JP3004906B2 - 外皮で覆われた食品の製造装置 - Google Patents

外皮で覆われた食品の製造装置

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JP3004906B2
JP3004906B2 JP8052868A JP5286896A JP3004906B2 JP 3004906 B2 JP3004906 B2 JP 3004906B2 JP 8052868 A JP8052868 A JP 8052868A JP 5286896 A JP5286896 A JP 5286896A JP 3004906 B2 JP3004906 B2 JP 3004906B2
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英文 渡部
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、餃子、パオズ等の
ように、麺皮等からなる外皮で具等の中身を覆った食品
の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の食品の製造装置としては、例え
ば特開昭7−222573号公報に開示されたものがあ
る。この食品製造装置は、中身送出ノズル及びこれの外
周側にある外皮送出ノズルから具等の中身とこれを覆う
外皮とをほぼ水平方向に連続的に送出する材料送出手段
と、この材料送出手段によって外皮とこれに覆われた中
身とが連続的に送出される途上で中身と外皮を所要間隔
に切断する切断手段とを備たもので、切断手段は、それ
ぞれ回転駆動される上下一対の成形ローラーを備え、両
成形ローラーの外周面間には外皮の厚み程度の隙間が形
成され、上側成形ローラーの外周面にはその左右両側に
略半円状の凹部からなる餃子成形部が周方向適当間隔で
設けられ、各成形部の外周部に切断エッジが形成されて
いる。しかして、中身送出ノズルから具等の中身を棒状
に送出させると共に、外皮送出ノズルの円環状ノズル口
から外皮をチューブ状に送出させ、この中身とこれを覆
った外皮を、前方の切断手段において、餃子成形部外周
の切断エッジによって外皮を切断すると同時に、その切
断縁を吻合して中身を外皮で覆って、例えば餃子を成形
するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
製造装置では、材料送出手段から送出される外皮とこれ
に覆われた中身を前記切断手段によって切断し、外皮の
切断縁を吻合して中身を外皮で覆って例えば餃子を成形
する場合に、図10に示すように、成形されて互いに切
り離された餃子P,P間に中身及び外皮の残材Hができ
ることから、その残材Hを除去する作業が必要となる上
に、材料ロスが大きく、非常に不経済であった。
【0004】本発明は、上記の課題に鑑み、材料送出手
段から送出される外皮とこれに覆われた中身を切断手段
によって切断する際に、中身及び外皮の残材を生ぜしめ
ることなく、中身及び外皮を全て有効に使用できるよう
にした切断装置を備えた食品の製造装置を提供すること
を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
中身送出ノズル9及びこれの外周側にある外皮送出ノズ
ル10から具等の中身Gとこれを覆う外皮Sとを連続的
に送出する材料送出手段11と、この材料送出手段11
から送出される外皮Sに襞13を外皮送出方向一定ピッ
チで形成する襞形成手段14と、前記材料送出手段11
によって襞13付き外皮Sとこれに覆われた中身Gとが
連続的に送出される途上で中身Gと襞13付き外皮Sを
所要間隔に切断する切断手段16とを備えてなる外皮で
覆われた食品の製造装置において、前記切断手段16
は、前記襞13付き外皮Sと中身Gを引き込む方向に回
転駆動される一対の成形ローラー47,48からなり、
一方の成形ローラー47の外周面には、ローラー幅方向
中心部を挟んでその両側にそれぞれ略外向き凹部からな
