JP3004841U - パトローネ用スプール及びレンズ付きフイルムユニット - Google Patents

パトローネ用スプール及びレンズ付きフイルムユニット

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JP3004841U
JP3004841U JP1994004010U JP401094U JP3004841U JP 3004841 U JP3004841 U JP 3004841U JP 1994004010 U JP1994004010 U JP 1994004010U JP 401094 U JP401094 U JP 401094U JP 3004841 U JP3004841 U JP 3004841U
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film
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drive shaft
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敏之 小倉
重光 水谷
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルムパトローネをレンズ付きフィルムユ
ニットに組み込む際に、最初のコマ位置設定が僅かしか
ずれないパトローネ用スプールを提供する。 【構成】 スプール7において、軸孔の内壁にローレッ
ト状のキー溝12と軸孔内に突出した板状の係合片10
を設け、これに係合する巻き上げノブ27の駆動軸に
は、キー溝12に対応した係合歯30を設けている。 【効果】 フィルムパトローネをレンズ付きフィルムユ
ニットに組み込む際に、スプール7が僅かに回転するだ
けで巻き上げノブ27と、即係合できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はパトローネ用スプール、及びレンズ付きフイルムユニットに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
「写ルンです」(商品名)等で知られるレンズ付きフイルムユニットは、パト ローネ付き135フイルムを内蔵した状態で販売されており、ユーザーはこれを 購入した後すぐに写真撮影を行うことができる。撮影ごとに、露光済みのフイル ムはパトローネ内に巻き込まれ、全コマに撮影を終えた後には、ユーザーはフイ ルムの巻戻しやパトローネの取出しを行うことなく、そのままレンズ付きフイル ムユニットの本体(ユニット本体)ごと現像取り扱い店に出すだけでよい。
【0003】 レンズ付きフイルムユニットに内蔵された135フイルムは、ISO規格で決 められているように、撮影枚数に対して幾分余裕のあるフイルム長となっている 。この余裕分を積極的に利用し、例えば24枚撮りのフイルムを内蔵しながらも 、27枚まで撮影できるようにした「写ルンです エコノショット」(商品名) が最近では販売されている。
【0004】 このように、ISO規格に準拠した長さの24枚撮りフイルムで27枚まで撮 影ができるようにするには、ユニット本体にパトローネ及びフイルムを内蔵する ときに、フイルムの最初のコマ位置を正確に設定しておかなくてはならない。と いうのは、最初のコマ位置設定時のバラツキによって、例えば半コマ分のフイル ムがパトローネ側に送られた状態でレンズ付きフイルムユニットを組み立てたと すると、テスト工程でさらに1〜2コマのフイルムが送られることを考慮すると 、ユーザーが27枚の撮影ができなくなるおそれが生じるからである。
【0005】 パトローネをユニット本体のパトローネ室に組み込む際には、ユニット本体に 設けられたフイルム巻き上げ用のノブとパトローネに内蔵されたスプールとを係 合させる必要がある。従来のスプールではその端部に設けられた係合片が180 °の回転対象形状であり、またこれに対応してフイルム巻き上げ用のノブも18 0°の回転対象形状をもつ係合キーが形成されているため、最悪の場合、これら を係合させるには一方を他方に対して180°近く回転させなければならないこ とがある。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、フイルムの組み込みを行うときには、シャッタ機構部のテスト工程 を考慮し、シャッタ機構部を一定の状態、例えばシャッタチャージが完了する直 前の状態にしている。したがってシャッタ機構部と連動関係にあるスプロケット やフイルムカウンタ、さらにはフイルム巻止め機構の状態も一義的に決められ、 これに伴ってフイルム巻き上げ用ノブの回転位置も一義的に決まっている。した がって、フイルムの組み込み時に前記ノブの回転位置を適宜調節してスプールの 係合片の向きに合わせることができない。
