JP3004438B2 - 歯車の測定方法 - Google Patents

歯車の測定方法

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JP3004438B2
JP3004438B2 JP4003712A JP371292A JP3004438B2 JP 3004438 B2 JP3004438 B2 JP 3004438B2 JP 4003712 A JP4003712 A JP 4003712A JP 371292 A JP371292 A JP 371292A JP 3004438 B2 JP3004438 B2 JP 3004438B2
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  • Length Measuring Devices With Unspecified Measuring Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理加工後の歯車の
歯部のリ−ド角の振れを測定する歯車の測定方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等において用いられるリングギヤ
は、強度が必要なことから、一般に熱処理加工される。
【0003】ところが、そのような熱処理によって、リ
ングギヤの歯部のリ−ド角が変化する。
【0004】そこで、例えば特開昭56−49936号
公報に記載されるように、マスタ−ギヤを測定歯車と噛
合わせ、マスタ−ギヤを低速回転させたときの測定歯車
の噛み合い点における回転速度を検出することにより歯
車の噛み合いを測定することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、そのような
測定方法によると、測定対象である各歯車について一歯
づつ検査者が検査していく必要があるため、検査者の測
定の負担が大きく、改善が望まれている。
【0006】本発明は、歯車の歯部のリ−ド角の振れを
簡単に測定することができる歯車の測定方法を提供する
ものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱処理加工後
の歯車の歯部のリ−ド角の振れを測定する歯車の測定方
法を前提とするものである。
【0008】そして、本発明は、上記目的を達成するた
めに、歯車の側端面の変位量を検出し、その変位量を歯
部のピッチで微分して変化率を算出し、それからこの変
化率よりリ−ド角の振れを推定する構成とする。
【0009】すなわち、本発明は、図6に示すように、
整然とリ−ド角θ0 でもって形成されていた歯車の歯部
aが、熱処理後、図7に示すように、リ−ド角がθ1
θ2 と乱れ、歯車の側端面の変位量(すなわち凹凸)に
影響することに基づくものである。
【0010】
【作用】歯車の側端面の変位量が検出される。その歯車
の側端面の変位量を歯部のピッチで微分して変化率を算
出する。それから、歯車の歯部のリ−ド角の振れが歯車
の側端面に影響することから、上記変化率よりリ−ド角
の振れを推定する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に沿って詳細に
説明する。
【0012】本実施例はデファレンシャル装置のリング
ギヤG(図5参照)の歯部のリ−ド角の振れを測定する
ものである。歯車の測定系を示す図1においては、1は
歯車Gの側端面G1 に当接する接触端子で、回動軸2回
りに回動可能に支持された回動部材3の一端部に設けら
れている。回動部材3の、回動軸2に関して接触端子1
と反対側において、該回動部材3に接触するデジタルゲ
−ジ4が配設されている。このデジタルゲ−ジ4によっ
て、接触端子1及び回動部材3を介して歯車Gの側端面
G1 の変位量を検出するようになっている。また、回動
部材3と、支持部材5との間にはスプリング6が介装さ
れており、該スプリング6によって接触端子1が歯車G
の側端面G1 に、回動部材3がデジタルゲ−ジ4にそれ
ぞれ接触するように常時付勢されている。
【0013】また、デジタルゲ−ジ4に隣接して、エア
シリンダ7が配設されている。そして、歯車Gにセット
する際に、微妙な振動によってもデジタルゲ−ジ4が反
応するので、回動部材3とデジタルゲ−ジ4との接触を
回避するために、エアシリンダ7の当接部7aを上昇さ
せ、回動部材3をデジタルゲ−ジ4より離隔させること
ができるようになっている。
【0014】8はマ−キング部材で、2つのリンク部材
9,10を介してソレノイド手段11に連結され、そし
て歯車Gの歯部のリ−ド角の振れが、予め設定された基
準値を越えるときには、該ソレノイド手段11の励磁に
より、マ−キング部材8が上方に変位し、歯車の側端面
にマ−キングするようになっている。これによって、マ
−キングを見ることによってリ−ド角の振れの大きい部
位がわかる。
【0015】上記のように構成すれば、接触端子1が歯
車Gの側端面G1 の変位に伴って変位するので、回動部
材3が回動変位し、それによって回動部材3に接触する
デジタルゲ−ジ4によって歯車Gの側端面G1 の変位量
が検出される(図4の上側部分参照)。このとき、側端
面G1 の変位量が基準値を越えるときには、マ−キング
部材8によってマ−キングされる。
【0016】そして、このようにして測定された歯車G
の側端面G1 の変位量を歯部のピッチで微分して変化率
を算出する(図4の下側部分参照)。
【0017】それから、この変化率より歯部のリ−ド角
の振れを推定する。すなわち、変化率が大きいところで
はリ−ド角の振れが大きいと推定できる。
【0018】
【発明の効果】本発明は上記のように構成したから、別
にリ−ド測定用の装置を用いなくても、歯車の側端面の
変位量(振れ)の測定で求めたデ−タを利用することに
より、歯部のリ−ド角の振れを推定することがができ、
歯車の歯部のリ−ド角の測定が簡単となる、
【図面の簡単な説明】
【図1】歯車のリ−ド角の振れを測定する装置の正面図
である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同左側面図である。
【図4】歯車の端面の振れ量、変化率の変化を示す図で
ある。
【図5】測定対象である歯車を示す斜視図である。
【図6】熱処理前の歯車の歯部を示す図である。
【図7】熱処理後の歯車の歯部を示す図である。
【符号の説明】
G 歯車 G1 側端面 θ0 〜θ2 リ−ド角 4 デジタルゲ−ジ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱処理加工後の歯車の歯部のリ−ド角の
    振れを測定する歯車の測定方法であって、 歯車の側端面の変位量を検出し、その変位量を歯部のピ
    ッチで微分して変化率を算出し、それからこの変化率よ
    りリ−ド角の振れを推定することを特徴とする歯車の測
    定方法。
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