JP3003930B1 - 重貼用粘着シート - Google Patents

重貼用粘着シート

Info

Publication number
JP3003930B1
JP3003930B1 JP27315598A JP27315598A JP3003930B1 JP 3003930 B1 JP3003930 B1 JP 3003930B1 JP 27315598 A JP27315598 A JP 27315598A JP 27315598 A JP27315598 A JP 27315598A JP 3003930 B1 JP3003930 B1 JP 3003930B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
base sheet
base
layer
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27315598A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000098896A (ja
Inventor
邦夫 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Keiwa Inc
Original Assignee
Keiwa Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Keiwa Inc filed Critical Keiwa Inc
Priority to JP27315598A priority Critical patent/JP3003930B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3003930B1 publication Critical patent/JP3003930B1/ja
Publication of JP2000098896A publication Critical patent/JP2000098896A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 物品へ貼るにあたり、貼るべき物品を誤るこ
となく、また、不要な廃棄物を排出すること等もなく、
さらに、貼られた物品授受の管理用の伝票等として保管
することも可能な粘着シートを提供することである。 【解決手段】 粘着シート20を、中間に剥離層3、5
と粘着層4、6とを挟んで互いに重ね合わされる一方側
の第一の基材シート1と他方側の第二の基材シート2と
を有する構成とする。第一の基材シート1側において剥
離層3と粘着層4とが、第二の基材シート2側において
剥離層5と粘着層6とが、交互に設けられており、ま
た、第一の基材シート1側の剥離層3と第二の基材シー
ト2側の剥離層とが重ならないように設けられている。
そして、第一の基材シート1と第一の基材シート1側の
剥離層3および粘着層4との間にラミネート層11が設
けられ、ラミネート11層と第一の基材シート1との間
が疑似接着状態とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品等に貼り付
けて用いられる重貼用粘着シートに関する。
【0002】
【従来の技術】粘着シートは、その表面に文字等の表示
を施し、物品等に貼り付けて用いられている。そして、
物品等を所要の配送先へ配送するにあたり、物品の配送
先が表示された粘着シートが、物品に貼り付けられて物
品の配送に用いられることがある。このような用途に用
いられる粘着シートとして、剥離紙と組み合わされて一
体となったものがある。即ち、剥離紙の片面または両面
に粘着シートが貼られて提供されるものであり、その使
用時には剥離紙より粘着シートを剥離し、これを物品等
に貼り付けて用いるのである。
【0003】ところで、一つの物品を配送するにあたっ
て、第一の配送先に配送した後に、さらに第二の配送先
へと配送したいことがある。例えば、ある製品の提供者
が、該製品を納品したユーザーより使用済みの開き容器
を回収したい場合がある。かかる場合、提供者は、前記
開き容器を回収するための回収箱を第一の配送先である
前記ユーザーに配送することになる。そして、ユーザー
は、配送された回収箱に開き容器を入れ、第二の配送先
である提供者に送り返すことになる。 このような場
合、前記回収箱のごとき物品の最初の配送元である製品
の提供者において、予め決まっている前記第一の配送先
と第二の配送先とに配送するための伝票を前記粘着シー
トを二枚用いて用意することができる。即ち、第一の配
送先が表示面に表示された第一のシートと、第二の配送
先が表示面に表示された第二のシートを用意するのであ
る。そして、前記提供者において、第一のシートの表示
のみが外部から見えるようにし、第二のシートの表示は
外部から見えない状態に梱包して前記回収箱を第一の配
送先に配送する。
【0004】そして、回収箱を送られた第一の配送先
は、該回収箱に開き容器を入れて第二のシートの表示を
外部に露出させ、前記第二の配送先である製品の提供者