【0007】 一方、フイルムの組み込みに先立ってパトローネからフイルムを引き出すとき に、その引出しの終了時にパトローネとフイルムとの間に大きなテンションをか けた状態にすると、フイルムが伸びたり、フイルムが幅方向にカーリングしてユ ニット本体に組み込みにくくなることから、パトローネとフイルムとの間に大き なテンションが生じる前にフイルムの引出しを終えるようにしている。このため 、フイルムの引出し工程を終えた時点で、スプールの回転位置に多少のバラツキ が生じてしまい、そのままの回転位置ではスプールの係合片を前記ノブの係合キ ーに係合させることができなくなることがある。こうした場合には、係合キーに 合わせてスプールの回転位置を調節しなくてはならないが、このときにスプール を180°近く回して合わせたのでは、フイルムの最初のコマ位置設定にくるい が出てしまい、予定した撮影枚数分の撮影ができなくなるおそれが生じる。
【0008】 この点、特開昭63−271326号公報で知られるように、巻上げノブの軸 部の外周に軸方向に延びた複数のリブを形成し、スプールの係合片と即座に噛み 合わせるようにしたものがあるが、スプール側の構造は従来どおりであるので、 レンズ付きフイルムユニットの製造時に予め装填されたフイルムを使用した後に これを取り出し、新たなパトローネを装填すればそのまま使用できるようになり 、不正な詰め替え使用を防ぐことができない。 本考案は上記事情を考慮してなされたもので、レンズ付きフイルムユニットに フイルムを組み込むにあたり、最初のコマ位置設定が大幅にずれることがないよ うにし、さらには不正な詰め替え使用を防ぐことができるようにしたパトローネ スプール、及びこれを用いたレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的 とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するために、レンズ付きフイルムユニットにフイルム とともに組み込まれるパトローネのスプールを改良したもので、ISO規格に準 拠した外形寸法をもつスプールの一端側に、レンズ付きフイルムユニットの巻上 げノブに一体に設けられた駆動軸が嵌入する軸孔を形成してある。この軸孔を形 成するスプールの内壁には複数の内歯からなるキー溝が形成され、またその下部 には軸孔内に突出し、軸孔の中心軸に関して180°の回転対称形状となる板状 の係合片が設けられている。レンズ付きフイルムユニットの巻上げノブと一体に なった駆動軸の外周には、周方向に一定ピッチで配列され軸方向に延ばされた複 数の係合歯が形成されており、この駆動軸をスプールの軸孔に嵌入させることに よって係合歯と内歯とが噛合する。また、軸孔の下部に設けられている係合片は 、一般のカメラに設けられたフォーク状の巻戻し軸と係合させるときに用いるこ とができるが、レンズ付きフイルムユニットのみに適用する場合には係合片をな くしてもよい。さらに、請求項2〜6に記載した構成を採用することによって、 駆動軸をより確実かつ円滑に軸孔に嵌入させることができる。なお、キー溝の軸 方向長さとしては、2〜4.2mmの範囲であれば他の寸法を考慮して適宜変更 可能である。
【0010】
【作用】
レンズ付きフイルムユニットにパトローネから引き出してロール状にしたフイ ルムをパトーネとともに組み込む際には、巻上げノブと一体に設けられた駆動軸 をパトローネに組み込まれたスプールの一端側と係合させる必要があるが、駆動 軸をスプールの軸孔に嵌入することによって、駆動軸の外周に一定ピッチで形成 した係合歯がスプールの内壁に形成されたキー溝にたやすく噛合するから、この 両者の係合のために巻上げノブやスプールの回転位置を調節する必要がない。
