JP3004447U - 着火装置 - Google Patents

着火装置

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JP3004447U
JP3004447U JP1994006906U JP690694U JP3004447U JP 3004447 U JP3004447 U JP 3004447U JP 1994006906 U JP1994006906 U JP 1994006906U JP 690694 U JP690694 U JP 690694U JP 3004447 U JP3004447 U JP 3004447U
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博行 小寺
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株式会社インフニックス
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 装置本体2の上端部には、火口13およびそ
の上方を囲う円筒部26を形成する。この円筒部26に
は、縦孔27aと、縦孔27aの上下の端部から周方向
へ延びる上下の横孔27b,27cとを有する案内孔2
7を形成する。円筒部26の外周には、操作部材3を周
方向へ回動可能に、上下方向へ移動可能に設ける。操作
部材3には、案内孔27を移動自在に貫通するボルト4
を螺合固定する。ボルト4の脚部40は、縦孔27aの
上端部から下端部まで移動すると、押釦11を着火位置
以下に押し下げて着火器1を着火させる。また、脚部4
0は、下横孔27cに入り込むと、上方へ移動不能にな
り、押釦11を着火位置以下に押し続けて、着火器1を
着火状態に維持する。 【効果】 操作部材3から手を放しても着火器1を着火
状態に維持することができる。炎14が風によって吹き
消されるのを防止することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、市販の使い捨てガスライター等の着火器を用いた着火装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
一般に、着火器の一つとして図3(A),(B)に示す使い捨てガスライター 1がある。このガスライター1は、内部にガスを収納するガス収納部10と、こ のガス収納部の上面の一側部に設けられた押釦11とを備えており、押釦11を 図3(A)において符号「イ」で示す消火位置から符号「ロ」で示す着火位置( 想像線で示す)以下に押し下げると、ノズル12からガスが噴出するとともに、 ノズル12と電極(図示せず)との間において火花放電され、ガスに着火する。 そして、ガスが燃焼することによって生じる炎14がノズル12の上方に形成さ れた火口13から燃え立つようになっている。 なお、着火状態において押釦11を放すと、押釦11が弾性部材(図示せず) によって消火位置まで押し戻される。このとき、押釦11が着火位置を越えると 、ガスの噴出が停止して消火する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記のようなガスライター1においては、押釦11を放すと消火してしまうの で、線香等の物品に火を付ける場合には、必ず一方の手で押釦11を押し続けな ければならない。このため、両方の手を自由に用いることができず、物品に火を 付けにくいという問題があった。また、例えば戸外で物品に火を付ける場合には 、僅かの風でも炎14が吹き消されてしまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は、上記の問題を解決するためになされたもので、上端部の一側部に 設けられた押釦が弾性部材の付勢力に抗して着火位置以下に押し下げられると着 火して、上端部の他側部に設けられた火口から炎が燃え立つ着火器と、内部に上 記着火器をその火口を上方に向けた状態で収納し、上端部に上記火口およびその 上方を囲う筒状の風防部を有する装置本体と、この装置本体の外周に周方向へ回 動可能に、かつ上下方向へ移動可能に設けられたリング状をなす操作部材とを備 え、上記装置本体の外周には、上下方向に延びる縦孔、およびこの縦孔の下端部 から周方向に延びる横孔を有する案内孔が形成され、上記操作部材には、案内孔 にそれが延びる方向へ移動可能に挿通され、上記縦孔の上端側から下端部まで押 し下げられたときには上記装置本体内に位置する部分が上記押釦を着火位置以下 に押し下げて消火状態の着火器を着火させ、上記横孔内に挿入されたときには装 置本体内に位置する部分が押釦を着火以下に維持する押圧部材を固定したことを 特徴としている。 この場合、後述する理由により、上記案内孔を上記装置本体の外周の一側部と 他側部とにそれぞれ形成し、上記押圧部材の各端部を各案内孔を貫通させて上記 操作部材に固定し、上記装置本体の内部に位置する押圧部材の中央部が上記押釦 を押し下げるようにするのが望ましい。
