JP3003872U - キャプスタンウインチの尻手取り装置 - Google Patents

キャプスタンウインチの尻手取り装置

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JP3003872U
JP3003872U JP1994004260U JP426094U JP3003872U JP 3003872 U JP3003872 U JP 3003872U JP 1994004260 U JP1994004260 U JP 1994004260U JP 426094 U JP426094 U JP 426094U JP 3003872 U JP3003872 U JP 3003872U
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JP
Japan
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holding roller
rope
roller
capstan
machine base
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JP1994004260U
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Inventor
正 西村
Original Assignee
西村機械工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロープの尻手側に常に一定の張力を与え、か
つ、ロープを安全に繰り出す。 【構成】 機台1に保持ローラ11を軸架し、キャプス
タンドラム6に巻き付けたロープ16の尻手側をこの保
持ローラに押し付けるためのピンチローラ17を設け
る。保持ローラ11がキャプスタンドラム6よりわずか
に速い周速で回転するよう、キャプスタンドラム6の回
転を保持ローラ11に伝える回転伝達機構を設ける。保
持ローラ11にある一定値以上のトルクかかかった場合
に保持ローラが自由に回転することを許す摩擦継手9を
回転伝達機構に組み込む。保持ローラ11を回転駆動す
るための手動ハンドル39を設けることができる。ピン
チローラ17を保持ローラ11に付勢するための弾性引
張り部材は少なくとも2本設け、一方の弾性引張り部材
19は支持部材と機台の間に固定的に掛け渡し、他方2
0は取外し自在にする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、キャプスタンウインチに使用する尻手取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
キャプスタンウインチでは、ロープを引き寄せる場合、キャップスタンドラム とロープがスリップしないよう、ドラムに巻き付けたロープの端(尻手側)を人 がいつも引っ張っている必要がある。また、ロープを繰り出す場合には、ロープ の尻手側を弛めて、ドラムに対してロープをスリップさせるように繰り出すので あるが、このときの力加減が難しく、ロープを緩め過ぎると、勢よくロープが出 て行って止まらなくなる危険がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、キャップスタンウインチにおけるこのような手間と危険を解消す ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
機台に保持ローラを軸架し、キャプスタンドラムに巻き付けたロープの尻手側 をこの保持ローラに押し付けるためのピンチローラを設ける。保持ローラがキャ プスタンドラムよりわずかに速い周速で回転するよう、キャプスタンドラムの回 転を保持ローラに伝える回転伝達機構を設ける。保持ローラにある一定値以上の トルクかかかった場合に保持ローラが自由に回転することを許す摩擦継手を回転 伝達機構に組み込む。
【0005】 ロープを繰り出すために、保持ローラを回転駆動するための手動ハンドルを設 けることができる。 ピンチローラを保持ローラに付勢するためのスプリングは少なくとも2本設け 、そのうち1本は該支持部材と該機台の間に固定的に掛け渡し、他の1本は取外 し自在にするとよい。
【0006】
【作用】