【0011】
【実施例】
本考案のスプールを用いたフイルムパトローネを示す図1において、金属薄板 製のフイルムパトローネ2は、筒状に丸めた胴板4とその上下に被せられるキャ ップ5,5、及びポート部に接着された遮光用のテレンプ6とからなる。詳しく は図2に示したようにフイルムパトローネ2の中にはスプール7が回転自在に収 納され、一対のフランジ8,8間にフイルム9が巻きつけられている。
【0012】 スプール7の端部には、カメラやレンズ付きフイルムユニットの巻取り用の駆 動軸が入り込む軸孔3が形成され、スプール7の端縁から寸法D(=3.5mm )の深さ位置には、軸孔3を横切るように係合片10が一体化されている。係合 片10は一対の突片からなっており、スプール7を半回転するごとに同じ係合姿 勢となる。この係合片10は、図8に示したように180°の回転対称形状とな った係合キーと係合し、駆動軸の回転によりスプール7が回転されるようになる 。なお、軸孔3と反対側の端部には、これまでの規格化されたスプールと全く同 様の軸孔及び係合片が設けられている。
【0013】 軸孔3が設けられた側のスプール7の端部内壁には、深さDの位置までキー溝 12が形成されている。キー溝12は、図3に示したように多数の内歯12aを 一定ピッチで配列したもので、ピッチ角θ1 は12°(内壁全周を30等分)に なっている。内歯12aの刃先角θ2 は、90°、歯高Hは0.55mmで、ま た刃先部分での歯幅は0.96mmとなっている。なお、これらの値は適宜変更 可能であるが、例えば刃先角θ2 は60°〜100°の範囲にしておくのが好ま しい。
【0014】 図4に拡大して示したように、軸孔3の端縁部内周側には傾斜面14と軸穴端 面に垂直な軸穴内壁14aが形成され、特に傾斜面14は駆動軸を軸孔3に嵌入 させるときの案内面として作用する。この傾斜面14は、図示のように半径0. 75mm程度の円弧状面取りで、駆動軸との嵌合を容易にする軸孔外周から軸中 心に向かっている傾斜と、軸穴円周方向への傾斜を形成している。この円周方向 への傾斜は、巻き上げノブ27とスプール7が互いに回転しながら嵌合するとき 巻き上げノブ27が逆回転、矢印X方向(図7参照)に回るのを規制するもので ある。巻き上げノブ27が逆回転するとノブ外周に設けられたローレット状の溝 27aと、フイルムユニット本体基部20に前記ローレット溝27aと当接する ように設けられた逆止爪20aが突き当たり必要分回転できなくなり、駆動軸2 8と軸穴3が嵌合不良を起こしたり、突き当たったまま次工程の裏蓋22の超音 波溶着を行うと、圧力が加わっている前記突き当たり部まで溶着してしまうこと があるが、上記のように傾斜面14を設けておけば、このような不具合は生じな い。
【0015】 同様な機構を、図5,6の傾斜面14のように直線状面取りで作ることも可能 である。直線状面取りで作る方が刃先角θ2 =90°とすることとあわせて金型 製作が容易となる。
【0016】 図5は、図1のフイルムパトローネを用いたレンズ付きフイルムユニットを分 解した様子を示している。レンズ付きフイルムユニットのユニット本体は、プラ スチック成形で作られた本体基部20と、前カバー21と、後カバー22とから なる。本体基部20にはパトローネ室24とフイルムロール室25とが形成され ており、フイルムパトローネ2がパトローネ室24に、フイルムパトローネ2か ら引き出され、ロール状にまとめられたフイルム9がフイルムロール室25にそ れぞれ底面から軸方向に収納される。
【0017】 本体基部20にはフイルム巻き上げノブ27が回転自在に組み込まれている。 図に示したように、フイルム巻き上げノブ27の底面には駆動軸28が一体化 されており、この駆動軸28がパトローネ室24の上壁から突出した状態になっ ている。駆動軸28の外周には軸方向に延び周方向に一定ピッチで配列された複 数の係合歯30が形成され、パトローネ室24にフイルムパトローネ2を挿入す ると、駆動軸28がスプール7の軸孔3に嵌入し、係合歯30がキー溝12と噛 み合う。なお、係合歯30のピッチ角,刃先角,歯高は、キー溝12を構成して いる内歯12aに対応してそれぞれ12°,79.79°,0.58mmに設定 されている。また、駆動軸28の先端には30°程度の斜面が形成され、駆動軸 28を容易に軸孔3に嵌入させることができる。また、係合歯30は駆動軸28 の先端の斜面まで延ばされているから、係合歯30はスプール7のキー溝12と スムーズに噛み合う。