る食品成形部51が周方向一定ピッチで互いに近接した
位置に形成され、この食品成形部51以外のローラー外
周面部が、両端に一対の鍔部48b,48bを有する
方の成形ローラー48の外周面に密接し、襞13付き
皮Sと中身Gを他方の成形ローラー48外周面との間で
押し切って、外皮Sの押し切り縁部Jを吻合して中身G
を外皮Sによって覆うようにする押し切り切断部52を
形成してなることを特徴とする。
【0006】この発明にあっては、一方の成形ローラー
47の外周面において食品成形部51の形成されていな
い外周面部分が、他方の成形ローラー48の外周面と密
接する押し切り切断部52を形成し、しかしてこの押し
切り切断部52が他方の成形ローラー48外周面との密
接部52aで外皮S及び中身Gを押し切って、これら外
皮S及び中身Gの押し切り縁部J,gを食品成形部51
内に押し込み、これと同時に外皮Sの押し切り縁部Jを
互いに吻合して中身Gを外皮Sによって覆った食品に成
形する。このように外皮Sと中身Gとを一方の成形ロー
ラー47の外周面の押し切り切断部52により押し切っ
て、これら外皮S及び中身Gの押し切り縁部J,gを食
品成形部51内に押し込むようにするため、残材ができ
ない。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
外皮で覆われた食品の成形装置において、前記一方の成
形ローラー外周面のローラー幅方向中心部を挟んでその
一方側の食品成形部と他方側の食品成形部とは、それぞ
れの周方向中心部が周方向に互いに半ピッチ分だけずら
してあることを特徴とする。
【0008】この発明にあっては、成形ローラー47の
外周面に複数の略外向き半円状の凹部からなる食品成形
部51を有効に形成することができて、押し切り切断部
52の幅を極力狭くでき、それによりこの押し切り切断
部52による押し切り作用が効果的に行われる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、餃子を製造する装置を示
し、特に外皮の片面側に襞の付いた餃子を製造する装置
を例示したもので、この製造装置は、中身送出ノズル9
及びこれの外周側にある外皮送出ノズル10から具等の
棒状の中身Gとこれを覆う麺皮からなるチューブ状の外
皮Sとをほぼ水平方向に連続的に送出する材料送出手段
11と、前記外皮送出ノズル10から送出されるチュー
ブ状外皮Sの上面側に襞付けバー12を間欠的に押し付
けて、当該外皮S上面側に襞13を外皮送出方向一定ピ
ッチで連続的に形成する襞形成手段14と、前記外皮送
出ノズル10から送出されるチューブ状外皮Sに小孔を
穿って、外皮Sと前記中身送出ノズル9から棒状に送出
される中身Gとの間に空気を導入するための穿孔手段1
5と、前記襞形成手段14により襞13を付けられたチ
ューブ状外皮Sとこれに覆われた棒状中身Gとが連続的
に送出される途上でその中身Gと外皮Sを所要間隔に切
断すると共に、切断した外皮Sの縁部を吻合して中身G
を完全に外皮Sによって覆うようにする切断手段16
と、を備えている。
【0010】中身送出ノズル9は、中身押し出しスクリ
ュー25を内装した中身送給パイプ17の先端部に設け
られていて、中身送給パイプ17内で前記スクリュー2
5により送給される中身材料Gmが、この中身送出ノズ
ル9から棒状の中身Gとなって連続的に送出されるよう
になっている。尚、この中身送出ノズル9のノズル口の
左右両端に横孔部9aを開口している(図2参照)。ま
た、外皮送出ノズル10は、中身送出ノズル9の外周側
にあって外皮送給パイプ18の先端部に着脱可能に取り
付けられており、外皮送給パイプ18内の外皮材料Sm
が、中身送給パイプ17に回転可能に外嵌された外皮押
し出しスクリュー19により送給されて、この外皮送出
ノズル10からチューブ状の外皮Sとなって連続的に送
出されるようになっている。
【0011】上記外皮送出ノズル10の構造について図
2〜図5を参照して詳細に説明すると、この外皮送出ノ