【0005】
【作用】
いま、押圧部材が縦孔の上端部に位置しているものとする。この状態において 、操作部材を下方へ移動させ、押圧部材を縦孔の下端部まで押し下げると、押圧 部材が押釦を弾性部材の付勢力に抗して押し下げて着火器を着火させる。その後 、操作部材を回動させ、押圧部材を横孔内に入り込ませると、押圧部材が上方へ 移動不能になり、押釦を押し下げた状態に維持する。したがって、操作部材を放 したとしても、着火器は着火状態を維持する。 また、着火器の炎は、装置本体の風防部によって風から守られる。したがって 、炎が吹き消されることがない。
【0006】
【実施例】
以下、この考案の実施例について図1および図2を参照して説明する。なお、 以下の実施例は、図3に示す着火器1を使用しているので、着火器1については その説明を省略する。
【0007】 図1(A)〜(D)は請求項1に係る着火装置Aを示すものであり、符号1は 装置本体である。この装置本体2は、円板状の基部20を有している。この基部 20の上面中央部には、断面円形の円柱部21が形成されている。これら基部2 0および円柱部21の内部には、基部20の下面から円柱部21の上面まで貫通 する取付孔22が形成されている。この取付孔22には、着火器1が火口13を 上方に向けて挿入されている。挿入された状態においては、着火器1の火口13 が円柱部21の中心線上に位置するようになっている。また、火口13および押 釦11が円柱部21から上方に突出している。
【0008】 なお、基部20の下面には、断面形状がいわゆるダブテール形をした案内溝2 4が形成されており、この案内溝24には蓋体25が摺動自在に設けられている 。そして、この蓋体25によって取付孔22の下端開口部が閉じられ、これによ って着火器1が取付孔22から抜け出るのを防止するようになっている。また、 蓋体25を矢印X方向へ移動させて取付孔22の下端開口部を開放することによ り、そこから着火器1を取付孔22に挿入することができるようになっている。 勿論、着火器1を取付22の上端開口部から挿入することもできるが、後述する 押圧部材4が邪魔になるので、通常は取付孔22の下端開口部から着火器1を挿 入する。
【0009】 上記円柱部21の上端面には、断面円形をなす円筒部(風防部)26がその軸 線を円柱部21の軸線と一致させて形成されている。この円筒部26は、円柱部 21と同一の外径を有している。また、円筒部26の長さは、その上端が着火器 1から燃え立つ炎14の上端よりもさらに上方に位置するように設定されている 。
【0010】 図1(A),(B)に示すように、円筒部26の周壁部には、これを貫通する 案内孔27が形成されている。この案内孔27は、上下方向に延びる縦孔27a と、この縦孔27aの上端部から円筒部26の周方向に延びる上横孔27bと、 縦孔27aの下端部から円筒部26の周方向に延びる下横孔27cとから構成さ れている。なお、上下の横孔27b,27cは、互いに逆方向へ延びているが、 互いに同一方向に延びるように形成してもよい。
【0011】 また、円筒部26の外周には、断面円形のリング状をなす操作部材3が周方向 へ回動可能に、かつ上下方向へ移動可能に装着されている。この操作部材3には 、操作部材3を外側から貫通するボルト(押圧部材)4が螺合固定されている。 このボルト4の脚部(装置本体の内部に位置する部分)40は、上記案内孔27 をそれが延びる方向へ移動自在に貫通して円筒部26の内部に達しており、脚部 40によって上記押釦11を押圧操作するようになっている。
【0012】 すなわち、ボルト4が案内孔27の縦孔27aの上端部に位置したときには、 消火位置に位置している押釦11の上面にほぼ接するか、あるいは着火位置より 上側の範囲において押釦11を若干下側に押し下げるようになっている。また、 ボルト4が縦孔27aの下端部に位置したときには、押釦11を着火位置よりも 若干下側に押し下げ、着火器1を着火させるようになっている。したがって、ボ ルト4を下横孔27cに入り込ませると、押釦11がボルト4によって上方への 移動を阻止され、これによって着火器1が着火状態に維持される。 なお、ボルト4を上横孔27bに入り込ませると、ボルト4が下方へ移動不能 になる。したがって、押釦11が押し下げられることがなく、これによって着火 器1が不用意に着火するのを防止するようになっている。