【0018】 上記構成による作用について説明する。レンズ付きフイルムユニットの製造工 程において、ユニット本体を組み立てた後、図7及び図9に示したように本体基 部20のパトローネ室24にフイルムパトローネ2が装填され、またフイルムロ ール室25にはロール状にしたフイルム9が装填される。このためフイルムパト ローネ2からはフイルム9がいっぱいに引き出されるが、引出しの完了時にフイ ルム9に大きなテンションを与えないようにしているため、フイルムパトローネ 2をパトローネ室24に装填しようとするときにスプール7の回転位置は必ずし も一定しておらず、係合片10の向きにはバラツキがでる。
【0019】 ところが、軸孔3を設けた側ではスプール7の端部内壁には内歯12aからな るキー溝12が形成され、またフイルム巻き上げノブ27の駆動軸28にはキー 溝12に対応した係合歯30が形成されている。そして、フイルム巻き上げノブ 27とスプール7との係合は、係合片10の回転位置にかかわらず、係合歯30 とキー溝12との間で行われるため、最大でもスプール7を内歯12aの半ピッ チ分だけ回転調節するだけで両者を係合させることができる。スプール7をこの 程度回転してフイルム7を巻戻したとしても、その巻戻し長は高々0.5mm程 度であるので最初のコマ位置設定にはほとんど影響がない。したがってフイルム ロール室25には、ほぼ予定したとおりの長さのフイルム7を確保しておくこと ができ、24枚撮りフイルムであっても確実に27枚までの撮影を保証すること ができるようになる。
【0020】 ところで、レンズ付きフイルムユニットは本来ユニット本体からフイルムを分 離することができない商品として作られているが、一部のユーザーの中にはフイ ルムを詰め替えて使用するものがある。しかしながら、24枚撮りフイルムを用 いて27枚までの撮影を可能としたレンズ付きフイルムユニットでは、カウンタ 目盛も「27」まで用意されており、このレンズ付きフイルムユニットに24枚 撮りフイルムを新たに詰め替えしたとしても、最初のコマ設定位置がずれてしま い、撮影可能なフイルム長さが27枚分に満たなくなる可能性が高い。こうした 場合、27回分の撮影操作を行っていながら、最後の2〜3コマが撮影されてい ないという問題が生じてしまう。
【0021】 このような弊害は、特に上記キー溝12のない従来のスプールを用いたフイル ムパトローネを詰め替えしたときに発生する。ところが、上述したフイルム巻き 上げノブ27を組み込んだレンズ付きフイルムユニットでは、キー溝12のない スプールをもったフイルムパトローネが詰め替えされたとしても、フイルム巻き 上げノブ27の係合歯30がスプールと係合することがなく、最初から使用不能 状態となり、上述のような弊害は生じない。
【0022】 逆に、キー溝12のあるスプール7をもったフイルムパトローネ2を従来のレ ンズ付きフイルムユニットあるいは一般のカメラに装填した場合には、何ら不都 合なく使用することができる。というのは、スプール7の軸孔3、及びその奥に 設けられた係合片10は、ISO規格に準拠したものとなっているため、図8に 示したような従来の係合キー40を備えたフイルム巻き上げ用の駆動軸41に対 しては、そのままで確実な係合を得ることができるからである。もちろん、この スプール7をもったフイルムパトローネ2を、上記フイルム巻き上げノブ27を 備えたレンズ付きフイルムユニットに詰め替える場合には、最初のコマ設定に大 きなくるいが生じないから、再使用を許容しても問題が生じることはない。なお 、次に挙げた表1は、スプールと駆動軸との対応関係を示したもので、「○」が 使用可、「×」が使用不可を表す。
【0023】
【表1】
