抑制、煮沸釜本体内の原料の送りの適切なコントロール
をさらに促進することができ、さらにムラ炊きのないよ
り品質の良い原料煮沸物を製造することができる。な
お、本発明において、この冷却手段およびオリフィス板
の両者が設けられたものでは、上記効果はさらに大きい
ことはもちろんである。
【0046】また、本発明において、煮沸釜本体内の煮
沸用原料を煮沸する過熱蒸気を発生する蒸気発生手段に
脱酸素手段を備えたものでは、上記効果に加え、酸化さ
れた呉などの原料煮沸物の含有が実質的になく、溶存酸
素の含有が実質的にない、かつムラ炊きのない極めて品
質がよい原料煮沸物を製造することができる。これらの
呉などの原料煮沸物から固形分を分離して得られる豆乳
などの分離液体は、新鮮度の劣化が少なく、長期間の保
存が可能である。
【0047】本発明の煮釜を呉製造に適用して得られた
ムラ炊きのない品質の良い呉を豆腐を製造する際に使用
すると、この呉より造った豆乳は、凝固剤で凝集させる
反応を遅くすることができるので、凝集反応が生じる前
に豆乳と凝固剤をよく混合でき、保水性に富んだ弾力の
ある豆腐を簡易に製造できる。また、蒸気発生手段に脱
酸素手段を備えた煮釜を用いて、実質的に溶存酸素のな
い蒸気で煮沸することによって得られた溶存酸素の含有
が実質的になく、かつムラ炊きのない高品質の呉から得
られた豆乳は、上記効果に加え、細菌の繁殖がなく、新
鮮度の劣化が少なく、長期間の保存が可能である。ま
た、このような豆乳から作った豆腐は、上記効果に加
え、溶存酸素に起因する巣などができず、味や風味や香
りの落ちない美味しい豆腐となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る煮釜の一実施形態の線図的正面
図である。
【図2】 図1に示す煮釜の線図的縦断面図である。
【図3】 図2に示す煮釜に用いられる蒸気噴射管の正
面図である。
【図4】 図3に示す蒸気噴射管のIII −III 線矢視図
である。
【図5】 図3に示す蒸気噴射管のIV−IV線矢視図であ
る。
【図6】 図1に示す煮釜のVI−VI線矢視図である。
【図7】 図1に示す煮釜に用いられる蒸気噴射管の別
の実施形態の正面図である。
【符号の説明】
10 呉製造用煮釜 12 煮沸釜本体 14,15 蒸気噴射管 16 水冷ジャケット 18 オリフィス板 18a オリフィス 20 蒸気発生手段 22 注入口 24 注出口 26,28,46 噴射口 30 下部偏向板 32 上部偏向板 34 蒸気供給管 36 取付部 36a 蒸気供給口 38 環状冷却室 40 冷却水注入口 42 冷却水排出口 44 脱酸素手段 48 偏向板 G 呉の原料 S 蒸気 W 冷水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−227039(JP,A) 特開 平6−237859(JP,A) 特開 平9−28340(JP,A) 特開 平8−238067(JP,A) 特開 平3−180152(JP,A) 実開 昭62−86890(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/20 A47J 27/16

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端近傍に設けられ、水添加煮沸用原料を
    注入する原料注入口および他端近傍に設けられ、前記原
    料の煮沸物を注出する注出口を備え、両端が閉塞された
    円筒形の煮沸釜本体と、 この煮沸釜本体内に取り付けられ、前記原料を煮沸する
    蒸気を噴射するための複数の蒸気噴射口を前記煮沸釜本
    体の長手方向に沿って設けた少なくとも1本の蒸気噴射
    管とを有し、 前記蒸気噴射口から噴射される蒸気が前記煮沸釜本体内
    の円周方向に送られるように前記蒸気の噴射方向を斜め
    としたことを特徴とする煮釜。
  2. 【請求項2】前記煮沸釜本体は、前記原料注入口側を下
    方にし、前記注出口側を上方にして鉛直方向に立設され
    ることを特徴とする請求項1に記載の煮釜。
  3. 【請求項3】請求項2記載の煮釜であって、 さらに、前記蒸気噴射口に近接して設けられ、前記蒸気
    噴射口より噴射された蒸気が円周方向に送られるように
    前記蒸気の流れの方向を変える偏向板を有することを特
    徴とする煮釜。
  4. 【請求項4】前記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口
