JP3004910B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP3004910B2
JP3004910B2 JP8099128A JP9912896A JP3004910B2 JP 3004910 B2 JP3004910 B2 JP 3004910B2 JP 8099128 A JP8099128 A JP 8099128A JP 9912896 A JP9912896 A JP 9912896A JP 3004910 B2 JP3004910 B2 JP 3004910B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、弾球遊技機等の遊
技機に関し、入賞手段等の診断部位の異常の有無を診断
できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】遊技機には、パチンコ機、アレンジボー
ル機等の弾球遊技機と、スロットルマシン等の回動式遊
技機とがある。これらの遊技機、例えばパチンコ機等の
弾球遊技機では、スイッチ、ランプ、液晶式表示部等の
電気部品を含む入賞手段、始動手段、変動図柄表示手段
等を遊技盤に装着すると共に、この遊技盤の裏面側に中
継基板を設け、この中継基板にコネクター、リード線を
介して入賞手段、始動手段、変動図柄表示手段等を接続
している。
【0003】そして、入賞手段に遊技球が入賞した時
に、球払い出し手段により規定数の遊技球を賞球として
上皿に払い出す一方、始動手段が遊技球を検出した時
に、乱数処理による電子制御により変動図柄表示手段の
複数個の表示図柄を一定時間変動させ、その変動後の停
止図柄が所定の当たり図柄の組み合わせの時に、遊技者
に有利な利益状態を発生させるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の弾球遊技機で
は、複雑且つ高度な電子制御によって遊技状態を制御し
ているにも拘わらず、入賞手段、始動手段、変動図柄表
示手段等の各遊技部品が正常か否かを診断する自己診断
機能が付いておらず、入賞手段、始動手段、変動図柄表
示手段等に異常が発生した時には、次のような問題があ
る。
【0005】即ち、この種の弾球遊技機では、複雑且つ
高度な電子制御によって遊技状態を制御しているため、
入賞手段、始動手段、変動図柄表示手段等の各遊技部品
にスイッチ不良、断線等の異常が発生した場合には、そ
の異常を発見することが非常に難しく、しかも、その異
常に対処するにも高度の知識や技術を必要とするため、
異常箇所の遊技部品を交換して正常な状態に復旧するま
でに非常な長時間を要する。
【0006】従って、ゲーム中に入賞手段、始動手段、
変動図柄表示手段等に異常が生じた場合には、遊技者は
その時点での遊技状態が如何に有利な状況であっても、
ゲームを中断するか、又はゲームを途中で終了しなけれ
ばならず、遊技者に多大な不利益、損失を与えることに
なる。
【0007】また遊技店側でも、正常な状態に復旧する
まではその弾球遊技機が稼働不能であるため、その間の
稼働率の低下により大きな損失を被ることがある。本発
明は、このような従来の課題に鑑み、入賞手段等の診断
部位の異常の有無を診断し監視でき、診断部位に異常が
発生した時にはそれを容易且つ確実に報知できる遊技機
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、各診断部位47に診断信号を印加して各診断部位47の
異常の有無を診断し監視する診断監視手段35と、この診
断監視手段35による診断結果を記憶する診断結果記憶手
段37と、診断監視手段35による診断結果を表示する診断
結果報知手段38とを備え、診断監視手段35と診断結果記
憶手段37とを、遊技動作を制御する制御基板21に設けた
ものである。
【0009】請求項2に記載の本発明は、液晶式表示部
33を有する変動図柄表示手段28を備えた遊技機におい
て、各診断部位47に診断信号を印加して各診断部位47の
異常の有無を診断し監視する診断監視手段35と、この診
断監視手段35による診断結果を記憶する診断結果記憶手
段37と、診断監視手段35による診断結果を表示する診断
結果報知手段38とを備え、診断結果報知手段38を変動図
柄表示手段28の液晶式表示部33により構成したものであ
る。
【0010】請求項3に記載の本発明は、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、ゲーム開始前の立ち上