へ回収箱を送り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、前記製品の提
供者が前記第一のシートと第二のシートを用意し、物品
に貼り付ける等の作業を行うにあたり、従来の剥離紙と
組み合わされた粘着シートには以下の問題があった。
【0006】即ち、配送しようとする物品が多数に及ぶ
場合に、一つの物品に対する前記第一のシートと第二の
シートの組み合わせを誤って貼ることがあった。これ
は、従来の剥離紙と組み合わされた粘着シートは、一枚
のシートが剥離紙とともに単独で運搬等の取り扱いの対
象とされ得ることに起因している。
【0007】また、前記シートに宛先を表示する場合に
プリンターを使用したい場合があるが、前記シートのう
ち剥離紙の両面にシートが貼られたものについては、そ
の厚みによりプリンターの排出ロール等をスムーズに通
せないことがある。また、かかる粘着シートにあって
は、物品に貼ってしまうと、前記剥離紙が不要な廃棄物
として残ることになる。
【0008】かかる観点から、貼るべき物品を誤ること
がなく、不要な廃棄物である剥離紙を排出することもな
い粘着シートが望まれるところである。さらに、配送さ
れた物品に貼られた前記粘着シートを、傷めること等な
しに完全な形で容易に剥離できれば、配送された物品授
受の管理用の伝票等として保管することもでき便利であ
る。
【0009】そこで、本発明は、物品へ貼るにあたり、
貼るべき物品を誤ることなく、また、不要な廃棄物を排
出すること等もなく、さらに、貼られた物品授受の管理
用の伝票等として保管することも可能な重貼用粘着シー
トを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の重貼用粘着シートは、中間に剥離層と粘着
層とを挟んで互いに重ね合わされる一方側の第一基材シ
ートと他方側の第二基材シートとを有してなり、前記剥
離層と粘着層とは、前記第一基材シート側および前記第
二基材シート側において交互に設けられ、第一基材シー
ト側の剥離層と第二基材シート側の剥離層とが重ならな
いように設けられており、前記第一基材シートと第一の
シート側の粘着層および剥離層との間に透明なラミネー
ト層が設けられ、該ラミネート層と第一基材シートとの
間が疑似接着状態とされている。
【0011】この重貼用粘着シートにあっては、上記第
一基材シート側と第二基材シート側とを剥離すると、各
々は単独で存在できなくなり、これらの二つを一組とし
て、略同時か極めて短時間内に貼り付けることを余儀な
くされる。従って、二箇所に物品を配送するための二つ
のシートを一組として貼る必要がある場合に、対象とな
る物品が多数の場合でも、かかる二つの組み合わせを誤
ることがない。即ち、二つのシートを必ず一組として作
業せざるを得ないので、無関係な第三のシートが混入す
ることに伴う貼られるべき二つのシートの組み合わせを
誤るということがない。
【0012】また、この重貼用粘着シートは、剥離紙が
設けられないので、その厚みが薄くなることから、その
基材シートに一定の表示を施すための印刷等をプリンタ
ーにより行ったとしても、支障を来すことがない。これ
により、プリンターを用いた印刷を行えるので、重貼用
粘着シートが用いられる対象となる物品が多数の場合で
も迅速に処理でき便利である。また、剥離紙が設けられ
ないので、重貼用粘着シートの使用に伴って不要な廃棄
物の排出を防ぐことができ、該廃棄物を回収して処理す
る作業に煩わされずに済む。
【0013】そして、この重貼用粘着シートにあって
は、前記第一基材シート側において、第一基材シートと
ラミネート層との間は疑似接着状態とされているので、
第一基材シートをラミネート層より無理なく剥離させる
ことができる。従って、この重貼用粘着シートを物品等
に貼り付けて配送等した場合に、該物品を受け取った配
送先は、前記第一基材シートをラミネート層より無理な
く剥離させ、該第一基材シートを傷めることなく完全な
形で保管することができ、第一基材シートを物品授受の
管理用として用いることが可能である。
【0014】ここで、「疑似接着状態」とは、両部材が
通常の使用状態では接着しているが、両部材を剥離させ
る場合に特に工具等を用いずとも、人手で引っ張るのみ
で容易に剥離する程度の状態を意味する。そして、この
疑似接着状態とされていた両部材は、剥離させた後にあ
っては糊残り等もなく、個別に保管することに何ら支障
がない。
【0015】また、前記重貼用粘着シートについて、前
記第二基材シートと第二基材シート側の粘着層および剥
離層との間に透明なラミネート層をさらに設け、該ラミ
ネート層と第二基材シートとの間をさらに疑似接着状態
とすることもできる。
【0016】この重貼用粘着シートによれば、前記第一
基材シート側に加え、第二基材シート側においてもラミ
ネート層が設けられ、該ラミネート層と第二基材シート
との間が疑似接着状態とされているので、第二基材シー
トをラミネート層より無理なく剥離させることができ
る。従って、この重貼用粘着シートが物品等に貼り付け
て配送等された場合に、第二基材シートが貼り付けられ
た物品等を受け取った配送先においても、第二基材シー