ズル10は、外筒部20と内筒部21とからなるもの
で、内外両筒部20,21間の材料送出端部側(先端部
側)に、図3の(A)に示すような偏心した円環状ノズ
ル口22を形成すると共に、その反対側(後端部側)に
は円環状ノズル口22に外皮材料Smを導入する環状空
間部23を形成している。円環状ノズル口22は、図3
の(A)に示すように、襞形成手段14によって襞13
を付けられる外皮Sの材料Smの襞付け面側(上面側)
が通過する開口部の開口幅(その最小幅をW1で示す)
を、非襞付け面側(下面側)が通過する開口部の開口幅
(その最小幅をW2で示す)よりも狭くなるように形成
している。また、環状空間部23は、図5に示すよう
に、周方向一定間隔おきに設けられた隔壁24によりそ
れぞれ同一の容積をもつ独立した複数の室26に区画形
成されている。
【0012】図4は、外皮送出ノズル10を形成する外
筒部20と内筒部21とを互いに切り離した状態を示し
たもので、外筒部20は先窄まり円筒状に形成され、そ
の後端部には連結用リング部20aを有する。内筒部2
1は、外筒部20の連結用リング部20bと軸方向に係
合する連結用リング部21aを有し、そして内筒部21
はこの連結用リング部21aとの間に、周方向一定間隔
で複数(例えば8つ)の隔壁24が介設されており、こ
れら複数の隔壁24によって前記環状空間部23がそれ
ぞれ独立した複数の室26に区画形成されることにな
る。尚、内筒部21の先端面上部には、襞形成手段14
の一部を構成する支持棒27が突設されており、また内
筒部21の内周側には、中身送給パイプ17を支持する
支持筒部21dが内嵌され、更に内筒部21の連結用リ
ング部21aには、外筒部20の連結用リング部20a
に設けた係合孔20cに係合可能な位置決め用係合ピン
21cが突設されている。内外両筒部20,21は、図
2に示すように、外皮送給パイプ18の先端部に螺嵌さ
れる締付リング28によって、互いに軸方向に係合され
た状態で外皮送給パイプ18の先端部に着脱可能に固定
される。
【0013】上記のように外皮送出ノズル10の環状空
間部23がそれぞれ同じ容積をもつ独立した複数の室2
6に区画形成されることによって、外皮送給パイプ18
から環状空間部23の各室26内にそれぞれ一定圧で一
定量の外皮材料Smが連続的に供給され、しかして各室
26からこれと直通する円環状ノズル口22の開口部分
に導入されてそこを通過する外皮材料Smは、開口幅が
狭く従って断面積の小さい開口部分では流速が速くな
り、また開口幅が広く従って断面積の大きい開口部分で
は流速が遅くなる。換言すれば、各室26から円環状ノ
ズル口22の狭幅開口部分を通過して送出する外皮材料
Smの流量と、各室26から円環状ノズル口22の広幅
開口部分を通過して送出する外皮材料Smの流量とが同
一となる。その結果、円環状ノズル口22の狭幅開口部
分から送出される外皮Sの送出速度が、円環状ノズル口
22の広幅開口部分から送出される外皮Sの送出速度よ
りも速くなって、円環状ノズル口22から送出されるチ
ューブ状外皮Sの内、襞付け面側である外皮Sの上面側
薄皮部s1が、非襞付け面側である外皮Sの下面側厚皮
部s2よりも速く送出されることになる。
【0014】また、内外両筒部20,21のそれぞれの
先端面は、軸方向に斜交する斜面20b,21bに形成
し、各斜面20b,21bは、図2に示すように両筒部
20,21が互いに嵌合した状態で同一斜面上に位置す
ることになり、こうして外皮送出ノズル10の先端面を
斜面20b,21bに形成することよって、円環状ノズ
ル口22の下側部分(外皮Sの非襞付け面側を形成する
外皮材料Smが通過する部分)の開口長さh1を、上側
部分(外皮Sの襞付け面側を形成する外皮材料Smが通
過する部分)の開口長さh2よりも長くしている。尚、
円環状ノズル口22を形成するには、図3(B)に示す
ように、内筒部21用の円筒材料と外筒部20用の円筒
材料とを同心状に配置すると共に、外筒部20用円筒材
料の内周面Hを外端に向かって末広がり状の円錐面状に