がり後、又はゲームの停止中に診断するように診断監視
手段35を制御する診断制御手段36を備えたものである。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項1、2
又は3に記載の発明において、診断監視手段35に、各診
断部位47用の診断信号を記憶する診断信号記憶手段39
と、この診断信号記憶手段39からの各診断信号を各診断
部位47に順次切り換えて流すための切り換え手段42と、
各診断部位47の基準信号を記憶する基準信号記憶手段43
と、各診断部位47に診断信号を印加した時の各診断部位
47の信号を検出する信号検出手段44と、この信号検出手
段44の検出信号と基準信号記憶手段43の基準信号とを照
合して各診断部位47の良否を判定する異常判定手段45と
を備えたものである。
【0012】請求項5に記載の本発明は、請求項1、
2、3又は4に記載の発明において、診断信号として複
数レベルの電圧V1 〜V3 を設定し、この電圧V1 〜V
3 を診断部位47に印加した時の診断部位47からの検出信
号のオンオフにより異常の有無を判定するようにしたも
のである。
【0013】請求項6に記載の本発明は、請求項1、
2、3又は4に記載の発明において、基準信号として最
大値Vmax と最小値Vmin とこれらの中間の有効範囲V
H 〜VL とを設定し、検出電圧Va が最大値Vmax の時
に診断部位47のオープンとし、検出電圧Va が最小値V
min の時に診断部位47のショートとし、検出電圧Va が
有効範囲VH 〜VL の時に正常として夫々判定するよう
にしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳述する。図1は弾球遊技機1 とカード式球貸
し機2 との前側の斜視図、図2は弾球遊技機1 とカード
式球貸し機2 との後側の斜視図を示す。
【0015】弾球遊技機1 は、図1及び図2に示すよう
に、外枠3 と、この外枠3 に開閉自在に枢着された前枠
4 とを備えている。前枠4 には、遊技盤5 に対応するガ
ラス扉6 と、上皿7 を支持する開閉板8 とが上下に配置
され、これらガラス扉6 及び開閉板8 は前枠4 に回動自
在に枢着されている。前枠4 の下部には、上皿7 の下側
に下皿9 が、この下皿9 の一側方に発射手段10の発射ハ
ンドル11が夫々設けられている。
【0016】遊技盤5 は前枠4 に裏側から着脱自在に装
着されており、また前枠4 には、図2に示す如く、この
遊技盤5 を押さえるための裏機構板12が裏面側から着脱
自在に装着されている。裏機構板12には開口部13が形成
されると共に、その上側に賞球タンク14、賞球タンクレ
ール15が、左右一側に球払い出し手段16が、下側に通路
ユニット17等が夫々設けられている。
【0017】開口部13には、遊技盤5 の裏側に上下に近
接して装着された裏カバー18と入賞球タンク19とが嵌合
されている。裏カバー18には制御ボックス20が裏側から
着脱自在に装着され、この制御ボックス20に制御基板21
(図4参照)が収納されている。
【0018】遊技盤5 には、図3に示すように、ガイド
レール31が環状に装着されると共に、そのガイドレール
31の内側に、遊技球が入賞する入賞手段22〜26、遊技球
が通過する始動手段27、この始動手段27が遊技球を検出
した時に図柄を一定時間変動させる変動図柄表示手段2
8、変動図柄表示手段28の停止図柄が大当たり図柄とな
った後に有効に作動する特定入賞手段29、この特定入賞
手段29に遊技球が入賞する毎に所定回数だけ間欠的に作
動する大当たり用の大入賞手段30、コーナーランプ32等
の各遊技部品が装着されている。
【0019】入賞手段22〜26、始動手段27には、遊技球
の入賞を検出するスイッチ、LED等の発光ランプ等の
電気部品が組み込まれている。変動図柄表示手段28は液
晶式表示部33を備え、この液晶式表示部33に、ゲーム前
にはデモンストレーション画像を、ゲーム中には左右に
3個の図柄を、異常発生時には異常発生箇所及び異常内
容を夫々表示するようになっている。
【0020】特定入賞手段29には、入賞した遊技球を振
り分ける回転体の他に、遊技球の入賞を検出するスイッ
チ、回転体を駆動するモーター等の電気部品が組み込ま
れている。大入賞手段30には、前側に開閉自在な開閉板
の他、入賞した遊技球を検出するスイッチ、開閉板を駆