【0013】 次に、上記構成の着火装置Aによって物品、例えば線香の束(図示せず)に火 を付ける場合について説明する。 いま、ボルト4が上横孔27b内に入り込んでいるものとする。この状態から 着火器1を着火させるには、操作部材3を縦孔27bに向かう一方向(図1(D )において反時計方向)へ回動させ、ボルト4を縦孔27a内に入り込ませる。 次に、操作部材3を押し下げ、ボルト4を縦孔27aの下端部に突き当たるまで 押し下げる。すると、押釦11が着火位置以下に押し下げられ、着火器1が着火 する。その後、操作部材3を一方向に回動させてボルト4を下横孔27c内に入 り込ませる。すると、ボルト4が上方へ移動不能になるので、操作部材3を放し たとしても押釦11が着火位置以下に押し下げられたままになる。したがって、 着火器1が着火状態に維持される。そこで、円筒部26の上端開口部から線香の 束を挿入し、炎14によって線香の束に火を付ける。
【0014】 線香の束に火を付けた後、着火器1を消火するには、操作部材3を他方向(図 1(D)において時計方向)へ回動させ、ボルト4を下横孔27cから縦孔27 aに入り込ませる。その後、ボルト4が縦孔27aの上端部に突き当たるまで操 作部材3を上方へ移動させる。すると、押釦11が弾性部材の付勢力によりボル ト4に追随して上動する。押釦11が着火位置を越えて上方へ移動すると、着火 器1が消火する。その後、操作部材3を他方向へ回動させて、ボルト4を上横孔 27b内に入り込ませる。なお、着火器1を消火する場合には、ボルト4が縦孔 27aの下端部に位置しているときに、操作部材3を放すようにしてもよく、そ のようにすれば、着火器1の弾性部材の付勢力によって押釦11が上方へ移動さ せられるとともに、操作部材3がボルト4を介して上方へ移動させられる。
【0015】 このように、着火装置Aにおいては、操作部材3から手を放しても着火器1を 着火状態に維持することができる。したがって、線香等の物品に火を付ける場合 には、両手を自由に使用することができ、これによって物品に容易に火を付ける ことができる。また、着火器1の炎14は円筒部26によって風から守られる。 したがって、炎14が吹き消されるのを防止することができる。さらに、押釦1 1を押圧操作するための操作部材3がリング状をなしているので、着火装置Aが どのような方向を向いていても着火操作することができる。
【0016】 さらに、この実施例においては、ボルト4を上横孔27bに入り込ませ、これ によってボルト4が下方へ移動するのを阻止するようにしているので、ボルト4 が不用意に下方へ移動して着火器1が着火するのを防止することができ、安全で ある。
【0017】 次に、請求項2に係る着火装置Bについて図2を参照して説明すると、この着 火装置Bは、上記の案内孔27に代えて二つの案内孔28,29を形成するとと もに、ボルト4に代えて押圧軸5を用いるようにしたものであり、その他の構成 は上記実施例と同様になっている。そこで、ここでは異なる構成についてのみ説 明することとし、同様な部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0018】 円筒部26には、二つの案内孔28,29が形成されている。各案内孔28, 29は、周方向には異なる位置に、上下方向には同一位置に形成されている。ま た、各案内孔28,29は、いずれも上下に延びる縦孔28a,29aと、縦孔 28a,29aの上端部から周方向に延びる上横孔28b,29bと、縦孔28 a,29aの下端部から周方向に延びる下横孔28c,29cとから構成されて いる。ここで、上横孔28b,29bは互いに同一方向に延びており、下横孔2 8c,29cも互いに同一方向に延びている。
【0019】 上記案内孔28,29には、押圧軸(押圧部材)5の両端部が案内孔28,2 9が延びる方向へ移動自在に挿通され、各案内孔28,29から外部に突出した 両端部が上記操作部材3に固定されている。また、操作部材の中央部(装置本体 2内に位置する部分)50は、上記ボルト4の脚部と同様に押釦11の上面に接 している。
