JP3004461B2 - 防食レール - Google Patents
防食レールInfo
- Publication number
- JP3004461B2 JP3004461B2 JP4102415A JP10241592A JP3004461B2 JP 3004461 B2 JP3004461 B2 JP 3004461B2 JP 4102415 A JP4102415 A JP 4102415A JP 10241592 A JP10241592 A JP 10241592A JP 3004461 B2 JP3004461 B2 JP 3004461B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- coating
- coating layer
- anticorrosion
- coating film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Railway Tracks (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漏水のある海底トンネ
ルあるいは陸上トンネルなどの厳しい腐食環境で使用さ
れるレールの防食方法に関するものである。
ルあるいは陸上トンネルなどの厳しい腐食環境で使用さ
れるレールの防食方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レールの防食には、レールの材質を耐食
性に優れた成分にする方法と、レールに塗装、溶射被
覆、ゴムライニングなどの表面処理を施す方法がある。
しかしながら、レール材質を変える方法においてCu,
Cr,Ni,Moなどの合金元素を添加しても、これら
の添加元素の合計が10%未満では、トンネルの湿潤環
境ではあまり効果が見られない。また10%以上の添加
になるとコストがきわめて高くなる欠点がある。一方、
塗装や被覆などの表面処理の場合には、塗膜または被覆
層でおおわれた個所の防食は十分であるが、裸/塗装ま
たは裸/被覆境界部から水などの腐食媒体が侵入して塗
膜または被覆層端部の劣化が生じる。
性に優れた成分にする方法と、レールに塗装、溶射被
覆、ゴムライニングなどの表面処理を施す方法がある。
しかしながら、レール材質を変える方法においてCu,
Cr,Ni,Moなどの合金元素を添加しても、これら
の添加元素の合計が10%未満では、トンネルの湿潤環
境ではあまり効果が見られない。また10%以上の添加
になるとコストがきわめて高くなる欠点がある。一方、
塗装や被覆などの表面処理の場合には、塗膜または被覆
層でおおわれた個所の防食は十分であるが、裸/塗装ま
たは裸/被覆境界部から水などの腐食媒体が侵入して塗
膜または被覆層端部の劣化が生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる表面
処理レールの塗膜または被覆層端部の劣化を遅延させ腐
食寿命を延長したレールを提供するものである。
処理レールの塗膜または被覆層端部の劣化を遅延させ腐
食寿命を延長したレールを提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、レール
の頭頂面および頭側面の車輪接触部を除くレールの全表
面に塗装あるいは被覆をほどこすとともに裸/塗装また
は裸/被覆境界部の塗膜または被覆層端部と頭側面がな
す角を45度以下の鋭角形状加工処理した防食レール、
またはレールあご下以下の全表面の塗装あるいは被覆層
を形成するとともに塗膜または被覆層の端部がレール頭
側面となす角が垂直下形状に加工処理した防食レールで
ある。
の頭頂面および頭側面の車輪接触部を除くレールの全表
面に塗装あるいは被覆をほどこすとともに裸/塗装また
は裸/被覆境界部の塗膜または被覆層端部と頭側面がな
す角を45度以下の鋭角形状加工処理した防食レール、
またはレールあご下以下の全表面の塗装あるいは被覆層
を形成するとともに塗膜または被覆層の端部がレール頭
側面となす角が垂直下形状に加工処理した防食レールで
ある。
【0005】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
する。レールに塗装または亜鉛、亜鉛−アルミニウム合
金などを溶射する方法、あるいは樹脂やゴムなどを被覆
する方法において、車輪が接触するレール頭頂面および
頭側面の一部を除くレール全表面に塗膜または被覆層を
形成する。
する。レールに塗装または亜鉛、亜鉛−アルミニウム合
金などを溶射する方法、あるいは樹脂やゴムなどを被覆
する方法において、車輪が接触するレール頭頂面および
頭側面の一部を除くレール全表面に塗膜または被覆層を
形成する。
【0006】本発明が特に車輪非接触部の頭側面まで塗
装あるいは被覆を施すことを規定したのは次のような理
由による。すなわち、本発明は、レール表面に塗膜また
は被覆層を形成したのち図1(a)に示すように、ヘラ
またはグラインダー等を用いてそれらの端部が頭側面と
なす角θ1 が45度以下の鋭角となるように加工する
か、あるいはゴムなどの場合は予め端部に加工を施して
同様の角度となるようにする。
装あるいは被覆を施すことを規定したのは次のような理
由による。すなわち、本発明は、レール表面に塗膜また
は被覆層を形成したのち図1(a)に示すように、ヘラ
またはグラインダー等を用いてそれらの端部が頭側面と
なす角θ1 が45度以下の鋭角となるように加工する