動するソレノイド等の電気部品が組み込まれている。コ
ーナーランプ32には発光ランプが組み込まれている。
【0021】図4は制御系を例示する。図4にいて、34
は遊技状態制御手段で、遊技盤5 の入賞手段22〜26に遊
技球が入賞し、又は始動手段27が遊技球を検出したこと
等に伴う遊技盤5 側の全遊技状態を制御するためのもの
である。そして、この遊技状態制御手段34は、例えば変
動図柄表示手段28の図柄を変動させる時の制御プログラ
ム等のように、遊技盤5 側の入賞手段22〜26、始動手段
27、変動図柄表示手段28、大入賞手段30等の各遊技部品
による遊技動作を制御する制御プログラム、表示ランプ
等を点滅させる点滅表示データー、スピーカーから音声
を出す時の音声データー等の各固定データーが記憶され
たROMと、入賞手段22〜26、始動手段27、大入賞手段
30等に遊技球が入賞した時の入賞データー等を一時的に
記憶するRAMと、これらを制御するCPU等により構
成されている。
【0022】35は診断監視手段で、入賞手段22〜26のス
イッチ等の各診断部位47に診断信号を印加する機能と、
その診断信号を印加した時の各診断部位47からの信号を
検出する機能と、その検出信号と基準信号とを照合して
各診断部位47の異常の有無を判定する機能と、異常の発
生時に遊技状態制御手段34にゲーム停止信号を送ってゲ
ーム不能にする機能とを有し、各診断部位47の異常の有
無を診断し監視するようになっている。
【0023】36は診断制御手段で、ゲーム開始前の立ち
上がり後のゲーム開始前に各診断部位47を診断するよう
に診断監視手段35を制御するためのものである。37は診
断結果記憶手段で、診断監視手段35による診断結果を記
憶するようになっている。なお、診断監視手段35及び診
断結果記憶手段37は、ROM、RAM及びCPU等によ
り構成され、遊技状態制御手段34と共に制御ボックス20
内の制御基板21に装着されている。
【0024】38は診断結果報知手段で、この診断結果報
知手段38は変動図柄表示手段28の液晶式表示部33を利用
しており、診断監視手段35による診断結果を液晶式表示
部33により表示するようになっている。
【0025】診断監視手段35は、図5に示すように、各
診断部位47の診断信号を記憶する診断信号記憶手段39
と、この診断信号記憶手段39から診断信号をD/A変換
して各診断部位47にアナログ信号として流すためのD/
A変換手段40と、各診断部位47にアナログ信号を流した
時の各診断部位47の両端の電圧をA/D変換するA/D
変換手段41と、D/A変換手段40及びA/D変換手段41
を各診断部位47に順次切り換えて接続するための切り換
え手段42と、各診断部位47毎の基準信号を記憶する基準
信号記憶手段43と、各診断部位47に診断信号を印加した
時の各診断部位47からの信号を検出する信号検出手段44
と、この信号検出手段44の検出信号と基準信号記憶手段
43の基準信号とを比較照合して各診断部位47の異常の有
無を判定する異常判定手段45とを備えている。なお、D
/A変換手段40と切り換え手段42との間には電流制限抵
抗46が接続されている。
【0026】診断信号記憶手段39は、例えば診断部位47
が半導体スイッチ等の場合には、その半導体スイッチ等
に応じた所定レベルの診断信号を記憶し、また診断部位
47が常開式の可動接点型の検出スイッチ等の場合には、
その検出スイッチの接点間の間隔に応じた3段階程度の
電圧レベルの診断信号を記憶するように、各診断部位47
に応じた診断信号が夫々設定し記憶されている。
【0027】切り換え手段42は、図6に示すように、入
賞手段22〜26のスイッチ等の各診断部位47毎に4個の電
子スイッチS1,S2,S3,S4 …を有し、この各電子スイッチ
S1,S2,S3,S4 …を診断部位47の診断順に従って順次オン
オフ制御して、D/A変換手段40でD/A変換後の診断
信号を各診断部位47に極性を切り換えながら正逆の両方
向から流すと共に、その時の各診断部位47からの信号を
A/D変換手段41に送るようになっている。
【0028】基準信号記憶手段43には、各診断部位47に
応じた基準信号が設定し記憶されている。即ち、診断部
位47が半導体スイッチ等の場合には、図7に示すよう
に、遊技盤5 の各診断部位47毎に、その各診断部位47に
応じて最大値Vmax と最小値Vmin とこれらの中間の有
効範囲VH 〜VL とが基準データーとして設定されてお