形成した状態から、両円筒材料を切断面CLに沿って切
断することにより、内外両筒部20,21の先端面が斜
面20b,21bに形成され、しかして円環状ノズル口
22は、上記切断面CLに沿った断面形状が図3(A)
に示すように偏心した円環状となり、図3(B)に示す
ように当該ノズル口22の襞付け面側の最小開口幅がW
1、その開口長さがh2、そして非襞付け面側の最大開
口幅がW2、その開口長さがh1となる。
【0015】上記のように円環状ノズル口22の下側部
分の開口長さh1を上側部分の開口長さh2よりも長く
することにより、円環状ノズル口22の下側部分を通過
する外皮材料Smの通過抵抗が、円環状ノズル口22の
上側部分を通過する通過抵抗より大きくなり、それによ
って円環状ノズル口22から送出されるチューブ状外皮
Sの内、襞付け面側である外皮Sの上面側薄皮部s1
を、非襞付け面側である外皮Sの下面側厚皮部s2より
も速く送出させることができる。従って、この食品製造
装置では、前述したように環状空間部23をそれぞれ独
立した複数の室26に区画することと、上記のように円
環状ノズル口22の下側部分の開口長さh1を上側部分
の開口長さh2よりも長くすることによって、襞付け面
側である外皮Sの上面側薄皮部s1の送出速度を、非襞
付け面側である外皮Sの下面側厚皮部s2の送出速度の
例えば約2倍となるようにしている。
【0016】前記襞形成手段14は、図6に示すよう
に、外皮送出ノズル10から送出される外皮Sの上面側
薄皮部s1に対し一定周期で上下方向に離接移動して当
該上面側薄皮部s1に襞13を付ける円弧状の襞付けバ
ー12と、この襞付けバー12を駆動する駆動機構36
と、外皮送出ノズル10の内筒部21先端に水平方向に
突設されていて、外皮送出ノズル10から送出される外
皮Sの上面側薄皮部s1の内面側から当該上面側薄皮部
s1を挟んで前記襞付けバー12を定位置に支持する支
持棒27と、からなる。
【0017】この図6及び図1を参照して明らかなよう
に、襞付けバー12は、機枠29側に一端を枢着した揺
動レバー30の先端部に取付杆31を介して略垂直姿勢
に一体的に固定されている。取付杆31は、揺動レバー
30の先端に取り付けられたブラケット30aにビス3
0bで調整可能に取り付けてある。この揺動レバー30
の中間所要部には、先端にカムローラー32を軸着した
作動アーム33の基端部がボルト33aで固着され、従
ってこの作動アーム33は揺動レバー30と一体的に揺
動する。作動アーム33先端のカムローラー32は、機
枠29に軸架されて定速回転する駆動軸34と一体回転
可能なカム35の外周面と係合するようになっている。
このカム35は、径小部35aと、この径小部35aの
周面に180度の間隔で突設された2つの径大突起部3
5bとからなる。上記揺動レバー30、カムローラー3
2、作動アーム33、駆動軸34、カム35等によって
前記駆動機構36が構成される。尚、駆動軸34は、図
示しないモーターに連動連結されている。また、駆動機
構36は、図1及び図6に示す製造装置において送出さ
れてくる外皮Sを挟んでその前側面側に配置される。
【0018】従って、いま図6において、作動アーム3
3先端のカムローラー32はカム35の径小部35a上
にあって、襞付けバー12が下動限位置で外皮Sの上面
側薄皮部s1を支持棒27に押し付けて襞13を形成し
た状態にある。しかして、この状態から駆動軸35が同
図の時計回りに回転すると、カム35が同図の仮想線図
示のように径大突起部35bに乗り上げ、これに伴い揺
動レバー30が作動アーム33によって上動し、それに
よって襞付けバー12が仮想線図示のように上動して外
皮Sの上面側薄皮部s1を開放し、形成された襞13は
前方へ移行する。そして、駆動軸34の回転に伴い、カ
ム35が径大突起部35bから径小部35a上に移る
と、揺動レバー30が作動アーム33によって下動し、
襞付けバー12は、再び同図実線図示のように下動限位
置で外皮Sの上面側薄皮部s1を支持棒27に押し付け