か、あるいはゴムなどの場合は予め端部に加工を施して
同様の角度となるようにする。
【0007】この加工処理は、図2のように一定厚さの
塗膜または被覆層端部と頭側面のなす角θ2 が90度前
後の角をなしている場合、その部分のレール全長にわた
って水の滞留が生じ、常時腐食媒体と接することによる
腐食促進によって、塗膜または被覆層端部のふくれ・剥
離が早期に発生することを防止する。また、一定年数経
過後に塗膜または被覆層端部にふくれ・剥離などが発生
した場合には、その劣化部をグラインダーなどで除去す
ることにより、さらなる寿命延長ができる利点がある。
塗膜または被覆層端部と頭側面のなす角θ2 が90度前
後の角をなしている場合、その部分のレール全長にわた
って水の滞留が生じ、常時腐食媒体と接することによる
腐食促進によって、塗膜または被覆層端部のふくれ・剥
離が早期に発生することを防止する。また、一定年数経
過後に塗膜または被覆層端部にふくれ・剥離などが発生
した場合には、その劣化部をグラインダーなどで除去す
ることにより、さらなる寿命延長ができる利点がある。
【0008】また図1(b)のようにレールあご下以下
のレール全表面に塗装または被覆をほどこすとき、塗膜
または被覆層端部がレール頭側面と垂直下形状になるよ
うに加工することも、水の滞留を防ぐ効果を有し、塗膜
または被覆層端部のふくれ・剥離が早期に発生すること
を防止してレールの寿命延長を図ることができる。
のレール全表面に塗装または被覆をほどこすとき、塗膜
または被覆層端部がレール頭側面と垂直下形状になるよ
うに加工することも、水の滞留を防ぐ効果を有し、塗膜
または被覆層端部のふくれ・剥離が早期に発生すること
を防止してレールの寿命延長を図ることができる。
【0009】
【発明の効果】以上のような本発明によると、これまで
によく見られた塗膜または被覆層端部に水などの腐食媒
体が滞留することによる脹れ・剥離の早期発生を防止し
て、漏水のある海底トンネルなどでも表面処理レールの
寿命を著しく延長できる。
によく見られた塗膜または被覆層端部に水などの腐食媒
体が滞留することによる脹れ・剥離の早期発生を防止し
て、漏水のある海底トンネルなどでも表面処理レールの
寿命を著しく延長できる。
【図1】(a)本発明の一実施例を示す断面図。 (b)本発明の他の実施例を示す断面図。
【図2】従来法を示す断面図。
1 車輪 2 レール 3 塗膜または被覆層 4 滞留水 θ 塗膜または被覆層端部とレール頭側面のなす角
(45度以下) θ 塗膜または被覆層端部とレール頭側面のなす角
(≒90度)
(45度以下) θ 塗膜または被覆層端部とレール頭側面のなす角
(≒90度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01B 5/00 - 5/14
Claims (2)
- 【請求項1】 レールの頭頂面および頭側面車輪接触部
を除く全表面に塗膜または被覆層を形成するとともに、
塗膜または被覆層の端部を頭側面に対して45度以下の
鋭角形状に加工処理したことを特徴とする防食レール。 - 【請求項2】 レールの頭頂面および頭側面を除いてレ
ールあご下以下の全表面に塗膜または被覆層を形成する
とともに、塗膜または被覆層の端部がレール頭側面とな
す角度が垂直下形状に加工処理したことを特徴とする防
食レール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102415A JP3004461B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 防食レール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4102415A JP3004461B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 防食レール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05280001A JPH05280001A (ja) | 1993-10-26 |
JP3004461B2 true JP3004461B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=14326820
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4102415A Expired - Lifetime JP3004461B2 (ja) | 1992-03-30 | 1992-03-30 | 防食レール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004461B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106939534A (zh) * | 2017-01-23 | 2017-07-11 | 上海工程技术大学 | 一种纳米陶瓷涂层绝缘钢轨 |
-
1992
- 1992-03-30 JP JP4102415A patent/JP3004461B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05280001A (ja) | 1993-10-26 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19991109 |