    は、各蒸気噴射口から噴射される蒸気が前記煮沸釜本体
    内の同一円周方向に送られるように前記蒸気の噴射方向
    を同一に傾けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の煮釜。
  5. 【請求項5】前記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口の
    内の一部は、残りの前記の複数の蒸気噴射口と、前記蒸
    気の送り方向が互いに逆方向となるように前記蒸気の噴
    射方向を互いに逆方向に傾けたことを特徴とする請求項
    1〜3のいずれかに記載の煮釜。
  6. 【請求項6】前記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口
    は、前記原料注入口側と前記注出口側とにおいて、前記
    蒸気の送り方向が互いに逆方向となるように前記蒸気の
    噴射方向を互いに逆方向に傾けたことを特徴とする請求
    項5に記載の煮釜。
  7. 【請求項7】前記蒸気噴射管の前記複数の蒸気噴射口
    は、前記蒸気噴射管の長手方向に延びた同一直線上に設
    けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記
    載の煮釜。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の煮釜であ
    って、 さらに、前記蒸気噴射管の流側の前記煮沸釜本体内に
    設けられ、前記煮沸釜本体内の煮沸原料および残留蒸気
    の流れを制限する少なくとも1枚のオリフィス板を有す
    ることを特徴とする煮釜。
  9. 【請求項9】前記オリフィス板は、前記煮沸釜本体の内
    周部分近傍にオリフィスを有し、前記煮沸釜本体内の煮
    沸原料および残留蒸気を前記煮沸釜本体の内周部分に接
    触させるとともに残留蒸気の吹き抜けを防止することを
    特徴とする請求項8に記載の煮釜。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれかに記載の煮釜で
    あって、 さらに、前記煮沸釜本体の前記注出口側に設けられ、前
    記煮沸釜本体内の煮沸原料および残留蒸気を冷却する冷
    却手段を有することを特徴とする煮釜。
  11. 【請求項11】前記冷却手段が、前記煮沸釜本体の外周
    に設けられ、冷水を循環させる水冷ジャケットであるこ
    とを特徴とする請求項10に記載の煮釜。
  12. 【請求項12】前記オリフィス板は、前記冷却手段の設
    置位置の流側端近傍または前記冷却手段と前記蒸気噴
    射管との間の前記煮沸釜本体内に設けられ、前記煮沸釜
    本体の内周部分近傍にオリフィスを有し、前記煮沸釜本
    体内の煮沸原料および残留蒸気を前記冷却手段によって
    冷却された前記煮沸釜本体の内周部分に接触させるとと
    もに残留蒸気の吹き抜けを防止することを特徴とする請
    求項11に記載の煮釜。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれかに記載の煮釜
    であって、 さらに、前記蒸気噴射管に供給するための蒸気を発生す
    る蒸気発生手段を有することを特徴とする煮釜。
  14. 【請求項14】前記蒸気発生手段は、脱酸素手段を有す
    ることを特徴とする請求項13に記載の煮釜。
  15. 【請求項15】前記蒸気は、実質的に酸素を含有しない
    過熱蒸気であることを特徴とする請求項1〜14のいず
    れかに記載の煮釜。
  16. 【請求項16】前記原料は、豆またはその摩砕物と水と
    の混合物もしくはその混合物の加熱物からなることを特
    徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の煮釜。
  17. 【請求項17】前記原料は、水に浸した大豆の摩砕物、
    この摩砕大豆と水の混合物またはその加熱物であること
    を特徴とする請求項1〜16のいずれかに記載の煮釜。
  18. 【請求項18】前記原料は、小豆または摩砕小豆と水と
    の混合物、またはその加熱物であることを特徴とする請
    求項1〜16のいずれかに記載の煮釜。
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