トを完全な形で保管することができ、第二基材シートを
物品授受の管理用として用いることが可能になる。
【0017】また、上記重貼用粘着シートにおいて、ラ
ミネート層を透明としていることから、本発明の重貼用
粘着シートの使用時に、ラミネート層との間で疑似接着
状態とされている基材シートを剥離させると、ラミネー
ト層を透かしてその下側を外部から見ることができる。
そのため、第一基材シート側と第二基材シート側とを剥
離し、第二基材シート側の上面に第一基材シート側を重
ねて貼り付けておけば、第一基材シートを剥がすと、ラ
ミネート層を通して第二基材シート表面が見える。従っ
て、例えば、第一基材シート表面に第一の配送先を表示
し、第二基材シート表面には第二の配送先を表示し、第
二基材シート上面に第一基材シート側を重ね貼りしてお
けば、第一配送先で第一基材シートを剥がすことで、透
明なラミネート層を通して第二基材シート表面に表示さ
れた第二配送先が表れ、転送が可能になる。
【0018】また、前記第一基材シートおよび第二基材
シートの表面に、これら基材シートが貼着される物品の
配送先を表示するための表示面を設け、前記第一基材シ
ートの表示面を、第一の配送先を表示するための第一の
表示面とし、前記第二基材シートの表示面を、前記第一
の配送先と異なる第二の配送先を表示するための第二の
表示面とすることができる。これにより、本発明の重貼
用粘着シートを、物品を二つの配送先に配送するための
配送用伝票として用いることができる。
【0019】また、前記第二の表示面を、前記第一の配
送先からさらに配送を受ける配送先である第二の配送先
の表示に用いることもできる。これにより本発明の重貼
用粘着シートを、物品の第一の配送先への配送と、その
後さらに第二の配送先に転送するための配送用伝票とし
て用いることができる。
【0020】また、前記重貼用粘着シートを物品の往復
配送に用いることができ、前記第一の表示面を往路用の
宛先の表示に用い、前記第二の表示面を復路用の宛先の
表示に用いることができる。これにより、本発明の重貼
用粘着シートを物品の往復配送のための配送用伝票とし
て用いることができる。
【0021】また、前記ラミネート層との間が疑似接着
状態とされる基材シートの少なくとも一つに、その表面
に剥離線を設けることもできる。これにより、該剥離線
をきっかけとして前記疑似接着とされる基材シートのラ
ミネート層からの剥離をより容易とできる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1乃至図5に基づいて説明する。図1は本発明の一実施
形態である重貼用粘着シート20の斜視図を示してお
り、図2は図1のII−II線における断面図である。図
1、図2に示される重貼用粘着シート20は、中間の剥
離層3、5と粘着層4、6とを挟んで互いに重ね合わさ
れる一方側の第一基材シート1と他方側の第二基材シー
ト2とを有している。そして、第一基材シート1側の剥
離層3と第一基材シート1側の粘着層4とが交互に、ま
た、第二基材シート2側の剥離層5と第二基材シート2
側の粘着層6とが交互に設けられている。そして、第一
基材シート1側の剥離層3と第二基材シート2側の剥離
層5とが重ならないように、また、第一基材シート1側
の粘着層4と第二基材シート2側の粘着層6とが重なら
ないように設けられている。そして、剥離層3、5は、
剥離剤により形成されるが、剥離性に優れたシリコーン
樹脂やフッ素樹脂等により形成することができる。ま
た、粘着層4、6は粘着剤により形成することができる
が、ゴム系、アクリル系、シリコーン系等の共重合物に
より粘着層を4、6を形成することができる。
【0023】このように、重貼用粘着シート20は、交
互に配列される剥離層および粘着層が中間に設けられ、
基材シート1側の剥離層3と基材シート2側の剥離層5
とが重ならないように設けられているので、後に説明す
るラミネート層11を含む基材シート1側と基材シート
2側とに剥離することができる。そして、剥離された基
材シート1側は粘着層4により、基材シート2側は粘着
層6により、各々に物品等に粘着して用いることができ
る。
【0024】また、基材シート1、2には、その表面に
表示面7、8が設けられている。そして、表示面7、8
には、基材シート1、2が物品等に貼着されて用いられ
る場合に、物品の配達先の住所や、物品に対する注意書
き、各種のメッセージ等を表示することができる。そし
て、表示面7が第一の表示面とされ、表示面8が第二の
表示面とされる。
【0025】また、基材1には夫々所定の間隔で切取線
9が設けられ、基材2には夫々所定の間隔で切取線10
が設けられている。これにより、夫々の切取線9により
区切られた基材シート1の各表面に夫々表示面7が形成
され、また、夫々の切取線10により区切られた基材シ
ート2の各表面に夫々表示面8が形成される。そして、
基材1における切取線9が設けられる位置と、基材2に
おける切取線10が設けられる位置とを一致させ、基材
1の表示面7と基材2の表示面8とを夫々一組として用
いることができる。
【0026】また、基材シート1の表示面7には、剥離