キャプスタンドラムに巻き付けたロープの尻手側を保持ローラとピンチローラ で挟み付け、キャプスタンドラムを回転駆動する。すると、保持ローラがキャプ スタンドラムよりわずかに速い周速で回転するので、尻手側ロープは緊張し、摩 擦継手がスリップして、ロープに適度の張力が掛かり、キャプスタンドラムはロ ープを滑らずに巻き寄せることができる。
【0007】 ロープを繰り出すときは、手動ハンドルを回す。すると、摩擦継手がスリップ し、保持ローラが回る。保持ローラが回ると、尻手ロープが緩み、ロープがスリ ップしてキャプスタンドラムから出て行く。
【0008】
【実施例】
この考案の実施例を図面に基づいて説明すると、キャプスタンウインチの機枠 上に取り付けられた機台1に入力軸2を軸架し、その軸に平歯車3を固定し、こ れを中間歯車5を介して、キャプスタンドラム6の鍔を兼ねる平歯車7と噛み合 わせる。入力軸2には摩擦継手9の入力側を連結し、摩擦継手の出力側には平歯 車10および保持ローラ11を取り付ける。保持ローラ11には溝が周設された ものを用いる。摩擦継手9は、トルクが小さいうちは、入力側から出力側にトル クを伝達するが、トルクが設定値より大きくなると、スリップしてトルクを伝え なくなる。
【0009】 機台1には支柱13を立て、これに支持部材14をピン15で回動自在に支持 する。この支持部材14の下側に、保持ローラ11にワイヤロープ16を押さえ 付けるためのピンチローラ17を取り付ける。支持部材14の先と機台1との間 に2基の弾性引張り部材19,20を並設する。一方の弾性引張り部材19は、 保護パイプ21の中に通したコイルスプリング22からなり、スプリングの両端 は支持部材14と機台1にそれぞれ固定されている。
【0010】 他方の弾性引張り部材20は取外しが自在な構造になっており、これについて 詳しく説明すると、機台1に縦長の枠体23を取り付け、この枠体の中に受け板 24を上下にスライドできるように取り付ける。すなわち、受け板24の両側に 耳24aを突設し、これらの耳が係合する案内スリット25を枠体23に縦設す る。この受け板24と枠体23の間にコイルスプリング26を縮設する。受け板 24に下端を固定した帯板27は枠体23を貫いて上に出ており、その上部には レバー29がピン30で回動自在に支持してあり、レバー29には止め輪31が ピン32で枢着されている。この止め輪31が係合するフック33が支持部材1 4に固定してある。
【0011】 弾性引張り部材20を外した状態が図3に鎖線で示されている。この状態から 、フック33に止め輪31を掛け、レバー29を下に倒すと、スプリング26が 伸び、支持部材14が下に引っ張られる。止め輪31の枢着点32はレバー29 の枢着点30より内側にあるので、レバー29が上に戻ることはなく、図3実線 の状態を保持する。レバー29を強く上に回動してやれば、止め輪31がフック 33から外れる。
【0012】 機台1には駆動軸36を軸架し、その内端にピニオン37を固定し、これを前 述の平歯車10と噛み合わせる。駆動軸36の外端は角断面に形成し、クランク ハンドル39を連結できるようにする。
【0013】 使用するときは、キャップスタンドラム6にワイヤロープ16を数回巻き付け 、ロープの端を案内ローラ35の下を通した後、支持部材14の先に取り付けた ハンドル40を(スプリング22の力に抗して)持ち上げて保持ローラ11とピ ンチローラ17の間の隙間をあけ(図2に鎖線で示す)、両ローラの間にロープ を挟み込む。この後、外してあった弾性引張り部材20を支持部材のフック33 に掛ける。
【0014】 こうしておいて、図示しない手動ハンドルまたはモータでキャプスタンドラム 6を図2で反時計まわりに回転駆動する。すると、キャプスタンドラム6と歯車 5、3で連動している入力軸2が回り、さらに、摩擦継手9を介して保持ローラ 11が回る。保持ローラが回ると、これにピンチローラ17で押さえ付けられて いるロープ16が後方に送られる。
【0015】 キャプスタンドラム6の回転を保持ローラ11に伝える回転伝達機構(歯車3 、5,7からなる歯車列)は、保持ローラ11の周速がキャプスタンドラム6の 周速よりわずかに大きくなるように選定されている。したがって、ロープ16は 常に緊張し、ロープの張力が大きくなると摩擦継手9が滑って、結局、ロープに は適度の張力が常に維持される。ロープに加わる張力は摩擦継手の設定トルクで 決まるわけである。このようにロープに常に一定の張力が維持されるので、ロー プとキャップスタンドラムの間に滑りが生じることがなく、ロープは回転するキ ャプスタンドラムで確実に引き寄せられる。
