JP3003818U - ロール積層状滅菌フイルタ - Google Patents

ロール積層状滅菌フイルタ

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JP3003818U
JP3003818U JP1994001954U JP195494U JP3003818U JP 3003818 U JP3003818 U JP 3003818U JP 1994001954 U JP1994001954 U JP 1994001954U JP 195494 U JP195494 U JP 195494U JP 3003818 U JP3003818 U JP 3003818U
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nonwoven fabric
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JP1994001954U
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大機 山田
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NIDAIKI CO., LTD.
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NIDAIKI CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が大きく型崩れせず、滅菌効果が優れて
耐久性に富むと共に、目詰まりを解消できる滅菌フイル
タを提供する。 【構成】 フイルタ材1を、通孔41を透設した筒芯4
に巻取り積層して成るロール積層状体であり、フイルタ
材1は、微孔21を無数に透設したポリプロピレン製の
有孔フイルム2と、抗菌剤を含浸したポリプロピレン製
の不織布3とを溶着したものであり、有孔フイルム2の
微孔21の径は約400μmであって、約1mmの間隔で
無数に透設してある。有孔フイルム2の厚みは、約30
μmであり、不織布3の厚みは、約20μmである。そ
して、型崩れしない程度にフイルム材1を筒芯4に巻き
付けるのであり、その巻厚は片肉厚が約3cmである。有
孔フイルム2の微孔21を通過した汚水が不織布3に伝
わって拡散し、次の有孔フイルムの微孔から次の不織布
に浸水する作用を多数繰り返すのであり、不織布に含浸
した抗菌剤との接触により滅菌されて浄化排水される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、病院等の医療機関の汚水、或いは雑菌を含んだ研究所からの汚水、 雑菌を含む産業廃水、農水産や畜産の汚水処理水等、各種の含菌汚水を浄化する ロール積層状の滅菌フイルタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、各種滅菌に際しては抗菌剤を含浸させた抗菌不織布シートを袋体フイル タとして用いることが考えられているが、抗菌不織布との接触時間が短くて滅菌 効果が微弱で機能性が弱く、物理的にも破れ易くて耐久性に支障があり実用的で ない問題点がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで本考案は、強度が大きく型崩れせず、フイルタ内の通過時間を長くする ことで抗菌不織布との接触時間を長くできて滅菌効果が優れ、耐久性に富むと共 に、目詰まりを解消できる抗菌と異物除去性能の滅菌フイルタを提供するもので ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このため本考案の請求項1は、微孔を無数に透設したプラスチックの有孔フイ ルムと、抗菌性を保有する不織布とを接面させて成るフイルタ材を、通孔を透設 した筒芯に巻取り積層して成る構成のロール積層状滅菌フイルタである。なお、 不織布をプラスチック製とし、不織布に無数の微孔を透設してもよい。また、有 孔フイルムの微孔の径は100μm〜3mmが適当である。さらに、不織布を、有 孔フイルムと同一プラスチック材で抗菌剤を含浸させたプラスチック不織布とし て有孔フイルムと相互に溶着させたフイルタ材としてもよく、両者をポリプロピ レン、ポリエステル、ポリエチレン等のプラスチック材で形成してもよい。なお 、抗菌性を有する金属繊維を混在させた不織布と成してもよい。
【0005】
【作用】