線14が設けられている。この剥離線14が設けられる
ことにより、基材シート1のラミネート層11からの剥
離をし易くされている。
【0027】この基材シート1、2は、その表面に印刷
又は印字を施すことが可能な紙材等により形成されてい
る。紙材としては、上質紙、グラシン紙、アート紙、コ
ート紙(熱転写紙、インクジェット用紙含む)、感圧
紙、感熱紙、樹脂含浸紙等を用いることができる。ま
た、布や各種のプラスチックフィルムにより形成するの
であっても構わない。
【0028】そして、基材シート1と基材シート1側の
剥離層3および粘着層4との間には、ラミネート層11
が設けられている。この重貼用粘着シート20にあって
は、ラミネート層11は透明にされている。このラミネ
ート層11は、基材シート1に対して疑似接着状態とさ
れている。そして、基材シート1に対して疑似接着状態
とされるラミネート層11は、熱可塑性樹脂を溶融して
Tダイから押し出し、基材シート1に積層することによ
り形成できる。
【0029】ラミネート層11に使用可能な熱可塑性樹
脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリメチルペンテン、エチレン酢酸ビニル樹脂、エチレ
ンエチルアクリレート樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、
エチレンメタクリル酸樹脂、エチレンアクリル酸メチル
樹脂、アイオノマー樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ
エステル等を挙げることができる。また、いわゆるメタ
ロセン触媒を用いて重合されたポリエチレン、ポリプロ
ピレン等も好適に用いることができる。
【0030】なお、上記基材シート2と、剥離層5およ
び粘着層6との間に図示していない目止め剤からなる層
を介在させることもできる。目止め剤からなる層を介在
させると、基材シート2が紙により形成される場合に、
粘着層6より基材シート2への粘着剤の浸透を防ぐこと
ができる。そして、目止め剤として、PVAコーティン
グ剤、クレーコート剤、PE、PP等押し出しラミネー
トを用いることができる。
【0031】次に、この重貼用粘着シート20の用途に
ついて、物品を配送するための配送用伝票として用いる
例を挙げて説明する。
【0032】複写機の販売を行うB社が、該複写機を購
入したA社より空のトナーボトルを回収したいことがあ
る。この場合、B社がトナーボトルを回収するための収
容箱をA社宛に送り、A社が該収容箱にトナーボトルを
詰めてB社宛に送り返すことにより、即ち、B社とA社
間で収容箱を往復配送することにより、B社はA社より
トナーボトルを回収できる。ここで、A社を前記収容箱
の第一の配送先とし、B社を収容箱の第二の配送先とす
る。
【0033】上記B社において、基材シート1について
図示されている図3に示されるように、基材シート1の
表示面7に第一の配送先であるA社の宛先の表示を行
い、基材シート2の表示面8に第二の配送先であるB社
の宛先の表示を行う。かかる表示は、前記夫々一組とさ
れる基材シート1の表示面7と基材シート2の表示面8
とに対して行う。この基材シート1、2への表示は、ワ
ードプロセッサー等により宛先の編集を行い、プリンタ
ーを用いた印刷により行うことができる。プリンターを
用いて印刷すると、宛先の表示を大量に行う必要がある
場合に迅速に処理できて便利であり、特に、両面同時に
印字可能なプリンターを用いて行うと、表示面7と表示
面8についての印字の組み合わせに入力ミスがない限
り、宛先の表示を誤ることなく、且つより高速に処理す
ることが可能である。
【0034】そして、本発明の重貼用粘着シート20に
あっては、剥離紙が存在しないので、その厚さが100
〜200μm程度であり、プリンターによる印刷処理に
支障を来さない程度の厚さとできる。なお、表示面7、
8への宛先の表示は、手書きによる宛先の記入によるの
であってもよい。
【0035】次に、上記B社において、重貼用粘着シー
ト20より、ラミネート層11を含む基材シート1側と
基材シート2側とに分離する。そして、図4(a)に示
されるように、梱包された収容箱25にまず基材シート
2を貼り付け、さらに基材シート2の上に、基材シート
1側を貼り付ける。なお、図4における、17は表示面
7に印刷された文字等を、18は表示面8に印刷された
文字等を表している。
【0036】かかる二つのラベルを貼る作業を行うにあ
たり、本発明の重貼用粘着シート20にあっては、基材
シート1側と基材シート2側とを、略同時か極めて短時
間内に貼ることを余儀なくされる。即ち、二つのシート
を分離すると、剥離紙がないことにより、他の一つは単
独で存在できなくなるからである。これにより、配送し
ようとする物品の配送先が多数に及ぶ場合であっても、
ラベルの貼り間違いをなくすることができる。
【0037】また、剥離紙がないので、基材シートを貼
った後に不要な廃棄物を生ずることがなく、シートを貼
るべき物品が多数に及ぶ場合でも、剥離紙を回収して処
理する作業に煩わされることがない。