り、また診断部位47が常開式の可動接点型の検出スイッ
チ等の場合には、各電圧レベル毎にオンオフの別を判定
できるように、その各電圧レベルに合わせてオン又はオ
フが設定されている。
【0029】異常判定手段45は、各診断部位47の良否を
判定するためのものである。この異常判定手段45は、診
断部位47が半導体スイッチ等の場合には、各診断部位47
の検出信号である検出電圧Vs を基準信号と比較して、
その検出電圧Vs が最大値Vmax の時に診断部位47のオ
ープンとし、検出電圧Vs が最小値Vmin の時に診断部
位47のショートとし、検出電圧Vs が有効範囲VH 〜V
L の時に正常として、各診断部位47の診断結果の良否を
夫々判定するようになっている。
【0030】また異常判定手段45は、診断部位47が常開
式の可動接点型の検出スイッチ等の場合には、例えば図
8に示すように、所定レベル以下の低電圧V1 の診断信
号でオンした時に、接点間の間隔を狭小とし、所定レベ
ルの正規電圧V2 の診断信号でオンした時に、接点間の
間隔を適正とし、接点が溶断又は溶着しない範囲内で所
定レベル以上の高電圧V3 の診断信号の時にオンしない
時に、接点間の間隔が大き過ぎると夫々判定するように
なっている。
【0031】次に上記構成における自己診断動作を図9
のフローチャートを参照しながら説明する。遊技店にお
いて、営業開始前に各弾球遊技機1 の電源を投入して立
ち上げると(ステップS1)、先ずRAM等を初期化す
る(ステップS2)。そして、初期化の終了後、診断制
御手段36が診断可能な状態か否かを判定し(ステップS
3)、診断可能な状態となっておれば、診断監視手段35
を働かせて、遊技盤5の各入賞手段22〜26等に組み込ま
れたスイッチ、ランプ、その遊技球の各診断部位47の診
断動作を開始する(ステップS4)。
【0032】遊技盤5 の各電気部品の異常の有無を診断
する際には、診断信号記憶手段39に各診断部位47に対応
して記憶された診断信号を読み出し、その診断信号をD
/A変換手段40でD/A変換したアナログ信号を各診断
部位47に順次流し、その時の電圧を診断部位47からの検
出信号として検出する。
【0033】即ち、診断部位47が半導体スイッチ、ラン
プ等の場合には、図10に示すように、診断部位47の電
気部品に電流制限抵抗46を介して診断電流i を流すと、
診断部位47の各電気部品には電気抵抗があるので、その
診断部位47の両端a,b に電圧が発生する。従って、この
診断部位47の両端a,b 間の電圧を検出信号として検出す
る方法を採っている。
【0034】そこで、例えば図6の診断部位47a を診断
する場合には、電子スイッチS1,S3をオンさせた状態で
電源側の端子が+、端子が−となるように電圧Vi を印
加すると、検出側の端子間に検出電圧Vs が発生する。
次に、電子スイッチS1,S3 をオフした後、電子スイッチ
S2,S4 をオンして電源側の端子が−、端子が+となるよ
うに電圧Vi を印加すると、検出側の端子間に検出電圧
Vs が発生する。
【0035】このように診断部位47a に対して極性を変
えて電圧Vi を印加すれば、診断部位47a が半導体素子
等を含み、その極性によって検出電圧Vs が変化するよ
うな場合でも、その良否を確実に診断することができ
る。つまり、診断部位47a の構成、種類等によって、そ
の異常の有無を誤って判断することがなく、信頼性のあ
る診断が可能である。電子スイッチS4,S6 のみオンする
と、隣合う一対の診断部位47a,47b の端子間にショート
があるか否かを診断できる。このため、各電気部品自体
の異常の他、コネクタ等の異常も同時に診断できる。
【0036】基準信号と検出信号との比較照合は、図7
に示すようにして行う。即ち、基準信号記憶手段43は、
各診断部位47毎に、その各診断部位47に応じて最大値V
maxと最小値Vmin とこれらの中間の有効範囲VH 〜VL
とが基準信号として設定されており、この基準信号を
読み出して、信号検出手段44により各診断部位47から検
出した検出信号である検出電圧Vs と、基準信号記憶手
段43に記憶する基準信号とを異常判定手段45によって比
較照合する。
【0037】この場合、異常判定手段45では、検出電圧
Vs が最大値Vmax の時に診断部位47のオープンとし、
検出電圧Vs が最小値Vmin の時に診断部位47のショー
トとし、検出電圧Vs が有効範囲VH 〜VL の時に正常
