JP3004279U - 部品の整列並びに集積供給機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は従来人間の労働力に頼っていた製品の
供給を自動化することによって経済的、時間的な負担を
軽減し、なおかつ安全性を配慮しようとするものであ
る。 【構成】本考案は回転板１により遠心力を用いある一定
の方向性をもたせた製品を、２の中間コンベアーへと送
り出す。このコンベアーでは、一定方向ではあるが不等
間隔である製品をセンサーの利用によって等間隔にして
３の選別コンベアーへと搬送する役割を持つわけである
が、集積装置は製品の集積とその供給の役目を交互に果
たさなければいけないため、３の選別コンベアーによる
製品の搬送も交互に行なわなければならない。また４の
集積装置から供給までの過程はセンサーの利用によって
サイクル運動をさせ、まず停止、そして３の選別コンベ
アーから５の集積棚への搬入、そして駆動、これで１サ
イクル運動となり最下部から供給するといった構造をも
つ装置である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、秩序性をもたさずに投入された部品を整列機によって秩序化させ、複 数設置された集積装置各々へ順次搬送する選別コンベアーを含めた装置に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

生産ラインにおいて従来では従業員が製品をダンボール等から手で取り出しライ ンに直接方向性をもたせて並べていたのが大半である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従業員による配列では人権費の負担が大きく、又、ある一定以上の製品の処理が 不可能である。従って配列に到るまでの全ての作業を自動化することにより時間 的、経済的に負担の軽減につながり、かつ作業の効率を高め、前途の欠点を解消 しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は先ず整列機による製品の整列を行なうことである。整列機内に回転板を 設置しそれを回転させることにより遠心力で製品を振り分け、ガイド板や回転板 本体に加工されたその製品の形状に合わせた型にはまり込むようにすることによ り、他の方向に向いている製品または重なりあった製品を排除し、選別コンベア ーへと送り出す。ここでは次工程に設置された集積装置への中継役を担うことに なるが、既に他の集積装置が製品で満たされており、ラインへの排出へと役割が 替わっている時点において、センサーで検知し他の集積装置へと搬送させようと するものである。又、作業効率を高めるために選別コンベアーでの複数分別かつ 集積装置の複数設置も可能である。

【０００５】

【作用】 整列機内の回転板を軸を中心として回転させ、その遠心力を利用することにより 製品を円板の外側に加工した型へとはめこむ。その際、製品どうし重なりあった りその製品自体が異なる方向性をもった場合、ガイド板によって再び円板内に排 除することも可能である。又、型を通過することによってある一定の方向性をも った製品は型のもつ傾斜によって円板内のコンベアーに落下し、次工程となる選 別コンベアーに搬送される。選別コンベアーの担う役割は集積装置への中継であ るが、本機械は複数の集積装置を採用するため、すでに集積が完了しており生産 ラインへの供給を行なっている集積装置には、その集積装置本体により光電管セ ンサーの発する信号によって、製品の供給が中止され他のすでに供給が完了され た製品の集積の行なわれていない「待ち］の状態になっている装置への供給が行 なわれる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。１は無秩序に投入される製品に秩 序性をもたせるために整列させる製品の形状を円板の外面上に等分に加工しその 円板本体を回転させることによって、その円板の傾斜と遠心力の作用で製品が型 に入り込み一定方向のみ排出することになる。又、製品どうしが重なったり製品 自体が異なる方向性をもつ場合にはその製品の形状にもよるが、ガイド板や圧縮 空気の噴出によって再度円板内に排除することも可能である。

【０００７】 ２は丁度円板の傾斜の頂点に位置し傾斜の作用を用いて製品を落下させるのであ るが、同一方向ではあるが不等間隔で排出する製品をこの中間コンベアー内で光 電センサーを併用することによって等間隔にして製品を次工程となる３へと搬送 するものである。

【０００８】 ３は２の中間コンベアーより等間隔で排出してくる製品を４の複数の集積装置に 搬送するものであるが、すでに集積が完了し生産ラインへの供給を行なっている 装置にはその４に付属する光電センサーによって送られる信号を受け、他の集積 されていない装置へと製品の搬送を振り分ける装置である。

【０００９】 ４は作業の効率を向上するために、複数の設置を可能にするが前途に触れたよう に一方の装置が供給を行なっている際には、他方では供給の準備をするために集 積を行い両方の機構を併せもつ装置である。なお集積の仕方であるが、Ａ−Ａ断 面図を見てわかるように歯車の歯と歯の間隔とその回転を利用し一定間隔に５の 集積棚を設置し、制御装置からの同期信号でサイクル運動をさせその１サイクル 毎に停止、製品の集積、駆動の３工程を繰り返すことにより製品を積み重ね、生 産ラインのレイアウトにもよるが、基本的には最下部から供給を行なうことにな る。

【００１０】

【考案の効果】

上述の様に本考案の部品の整列並びに集積供給機械は製品の一定方向での選出、 整列、搬送、集積、供給までを全て自動化することが可能になったため、作業効 率の向上はもちろん経済的にもコストの削減につながるものである。なお、構造 上でもメンテナンス面を考慮し複雑なものは採用していないため、容易なものに なっている。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の部品の整列並びに集積供給装置の一実
施例を示す、上面図である。

【図２】本機械の集積装置の断面図である。

【符号の説明】

１ 回転板 ２ 中間コンベアー ３ 選別コンベアー ４−Ａ 集積装置Ａ ４−Ｂ 集積装置Ｂ ５−Ａ 集積棚Ａ ５−Ｂ 集積棚Ｂ

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ６５Ｇ 47/64 8010−3Ｆ // Ｂ６５Ｇ 47/80 Ｃ 8010−3Ｆ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 無秩序に投入された前後もしくは左右に
   非対称な製品を整列機内で秩序性をもたせ搬送させた
   後、選別コンベアーによって複数の集積装置のどちらか
   一方向へと製品を自動的に搬送し集積させる。また、搬
   送を受けない他の集積装置はすでに選別機によって集積
   が済んでいるため、生産ラインへと順次供給を行なうこ
   とのできる装置。