JPS609590Y2 - 点火用バ−ナ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、パイロットバーナの無い業務用ガスレンヂ
等の加熱機器に点火するためのハンディタイプの点火バ
ーナに関するものである。

一般に点火バーナを備えていない加熱機器においては点
火に際して主としてマツチを使用しているが、点火部分
が狭い場合など点火が容易でなく、生ガスを無駄に消費
したり、またやけど等の危険もあり、しかもマツチ及び
その燃えカスが思わぬ火災の原因となったり、湿って火
が付かない等多くの欠点がある。

そのため従来、ガスボンベ式点火ライター及びその都度
マツチ等で着火して使用する単なる棒状ガスバーナ、さ
らには先端に単にスパークプラグ又は電熱コイルを備え
た点火器なども知られているが、点火ライターではその
着火が確実でなく、風や加熱機器のガス流で消え易い等
の欠点があり、また単なる棒状ガスバーナではガスコッ
クを開いた後マツチ等で着火しなければならないため、
着火するまで生ガスが放出され無駄であると共にガスコ
ックが手元にないため着火及び消火の操作も不便である
等の欠点があり、さらにスパークプラグ、電熱コイルに
より点火器では、加熱機器のガス流が先端のガス流通孔
に入らないと点火しないため、点火の確実性に欠ける等
の難点がある。

従って、これらの点火機器は実用性に乏しくあまり使用
されていないのが現状である。

また一方パイロットバーナ付加熱機器にあっては、パイ
ロットバーナの点火、消火操作がめんどうなことから、
点火後も引続き付は放つしにする場合が多く、無駄にガ
ス消費をしており、省エネルギー上好ましくない。

この考案は前記従来の課題を解決するために、連続スパ
ークを発生する点火プラグとこれによって着火るガスバ
ーナをコンパクトに組込み、着火が確実で、着火、消火
操作も簡単かつ安全に行なうことができ、また加熱機器
に対しても確実に点火することができる構造簡単な点火
用バーナを提案するものである。

以下この考案を図面に示す実施例について説明すると、
把手１の先端にはパイプ２が突設され、この把手１とパ
イプ２の内部にはガス導管３が配設されており、このガ
ス導管３にはパイプ２の先端においてガスバーナ４が接
続され、また把手１の後端においてガスホース接続用ジ
ヨイント５が接続されている。

ガスバーナ４の周囲にはこれを覆うバーナカバー６が設
けられ、その内部には点火プラグ７及びこれに相対する
電極８がガスバーナ４の噴射口に近接して設けられてお
り、バーナカバー６の先端部はガスバーナ４の噴射口前
方を僅かに覆って噴射ガスの一部が点火プラグ７の電極
と、これに相対する電極８間に流通するようになってい
る。

把手１の内部には点火プラグ７に連続的に高圧電流を印
加する電源回路が設けられている。

この電源回路は電池９の電流をリレーコンデンサ１０に
蓄電してこれから放電される電流をトランス１１の一部
コイルに通電し、これによって二次コイルに生じた高圧
電流を点火プラグ７に印加することにより連続スパーク
を発生するようにしたもので、この開閉接点１２上には
押しボタン式点火ボタン１３が進退自在に設けられてい
る。

点火ボタン１３は下方からバネ１３′によって押上刃を
付加されており、その下部周面には水平方向にロック部
材１４が突設されている。

点火ボタン１３の前方には、ガス導管３の流路を開閉す
る開閉弁１５の回転摘み１６が設けられ、その下面に設
けた凹部１７に点火ボタン１３のロック部材１４の先端
鉤部に係合し、回転摘み１６をロックしており、点火ボ
タン１３を押下げてロック部材１４を凹部１７から離脱
させない限り回転摘み１６を回転できないようになって
いる。

以上のように構成された点火用バーナを使用する際には
ジヨイント５にガスホースを接続し、把手１を片手で持
って点火ボタン１３を押すと、電源回路の開閉接点が閉
じ、点火プラグ７と電極間に連続スパークを発生させる
。

このとき回転摘み１６はロック部材１４から解放されて
いるため、これを回転して開閉弁１５を開きガスバーナ
４からガスを噴出させる。

噴出したガスの一部は点火プラグ７と電極８間に流れて
スパークにより燃焼し、その火炎がガス噴出流に伝搬し
て着火する。

そして、このガスバーナ４の火炎を所定の加熱機器の燃
焼部に近づけてこれに点火する。

なお、ガス導管３の後端に小型ガスボンベを接続すれば
、より自由に持ち運ぶ携帯便利な点火用バーナとするこ
とができる。

以上の通りこの考案によれば、把手先端に突設したパイ
プ先端に設けたガスバーナに近接して連続スパークを発
生する点火プラグ及び電極を設けたので、このガスバー
ナに確実にかつ安全に着火することができ、この火炎に
よりいかなる加熱機器にも確実に点火することができる
。

また、把手に点火ボタン及びガス導管に設けた開閉弁の
回転摘みが設けられているので、点火及び消火の操作を
迅速かつ容易に行なうことができ、しかも点火ボタンに
はこれをＯＮ作動したときこれと連動して回転摘みに設
けた凹部から離脱するロック部材を設けてなるので、点
火ボタンを押さない限りガスは噴出せず、点火時に生ガ
スがでるような危険や無駄がなく、しかも、点火プラグ
には連続スパークが発生しているので、点火も確実であ
る。

さらに、各部品は把手、パイプ、バーナカバー内に全て
収められているので、全体的にコンパクトで取扱い易く
、外観体裁もよい。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案の実施例を示す縦面図である。 １・・・・・・把手、２・・・・・・パイプ、３・・・
・・・ガス導管、４・・・・・・ガスバーナ、６・・・
・・・バーナカバー ７・・・・・・点火プラグ、訃・
・・・・電極、９・・・・・・電池、１０・・・・・・
リレーコンデンサ、１１・・・・・・トランス、１２・
・・・・・開閉接点、１３・・・・・・点火ボタン、１
４・・・・・田ツク部材、１５・・・・・・開閉弁、１
６・・・・・・回転摘み、１７・・・・・・凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 把手内部に電源電流からコンデンサ及びトランスを介し
   て連続的に高圧電流を発生する電源回路を設け、前記把
   手内部及びその先端に突設したパイプ内部に配したガス
   導管の先端にバーナを設け、このバーナ周囲を覆うバー
   ナカバー内に前記電源回路の高圧電流により連続スパー
   クを発生する点火プラグ及び電極を前記バーナ炎口に近
   接して設け、前記把手には前記ガス導管に設けた開閉弁
   を開閉する回転摘みを設けると共に、前記電源回路の開
   閉接点を開閉する点火ボタンを設け、この点火ボタンに
   これをＯＮ作動したとここれと連動して前記回転摘みに
   設けた凹部から離脱するロック部材を設けてなることを
   特徴とする点火用バーナ。