【0038】そして、上記二つの基材シート1、2が重
ねて貼られた収容箱25は、B社よりA社に送り届けら
れる。そして、A社においては、一旦梱包を解いて収容
箱にトナーボトルを収納した上で再度梱包した後に、図
4(b)に示されるように、基材シート1が引き剥がさ
れる。この基材シート1は、ラミネート層11に対して
疑似接着状態とされているので、無理なく剥離させるこ
とができる。特に、この重貼用粘着シート20にあって
は、表示面7に剥離線14が設けられているので、剥離
線14をきっかけとして剥離させることが容易である。
【0039】ここで、基材シート1の剥離された部分
は、A社において配送物の授受の管理用の伝票等として
保管することが可能であり、基材シート1は保管に適し
たものになっている。即ち、基材シート1は、ラミネー
ト層11との間で疑似接着状態とされていたので、傷め
ることなくラミネート層11より引き剥がすことができ
るからである。一方、シートを粘着剤により貼り付けた
場合には、該シートをかかる貼り付けた部分より剥がそ
うとすると、シートを剥離させることは容易でなく、多
くの場合にはシートを破ってしまうことになり、また剥
離させたとしても、裏面に粘着剤が残り1枚の伝票等と
しての取り扱いが面倒になる。
【0040】この重貼用粘着シート20によると、この
ような不都合がなく、基材シート1の剥離された部分
を、その表示面7に表示された内容17を完全に保存し
た状態で保管することができる。
【0041】そして、基材シート1が剥離されると、ラ
ミネート層11は透明であるので、ラミネート層11の
上方から、基材シート2の表示面8に印刷等された内容
18を見ることができる。そして、表示面8の印刷内容
18が見えるようにされた収容箱25は、A社よりB社
へと送り返される。
【0042】このように、本発明の重貼用粘着シート2
0は、一つの物品を二社間で往復配送する場合に用いる
ことができ、かかる場合に一つの物品に貼るべき二つの
シートを誤ることなく、正確に貼ることができる。そし
て、第一の配送先において、基材シート1を配送物の授
受の管理用の伝票として保管することもできる。
【0043】また、本発明の配送用伝票を、一つの物品
をB社からA社へと配送し、さらにA社からC社へと配
送したい場合に、即ち、特定企業間におけるいわゆる
「通い箱」としての配送用に用いることができる。この
場合には、B社において、重貼用粘着シート20につい
て、第一基材シート1に第一の配送先であるA社の宛先
が表示され、第二基材シート2に第二の配送先であるC
社の宛先が表示される。
【0044】そして、かかる基材シート2の上に基材シ
ート1側が重ね貼りされた物品が、B社からA社へ配送
される。そして、A社において、基材シート1が剥離さ
れ、基材シート2の表示面8の印刷等の内容が見得る状
態とされた後、C社宛に物品が配送されることになる。
A社においては、基材シート1を物品授受の管理用の伝
票として保管することができる。
【0045】このような場合についても、物品の最初の
配送元であるB社において、予め決まっている二つの配
送先に対して、基材シート1、2を間違うことなく物品
に貼る作業を行うことができる。また、第一の配送先に
おいて、基材シート1を物品授受の管理用の伝票として
保管することもできる。
【0046】また、本発明の重貼用粘着シートを図5に
示されるように構成することもできる。図5は、異なる
実施の形態である重貼用粘着シート30の部分断面図を
示している。
【0047】この重貼用粘着シート30にあっては、基
材シート2と基材シート2側の剥離層5および粘着層6
との間についても、前記ラミネート層11と同様の材料
で形成されるラミネート層21がさらに設けられてい
る。そして、ラミネート層21は、基材シート2に対し
て疑似接着状態とされている。これにより、この重貼用
粘着シート30によると、基材シート2をラミネート層
21より無理なく剥離させることができるので、基材シ
ート2についても物品授受の伝票として保管することが
できる。なお、基材シート1には、図示していない剥離
線14が設けられている。
【0048】そして、この重貼用粘着シート30を上記
説明したごとき配送用伝票として用いる場合に、即ち、
配送物品に基材シート2側の上に基材シート1側を重ね
貼りして用いる場合に、第一の配送先において、ラミネ
ート層21との間で疑似接着状態とされる基材シート2
を剥離させることなく、基材シート1のみをラミネート
層11より剥離することができる。基材シート1を剥離
させるにあたり、その剥離線14をきっかけとできるか
らである。
【0049】なお、以上の説明においては、本発明の重
貼用粘着シートを用いる例について、第一基材シート1
を第二基材シート2の上に重ねて貼る使い方により説明
したが、必ずしも二つのシートを直接に重ねるごとき使
い方をする必要はない。例えば、第二基材シート2が貼
られたものを包装紙で覆って梱包し、該包装紙の上に第
一基材シート1を貼るような場合であってもよく、第二
基材シート2を貼った後の極めて短時間内に第一基材シ
ート1を貼ることができる使い方に用いるのであればよ
