JP3004613B2 - 自然石固定用アンカー金具 - Google Patents

自然石固定用アンカー金具

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JP3004613B2
JP3004613B2 JP9330057A JP33005797A JP3004613B2 JP 3004613 B2 JP3004613 B2 JP 3004613B2 JP 9330057 A JP9330057 A JP 9330057A JP 33005797 A JP33005797 A JP 33005797A JP 3004613 B2 JP3004613 B2 JP 3004613B2
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博 大月
充 安藤
泰久 梶谷
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有限会社オオツキ
株式会社ケー・エフ・シー
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はネットに自然石を固
定する自然石固定用アンカー金具に係わり、特に、護
岸、河床の修景などに用いられる自然石ネットのネット
(金網)に自然石を容易に固定可能な自然石固定用アン
カー金具に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート護岸や落差工等の前面に自
然石を石積みあるいは石張りして多孔室の空間を形成
し、護岸、河床の修景を行うことが行われている。かか
る自然石の石積みあるいは石張り法として、 予めネット(金網)に自然石が固定された自然石ネッ
トを購入し、該自然石ネットを現場で据え付ける方法、 現場で石を並べそれにネットをかぶせ、ついで、専用
アンカーボルトを各石に打ち込み該アンカーボルトとネ
ット間をステンレス線で結合して自然石をネットに結束
固定し、しかる後、自然石ネットを自然石側が大気に向
くように表裏反転して据え付ける方法、がある。
【0003】図6は自然石ネットの説明図で、(a)は
平面図、(b)は側面図である。図中、1は自然石であ
り、その径は100〜450(mm)である。2は自然石に打ち込
まれたアンカーボルトで、たとえば先端にステンレス線
を挿通するための孔が設けられている。3はネットであ
り、2000×2000(mm)程度の大きさを有し、亜鉛アルミメ
ッキ(アルミ含有料は10%以上、メッキ付着料は300g/m2
以上)の金網で形成されている。かかる自然石ネットを
形成するには、自然石1を並べ、その上にネット3をか
ぶせ、かかる状態で各石にアンカーボルト2を打ち込
み、ステンレス線でアンカーボルト2とネット3間を結
合して自然石1をネット3に結束固定する。図7は自然
石ネットを護岸に用いた例であり、1は自然石、2はア
ンカーボルト、3はネット、4は吸い出し防止材であ
る。図8は自然石ネットを既設コンクリートの護岸修復
に用いた例であり、1は自然石、2はアンカーボルト、
3はネット、4は吸い出し防止材、5はコンクリート基
礎、6はコンクリート壁、7は裏込砕石である。
【0004】図9はアンカーボルトの例であり、(a)
正面図、(b)は本体の側面図である。2aは頭部が切
断された円錐状(テーパ状)に形成されたヘッド、2b
はヘッドの一部が嵌め込まれた本体であり、ヘッド嵌め
込み側には4つに分割された割りスリーブ部2b-1が形成
され、筒部2b-2にはステンレス線挿通用の孔2b-3が形成
されている。図10はアンカーボルトの施工方法説明図
であり、(a)に示すように自然石1にドリル8で所定
の深さまで孔9をあけ、(b)孔あけ完了後、孔内の砕
粉を取り除きアンカーボルト2をヘッド2a側から挿入
し、(c)しかる後、ハンマーでアンカーボルト2を打
ち込むと本体2bが孔内を穴底に向けて進入し、これに
より相対的にテーパ状のヘッド2aが本体2bに深く入
り込み、割りスリーブ2b-1が広がり、くさび効果により
自然石に固定される。以上によりアンカーボルト2を自
然石に打設した後、アンカーボルトの孔2b-3にステンレ
ス線を挿通し、該ステンレス線をネットに結びつけるこ
とにより自然石をネットに固定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】アンカーボルトを用い
てネットと自然石間を一体に固定する従来方法では、ス
テンレス線をアンカーボルトの孔2b-3に一々挿入して結
びつける必要が有り、ワイヤ挿入作業、ワイヤ結びつけ
作業が面倒で手間がかかり、しかも、強固に固定できな
い問題がある。以上から本発明の目的は、作業が簡単
で、しかも、確実に、かつ、強固にネットに自然石を固
着できる自然石固定用アンカー金具を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明によれ
ば、アンカー部と固定用金具を備え、ネットに自然石を
一体に固着する自然石固定用アンカー金具において、
(1) アンカー部は、1端がテーパ状に形成され、他端が
ナット螺合可能にネジ切りされたテーパボルトと、テー
パボルトに移動可能に挿通され、テーパ部と係合する側
が割られた割りスリーブと、前記ネジ部に螺合するナッ
トを備え、(2) 固定用金具は、長板状の金具を略V字形
に折り曲げた形状を有し、第1の長板部にスリット状の
ボルト挿通用の孔を形成し、第2の長板部に端部が開放
されたスリット状のボルト挿通用の切欠きを形成してな
る自然石固定用アンカー金具により達成される。この場
合、第1の長板部の端部に折り曲げを形成することによ
り、より確実に自然石をネットに固着できる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の自然石固定用アン
カー金具の構成図、図2は自然石固定用アンカー金具を
構成するアンカー部の分解斜視図である。図1におい
て、(a)は自然石固定用アンカー金具を構成するアン
カー部の正面図、(b)は自然石固定用アンカー金具を
構成する固定用金具の平面図、(c)は固定用金具の正
面図、(d)は固定用金具の底面図である。アンカー部
11において、21は1端がテーパ状に形成され、他端
がナット螺合可能にネジ切りされた棒状のテーパボル
ト、22はテーパボルトに移動可能に挿通され、テーパ
部21aと係合する側が割られた割りスリーブ、23は