【0020】 上記構成の着火装置Bにおいて、いま押圧軸5の両端部が縦孔28a,29a の上端部に位置しているものとする。この状態において、操作部材3を図2(B )において反時計方向へ回動させると、押圧軸5の両端部が上横孔28b,29 bに入り込む。したがって、押圧軸5が下方へ移動不能になり、これによって着 火器1の不慮の着火を防止することができる。
【0021】 また、上記の状態において、押圧軸5が縦孔28a,29aの下端部に突き当 たるまで操作部材3を下方へ移動させると、着火器1が着火する。その後、操作 部材3を時計方向に回動させると、押圧軸5の両端部が下横孔28c,29cに 入り込み、上方へ移動不能になる。したがって、着火器1が着火状態に維持され る。 なお、着火した着火器1を消火する場合には上記と逆の操作を行えばよい。
【0022】 上記の着火装置Bにおいては、押圧軸5の両端部を案内孔28,29に挿通し ているので、押釦11の押圧操作を上記実施例に比して安定して行うことができ る。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案の着火装置によれば、着火装置の操作部材から 手を放しても着火器を着火状態に維持することができる。したがって、物品に火 を付けるに際しては両手を自由に使用することができ、物品に容易に火を付ける ことができる。また、風防部が着火器の炎を風から守るので、炎が風によって吹 き消されるのを防止することができる。さらに、操作部材がリング状をなしてい るので、着火装置がどのような方向を向いていても、着火操作を行うことができ るという効果が得られる。 また、押圧部材の両端部を二つの案内孔に挿通した場合には、着火操作を安定 して行うことができ、特に着火状態を安定して維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すもので、図1(A)
はその縦断面図、図1(B)は図1(A)の一部切欠き
B矢視図、図1(C)は図1(A)のC矢視図、図1
(D)は図1(A)のD−D断面図である。
【図2】この考案の他の実施例を示すもので、図2
(A)はその一部切欠き正面図、図2(B)は図2
(A)のB−B矢視断面図である。
【図3】着火器の一例を示すもので、図3(A)はその
正面図、図3(B)はその平面図である。
【符号の説明】
A 着火装置 B 着火装置 1 ガスライター(着火器) 2 装置本体 3 操作部材 4 ボルト(押圧部材) 5 押圧軸(押圧物材) 26 円筒部(風防部) 27 案内孔 27a 縦孔 27c 下横孔(横孔) 28 案内孔 28a 縦孔 28c 下横孔 29 案内孔 29a 縦孔 29c 下横孔(横孔) 40 脚部(装置本体内に位置する部分) 50 中央部(装置本体内に位置する部分)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上端部の一側部に設けられた押釦が弾性
    部材の付勢力に抗して着火位置以下に押し下げられると
    着火して、上端部の他側部に設けられた火口から炎が燃
    え立つ着火器と、内部に上記着火器をその火口を上方に
    向けた状態で収納し、上端部に上記火口およびその上方
    を囲う筒状の風防部を有する装置本体と、この装置本体
    の外周に周方向へ回動可能に、かつ上下方向へ移動可能
    に設けられたリング状をなす操作部材とを備え、上記装
    置本体の外周には、上下方向に延びる縦孔、およびこの
    縦孔の下端部から周方向に延びる横孔を有する案内孔が
    形成され、上記操作部材には、案内孔にそれが延びる方
    向へ移動可能に挿通され、上記縦孔の上端側から下端部
    まで押し下げられたときには上記装置本体内に位置する
    部分が上記押釦を着火位置以下に押し下げて消火状態の
    着火器を着火させ、上記横孔内に挿入されたときには装
    置本体内に位置する部分が押釦を着火以下に維持する押
    圧部材を固定したことを特徴とする着火装置。
  2. 【請求項2】 上記案内孔が上記装置本体の外周の一側
    部と他側部とにそれぞれ形成され、上記押圧部材の各端
    部が各案内孔を貫通して上記操作部材に固定され、上記
    装置本体の内部に位置する押圧部材の中央部が上記押釦
    を押し下げることを特徴とする請求項1に記載の着火装
    置。
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