て、当該上面薄皮部s1の移動を停止した状態で襞13
を形成する。上記のようにして、駆動軸34が半回転す
る毎に襞付けバー12が下動限位置と上動限位置とを1
往復し、上面側薄皮部s1に襞13を一定ピッチで連続
的に形成することになる。
【0019】この襞形成手段14による襞13の形成工
程においては、襞付けバー12が上下往復してその下動
限位置で外皮Sの上面側薄皮部s1を押し付けている
間、この上面側薄皮部s1の移動が停止され、そのため
外皮Sの上面側薄皮部s1は間欠的に移動し、下面側厚
皮部s2は一定の速度で移動することになる。然るに、
外皮送出ノズル10から連続的に送出される外皮Sの上
面側薄皮部s1は、前述のように、下面側厚皮部s2よ
りも速い速度で送出されるようになっているから、上面
側薄皮部s1と下面側厚皮部s2との速度差を、襞形成
手段14による襞13の形成工程において吸収させるこ
とによって、襞13の形成された上面側薄皮部s1と襞
13の形成されていない下面側厚皮部s2とを同じ速度
で移動させることができる。例えば、外皮送出ノズル1
0からの上面側薄皮部s1の送出速度を下面側厚皮部s
2の約2倍に設定する場合には、襞13の形成工程にお
ける上面側薄皮部s1の移動速度が下面側厚皮部s2の
送出速度の約1/2となるように、前記駆動機構36に
よって襞付けバー12の作動タイミングを適宜に設定す
ればよい。
【0020】次に、穿孔手段15について図1及び図7
を参照して説明する。この穿孔手段15は、外皮送出ノ
ズル10から送出されてくるチューブ状の外皮Sと中身
送出ノズル9から送出されてくる棒状の中身Gとの間の
真空状態を解除するために、外皮Sが外皮送出ノズル1
0から送出されてくる直後に当該外皮Sに小孔を穿っ
て、外皮Sと棒状中身Gとの空間に空気を導入するため
のものである。しかして、この穿孔手段15は、図7に
示すように、外皮送出ノズル10から送出される外皮S
の上面側薄皮部s1に対し一定周期で進退移動して当該
上面側薄皮部s1に一定の間隔で小孔37を穿つ尖鋭状
の穿孔体38と、この穿孔体38を駆動する駆動機構3
9とからなり、穿孔体38はその先端部38aが尖鋭状
に形成されている。
【0021】この穿孔手段15の駆動機構39は、図1
及び図7に示す製造装置において送出される外皮Sを挟
んでその後側面側(前記襞形成手段14の駆動機構36
と反対側)に配置され、前記穿孔体38は、送出される
外皮Sの幅方向中央部の真上に配置されている。この穿
孔体38の基端部は、機枠29側に水平に軸架された支
軸40の一端部(外皮Sの真上に位置する)に固定さ
れ、この支軸40の他端部には、先端部に長溝44を形
成した回動アーム41が一体的に突設され、一方、機枠
29側に枢着されたベルクランク42の一方のアーム部
42aが、枢支ピン43(アーム部42a側に突設され
ている)と前記長溝44とを介して枢支連結されてい
る。そして、ベルクランク42の他方のアーム部42b
の先端には、前記襞形成手段14の駆動軸34に固定し
たカム45に係合するカムローラー46が枢着され、カ
ム45の外周の1箇所にカム溝45aが設けられてい
る。前記駆動機構39は、回動アーム41、ベルクラン
ク42、カム45、カムローラー46、駆動軸34等に
よって構成される。尚、図示は省略するが、ベルクラン
ク42のアーム部42bと機枠29側との間には、カム
ローラー46を常時カム45の周面に押し付けるように
ベルクランク42を付勢するばねが介装されている。
【0022】従って、いま図7において、ベルクランク
42のアーム部42b先端のカムローラー46が実線図
示のようにカム45のカム溝45aに係合していると
き、穿孔体38が実線図示のような水平姿勢にあって、
その先端尖鋭部38aが外皮Sの下面側厚皮部s2を貫
通し、小孔37を穿った状態にある。しかして、この状
態から駆動軸34が同図の時計回りに回転し、カムロー
ラー46が仮想線図示のようにカム溝45aから離脱す
ると、ベルクランク42、回動アーム41及び支軸40