有孔フイルムの微孔を通過した汚水が不織布に伝わって拡散し、次の有孔フイ ルムの微孔から次の不織布に浸水する作用を多数繰り返すのであり、接触する不 織布の抗菌性により滅菌されて浄化排水されるのである。また、有孔フイルムの 微孔の径は100μm〜3mmがが適当であり、最適には350〜500μmであ る。さらに、不織布をプラスチック製とすれば耐久性が向上し、有孔フイルムと 同一プラスチック材で抗菌剤を含浸させたプラスチック不織布とすれば、有孔フ イルムとの相互溶着が簡単となってフイルタ材の形成が容易となる。なお、導水 性の不良な不織布、即ち、抗菌剤の塗布や不織布密度等によって通水性が不良と なれば、不織布に無数の微孔を透設することで通水を多くできて浄化処理できる のである。抗菌性を有する金属繊維を混在させた不織布とすれば長期の抗菌効果 を確保できて耐久性が優れるのである。フイルタ材の巻取り積層の構成から巻取 強度の強弱で不織布の弾性が働くため、微孔の大小にかかわらずフイルタ効果が 確保できるのである。
【0006】
【実施例】
以下、本考案の図示実施例について説明する。図1に示す本例フイルタは、フ イルタ材1を、図2のように、通孔41を透設した筒芯4に巻取り積層して成る ロール積層状体であり、フイルタ材1は、図3のように、微孔21を無数に透設 したポリプロピレン製の有孔フイルム2と、抗菌剤を含浸したポリプロピレン製 の不織布3とを溶着したものである。
【0007】 有孔フイルム2の微孔21の径は約400μmであって、約1mmの間隔で無数 に透設してある。微孔21の透設は熱針の差し込みによって形成されるもので、 不織布3と接面した状態で熱針を差し込むことで同一プラスチック材のため相互 に溶着するのである。即ち、溶着と微孔21の形成が同時にできるのである。
【0008】 なお、有孔フイルム2の厚みは、約30μmであり、不織布3の厚みは、約2 0μmである。そして、型崩れしない程度(弾性硬度30〜90度)にフイルム 材1を筒芯4に巻き付けるのであり、その巻厚は片肉径で約3cmである。
【0009】 このようにした本例は、図1のように、濾過容器5に収容し、側面に汚水の供 給管51を接続すると共に、中央下端に排水管52を筒芯4に連通して接続して いる。
【0010】 汚水が巻取面部から供給されると、図4のように、巻取外面位置の有孔フイル ム2の微孔21を通過した汚水が不織布3に伝わって拡散し、次の有孔フイルム 2の微孔21から次の不織布3に浸水する作用を多数繰り返すのである。この際 、不織布3に含浸した抗菌剤との接触により汚水の含有菌が滅菌され、筒芯4の 筒内空部から排水管52を通って浄化排水されるのである。また含まれている異 物も微孔21や不織布3に係止されて除去できるのである。
【0011】 なお、微孔21の透設と同時の相互溶着の際、不織布3にも無数の微孔31を 貫通透設し、或いは微孔を途中まで形成することもできるが、微孔の非貫通状態 でも不織布3による導水効果に支障がなく、大きい微孔とすれば通水量を多くで きて迅速浄化処理できるのである。
【0012】 このように本例によると、プラスチック有孔フイルムの接着によって不織布3 の強度が補強されると共に、微孔から汚水が誘導されるフイルタ材1と成り、極 めて多い濾過層による濾過と共に抗菌不織布3による滅菌を得て排水されるため 浄化効果が大きいのである。また、異物は外側に多く係止されるため、濾過状態 が不良になれば、外側のフイルタ材1を1〜5mm位の厚みだけ破り除去すること で目詰まりのない状態とすることができ耐久性が優れるのである。
【0013】 また、フイルタ材1の巻取り硬度を変化することで不織布3の弾性でフイルム 間の間隙を調整できるため、通水量を可変できて濾過量の調整を図ることができ るのである。したがって、図5のように、菌量が多い汚水の場合は、フイルタ材 1の巻取り硬度を強くすることにより、不織布3の導水速度が押えられ、不織布 3との接触時間を長くできて抗菌効果が良好となるのである。
【0014】 本例は前記のように構成したが、本考案においてはこれに限定されない。例え ば、有孔フイルムのプラスチック材の種類は問わず、ポリエステル、ポリエチレ ン等各種プラスチックが使用できる。また、その微孔の大きさも限定されず、汚 水の通過が図れればよく、微孔の透設手段も適宜である。
【0015】 さらに、不織布の材質も問わず、パルプの他、パルプとアクリルの混合材、プ ラスチック材でもよく、プラスチック材とする場合は、その種類もポリエステル 、ポリエチレン等各種プラスチックの混合材が使用できる。また、抗菌剤の種類 も限定されず、殺菌剤、減菌剤、滅菌剤等と称されるものを含むものであり、不 織布へは抗菌剤の含浸の他、塗布し、或いは不織布繊維への練り込み等で保有さ せてもよい。さらに、金、銀、プラチナ等の抗菌質の金属繊維を不織布に混在さ せて抗菌性を付与させてもよい。
【0016】 また、有孔フイルムと不織布との接面状態も任意であり、ヒートシール、接着 剤での部分的な接着等でもよいが、有孔フイルムと不織布とを同一のプラスチッ ク材で成形すれば簡単に溶融着できることになる。さらに、有孔フイルムと不織 布は積層配置することから必ずしも接着させることを必要はなく、単に重ね合わ せるだけでもよい。