として夫々判定する。また診断部位47が常開式の可動接
点型の検出スイッチの場合には、検出スイッチが常開状
態にあり、単に電流を流すだけでは診断不能であるの
で、異なるレベルの電圧V1 〜V3 を診断信号として印
加して、接点間が導通状態になるか否かにより検出スイ
ッチの異常の有無を診断する。
【0038】この場合、例えば、所定レベル以下の低電
圧V1 を印加した時に接点間がオン状態になれば、接点
間の間隔が狭すぎることになる。また接点が溶断又は溶
着しない範囲内で所定レベル以上の高電圧V3 を印加し
た時に、通常では接点間が導通してオン状態になるにも
拘わらず、接点間が全く導通しなければ、接点間の間隔
が広すぎることになる。従って、異なる電圧レベルの診
断信号を検出スイッチに流すことによって、常開式の可
動接点型の検出スイッチの異常も診断することができ
る。
【0039】このようにして診断監視手段35により各診
断部位47を診断し、その検出信号を基準信号と照合して
異常判定手段45で異常の有無を判定し(ステップS
4)、その診断部位47の異常の有無を診断結果記憶手段
37により記憶する(ステップS5)。そして、その診断
部位47の診断が終了すれば、全ての診断部位47について
診断が終了したか否かを診断制御手段36で判定し、未だ
診断していない箇所があれば、次の診断部位47の診断に
移行する(ステップS6)。
【0040】全ての診断部位47の診断が終了すれば、何
処かに異常があったか否かを判定し(ステップS7)、
異常があった時には、診断監視手段35により遊技状態制
御手段34等にゲーム停止信号を出してゲーム不能にした
後(ステップS8)、その異常箇所及び異常内容を診断
結果報知手段38、即ち、変動図柄表示手段28の液晶式表
示部33に文字等で表示し報知すると共に、その異常に対
する措置の仕方を表示する(ステップS9)。全ての診
断部位47に全く異常がなければ、診断監視手段35により
遊技状態制御手段34等にゲーム可能の信号を送り、この
弾球遊技機1 をゲーム可能な状態にする(ステップS1
0)。
【0041】このように遊技盤5 の入賞手段22〜26等の
異常の有無を診断し監視する診断監視手段35を設け、そ
の診断結果を診断結果記憶手段37で記憶し、異常が発生
した時には診断結果報知手段38により報知することによ
り、入賞手段22〜26等に異常が発生した場合には、その
事実を即時に容易且つ確実に把握することができる。こ
のため、異常が発生した場合にも、その入賞手段22〜26
を交換する等、異常内容に応じて的確な措置を迅速に講
じることができる。
【0042】特に電源投入時の立ち上がり後に、診断監
視手段35で異常の有無を診断するようにしているので、
仮に異常が発生した場合にも、殆どの場合に遊技者に対
して直接損害を与えるようなことがなく、また遊技店側
に対しても営業前から的確な措置を迅速に講じることが
可能であるため、稼働率の低下等による損害を極力少な
くできる利点がある。
【0043】更に診断部位47に異常があれば、弾球遊技
機1 がゲーム不能となり、遊技者が誤ってゲームを行い
始めても、弾球遊技機1 は作動しない。このため、遊技
者の誤りによる問題も発生し得ない。図11は本発明の
第2の実施形態を例示し、初期化又はゲームの終了から
一定時間経過した時に診断監視手段35が診断すべく、診
断制御手段36で診断監視手段35を制御するようにしたも
のである。
【0044】即ち、初期化後に、診断制御手段36により
ゲーム中か否かを判定し(ステップS12)、ゲーム中
でなければ、初期化又はゲームの終了から一定時間経過
して診断可能か否かを判定し(ステップS13)、診断
可能と判定した時に診断監視手段35による診断に移行す
る。この場合には、ゲーム開始前、又はゲームとゲーム
との間の空き時間を利用して遊技盤5 の異常の有無を診
断できる。
【0045】以上、本発明の各実施形態について詳述し
たが、本発明はこの実施形態に限定されるものではな
い。例えば、実施形態では、パチンコ機等の弾球遊技機
1 の遊技盤5 を診断対象にしているが、遊技盤5 に限ら
ず、弾球遊技機1 全体の電気系統を診断対象としても良
い。
【0046】またパチンコ機等の弾球遊技機1 の他、回
動式遊技機等の遊技機を対象とする場合にも、各実施形
態と同様に実施することが可能である。更に診断結果報
知手段38には、スピーカーを用いても良い。その外、診
断部位47に直流電流を流して診断するようにしている