がそれぞれ仮想線図示のように一方向に所定角度回動
し、これに伴い穿孔体38が実線図示の穿孔姿勢から仮
想線図示のように上向きに回動して、その先端尖鋭部3
8aがチューブ状外皮Sの下面側厚皮部s2から抜き出
され、この抜き出された小孔37から外部の空気がチュ
ーブ状外皮Sと棒状中身Gとの間の空間に導入され、そ
れによって外皮Sは棒状中身Gの外周面との間に適当な
空気層Qを形成した状態で切断手段16側へ移動する。
【0023】また、駆動軸35の回転に伴って、カムロ
ーラー46がカム45のカム溝45aに係合すると、ベ
ルクランク42、回動アーム41及び支軸40がそれぞ
れ逆方向に所定角度回動し、穿孔体38が仮想線図示姿
勢から実線図示姿勢へと下向きに回動して、その先端尖
鋭部38aが送出中の外皮Sの上面側薄皮部s1を貫通
し、小孔37を穿つ。以降、同様にして、穿孔体38の
先端尖鋭部38aが、外皮送出ノズル10から送出され
る外皮Sに対し一定周期で進退移動して、外皮Sに一定
間隔おきに(例えば5cm間隔に)小孔37を穿つよう
になっている。前述の襞形成手段14では、駆動軸34
が半回転する毎に外皮Sの上面側薄皮部s1に1つの襞
13を形成するが、この穿孔手段15にあっては、駆動
軸34が1回転する毎に外皮Sの上面側薄皮部s1に対
し1つの小孔37を穿つことになる。また、穿孔体38
によって形成される小孔37は、直径が例えば0.5m
m程度の小さな孔で、ほとんと目立たず、しかもこの成
形食品を加熱調理する際には完全に塞がれてしまう。
【0024】前記切断手段16について、図1及び図8
(A)、B)を参照して説明すると、この切断手段16
は、上下一対の成形ローラー47,48を備えており、
下側成形ローラー48は、機枠29側に回転可能に支持
された支軸49に固着された円筒状のローラー本体48
aと、このローラー本体48aの両端部に一体突設され
た一対の鍔部48b,48bとを有する。上側成形ロー
ラー47は、機枠29側に回転可能に支持された支軸5
0に固着されていて、その外周面には、ローラー幅方向
中心部を挟んでその左右両側にそれぞれ略外向き半円状
の凹部からなる食品成形部51が周方向一定ピッチで互
いに近接した位置に形成され、そしてこれら食品成形部
51の形成された外周面部を除く上側成形ローラー47
外周面部が、下側成形ローラー48の外周面と密接する
押し切り切断部52を形成し、この押し切り切断部52
が、下側成形ローラー48外周面との密接部52aで外
皮S及び中身Gを押し切って、外皮Sの押し切り縁部J
(図8のB、図9のE参照)を吻合して中身Gを外皮S
により覆うようになっている。尚、この実施の形態で
は、食品成形部51が餃子を成形するために略外向き半
円状の凹部から成っているが、餃子以外の外皮被覆食品
の形状に合わせて外向きの凹部が三角形状等所望の形状
に形成されることは言うまでもない。
【0025】この切断手段16では、上側成形ローラー
47の外周面における食品成形部51の形成されていな
い外周面部分が、下側成形ローラー48の外周面に密接
する押し切り切断部52を形成し、この押し切り切断部
52により、外皮S及び中身Gが下側成形ローラー48
外周面との密接部52aで押し切られて、これら外皮S
及び中身Gの押し切り縁部J,gが食品成形部51内に
押し込められ、これと同時に外皮Sの押し切り縁部Jが
互いに吻合されて中身Gが外皮Sによって完全に覆われ
るようになっている。このように外皮Sとこれに覆われ
た中身Gが上側成形ローラー47外周面の押し切り切断
部52により押し切られて、これらの押し切り縁部J,
gが食品成形部51内に押し込められるため、図10に
示す従来の切断手段による切断時のような残材Hが生じ
ないことになる。
【0026】しかして、この切断手段16は、図1及び
図8の(A)、(B)に示すように、モータ(図示省
略)の起動によりスプロケット・チェーン機構53及び
ギア54a,54bを介して両支軸49,50を回転
し、それにより上下両成形ローラー47,48を、外皮
S及び中身Gを引き込む方向に回転駆動させるようにな