い。
【0050】また、本発明の重貼用粘着シートは、二つ
の基材シート1、2を一つの物品の配送に用いる場合に
限られず、一つの配送元から二箇所宛に各一つの物品を
配送するために用いるのであってもよい。例えば、製品
の一部をなす二つの部品の一組について、特定の二つの
修理工場に配送して修理する必要があるような場合であ
り、かかる二つの部品の一組が多数組存在するような場
合に用いることもできる。
【0051】さらに、重貼用粘着シートを構成する基材
シートと粘着層および剥離層とについて、前記図1、図
2や図5により説明された構造のものに限られず、基材
シート1側と基材シート2側とを互いに剥離できればよ
い。例えば、剥離層と粘着層とを、上記切取線9、10
に略平行となるように設けるのでなく、切取線9、10
に交わるように設けるのであってもよく、剥離層3と5
とが交わるように、粘着層4と6とが交わるように設け
るのであってもよい。
【0052】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の重貼用
粘着シートによると、物品の配送に用いた場合に、二つ
のシートを間違うことなく正確に貼ることができ、ま
た、該作業を行うにあたって、不要な廃棄物である剥離
紙を回収して処理する必要がない。また、二つのシート
にプリンターを用いて印刷等することに支障とならない
ので、特に、多くの物品の配送に用いる場合に迅速に処
理できて便利であるという効果を奏する。
【0053】また、物品の配送に用いられたシートを物
品授受の管理用の伝票として保管するのに適していると
いう効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】重貼用粘着シートの一例の斜視図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】重貼用粘着シートに宛先が表示される例を示す
図である。
【図4】(a)物品に二つの基材シートを重ねて貼った
状態を示す図である。 (b)第一の配送先にて基材シートを剥離する様子を示
す図である。
【図5】重貼用粘着シートの一例の部分断面図である。
【符号の説明】
1 第一基材シート 2 第二基材シート 3 剥離層 4 粘着層 5 剥離層 6 粘着層 7 表示面 8 表示面 9 切取線 10 切取線 11 ラミネート層 14 剥離線 17 印刷内容 18 印刷内容 20 重貼用粘着シート 21 ラミネート層 25 物品 30 重貼用粘着シート
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−274104(JP,A) 特開 平9−179495(JP,A) 特開 平6−192626(JP,A) 特開 平7−287524(JP,A) 特開 平9−267589(JP,A) 実開 平3−75470(JP,U) 実開 平5−26454(JP,U) 実開 平6−60866(JP,U) 実開 平4−126272(JP,U) 実用新案登録3053607(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09F 3/00 - 3/10

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中間に剥離層と粘着層とを挟んで互いに
    重ね合わされる一方側の第一基材シートと他方側の第二
    基材シートとを有してなり、 前記剥離層と粘着層とは、前記第一基材シート側および
    前記第二基材シート側において交互に設けられ、第一基
    材シート側の剥離層と第二基材シート側の剥離層とが重
    ならないように設けられており、 前記第一基材シートと第一基材シート側の粘着層および
    剥離層との間に透明なラミネート層が設けられ、該ラミ
    ネート層と第一基材シートとの間が疑似接着状態とされ
    ている重貼用粘着シート
  2. 【請求項2】 前記第二基材シートと第二基材シート
    側の粘着層および剥離層との間に透明なラミネート層が
    さらに設けられ、該ラミネート層と第二基材シートとの
    間がさらに疑似接着状態とされている請求項1に記載の
    重貼用粘着シート
  3. 【請求項3】 前記第一基材シートおよび第二基材シー
    トの表面に、これら基材シートが貼着される物品の配送
    先を表示するための表示面が設けられており、 前記第一基材シートの表示面が、第一の配送先を表示す
    るための第一の表示面とされ、 前記第二基材シートの表示面が、前記第一の配送先と異
    なる第二の配送先を表示するための第二の表示面とされ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の重貼
    用粘着シート
  4. 【請求項4】 前記第二の表示面が、前記第一の配送先
    からさらに配送を受ける配送先である第二の配送先の表
    示に用いられることを特徴とする請求項3に記載の重貼
    用粘着シート
  5. 【請求項5】 前記重貼用粘着シートが物品の往復配送