【0016】 なお、ピンチローラ17を保持ローラ11に押し付けるために2基の弾性引張 り部材19、20を有するので、一方が破損しても、他方が生き残って、ピンチ ローラの働きが最低限維持でき、ロープが逆走する事故を避けることができる。 2基の弾性引張り部材は両方とも取外し式にしないで、一方を固定式にしたので 、掛け忘れの事態が防止でき、安全性が高まる。
【0017】 ロープを引き寄せたら、キャプスタンドラム6の歯7にはどめの爪(図示しな い)を掛ける。ロープを繰り出す場合には、キャプスタンドラムにはどめの爪を 掛けたまま、駆動軸36にクランクハンドル39を繋ぎ、強く回す(回転方向は 図2で反時計回り)。すると摩擦継手9が滑って、保持ローラ11が時計まわり 回り、ロープ16が緩む。すると、ロープとキャプスタンドラムが滑って、ロー プが出て行く。こうして、クランクハンドル39を回すことにより、ロープがス ムースに繰り出されて行く。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、この考案には次の効果がある。 請求項1の尻手取り装置は、保持ローラにある一定値以上のトルクかかかった 場合に保持ローラが自由に回転することを許す摩擦継手を設けたので、ロープ巻 き寄せ時に、ロープの尻手にほぼ一定の張力を与え、円滑な引き寄せが可能であ る。また、摩擦継手自身が滑り、ロープと保持ローラの間でスリップが起らない ので、ロープが摩耗しにくいという効果もある。
【0019】 請求項2の装置は、保持ローラを回転駆動するための手動ハンドルを設けたの で、これを回すことによりロープをスムースに繰り出すことができ、安全性が高 まる。 請求項3の装置は、ピンチローラを保持ローラに押し付ける弾性引張り部材が 少なくとも2基あり、そのうちの1基は取外し自在であるので、保持ローラとピ ンチローラの間へのロープの出し入れが容易であり、他の1基は該支持部材と該 機台の間に固定されているので、掛け忘れがなく安全である。
【図面の簡単な説明】
【図1】尻手取り装置の平面図である。
【図2】尻手取り装置の側面図である。
【図3】尻手取り装置の正面図である。
【符号の説明】
1 機台 6 キャップスタンドラム 9 摩擦継手 11 保持ローラ 14 支持部材 16 ロープ 17 ピンチローラ 19、20 弾性引張り部材 39 ハンドル

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台(1)に軸架された保持ローラ(1
    1)と、キャプスタンドラム(6)に巻き付けたロープ
    (16)の尻手側を該保持ローラに押し付けるためのピ
    ンチローラ(17)と、該保持ローラが該キャプスタン
    ドラムより速い周速で回転するよう、該キャプスタンド
    ラムの回転を該保持ローラに伝える回転伝達機構と、該
    保持ローラにある一定値以上のトルクかかかった場合に
    該保持ローラが自由に回転することを許す、該回転伝達
    機構に組み込まれた摩擦継手(9)からなるキャプスタ
    ンウインチの尻手取り装置。
  2. 【請求項2】 該保持ローラを回転駆動するための手動
    ハンドル(39)を設けた請求項1に記載のキャプスタ
    ンウインチの尻手取り装置。
  3. 【請求項3】 該機台に支持部材(14)を回動自在に
    支持し、この支持部材に該ピンチローラを取り付け、該
    ピンチローラを該保持ローラに押し付けるための少なく
    とも2基の弾性引張り部材(19、20)を該支持部材
    と該機台の間に掛け渡してなり、これら2基の弾性引張
    り部材の一方は固定的に掛け渡され、他の1基は取外し
    自在に掛け渡された請求項1または2に記載のキャプス
    タンウインチの尻手取り装置。
JP1994004260U 1994-03-30 1994-03-30 キャプスタンウインチの尻手取り装置 Expired - Lifetime JP3003872U (ja)

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