【0024】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案のパトローネ用スプール及びレンズ付きフイルム ユニットによれば、駆動軸が嵌入するようにスプールの一端側に軸孔を設け、こ の軸孔を形成するスプールの端部内壁に複数の内歯からなるキー溝を形成してお き、駆動軸を嵌入させたときに、その外周に一定ピッチで配列され軸方向に延び た複数の係合歯を前記キー溝に噛合させて両者間を係合させるようにしてあるか ら、スプールの回転位置をごくわずかに調節するだけでスプールと駆動軸とを確 実に係合させることができる。またスプールの端部内壁にキー溝を形成するので 、軸孔の奥の所定位置に従来方式の係合片を設けておくことによって、従来タイ プの駆動軸に対してもそのまま用いることができるようになる。さらに、キー溝 を構成する内歯の刃先角を60°〜100°の範囲にし、またスプールの軸孔内 壁のキー溝の端縁には、駆動軸嵌入時に巻き上げノブの回転方向を規制する案内 用の傾斜面を設けておくことにより、駆動軸の係合歯との噛み合いを確実に維持 し、しかも駆動軸を容易に軸孔に嵌入させ嵌合不良などが起きないパトローネ用 スプール及びレンズ付きフイルムユニットを提供することができるようになる。 また、スプールのキー溝と駆動軸外周の係合歯との噛み合わせだけで回転の伝達 を行うように構成すれば、キー溝がない従来のスプールをもったパトローネはレ ンズ付きフイルムユニットに使用できなくなり、不正な詰め替え使用を防ぐこと も可能となる。
【提出日】平成6年4月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 考案は上記事情を考慮してなされたもので、レンズ付きフイルムユニットに フイルムを組み込むにあたり、最初のコマ位置設定が大幅にずれることがないよ うにし、さらには不正な詰め替え使用を防ぐことができるようにしたパトローネ スプール、及びこれを用いたレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的 とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を実施したフイルムパトローネの外観を
示す斜視図である。
【図2】図1に示したフイルムパトローネの要部断面図
である。
【図3】本考案を実施したスプールを示す平面図であ
る。
【図4】本考案を実施したスプール軸穴部の拡大断面図
である。
【図5】本考案の実施例のうち別の例を用いたスプール
軸穴部の拡大断面図である。
【図6】本考案の実施例のうち更に別の例を用いたスプ
ール軸穴部の拡大断面図である。
【図7】本考案を実施したレンズ付きフイルムユニット
の分解斜視図である。
【図8】本考案を実施した巻き上げノブの側面図であ
る。
【図9】本考案を実施したレンズ付きフイルムユニット
の、パトローネ室の要部断面図である。
【図10】従来型の巻き上げノブの底面図である。
【符号の説明】
2 フイルムパトローネ 3 軸孔 7 スプール 10 係合キー 12 キー溝 12a キー溝内歯 14 傾斜面 14a 軸穴内壁 27 巻き上げノブ 27a ローレット溝 28 駆動軸 30 係合歯 40 従来型駆動軸 41 従来型係合キー

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パトローネから引き出してロール状にし
    た写真フイルムをユニット本体に収納し、撮影を行うご
    とに巻上げノブを回動させることによって前記パトロー
    ネに組み込まれたスプールを回転して撮影済みの写真フ
    イルムをパトローネに巻き込んでゆくようにしたレンズ
    付きフイルムユニットに用いられるパトローネのスプー
    ルであって、このスプールは、135フイルムパトロー
    ネのスプールに関するISO規格に準拠した外形寸法を
    有し、前記巻上げノブに一体に設けられた駆動軸が嵌入
    する軸孔が一端側に形成されるとともに、その下部には
    前記軸孔内に突出し、軸孔の中心軸に関して180°の
    回転対称となる板状の係合片が設けられており、かつ前
    記軸孔を形成するスプールの内壁の、前記係合片よりも
    上部には、前記駆動軸の外周に一定ピッチで配列され、
    かつ軸方向に延びた複数の係合歯がそれぞれ噛合する複
    数の内歯からなるキー溝が形成されていることを特徴と
    するパトローネ用スプール。
  2. 【請求項2】 前記キー溝はスプールの前記一端側の端