【0017】 フイルム材を巻取る筒芯の形状や構成も問わず、通孔を有して筒内空部に連通 すればよい。本例では外側から内側への通水方向としたが、内側から外側への送 水方向としてもよい。なお、筒芯に巻取るフイルム材の積層厚は任意であり、1 mm以上であれば滅菌効果が優れるものであり、汚水処理量及び滅菌度合に応じた 積層厚とすればよい。
【0018】 また、図6のように、外側のロール積層状滅菌フイルタ12の筒芯42に内接 させてロール積層状滅菌フイルタ13を収容し、図7のように、外側のロール積 層状滅菌フイルタの微孔22を内側のロール積層状滅菌フイルタの微孔23より 大きくしてもよい。これによると、大きさの異なる異物が順次外側から除去でき るのである。
【0019】
【考案の効果】
本考案の請求項1によると、簡単な構成でフイルタを形成でき、極めて多い濾 過層による濾過と共に抗菌不織布による滅菌を得て排水されるため浄化滅菌効果 が大きく、外側のフイルタ材を薄い厚みだけ破り除去することで目詰まりのない 状態とすることができ性能持続及び経済性に優れ、フイルタ材の巻取り硬度及び 巻取量を加減することにより通水量を可変できて濾過量の調整及び良好な滅菌度 を図れる利点もある。
【0020】 請求項2のものでは、プラスチック不織布のため溶解され難く耐久性が向上す るのである。請求項3では、汚水の濾過速度が適当である。請求項4では不織布 と有孔フイルムとの相互溶着が容易であってフイルタ材の形成が簡単となるので ある。請求項5では安価にフイルタ材を形成できるのである。請求項6では、耐 久性が優れるフイルタとなり、請求項7では、不織布に無数の微孔を透設するこ とで導水性の少ない不織布、或いは抗菌性の付与のため導水性が不良となる不織 布の滅菌濾過が図れるのである。さらに、請求項8では、滅菌と共に異物の分級 除去が良好にできるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を用いた使用状態の縦断面図
である。
【図2】本考案の一実施例の一部切欠した斜視図であ
る。
【図3】そのフイルタ材の一部拡大断面図である。
【図4】その濾過状態を示す拡大断面図である。
【図5】そのフイルタ材の巻取り圧を強くした状態の濾
過を示す拡大断面図である。
【図6】別例フイルタの斜視図である。
【図7】別例の濾過状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 フイルタ材 2 有孔フイルム 21,22,23 微孔 3 不織布 31 微孔 4,42 筒芯 5 濾過容器 51 供給管 52 排水管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 520 P 7158−4D 530 D 7158−4D 540 F 7158−4D 550 B 7158−4D

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微孔を無数に透設したプラスチックの有
    孔フイルムと、抗菌性を保有する不織布とを接面させて
    成るフイルタ材を、通孔を透設した筒芯に巻取り積層し
    て成るロール積層状滅菌フイルタ。
  2. 【請求項2】 不織布をプラスチック製とした請求項1
    のフイルタ。
  3. 【請求項3】 有孔フイルムの微孔の径を100μm〜
    3mmとした請求項2のフイルタ。
  4. 【請求項4】 不織布を、有孔フイルムと同一プラスチ
    ック材で抗菌剤を含浸させたプラスチック不織布として
    有孔フイルムと相互に溶着させたフイルタ材とした請求
    項2のフイルタ。
  5. 【請求項5】 有孔フイルムをポリプロピレンフイルム
    とすると共に、不織布を抗菌剤を含浸させたポリプロピ
    レン不織布として相互に溶着させたフイルタ材とした請
    求項2のフイルタ
  6. 【請求項6】 抗菌性を有する金属繊維を混在させた不
    織布と成した請求項1のフイルタ。
  7. 【請求項7】 不織布に無数の微孔を透設した請求項1
    のフイルタ。
  8. 【請求項8】 外側のロール積層状滅菌フイルタの筒芯
    に内側のロール積層状滅菌フイルタを収容し、外側のロ
    ール積層状滅菌フイルタの微孔を内側のロール積層状滅
    菌フイルタの微孔より大きくした請求項1のフイルタ。
JP1994001954U 1994-02-14 1994-02-14 ロール積層状滅菌フイルタ Expired - Lifetime JP3003818U (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3435485B2 (ja) 1995-07-17 2003-08-11 ダイニック株式会社 空調用抗菌フィルタ材

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