が、診断部位47がコイル、コンデンサ等の場合には低周
波の交流電流を流すようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】請求項1に記載の本発明によれば、各診
断部位47に診断信号を印加して各診断部位47の異常の有
無を診断し監視する診断監視手段35と、この診断監視手
段35による診断結果を記憶する診断結果記憶手段37と、
診断監視手段35による診断結果を表示する診断結果報知
手段38とを備えているので、各診断部位47の異常の有無
を診断し監視でき、診断部位47に異常が発生した時には
それを容易且つ確実に報知できる利点がある。さらに診
断監視手段35と診断結果記憶手段37とを、遊技動作を制
御する制御基板21に設けているので、制御基板21の遊技
動作制御用のROM、RAM等を利用して診断監視手段
35、診断結果記憶手段37を構成することが可能であり、
また配線等を容易に行うことができる。
【0048】請求項2に記載の本発明は、液晶式表示部
33を有する変動図柄表示手段28を備えた遊技機におい
て、各診断部位47に診断信号を印加して各診断部位47の
異常の有無を診断し監視する診断監視手段35と、この診
断監視手段35による診断結果を記憶する診断結果記憶手
段37と、診断監視手段35による診断結果を表示する診断
結果報知手段38とを備え、診断結果報知手段38を変動図
柄表示手段28の液晶式表示部33により構成しているの
で、各診断部位47の異常の有無を診断し監視でき、診断
部位47に異常が発生した時にはそれを容易且つ確実に報
知できる。また診断部位47に異常が発生した時には、そ
の診断結果を液晶式表示部33に文字等で表示して報知で
き、異常内容に応じて的確な措置を迅速に講じることが
できる。
【0049】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1又は2に記載の発明において、ゲーム開始前の立ち上
がり後、又はゲームの停止中に診断するように診断監視
手段35を制御する診断制御手段36を備えているので、ゲ
ームに直接影響を与えることなく、空き時間を有効に利
用して異常の有無を診断できる。
【0050】請求項4に記載の本発によれば、請求項
1、2又は3に記載の発明において、診断監視手段35
に、各診断部位47用の診断信号を記憶する診断信号記憶
手段39と、この診断信号記憶手段39からの各診断信号を
各診断部位47に順次切り換えて流すための切り換え手段
42と、各診断部位47の基準信号を記憶する基準信号記憶
手段43と、各診断部位47に診断信号を印加した時の各診
断部位47の信号を検出する信号検出手段44と、この信号
検出手段44の検出信号と基準信号記憶手段43の基準信号
とを照合して各診断部位47の良否を判定する異常判定手
段45とを備えているので、多数の診断部位47を自動的に
容易且つ能率的に診断することができる。
【0051】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1、2、3又は4に記載の発明において、診断信号とし
て複数レベルの電圧V1 〜V3 を設定し、この電圧V1
〜V3 を診断部位47に印加した時の診断部位47からの検
出信号のオンオフにより異常の有無を判定するようにし
ているので、診断部位47が常開式の可動接点形の検出ス
イッチ等の場合でも、その異常を診断できる。
【0052】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
1、2、3又は4に記載の発明において、基準信号とし
て最大値Vmax と最小値Vmin とこれらの中間の有効範
囲VH 〜VL とを設定し、検出電圧Va が最大値Vmax
の時に診断部位47のオープンとし、検出電圧Va が最小
値Vmin の時に診断部位47のショートとし、検出電圧V
a が有効範囲VH 〜VL の時に正常として夫々判定する
ようにしているので、診断部位47が半導体スイッチ等の
場合にも異常を診断でき、しかもその異常内容まで判定
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の前
側の斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態を示す弾球遊技機の後
側の斜視図である。
【図3】本発明の第1の実施形態を示す遊技盤の正面図