テーパボルトに形成されたネジ部21bに螺合するナッ
ト、24はワッシャである。固定用金具12は、長板状
の金具を略V字形に折り曲げた形状を有している(図4
参照)。第1の長板部31にはスリット状のボルト挿通
用の孔32が形成され、第2の長板部33には端部が開
放されたスリット状のボルト挿通用の切欠き34が形成
されている。又、第1の長板部31の端部に折り曲げ3
5が形成されている。
【0008】図3はアンカー部11の施工方法説明図で
あり、(a)に示すように自然石51にドリル52で所
定の深さまで孔53をあけ、(b)孔あけ完了後に孔内
の砕粉を取り除き、ついで、割りスリーブ22が挿通さ
れたテーパボルト21を孔53に挿入する。(c)しか
る後、打ち込みキャップ54をその端部が割りスリーブ
22の端部と突き合うようにネジ部21bに被せ、ハン
マーでキャップ54をたたいて割りスリーブ22を孔奧
に打ち込む。すると、割りスリーブ22はテーパ部21
aに深く入り込み、これにより割りスリーブ22が広が
り、くさび効果により自然石51に固定される。(d)
かかる状態で固定用金具12の孔32および切欠き34
をネジ部21bに挿通し、ナット24を嵌め込んで締め
付け固定する。
【0009】図4は自然石固定用アンカー金具をネット
に固着する作業説明図である。自然石51(図示せず)
を並べ、その上からネット61を被せる。かかる状態に
おいて、図3(a)〜(c)で説明した方法でアンカー
部11を自然石51に打設する。かかる状態において、
A矢印方向よりV字型の固定用金具12を、ネット61
のワイヤを挟み込むように、しかも、テーパボルトのネ
ジ部21bがスリット状の切欠き34に嵌まるように差
し込む。この差し込みによりテーパボルトのネジ部21
bがスリット状の孔32に挿通し、図4(a)の状態に
なる。ついで、テーパボルト21のネジ部21bにワッ
シャ24を挿入後、ナット23をネジ部21bにねじ込
む。これにより、ナット23と共に固定用金具12の第
1長板部31が閉じて行き、最終的に図4(b)に示す
状態になり、アンカー部11すなわち自然石は、固定用
金具12を解してネット61に確実に、しかも強固に固
着される。
【0010】図5は自然石固定用アンカー金具のネット
への取り付け状態説明図であり、平行な2本のワイヤ6
1a,61a′;61b,61b′に固定用金具12を
結合する場合と、ワイヤの結び目(交差部)61c,6
1dに固定用金具12を結合する場合が示されている。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求
の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能
であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0011】
【発明の効果】以上本発明によれば、ネットに自然石を
固定する自然石固定用アンカー金具をアンカー部と固定
用金具で構成し、アンカー部は、1端がテーパ状に形
成され、他端がナット螺合可能にネジ切りされたテーパ
ボルトと、テーパボルトに移動可能に挿通され、テーパ
部に係合する側が割られた割りスリーブと、前記ネジ部
に螺合するナットを備え、固定用金具は、長板状の金
具を略V字形に折り曲げた形状を有し、第1の長板部に
スリット状のボルト挿通用の孔を形成し、第2の長板部
に端部が開放されたスリット状のボルト挿通用の切欠き
を形成したから、簡単に自然石固定用アンカー金具、す
なわち、自然石をネットに取り付けることができ、しか
も、確実に、強固に固着することができる。又、固定用
金具の第1の長板部の端部に折り曲げを形成したから、
ナットが緩んでも固定用金具は抜けることがなく、自然
石とネット間の結合をより確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】自然石固定用アンカー金具の構成図である。
【図2】アンカー部の分解斜視図である。
【図3】アンカー部の施工法説明図である。
【図4】自然石固定用アンカー金具をネットに固定する
作業説明図である。
【図5】自然石固定用アンカー金具のネットへの固着状
態説明図である。
【図6】自然石ネットの説明図である。
【図7】自然石ネットを河床の修景、護岸に用いた例で
ある。
【図8】コンクリート護岸の修復に用いた例である。
【図9】アンカーボルトの説明図である。
【図10】アンカーボルトの施工法説明図である。
【符号の説明】
11・・アンカー部 12・・固定用金具 21・・テーパボルト 21a・・テーパ部 21b・・ネジ部 22・・割りスリーブ 23・・ナット 31・・第1の長板部 32・・スリット状のボルト挿通用孔 33・・第2の長板部 34・・スリット状のボルト挿通用の切欠き 35・・折り曲げ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶谷 泰久 大阪府大阪市北区西天満3丁目2番17号 株式会社ケー・エフ・シー内 (56)参考文献 特開 平10−280360(JP,A) 特許2707048(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E02B 3/12 - 3/14 E02D 29/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットに自然石を固定する自然石固定用
    アンカー金具において、該自然石固定用アンカー金具
    は、アンカー部と固定用金具を備え、 アンカー部は、1端がテーパ状に形成され、他端がナッ
    ト螺合可能にネジ切りされたテーパボルトと、テーパボ
    ルトに移動可能に挿通され、テーパ部と係合する側が割
    られた割りスリーブと、前記ネジ部に螺合するナットを
    備え、 固定用金具は、長板状の金具を略V字形に折り曲げた形
    状を有し、第1の長板部にスリット状のボルト挿通用の
    孔を形成し、第2の長板部に端部が開放されたスリット
    状のボルト挿通用の切欠きを形成してなる、ことを特徴
    とする自然石固定用アンカー金具。
  2. 【請求項2】 前記第1の長板部の端部に折り曲げを形
    成したことを特徴とする請求項1記載の自然石固定用ア
    ンカー金具。
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