っている。この切断手段16の使用においては、中身送
出ノズル9及び外皮送出ノズル10から連続的に送出さ
れてくる棒状の中身Gとこれを覆うチューブ状の外皮S
とを、両成形ローラー47,48間に押し込んで、上側
成形ローラー47の押し切り切断部52により、外皮S
及び中身Gを下側成形ローラー48外周面との密接部5
2aで押し切って、これら外皮S及び中身Gの押し切り
縁部J,gを食品成形部51内に押し込むと同時に、外
皮Sの押し切り縁部Jを互いに吻合して中身Gを外皮S
によって完全に覆い、所望形状の餃子Pを成形する(図
8及び図9参照)。なお、図1において55は、成形ロ
ーラ47,48から餃子Pを送り出すためのシュートで
ある。また、56,57,58は、前記ノズル9,10
から送出されてくる棒状中身Gとこれを覆う外皮Sを支
持案内する案内ローラーである。
【0027】また、この切断手段16では、図8を参照
して明らかなように、上側成形ローラー47外周面のロ
ーラー幅方向中心部を挟んでその一方側の食品成形部5
1と他方側の食品成形部51とは、それぞれの周方向中
心部が周方向に互いに半ピッチ分だけずらして位置に形
成されているため、この成形ローラー47の外周面に複
数の略外向き半円状の凹部からなる食品成形部51を有
効に形成できて、押し切り切断部52の幅を極力狭くす
ることができ、それによりこの押し切り切断部52によ
る押し切り作用を効果的に行わせることができる。尚、
この実施の形態では、上下成形ローラー47,48の上
側のローラー47に食品成形部51を形成し、下側のロ
ーラー48を普通のローラー形状にしているが、上下を
逆にし、下側のローラー48に食品成形部51を形成す
るようにしてもよい。
【0028】図9は、中身送出ノズル9及び外皮送出ノ
ズル10から連続的に送出されてくる棒状中身Gとこれ
を覆う外皮Sとが前記切断手段16によって切断される
と共に所望形状の餃子Pに成形される工程を示したもの
で、先ず同図の(A)及び(B)に示すように、中身G
とこれを覆う外皮Sが前記ノズル9,10から穿孔手段
15を経て切断手段16へ送出されてくる途上では、外
皮Sは自重で横長円形チューブ状をなし、また中身G
は、中身送出ノズル9のノズル口に横孔部9aが連設し
てあって(図2参照)当該ノズル口から断面横長円形状
に送出されてくるため図示のように横に広がって外皮S
の下面側厚皮部s2上に付着した状態にあるものの、前
記穿孔手段15による穿孔操作によって外皮Sと中身G
との間に空気が導入されているため、外皮Sはその上面
側薄皮部s1と中身Gとの間に空気層Qを形成して横長
チューブ状を維持している。
【0029】この図9の(A)は、外皮Sと中身Gとが
切断手段16の両成形ローラー47,48により平面視
略半円形状の餃子Pに成形されて互いに分離される状態
を示したもので、前述のように外皮Sとこれに覆われた
中身Gが上側成形ローラー47外周面の押し切り切断部
52により押し切られて、これらの押し切り縁部J,g
が食品成形部51内に押し込められるため、図示のよう
に残材を全く生ずることなく、餃子Pに成形されて分離
される。また、この成形時には、外皮Sが前記のように
中身Gとの間に空気層Qを形成して横長チューブ状を維
持しているので、両成形ローラー47,48による切断
成形が的確に行われ、所望形状の餃子Pとなる。即ち、
同図の(D)及び(E)に示すように、両成形ローラー
47,48の加圧作用により各餃子Pの外皮Sと中身G
とが互いに押圧されて、中身Gが外皮Sの内部全域に行
き渡り、中身Gと外皮Sとがほとんど隙間なく合体した
状態で偏平状に形成されている。
【0030】
【0031】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、切断手段
において、一方の成形ローラー外周面における食品成形
部の形成されていない外周面部分が押し切り切断部を形
成し、この押し切り切断部により外皮及び中身が押し切
られて、これら外皮及び中身の押し切り縁部が食品成形