である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す制御系のブロッ
ク図である。
【図5】本発明の第1の実施形態を示す診断監視手段の
ブロック図である。
【図6】本発明の第1の実施形態を示す切り換え手段の
構成図である。
【図7】本発明の第1の実施形態を示す診断信号及び基
準信号の説明図である。
【図8】本発明の第1の実施形態を示す診断信号の説明
図である。
【図9】本発明の第1の実施形態を示す診断時のフロー
チャートである。
【図10】本発明の第1の実施形態を示す診断原理図で
ある。
【図11】本発明の第2の実施形態を示す診断時のフロ
ーチャートである。
【符合の説明】
21 制御基板 35 診断監視手段 36 診断制御手段 37 診断結果記憶手段 38 診断結果報知手段 39 診断信号記憶手段 42 切り換え手段 43 基準信号記憶手段 44 診断検出手段 45 異常判定手段 47 診断部位

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各診断部位(47)に診断信号を印加して各
    診断部位(47)の異常の有無を診断し監視する診断監視手
    段(35)と、この診断監視手段(35)による診断結果を記憶
    する診断結果記憶手段(37)と、診断監視手段(35)による
    診断結果を表示する診断結果報知手段(38)とを備え、診
    断監視手段(35)と診断結果記憶手段(37)とを、遊技動作
    を制御する制御基板(21)に設けたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 液晶式表示部(33)を有する変動図柄表示
    手段(28)を備えた遊技機において、各診断部位(47)に診
    断信号を印加して各診断部位(47)の異常の有無を診断し
    監視する診断監視手段(35)と、この診断監視手段(35)に
    よる診断結果を記憶する診断結果記憶手段(37)と、診断
    監視手段(35)による診断結果を表示する診断結果報知手
    段(38)とを備え、診断結果報知手段(38)を変動図柄表示
    手段(28)の液晶式表示部(33)により構成したことを特徴
    とする遊技機。
  3. 【請求項3】 ゲーム開始前の立ち上がり後、又はゲー
    ムの停止中に診断するように診断監視手段(35)を制御す
    る診断制御手段(36)を備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 診断監視手段(35)に、各診断部位(47)用
    の診断信号を記憶する診断信号記憶手段(39)と、この診
    断信号記憶手段(39)からの各診断信号を各診断部位(47)
    に順次切り換えて流すための切り換え手段(42)と、各診
    断部位(47)の基準信号を記憶する基準信号記憶手段(43)
    と、各診断部位(47)に診断信号を印加した時の各診断部
    位(47)の信号を検出する信号検出手段(44)と、この信号
    検出手段(44)の検出信号と基準信号記憶手段(43)の基準
    信号とを照合して各診断部位(47)の良否を判定する異常
    判定手段(45)とを備えたことを特徴とする請求項1又は
    2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 診断信号として複数レベルの電圧V1 〜
    V3 を設定し、この電圧V1 〜V3 を診断部位(47)に印
    加した時の診断部位(47)からの検出信号のオンオフによ
    り異常の有無を判定するようにしたことを特徴とする請
    求項1、2又は3に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 基準信号として最大値Vmax と最小値V
    min とこれらの中間の有効範囲VH 〜VL とを設定し、
    検出電圧Va が最大値Vmax の時に診断部位(47)のオー
    プンとし、検出電圧Va が最小値Vmin の時に診断部位
    (47)のショートとし、検出電圧Va が有効範囲VH 〜V
    L の時に正常として夫々判定するようにしたことを特徴
    とする請求項1、2、3又は4に記載の遊技機。
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