    縁から略3.5mmの深さまで形成され、その下部に前
    記板状の係合片が設けられていることを特徴とする請求
    項1記載のパトローネ用スプール。
  3. 【請求項3】 前記キー溝を構成する内歯の刃先角を6
    0°以上100°以下にしたことを特徴とする請求項1
    もしくは請求項2のいずれか記載のパトローネ用スプー
    ル。
  4. 【請求項4】 前記キー溝の端縁は、前記駆動軸の嵌入
    をガイドする傾斜面となっていることを特徴とする請求
    項1もしくは請求項2もしくは請求項3のいずれか記載
    のパトローネ用スプール。
  5. 【請求項5】 前記キー溝の端縁に設けられた傾斜面
    は、外周から中心に向かって傾斜するとともに円周方向
    にも傾斜していることを特徴とする請求項4記載のパト
    ローネ用スプール。
  6. 【請求項6】 前記キー溝の端縁に設けられた傾斜面の
    円周方向の傾斜は、前記駆動軸を軸孔に嵌入させる際に
    駆動軸の係合歯と摺接して前記巻上げノブをフイルム巻
    上げ方向のみに回転させる向きに傾斜していることを特
    徴とする請求項5記載のパトローネ用スプール。
  7. 【請求項7】 パトローネから引き出してロール状にし
    た写真フイルムをパトローネとともにユニット本体に収
    納し、撮影を行うごとに巻上げノブを回動させることに
    よって前記パトローネに組み込まれたスプールを回転し
    て撮影済みの写真フイルムをパトローネに巻き込むよう
    にしたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記スプールの一端に軸孔を設け、この軸孔を形成する
    スプールの内壁には、円周方向に一定ピッチで配列さ
    れ、断面が略三角形で軸方向に延ばされた複数の内歯を
    形成するとともに、前記フイルム巻上げノブには、パト
    ローネがユニット本体に収納されたときに前記スプール
    の軸孔に嵌入する駆動軸を設け、この駆動軸の外周に
    は、前記内歯の複数と噛合するように断面が略三角形で
    軸方向に延ばされた複数の外歯を形成し、駆動軸を軸孔
    に嵌入して前記外歯と内歯の噛合により、巻上げノブの
    回転をスプールに伝達させるようにしたことを特徴とす
    るレンズ付きフイルムユニット。
  8. 【請求項8】 パトローネから引き出してロール状にし
    た写真フイルムをパトローネとともにユニット本体に収
    納し、撮影を行うごとに巻上げノブを回動させることに
    よって前記パトローネに組み込まれたスプールを回転し
    て撮影済みの写真フイルムをパトローネに巻き込むよう
    にしたレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記スプールは135フイルムパトローネのスプールに
    関するISO規格に準拠した外形寸法を有するとともに
    その一端には軸孔が設けられ、この軸孔を形成するスプ
    ールの内壁には、円周方向に一定ピッチで配列され、断
    面が略三角形で軸方向に延ばされた複数の内歯が軸孔の
    奥に180°の回転対称となるように設けられた板状の
    係合片の上方まで延ばされるとともに、前記フイルム巻
    上げノブには、パトローネがユニット本体に収納された
    ときに前記スプールの軸孔に嵌入する駆動軸を設け、こ
    の駆動軸の外周には、前記内歯の複数と噛合するように
    断面が略三角形で軸方向に延ばされた複数の外歯を形成
    し、駆動軸を軸孔に嵌入して前記外歯と内歯の噛合によ
    り、巻上げノブの回転をスプールに伝達させるようにし
    たことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  9. 【請求項9】 前記駆動軸の先端に先細となる斜面を形
    成し、前記外歯がこの斜面まで延ばされていることを特
    徴とする請求項7もしくは請求項8記載のレンズ付きフ
    イルムユニット。
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