部内に押し込められ、同時に外皮の押し切り縁部が互い
に吻合されて中身が外皮によって覆われた食品に成形さ
れるから、従来の切断手段による切断成形工程により生
じるような残材ができず、従って残材の除去作業を行う
必要がない上、材料を有効に使用することができ、きわ
めて経済的である。
【0032】請求項2に係る発明によれば、成形ローラ
ーの外周面に複数の略外向き凹部からなる食品成形部を
有効に形成することができて、押し切り切断部の幅を極
力狭くでき、それによりこの押し切り切断部による押し
切り作用を効果的に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る食品製造装置の縦断面図であ
る。
【図2】 図1に示す装置の一部拡大図である。
【図3】 (A)は図2のU−U線断面図、(B)は円
環状ノズルの形成方法を説明する説明図である。
【図4】 円環状ノズル口の外筒部及と内筒部とを示す
分離した状態で示す一部断面側面図である。
【図5】 (A)は内筒部を示す斜視図、(B)は図4
のV−V線断面図である。
【図6】 (A)は襞形成手段を示す一部断面側面図、
(B)は襞付けバーを示す正面図である。
【図7】 穿孔手段を示す側面図である。
【図8】 (A)は切断手段の上下成形ローラーを示す
斜視図、(B)は図1における切断手段の縦断面図であ
る。
【図9】 (A)〜(E)は、外皮送出ノズルから送出
される外皮と中身が切断手段により餃子に成形される状
態とその断面形状を示すもので、(A)は切断手段によ
り成形されて分離されている状態を示す平面図、(B)
は(A)のW−W線断面図、(C)は(A)のX−X線
断面図、(D)は(A)のY−Y線断面図、(E)は
(A)のZ−Z線断面図である。
【図10】 従来装置において外皮と中身が切断手段に
より成形される状態を示す平面図である。
【符号の説明】
9 中身送出ノズル 10 外皮送出ノズル 11 材料送出手段 16 切断手段 47 切断手段の成形ローラー 51 食品成形部 52 押し切り切断部 52a 密接部 S 外皮 G 中身 J 外皮の押し切り縁部 g 中身の押し切り縁部 P 成形された餃子

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中身送出ノズル及びこれの外周側にある
    外皮送出ノズルから中身とこれを覆う外皮とを連続的に
    送出する材料送出手段と、この材料送出手段から送出さ
    れる外皮に襞を外皮送出方向一定ピッチで形成する襞形
    成手段と、前記材料送出手段によって襞付き外皮とこれ
    に覆われた中身とが連続的に送出される途上で中身と
    付き外皮を所要間隔に切断する切断手段とを備えてなる
    外皮で覆われた食品の製造装置において、前記切断手段
    は、前記襞付き外皮と中身を引き込む方向に回転駆動さ
    れる一対の成形ローラーからなり、一方の成形ローラー
    の外周面には、ローラー幅方向中心部を挟んでその両側
    にそれぞれ略外向き凹部からなる食品成形部が周方向一
    定ピッチで互いに近接した位置に形成され、この食品成
    形部以外のローラー外周面部が、両端に一対の鍔部を有
    する他方の成形ローラーの外周面に密接し、前記襞付き
    外皮と中身を他方の成形ローラー外周面との間で押し切
    って、外皮の押し切り縁部を吻合して中身を外皮によっ
    て覆うようにする押し切り切断部を形成してなることを
    特徴とする外皮で覆われた食品の製造装置。
  2. 【請求項2】 前記一方の成形ローラー外周面のローラ
    ー幅方向中心部を挟んでその一方側の食品成形部と他方
    側の食品成形部とは、それぞれの周方向中心部が周方向
    に互いに半ピッチ分だけずらしてある請求項1に記載の
    外皮で覆われた食品の製造装置。
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