    に用いられるものであり、前記第一の表示面は往路用の
    宛先の表示に用いられ、前記第二の表示面は復路用の宛
    先の表示に用いられることを特徴とする請求項4に記載
    重貼用粘着シート
  6. 【請求項6】 前記ラミネート層との間が疑似接着状態
    とされる基材シートの少なくとも一つに、その表面に剥
    離線が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項
    のいずれかに記載の重貼用粘着シート
JP27315598A 1998-09-28 1998-09-28 重貼用粘着シート Expired - Fee Related JP3003930B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315598A JP3003930B1 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 重貼用粘着シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27315598A JP3003930B1 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 重貼用粘着シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3003930B1 true JP3003930B1 (ja) 2000-01-31
JP2000098896A JP2000098896A (ja) 2000-04-07

Family

ID=17523885

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27315598A Expired - Fee Related JP3003930B1 (ja) 1998-09-28 1998-09-28 重貼用粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3003930B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005189613A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Sato Corp ラベル連続体
US8389080B2 (en) * 2008-07-16 2013-03-05 Ws Packaging Group, Inc. Label-wrapped foam cups with patterned adhesive
JP5426914B2 (ja) * 2009-04-08 2014-02-26 リンテック株式会社 擬似接着ラベル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000098896A (ja) 2000-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2000109762A (ja) 基材の一部が剥離可能な粘着ラベル
US8129010B2 (en) Adhesive sheet
AU2001259638A1 (en) Pouch label
EP1290666A1 (en) Pouch label
JP3003930B1 (ja) 重貼用粘着シート
JP2004034673A (ja) 複合情報シート
JP2001348055A (ja) 集積包装製品
JP2905782B1 (ja) 配送用伝票
JP4464456B1 (ja) 伝票用シート
JPH08300853A (ja) 配送票
JPH09327985A (ja) 配送伝票とその製造方法
JP3020484B1 (ja) 粘着シート
JP2013195742A (ja) 宛名ラベル
JP4053316B2 (ja) キャンペーンラベル
JP3000414U (ja) ノンインパクトプリンタ用の配送伝票
JP2002120473A (ja) 往復配送伝票シート、往復配送伝票、使用方法及び往復配送管理システム
JPH07257591A (ja) 帳票収納用貼着袋体
JP3710338B2 (ja) 配送伝票
JP2000122555A (ja) ラベル片付き配送伝票
JP2003118714A (ja) 切取り片付きラベル
JPH0836361A (ja) 複層荷札ラベル及びその使用方法
JP2811052B2 (ja) 貼り替え防止用貼着材
JP4571321B2 (ja) 口部材付き容器の製造方法及びその容器並びに長尺状シート体
JP2003150056A (ja) 配送用伝票、配送用伝票の製造方法および荷物の配送方法
JPH0995069A (ja) 配達証ラベル及びこのラベルを貼付した配達容器

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19991102

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees